JP2003047525A - 棒状化粧材容器 - Google Patents

棒状化粧材容器

Info

Publication number
JP2003047525A
JP2003047525A JP2001239293A JP2001239293A JP2003047525A JP 2003047525 A JP2003047525 A JP 2003047525A JP 2001239293 A JP2001239293 A JP 2001239293A JP 2001239293 A JP2001239293 A JP 2001239293A JP 2003047525 A JP2003047525 A JP 2003047525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
push rod
container
cylinder
container body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001239293A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Yamamoto
渉 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuno Kasei Co Ltd
Original Assignee
Suzuno Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuno Kasei Co Ltd filed Critical Suzuno Kasei Co Ltd
Priority to JP2001239293A priority Critical patent/JP2003047525A/ja
Publication of JP2003047525A publication Critical patent/JP2003047525A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/20Pencil-like cosmetics; Simple holders for handling stick-shaped cosmetics or shaving soap while in use
    • A45D40/205Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/20Pencil-like cosmetics; Simple holders for handling stick-shaped cosmetics or shaving soap while in use
    • A45D40/205Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder
    • A45D2040/208Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder the relative movement being made by a rotating action, e.g. effected by a screw

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カートリッジ式棒状化粧材繰出容器において、
上昇限及び下降限に達した際の過大な回転トルクが加え
られた際の、容器本体2内の繰出機構の破壊を防止す
る。 【解決手段】容器本体2内に設けられた繰出機構を構成
する部材の螺旋筒30と容器筒10との間にクラッチ手
段を設け、押棒20が上昇限に達した際に更に上方へ移
動させようとする回動力が加えられると、クラッチ手段
が働くことにより繰出機構に過負荷がかからないように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状化粧材を繰出
し可能に収容するカートリッジ式棒状化粧材容器の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】カートリッジ内に収容された棒状化粧材
を、カートリッジと容器本体の相対回転によってカート
リッジ先端から繰出す化粧材容器としては、特許公報第
939215号公報等にカートリッジ式棒状化粧材繰出
容器の提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カートリッジ式棒状化
粧材容器の容器本体は、カートリッジを交換することに
よって長く使用されることとなるので、耐久性が要求さ
れている。
