JP2003033224A - 棒状化粧材容器 - Google Patents

棒状化粧材容器

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JP2003033224A
JP2003033224A JP2001223520A JP2001223520A JP2003033224A JP 2003033224 A JP2003033224 A JP 2003033224A JP 2001223520 A JP2001223520 A JP 2001223520A JP 2001223520 A JP2001223520 A JP 2001223520A JP 2003033224 A JP2003033224 A JP 2003033224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カートリッジ式棒状化粧材繰出容器において、
上昇限及び下降限に達した際の過大な回転トルクが加え
られた際の、容器本体2内の繰出機構の破壊を防止す
る。 【解決手段】容器本体2内に設けられた繰出機構を構成
する部材の回転止部材40と容器筒10との間にクラッ
チ手段を設け、押棒20が上昇限に達した際に更に上方
へ移動させようとする回動力が加えられると、クラッチ
手段が働くことにより繰出機構に過負荷がかからないよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状化粧材を繰出
し可能に収容するカートリッジ式棒状化粧材容器の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】カートリッジ内に収容された棒状化粧材
を、カートリッジと容器本体の相対回転によってカート
リッジ先端から繰出す化粧材容器としては、特許公報第
939215号公報等にカートリッジ式棒状化粧材繰出
容器の提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の容器本体は、カ
ートリッジを交換することによって長く使用されること
となるので、耐久性が要求されている。
【0004】特に、カートリッジ式棒状化粧材繰出容器
の容器本体に押棒が内装されている場合、この押棒を繰
出すための機構には負荷がかかるので螺合機構等を保護
するために押棒の上昇限において、雌ネジの終端を雄ネ
ジが乗越えるように構成し、螺合機構を終了させクラッ
チさせていた。
【0005】このとき特に問題になるのが、上昇限及び
下降限と言われる、押棒の進退する際の限界点におい
て、使用者が更に回転させようとして加える過負荷であ
る、この過負荷は通常の繰出時、及び化粧時に掛かる負
荷の数倍にも達する事がある。
【0006】また、押棒にひずみを生じるので繰出機構
等の耐久力を低下させるなどの弊害があった。更に、螺
合機構及び回転止機構破損防止のために、押棒、及びそ
の周辺の部材の強度を余裕を持って設計する必要があっ
た。このため、押棒を含む繰出機構に前記の負荷が掛か
ることを防止することを目的の一つとして、前記のクラ
ッチ機構が採用されていたのである。しかしながら、こ
の際に、雄ネジが雌ネジに落ち込む際に、カートリッジ
内の芯チャック部材とそれに保持された棒状化粧材も同
時に落ち込むので、その時のショックで棒状化粧材が外
れる等の事故を誘引することがあった。
【0007】また、クラッチする際にクラッチ音等、作
動音が必ず発生していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件第1の発明は、棒状
化粧材を保持する芯チャック部材と、前記芯チャック部
材を下方向に付勢する手段を備えたカートリッジと、前
記カートリッジを装着可能な容器本体とからなるカート
リッジ式棒状化粧材容器であって、前記カートリッジ
は、前記容器本体に装着された際に収納されないつまみ
部を備え、前記容器本体は、前記押棒と螺合する螺合手
段を備えた螺旋部材と、前記押棒と同期に回動する回転
止め手段を備えた回転止部材と、前記螺旋部材と前記回
転止部材とを内装した容器筒と、前記螺旋部材と前記回
転止部材とを相対的に回動させると前記押棒を進退させ
る繰出機構と、一定の負荷に達するまで前記容器筒と前
記回転止部材とを同期に回動させるクラッチ手段とを備
