JP2003034243A - 車輌の制動制御装置 - Google Patents

車輌の制動制御装置

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JP2003034243A
JP2003034243A JP2001221499A JP2001221499A JP2003034243A JP 2003034243 A JP2003034243 A JP 2003034243A JP 2001221499 A JP2001221499 A JP 2001221499A JP 2001221499 A JP2001221499 A JP 2001221499A JP 2003034243 A JP2003034243 A JP 2003034243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌の旋回制動時に於ける車輌の走行安定性
を確保しつつ運転者の旋回促進意志を確実に反映させ
る。 【解決手段】 運転者の制動操作量に基づいて各車輪の
目標制動圧Ptiが演算され(S20)、運転者の旋回促
進意志がないときには(S30)、車輌の横加速度Gy
と車速Vとの積Gy×Vが演算され、積Gy×Vの絶対値
が大きいほど大きくなるよう前輪の増圧量A′が演算さ
れ(S80〜110)、或いは積Gy×Vの絶対値が大
きいほど大きくなるよう前輪の増圧量A′が演算される
と共に、旋回内側後輪の目標制動圧が0に設定され(S
70)、これにより積Gy×Vの大きさが大きいほど後
輪に対する前輪の制動力の配分比が高くなるよう制動力
が制御されるが、運転者の旋回促進意志があるときに
は、制動力の配分比の制御は実行されない(S30、1
20、130)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
制動制御装置に係り、更に詳細には車輌の旋回制動時に
於ける車輌の走行安定性を確保するための制動制御装置
に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の制動制御装置の一つと
して、例えば特開平6−127354号公報に記載され
ている如く、車輌の旋回制動時には車輌のヨーレートが
定常的な目標ヨーレートになるよう制動力の前後輪配分
比を制御する制動制御装置が従来より知られている。こ
の制動制御装置によれば、車輌の旋回制動時に車輌のヨ
ーレートが増大することを防止して車輌の旋回制動時の
走行安定性を向上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公開公報に
記載された従来の制動制御装置に於いては、車輌のヨー
レートが定常的な目標ヨーレートになるよう制動力の前
後輪配分比が前輪寄りに制御されるので、運転者が車輌
を積極的に旋回させるべくステアリングホイールを切り
増し(追加操舵)しても、車輌のヨーレートの大きさが
効果的に増大せず、そのため運転者の旋回促進意志を好
ましく反映させることができないという問題がある。
【0004】特に制動力の前後輪配分比の制御により車
輌の減速度が低下しないよう、後輪の制動力を低減する
のではなく、例えば本願出願人の先願にかかる特願20
01−175401号の明細書及び図面に記載されてい
る如く、車輌の旋回制動時には車輌の状態に基づき少な
くとも前輪の制動力を増大させることにより後輪に対す
る前輪の制動力の配分比が高くなるよう制動力の前後輪
配分比が制御される場合には、前輪の制動力が増大され
ることにより前輪の横力が低下し車輌の旋回方向のヨー
モーメントが減少するので、上述の問題は少なくとも前
輪の制動力を増大させることにより後輪に対する前輪の
制動力の配分比が高くなるよう制動力の前後輪配分比が
制御される場合に顕著である。
【0005】本発明は、車輌の旋回制動時には車輌の状
態に基づき前後輪の制動力配分調整制御を行う従来の制
動制御装置に於ける上述の問題に鑑みてなされたもので
あり、本発明の主要な課題は、運転者の旋回促進意志の
有無に応じて前後輪の制動力配分調整制御時に於ける車
輪制動力制御の内容を変更することにより、車輌の旋回
制動時に於ける車輌の走行安定性を確保しつつ運転者の
旋回促進意志を確実に反映させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、上記請求項1の構成、即ち車輌の旋回制
動時に車輌の状態に基づき前後輪の制動力配分調整制御
を行う車輌の制動制御装置にして、運転者の旋回促進意
志の有無を判定する手段と、運転者の旋回促進意志があ
ると判定されたときには操舵輪の制動力を前記前後輪の
制動力配分調整制御の値よりも低くすることを特徴とす
る車輌の制動制御装置によって達成される。
【0007】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記前後輪の制動力配分調整制御は後輪に対する前輪の制
動力の配分比が高くなるよう少なくとも一つの車輪の制
動力を制御するものであるよう構成される(請求項2の
構成)。
【0008】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前
記前後輪の制動力配分調整制御の制御量を低減すること
により前輪の制動力を低くするよう構成される(請求項
3の構成)。
【0009】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項2又は3の構成に於い
て、前記前後輪の制動力配分調整制御は車輌の横加速度
と車速との積の大きさが大きいほど後輪に対する前輪の
制動力の配分比が高くなるよう前記配分比を制御するも
のであるよう構成される(請求項4の構成)。
【0010】
【発明の作用及び効果】上記請求項1によれば、運転者
の旋回促進意志の有無が判定され、運転者の旋回促進意
志があると判定されたときには操舵輪の制動力を前後輪
の制動力配分調整制御の値よりも低くされるので、操舵
輪の制動力を低減してその横力を増大させ、これにより
車輌の旋回方向のヨーモーメントを増大させることがで
き、従って運転者の旋回促進意志を確実に反映させるこ
とができる。
【0011】また上記請求項2によれば、前後輪の制動
力配分調整制御は後輪に対する前輪の制動力の配分比が
高くなるよう少なくとも一つの車輪の制動力を制御する
ものであるので、後に詳細に説明する如く、車輌の旋回
制動時に運転者の旋回促進意志がない場合には車輌のヨ
ーレートが増大することを確実に防止しつつ、運転者の
旋回促進意志がある場合には確実にその旋回促進意志を
反映させることができる。
【0012】また上記請求項3によれば、操舵輪は前輪
