JPH11280791A - 動力伝達装置及びそれに用いられるクラッチ装置及び板状ばね - Google Patents

動力伝達装置及びそれに用いられるクラッチ装置及び板状ばね

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JPH11280791A
JPH11280791A JP10081043A JP8104398A JPH11280791A JP H11280791 A JPH11280791 A JP H11280791A JP 10081043 A JP10081043 A JP 10081043A JP 8104398 A JP8104398 A JP 8104398A JP H11280791 A JPH11280791 A JP H11280791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向のスペースを小さくできるようにす
る。 【解決手段】 このクラッチ装置は、動力が入力される
クラッチケース15と、クラッチケース15の内部に配
置された出力部材16と、クラッチ部17と、ピストン
18と、リターンスプリング40とを備えている。クラ
ッチ部17は、クラッチケース15に係合する第1クラ
ッチプレート20と、出力部材16に係合する第2クラ
ッチプレート21とを有している。ピストン18は、ク
ラッチケース15内に配置され、第1及び第2クラッチ
プレート20,21を圧接する。リターンスプリング4
0は、ピストン18を両クラッチプレートから離れる方
向に付勢するコーンスプリング部41と、コーンスプリ
ング部41と一体で形成されピストン18の両クラッチ
プレートへの圧接時に弾性変形してクッショニングを与
える複数のリーフスプリング部42とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のクラッチプ
レートを圧接して動力の伝達を行うクラッチ装置に関す
る。また、本発明は、前記のクラッチ装置が用いられた
ベルト式無段変速用の動力伝達切換装置に関する。さら
に、本発明は板状ばねに関する。
【0002】
【従来の技術】動力の伝達及び遮断を行うために油圧ク
ラッチ装置が用いられている。油圧クラッチ装置は、一
般的に、内周部及び外周部に筒状部分を有するクラッチ
ケースと、クラッチケース内に配置されたピニオンギア
等の出力側の部材と、クラッチケースと出力側部材との
間に配置された複数のクラッチプレートからなるクラッ
チ部と、複数のクラッチプレートを互いに圧接するため
のピストンとを有している。
【0003】ピストンは、油圧によって軸方向に摺動
し、複数のクラッチプレートを互いに圧接することが可
能である。また、ピストンに対する油圧が解除されたと
きに、ピストンをクラッチプレートから離すためにリタ
ーンスプリングが設けられる。リターンスプリングは、
通常はコイルばねによって形成され、一端がたとえばク
ラッチケース内周部の筒状部分に支持されるとともに、
他端がピストンの内周部に当接するように設けられる。
そして、このリターンスプリングによってピストンは常
にクラッチプレートから離れる方向に付勢されている。
【0004】また、クラッチ接合時のショックを緩和す
るために、ピストンとクラッチプレートとの間にコーン
スプリングが配置される場合がある。この場合は、ピス
トンがクラッチプレートを圧接する際にコーンスプリン
グが弾性変形させられることになり、これによりクラッ
チ接合時のショックが緩和される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の油
圧クラッチ装置では、リターンスプリングが必ず必要に
なり、このために軸方向にそのためのスペースが必要で
ある。また、特にクッショニング用のコーンスプリング
を備えたものでは、このコーンスプリングのためのスペ
ースも必要になり、さらに軸方向に長くなってしまう。
【0006】このような油圧クラッチ装置は、変速機内
に配置されたり、あるいはトルクコンバータと変速機と
の間に配置されたりするので、なるべく軸方向のスペー
スが小さい方が望ましい。しかし、従来の装置は前述の
ように軸方向のスペースが大きくなってしまい、装置の
