JP2003033626A - 排ガス処理設備及び排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理設備及び排ガス処理方法

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JP2003033626A
JP2003033626A JP2001226368A JP2001226368A JP2003033626A JP 2003033626 A JP2003033626 A JP 2003033626A JP 2001226368 A JP2001226368 A JP 2001226368A JP 2001226368 A JP2001226368 A JP 2001226368A JP 2003033626 A JP2003033626 A JP 2003033626A
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exhaust gas
cleaning
liquid
tank
tower
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JP2001226368A
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Akira Suzuki
公 鈴木
Kazuo Soga
和雄 曽我
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備コスト及びランニングコストを低減でき
且つ設備を小型化できる排ガス処理設備及び排ガス処理
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、被乾燥物を蒸気により直接加
熱して乾燥する直接加熱型乾燥装置1から排出される排
ガスを処理する排ガス処理設備14において、活性汚泥
槽16と、乾燥装置1から排出される排ガスで活性汚泥
槽16中の槽内液21を曝気する曝気手段25とを備え
る。この場合、乾燥装置1から排出される排ガスが、活
性汚泥槽16の槽内液21により冷却され、排ガス中の
アンモニアや硫化水素等の臭気成分は活性汚泥により生
物分解される。即ち簡単な構成で排ガスの冷却、除塵、
臭気成分の生物分解が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス処理設備及
び排ガス処理方法に係り、より詳細には、被乾燥物を蒸
気により直接加熱して乾燥する直接加熱型乾燥装置から
排出される排ガスを処理する排ガス処理設備及び排ガス
処理方法に関する。
【0002】
【従来技術】脱水汚泥や食品廃棄物等を乾燥させる乾燥
装置として、従来から、被乾燥物を蒸気により直接乾燥
する直接加熱型乾燥装置が知られている。この直接加熱
型乾燥装置においては、乾燥釜に脱水汚泥が投入される
とともに高温蒸気が導入されるため、脱水汚泥が蒸気に
より直接加熱されることになる。そして、脱水汚泥は、
乾燥されると排ガスとともにサイクロンへと導かれ、サ
イクロンで乾燥汚泥と排ガスに分離される。
【0003】このとき、サイクロンで分離される排ガス
は、温度が高く(通常は80〜150℃)、しかも、粉
塵だけでなくアンモニアや硫化水素などの臭気成分をも
含むのが一般的である。従って、この排ガスをそのまま
大気放出することは、作業安全性及び環境汚染防止の点
からは、好ましいものとは言えない。
【0004】そこで、脱水汚泥等を乾燥し、このとき排
出される排ガスを処理して大気中へ放出する排ガス処理
設備が従来より知られている。図6は、従来の排ガス処
理設備の一例を示すフロー図である。図6に示すよう
に、この排ガス処理設備100は、乾燥装置101から
排出された排ガスを、先ず熱交換器102で冷却し、バ
グフィルタ103で除塵し、酸洗浄塔104及びアルカ
リ洗浄塔105で洗浄した後、大気中へ放出する。この
排ガス処理設備100によれば、排ガスは、十分に低温
にされ、粉塵や臭気成分も十分に除去された上で大気中
へ放出されることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の排ガス処理設備100は、以下に示す課題を有
する。
