JP2003034990A - 木造建築用接合金具 - Google Patents

木造建築用接合金具

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JP2003034990A
JP2003034990A JP2001224188A JP2001224188A JP2003034990A JP 2003034990 A JP2003034990 A JP 2003034990A JP 2001224188 A JP2001224188 A JP 2001224188A JP 2001224188 A JP2001224188 A JP 2001224188A JP 2003034990 A JP2003034990 A JP 2003034990A
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metal fitting
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bolt
pillar
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Sakio Ito
佐喜男 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な接合金物を使用することにより、地震
時の土台と柱の引き抜きや破壊防止、取付け簡単、仕口
加工不要など低コストを実現する、優れた耐震強度の接
合金具が望まれていた。 【解決手段】 本発明の木造建築用接合金具Aは、通柱
17を挿入し立設させる断面正方形の角柱筒1と、該角
柱筒1の下端を溶接により固定して開口部を塞ぎ、通柱
17の下端を受け入れる底板2と、該底板2の隣接する
2辺を外側に延長して形成した固定板3とからなり、該
固定板3の中央部には頭なしボルト12を螺合するネジ
穴4を刻設してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、木造建築物、例えば住
宅などの構築に際し、隅角柱部や中間柱部に使用される
木造建築用接合金具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、通柱と土台の仕口は、傾(かた)
ぎ大入れ短ホゾ差しとし、かど金物で釘止め又は鎹(か
すがい)などで補強するのが一般的である。しかし、地
震時の左右前後の大きな揺れに対し、土台接合部に圧縮
引き抜き等の重力が作用し、土台、柱の接合部破壊が主
因で倒壊被害となっていた。先の阪神地震の犠牲者のほ
とんどが倒壊による圧死の報道を受けて建築基準法が改
正され、引き寄せ金物、例えばホールダウン金物(図8
を参照)の取付けが義務化になったものの、取付けに正
確なアンカー位置が要求されるほか、金物が大きいだけ
に工業化パネル施工時には金物部分の欠き取りが必要と
なり、断熱、気密性にも悪影響を与えるなど課題も多
く、これに代わる金物が求められていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そのため、特殊な接合
金物を使用することにより、地震時の土台と柱の引き抜
きや破壊防止、取付け簡単、仕口加工不要など低コスト
を実現する、優れた耐震強度の接合金具が望まれてい
た。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明の木造建
築用接合金具は、通柱を立設させる断面正方形の角柱筒
と、該角柱筒の下端を溶接により固定して開口部を塞
ぎ、通柱の下端を受け入れる底板と、該底板の少なくと
も2辺を外側に延長して形成した固定板とからなり、該
固定板の中央部にはネジ穴又は長孔を刻設してなるもの
である。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の木造建築用接合金具A
は、隅角柱用、中間柱用、内部柱用の3種類があり、ま
ず隅角柱用について説明する。図1に示すように、通柱
を挿入し立設させる断面正方形の角柱筒1と、該角柱筒
1の下端を溶接により固定して開口部を塞ぎ、通柱の下
