JPH0719423U - 壁パネル壁面の補強構造 - Google Patents

壁パネル壁面の補強構造

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JPH0719423U
JPH0719423U JP5776393U JP5776393U JPH0719423U JP H0719423 U JPH0719423 U JP H0719423U JP 5776393 U JP5776393 U JP 5776393U JP 5776393 U JP5776393 U JP 5776393U JP H0719423 U JPH0719423 U JP H0719423U
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panel
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connector
frame body
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JP5776393U
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義親 田中
善治 五十嵐
和孝 浦田
宗明 八代
Original Assignee
株式会社イナックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁パネルを用いて部屋空間を構築するにあた
り、部材点数及び作業工数の少ない壁面補強構造を提供
する。 【構成】 隣接する壁パネル21の各枠体上端面24a
に跨がってパネル連結具1を嵌着する。パネル連結具1
は上面部1aに適宜間隔で開設されたボルト挿通孔2を
有する。振れ止めバー30をパネル連結具1の上面部1
aに載置し、振れ止めバー30の開孔33を貰通してパ
ネル連結具1のボルト挿通孔2へ挿入したボルトと、パ
ネル連結具1と壁パネル21の枠体上端面24aとの間
に配したナットとを螺合させて締めつけ、振れ止めバー
30をパネル連結具1の上面部1aに固定する。 【効果】 従来の固定金具が省略されるから、その分だ
け、部材点数及び作業構造の減少がもたらされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、壁パネルを用いて部屋の壁面を構築するにあたり、壁パネルの上部 を補強して壁面に剛性を持たせるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、特公昭62−53660号に記載された壁パネル21による部屋空間 の構築例を示すものである。図示する壁パネル21は、基板22の表面に多数の タイル23が配列貼着され、裏面に軽量型鋼等よりなるフレーム材を縦横に枠組 み構成した枠体24が取り付けられている。枠体24の上下方向の長さ寸法は基 板22よりも大きく設定されており、枠体24の上下端部が基板22の上下にそ れぞれ突出するようになされている。
【0003】 壁パネル21は次のようにして立て込まれる。まず、床面に固定したランナー 部材40に枠体24の下端部を嵌合せしめてこれをビス等で固定する。続いて、 隣接する壁パネル21の枠体24の上端部どうしをパネル連結具50,51で連 結する。パネル連結具50,51は断面コ字状であって、枠体24上端面へ嵌着 したのちビス(図示省略)等により枠体24へ固定される。なお、面一に隣接す る壁パネル21,21どうしの連結には直線状のパネル連結具50が使用され、 直角に隣接する壁パネル21,21どうしの連結には直角状のパネル連結具51 が使用される。