え、前記容器本体に前記カートリッジを装着した際に前
記つまみ部と前記螺旋部材とが同期に回動する同期回動
手段と、前記つまみ部と前記容器筒との相対的に回動に
よって前記繰出機構が作動し前記押棒が上昇限に達した
際に、更に上昇方向への回動力が前記一定の負荷以上掛
かると前記クラッチ手段が働いて前記容器筒と前記回転
止部材が相対的に回動することを特徴とするカートリッ
ジ式棒状化粧材容器。
【0009】第2の発明は、前記押棒を下方向に付勢す
る手段を備えた。
【0010】第3の発明は、前記上昇限を容器本体内に
設定した。
【0011】第4の発明は、前記上昇限を前記容器本体
に装着された前記カートリッジ内に設定した。
【0012】第5の発明は、前記容器本体内に設けられ
た底面と押棒の後端との間に緩衝材を備えた。
【0013】
【発明の作用及び効果】第1の発明においては、押棒が
上昇限に達した際に、更に回動させても容器筒と回転止
部材が相対的に回動を開始するので、繰出機構及び押棒
に余分な負荷がかからないので、カートリッジ式棒状化
粧材容器の破壊を防止する。また、クラッチ手段には摺
動摩擦を付与する様々な構成が利用可能で、Oリングな
どを用いてクラッチ時に発生する音を防止することも可
能である。
【0014】第2の発明においては、容器本体内の押棒
にも下方向に付勢するバネを設けたので、押棒を押し戻
す機構の確実性を増すとともに信頼性を向上させること
が可能で、容器本体が単体時においても押棒が容器本体
から突き出すことがないので、押棒が容器本体から突き
出した際の破損を防止できる。
【0015】第3の発明においては、押棒の上昇限を容
器本体内に設定したので、カートリッジ内に上昇限を設
定する事が必要がなく、カートリッジの構造が比較的単
純な従来のカートリッジの構造が採用可能である。
【0016】第4の発明においては、上昇限をカートリ
ッジ内に設定可能であるので、カートリッジ内の上昇限
の位置によって、棒状化粧材のストロークを変更するこ
とが可能である。従って、ストロークを短く設定する事
によってコーンシーラや口紅のような口径が太く比較的
柔らかい化粧材を少量保持するものから、ストロークを
長くしてアイブローのような口径が細く比較的強度のあ
るものまで、様々な棒状化粧材の物性及びストローク長
に適した、カートリッジを提供することが可能である。
【0017】第5の発明においては、容器本体内の底面
と押棒の後端との間に緩衝材を備えているので、押棒が
バネで引き戻されて、容器本体の底面と当接した際に発
生する衝撃を和らげる事により、衝突音の発生を防止す
るのと同時に容器本体と押棒が衝撃で破損する事を防止
している。
【0018】
【実施例】以下に添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。図1から図6は、本発明のカートリッジ式
棒状化粧材容器の第1の実施の形態を示し、図1は、カ
ートリッジ式棒状化粧材容器1の一部断面図を示し、図
2は、図1のA−A断面図であり、図3は、容器本体2
からカートリッジ3を取り外した状態の一部断面図を示
し、図4は、図3のB−B断面図であり、図5は、カー
トリッジ式棒状化粧材容器に収納された、棒状化粧材を
上昇限まで繰出した状態を示す一部断面図であり、図6
は容器本体2の分解断面図である。
【0019】図示されるように、本実施例のカートリッ
ジ式棒状化粧材容器1は、キャップ4とカートリッジ3
と容器本体2とを備えている。
【0020】カートリッジ3は、先筒50と内筒55と
芯チャック部材65と引バネ7とを備え、筒状の部材で
ある先筒50には内筒55の上半身部分が回動不能に係
止されている。
【0021】前記内筒55の内周面には、内筒55の先
端から溝終端57まで摺動溝56が形成され、この内筒
55内に収容される爪片67を備えた芯チャック部材6
5が内筒55の先端から収納されるとともに、引バネ7
によって常時下方向に付勢されている。
【0022】このように構成されているので、棒状化粧
材Aは、摺動溝56間の内周面58によって最小限の間
隔で側方から支持されている。
【0023】また、芯チャック部材65の外周に形成さ
れた爪片基部68の後端と、摺動溝56の溝終端57と
が当接し、芯チャック部材65がそれ以上に下方向へ移
動しないように係止され、また引バネ7は前記芯チャッ