小型化の妨げになっている。また、従来の装置では、ク
ッショニングのためにコーンスプリングを用いている
が、狭いスペースにコーンスプリングを配置しなければ
ならないために、特性を設定する際に設計の自由度が小
さい。
【0007】本発明の課題は、軸方向のスペースを小さ
くできるようにすることにある。本発明の別の課題は、
容易に所望のコーンスプリングの特性を得ることができ
るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るクラッチ
装置は、外周に筒状部を有し動力が入力されるクラッチ
ケースと、クラッチケースの内部に配置された出力部材
と、クラッチ部と、ピストンと、リターンスプリングと
を備えている。クラッチ部は、外周部がクラッチケース
の筒状部に軸方向に移動自在にかつ相対回転不能に係合
する第1クラッチプレートと、内周部が出力部材に軸方
向に移動自在にかつ相対回転不能に係合する第2クラッ
チプレートとを有し、両クラッチプレートの圧接により
クラッチケースから出力部材への動力伝達が可能であ
る。ピストンは、クラッチケース内に配置され、第1及
び第2クラッチプレートを圧接する。リターンスプリン
グは、ピストンを両クラッチプレートから離れる方向に
付勢するコーンスプリング部と、コーンスプリング部と
一体で形成されピストンの両クラッチプレートへの圧接
時に弾性変形してクッショニングを与える複数のリーフ
スプリング部とを有している。
【0009】このクラッチ装置では、クラッチを接合す
る際には、ピストンが油圧等によって第1及び第2クラ
ッチプレート側に移動させられる。このとき、ピストン
はリターンスプリングのコーンスプリング部の付勢力に
抗して移動する。そして、クラッチ接合時には、コーン
スプリング部に加えてリーフスプリング部がたわみ、こ
れらの弾性変形によってクッション効果が得られる。
【0010】このクラッチオン状態では、クラッチケー
スに動力が入力されると、この動力は第1クラッチプレ
ート及び第2クラッチプレートを介して出力部材に伝達
される。また、ピストンに対する押圧力が解除される
と、ピストンはリターンスプリングによって第1及び第
2クラッチプレートから離れる方向に移動させられる。
これにより両クラッチプレートの圧接は解除され、クラ
ッチオフ状態となる。この場合は、クラッチケースに入
力された動力は出力部材側に伝達されない。
【0011】ここでは、ピストンを戻すためのリターン
スプリングの機能と、クラッチ接合時のクッショニング
の機能とを、1つのリターンスプリングで実現したの
で、特に軸方向のスペースを小さくすることができる。
請求項2に係るクラッチ装置は、請求項1の装置におい
て、リターンスプリングのコーンスプリング部は、内周
部から外周部にかけてピストンにより近づく方向に傾斜
している。また、リターンスプリングの複数のリーフス
プリング部は、コーンスプリング部の外周部から外方に
放射状に突出するとともに、コーンスプリングの傾斜と
は逆方向に傾斜して形成されている。
【0012】請求項3に係るクラッチ装置は、請求項1
又は2の装置において、リターンスプリングのコーンス
プリング部は内周部に複数の切欠きを有している。ここ
では、コーンスプリングの荷重特性を、内周部に形成さ
れた複数の切欠きによって調整している。請求項4に係
るクラッチ装置は、請求項2又は3の装置において、リ
ターンスプリングは、コーンスプリング部の内周端がク
ラッチケースに支持され、コーンスプリング部の外周端
部がピストンに支持されている。
【0013】この装置では、クラッチ接合のためにピス
トンが移動し始めると、コーンスプリング部の外周端部
が同方向に移動する。すると、リーフスプリング部の外
周端部は第1及び第2クラッチプレート側に移動し、そ
の外周端がクラッチプレートに接触する。そしてさらに
ピストンが移動すると、リターンスプリングは、コーン
スプリング部がたわむとともに、リーフスプリング部も
たわみ、これにより良好なクッショニング効果が得られ
る。
【0014】請求項5に係るクラッチ装置は、請求項4
のクラッチ装置において、ピストンは、リターンスプリ
ングを支持する支持部と、支持部の外周側に円周上に設
けられ両クラッチプレートを押圧するための複数の押圧