【0006】即ち排ガス処理設備100では、酸洗浄塔
104やアルカリ洗浄塔105に洗浄液を導入すること
によりアンモニアや硫化水素等の臭気成分の除去が図ら
れるものの、臭気成分により洗浄液が消費されるので、
洗浄廃液が生成されることとなる。このため、この洗浄
廃液の後処理が必要になる。また、排ガス処理設備10
0は、熱交換器102やバグフィルタ103を備えてお
り、これらは一般に大型となる。このため、設備が大型
化することとなる。
【0007】また、熱交換器102やバグフィルタ10
3は大型であるだけでなく高価でもあり、そのため、多
大な設備コストがかかる。
【0008】更に、排ガス処理設備100においては、
排ガス中の臭気成分を除去するために、酸やアルカリ等
の薬品を常時使用する必要があり、多大なランニングコ
ストがかかる。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、設備コスト及びランニングコストを低減でき且
つ設備を小型化することができる排ガス処理設備及び排
ガス処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、被乾燥物を蒸気により直接加熱して乾燥
する直接加熱型乾燥装置から排出される排ガスを処理す
る排ガス処理設備において、活性汚泥槽と、前記直接加
熱型乾燥装置から排出される排ガスで前記活性汚泥槽中
の槽内液を曝気する曝気手段とを備えることを特徴とす
る。
【0011】直接加熱型乾燥装置から排出される排ガス
は一般に、高温であり、粉塵のほか、アンニモアや硫化
水素等の臭気成分を含んでいる。本発明の排ガス処理設
備によれば、曝気手段により直接加熱型乾燥装置から排
出される排ガスで、活性汚泥槽中の槽内液の曝気が行わ
れる。このとき、排ガスは槽内液により冷却され、排ガ
ス中の粉塵は除去され、臭気成分は槽内液に吸収され
る。また、槽内液には活性汚泥が含まれているため、槽
内液に吸収された臭気成分は活性汚泥により生物分解さ
れる。即ち、活性汚泥槽において、排ガスで槽内液を曝
気するだけで排ガスの冷却、除塵、臭気成分の分解が行
われる。
【0012】また、上記排ガス処理設備は、前記直接加
熱型乾燥装置から排出される排ガスを、活性汚泥を含む
洗浄液で洗浄する洗浄塔と、前記洗浄塔に前記洗浄液を
導入する洗浄液導入手段とを更に備え、前記曝気手段に
より、前記洗浄塔で洗浄された排ガスで前記活性汚泥槽
中の槽内液が曝気されることが好ましい。
【0013】この場合、洗浄塔に排ガスが導入されると
ともに洗浄液導入手段により洗浄塔に洗浄液が導入され
る。このため、この洗浄液により、排ガスが冷却される
と同時に粉塵も除去される。そして、曝気手段により、
洗浄塔で冷却、除塵された排ガスで、活性汚泥槽中の槽
内液の曝気が行われ、ここで排ガスが更に冷却される。
このため、排ガスの温度を十分に低減した上で排ガスを
大気中に放出することが可能となる。また、洗浄液には
活性汚泥が含まれており、排ガス中のアンモニアや硫化
水素等の臭気成分の一部は洗浄液により吸収され生物分
解される。
【0014】更に、本発明は、被乾燥物を蒸気により直
接加熱して乾燥する直接加熱型乾燥装置から排出される
排ガスを処理する排ガス処理方法において、前記直接加
熱型乾燥装置から排出される排ガスを洗浄塔に導入する
ガス導入工程と、活性汚泥を含む洗浄液を前記洗浄塔に
導入し、その洗浄液と排ガスとを接触させる洗浄液導入
工程と、前記洗浄塔で洗浄された排ガスで活性汚泥槽中
の槽内液を曝気する曝気工程と、前記洗浄塔から排出さ
れる排ガスの温度が40℃以下になるように前記洗浄塔
に導入する洗浄液の量を制御する制御工程とを含むこと
を特徴とする。
【0015】本発明の排ガス処理方法によれば、直接加
熱型乾燥装置から排出される排ガスが、洗浄塔で洗浄液
により冷却される。このとき、洗浄液の量は、洗浄塔か
ら排出される排ガスの温度が40℃以下になるように制
御される。この排ガスの温度は一般に、活性汚泥槽中の
微生物にとって影響のない温度である。従って、活性汚
泥槽の槽内液が、洗浄塔から排出される排ガスで曝気さ
れても、排ガス中のアンモニアや硫化水素等の臭気成分
を安定して分解処理できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。図1は、直接加熱型乾燥装置の構成を
