JP2000038831A - 床施工方法 - Google Patents

床施工方法

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JP2000038831A
JP2000038831A JP10206616A JP20661698A JP2000038831A JP 2000038831 A JP2000038831 A JP 2000038831A JP 10206616 A JP10206616 A JP 10206616A JP 20661698 A JP20661698 A JP 20661698A JP 2000038831 A JP2000038831 A JP 2000038831A
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JP
Japan
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floor
adhesive tape
double
flooring
finishing material
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JP10206616A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Takebe
義之 竹部
Takahiro Ariga
貴弘 有我
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に施工できるとともに床下へ伝播する衝
撃音を低減することのできる床施工方法を提供する。 【解決手段】 発泡体を支持体とする両面粘着テープを
用いて、木質系の床仕上げ材を床下地材に接着固定する
床施工法において、床仕上げ材の裏面または床下地材表
面のいずれかに、床仕上げ材の長辺に平行もしくは直交
する方向で150〜350mmの間隔をあけて略平行に
両面粘着テープを貼り付けて床仕上げ材を床下地材に接
着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の床下地材に
床仕上げ材を接着固定する床施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木質の合板が積層された床仕上げ材を根
太や捨張り合板、制振材、モルタル、コンクリート等の
床下地材に敷設する場合、床仕上げ材の裏面もしくは床
下地材の表面に接着剤を全面もしくは部分的に塗布して
両者を接着し、床仕上げ材の雄サネ部分にフロアーネイ
ルを打ち込んで固定する方法が行われていた。
【0003】上記接着剤を使用する場合の問題点として
次のことが挙げられる。即ち、有機溶剤による衛生環境
の悪化や火災のおそれがある。作業者による接着剤塗布
むらや仕上がりが異なるため下地材との分離や床鳴りの
原因となる。オープンタイムなどの時間と、二液混合型
接着剤の場合には硬化剤の混合作業が必要である。
【0004】上記の問題点に対し、近年では両面粘着テ
ープを使用する施工方法が提案されている(例えば、特
公平7−122329号公報)。この方法は発泡合成樹
脂シートの両面に粘着剤層が設けられた両面粘着テープ
を約400mm間隔で平行に下地材に貼着し、これに床
板材を接着固定する方法である。
【0005】上記公報に記載の方法は、容易に床板材の
位置決めができることを目的としたものであり、発泡体
を基材とする両面粘着テープを用いたこと以外、床衝撃
音に対する緩衝性能が考慮されていないので床面への落
下衝撃音を吸収し、階下への音の伝播を低減させるため
の充分な性能は得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解消し、簡単に施工できるとともに床下へ伝播す
る衝撃音を低減することのできる床施工方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の床施工方法は、
発泡体を支持体とする両面粘着テープを用いて、木質系
の床仕上げ材を床下地材に接着固定する床施工法におい
て、床仕上げ材の裏面または床下地材表面のいずれか
に、床仕上げ材の長辺に平行もしくは直交する方向で1
50〜350mmの間隔をあけて略平行に両面粘着テー
プを貼り付けて床仕上げ材を床下地材に接着することを
特徴とする。
【0008】本発明で使用する両面粘着テープは発泡体
を基材としたものであり、基材の材料としては合成ゴム
系、ポリオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げら
れ、発泡組織としては独立気泡、連続気泡、独立気泡と
連続気泡の混合組織のいずれでもよいが、独立気泡を有
するウレタン系樹脂発泡体がより遮音性にすぐれるので
特に好ましい。
【0009】発泡体の特性の一つである圧縮硬さは、粗
面や不陸面への追従性からみて0.01〜2kg/cm
2 程度が好ましいと考えられる。発泡体の厚みは薄すぎ
ると下地材の不陸面に追従できず、厚すぎると床面が高
くなり扉開閉の支障になることがあるので、厚みは0.