ク部材65から延設されたバネ係止部69と、内筒55
の内周面に形成された下向き段部59との間に介装され
て、芯チャック部材65を常時下方向に付勢しているの
で芯チャック部材65は、カートリッジ単体時、もしく
は芯チャック部材65の後退限において、カートリッジ
3内でぐらついたりすることが無く、移動時等において
も棒状化粧材Aが、振動による衝撃で保持部66から外
れたりすることを防止できる。
【0024】容器本体2は、容器筒10とライナ35と
押棒20と回転止部材40と螺旋部材30とOリング5
と押しバネ6とを備えている。容器本体2内で進退可能
に内装された押棒20には、外周面にネジのつる巻線状
に雄ネジ突起22が配設されている。
【0025】この雄ネジ突起22は、回転止部材40を
挿通する際には、係合溝41とスプライン結合をするこ
とにより、押棒20と回転止部材40とが同期に回動す
る回転止機構を構成する。一方、螺旋部材30を押棒2
0が挿通する際には、前記雄ネジ突起22は螺旋溝31
と螺合して螺合機構を構成する。
【0026】従って、押棒20が螺旋部材30と回転止
部材40とを挿通した状態で、螺旋部材30と回転止部
材40とを相対回転させると押棒20が進退する繰出機
構が作動する。また、押しバネ6は押棒20の後端のフ
ランジ部23と回転止部材40の後端との間に介装さ
れ、押棒20を常時下方向に付勢している。
【0027】容器筒10の内周面には、回転止部材40
を回動可能に収容する摺動部11を備えている。この摺
動部11と回転止部材40との間には、Oリング5が付
与する回動抵抗によって同期回動するクラッチ手段が構
成され、この回動抵抗の値よりも大きな負荷がクラッチ
手段にかかると、このクラッチ手段が作動して、容器筒
10と回転止部材40とが相対的に回動を開始するよう
に構成され、また、回転止部材40は係合部12によっ
て軸方向に係止されている。
【0028】また前記容器筒10に軸方向に移動しない
ように係止されたライナ35は、カートリッジ3が挿入
された際に、カートリッジ3の係合凸部60とライナ3
5内周面の係合凹部36とが係合してカートリッジ3を
容器本体2に回動可能に装着する。
【0029】前記容器本体2にカートリッジ3の下半身
部分を挿入すると、ライナ35の係合凹部36と係合凸
部60とが嵌合し、カートリッジ3は容器筒10に回動
可能且つ軸方向に静止するように係止され、この時、カ
ートリッジ後端内周面の係合溝61に、螺旋部材30の
係合条部32が係合する、また容器本体2に収納されな
いカートリッジ3の摘部8と螺旋部材30とは、内筒5
5を介して同期に回動する。
【0030】なお、摘部8と容器筒10とが互いに回動
する部分間の回動時の摺動抵抗はバネ7とバネ6の負勢
力を足したものよりも強く設定される必要がある。なぜ
なら、この摺動抵抗がバネの負勢力より弱いと棒状化粧
材Aが繰出された際に、摘部8と容器筒10とが勝手に
回動して棒状化粧材Aがカートリッジ内に不用意に引き
込まれる現象であるカップダウンが生じてしまうからで
ある。
【0031】一方、回転止部材40と容器筒10の摺動
部11との間のOリング5によって摺動抵抗が付与され
てクラッチ手段が構成されているので、回転止部材40
と容器筒10とは押棒20が進退する際には同期に回動
する。
【0032】従って、カートリッジ3を容器本体2に装
着することによって繰出機構が作動可能となり。この状
態で、摘部8と容器筒10とを相対的に回動させると、
内装された押棒20が押しバネ6を圧縮しながら進出
し、押棒先端25が芯チャック部材65の後端を押し上
げて、棒状化粧材Aが先筒50先端から繰出される。
【0033】この時、更に回動を続けると、やがて図5
に記載されているように、押棒20の基部上端26と回
転止部材40の後端面45とが当接すると棒状化粧材A
の上昇限となる。
【0034】このとき、上昇限に達しているにも係わら
ず、押棒20を上昇方向に移動させようとする回転方向
の負荷が掛けられ、前記クラッチ手段の摺動抵抗の値よ
りも大きくなると、容器筒10と回転止部材40との同
期回動を解除するクラッチ手段が作動し、容器筒10に
対し回転止部材40が回動を始める。
【0035】この時、押棒20に掛る螺旋部材30と回
転止部材40との間でねじる方向に働く負荷は、クラッ