概略的に示す斜視図、図2は、図1の直接加熱型乾燥装
置の内部構造を示す部分断面図である。図1に示すよう
に、直接加熱型乾燥装置1は、円筒状の汚泥乾燥釜3を
備えており、汚泥乾燥釜3は、円筒部3aと、その両側
に設けられる側壁部3b、3cとからなる。汚泥乾燥釜
3の側壁部3bの下部には汚泥投入口3dが形成され、
汚泥投入口3dには、汚泥乾燥釜3に脱水汚泥を投入す
る汚泥フィーダ4が接続されている。また、汚泥フィー
ダ4には汚泥移送配管10が接続され、汚泥フィーダ4
は、モータ5により作動し、汚泥移送配管10から汚泥
フィーダ4に導入される脱水汚泥を汚泥乾燥釜3に投入
する。なお、汚泥フィーダ4は、例えば配管と、配管の
内部に回転可能に配置されるスクリュー(図示せず)と
を備えており、スクリューにはモータ5が接続されてい
る。
【0017】また、汚泥乾燥釜3の円筒部3aには、汚
泥投入口3dの近傍に蒸気導入口3eが形成され、蒸気
導入口3eには蒸気移送配管2が接続されている。蒸気
移送配管2には、蒸気の圧力を調節する圧力調節弁(図
示せず)が設置されている。従って、蒸気は、圧力調整
した状態で汚泥乾燥釜3に導入することが可能である。
【0018】ここで、図2に示すように、蒸気移送配管
2は、その内部であって蒸気導入口3eの近傍に噴射ノ
ズル7を備えており、噴射ノズル7より蒸気が汚泥乾燥
釜3内の脱水汚泥に噴射されるようになっている。
【0019】また、蒸気移送配管2には、噴射ノズル7
の近傍に高温空気吸引口8が形成され、この高温空気吸
引口8には分岐配管9が接続され、分岐配管9の内部に
は、補助熱源用バーナー13が設けられている。この場
合、メタンガスが分岐配管9を経て分岐配管9の内部に
ある補助熱源用バーナー13に導入される。この場合、
メタンガスが空気と混合されて燃焼され、そのとき発生
する熱により空気が高温状態(例えば350〜400
℃)となる。ここで、メタンガスを燃焼させることによ
り空気を加熱して高温にするのは、常温の空気だと蒸気
が冷やされて凝縮してしまうので、空気を蒸気の温度程
度に加熱するためである。この高温空気は、噴射ノズル
7から蒸気が噴射されるときのエジェクタ効果により分
岐配管9から高温空気吸引口8を経て蒸気移送配管2の
内部に吸引され、この高温空気により蒸気が希釈され、
蒸気の乾き度が増加される。従って、蒸気をより高温で
且つ高い乾き度にすることが可能となる。
【0020】更に図1に示すように、汚泥乾燥釜3に
は、その側壁3cのほぼ中央から延びる配管11を経て
サイクロン12が接続されている。サイクロン12は、
排ガスと乾燥汚泥との混合物を排ガスと乾燥汚泥とに分
離するものである。なお、図1では、サイクロン12が
用いられているが、排ガスと乾燥汚泥とを分離すること
が可能であればサイクロン12に代えて他の装置が用い
られても良い。このような装置としては、例えば重力沈
降器、バグフィルタ等が挙げられる。
【0021】図3は、本発明の排ガス処理設備の一実施
形態を示すフロー図である。図3に示すように、排ガス
処理設備14においては、直接加熱型乾燥装置1から排
出される排ガスが第1排ガス移送配管17を経て洗浄塔
15に導入されるようになっている。洗浄塔15は、活
性汚泥を含む洗浄液で排ガスを洗浄するものであり、洗
浄塔15としては、例えば漏れ棚塔、スクラバー塔など
が用いられる。図3に示す洗浄塔15は漏れ棚塔であ
り、下部に排ガス入口15a、頂部に排ガス出口15b
を有し、排ガス入口15aと排ガス出口15bとの間に
は、洗浄塔15の両側壁から交互に突出するトレイ15
cを有する。これらトレイ15cにより蛇行流路が形成
されている。蛇行流路を形成するのは、排ガスと洗浄液
との接触時間を長くするためである。なお、活性汚泥を
含む洗浄液としては、後述する活性汚泥槽16の槽内液
21を用いることが好ましい。この場合、活性汚泥を含
む洗浄液を別途用意しなくてよいため、ランニングコス
トの低減が図れる。このため、活性汚泥槽16の槽内液
21は、ポンプ20により洗浄液供給配管19を経て洗
浄塔15の上部から洗浄液として導入されるようになっ
ている。なお、上記ポンプ20、洗浄液供給配管19に
より洗浄液導入手段が構成されている。また、洗浄塔1
5で得られる洗浄廃液は、洗浄廃液返送配管23を経て