であり、前後輪の制動力配分調整制御の制御量を低減す
ることにより前輪の制動力が低くされるので、車輌の旋
回制動時に運転者の旋回促進意志がある場合にも前後輪
の制動力配分調整制御がそのまま実行されることに起因
して運転者の旋回促進意志が反映し難くなる虞れを確実
に低減することができる。
【0013】また上記請求項4によれば、前後輪の制動
力配分調整制御は車輌の横加速度と車速との積の大きさ
が大きいほど後輪に対する前輪の制動力の配分比が高く
なるよう前記配分比を制御するものであるので、後に詳
細に説明する如く、複雑な演算を要することなく旋回制
動時のヨーレートの増大を容易に且つ効果的に防止する
ことができる。
【0014】次に本発明による制動制御装置の実施形態
の説明に先立ち、上記請求項4の構成の原理について説
明する。車輌モデルによれば、スタビリティファクタを
Khとし、車速をVとし、操舵角をθとし、ステアリン
グギヤ比をNとし、車輌のホイールベースをLとする
と、車輌のヨーレートYrは下記の式1により表され
る。 Yr={1/(1+Kh×V×V)}×(θ×V)/(N×L) ……(1)
【0015】上記式1の両辺に(1+Kh×V×V)を
かけると、下記の式2が得られ、車輌の横加速度をGy
とすると、Gy=Yr×Vの関係より下記の式3が得られ
る。 Yr+Kh×(Yr×V)×V=(θ×V)/(N×L) ……(2) Yr=(θ×V)/(N×L)−Kh×Gy×V ……(3)
【0016】一般に、実際の車輌に於いては、車輌の定
常旋回時に制動されると、操舵角が一定にも拘らず車輌
が旋回内側に入り込もうとする現象、即ちヨーレートY
rが大きくなるという好ましくない現象が生じる。
【0017】この現象を上記式3にあてはめて考える
と、制動前のヨーレートをYr1とし、制動後のヨーレー
トをYr2とし、制動前後の車速の変化が小さいとする
と、これらのヨーレートはそれぞれ下記の式4及び5に
て表されるので、 Yr1=(θ×V)/(N×L)−Kh1×Gy×V ……(4) Yr2=(θ×V)/(N×L)−Kh2×Gy×V ……(5) 上記現象に於けるヨーレートYrの増大はYr2>Yr1と
いうことであり、このヨーレートYrの増大を抑制する
ためには、下記の式6により表されるヨーレートの変化
量の値を小さくすればよい。 Yr2−Yr1=(Kh1−Kh2)×Gy×V ……(6)
【0018】スタビリティファクタKhは制動力の前後
輪配分比が前輪寄りになるほど大きくなる傾向にあるこ
とが実際の車輌に於いて確認されている。従って車輌の
旋回時に於ける制動後のヨーレートYrの増大を抑制す
るためには、車輌の横加速度Gyと車速Vとの積Gy×V
の大きさが大きいほど(Kh1−Kh2)を小さくする、即
ち制動力の前後輪配分比を前輪寄りに制御すればよく、
この制御によれば前述の特開平6−127354号公報
に記載された制動制御装置の場合に比して、複雑な演算
を要することなく旋回制動時のヨーレートの増大を容易
に且つ効果的に防止することができる。
【0019】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、運転者
の旋回促進意志の有無を判定する手段は運転者による追
加操舵を判定する手段と、車輌がアンダステア状態にあ
るか否かを判定する手段とを含み、運転者による追加操
舵が行われ且つ車輌がアンダステア状態にあるときに運
転者の旋回促進意志があると判定するよう構成される
(好ましい態様1)。
【0020】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、前後輪の制動力配分
調整制御は後輪に対する前輪の制動力の配分比が高くな
るよう少なくとも前輪の制動力を増大させるものである
よう構成される(好ましい態様2)。
【0021】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様2の構成に於いて、運転者の制動
操作量が高いときには前輪の制動力が所定の範囲以上に
なることを抑制するよう車輌の横加速度と車速との積の
大きさに基づく前輪の制動力の増大量が補正されるよう
構成される(好ましい態様3)。
【0022】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、前後輪の制動力配分
調整制御の制御量が0に低減されるよう構成される(好
ましい態様4)。
【0023】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項4の構成に於いて、前後輪の制動力配分
調整制御は車輌の横加速度と車速との積の大きさが第一
の基準値以上であり且つ第二の基準値未満であるときに
は前輪の制動力を増大させ、車輌の横加速度と車速との
積の大きさが前記第二の基準値以上であるときには前輪
の制動力を増大させると共に後輪の制動力を低減するも
のであるよう構成される(好ましい態様5)。
【0024】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様5の構成に於いて、車輌の横加速
度と車速との積の大きさが第二の基準値以上である場合
の車輌の横加速度と車速との積の大きさに対する前輪の
制動力の増大率は、車輌の横加速度と車速との積の大き
さが第一の基準値以上であり第二の基準値未満である場
合に比して小さいよう構成される(好ましい態様6)。
【0025】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様5の構成に於いて、制動力制御手
段は車輌の横加速度と車速との積の大きさが第二の基準
値以上であるときには前記積の大きさが大きいほど低く
なるよう旋回内側後輪の制動力を低減するよう構成され
る(好ましい態様7)。
【0026】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様5の構成に於いて、制動力制御手
段は車輌の横加速度と車速との積の大きさが第二の基準
値以上であるときには前記積の大きさが大きいほど低く
なるよう旋回内側後輪の制動力を低減すると共に、前記
積の大きさが大きいほど高くなるよう旋回外側後輪の制
動力を増大させるよう構成される(好ましい態様8)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0028】図1は本発明による制動制御装置の一つの
実施形態の油圧回路及び電子制御装置を示す概略構成
図、図2は図1に示された前輪用の制御弁を示す解図的
断面図である。尚図1に於いては、電磁的に駆動される
各弁のソレノイドの図示は省略されている。
【0029】図1に於て、10は油圧式の制動装置を示