チ手段のOリング5によって付与される摺動抵抗の値以
上になることはなく、従って、押棒20に掛る負荷は予
め予想でき、押棒20、回転止部材40、及び螺旋部材
30を設計する際に、使用者から加えられる負荷に備え
て強度のある構造とするために、部品寸法の径を太くし
たり、また厚みを持たせるのと比較すると、必要最小限
の部品寸法にすることができる。
【0036】従って、押棒20の直径も細くすることが
できることにより、カートリッジ3の貫通孔51の径も
小さくすることが可能なことから、細径の棒状化粧材A
のカートリッジ3を提供することができるものである。
【0037】また、従来例の化粧材容器では、雌ネジの
終端を雄ネジが乗越えることで押棒の上昇限としていた
が、この方法であると、雄ネジが雌ネジの終端を乗越え
た後次の雌ネジ内に落ち込むことになるので、棒状化粧
材が最終部分でネジのリード分落ち込んでいた。この時
芯チャックに保持された棒状化粧材に衝撃が加えられる
ので、棒状化粧材が芯チャックから脱落するなどの不具
合が生じる可能性が高く、また棒状化粧材Aが使い切る
頃になると先筒内にリード分落ち込んでいた。
【0038】これに対し、本実施例のカートリッジ式棒
状化粧材容器では、押棒が上昇限に達した際に、摺動抵
抗よりも大きな回転方向の負荷がかかっても、回転止部
材40と容器筒10とが相対的に回動をはじめるので、
押棒20に衝撃を生じることも無く、また棒状化粧材
が、上下に移動することもない。
【0039】この時、本実施例では音及び振動はほとん
ど発生しないが、必要であれば回転止部材と容器筒との
間に、適当な負荷が掛ると解除されるスプライン係合部
を設けて、摺動時に音或いは振動を発生させても良いも
のである。
【0040】次に、棒状化粧材Aが繰出された状態で、
容器本体2からカートリッジ3を引き抜くと、まず、螺
旋部材30の係合条部32と係合溝61の係合が解除さ
れ、カートリッジ3では、芯チャック部材65は引バネ
7で下方向に付勢されているので、芯チャック部材65
は爪片基部68の後端が溝終端57に当接するまで引き
戻され、また、容器本体2内では螺旋部材30が自由な
状態になるので、押しバネ6で下方向に付勢された押棒
20は螺旋部材30を回動させながら後退限方向に引き
戻される。
【0041】この時、押棒20の後端に設けられた、緩
衝材15は押棒20が容器筒10の底面14に当接した
際の衝撃を吸収すると同時に、押棒20が容器筒10に
当接する際に生じる音を軽減する。
【0042】図7乃至図10は第2の実施例を示す。本
実施例においては、容器本体1は第1の実施例と同一で
あり、カートリッジ103のみが第1の実施例と異なる
が、本実施例のカートリッジ103においては同様の部
分には第1の実施例の符号に100を足して示し、容器
本体1は第1の実施例の符号及び説明を慣用する。
【0043】本実施例の特徴は、押棒20の上昇限を第
1の実施例では容器本体2内に設けたが、本実施例で
は、カートリッジ103内で自由に決めることができる
点にある。
【0044】図示されるように、カートリッジ103は
先筒150と内筒155と芯チャック部材165とバネ
係止部材175とバネ107とを備えている。先筒15
0と内筒155とは回動不能に係合し、内筒155の内
周面には摺動溝156が4条設けられ、この摺動溝15
6に芯チャック部材165の下端部の係止突起171が
軸方向に摺動可能に係合している。
【0045】このカートリッジ103の特徴は、先筒1
50の貫通孔151の芯チャック部材165が摺動する
部分に溝を必要としないので、カートリッジ103に化
粧材を充填して棒状化粧材を形成することが可能であ
り、また、芯チャック部材165は棒状化粧材を保持す
る保持部166から延設された棒状の基部168に係止
されたバネ係止部材175と内筒155の下向き段部1
59との間にバネ107が介装され、芯チャック部材1
65を常時下方に付勢しているので、カートリッジ10
3単体時において、芯チャック部材165の保持部16
6の後端と内筒155の先端とが当接した状態となるの
でがたついたりすることが無く、このがたつきの衝撃に
よる棒状化粧材芯Aの外れなどが防止できる。
【0046】このカートリッジ103の組み立て方法
は、内筒155の先端から芯チャック部材165の後端
の係止突起171をスリット170を押し開きながら差