端を受け入れる底板2と、該底板2の隣接する2辺を外
側に延長して形成した固定板3とからなり、該固定板3
の中央部にはネジ穴4を刻設してなる。前記角柱筒1
は、4枚の鋼板を溶接により接合して角筒体を形成して
も良いし、2倍の長さの鋼板をL字状に折曲げ、折り曲
げた2枚の鋼板を溶接により接合して角筒体を形成して
も良い。また、前記角柱筒1の前記固定板3と反対側の
側壁5には、通柱を固定するためのボルトを挿通するボ
ルト孔6が適宜数形成される。なお、各ボルト孔6にナ
ットを溶接固定しておくことにより、ボルトを螺合固定
することができる。さらに、前記角柱筒1の固定板3側
の側壁5には、上下2段の窓7が形成されているが、こ
れは木造建築用接合金具Aの重量を軽減するために形成
したもので、強度が低下しなければどのような形状でも
良いし、また必ずしも窓7を設けなくても良い。 【0006】前記固定板3には、図2に示すように、土
台8の先端が載り、該土台8を貫通したボルトが螺合さ
れるネジ穴4が中央部に刻設される。なお、前記固定板
3は、鋼板製の底板2の隣接する2辺をあらかじめ外側
に延長して一体形成しても良いし、底板2に鋼板を溶接
などにより接合形成しても良い。 【0007】次に、本発明の木造建築用接合金具Aを隅
角柱部に使用した場合の施工方法について、図3に基づ
いて説明する。基礎コンクリート9の隅角部に木造建築
用接合金具Aを載置する隅角から少し離して、予め基礎
コンクリート9にアンカーボルト10を埋設しておく。
また、土台8には、下面に木口加工して鋼板の厚さの切
り欠き11を形成し、前記固定板3のネジ穴4に螺合し
た頭なしボルト12及び前記アンカーボルト10に一致
し、土台8を上下に貫通するボルト孔13を設け、ボル
ト孔13の上面には角座金14が嵌合する座金溝15を
形成する。 【0008】まず、固定板3が基礎コンクリート9側と
なるように、隅角部に木造建築用接合金具Aを載置し、
固定板3の頭なしボルト12及びアンカーボルト10に
土台8のボルト孔13を一致させて挿入し、土台8の切
り欠き11を固定板3に載せる。次に、土台8の座金溝
15に角座金14を挿入し、頭なしボルト12及びアン
カーボルト10にナット16をねじ込み、木造建築用接
合金具Aと土台8、土台8と基礎コンクリート9とを固
定する。なお、固定板3のネジ穴4に頭なしボルト12
を予め螺合させたが、頭付きボルトの場合は、アンカー
ボルト10にナット16をねじ込み、土台8と基礎コン
クリート9を固定した後、土台8の座金溝15に角座金
14を挿入し、頭付きボルトをボルト孔13に上から挿
入して固定板3のネジ穴4に螺合することにより、木造
建築用接合金具Aと土台8とを固定することができる。 【0009】それぞれの基礎コンクリート9と土台8、
土台8と木造建築用接合金具Aとの結合が終了したら、
通柱17を角柱筒1に挿入して側壁5の各ボルト孔6に
ボルトを螺合して、通柱17を木造建築用接合金具Aに
固定する。 【0010】また、本発明の木造建築用接合金具Aは、
隅角柱用以外に中間柱用にも利用することができる。中
間柱用の場合は、図4に示すように、前記と同様に、通
柱を挿入し立設させる断面正方形の角柱筒1と、該角柱
筒1の下端を溶接により固定して開口部を塞ぎ、通柱の
下端を受け入れる底板2と、該底板2の対向する2辺を
外側に延長して形成した固定板3とからなり、該固定板
3の中央部にはネジ穴4を刻設してなる。 【0011】次いで、本発明の木造建築用接合金具Aを
中間柱部に使用した場合を、図5に基づいて説明する。
基礎コンクリート9の中間部に木造建築用接合金具Aを
載置する個所から少し離して、予め基礎コンクリート9
にアンカーボルト10を埋設しておく。また、土台8に
は、下面を木口加工して固定板3の厚さの切り欠き11
を形成し、前記固定板3のネジ穴4に螺合した頭なしボ
ルト12及び前記アンカーボルト10に一致し、土台8
を上下に貫通するボルト孔を設け、ボルト孔の上面には
角座金14が嵌合する座金溝15を形成する。 【0012】まず、中間部に木造建築用接合金具Aを載
置し、固定板3の頭なしボルト12及びアンカーボルト
10に土台8のボルト孔6を一致させて挿入し、土台8
の切り欠き11を固定板3に載せる。次に、土台8の座