しており、制動装置10は運転者によるブレーキペダル
12の踏み込み操作に応答してブレーキオイルを圧送す
るマスタシリンダ14を有している。マスタシリンダ1
4はその両側の圧縮コイルばねにより所定の位置に付勢
されたフリーピストン16により画成された第一のマス
タシリンダ室14Aと第二のマスタシリンダ室14Bと
を有している。
【0030】第一のマスタシリンダ室14Aには前輪用
のブレーキ油圧制御導管18Fの一端が接続され、ブレ
ーキ油圧制御導管18Fの他端には左前輪用のブレーキ
油圧制御導管20FL及び右前輪用のブレーキ油圧制御導
管20FRの一端が接続されている。ブレーキ油圧制御導
管18Fの途中には常開型の電磁開閉弁である前輪用の
制御弁22Fが設けられている。制御弁22Fの両側の
ブレーキ油圧制御導管18Fには第一のマスタシリンダ
室14Aよりブレーキ油圧制御導管20FL又はブレーキ
油圧制御導管20FRへ向かうオイルの流れのみを許す逆
止バイパス導管24Fが接続されている。
【0031】図2に解図的に図示されている如く、制御
弁22Fは内部に弁室70を郭定するハウジング72を
有し、弁室70には弁要素74が往復動可能に配置され
ている。弁室70にはブレーキ油圧制御導管18Fのマ
スタシリンダ14の側の部分18FAが内部通路76を
介して常時連通接続され、またブレーキ油圧制御導管1
8Fのマスタシリンダ14とは反対側の部分18FBが
内部通路78及びポート80を介して連通接続されてい
る。
【0032】図示の如く、弁要素74の周りにはソレノ
イド82が配設されており、弁要素74は圧縮コイルば
ね84により図2に示された開弁位置へ付勢されてい
る。弁要素74はソレノイド82に駆動電圧が印加され
ると、圧縮コイルばね84のばね力に抗してポート80
に対し付勢され、これによりポート80を閉ざすことに
よって閉弁する。
【0033】また制御弁22Fが閉弁位置にある状況に
於いて、ブレーキ油圧制御導管18Fのマスタシリンダ
14とは反対側の部分18FB内の圧力による力と圧縮
コイルばね84のばね力との合計がソレノイド82によ
る電磁力よりも高くなると、弁要素74はポート80よ
り離れて該ポートを開き、部分18FB内のオイルが内
部通路78、ポート80、弁室70、内部通路76を経
てブレーキ油圧制御導管18Fの部分18FAへ流れ
る。そしてこのオイルの流動により部分18FB内のオ
イルの圧力が低下すると、その圧力による力と圧縮コイ
ルばね84のばね力との合計がソレノイド82による電
磁力よりも低くなり、弁要素74はポート80を再度閉
ざす。
【0034】かくして制御弁22Fはそのソレノイド8
2に対する印加電圧に応じてブレーキ油圧制御導管18
Fの部分18FB内の圧力を制御するので、ソレノイド
82に対する駆動電圧を制御することによって制御弁2
2Fにより部分18FB内の圧力(本明細書に於いては
「上流圧」という)を所望の圧力に制御することができ
る。
【0035】尚図示の実施形態に於いては、図1に示さ
れた逆止バイパス導管24Fは制御弁22Fに内蔵され
ており、内部通路86と、該内部通路の途中に設けられ
弁室70より部分18FBへ向かうオイルの流れのみを
許す逆止弁88とよりなっている。
【0036】左前輪用のブレーキ油圧制御導管20FL及
び右前輪用のブレーキ油圧制御導管20FRの他端にはそ
れぞれ左前輪及び右前輪の制動力を制御するホイールシ
リンダ26FL及び26FRが接続されており、左前輪用の
ブレーキ油圧制御導管20FL及び右前輪用のブレーキ油
圧制御導管20FRの途中にはそれぞれ常開型の電磁開閉
弁28FL及び28FRが設けられている。電磁開閉弁28
FL及び28FRの両側のブレーキ油圧制御導管20FL及び
20FRにはそれぞれホイールシリンダ26FL及び26FR
よりブレーキ油圧制御導管18Fへ向かうオイルの流れ
のみを許す逆止バイパス導管30FL及び30FRが接続さ
れている。
【0037】電磁開閉弁28FLとホイールシリンダ26
FLとの間のブレーキ油圧制御導管20FLにはオイル排出
導管32FLの一端が接続され、電磁開閉弁28FRとホイ
ールシリンダ26FRとの間のブレーキ油圧制御導管20
FRにはオイル排出導管32FRの一端が接続されている。
オイル排出導管32FL及び32FRの途中にはそれぞれ常
閉型の電磁開閉弁34FL及び34FRが設けられており、
オイル排出導管32FL及び32FRの他端は接続導管36
Fにより前輪用のバッファリザーバ38Fに接続されて
いる。
【0038】以上の説明より解る如く、電磁開閉弁28
FL及び28FRはそれぞれホイールシリンダ26FL及び2
6FR内の圧力を増圧又は保持するための増圧弁であり、
電磁開閉弁34FL及び34FRはそれぞれホイールシリン
ダ26FL及び26FR内の圧力を減圧するための減圧弁で
あり、従って電磁開閉弁28FL及び34FLは互いに共働
して左前輪のホイールシリンダ26FL内の圧力を増減し
保持するための増減圧弁を郭定しており、電磁開閉弁2
8FR及び34FRは互いに共働して右前輪のホイールシリ
ンダ26FR内の圧力を増減し保持するための増減圧弁を
郭定している。
【0039】接続導管36Fは接続導管40Fによりポ
ンプ42Fの吸入側に接続されており、接続導管40F
の途中には接続導管36Fよりポンプ42Fへ向かうオ
イルの流れのみを許す二つの逆止弁44F及び46Fが
設けられている。ポンプ42Fの吐出側は途中にダンパ
48Fを有する接続導管50Fによりブレーキ油圧制御
導管18Fに接続されている。ポンプ42Fとダンパ4
8Fとの間の接続導管50Fにはポンプ42Fよりダン
パ48Fへ向かうオイルの流れのみを許す逆止弁52F
が設けられている。
【0040】二つの逆止弁44F及び46Fの間の接続
導管40Fには接続導管54Fの一端が接続されてお
り、接続導管54Fの他端は第一のマスタシリンダ室1
4Aと制御弁22Fとの間のブレーキ油圧制御導管18
Fに接続されている。接続導管54Fの途中には常閉型
の電磁開閉弁60Fが設けられている。この電磁開閉弁
60Fはマスタシリンダ14と制御弁22Fとの間のブ
レーキ油圧制御導管18Fとポンプ42Fの吸入側との
連通を制御するポンプ吸入弁として機能する。
【0041】同様に、第二のマスタシリンダ室14Bに
は後輪用のブレーキ油圧制御導管18Rの一端が接続さ
れ、ブレーキ油圧制御導管18Rの他端には左後輪用の
ブレーキ油圧制御導管20RL及び右後輪用のブレーキ油
圧制御導管20RRの一端が接続されている。ブレーキ油
圧制御導管18Rの途中には常開型の電磁開閉弁である
後輪用の制御弁22Rが設けられている。
【0042】制御弁22Rは前輪用の制御弁22Fにつ
いて図2に示された構造と同一の構造を有しており、従
