JPH05240264A - 湿式多板クラッチ装置 - Google Patents

湿式多板クラッチ装置

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Publication number
JPH05240264A
JPH05240264A JP4043491A JP4349192A JPH05240264A JP H05240264 A JPH05240264 A JP H05240264A JP 4043491 A JP4043491 A JP 4043491A JP 4349192 A JP4349192 A JP 4349192A JP H05240264 A JPH05240264 A JP H05240264A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
slit
drum
slit drum
clutch device
Prior art date
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Pending
Application number
JP4043491A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Hashimoto
本 敏 夫 橋
Toshiyuki Inagaki
垣 利 行 稲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 大型のプレス機や高強度のプレス型を必要と
せずに、湿式多板クラッチ装置のスリットドラムの剛性
を高めること。 【構成】 シャフト22と該シャフト22に対し回動自
由なギヤ25と、該シャフト22とギヤ25の内の一方
と一体的に回動するスリットドラム23と、スリットド
ラム23のスリット28に嵌合してスリットドラム23
と一体的に回動するプレート26と、シャフト22とギ
ヤ25の内の他方と係合して一体的に回動するデイスク
29と、プレート26とデイスク29を互いに圧着する
ピストン33を備えた湿式多板クラッチ装置21におい
て、スリットドラム23の外周に補強板39を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両、工作機械、建設
機械等の断続装置にある、湿式多板クラッチ装置に適用
できる。
【0002】
【従来の技術】車両等のトランスミッションに使用され
る湿式多板クラッチ装置については、図3及び図4に開
示されているものが従来技術として公知である。図3に
よれば前記従来技術に記載された湿式多板クラッチ装置
1は、トルクコンバータ9の出力軸と連結したインプッ
トシャフト2と、該インプットシャフト2と一体で回動
するスリットドラム3と、該インプットシャフト2に対
して回動自由なアウトプットギヤ4と、該スリットドラ
ム3の円周上等分位置に設けられたスリット8に嵌合す
る突起を外周部に備え、該スリットドラム3とアウトプ
ットギヤ4との間で該スリットドラム3と一体に回動可
能な複数のプレート5と、該プレート5間に介在して該
アウトプットギヤ4と一体に回動する複数のデイスク6
と、該スリットドラム3の内周面との間にシール機能を
維持しながら移動するピストン7とを備えている。該プ
レート5とデイスク6は互いに交互に配置されて、クラ
ッチ機構12を形成しており、該クラッチ機構12の該
ピストン7と反対側の端部には、バックプレート13
が、該スリット8とその外周部において嵌合したままス
ナップリング15を用いて該スリットドラム3に取付け
られ、該ピストン7には常時スプリング14によって、
該スリットドラム側に向けて付勢力が働いている。又該
インプットシャフト2には液圧供給用の油路10が設け
られ、更に、該ピストン7とスリットドラム3の間には
液圧室11が設けられている。
【0003】該湿式多板クラッチ装置1は、車両のエン
ジン等の動力がトルクコンバータ9の出力軸を介して該
インプットシャフト2に伝達されると、該スリットドラ
ム3が該インプットシャフト2と一体的に回動すること
により、該スリットドラム3の該スリット8に嵌合して
いる該プレート5も該インプットシャフト2と同期して
回動する。ここで、該ピストン7に液圧が働いていない
状態においては、該アウトプットギヤ4及びデイスク6
には、該インプットシャフト2の回転力は伝達しない。
車両等の図示しないトランスミッションのシフトレバー
が操作されることによって、該油路10を通じて該液圧
室11に液圧が供給されると、該ピストン7が該液圧に
より該スプリング14の付勢力に打ち勝って該クラッチ
機構12側に向かって移動し、該バックプレート13と
の間で複数の該プレート5及びデイスク6を圧着するこ
とによって、該クラッチ機構12を接続状態とする。該
クラッチ機構12が接続状態となることによって、該デ
イスク6と一体に回転する該アウトプットギヤ4も、該
インプットシャフト2と同期して回動し、該インプット
シャフト2の動力が該アウトプットギヤ4に伝えられ
る。
【0004】前記した従来技術である該湿式多板クラッ
チ装置1は、該クラッチ機構12が接続状態である時
に、該バックプレート13が該プレート5及びデイスク
6を介して該ピストン7からの押圧力を受ける。ここ
で、該スリットドラム3はその円周上に、該スリット8
を備えているため剛性が低く、前記したバックプレート
13が受ける力によって、該スリット8を備えた外周部
が拡がることがある。又、該スリットドラム3自身の回
転による遠心力も、該スリットドラム3の外周部が拡が
るためには十分なものである。前記したように、該スリ
ットドラム3の外周部が拡がると、該クラッチ機構12
の接続作動による該プレート5とデイスク6の圧着時
に、該プレート5とデイスク6の片当たりが発生し、該
プレート5及びデイスク6の片磨耗につながる。或い
は、該スリットドラム3の端部が拡張するため、該スナ
ップリング15が該スリットドラム3からはずれ、該バ
ックプレート13が該ピストン7からの押圧力を受け止
めることができないことにもつながり、該クラッチ機構
12の接続機能が失われる。従って、上記した従来技術
による湿式多板クラッチ装置は、比較的低容量のトラン
スミッション等にしか適用できなかった。
【0005】上記した不具合を解消するために、該スリ
ットドラム3の材料の板厚を上げることが考えられる
が、該スリットドラム3の成形時に、大型のプレス機と
高強度のプレス型が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大型
のプレス機や高強度のプレス型を必要とせずに、湿式多
板クラッチ装置のスリットドラムの剛性を高めることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、シャフトと該シャフトに対し回動