部とを有している。そして、複数の押圧部の間にはリタ
ーンスプリングのリーフスプリング部が挿入される両プ
レート側に開いた複数の凹部が形成されている。
【0015】この装置では、前述のように、ピストンの
移動に伴ってリーフスプリング部がクラッチプレートを
押圧する。しかし、このリーフスプリング部はピストン
の隣接する押圧部の間の凹部内に挿入されており、リー
フスプリング部が所定量たわむと、ピストンの押圧部全
体がクラッチプレートを押圧する。ここでは、クッショ
ニング時にピストンの押圧部全体でクラッチプレートを
押圧するので、クラッチプレートのたわみが抑えられ
る。
【0016】従来の装置では、コーンスプリングによっ
てクラッチプレートの一部を局部的に押圧していたの
で、コーンスプリングが当接するクラッチプレートを他
のプレートに比較して厚くする必要があり、このことが
軸方向のスペースを大きくする原因の1つとなってい
た。しかし、前述のように、本発明では、クラッチプレ
ートがピストンの押圧部全体で押されるので、クラッチ
プレートに対して均一に押圧力が作用し、このためにリ
ーフスプリング部が当接するクラッチプレートの厚みを
厚くする必要がない。したがってクラッチプレートの厚
みを従来装置に比較して薄くでき、軸方向のスペースを
小さくすることができる。
【0017】請求項6に係るクラッチ装置は、請求項4
又は5の装置において、リターンスプリングのコーンス
プリング部内周端部をクラッチケースに支持するための
支持部材をさらに有している。コーンスプリング部をク
ラッチケースの直接支持させることも可能である。しか
し、この場合は、コーンスプリング部の内周部が小さく
なりすぎてしまい、所望の荷重特性を得にくい。
【0018】そこでこの発明では、コーンスプリング部
の内周端部とクラッチケースとの間に支持部材を設け、
コーンスプリング部の内周端部をクラッチケースに直接
ではなく支持部材を介して間接的に支持させている。こ
のために、コーンスプリングの設計の自由度が高まり、
容易に所望の荷重特性を得ることができる。請求項7に
係る動力伝達切換装置は、トルクコンバータと、前後進
切換装置と、前後進切換装置によって動力の伝達経路が
切り換えられる遊星歯車機構と、遊星歯車機構の出力部
に連結されたベルト式無段変速装置とを備えている。前
後進切換装置は、請求項1から6のいずれかに記載のク
ラッチ装置を含み、トルクコンバータの出力が入力され
る。
【0019】この装置では、トルクコンバータからの動
力は前後進切換装置を介して遊星歯車装置に伝達され、
さらに遊星歯車装置からベルト式無段変速装置に伝達さ
れる。ここでは、前後進切換装置を構成するクラッチ装
置は請求項1から6のいずれかに記載された構成である
ので、装置全体の軸方向の短縮化が可能となる。
【0020】請求項8に係る動力伝達切換装置は、請求
項7の装置において、遊星歯車機構は、リングギアと、
ベルト式無段変速装置の入力部に連結されたサンギア
と、リングギア及びサンギアに噛み合う複数の遊星ギア
と、複数の遊星ギアを回転自在に支持するキャリアとを
有している。また、前後進切換装置は、請求項1から6
のいずれかに記載の前進用クラッチ装置と、ブレーキ装
置とを有している。前進用クラッチ装置は、トルクコン
バータの出力を、リングギアに直接伝達するとともに出
力部材を介してサンギアにクラッチ部を介して選択的に
伝達する。ブレーキ装置はキャリアの回転を禁止あるい
は許容する。
【0021】請求項9に係る板状ばねは、内周部から外
周部にかけて一方向に傾斜して形成されたリング状のコ
ーンスプリング部と、コーンスプリング部の外周部から
外方に突出して形成されコーンスプリング部の傾斜とは
異なる傾斜を有する複数のリーフスプリング部とを有し
ている。この板状ばねは、通常のコーンスプリングとし
て機能するコーンスプリング部と、このコーンスプリン
グ部とともに変形するリーフスプリング部とを有してい
るので、コーンスプリング部のみでは実現できないよう
な荷重特性を、リーフスプリング部の形状等を適宜設定
することによって実現でき、広範囲の用途に利用可能に
なる。また、リーフスプリング部の形状によって、リー
フスプリング部の作用し始めるタイミングを調整するこ
とも可能である。
【0022】請求項10に係る板状ばねは、請求項9の