【0004】特に、カートリッジ式棒状化粧材繰出容器
の容器本体に押棒が内装されている場合、この押棒を繰
出すための機構には負荷がかかるので螺合機構等を保護
するために押棒の上昇限において、雌ネジの終端を雄ネ
ジが乗越えるように構成し、螺合機構を終了させクラッ
チさせていた。
【0005】このとき特に問題になるのが、上昇限及び
下降限等と言われる、押棒の進退する際の限度におい
て、使用者が更に回転させようとして加える過負荷であ
る、この過負荷は通常の繰出時、及び化粧時に掛かる負
荷の数倍にも達する事がある。
【0006】また、このような進退の限度において加え
られる過負荷は、押棒にひずみを生じるので繰出機構等
の耐久力を低下させるなどの弊害があリ、繰出機構等の
破損防止のために押棒、及び、その周辺の部材の強度を
過負荷を想定して設計をする必要があった。
【0007】このため、押棒を含む繰出機構に前記の過
負荷が掛かることを防止することを目的の一つとして、
前記のクラッチ機構が上昇限において採用されていたの
である。
【0008】しかしながら、この際に、雄ネジが雌ネジ
に落ち込む際に、カートリッジ内の芯チャック部材とそ
れに保持された棒状化粧材も同時に落ち込むので、その
時のショックで棒状化粧材が外れる等の事故を誘引する
ことがあリ、また、下降限においては何等対策がとられ
ていなかった。
【0009】更に、クラッチする際にクラッチ音等、作
動音が必ず発生するものであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件第1の発明は、棒状
化粧材を保持する芯チャック部材と、前記芯チャック部
材を下方向に付勢する手段を備えたカートリッジと、前
記カートリッジを装着可能な容器本体とからなるカート
リッジ式棒状化粧材容器であって、前記カートリッジ
は、前記容器本体に装着された際に収納されない摘部を
備え、前記容器本体は、限度内を進退可能な押棒と、前
記押棒と螺合する螺合手段を備えた螺旋筒と、前記螺旋
筒を内装した容器筒と、摺動抵抗によって前記容器筒と
前記螺旋筒とを同期に回動させるクラッチ手段とを備
え、前記容器本体に前記カートリッジが装着された状態
において、前記摘部と前記押棒とが同期に回動する同期
回動手段と、前期同期回動手段と前記螺合手段とによっ
て前記押棒を進退させる繰出機構とを備え、前記摘部と
前記容器筒との相対的な回動によって前記繰出機構が作
動し前記押棒が進退の限度に達した際に、更にその限度
方向へ前記摺動抵抗以上に回動力がかかると前記クラッ
チ手段が作動して前記容器筒と前記螺旋筒とが相対的に
回動する。
【0011】本件第2の発明は、前記摘部と前記押棒と
が同期に回動する前記同期回動手段は、前記容器本体内
に内装された前記押棒と同期に回動する回転止部材と、
前記回転止部材が前記容器本体内に設けられている。
【0012】本件第3の発明は、前記摘部と前記押棒と
が同期に回動する前記同期回動手段は、 前記容器本体
内に内装された前記押棒と同期に回動する回転止部材
と、前記回転止部材が前記カートリッジ内に設けられて
いる。
【0013】本件第4の発明は、前記押棒を下方向に付
勢する手段を備えている。
【0014】本件第5の発明は、前記進退の限度の上昇
限を容器本体内に設定した。
【0015】本件第6の発明は、前記進退の限度の上昇
限を前記容器本体に装着された前記カートリッジ内に設
定した。
【0016】本件第7の発明は、前記容器本体内に設け
られた底面と押棒の後端との間に緩衝材を備えた。
【0017】
【発明の作用及び効果】第1の発明においては、押棒が
上昇限に達した際に、更に回動させても容器筒と螺旋筒
とが相対的に回動を開始するので、繰出機構及び押棒に
余分な負荷がかからないので、カートリッジ式棒状化粧
材容器の破壊を防止する。また、クラッチ手段には摺動
摩擦を付与する様々な構成が利用可能で、Oリングなど
を用いてクラッチ時に発生する音を防止することも可能
である。
【0018】第2の発明においては、押棒と同期に回動
する回転止部材を容器本体内に設けたので、カートリッ
ジ側に係合溝を設けて係合させればよく、カートリッジ
側の構造を比較的簡単することができる。
【0019】第3の発明においては、押棒と同期に回動
する回転止部材をカートリッジ内に設けたので、容器本
体から、カートリッジを引き抜く際に、使用者の引き抜
く際の速度で、芯チャック部材の後退限まで引き戻すこ
とが可能となり、バネで後退限まで引き戻すのと比較す
ると、衝撃を大幅に緩和することが可能である。
【0020】第4の発明においては、容器本体内の押棒
にも下方向に付勢するバネを設けたので、押棒を押し戻
す機構の確実性を増すとともに信頼性を向上させること