って図には示されていないソレノイドに対する駆動電圧
を制御することにより、制御弁22Rより下流側のブレ
ーキ油圧制御導管18R内の圧力(上流圧)を所望の圧
力に制御することができる。更に制御弁22Rの両側の
ブレーキ油圧制御導管18Rには第二のマスタシリンダ
室14Bよりブレーキ油圧制御導管20RL又はブレーキ
油圧制御導管20RRへ向かうオイルの流れのみを許す逆
止バイパス導管24Rが接続されている。
【0043】左後輪用のブレーキ油圧制御導管20RL及
び右後輪用のブレーキ油圧制御導管20RRの他端にはそ
れぞれ左後輪及び右後輪の制動力を制御するホイールシ
リンダ26RL及び26RRが接続されており、左後輪用の
ブレーキ油圧制御導管20RL及び右後輪用のブレーキ油
圧制御導管20RRの途中にはそれぞれ常開型の電磁開閉
弁28RL及び28RRが設けられている。電磁開閉弁28
RL及び28RRの両側のブレーキ油圧制御導管20RL及び
20RRにはそれぞれホイールシリンダ26RL及び26RR
よりブレーキ油圧制御導管18Rへ向かうオイルの流れ
のみを許す逆止バイパス導管30RL及び30RRが接続さ
れている。
【0044】電磁開閉弁28RLとホイールシリンダ26
RLとの間のブレーキ油圧制御導管20RLにはオイル排出
導管32RLの一端が接続され、電磁開閉弁28RRとホイ
ールシリンダ26RRとの間のブレーキ油圧制御導管20
RRにはオイル排出導管32RRの一端が接続されている。
オイル排出導管32RL及び32RRの途中にはそれぞれ常
閉型の電磁開閉弁34RL及び34RRが設けられており、
オイル排出導管32RL及び32RRの他端は接続導管36
Rにより後輪用のバッファリザーバ38Rに接続されて
いる。
【0045】前輪側の場合と同様、電磁開閉弁28RL及
び28RRはそれぞれホイールシリンダ26RL及び26RR
内の圧力を増圧又は保持するための増圧弁であり、電磁
開閉弁34RL及び34RRはそれぞれホイールシリンダ2
6RL及び26RR内の圧力を減圧するための減圧弁であ
り、従って電磁開閉弁28RL及び34RLは互いに共働し
て左後輪のホイールシリンダ26RL内の圧力を増減し保
持するための増減圧弁を郭定しており、電磁開閉弁28
RR及び34RRは互いに共働して右後輪のホイールシリン
ダ26RR内の圧力を増減し保持するための増減圧弁を郭
定している。
【0046】接続導管36Rは接続導管40Rによりポ
ンプ42Rの吸入側に接続されており、接続導管40R
の途中には接続導管36Rよりポンプ42Rへ向かうオ
イルの流れのみを許す二つの逆止弁44R及び46Rが
設けられている。ポンプ42Rの吐出側は途中にダンパ
48Rを有する接続導管50Rによりブレーキ油圧制御
導管18Rに接続されている。ポンプ42Rとダンパ4
8Rとの間の接続導管50Rにはポンプ42Rよりダン
パ48Rへ向かうオイルの流れのみを許す逆止弁52R
が設けられている。尚ポンプ42F及び42Rは図1に
は示されていない共通の電動機により駆動される。
【0047】二つの逆止弁44R及び46Rの間の接続
導管40Rには接続導管54Rの一端が接続されてお
り、接続導管54Rの他端は第二のマスタシリンダ室1
4Bと制御弁22Rとの間のブレーキ油圧制御導管18
Rに接続されている。接続導管54Rの途中には常閉型
の電磁開閉弁60Rが設けられている。この電磁開閉弁
60Rもマスタシリンダ14と制御弁22Rとの間のブ
レーキ油圧制御導管18Rとポンプ42Rの吸入側との
連通を制御するポンプ吸入弁として機能する。
【0048】図示の実施形態に於いては、各制御弁及び
各開閉弁は対応するソレノイドに駆動電流が通電されて
いないときには図1に示された非制御位置に設定され、
これによりホイールシリンダ26FL及び26FRには第一
のマスタシリンダ室14A内の圧力が供給され、ホイー
ルシリンダ26RL及び26RRには第二のマスタシリンダ
室14B内の圧力が供給される。従って通常時には各車
輪のホイールシリンダ内の圧力、即ち制動力はブレーキ
ペダル12の踏力に応じて増減される。
【0049】これに対し制御弁22F、22Rが閉弁位
置に切り換えられ、開閉弁60F、60Rが開弁され、
各車輪の開閉弁が図1に示された位置にある状態にてポ
ンプ42F、42Rが駆動されると、マスタシリンダ1
4内のオイルがポンプによって汲み上げられ、ホイール
シリンダ26FL、26FRにはポンプ42Fによりポンプ
アップされた圧力が供給され、ホイールシリンダ26R
L、26RRにはポンプ42Rによりポンプアップされた
圧力が供給されるようになるので、各車輪の制動圧はブ
レーキペダル12の踏力に関係なく制御弁22F、22
R及び各車輪の開閉弁(増減圧弁)の開閉により増減さ
れる。
【0050】この場合、ホイールシリンダ内の圧力は、
開閉弁28FL〜28RR及び開閉弁34FL〜34RRが図1
に示された非制御位置にあるときには増圧され(増圧モ
ード)、開閉弁28FL〜28RRが閉弁位置に切り換えら
れ且つ開閉弁34FL〜34RRが図1に示された非制御位
置にあるときには保持され(保持モード)、開閉弁28
FL〜28RR及び開閉弁34FL〜34RRが開弁位置に切り
換えられると減圧される(減圧モード)。
【0051】制御弁22F及び22R、開閉弁28FL〜
28RR、開閉弁34FL〜34RR、開閉弁60F及び60
Rは、後に説明する如く電子制御装置90により制御さ
れる。電子制御装置90はマイクロコンピュータ92と
駆動回路94とよりなっており、マイクロコンピュータ
92は当技術分野に於いて周知の一般的な構成のもので
あってよい。
【0052】マイクロコンピュータ92には圧力センサ
96よりマスタシリンダ圧Pmを示す信号、横加速度セ
ンサ98より車輌の横加速度Gyを示す信号、ヨーレー
トセンサ100より車輌のヨーレートYrを示す信号、
操舵角センサ102より操舵角θを示す信号、車速セン
サ104より車速Vを示す信号、ストップランプスイッ
チ(STPSW)よりストップランプスイッチがオン状
態にあるか否かを示す信号が入力されるようになってい
る。またマイクロコンピュータ92は後述の制動制御フ
ローを記憶しており、制動制御フローに従って左右前輪
及び左右後輪の目標制動圧Pti(i=fl、fr、rl、rr)
を演算すると共に、制御弁22F等を制御することによ
り各車輪の制動圧Pi(i=fl、fr、rl、rr)をそれぞ
れ対応する目標制動圧Ptiに制御する。
【0053】特に図示の実施形態に於いては、電子制御
装置90は運転者の制動操作量(マスタシリンダ圧P
m)に応じて各車輪の目標制動圧Ptiを演算すると共
に、車輪の制動スリップが過大であるときには制動スリ
ップを低減するための目標制動圧Ptiを演算し、これに
