JP2003035012A - 既設金属製屋根用静音化部材及び施工法 - Google Patents

既設金属製屋根用静音化部材及び施工法

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JP2003035012A
JP2003035012A JP2001225297A JP2001225297A JP2003035012A JP 2003035012 A JP2003035012 A JP 2003035012A JP 2001225297 A JP2001225297 A JP 2001225297A JP 2001225297 A JP2001225297 A JP 2001225297A JP 2003035012 A JP2003035012 A JP 2003035012A
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JP
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metal
roof
adhesive
noise
noiseless
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JP2001225297A
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Nobuyuki Tsuchiya
信之 土屋
Yasuaki Nakada
安章 仲田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設金属製屋根用静音化部材及び葺き替えす
ることなく、かつ安価な施工法を提供する。 【解決手段】 本発明の既設金属製屋根用静音化部材
は、自己粘着性を有する粘着剤を塗布した薄金属板から
なり、粘着剤が、アクリル系、ブチルゴム系、天然ゴム
系、シリコーン系の1種又は2種以上からなる。また、
施工法は、薄金属板に自己粘着性を有する粘着剤が塗布
された静音化部材を、既に施工された金属製屋根の表面
に貼付けることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既に施工された建
築構造物の金属製折版屋根等における雨音等を抑制する
静音化部材及び施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製屋根における降雨時の雨音が、窯
業系等他部材を使用した瓦等に比べて大きく静音化が望
まれている。従来から静音化方法として、図1(a)に
示すような板厚0.3〜1.2mmの厚みの金属製屋根
(2)に制振鋼板(1)を適用したり、図1(b)のよ
うな金属製屋根の内側にゴムシート(3)を貼付けた
り、図1(c)のような金属製屋根の表面にゴムシート
を貼付けることが知られている。
【0003】金属製屋根(2)の雨音は、前記制振鋼板
(1)を使用したり、ゴムシート(3)を屋根の内側・
外側に貼付けることで改善される。しかし、既設の金属
製屋根を制振鋼板に変更しようとすると、屋根の葺き替
えが必要となる。また、既設の金属製屋根の内側にゴム
を貼付けようとすると、施工によっては、屋根を剥がし
ゴムシートを内面に貼付後、再度屋根を葺き直す必要が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既設の金属製屋根を葺
き替えせずに、静音化を図るため、最も効率的な施工法
として、屋根の表面に静音シートを貼付けることを検討
した。図1(c)に示すゴムシート(3)は、静音効果
はあるが、表面に貼付けると、ゴム露出部分が直射日光
で経時劣化し、性能が低下するとともに外観も損なわれ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、既設の金属製屋
根用静音化部材を提供すること、及び葺き替えすること
なく、耐久性のある静音部材を既設金属製屋根表面に貼
付ける簡単な施工を提供することを目的とする。本発明
の方法は、その目的を達成するため、自己粘着性を有す
る粘着剤を塗布した薄金属板からなる既設金属製屋根用
静音化部材とした。なお、粘着剤が、アクリル系、ブチ
ルゴム系、天然ゴム系、シリコーン系の1種又は2種以
上からなる。また、施工法は、薄金属板に自己粘着性を
有する粘着剤が塗布された静音化部材を、既に施工され
た金属製屋根の表面に貼付けることにした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に従った既設金属製屋根用
静音化部材は、薄金属板(5)として、屋根材と同種又
は異種のいずれでもよく、鋼板、Znめっき鋼板、Zn
−Alめっき鋼板、Alめっき鋼板、Cuめっき鋼板、
ステンレス鋼板、Al板、銅板、合金板等が挙げられ
る。耐久性を考慮すると、表面に塗装を施した塗装金属
板又はステンレス鋼板が好ましい。塗装は既設の金属製
屋根と同色であれば外観上目立ち難い。金属板の厚さ
は、20μm〜5mmが好ましい。金属板の厚さが20
μm未満では折れ易く、5mmを越えると重くなり施工
性が低下する。最も好ましい金属板の厚さは0.2〜1
mmである。これを基材として、自己粘着性を有する粘
着剤(4)を塗布する。
【0007】塗布する粘着剤(4)としては、自己粘着
性を有する樹脂であればよい。しかし、静音性は、使用
温度領域における樹脂のガラス転移温度と密接に関係す
る。地域や気候にもよるが、屋根としての適用温度範囲
は概ね−30℃〜100℃程度である。したがって、適
用できる樹脂として、ブチルゴム系、天然ゴム系、アク
リル系、シリコーン系等の粘着剤が挙げられる。塗布後
の自己粘着性により既設の金属製屋根(2)に貼付ける
ことができる。粘着剤(4)の塗布量は、乾燥膜厚とし
て1μm〜5mmであることが好ましい。1μm未満で
は、粘着性及び静音性が得られず、5mmを越えると塗
布時に気泡が発生する等の問題がある。より好ましい粘