自由なギヤと、該シャフトとギヤの内の一方と一体的に
回動するスリットドラムと、該スリットドラムのスリッ
トに嵌合して該スリットドラムと一体的に回動するプレ
ートと、該シャフトとギヤの内の他方と係合して一体的
に回動するデイスクと、該プレートとデイスクを互いに
圧着するピストンを備えた湿式多板クラッチ装置におい
て、該スリットドラムの外周に補強板を設けたことを特
徴とする湿式多板クラッチ装置。
【0008】
【作用】スリットドラムの外周に補強板を設けたため、
該スリットドラムの剛性を高めることができる。又、該
スリットドラムの板厚は従来通りであるため、該スリッ
トドラムの成形時には大型のプレス機や高強度のプレス
型を必要としない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0010】図1は本発明による湿式多板クラッチ装置
21の断面図である。該湿式多板クラッチ装置21は、
例えば車両の図示しないトルクコンバータからの動力が
伝達されるインプットシャフト22と、該インプットシ
ャフト22と一体的に回動するスリットドラム23と、
該インプットシャフト22に対して、軸受け24を介し
て取付けられたアウトプットギヤ25を備えている。2
6は複数設けられたプレートでその外周等分位置に突起
27を備え、該スリットドラム23に設けられたスリッ
ト28に該突起27を以て嵌合し、該スリットドラムと
一体的に回動できる。29は内周等分位置に突起30を
備えた、やはり複数設けられたデイスクで、その各々は
該プレート26の個々の間に介在され、該突起30を以
て、該アウトプットギヤ25のスプライン31に嵌合す
ることによって、該アウトプットギヤ25と一体的に回
動できる。該プレート26及びデイスク29によってク
ラッチ機構32が形成されている。33は該スリットド
ラム23とクラッチ機構32との間に配置されたピスト
ンで、該スリットドラム23との間に液圧室34を形成
しており、常時スプリング35によって図の左向きに付
勢されている。該クラッチ機構32の図の右端部にはバ
ックプレート36が、又、左端部にはクッションプレー
ト37が配置されている。尚、38は該液圧室34に液
圧を伝達する油路である。
【0011】ここで、該スリットドラム23の外周部に
は、補強板39が配置されている。
【0012】該補強板39は図2にある通り、略筒形状
をしており、その端部円周上等分位置に折り曲げ部40
を備えており、該折り曲げ部40においてスナップリン
グ41によって該クラッチ機構32の回転軸方向の移動
を規制され、該スリットドラム23に取付けられてい
る。該湿式多板クラッチ装置21の作動については、概
ね従来技術と同じであるのでここでは述べない。
【0013】ここで、該湿式多板クラッチ装置21は、
該スリットドラム23の外周部に該補強板39を取り付
けたため、該クラッチ機構32の接続作動時に、該ピス
トン33が該クッションプレート37を介して該プレー
ト26及びデイスク29を圧着することによって、該バ
ックプレート36が図1の右方向の押圧力を受けても、
該スリットドラム23が外周方向に拡がることがなく、
該プレート26及びデイスク29の片磨耗や、該スナッ
プリング41の脱落は発生しない。又、該スリットドラ
ム23の板厚は従来通りであるので、該スリットドラム
23の成形時にも、大型のプレス機や高強度のプレス型
を必要としない。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、スリットドラムの外周
に補強板を設けたため、該スリットドラムの剛性を高め
ることができ、湿式多板クラッチ装置の接続時にも、該
スリットドラムが外周方向に拡張することがなく、プレ
ート及びデイスクの片磨耗や、スナップリングの脱落は
発生せず、クラッチ機構の接続機能を失うことはない。
【0015】従って、該湿式多板クラッチ装置を、高容
量のトランスミッションにも適用できる。
【0016】又、該補強板の使用の有無によって、該湿
式多板クラッチ装置を低容量のトランスミッションから
高容量のトランスミッションにまで渡って使用すること
ができる。
【0017】更に、該スリットドラムの板厚は従来通り
であるため、該スリットドラムの成形時には大型のプレ
ス機や高強度のプレス型を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式多板クラッチ装置の断面図
【図2】本発明による補強板の斜視図
【図3】従来技術による湿式多板クラッチ装置の断面図
【図4】従来技術による湿式多板クラッチ装置の外観図
【符号の説明】
21 湿式多板クラッチ装置 22 インプットシャ
フト 23 スリットドラム 25 アウトプットギヤ
26 プレート 28 スリット 29 デイスク 33 ピストン
39 補強板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと該シャフトに対し回動自由な
    ギヤと、該シャフトとギヤの内の一方と一体的に回動す
    るスリットドラムと、該スリットドラムのスリットに嵌
    合して該スリットドラムと一体的に回動するプレート
    と、該シャフトとギヤの内の他方と係合して一体的に回
    動するデイスクと、該プレートとデイスクを互いに圧着
    するピストンを備えた湿式多板クラッチ装置において、
    該スリットドラムの外周に補強板を設けたことを特徴と
    する湿式多板クラッチ装置。
JP4043491A 1992-02-28 1992-02-28 湿式多板クラッチ装置 Pending JPH05240264A (ja)

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JP4043491A JPH05240264A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 湿式多板クラッチ装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255551A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Jatco Ltd クラッチ
CN103958992A (zh) * 2011-12-07 2014-07-30 株式会社东芝 绝热箱
CN111664196A (zh) * 2019-03-08 2020-09-15 本田技研工业株式会社 多板式摩擦离合器

Cited By (4)

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CN103958992B (zh) * 2011-12-07 2016-01-20 株式会社东芝 绝热箱
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