3〜2mmが適当である。
【0010】両面粘着テープの粘着剤はアクリル系、天
然ゴム系、合成ゴム系、シリコーン系等のベースポリマ
ーを主成分とするものが挙げられるが、耐久性にすぐ
れ、取扱い中に付近を汚すことが少ないアクリル系粘着
剤が特に好ましい。また、粘着剤は粗面の木材に対する
接着性や寒冷期での施工性を考慮すると、粘着剤のガラ
ス転移温度は0℃以下であり、その厚みは50〜100
μmが好適である。
【0011】両面粘着テープは施工の際に容易に位置調
整作業ができるように、例えば、特開平9−22784
3号公報に記載の加圧接着型粘着シートのような、非粘
着性もしくは微粘着性マスキング部材により粘着剤層表
面を部分的に被覆するように積層されていることが好ま
しい。これは粘着面が露出していても床仕上げ材のサネ
差し込み作業が可能となるので作業性に優れるからであ
る。
【0012】両面粘着テープには使用するまで通常粘着
面に剥離紙が積層される。剥離紙はクラフト紙、半晒
紙、上質紙、グラシン紙等に目止め材などを塗布した
後、シリコーン系樹脂で離型処理されたものが一般に用
いられる。上記紙の坪量は少なすぎると剥離紙を剥がす
際に引き裂けることがあるので50〜150g/m2
適当である。また、その厚みは端部を指先や爪でピック
アップし易いように70〜150μmが好ましい。
【0013】次に本発明の施工方法を説明する。床仕上
げ材は通常一定幅と一定長さを有する長方形のものであ
る。一つの方法として、図1に示したように、床仕上げ
材1の長辺と直角方向、即ち幅方向に150〜350m
mの間隔Lをあけて両面粘着テープ2、2、・・・を貼
着し、この面を床下地材に貼り合わせる。又は図2に示
したように、床仕上げ材10の裏面に、その長辺と平行
方向で150〜350mmの間隔Lをあけて両面粘着テ
ープ20、20を貼着し、剥離紙22を剥がして粘着層
21を露出させて床下地材に貼り合わせる。
【0014】他の方法としては、敷設される床仕上げ材
の長辺と平行もしくは直角方向に両面粘着テープを15
0〜350mmの間隔をあけて平行に予め床下地材に貼
着し、これに床仕上げ材を貼り合わせてもよい。
【0015】本発明では、床仕上げ材が衝撃を受けたと
きに撓みやすくして見かけ上の剛性を減少させ、これに
より落下衝撃を吸収し易くさせて衝撃音の発生と階下へ
の伝播を減少させる。床仕上げ材を撓みやすくするため
には、両面粘着テープを一定範囲の間隔、即ち150〜
350mmの間隔をあけて平行に貼着し、この部分で床
仕上げ材を床下地面に固定させ、固定されていない上記
間隔内で撓みを起こさせる。従って、両面粘着テープの
貼着方向は床仕上げ材の長辺方向に平行とするよりも直
角方向即ち幅方向とする方が撓みを起こさせるためによ
り効果的である。
【0016】また、両面粘着テープ同士の間では床仕上
げ材と床下地面との間に形成される空気層により、落下
物による衝撃音の床下地材への伝播が低減される。そこ
で両面粘着テープ同士の間隔は広いほどよいと考えられ
るが、以下の点を考慮する必要がある。
【0017】即ち、(1) 床下地材に接着されていない部
分では床仕上げ材の共鳴が考えられ、理論的に間隔を大
きくすると固有振動数は低周波数側へ移行する。床衝撃
音のうち250〜500Hz領域の音を低減させること
が必要であるから、両面粘着テープの間隔が350mm
を超えることは避けなければならない。
【0018】(2) 計測のためにタッピングマシーンを設
置すると、その自重で床仕上げ材が撓み、床下地面に接
触する。JIS A 1418に準拠した測定を行うた
めには、貼り付け間隔はタッピングマシーンのサイズか
らみて350mmを超えることはできない。
【0019】以上のことから両面粘着テープの貼着間隔
は150〜350mmに限定され、好ましくは200〜
300mmである。
【0020】一方、木質系床仕上げ材は厚みが6〜20
mmの製品が通常市販されている。いずれの床仕上げ材
についても本発明により衝撃音吸収の効果は期待できる
が、撓み易さが床衝撃音の緩衝性能を高める点からみ
て、厚みが大きいよりも薄いものの方が大きな遮音効果
を期待できる。
【0021】(作用)床仕上げ材の裏面または床下地材
表面のいずれかに、床仕上げ材の長辺に平行もしくは直