が可能で、容器本体が単体時においても押棒が容器本体
から突き出すことがないので、押棒が容器本体から突き
出した際の破損を防止できる。
【0021】第5の発明においては、押棒の上昇限を容
器本体内に設定したので、カートリッジ内に上昇限を設
定する事が必要がなく、カートリッジの構造が比較的単
純な従来のカートリッジの構造が採用可能である。
【0022】第6の発明においては、上昇限をカートリ
ッジ内に設定可能であるので、カートリッジ内の上昇限
の位置によって、棒状化粧材のストロークを変更するこ
とが可能である。従って、ストロークを短く設定する事
によってコーンシーラや口紅のような口径が太く比較的
柔らかい化粧材を少量保持するものから、ストロークを
長くしてアイブローのような口径が細く比較的強度のあ
るものまで、様々な棒状化粧材の物性及びストローク長
に適した、カートリッジを提供することが可能である。
【0023】第7の発明においては、容器本体内の底面
と押棒の後端との間に緩衝材を備えているので、押棒が
バネで引き戻されて、容器本体の底面と当接した際に発
生する衝撃を和らげる事により、衝突音の発生を防止す
るのと同時に容器本体と押棒が衝撃で破損する事を防止
している。
【0024】
【実施例】以下に添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。図1から図5は、本発明のカートリッジ式
棒状化粧材容器1の第1の実施の形態を示し、図1は、
カートリッジ式棒状化粧材容器1の一部断面図を示し、
図2は、図1のA−A断面図であり、図3は、容器本体
2からカートリッジ3を取り外した状態の一部断面図を
示し、図4は、カートリッジ式棒状化粧材容器に収納さ
れた、棒状化粧材A及び押棒20を上昇方向の限度まで
繰出した状態を示す一部断面図であり、図5は容器本体
2の分解断面図である。
【0025】図示されるように、本実施例のカートリッ
ジ式棒状化粧材容器1は、キャップ4とカートリッジ3
と容器本体2とを備えている。
【0026】カートリッジ3は、先筒50と内筒55と
芯チャック部材65と引バネ7とを備え、筒状の部材で
ある先筒50には内筒55の上半身部分が回動不能に係
止されている。
【0027】内筒55の内周には、芯チャック部材65
の外周に形成されたベンド片68が軸方向に移動可能な
摺動溝56が形成されている。
【0028】前記ベンド片68の後端と、摺動溝56内
に形成された係止段部57とが当接し、芯チャック部材
65がそれ以上に下方向へ移動しないように係止され、
また引バネ7は前記芯チャック部材65から延設された
バネ係止部69と、内筒55の内周面に形成された下向
き段部59との間に介装されて、芯チャック部材65を
常時下方向に付勢しているので芯チャック部材65はカ
ートリッジ単体時、もしくは芯チャック部材65の後退
限において、カートリッジ3内でぐらついたりすること
が無く、移動時等においても棒状化粧材Aが、振動によ
る衝撃で保持部66から外れたりすることを防止でき
る。
【0029】容器本体2は、容器筒10と押棒20と回
転止部材40と螺旋筒30とOリング5と押しバネ6と
尾栓39とを備えている。
【0030】また、容器本体2内で進退可能に内装され
た押棒20の竿体21の外周面には、係合条部25が配
設されている。この係合条部25は、回転止部材40を
挿通する際に回転止部材40内周に設けられた係合溝4
1とスプライン結合をすることにより、押棒20と回転
止部材40とが同期に回動する回転止機構を構成する。
一方、螺旋筒30と押棒20とは、雄ネジ22と螺旋溝
31とが螺合して螺合機構を構成している。
【0031】従って、押棒20が螺旋筒30内で螺合
し、且つ回転止部材40を挿通した状態で、螺旋筒30
と回転止部材40とを相対回転させると押棒20が進退
する繰出機構が作動する。
【0032】また、押しバネ6は押棒20の後端のフラ
ンジ部23と回転止部材40の後端との間に介装され、
押棒20を常時下方向に付勢している。
【0033】容器筒10の内周面には、螺旋筒30を回
動可能に収容する摺動部11を備えている。この摺動部
11と螺旋筒30との間には、Oリング5が付与する摺
動抵抗によってクラッチ手段が構成され、この摺動抵抗
の値よりも大きな負荷がクラッチ手段にかかると、この
クラッチ手段が作動して、容器筒10と螺旋筒30とが
相対的に回動を開始するように構成され、また、回転止
部材40は内突部12によって上方に移動しないように
係止されている。
【0034】また、カートリッジ3が容器本体2に挿入
された際に、カートリッジ3の係合凸部60と容器筒1
0内周面の係合凹部13とが係合して、カートリッジ3
は容器筒10に回動可能且つ軸方向に静止するように係