よりアンチスキッド制御(図に於いてはABS制御と表
記する)を行う。
【0054】また図示の実施形態に於いては、電子制御
装置90は、車輌が旋回制動状態にあるときには、車輌
の横加速度Gyと車速Vとの積Gy×Vの大きさが大きい
ほど前輪の制動圧を増大させ、また積Gy×Vの大きさ
が非常に大きいときには旋回内側後輪の制動圧をフル減
圧し、これにより車輌の旋回中に運転者により制動操作
が行われたような場合に、制動力の前後輪配分比を前輪
寄りに制御することによって車輌のヨーレートが増大す
ることを防止する旋回制動時の制動力の前後輪配分制御
を行う。
【0055】更に図示の実施形態に於いては、電子制御
装置90は、車輌がアンダーステア状態にあり且つ運転
者により追加操舵が行われたか否かの判別により運転者
の旋回促進意志があるか否かを判定し、運転者の旋回促
進意志があるときには上記制動力の前後輪配分比の制御
を行わず各車輪の制動力を通常の前後輪配分比にて制御
することにより、前後輪配分比の制御により車輌の旋回
方向のヨーレートの増大が阻害されることを防止して運
転者の旋回促進意志を反映させる。
【0056】尚電子制御装置90は、左右の車輪の目標
制動圧が同圧であるときには、制御弁22F又は22R
のみを制御することにより左右の車輪の制動圧を目標制
動圧に制御するが、左右の車輪の目標制動圧が相互に異
なるときには、目標上流圧が左右の車輪の高い方の目標
制動圧に設定され、左右の車輪の目標制動圧Ptiが高い
方の車輪の制動圧Piは制御弁22F又は22Rにより
上流圧が目標上流圧Ptf又はPtrに制御されることによ
って制御され、左右反対側の車輪の制動圧は対応する増
圧弁及び減圧弁により対応する目標制動圧に制御され
る。
【0057】また電子制御装置90は、目標制動圧が高
い方の車輪の制動圧が減圧されるべき状況に於いては、
マスタシリンダ圧Pmが当該車輪の目標制動圧以上であ
るか否かを判定し、マスタシリンダ圧Pmが当該車輪の
目標制動圧よりも低いときには、制御弁22F又は22
Rを制御することにより、換言すれば制御弁とポンプと
の間のブレーキ油圧制御導管18F、18R内のオイル
を制御弁を経て接続導管54F、54Rへ排出させるこ
とにより、上流圧及びホイールシリンダ内の圧力を目標
制動圧に制御する。
【0058】これに対しマスタシリンダ圧Pmが当該車
輪の目標制動圧以上であるときには、電子制御装置90
は、増圧弁を開弁させた状態にて減圧弁を開閉制御する
ことにより、減圧されるべきホイールシリンダ内のオイ
ルをブレーキ油圧制御導管20FL等及び接続導管36
F、36Rを経てバッファリザーバ38F、38Rへ排
出させ、これによりホイールシリンダ内の圧力を目標制
動圧に減圧する。
【0059】次に図3に示されたフローチャートを参照
して図示の実施形態に於ける旋回制動時の制動制御ルー
チンについて説明する。尚図3に示されたフローチャー
トによる制御は図には示されていないイグニッションス
イッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実
行される。
【0060】まずステップ10に於いては圧力センサ9
6により検出されたマスタシリンダ圧Pmを示す信号等
の読み込みが行われ、ステップ20に於いては当技術分
野に於いて公知の要領にてマスタシリンダ圧Pmに基づ
き各車輪の目標制動圧Ptiが演算され、またアンチスキ
ッド制御が必要であるときには車輪の過大な制動スリッ
プを低減するに必要な目標制動圧Ptiが演算される。尚
図3には示されていないが、制御の開始時には電磁開閉
弁60F、60Rが開弁され、オイルポンプ42F、4
2Rの駆動が開始される。
【0061】ステップ30に於いてはフラグFusが0で
あるか否かの判別、即ち車輌がアンダステア状態にあり
且つ運転者による追加操舵が行われたか否か、換言すれ
ば運転者の旋回促進意志があるか否かの判別が行われ、
肯定判別が行われたときにはステップ130へ進み、否
定判別が行われたときにはステップ40へ進む。
【0062】ステップ40に於いては図4に示されたル
ーチンに従って後述の如く車輌の旋回制動時に於ける制
動力の前後輪配分制御が許可される状況であるか否かの
判定が行われ、否定判別が行われたときにはステップ1
30へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ50
へ進む。
【0063】ステップ50に於いては車輌の横加速度G
yと車速Vとの積Gy×Vが演算されると共に、積Gy×
Vの絶対値が第一の基準値Th1(正の定数)以上である
か否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはス
テップ130へ進み、肯定判別が行われたときにはステ
ップ60へ進む。
【0064】ステップ60に於いては積Gy×Vの絶対
値が第二の基準値Th2(Th1よりも大きい正の定数)以
上であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたと
きにはステップ80へ進み、肯定判別が行われたときに
はステップ70に於いて操舵角θ等に基づき車輌の旋回
方向が判定されると共に、旋回内側後輪の目標制動圧P
ti(i=rl又はrr)が0に設定される。
【0065】ステップ80に於いては積Gy×Vの絶対
値に基づき図6に示されたグラフに対応するマップより
前輪制動圧の増圧量Aが演算され、ステップ90に於い
てはマスタシリンダ圧力Pmに基づき図7に示されたグ
ラフに対応するマップより補正係数Kpfが演算され、ス
テップ100に於いては前輪制動圧の増圧量Aが補正係
数Kpfと増圧量Aとの積に補正されることにより、補正
後の前輪制動圧の増圧量A′が演算される。
【0066】ステップ110に於いては左右前輪の目標
制動圧Ptfl及びPtfrがそれらにそれぞれ補正後の増圧
量A′が加算されることによって補正され、ステップ1
20に於いては図5に示されたルーチンに従って後述の
如くフラグFusの制御が行われる。
【0067】ステップ130に於いては運転者による追
加操舵、即ちステアリングホイールの切り増しが行われ
たか否かの判定の基準値θcが現在の操舵角θに設定さ
れ、また例えば上記式1と同一の式に従って車輌の基準
ヨーレートYrtが演算されると共に車輌の基準ヨーレー
トYrtと実際のヨーレートYrとの偏差としてヨーレー
トの偏差ΔYr(=Yrt−Yr)が演算され、ステップ1
40に於いては各車輪の制動圧が目標制動圧Ptiになる
よう制御弁22F、22Rが制御され、必要に応じて電
磁開閉弁34RL又は34RRが開弁され、これにより各車
輪の制動力が目標制動圧Ptiに対応する値に制御され、