板状ばねにおいて、複数のリーフスプリング部は、コー
ンスプリング部の径方向の長さよりも長く形成されてい
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用した動
力伝達切換装置を図1に示す。 [動力伝達切換装置の全体構成]図1に示す動力伝達切
換装置は、エンジンから動力が入力されるトルクコンバ
ータ1と、前後進切換装置2と、前後進切換装置2によ
って動力の伝達経路が切り換えられる遊星歯車装置3
と、前後進切換装置2及び遊星歯車装置3によって回転
方向が切り換えられるベルト式無段変速装置4とを備え
ている。
【0024】前後進切換装置2は、トルクコンバータ1
からの動力が入力される前進用油圧クラッチ装置5と、
遊星歯車機構3の制御を行う後進用ブレーキ装置6とを
有している。また、遊星歯車装置3は、前進用油圧クラ
ッチ装置5の入力側に連結されたリングギア10と、ベ
ルト式無段変速装置4を構成する1次プーリ7に連結さ
れたサンギア11と、リングギア10及びサンギア11
に噛み合う複数の遊星ギア12とを有している。複数の
遊星ギ12はキャリア13に回転自在に支持されてお
り、キャリア13は後進用油圧ブレーキ装置6によって
回転の許容及び禁止が制御される。
【0025】[前進用油圧クラッチ装置]前進用油圧ク
ラッチ装置2は、図2に示すように、クラッチケース1
5と、クラッチケース15の内部に配置された出力部材
16と、クラッチケース15と出力部材16との間の動
力の伝達を制御するクラッチ部17と、クラッチケース
15内に摺動自在に配置されたピストン18とを有して
いる。
【0026】クラッチケース15は、一方側に開く筒状
に形成されており、外周筒状部15aと、内周筒状部1
5bと、外周筒状部15aの一端側と内周筒状部15b
の一端側との間に形成された側壁部15cと、内周筒状
部15bのさらに内周部に形成されたボス部15dとを
有している。外周筒状部15aは、図3に示すように、
波形に形成されて複数の係合凹部15eを有している。
そして、図2に示すように、一端側は内周側に折り曲げ
られて側壁部15cを構成している。内周筒状部15b
は、外周筒状部15aとほぼ平行に形成されており、そ
の一端側が外周側に折り曲げられて、外周筒状部15a
によって形成される側壁部15cの内周端部に固定され
ている。また、ボス部15dは、内周筒状部15bと一
体で筒状に形成されており、内周面にはトルクコンバー
タからの動力を伝達するための部材が係合するスプライ
ン孔15fが形成されている。
【0027】出力部材16はクラッチケース15の内部
に設けられている。出力部材16は、外周部に形成され
た筒状部16aと、筒状部16aの遊星歯車装置側(図
2の左側)を内周側に折り曲げて一体で形成された固定
部16bとを有している。筒状部16aは、波形に形成
されて、外周側に複数の係合凸部16cを有している。
また、固定部16bは、図1に示すように、遊星歯車装
置3を構成するサンギ111のトルクコンバータ側の側
面に固定されている。
【0028】クラッチ部17は、クラッチケース15の
外周筒状部15aと出力部材16の筒状部16aとの間
に配置されている。クラッチ部17は複数の第1クラッ
チプレート20及び第2クラッチプレート21を有して
おり、両クラッチプレート20,21は軸方向に交互に
配置されている。第1及び第2クラッチプレート20,
21は、それぞれ環状のプレート部材であり、第1クラ
ッチプレート20の外周部にはクラッチケース15の係
合凹部15eに係合する複数の係合歯部が形成され、第
2クラッチプレート21の内周部には出力部材16の係
合凸部16cに係合する複数の係合歯部が形成されてい
る。また、第2クラッチプレート21の両側面には摩擦
部材が設けられている。
【0029】このような構成により、第1クラッチプレ
ート20はクラッチケース15に対して軸方向に移動自
在でかつ相対回転不能であり、第2クラッチプレート2
1は出力部材16に対して軸方向に移動自在でかつ相対
回転不能である。なお、複数の第2クラッチプレート2
1の最も遊星歯車装置3側(図2において左側、クラッ
チケースの外側)のプレートよりもさらに遊星歯車装置
3側には、第1クラッチプレート20と厚みを除いて同