活性汚泥槽16に返送されるようになっている。これに
より後述の活性汚泥槽16において活性汚泥の減少を防
止できる。
【0022】こうして洗浄塔15で洗浄された排ガス
は、排ガス出口15bより第2排ガス移送配管18を経
て、活性汚泥槽16の槽内液21中に浸漬された散気管
25に導入されるようになっており、散気管25により
活性汚泥槽16の槽内液21が排ガスで曝気されるよう
になっている。排ガスによる槽内液21の曝気は、第2
排ガス移送配管18に設置されたブロワ22により行わ
れる。なお、散気管25、ブロワ22及び第2排ガス移
送配管18により曝気手段が構成されている。
【0023】次に、排ガス処理設備14における排ガス
処理方法について説明する。
【0024】先ず乾燥装置1、ブロワ22、ポンプ20
を作動し、例えば脱水汚泥を、図1に示すように、汚泥
移送配管10を経て汚泥フィーダ4に導入する。このと
き、モータ5を作動すると、導入された脱水汚泥は汚泥
フィーダ4により汚泥乾燥釜3に投入される。
【0025】一方、蒸気移送配管2からは蒸気が乾燥釜
3に導入される。このとき、蒸気は高温状態にあり、こ
の高温の蒸気が、図2に示すように噴射ノズル7から脱
水汚泥Aに向かって直接的に噴射され、これにより脱水
汚泥Aが乾燥される。
【0026】脱水汚泥に蒸気を噴射する場合、分岐配管
9内の補助熱源用バーナー13に燃料としてメタンガス
を供給する。この場合、メタンガスが燃焼され、分岐配
管9の内部の空気が高温状態となる。そして、この高温
空気は、噴射ノズル7から蒸気が噴射されるときのエジ
ェクタ効果により分岐配管9から高温空気吸引口8を経
て蒸気移送配管2内に吸引され、この高温空気により、
蒸気が希釈され、噴射ノズル7から噴射された蒸気の乾
き度が増加される。これにより、蒸気はより高温状態に
なり且つ乾き度が増加し、この高温の蒸気により脱水汚
泥が乾燥されるため、脱水汚泥の乾燥効率がより向上す
る。
【0027】噴射ノズル7から噴射される蒸気の圧力
は、圧力調節弁6により0.3〜0.4MPa(ゲージ
圧)に調節することが好ましい。この場合、噴射ノズル
7から噴射される蒸気により高速気流が生じ、汚泥乾燥
釜3内で衝撃波が生じる。そして、この衝撃波と高速気
流により脱水汚泥が粉砕されると同時に汚泥乾燥釜3内
で高速に回転混合される。このため、脱水汚泥の単位体
積あたりの表面積が大きくなり、脱水汚泥の乾燥効率が
より高くなる。
【0028】こうして蒸気を噴射された脱水汚泥は、汚
泥乾燥釜3の円周面3aに沿って回転する。そして、脱
水汚泥の含水率の低下に伴い、脱水汚泥は軽量化され、
遠心力が小さくなる。すると、脱水汚泥は、汚泥乾燥釜
3のほぼ中央に集まり、ガスとともに配管11を経てサ
イクロン12へと導かれ、サイクロン12で排ガスが分
離される。
【0029】分離された排ガスは、図3に示すように、
第1排ガス移送配管17を経て洗浄塔15の排ガス入口
15aより導入され(ガス導入工程)、トレイ15cに
よって形成された蛇行流路を上昇する。
【0030】一方、活性汚泥槽16の槽内液21は、ポ
ンプ20により洗浄液供給配管19を経て洗浄塔15の
上部から洗浄液として導入される(洗浄液導入工程)。
すると、洗浄液は、トレイ15cによって形成された蛇
行流路を下降する。
【0031】このとき、洗浄塔15に導入されたばかり
の排ガスは、高温状態(通常80〜150℃)となって
いるが、この排ガスは、洗浄液と接触することにより冷
却され、排ガス中の粉塵が除去され、臭気成分は洗浄液
に吸収される。このとき、洗浄液は活性汚泥を含むた
め、吸収した臭気成分を生物分解する。洗浄廃液は、洗
浄廃液返送配管23を経て活性汚泥槽16に返送され
る。
【0032】洗浄塔15で洗浄された排ガスは、排ガス
出口15bから第2排ガス移送配管18を経て活性汚泥
槽16の散気管25に導入され、散気管25により槽内
液21が排ガスで曝気される(曝気工程)。このとき、
排ガスは、槽内液21により更に冷却される。このた
め、槽内液21を経て大気中に放出された排ガスは十分
に低温となっており、作業者が高温ガスに曝される心配
がない。
【0033】更に、槽内液21では、洗浄塔15で除去
しきれなかった粉塵が除去され、臭気成分が吸収され
る。このように、排ガス処理設備14は、主として洗浄