金溝15に角座金14を挿入し、頭なしボルト12及び
アンカーボルト10にナット16をねじ込み、木造建築
用接合金具Aと土台8、土台8と基礎コンクリート9と
を固定する。それぞれの基礎コンクリート9と土台8、
土台8と木造建築用接合金具Aとの結合が終了したら、
通柱17を角柱筒1に挿入して側壁5の各ボルト孔6に
ボルト18を螺合して、通柱17を木造建築用接合金具
Aに固定する。 【0013】さらに、本発明の木造建築用接合金具A
は、隅角柱用、中間柱用以外に内部柱用にも利用するこ
とができる。内部柱用の場合は、図6に示すように、前
記と同様に、通柱を挿入し立設させる断面正方形の角柱
筒1と、該角柱筒1の下端を溶接により固定して開口部
を塞ぎ、通柱の下端を受け入れる底板2と、該底板2を
外側に延長して形成した固定板3とからなり、該固定板
3の中央部には長孔19を刻設してなる。 【0014】次いで、本発明の木造建築用接合金具Aを
内部柱部に使用した場合を、図7に基づいて説明する。
木造建築用接合金具Aを載置する個所の基礎コンクリー
ト9に予めアンカーボルト10を埋設しておく。まず、
木造建築用接合金具Aの長孔19をアンカーボルト10
に一致させて挿入し、基礎コンクリート9に木造建築用
接合金具Aを載せる。次に、アンカーボルト10にナッ
ト16をねじ込み、木造建築用接合金具Aと基礎コンク
リート9とを固定する。それぞれの基礎コンクリート9
と木造建築用接合金具Aとの結合が終了したら、通柱1
7を角柱筒1に挿入して側壁5の各ボルト孔6にボルト
18を螺合して、通柱17を木造建築用接合金具Aに固
定する。なお、内部柱用は、図6のように4方向に固定
板3を形成する以外に、図4のように2方向に固定板3
を形成しても良い。 【0015】 【効果】以上の如く、本発明の木造建築用接合金具は、
通柱と土台の仕口に特殊な接合金物のみを使用すること
によって、現場での工期の短縮を図ると共に、耐震性が
あってしかも強度的に優れたものが提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の木造建築用接合金具の隅角柱用の斜視
図である。 【図2】本発明の木造建築用接合金具を用いる隅角柱部
の分解斜視図である。 【図3】本発明の木造建築用接合金具の隅角柱用施工時
の分解斜視図である。 【図4】本発明の木造建築用接合金具の中間柱用の斜視
図である。 【図5】本発明の木造建築用接合金具の中間柱部施工時
の分解斜視図である。 【図6】本発明の木造建築用接合金具の内部柱用の斜視
図である。 【図7】本発明の木造建築用接合金具の内部柱部施工後
の要部断面図である。 【図8】従来の引き寄せ金物(ホールダウン金物)の中
間柱部の斜視図である。 【符号の説明】 1‥‥‥角柱筒 2‥‥‥底板 3‥‥‥固定板 4‥‥‥ネジ穴 5‥‥‥側壁 6‥‥‥ボルト孔 7‥‥‥窓 8‥‥‥土台 9‥‥‥基礎コンクリート 10‥‥‥アンカーボルト 11‥‥‥切り欠き 12‥‥‥頭なしボルト 13‥‥‥ボルト孔 14‥‥‥角座金 15‥‥‥座金溝 16‥‥‥ナット 17‥‥‥通柱 18‥‥‥ボルト 19‥‥‥長孔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 通柱を立設させる断面正方形の角柱筒
    と、該角柱筒の下端を溶接により固定して開口部を塞
    ぎ、通柱の下端を受け入れる底板と、該底板の少なくと
    も2辺を外側に延長して形成した固定板とからなり、該
    固定板の中央部にはネジ穴又は長孔を刻設してなること
    を特徴とする木造建築用接合金具。
JP2001224188A 2001-07-25 2001-07-25 木造建築用接合金具 Pending JP2003034990A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018028208A (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 今井 克彦 木造柱の柱脚部固定構造

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20040224