込んで装着し、次にバネ107を挿通した状態のバネ係
止部材175を内筒155下方から差し込んで芯チャッ
ク部材165に装着すると、バネ107は内筒155の
下向き段部159とバネ係止部材175の間に介装さ
れ、芯チャック部材165を常時下方に付勢することが
できる。そして、最後に先筒150に、内筒155の上
端に載置された芯チャック部材の保持部166から挿入
し、内筒155に先筒150を装着して完了する。
【0047】図8は、容器本体2にカートリッジ103
を装着し、上昇限まで押棒20を繰出した状態を示して
いる。本実施例の上昇限は、カートリッジ103内の摺
動溝156内を摺動する係止突起171が摺動溝156
の上部終端に当接して決定される。
【0048】この上昇限において、押棒20は上昇を止
められるが、カートリッジ103と容器本体2を回動し
ようとする負荷が引き続き掛ると、押棒20は上昇する
ことができないので、容器本体2内のOリング5が付与
する摺動摩擦によるクラッチ手段よりも負荷が大きくな
るとクラッチ手段が作動し、押棒20と回転止部材40
とは容器筒10に対し回動することになる。
【0049】この時、押棒20の先端が、芯チャック部
材165に取り付けられたバネ係止部材175の後端を
押しているがこの押上げる力は、クラッチ手段の摺動摩
擦によって左右されるので、容器本体2内の係合凹部3
6とカートリッジ103の係合凸起160とが回動自在
に嵌合して得られる軸方向の抜け強度よりも、前記押し
上げる力が小さくなるように摺動摩擦が設定されている
ことが好ましい。
【0050】図11は、本件発明の容器本体の第2実施
例を示すもので、容器本体の第1の実施例とは押棒及び
回転止部材の構成が異なるが、容器本体の第1の実施例
と同様の部位にはその部位に付された符号に200を足
して示すとともにその説明を慣用する。
【0051】本実施例の容器本体202の特徴は、回転
止部材240とそれに同期係合する押棒220の形状と
構成が異なり、回転止部材240は押棒のストローク長
分の係合溝241を有している。
【0052】また、第1の実施例における押棒20外周
に設けられた雄ねじ突起22は、螺旋部材30とは螺合
し、更に、回転止部材40とはスプライン結合して同期
に回動する2つの機能をかねていた、本実施例ではこの
2つの機構を分離し、押棒220の外周面に螺旋部材2
30と螺合する雄ねじ222bと、押棒後端付近に回転
止部材240とスプライン結合する回転止め突起222
aを設けたものである。
【0053】螺合機構の強度に関すると、雄ねじ222
bを従来の雄ねじ形状にすることが出来るので、断面積
を増やすことが可能なので有利である。
【0054】しかし、押棒の径が細い場合、下降限にお
いて更に下降方向に回動力が加えられた際には、押棒に
かかる負荷の掛かる部位の距離が、第1の実施例では短
いので動作が安定しているのに対し、第2の実施例では
螺合する部位と同期係合する部位とが離れているので、
押棒に捻れが生じクラッチ手段が働いた際に、容器筒2
10と回転止部材240とが相対的な回動をする時にス
キップするような、共振現象を発生させる可能性があ
る。
【0055】また、前記実施例では、容器本体2(20
2)内の押棒20をバネ6で常時下方向に付勢するよう
に構成したが、バネ6を省略してもよい。その際に好ま
しくは、カートリッジ内のバネ7の付勢力を、バネ7の
付勢力とバネ6の付勢力とを足したものとして、カート
リッジ3を構成したり。また、カートリッジ内のバネ7
の付勢力を、カートリッジ内を芯チャック部材が下方に
引き戻される際の摺動抵抗に、容器本体内を押棒が下方
に移動する際の摺動抵抗を加味して、バネ7の付勢力を
設定しておくと、前記容器本体2内のバネ6が無い場合
であっても、カートリッジ3内のバネ7によって押棒先
端25を押圧しているので、棒状化粧材Aを繰出した状
態でカートリッジ3を引き抜くと、係合溝61と螺旋部
材30の係合条部32との係合が解除され、このとき芯
チャック部材65の後端側で、押棒先端25を押し戻す
ので、容器本体2内の押棒20は容器本体2内に引き込
まれることになる。
【0056】従って、容器本体2が単体の際に押棒20
が容器本体から突き出していても、カートリッジ内のバ
ネ7の付勢力で、押棒20を容器本体に押し込むことも