塔15と活性汚泥槽16だけで排ガスの冷却、粉塵、脱
臭を行うことができる。また、槽内液21には活性汚泥
が含まれており、槽内液21に吸収された臭気成分が生
物分解される。このため、臭気成分の分解に必要な装置
を別途設ける必要がない。従って、設備の小型化及び設
備コストの低減が可能となる。
【0034】また、排ガス処理設備14では、臭気成分
の除去に酸やアルカリ等の薬品を使用しないため、ラン
ニングコストを十分に低減することも可能となる。
【0035】次に、本発明の排ガス処理設備の第2実施
形態について説明する。図4は、本発明の排ガス処理設
備の第2実施形態を示すフロー図である。図4に示すよ
うに、本実施形態に係る排ガス処理設備30は、第2排
ガス移送配管18に設置される温度計(温度測定手段)
26と、温度計26で測定された温度に基づいてポンプ
20を制御し、洗浄塔15に導入する洗浄液の量を調節
する制御装置(制御手段)27とを備えている点で第1
実施形態の排ガス処理設備14と相違する。
【0036】この場合、洗浄液の量の制御は、次のよう
にして行われる。即ち、第2排ガス移送配管18を通る
排ガスの温度が温度計26で測定され、制御装置27で
温度が40℃を超えたと判断されると、洗浄液の量が増
加される。具体的には、制御装置27により、ポンプ2
0が、洗浄液の流量を増加するように制御される。制御
装置27で温度が40℃以下であると判断されれば、洗
浄液の流量はそのまま維持される(制御工程)。こうし
て洗浄塔15から排出される排ガスの温度が40℃以下
に維持される。この40℃以下という温度は一般に、活
性汚泥槽中の微生物にとって悪影響を与えない温度であ
るため、活性汚泥槽16の槽内液21に排ガスが供給さ
れても、排ガス中の臭気成分を安定して分解処理でき
る。
【0037】次に、本発明の排ガス処理設備の第3実施
形態について説明する。図5は、本発明の排ガス処理設
備の第3実施形態を示すフロー図であり、排ガス処理設
備を適用した廃水処理設備を示している。この廃水処理
設備においては、図5に示すように、廃水は、メタン発
酵処理装置31、活性汚泥槽32で順次処理され、処理
水が河川等に放流されるようになっている。
【0038】活性汚泥槽32では、活性汚泥によりメタ
ン発酵処理水が生物処理されると共に、余剰汚泥が発生
する。この余剰汚泥は、余剰汚泥排出配管33を経て脱
水機34に導入され、脱水機34で含水率が例えば70
〜90%になるまで脱水された後、汚泥移送配管10を
経て乾燥装置1の汚泥フィーダ4に導入される。このと
き、図1に示すようにモータ5を作動することで、導入
された脱水汚泥を汚泥フィーダ4により汚泥乾燥釜3に
投入する。
【0039】一方、メタン発酵処理装置31では、被処
理廃水中の有機物がメタン発酵により分解されると共
に、バイオガスが発生する。バイオガスはガス排出配管
36を経てガスホルダ37に貯留され、ガスホルダ37
に貯留されたバイオガスは、ガス移送配管38を経てボ
イラー39に導入され、燃焼により蒸気を発生させる。
発生した蒸気は、蒸気移送配管2を経て乾燥装置1の汚
泥乾燥釜3に導入される。蒸気の圧力は、圧力調整弁4
0で調整可能となっている。
【0040】そして、図1に示すように、乾燥釜3で脱
水汚泥が乾燥され、排ガスと乾燥汚泥の混合物がサイク
ロン12に送られ、排ガスが分離されることになる。
【0041】分離された排ガスは、配管41を経て活性
汚泥槽32に導入され、排ガスで槽内液の曝気が行われ
るようになっている。
【0042】このような構成の廃水処理設備において
は、活性汚泥槽32が既に設けられているため、乾燥装
置1から排出される排ガスを活性汚泥槽32に導入する
配管41を設けるだけで排ガス処理設備を製造すること
ができる。従って、排ガス処理設備の製造にかかるコス
トを十分に低減できる。なお、上記配管41に洗浄塔1
5を設けることが好ましいのは、第1実施形態と同様で
ある。
【0043】なお、排ガス処理設備を低コストで製造す
るという観点からは、メタン発酵装置31やガスホルダ
37、ボイラー39は必須の構成要素ではない。但し、
これらの構成要素は、乾燥装置1で脱水汚泥の乾燥に使
用する蒸気を、廃水処理の過程で極めて低コストで生成
させるため、ランニングコストを低減する観点からは、