【0004】 続いて、図示のように、対向する壁パネル21,21どうし及び直角に位置す る壁パネル21,21どうしの間に振れ止めバー30,31を懸け渡し、壁面上 部の補強を行う。振れ止めバー30,31の固定方法は、前記パネル連結具50 ,51の上面における適宜箇所に、断面F形状の固定金具60,61,62を嵌 め込んで取着し、この固定金具60,61,62に振れ止めバー30,31の両 側端部をそれぞれボルト(図示省略)等で固定するというものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前述した壁パネルによる従来の壁面の構築構造においては、上部の補強をする 振れ止めバー30,31を固定するために、断面F形状の固定金具60,61, 62を壁パネル21,21どうしの連結具30,31に取着するという手段を採 用している。このため、部材点数が多くなり、作業工数も多いという問題を有し ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来の問題点に鑑みて創案された壁パネル壁面の補強構造を提 供するものである。本考案に係る第1の構造(以下「本案第1構造」と言う)の 特徴とするところは、隣接する壁パネルの各枠体上端面に跨がって断面コ字状の パネル連結具を嵌着し、このパネル連結具の上面部に適宜間隔でボルト挿通孔を 開設し、所定の2枚の壁パネルの上端部どうしを連結する振れ止めバーをパネル 連結具の上面部に載置し、当該振れ止めバーを貫通してパネル連結具のボルト挿 通孔ヘ挿入したボルトと、パネル練結具と壁パネルの枠体上端面との間に配した ナットとを螺合させて締めつけることにより、上記振れ止めバーをパネル連結具 の上面部に固定したことである。
【0007】 本考案に係る第2の構造(以下「本案第2構造」と言う)の特徴とするところ は、隣接する壁パネルの各枠体上端面に跨がって上面部に適宜間隔でボルト挿通 孔を開設した断面コ字状のパネル連結具を嵌着し、一側部が躯体壁面に固定され た補強部材の他側部をパネル連結具の上面部に載設し、当該補強部材の他側部を 貫通してパネル連結具のボルト挿通孔へ挿入したボルトと、パネル連結具と壁パ ネルの枠体上端面との間に配したナットとを螺合させて締めつけることにより、 上記補強部材の他側部をパネル連結具の上面部に固定したことである。
【0008】
【作用】
本案第1構造によれば、壁パネルの立設によって構築された壁面の上部を補強 する振れ止めバーを、壁パネルどうしを連結するパネル連結具に固定するように したから、従来のF型固定金具を省略することができ、その分だけ、部材点数及 び作業手数を減少させることができる。
【0009】 また、パネル連結具に複数のボルト挿通孔を開設したので、構築する部屋空間 の大きさ等の施工条件に応じて、振れ止めバーのパネル連結具への固定位置を最 適な箇所に選定することができる。
【0010】 他方、本案第2構造によれば、パネル連結具と躯体壁面とを連結する補強部材 で壁パネル壁面の上部を補強する構造を採用したから、振れ止めバーの省略、ま たは、併用により振れ止めバーの使用本数の節減を図ることができる。
【0011】 しかも、構築する部屋空間の寸法が異なっても、躯体壁面からパネル連結具ま での距離にそれほどの増減がなければ、同一の補強部材を共用することが可能で ある。このことは、建物躯休内になるべく空間容積の大きい部屋を構築する場合 に有利である。これに対し、振れ止めバーを使用する場合には、部屋空間の大き さに応じて異なる寸法のものを用意しておく必要がある。
【0012】
【実施例】
(第1実施例) 図1及び図2に本案第1構造の実施例を示す。本実施例において、壁面を構築 する壁パネル21の構造及びその立設手段は従来と共通である。即ち、壁パネル 21は、基板22上に表面材として多数のタイル23が配列貼着されると共に裏 面に軽量型鋼等よりなる枠体24が取り付けられて成り、床面に固定したランナ ー部材に枠体24の下端部を嵌合せしめビス等で固定することにより起立状態に 保持される。
【0013】 本考案の特色の一つは、隣接する壁パネル21の枠体上端部24aどうしを連 結するパネル連結具1にある。このパネル連結具1は、断面コ字状であって、上 面部1aに複数のボルト挿通孔2が適宜間隔(例えば、100mm間隔)で開設 されている。本実施例では、このボルト挿通孔2を、ナットを挿入させ得る大径 部2aとボルトのみが挿入し得る小径部2bとで構成した。また、上面部1aの 下面側には、スペーサー3が配設され、上面部1aの下側にナットを挿入し得る 空隙部4を形成するようになされている。
【0014】 本案第1構造に基づき、壁パネル21による壁面上部の補強をするには、まず 、隣接させた壁パネル21,21の枠体上端面24aに、前記パネル連結具1を 嵌着し、これをビス(図示省略)等により枠体24へ固定する。そうしておいて 、次に、振れ止めバー30を、枠体に固定したパネル連結具1の上面部1aに固 定する。