しかる後ステップ10へ戻る。
【0068】図4に示された制御許可判別ルーチンのス
テップ41に於いては、マスタシリンダ圧Pmが基準値
Pmo(第一の基準値Th1よりも小さい正の定数)以上で
あるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときに
はステップ43へ進み、肯定判別が行われたときにはス
テップ42に於いてストップランプスイッチ106がオ
ン状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われ
たときにはステップ48へ進み、肯定判別が行われたと
きにはステップ43へ進む。
【0069】ステップ43に於いては左前輪がアンチス
キッド制御中であり且つ右前輪がアンチスキッド制御中
ではないか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたと
きにはステップ48へ進み、否定判別が行われたときに
はステップ44へ進む。ステップ44に於いては右前輪
がアンチスキッド制御中であり且つ左前輪がアンチスキ
ッド制御中ではないか否かの判別が行われ、肯定判別が
行われたときにはステップ48へ進み、否定判別が行わ
れたときにはステップ45へ進む。
【0070】ステップ45に於いては操舵角θが基準値
θo(正の定数)以上であり且つ車輌のヨーレートYrが
基準値Yro(正の定数)以上であり且つ車輌の横加速度
Gyが基準値Gyo(正の定数)以上であるか否かの判別
が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ47へ
進み、否定判別が行われたときにはステップ46へ進
む。ステップ46に於いては操舵角θが基準値−θo以
下であり且つ車輌のヨーレートYrが基準値−Yro以下
であり且つ車輌の横加速度Gyが−Gyo以下であるか否
かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステッ
プ47に於いて車輌の旋回制動時に於ける制動力の前後
輪配分制御が許可される状況である旨の判定が行われ、
否定判別が行われたときにはステップ48に於いて制動
力の前後輪配分制御が許可されない状況である旨の判定
が行われる。
【0071】以上の説明より解る如く、ステップ41及
び42に於いては運転者により制動操作が行われている
か否かの判別が行われ、ステップ43及び44に於いて
は路面が左右の摩擦係数が大きく異なる所謂またぎ路で
はないか否かの判別が行われ、ステップ45及び46に
於いては車輌が旋回状態にあるか否かの判別が行われ、
従って車輌が旋回制動状態にあり且つ路面がまたぎ路で
はない場合に制動力の前後輪配分制御が許可される。尚
ステップ41及び42の両者に於いて肯定判別が行われ
た場合に運転者による制動操作が行われていると判定さ
れ、ステップ43へ進むよう修正されてもよい。
【0072】図5に示されたフラグFus制御ルーチンの
ステップ121に於いては、当技術分野に於いて公知の
要領にて車輌が左旋回状態にあるか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはステップ124へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ122へ進
む。
【0073】ステップ122に於いてはΔYroを正の定
数としてヨーレートの偏差ΔYrが基準値ΔYroを越え
ているか否かの判別、即ち車輌がアンダステア状態にあ
るか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには
ステップ127へ進み、肯定判別が行われたときにはス
テップ123へ進む。
【0074】ステップ123に於いては操舵角θが基準
値θcを越えているか否かの判別、即ち運転者によるス
テアリングホイールの左旋回方向への切り増しが行われ
たか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときには
ステップ126へ進み、否定判別が行われたときにはス
テップ127へ進む。
【0075】ステップ124に於いてはヨーレート偏差
ΔYrが基準値−ΔYro未満であるか否かの判別、即ち
車輌がアンダステア状態にあるか否かの判別が行われ、
否定判別が行われたときにはステップ127へ進み、肯
定判別が行われたときにはステップ125へ進む。
【0076】ステップ125に於いては操舵角θが基準
値θc未満であるか否かの判別、即ち運転者により右旋
回方向へのステアリングホイールの切り増しが行われた
か否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはス
テップ126に於いてフラグFusが1にセットされ、否
定判別が行われたときにはステップ127に於いてフラ
グFusが0にリセットされる。
【0077】かくして図示の実施形態によれば、ステッ
プ20に於いて運転者の制動操作量(マスタシリンダ圧
Pm)に基づいて各車輪の目標制動圧Ptiが演算され、
ステップ50に於いて車輌の横加速度Gyと車速Vとの
積Gy×Vが演算され、積Gy×Vの絶対値が第一の基準
値Th1以上であり第二の基準値Th2未満であるときに
は、ステップ50及び60に於いてそれぞれ肯定判別及
び否定判別が行われ、ステップ80〜100に於いて積
Gy×Vの絶対値が大きいほど大きくなるよう前輪の増
圧量A′が演算され、これにより積Gy×Vの大きさが
大きいほど高くなるよう前輪の制動圧が増圧される。
【0078】従って積Gy×Vの大きさが大きいほど制
動力の前後輪配分比が前輪寄りになるので、車輌のヨー
レートが旋回方向に増大することを防止して車輌を安定
的に制動旋回させることができ、また後輪の制動力が低
減されるのではなく前輪の制動力が増大されるので、車
輌の減速度が低下することを確実に防止することがで
き、これにより車輌の減速度の低下に起因して運転者が
違和感や不満感を感じることを確実に防止することがで
きる。
【0079】尚前輪の制動力の増大により車輌全体の制
動力が増大するが、これに起因して車輌の減速度が高く
なり過ぎる場合には運転者はブレーキペダルの踏み込み
量を低減し車輌全体の制動力の増大を防止することがで
きるので、前輪の制動力の増大により運転者が希望する
車輌の減速度を達成することができなくなることはな
い。
【0080】また図示の実施形態によれば、ステップ3
0に於いてフラグFusが0であるか否かの判別、即ち運
転者の旋回促進意志があるか否かの判別が行われ、運転
者の旋回促進意志がない旨の判別が行われたときにはス
テップ40〜110の制動力の前後輪配分制御が実行さ