形状のバックアッププレート22が設けられている。そ
して、このバックアッププレート22のさらに外側に
は、軸方向の移動を規制するための止め輪23がクラッ
チケース1の外周筒部の内周面に設けられている。
【0030】また、ピストン18は、クラッチ部17と
クラッチケース15の側壁15cとの間に設けられてい
る。ピストン18は、ほぼリング状の部材であり、外周
部にはクラッチケース15の外周筒状部15aの内周面
に摺接するシールリング31が設けられ、内周部にはク
ラッチケース15の内周筒状部15bの外周面に摺接す
るシールリング32が設けられている。
【0031】このようにして、ピストン18とクラッチ
ケース15との間には油室33が形成され、この油室3
3に、クラッチケース15の内周筒状部15bに形成さ
れた孔34から作動油が供給されるようになっている。
また、ピストン18には、図4に拡大して示すように、
作動油圧が作用していない場合に油室31内の油を排出
するための孔18aと、作動油圧が作用しているときに
孔18aを塞ぐためのチェックボール35とが設けられ
ている。さらに、ピストン18の外周部には、図5に示
すように、クラッチプレート20,21を押圧するため
の複数の押圧部18bと、隣接する押圧部18bの間に
設けられた外側に開く複数の凹部18cとが形成されて
いる。凹部18cの内周側には環状の溝18dが形成さ
れており、この溝18d内にワイヤリング36が挿入さ
れている。ワイヤリング36は後述するリターンスプリ
ングの支点となるものであり、したがって、ワイヤリン
グ36の一部はワイヤリング36が設けられた部分の周
囲よりも突出するように設けられている。
【0032】図2に示すように、ピストン18とクラッ
チ部17との間には、リターンスプリング40が設けら
れている。このリターンスプリング40は、ピストン1
8をクラッチ部17から離れる方向に付勢するととも
に、クラッチ接合時にショックを緩和するための部材で
ある。リターンスプリング40は、図6及び図7に拡大
して示すように、コーンスプリング部41と、コーンス
プリング部41の外周部から外周側に放射状に延びる複
数のリーフスプリング部42とを有している。
【0033】コーンスプリング部41は、内周から外周
にかけてピストン18に近づくような傾斜を有してお
り、内周端部はクラッチケース15の内周筒状部15b
に支持された支持部材45に支持され、外周端部はピス
トン18に設けられたワイヤリング36に支持されてい
る。また、リーフスプリング部42は、コーンスプリン
グ部41とは逆に、内周から外周にかけてピストン18
から離れるように傾斜している。また、リーフスプリン
グ42の径方向の長さは、コーンスプリング部41の径
方向の長さよりも長く形成されている。なお、リーフス
プリング部42はピストン18に形成された凹部18c
に対応しており、複数のリーフスプリング部42は、ピ
ストン18の初期位置(油圧が解除されてクラッチケー
ス15の側壁15cに当接する位置)においてはそれぞ
れがピストン18の凹部18c内に位置し、ピストン1
8がクラッチ部17側に移動するのに伴ってその外周端
がピストン18の押圧部18b表面から出るようになっ
ている。
【0034】このようなリターンスプリング40は、コ
ーンスプリング部41が、ピストン18を初期位置に戻
すための本来のリターンスプリングとしての機能を有
し、リーフスプリング部42がクラッチ接合時のクッシ
ョニング用スプリングとしての機能を有している。 [遊星歯車装置3]遊星歯車装置3は、前述のように、
リングギア10、サンギア11、遊星ギア12及びキャ
リア13から構成されている。リングギア10はクラッ
チケース15の外周筒状部15aの内周部に第1クラッ
チプレート20と同様な態様で係合している。また、サ
ンギヤ11はベルト式無段変速装置4を構成する1次プ
ーリ7に連結され、このサンギア11に出力部材16が
固定されている。前述のように、遊星ギア12はキャリ
ア13に回転自在に装着されており、このキャリア13
は油圧ブレーキ装置6によって回転の禁止及び許容が制
御されるようになっている。
【0035】[後進用ブレーキ装置]後進用の油圧ブレ
ーキ装置6は、図1に示すように、ピストン50と、こ