【0015】 振れ止めバー30には、従来と同様、C型鋼を用いるが、本実施例では、パネ ル連結具1への載置部32にボルト挿通用の開孔33を形成すると共に、載置部 32の一側縁に形成されている起立部34の一部を切除して切欠部35となし、 後述するボルト(図2参照)の回転操作を容易にできるようにしてある。このよ うになされた振れ止めバー30の開孔33にボルトを貫通させたのち、その先端 に予めナットを緩く螺合させておき、この状態で、ボルトの先端をパネル連結具 1のいずれか最適のボルト挿通孔2に挿入せしめる。本実施例におけるパネル運 結具1は、上面部1aの下側にスペーサー3が配設されており、これによって上 面部1aと壁パネル21の枠体上端面24aとの間に空隙部4が形成される。ス ペーサー3で空隙部4を形成したことにより、振れ止めバー30を貫通させたボ ルト40をパネル連結具1のボルト挿通孔2に挿入することが可能である。続い て、ボルト40を締めつければ、図2に示す如く、振れ止めバー30がパネル連 結具1の上面部1aに固定される。
【0016】 (第2実施例) 前記実施例では、パネル連結具1にスペーサー3を設けることにより、上面部 1aと壁パネル21の枠体上端面24aとの間に、ボルト40の先端部及びナッ ト41の挿入用空隙部4を形成することとしたが、これを、図3に示すように、 枠体上端面24aに挿入口24bを開設し、ここからボルト40の先端部及びナ ット41が枠体24内に挿入されるように構成することも可能である。
【0017】 (第3実施例) 図4及び図5に、本案第2構造の実施例を示す。この実施例の特色とするとこ ろは、壁パネル21により構築された壁面の上部の補強を、躯体壁面Wへ一側部 が固定され他側部がパネル連結具1に固定された補強部材10で行う点にある。
【0018】 補強部材10は、例えば、図示の如き、壁面固定部11と連結具固定部12と を直に折曲形成したL型金物からなる。壁面固定部11及び連結具固定部12に は、それぞれボルト挿通用の開孔13,14が設けられている。なお、図4の実 施例では、壁面固定部11の開孔13は水平方向の調節が可能な長孔に形成され 、連結具固定部12の開孔14は壁面の奥行き方向の調節が可能な長孔に形成さ れている。
【0019】 かかる補強部材10は、図5に示すように、壁面固定部11が、躯体壁面Wに 埋設した植え込みボルト42をこれに挿通させたのちナット43を螺合させて締 めつけることにより躯体壁面Wに固定される。他方、連結具固定部12は、壁パ ネル21の枠体上端面24aに嵌着したパネル連結具1、前記第1実施例と同様 の手順により、ボルト40及びナット41を用いて固定される。
【0020】 このように、本案第2構造は、壁パネル21により構築した壁面の上部を、振 れ止めバーを用いずに補強することのできるものである。
【0021】 (第4実施例) 図6は、本案第2構造の、異なる実施例を示すものである。前記実施例との相 違点は、補強部材10における開孔の形状を変えたところにある。すなわち、壁 面固定部11の開孔15は垂直方向の調整が可能な形状とし、連結具固定部12 の開孔16は、水平方向の調整が可能な形状とした。
【0022】 本案第2構造を実施するにあたり、前記第3実施例の補強部材と、当該実施例 の補強部材とを用意しておけば、施工状況に応じて最適な補強部材を選択して使 用することにより、堅固な補強構造を確実に構築するのに至便である。
【0023】 (その他の実施例) 図示は省略したが、パネル連結具1に設けるボルト挿通孔2,2…の各位置に おいて、上面部1aの下面側に予めナット41を固着しておくことも可能である 。
【0024】 また、本案第1構造と本案第2構造は、いずれか一方のみを使用することも両 者を併用することも可能である。
【0025】 その他、本考案は、実施の態様に応じた適宜の変更を妨げるものではない。
【0026】
【考案の効果】
本案第1構造によれば、振れ止めバーをパネル連結具へ固定するようにしたか ら、従来の固定金具を省略することができ、その分だけ、部材点数及び作業工数 の減少がもたらされる。
【0027】 また、パネル連結具に、複数のボルト挿通孔を適宜間隔で設けたので、そのう ちの適当なものを選択することにより、振れ止めバーの固定位置を最適に設定す ることができ、依って、堅固な補強構造を確実に構築することが可能である。