交する方向で150〜350mmの間隔をあけて発泡体
を支持体とする両面粘着テープを貼り付けて床仕上げ材
を床下地材に接着するので発泡体自体も緩衝作用を持
ち、かつ、接着されていない部分の仕上げ材が衝撃を受
けたときに撓みやすく、落下衝撃音を吸収し易くなり衝
撃音の発生と階下への伝播を減少させる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。 使用材料 (1) 床仕上げ材:朝日ウッドテック社製,商品名「カラ
ーフロア」(厚み12mm,幅300mm,長さ182
0mm) (2) 床下地材:日本ノボパン社製パーティクルボード
(厚み15mm) (3) 両面粘着テープ:特殊ポリオレフィン系発泡体両面
粘着テープ(積水化学工業社製,商品名「#538」、
厚み1.0mm,幅40mm) (4) 接着剤(比較例で使用):ウレタン系接着剤(コニ
シ社製,商品名「KU−909W」)
【0023】(実施例1、2)図1に示したように、床
仕上げ材1の裏面に上記両面粘着テープ2、2、・・・
を間隔Lを表1に示した通りとして床仕上げ材1の長辺
と直角方向に貼り付け、剥離紙22を剥がして粘着層2
1を露出させ、床下地材に押圧して接着した。11は雄
サネ部分である。
【0024】(比較例1、2)両面粘着テープの間隔L
を表1に示した通りとしたこと以外は実施例1と同様に
して床仕上げ材を床下地材に接着した。
【0025】(比較例3)両面粘着テープを使用せず、
接着剤を櫛目コテを用いて床仕上げ材に全面塗布して接
着し、2日間養生した。
【0026】軽量床衝撃音の測定 図3に垂直断面図で示したように、JIS A 141
8に規定する軽量床衝撃音測定法に準拠した試験棟3
で、床下地材7上で910mm×910mmの面積に床
仕上げ材1を敷設し、音源室31内で床衝撃音発生器4
から発生した音を受音室32に設置したマイクロホン5
で受け、室外の受音装置6で等価騒音レベルLeq値を
測定してL値を求めた。以上の結果を表1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】表1から判るように、本発明によれば12
5〜500Hzの周波数域における床衝撃音は減少し、
階下への伝播が低減された。
【0029】
【発明の効果】本発明の床施工方法によると、簡単に施
工できるとともに落下衝撃音が吸収され易くなり、階下
へ伝播する衝撃音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する床仕上げ材の実施例を示す斜
視図。
【図2】本発明で使用する床仕上げ材の他の実施例を示
す斜視図。
【図3】床衝撃音の測定に用いる試験棟を示す垂直断面
図。
【符号の説明】
1,10:床仕上げ材 2,20:両面粘着テープ 21:粘着層 22:剥離紙 3 :試験棟 31:音源室 32:受音室 4 :床衝撃音発生器 5 :マイクロホン 6 :受音装置 7 :床下地材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡体を支持体とする両面粘着テープを
    用いて、木質系の床仕上げ材を床下地材に接着固定する
    床施工法において、床仕上げ材の裏面または床下地材表
    面のいずれかに、床仕上げ材の長辺に平行もしくは直交
    する方向で150〜350mmの間隔をあけて略平行に
    両面粘着テープを貼り付けて床仕上げ材を床下地材に接
    着することを特徴とする床施工方法。
JP10206616A 1998-07-22 1998-07-22 床施工方法 Pending JP2000038831A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024525A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Mitsubishi Plastics Inc 温調マットの取付方法及び取付構造
JP2016199906A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 床材

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