着剤塗布量は、20μm〜2mmである。本発明により
作製された既設金属製屋根用静音化部材の一例を図2
(a)に示し、既設の金属製屋根に貼付けた施工例を図
2(b)に示す。
【0008】
【実施例】実施例;板厚0.35mmの塗装亜鉛めっき
鋼板に、アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製アクリ
ル樹脂PE123)に硬化剤(同社製イソシアネート硬
化剤SB−800)を配合した混合液を用い、該塗装亜
鉛めっき鋼板に混合液を乾燥膜厚で70μmになるよう
に塗布し80℃で1時間乾燥した後、1週間放置して既
設金属製屋根用静音化部材を作製した。 図3に示すよ
うな雨音測定装置を組み立て、架台(10)の上に、ロ
ール成形して幅600mm,長さ2000mmに調整し
た折版構造の金属製屋根材(6)を配置し、その上部
0.8mの高さに設定したシャワー(7)から人工雨
(8)を水量7.5L/分で降らせ、金属製屋根材
(6)を載せた架台(10)から300mm下方に固定
した騒音測定器(9)により音響レベルを計測し、本発
明に従った静音化部材を貼付けた場合と、他の施工法
(後述の比較例1〜4)とで静音効果を比較した。
【0009】比較例1;金属製屋根材(6)がそのまま
の状態(静音材施工なし)である。 比較例2;金属製屋根材(6)が厚さ0.6mmの制振
鋼板(1)からなる。 比較例3;金属製屋根材(6)の内側に厚さ2mmのゴ
ムシート(市販)を貼付けた。 比較例4;金属製屋根材(6)の表面に厚さ2mmのゴ
ムシート(市販)を貼付けた。
【0010】図4に人工雨による騒音レベル測定結果を
示す。図4から判るように、本発明の静音化部材を施工
した金属製屋根材は、制振鋼板を適用した金属製屋根材
やゴムシートを貼付した金属製屋根材と同等の静音性を
有し、金属製屋根材そのままの状態に比べて各周波数毎
に減音効果が認められ、最も差がある250〜500H
zで10〜15dBの減音効果があり、雨音による騒音
を大幅に改善できた。本発明の既設金属製屋根用静音化
部材と、従来の制振材を施工した場合の静音性、耐候
性、施工性、施工外観により性能比較を行った。表1に
結果を示す。性能比較は次の評価方法で行った。 (1)静音性:金属製屋根材そのままの状態よりも騒音
レベルが低下したものを○、騒音 改善されないも
のを×とした。 (2)耐候性:日光や風雨に曝されても材料の劣化が少
ないもの○、劣化の著しいものを ×とした。 (3)施工性:従来の屋根を剥がさなくてもよいものを
○、剥がす必要のものを×とした 。 (4)外観:屋根の外観が従来とほとんど変わらないも
のを○、変化するものを×とした 。
【0011】
【表1】
【0012】表1から、本発明の既設金属製屋根用静音
化部材は、金属製屋根(2)の表面に粘着剤(4)を塗
布した薄金属板(5)を貼付するので、既存の屋根材を
剥がすことなく施工でき、工期を大幅に短縮できる。施
工中に降雨があっても屋内が濡れることもなく、安価に
仕上がる。また、樹脂系粘着剤(4)は、薄金属板
(5)で覆われており、日光、降雨に直接曝されず、屋
根表面に直接ゴムシートを貼付したものに比べ、耐久性
に優れ外観上も好ましい。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の既設金
属製屋根用静音化部材は、自己粘着性を有する粘着剤を
塗布した薄金属板からなり、粘着剤が、アクリル系、ブ
チルゴム系、天然ゴム系、シリコーン系の1種又は2種
以上からなる。また、施工法は、薄金属板に自己粘着性
を有する粘着剤が塗布された静音化部材を、既に施工さ
れた金属製屋根の表面に貼付けることにしたので葺き替
えすることなく、耐久性のある静音部材を既設金属製屋
根表面に貼付ける簡単な施工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の静音金属製屋根材の断面図
【図2】本発明の既設金属製屋根用静音化部材の斜視図
(a)及び静音化部材を適用した施工例の断面図(b)
【図3】雨音測定装置の斜視図
【図4】人工雨による騒音測定結果を示す図
【符号の説明】
1:制振鋼板 2:金属製屋根 3:ゴムシート 4:粘着剤 5:薄金属板 6:金属製屋根材 7:シャワー 8:人工雨 9:騒音測定器 10:架台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己粘着性を有する粘着剤を塗布した薄
    金属板からなる既設金属製屋根用静音化部材。
  2. 【請求項2】 粘着剤が、アクリル系、ブチルゴム系、
    天然ゴム系、シリコーン系の1種又は2種以上からなる
    請求項1記載の既設金属製屋根用静音化部材。
  3. 【請求項3】 薄金属板に自己粘着性を有する粘着剤が
    塗布された静音化部材を、既に施工された金属製屋根の
    表面に貼付ける既設金属製屋根用静音化部材の施工法。
JP2001225297A 2001-07-26 2001-07-26 既設金属製屋根用静音化部材及び施工法 Withdrawn JP2003035012A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150920A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Sekisui Jushi Co Ltd 簡易屋根
CN103291012A (zh) * 2013-05-17 2013-09-11 中天建设集团有限公司 超大空间建筑金属屋顶吸声降噪工艺
CN103306436A (zh) * 2013-05-17 2013-09-18 中天建设集团有限公司 超大空间建筑金属屋顶隔声工艺
CN107245306A (zh) * 2017-07-08 2017-10-13 上海晶华胶粘新材料股份有限公司 薄型铝箔麦拉胶带及其制备方法

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