のピストン50によって互いに圧接される複数の第1及
び第2ブレーキプレートを有するブレーキ部51とを有
している。複数の第1及び第2ブレーキプレートは軸方
向に交互に配置されており、第2ブレーキプレートの両
側面には摩擦部材が固定されている。ピストン50は、
ミッションケース52に形成された油室53に作動油を
供給することによって軸方向に移動し、第1及び第2ブ
レーキプレートを圧接する。また、第1ブレーキプレー
トはミッションケース52に対して軸方向に移動自在で
かつ相対回転不能に装着されており、第2ブレーキプレ
ートはキャリア13の外周部を軸方向に延長して形成し
た筒状部13aに対して軸方向に移動自在でかつ相対回
転不能に形成されている。
【0036】[動作]次に動作について説明する。 <ニュートラル時>ニュートラル状態では、前進用油圧
クラッチ装置5及び後進用油圧ブレーキ装置6は作動し
ていない。したがって、前進用油圧クラッチ装置5に入
力された動力は出力部材16を介して遊星歯車装置3に
伝達されず、またキャリア13の回転が制動されること
もない。
【0037】この状態では、トルクコンバータ1からの
動力はベルト式無段変速装置4に伝達されない。 <前進時>前進時には、前進用油圧クラッチ装置5に作
動油が供給され、前進用油圧クラッチ装置5がオン(ク
ラッチ接合)となる。一方、後進用油圧ブレーキ装置6
には作動油は供給されず、したがって遊星歯車装置3の
キャリア13は自由に回転し得る状態になっている。
【0038】ここでは、トルクコンバータ1からの動力
はクラッチケース15、クラッチ部17及び出力部材1
6を介して遊星歯車装置3のサンギア11に伝達され、
ベルト式無段変速装置4の1次プーリ7に伝達される。
このとき、1次プーリ7はトルクコンバータ1と同じ方
向に回転する。なお、この場合は、遊星歯車装置3の各
歯車10,11,12は一体となって同期して回転する
ことになり、トルクコンバータ1からの回転が増減速さ
れることなく、そのまま1次プーリ7に伝達される。
【0039】<後進時>後進時には、前進用油圧クラッ
チ装置5がオフされるとともに、後進用油圧ブレーキ装
置6が作動する(ブレーキオン)。これにより、遊星歯
車装置3のキャリア13の回転(遊星ギア12の公転)
が禁止される。この状態では、トルクコンバータ1から
の動力は、前進用油圧クラッチ装置5のクラッチケース
15に噛み合っているリングギア10から遊星ギア12
及びサンギア11を介してベルト式無段変速装置4の1
次プーリ7に伝達される。このとき、遊星ギア12を支
持するキャリア13が油圧ブレーキ装置6によって回転
を禁止されているので、サンギア11の回転はリングギ
ア10の回転と逆になり、したがって1次プーリ7の回
転は前進時とは逆方向になる。また、この後進時には、
トルクコンバータ1からの回転は、遊星歯車装置3を構
成するリングギア10とサンギア11とのギア比によっ
て増速されて1次プーリ7に伝達される。
【0040】<クラッチ接合時>次に、特にリターンス
プリング40に着目して、前進用油圧クラッチ装置5の
動作について説明する。ニュートラル時や後進時には、
油室33に作動油が供給されていないので、ピストン1
8はリターンスプリング40のコーンスプリング部41
によってクラッチ部17から離れる側に付勢され、クラ
ッチケース15の側壁15cに当接する初期位置に位置
している。
【0041】前進時には、図示しない油圧制御バルブか
ら孔34を介して作動油が油室33に供給される。これ
により、ピストン18はクラッチ部17側に移動する。
ピストン18の移動に際しては、図8及び図9に示すよ
うに、図9の領域Aの部分(図8ではリターンスプリン
グ40の実線位置二点差線で示す位置までの部分)では
コーンスプリング部41のみが弾性変形し、リターンス
プリング40の荷重特性はPに示すようになる。なお、
このときのピストン18の位置は、破線で示している。
【0042】そしてさらにピストン18が移動すると、
リーフスプリング部42の外周端がクラッチ部17の第
1クラッチプレート20に当接しているので、コーンス
プリング部41に加えてリーフスプリング部42も弾性
変形する。そして、リーフスプリング部42が所定量弾
性変形すると、ピストン18の押圧部18bが第1クラ