可能となる。押棒20の曲げなどの応力に対する強度に
問題が無ければ、バネ6を省略して、容器本体2の製造
コストをより下げることができる。また、設計によっ
て、押棒が容器本体から突き出していても余り目立たな
いようにしても良い。
【0057】また、摘部と容器筒とが相対的に回動する
部分にOリングなどを設けて、クラッチ手段が作動して
いない通常の使用時のカートリッジと容器筒との回動時
の摺動感を演出することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の、第1の実施例の縦一部断面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1の実施例の縦一部断面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】第1の実施例の縦一部断面図である。
【図6】容器本体2の分解断面図である。
【図7】本件発明の第2の実施例の縦一部断面図であ
る。
【図8】本件発明の第2の実施例の縦一部断面図であ
る。
【図9】図7のC−C断面図である。
【図10】カートリッジの第2の実施例の分解斜視図で
ある。
【図11】容器本体の第2の実施例の一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・カートリッジ式棒状化粧材容器 2・・・容器本体 3・・・カートリッジ 4・・・キャップ 5・・・0リング 6・・・バネ(容器本体内) 7・・・バネ(カートリッジ内) 8・・・摘部 10・・・容器筒 15・・・緩衝材 20・・・押棒 30・・・螺旋部材 35・・・ライナ 40・・・回転止部材 50・・・先筒 55・・・内筒 65・・・芯チャック部材 175・・・バネ係止部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状化粧材を保持する芯チャック部材と、 前記芯チャック部材を下方向に付勢する手段を備えたカ
    ートリッジと、 前記カートリッジを装着可能な容器本体とからなるカー
    トリッジ式棒状化粧材容器であって、 前記カートリッジは、前記容器本体に装着された際に収
    納されないつまみ部を備え、 前記容器本体は、 前記押棒と螺合する螺合手段を備えた螺旋部材と、 前記押棒と同期に回動する回転止め手段を備えた回転止
    部材と、 前記螺旋部材と前記回転止部材とを内装した容器筒と、 前記螺旋部材と前記回転止部材とを相対的に回動させる
    と前記押棒を進退させる繰出機構と、 一定の負荷に達するまで前記容器筒と前記回転止部材と
    を同期に回動させるクラッチ手段とを備え、 前記容器本体に前記カートリッジを装着した際に前記つ
    まみ部と前記螺旋部材とが同期に回動する同期回動手段
    と、 前記つまみ部と前記容器筒との相対的に回動によって前
    記繰出機構が作動し前記押棒が上昇限に達した際に、更
    に上昇方向への回動力が前記一定の負荷以上掛かると前
    記クラッチ手段が働いて前記容器筒と前記回転止部材が
    相対的に回動することを特徴とするカートリッジ式棒状
    化粧材容器。
  2. 【請求項2】前記押棒を下方向に付勢する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ式棒状
    化粧材容器。
  3. 【請求項3】前記上昇限を容器本体内に設定したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項2に記載のカートリッジ
    式棒状化粧材容器。
  4. 【請求項4】前記上昇限を前記容器本体に装着された前
    記カートリッジ内に設定したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項2に記載のカートリッジ式棒状化粧材容器。
  5. 【請求項5】前記容器本体内に設けられた底面と押棒の
    後端との間に緩衝材を備えたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項4に記載のカートリッジ式棒状化粧材容器。
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