れるが、運転者の旋回促進意志がある旨の判別が行われ
たときにはステップ130の処理が行われた後そのまま
ステップ140へ進むことによりステップ40〜110
の制動力の前後輪配分制御が実行されず、各車輪の制動
力はステップ20に於いて演算された目標制動圧Ptiに
対応する値に制御される。
【0081】従って車輌の旋回制動時に運転者がステア
リングホイールの切り増しを行い、車輌を現状以上に旋
回させようとしている状況に於いて、ステップ40〜1
10の前後輪配分制御が実行され制動力の前後配分が前
輪寄りに制御されることに起因して運転者の旋回促進意
志が反映しなくなることを確実に防止することができ
る。
【0082】特に図示の実施形態によれば、運転者の旋
回促進意志があるか否かの判別はステップ121〜12
7に於いて車輌がアンダーステア状態にあり且つ運転者
により追加操舵が行われたか否かの判別により行われる
ので、運転者の旋回促進意志があるか否かの判別が運転
者により追加操舵が行われたか否かの判別のみにより行
われる場合に比して、運転者の旋回促進意志の有無の判
定、即ち車輌を現状以上に旋回させようとしているか否
かの判定を正確に行うことができる。
【0083】また図示の実施形態によれば、積Gy×V
の絶対値が第二の基準値Th2以上であるときには、ステ
ップ50及び60に於いてそれぞれ肯定判別が行われ、
ステップ80〜110に於いて積Gy×Vの絶対値が大
きいほど大きくなるよう前輪の増圧量A′が演算され、
これにより積Gy×Vの大きさが大きいほど高くなるよ
う前輪の制動圧が増圧されると共に、ステップ70に於
いて旋回内側後輪の目標制動圧が0に設定され、ステッ
プ140に於いて減圧弁34RL又は34RRが開弁される
ことにより旋回内側後輪の制動圧がフル減圧され、これ
により後輪の制動力が低減される。
【0084】従って積Gy×Vの絶対値が第二の基準値
Th2以上であるときには、即ち車輌のヨーレートが更に
増大し易い状況に於いては、積Gy×Vの絶対値が第一
の基準値Th1以上であり第二の基準値Th2未満である場
合に比して、制動力の前後輪配分比が更に一層前輪寄り
になるので、車輌のヨーレートが旋回方向に増大するこ
とを防止して車輌を安定的に制動旋回させることがで
き、また前輪の制動力が増大されると共に後輪の制動力
が低減されるので、車輌全体の制動力が過剰になって車
輌の減速度が過大になることを確実に防止することがで
きる。
【0085】また図示の実施形態によれば、ステップ9
0に於いてマスタシリンダ圧Pmが高いほど小さくなる
よう補正係数Kpfが演算され、ステップ100に於いて
前輪制動圧の増圧量Aが補正係数Kpfと増圧量Aとの積
に補正されるので、運転者による制動操作量が高く、運
転者の制動操作による車輪の制動力が高い状況に於いて
前輪の制動圧が増大されることにより、前輪の制動力が
過剰になり前輪の横力が低下することに起因して車輌の
回頭性が悪化する虞れを確実に低減することができる。
【0086】また図示の実施形態によれば、ステップ7
0に於いて旋回内側後輪の制動圧のみが低減されるの
で、左右後輪の制動圧が低減される場合に比して車輌の
減速度が低下する虞れを低減することができると共に、
左右後輪の制動力差によるアンチスピンモーメントを車
輌に与えることができ、これにより車輌がスピン状態に
なる虞れを効果的に低減することができる。
【0087】尚図示の実施形態に於いて、ステップ70
に於いて旋回内側後輪の目標制動圧が0に設定されるの
は、図示の制動装置の場合には減圧用の電磁開閉弁34
RL、34RRを断続的に開閉することによって後輪の制動
圧を低減しようとすると、その断続的な開閉によって異
音が発生し易いからである。
【0088】また図示の実施形態によれば、積Gy×V
の絶対値が第二の基準値Th2以上であるときには、積G
y×Vの絶対値が第二の基準値以下である場合に比し
て、積Gy×Vの絶対値に対する増圧量Aの増加率が小
さいので、積Gy×Vが第二の基準値Th2以上の大きい
領域に於いて前輪の制動力が過剰になり前輪の横力が低
下することに起因して車輌の回頭性が悪化する虞れを低
減することができる。
【0089】更に図示の実施形態によれば、ステップ4
0に於いて制動力の前後輪配分制御が許可される状況で
あるか否かの判別が行われ、運転者による制動操作が行
われており且つ路面がまたぎ路ではなく且つ車輌が旋回
状態にある場合にのみステップ50以降の各ステップが
実行されるので、ステップ40の許可判定が行われない
場合に比して、不必要に制動力の前後輪配分制御が行わ
れる虞れを確実に低減することができ、特に路面がまた
ぎ路である場合には制動力の前後輪配分制御が行われな
いので、路面がまたぎ路である状況に於いて制動力の前
後輪配分制御が実行されることに起因して車輌の挙動が
悪化することを確実に防止することができる。
【0090】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0091】例えば図示の実施形態に於いては、運転者
の旋回促進意志があるときには、ステップ40〜110
の制動力の前後輪配分制御が実行されず、各車輪の制動
力はステップ20に於いて演算された目標制動圧Ptiに
対応する値に制御されることにより、換言すれば制動力
の前後輪配分制御の制御量が0に設定されることによ
り、運転者の旋回促進意志が確実に反映されるようにな
っているが、運転者の旋回促進意志があるときには、制
動力の前後輪配分制御の制御量が低減され、低減された
制御量にて制動力の前後輪配分制御が実行されることに
より、運転者の旋回促進意志ができるだけ反映されるよ
う修正されてもよい。
【0092】またこの場合、制動力の前後輪配分制御の
制御量の低減量は運転者の旋回促進意志が強いほど大き
くなるよう、若しくは運転者の操舵速度が高いほど大き
くなるよう、例えばヨーレート偏差ΔYr、その変化
率、追加操舵量(θ−θc)の大きさ、その変化率、操
舵角速度などに応じて可変設定されてもよい。
【0093】また図示の実施形態に於いては、少なくと
も前輪の制動力が増大されることにより制動力の配分比
が前輪寄りに制御されるようになっているが、本発明の
制動制御装置は後輪の制動力が低減されることにより制
動力の配分比が前輪寄りに制御される車輌に適用されて
もよく、また前輪が操舵輪であるが、本発明の制動制御
装置は後輪が操舵輪である車輌に適用されてもよく、そ
の場合には運転者の旋回促進意志があるときには旋回促
進意志がないときに比して、制動力の配分比が一層前輪
寄りに制御されることにより、操舵輪である後輪の制動
力が低減されるよう構成される。
【0094】また図示の実施形態に於いては、運転者の
旋回促進意志があるか否かの判定は車輌がアンダーステ