ッチプレート20に当接する。リターンスプリング40
のリーフスプリング部42がクラッチ部17を押してク
ラッチの切れ代が「0」になった以降の領域B(図9)
では、前述のように、コーンスプリング部41とともに
リーフスプリング部42も弾性変形するので、荷重特性
は、図9のQに示すようになる。この特性Qの部分が、
クラッチ接合時のクッションとなり、ショックを緩和す
る。また、領域Bにおいては、ピストン18の押圧部1
8bでクラッチプレート20,21を押しながらクッシ
ョニング作用を得るので、クラッチプレート20が径方
向の全体にわたって均一に荷重を受けることになる。
【0043】以上のようにしてピストン18がクラッチ
部17の第1及び第2クラッチプレート20,21を圧
接し、クラッチケース15に入力された動力は、このク
ラッチ部17を介して出力部材16に出力される。作動
油の圧力が解除されると、リターンスプリング40の特
にコーンスプリング部41の付勢力によってピストン1
8は速やかに初期位置に戻る。
【0044】このような実施形態では、従来装置におけ
るリターンスプリングの機能とクッショニング用スプリ
ングの機能とを1つのリターンスプリング40で実現し
ている。したがって部品点数が少なくなり、装置全体を
安価にできる。また、リーフスプリング部42はピスト
ン18の凹部18c内に挿入され、クッショニング作用
時においてはピストン18の押圧部18bでクラッチプ
レート20,21を押圧している。このため、リターン
スプリング40が当接する第1クラッチプレート20の
厚みを厚くする必要がなく、軸方向の短縮化が図れる。
【0045】[他の実施形態] (a)前記実施形態では、リターンスプリング40を油
圧クラッチ装置に適用したが、他の装置にも適用が可能
である。特に、リーフスプリング部42の形状、個数等
を調整することにより、従来のコーンスプリングでは得
られなかったような特性を容易に得ることが可能にな
る。
【0046】(b)油圧クラッチ装置及び油圧ブレーキ
装置と遊星歯車装置との連結関係は前記実施形態に限定
されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明では、ピストンのリ
ターンスプリングとクッショニングのためのスプリング
とを1つのスプリングで構成したので、小型化が可能に
なる。また、板状ばねを、コーンスプリング部とリーフ
スプリング部とで形成したので、従来のコーンスプリン
グ等の板状ばねでは得られなかった特性を容易に得るこ
とができる。
【0048】また、本発明のリターンスプリングを用い
ることによって、動力伝達装置の全体の軸方向寸法を短
縮化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した動力伝達装置の
断面構成図。
【図2】前記動力伝達装置の前進用油圧クラッチ装置の
断面構成図。
【図3】前進用油圧クラッチ装置のクラッチケースの側
面部分図。
【図4】ピストンの断面部分図。
【図5】前記ピストンの側面部分図。
【図6】リターンスプリングの側面部分図。
【図7】リターンスプリングの断面部分図。
【図8】リターンスプリングの動作を説明するための拡
大図。
【図9】リターンスプリングの荷重特性図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 前後進切換装置 3 遊星歯車装置 4 ベルト式無段変速装置 5 前進用油圧クラッチ装置 6 後進用ブレーキ装置 10 リングギア 11 サンギア 12 遊星ギア 13 キャリア 15 クラッチケース 16 出力部材 17 クラッチ部 18 ピストン 18b 押圧部 18c 凹部 20,21 第1、第2クラッチプレート 40 リターンスプリング 41 コーンスプリング部 42 リーフスプリング部 45 支持部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に筒状部を有し、動力が入力されるク
    ラッチケースと、 前記クラッチケースの内部に配置された出力部材と 外周部が前記クラッチケースの筒状部に軸方向に移動自
    在にかつ相対回転不能に係合する第1クラッチプレート
    と、内周部が前記出力部材に軸方向に移動自在にかつ相