【0028】 他方、本案第2構造によれば、パネル連結具と躯体壁面とを補強部材で連結し て補強するものであるから、振れ止めバーの省略又は使用個数の節減を図ること ができる。そして、振れ止めバーを用いる場合と異なり、本案第2構造では、構 築する部屋空間の大きさが変化しても、躯体壁面から壁パネルまでの距離にさほ どの増減がなければ、同一の補強部材が使用できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案第1構造の実施例に係るものであって、壁
パネル、パネル練結具及び振れ止めバーを分解して示す
斜視図である。
【図2】本案第1構造の実施例の要部を示す側面断面図
である。
【図3】本案第1構造の異なる実施例を示す要部の側面
断面図である。
【図4】本案第2構造の実施例に係るものであって、壁
パネル、パネル連結具及び補強部材を分解して示す斜視
図である。
【図5】本案第2構造の実施例の要部を示す側面断面図
である。
【図6】本案第2構造の異なる実施例に係るものであっ
て、壁パネル、パネル連結具及び補強部材を分解して示
す斜視図である。
【図7】壁パネルにより構築した壁面の従来の補強構造
を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 パネル連結具 1a 上面部 2 ボルト挿通孔 3 スペーサー 4 空隙部 10 補強部材 11 壁面固定部 12 連結具固定部 21 壁パネル 22 基板 23 表面材(タイル) 24 枠体 24a 枠体上端面 30 振れ止めバー 31 振れ止めバー 32 載置部 33 開孔 40 ボルト 41 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 八代 宗明 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面にフレーム材を枠組みして成る枠体
    が取り付けられた壁パネルを立設して構築した壁面の上
    部を補強するための構造であって、隣接する壁パネルの
    各枠体上端面に跨がって断面コ字状のパネル連結具が嵌
    着され、上記パネル連結具は上面部に適宜間隔でボルト
    挿通孔が開設され、所定の2枚の壁パネルの上端部どう
    しを連結する振れ止めバーがパネル連結具の上面部に載
    置され、当該振れ止めバーを貫通してパネル連結具のボ
    ルト挿通孔へ挿入したボルトと、パネル連結具と壁パネ
    ルの枠体上端面との間に配したナットとを螺合させて締
    めつけることにより、上記振れ止めバーがパネル連結具
    の上面部に固定されていることを特徴とする壁パネル壁
    面の補強構造。
  2. 【請求項2】 裏面にフレーム材を枠組みして成る枠体
    が取り付けられた壁パネルを立設して構築した壁面の上
    部を補強するための構造であって、隣接する壁パネルの
    各枠体上端面に跨がって断面コ字状のパネル連結具が嵌
    着され、当該パネル運結具は上面部に適宜間隔でボルト
    挿通孔が開設され、一側部が躯体壁面に固定された補強
    部材の他側部がパネル連結具の上面部に載設され、当該
    補強部材の他側部を貫通してパネル連結具のボルト挿通
    孔へ挿入したボルトと、パネル連結具と壁パネルの枠体
    上端面との間に配したナットとを螺合させて締めつける
    ことにより、上記補強部材の他側部がパネル連結具の上
    面部に固定されていることを特徴とする壁パネル壁面の
    補強構造。
  3. 【請求項3】 前記パネル連結具における上面部の下面
    側に、壁パネルの枠体上端面との間にナットを挿入させ
    得る空隙部を形成するためのスペーサーが配設されてい
    る請求項1又は2に記載の壁パネル壁面の補強構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040060A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Bunka Shutter Co Ltd パネル仕切装置

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