これらの構成要素が存在することが好ましい。
【0044】本発明は、前述した第1〜第3実施形態に
限定されるものではない。例えば、第1〜第3実施形態
では、排ガスが洗浄塔15で洗浄されているが、必ずし
も洗浄塔15に洗浄液を導入して洗浄する必要はなく、
また、排ガス処理設備において、洗浄塔15はなくても
よい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の排ガス処理
設備及び排ガス処理方法によれば、直接加熱型乾燥装置
から排出される排ガスが活性汚泥槽の槽内液により冷却
され、排ガス中のアンモニアや硫化水素等の臭気成分は
活性汚泥により生物分解される。即ち簡単な構成で排ガ
スの冷却、除塵、臭気成分の分解を行うことができる。
このため、設備コストの低減及び設備の小型化が可能と
なる。また、臭気成分は活性汚泥により生物分解される
ため、薬品等を使用する必要がない。よって、ランニン
グコストを低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直接加熱型乾燥装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の直接加熱型乾燥装置の内部構造を示す部
分断面図である。
【図3】本発明の排ガス処理設備の第1実施形態を示す
フロー図である。
【図4】本発明の排ガス処理設備の第2実施形態を示す
フロー図である。
【図5】本発明の排ガス処理設備の第3実施形態を示す
フロー図である。
【図6】従来の排ガス処理設備の一例を示すフロー図で
ある。
【符号の説明】
1…直接加熱型乾燥装置、15…洗浄塔、16…活性汚
泥槽、18…第2排ガス移送配管(曝気手段)、19…
洗浄液導入配管(洗浄液導入手段)、20…ポンプ(洗
浄液導入手段)、21…槽内液、22…ブロワ(曝気手
段)、25…散気管(曝気手段)、26…温度計(温度
測定手段)、27…制御装置(制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA03 AA13 AB02 BA02 BA13 CA02 CA06 DA59 EA02 GA01 GA03 GB03 GB06 4D059 AA00 BD03 BD05 BD22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物を蒸気により直接加熱して乾燥
    する直接加熱型乾燥装置から排出される排ガスを処理す
    る排ガス処理設備において、 活性汚泥槽と、 前記直接加熱型乾燥装置から排出される排ガスで前記活
    性汚泥槽中の槽内液を曝気する曝気手段と、を備えるこ
    とを特徴とする排ガス処理設備。
  2. 【請求項2】 前記直接加熱型乾燥装置から排出される
    排ガスを、活性汚泥を含む洗浄液で洗浄する洗浄塔と、 前記洗浄塔に前記洗浄液を導入する洗浄液導入手段とを
    更に備え、 前記曝気手段により、前記洗浄塔で洗浄された排ガスで
    前記活性汚泥槽中の槽内液が曝気されることを特徴とす
    る請求項1に記載の排ガス処理設備。
  3. 【請求項3】 前記洗浄塔から排出される排ガスの温度
    を測定する温度測定手段と、 前記温度測定手段で測定された温度に基づいて前記洗浄
    液導入手段を制御し、前記洗浄塔へ導入する洗浄液の量
    を調節する制御手段と、を備えることを特徴とする請求
    項2に記載の排ガス処理設備。
  4. 【請求項4】 被乾燥物を蒸気により直接加熱して乾燥
    する直接加熱型乾燥装置から排出される排ガスを処理す
    る排ガス処理方法において、 前記直接加熱型乾燥装置から排出される排ガスを洗浄塔
    に導入するガス導入工程と、 活性汚泥を含む洗浄液を前記洗浄塔に導入し、その洗浄
    液と排ガスとを接触させる洗浄液導入工程と、 前記洗浄塔で洗浄された排ガスで活性汚泥槽中の槽内液
    を曝気する曝気工程と、 前記洗浄塔から排出される排ガスの温度が40℃以下に
    なるように前記洗浄塔に導入する洗浄液の量を制御する
    制御工程と、 を含むことを特徴とする排ガス処理方法。
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