ア状態にあり且つ運転者により追加操舵が行われたか否
かの判別により行われ、車輌がアンダーステア状態にあ
るか否かの判定はヨーレート偏差ΔYr、車輌の基準ヨ
ーレートYrtと実際のヨーレートYrとの偏差に基づき
判定されるようになっているが、ヨーレート偏差ΔYr
に加えてその変化率が考慮されるよう修正されてもよ
い。
【0095】また図示の実施形態に於いては、制動装置
は左右の車輪の目標制動圧が同圧であるときには制御弁
22F又は22Rが制御され、左右の車輪の目標制動圧
が相互に異なる場合には制御弁に加えて増圧弁としての
電磁開閉弁28FL〜28RR又は減圧弁としての電磁開閉
弁34FL〜34RRが制御される油圧式の制動装置である
が、本発明の制動制御装置が適用される制動装置は各車
輪の制動力をそれぞれ個別に目標制動力に制御し得る限
り当技術分野に於いて公知の任意の構成の油圧式の制動
装置や電気式の制動装置であってよい。
【0096】また図示の実施形態に於いては、車輌の横
加速度Gyと車速Vとの積の絶対値が第二の基準値Th2
以上であるときには、旋回内側後輪の目標制動圧が0に
設定されるようになっているが、制動装置が各車輪の制
動圧を連続的に増減し得る構成のものである場合には、
ステップ70に於いて図8に示されたグラフに対応する
マップより車輌の横加速度Gyと車速Vとの積の絶対値
に基づき旋回内側後輪の減圧量Bが演算され、ステップ
110に於いて左右前輪の目標制動圧が増圧量A′増大
補正され、旋回内側後輪の目標制動圧が減圧量B低減補
正されるよう修正されてもよく、またステップ70に於
いて図8に示されたグラフに対応するマップより車輌の
横加速度Gyと車速Vとの積の絶対値に基づき旋回内側
後輪の減圧量B及び旋回外側後輪の増圧量Arが演算さ
れ、ステップ110に於いて左右前輪の目標制動圧が増
圧量A′増大補正され、旋回内側後輪の目標制動圧が減
圧量B低減補正され、旋回外側後輪の目標制動圧が増圧
量Ar増大補正されるよう修正されてもよい。
【0097】これらの修正例によれば、車輌の横加速度
Gyと車速Vとの積が第二の基準値Th2の前後に変化す
る際に車輌全体の制動力が大きく変化することを防止
し、これにより旋回制動時の車輌の安定性を上述の実施
形態の場合よりも更に一層向上させることができる。尚
これらの修正例に於いて、第二の基準値Th2が第一の基
準値Th1と同一の値に設定されてもよい。
【0098】また図示の実施形態に於いては、ステップ
140に於いて制御弁22F、22R及び増圧弁としての
電磁開閉弁又は減圧弁としての電磁開閉弁が制御される
ことにより各車輪の制動圧が目標制動圧に制御されるよ
うになっているが、各車輪のホイールシリンダ22FL〜
26RRの圧力が検出され、各車輪の制動圧がフィードバ
ック式に制御されるよう修正されてもよい。
【0099】また図示の実施形態に於いては、各車輪の
目標制動圧Ptiは運転者の制動操作量に基づいて又はア
ンチスキッド制御の目的で車輪の制動スリップを低減す
るために演算されるようになっているが、目標制動圧P
tiは例えば制動力制御式の車輌の挙動制御やトラクショ
ン制御の如く当技術分野に於いて公知の任意の車輌制御
の目的で演算されてよい。
【0100】また図示の実施形態に於いては、運転者に
よる制動操作が行われていないときにも各弁が制御位置
に設定されるようになっているが、車輪の制動圧が制御
される必要がないときには、各弁が図1に示された非制
御位置に設定されるよう修正されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制動制御装置の一つの実施形態の
油圧回路及び電子制御装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示された前輪用の制御弁を示す解図的断
面図である。
【図3】図示の実施形態に於ける制動制御ルーチンを示
すフローチャートである。
【図4】図3のステップ40に於いて実行される制動力
の前後輪配分制御の許可判別ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図5】図3のステップ120に於いて実行されるフラ
グFus制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】車輌の横加速度Gy及び車速Vの積Gy×Vの絶
対値と前輪の制動圧の増圧量Aとの間の関係を示すグラ
フである。
【図7】マスタシリンダ圧Pmと補正係数Kpfとの間の
関係を示すグラフである。
【図8】車輌の横加速度Gy及び車速Vの積Gy×Vの絶
対値と旋回内側後輪の減圧量B及び旋回外側後輪の増圧
量Arとの間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…制動装置 14…マスタシリンダ 22F、22R…制御弁 26FL、26FR、26RL、26RR…ホイールシリンダ 42F、42R…オイルポンプ 28FL〜28RR、34FL〜34RR…開閉弁 42F、42R…ポンプ 48F、48R…ダンパ 90…電子制御装置 96…圧力センサ 98…横加速度センサ 100…ヨーレートセンサ 102…操舵角センサ 104…車速センサ 106…ストップランプスイッチ(STPSW)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌の旋回制動時に車輌の状態に基づき前
    後輪の制動力配分調整制御を行う車輌の制動制御装置に
    して、運転者の旋回促進意志の有無を判定する手段と、
    運転者の旋回促進意志があると判定されたときには操舵
    輪の制動力を前記前後輪の制動力配分調整制御の値より
    も低くすることを特徴とする車輌の制動制御装置。
  2. 【請求項2】前記前後輪の制動力配分調整制御は後輪に
    対する前輪の制動力の配分比が高くなるよう少なくとも
    一つの車輪の制動力を制御するものであることを特徴と
    する請求項1に記載の車輌の制動制御装置。
  3. 【請求項3】操舵輪は前輪であり、前記前後輪の制動力
    配分調整制御の制御量を低減することにより前輪の制動
    力を低くすることを特徴とする請求項2に記載の車輌の
    制動制御装置。
  4. 【請求項4】前記前後輪の制動力配分調整制御は車輌の
    横加速度と車速との積の大きさが大きいほど後輪に対す
    る前輪の制動力の配分比が高くなるよう前記配分比を制
    御するものであることを特徴とする請求項2又は3に記
    載の車輌の制動制御装置。
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