    対回転不能に係合する第2クラッチプレートとを有し、
    前記両クラッチプレートの圧接により前記クラッチケー
    スから出力部材への動力伝達が可能なクラッチ部と、 前記クラッチケース内に配置され、前記第1及び第2ク
    ラッチプレートを圧接するためのピストンと、 前記ピストンを前記両クラッチプレートから離れる方向
    に付勢するコーンスプリング部と、前記コーンスプリン
    グ部と一体で形成され前記ピストンの前記両クラッチプ
    レートへの圧接時に弾性変形してクッショニングを与え
    る複数のリーフスプリング部とを有するリターンスプリ
    ングと、を備えたクラッチ装置。
  2. 【請求項2】前記リターンスプリングのコーンスプリン
    グ部は、内周部から外周部にかけて前記ピストンにより
    近づく方向に傾斜しており、 前記リターンスプリングの複数のリーフスプリング部
    は、前記コーンスプリング部の外周部から外方に放射状
    に突出するとともに、前記コーンスプリングの傾斜とは
    逆方向に傾斜して形成されている、請求項1に記載のク
    ラッチ装置。
  3. 【請求項3】前記リターンスプリングのコーンスプリン
    グ部は内周部に複数の切欠きを有している、請求項1又
    は2に記載のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】前記リターンスプリングは、前記コーンス
    プリング部の内周端が前記クラッチケースに支持され、
    前記コーンスプリング部の外周端部が前記ピストンに支
    持されている、請求項2又は3に記載のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】前記ピストンは、前記リターンスプリング
    を支持する支持部と、前記支持部の外周側に円周上に設
    けられ前記両クラッチプレートを押圧するための複数の
    押圧部とを有しており、 前記複数の押圧部の間には前記リターンスプリングのリ
    ーフスプリング部が挿入される前記両プレート側に開い
    た複数の凹部が形成されている、請求項4に記載のクラ
    ッチ装置。
  6. 【請求項6】前記リターンスプリングのコーンスプリン
    グ部内周端部を前記クラッチケースに支持するための支
    持部材をさらに有している、請求項4又は5に記載のク
    ラッチ装置。
  7. 【請求項7】トルクコンバータと、 前記請求項1から6のいずれかに記載のクラッチ装置を
    含み、前記トルクコンバータの出力が入力される前後進
    切換装置と、 前記前後進切換装置によって動力の伝達経路が切り換え
    られる遊星歯車機構と、 前記遊星歯車機構の出力部に連結されたベルト式無段変
    速装置と、を備えた動力伝達切換装置。
  8. 【請求項8】前記遊星歯車機構は、 リングギアと、 前記ベルト式無段変速装置の入力部に連結されたサンギ
    アと、 前記リングギア及びサンギアに噛み合う複数の遊星ギア
    と、前記複数の遊星ギアを回転自在に支持するキャリア
    とを有し、 前記前後進切換装置は、 前記トルクコンバータの出力を、前記リングギアに直接
    伝達するとともに前記出力部材を介して前記サンギアに
    前記クラッチ部を介して選択的に伝達する前記請求項1
    から6のいずれかに記載の前進用クラッチ装置と、 前記キャリアの回転を禁止あるいは許容するブレーキ装
    置とを有している、請求項6に記載の動力伝達切換装
    置。
  9. 【請求項9】内周部から外周部にかけて一方向に傾斜し
    て形成されたリング状のコーンスプリング部と、 前記コーンスプリング部の外周部から外方に突出して形
    成され、前記コーンスプリング部の傾斜とは異なる傾斜
    を有する複数のリーフスプリング部と、を備えた板状ば
    ね。
  10. 【請求項10】前記複数のリーフスプリング部は、前記
    コーンスプリング部の径方向の長さよりも長く形成され
    ている、請求項8又は9に記載の板状ばね。
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