止され、この時、カートリッジ後端内周面の係合溝61
に、回転止部材40の係合条部42が係合する、また容
器本体2に収納されないカートリッジ3の摘部8と回転
止部材40とは、内筒55を介して同期に回動する。
【0035】一方、螺旋筒30と容器筒10の摺動部1
1との間のOリング5によって摺動抵抗が付与されてク
ラッチ手段が構成されているので、螺旋筒30と容器筒
10とは押棒20が進退する際には同期に回動する。言
い換えると、クラッチ手段は押棒が進退する際に過負荷
が生じなければ作動せず、通常の負荷では螺旋筒30と
容器筒10とを同期に回動させている。
【0036】従って、カートリッジ3を容器本体2に装
着することによって繰出機構が作動可能となり。この状
態で、摘部8と容器筒10とを相対的に回動させると、
内装された押棒20が押しバネ6を圧縮しながら進出
し、押棒先端26が芯チャック部材65の後端を押し上
げて、棒状化粧材Aが先筒50先端から繰出される。
【0037】この時、更に回動を続けると、やがて図4
に記載されているように、押棒20の基部上端27と回
転止部材40の後端面45とが当接して棒状化粧材A及
び押棒20の上昇方向の限度である上昇限に達する。
【0038】このとき、上昇限に達しているにも係わら
ず、押棒20を上昇方向に移動させようとする回転方向
の負荷が掛けられ、前記クラッチ手段の摺動抵抗の値よ
りも大きな過負荷になると、容器筒10と螺旋筒30と
の同期回動を解除するクラッチ手段が作動し、容器筒1
0に対し螺旋筒30が回動を始める。
【0039】この時、押棒20に掛る螺旋筒30と回転
止部材40との間でねじる方向に働く負荷(回動方向の
剪断力)は、クラッチ手段のOリング5によって付与さ
れる摺動抵抗の値以上になることはなく、従って、押棒
20に掛る負荷は予め予想が可能となるので、従来、押
棒20、回転止部材40、及び螺旋筒30を設計する際
に、使用者から加えられる負荷に備えて強度のある構造
とするために、部品寸法の径を太くしたり、また厚みを
持たせるのと比較すると、必要最小限の部品寸法にする
ことができる。
【0040】従って、押棒20の直径も細くすることが
できることにより、カートリッジ3の貫通孔51の径も
小さくすることが可能なことから、細径の棒状化粧材A
のカートリッジ3を提供することができるものである。
【0041】また、従来例の化粧材容器では、雌ネジの
終端を雄ネジが乗越えることで押棒の上昇限としていた
が、この方法であると、雄ネジが雌ネジの終端を乗越え
た後で次の雌ネジ内に雄ネジが落ち込むことになるの
で、棒状化粧材が上昇限でネジのリード分落ち込んでい
た。
【0042】この時、芯チャックに保持された棒状化粧
材に衝撃が加えられるので、棒状化粧材が芯チャックか
ら脱落するなどの不具合が生じる可能性が高く、また棒
状化粧材Aが使い切る頃になると先筒内にリード分落ち
込んでカートリッジ内に引き込まれてしまうので好まし
くなかった。
【0043】これに対し、本実施例のカートリッジ式棒
状化粧材容器1では、押棒が上昇限に達した際に、摺動
抵抗よりも大きな回転方向の負荷がかかっても、螺旋筒
30と容器筒10とが相対的に回動をはじめるので、押
棒20に衝撃を生じることも無く、また棒状化粧材が、
上下に移動することもない。
【0044】この時、本実施例では音及び振動はほとん
ど発生しないが、必要であれば螺旋筒と容器筒との間
に、適当な負荷が掛ると解除されるスプライン係合部状
の摺動抵抗部を設けて、摺動時に音或いは振動を発生さ
せても良いものであり、更に前記摺動抵抗を付与する手
段はOリングに捕われることなく、例えば2部材が摺動
する際の摺動抵抗を利用するものであったり、通常の際
の使用では軽くスプライン結合しているが過負荷がかか
るとクラッチ手段が働くものなど、様々な摺動抵抗を付
与する手段が採用可能である。
【0045】なお、摘部8と容器筒10とが互いに回動
する際に摺動抵抗を付与する目的で摺動抵抗が付与され
ているが、この摘部8と容器筒10とが互いに回動する
部分間の回動時の摺動抵抗は、バネ7とバネ6の付勢力
によって、カートリッジと容器本体を回動させようとす
る力よりも強く設定される必要がある。なぜなら、この
摺動抵抗がバネの付勢力より弱いと棒状化粧材Aが繰出
された際に、容器筒10に対して摘部8が勝手に回動し
て棒状化粧材Aがカートリッジ内に不用意に引き込まれ
る現象であるカップダウンが生じてしまうからである。
【0046】次に、棒状化粧材Aが繰出された状態で、
容器本体2からカートリッジ3を引き抜くと、まず、回
転止部材40の係合条部42とカートリッジ3の係合溝
61の係合が解除されると、容器本体2内では回転止部
材40が自由な状態になるので、押しバネ6で下方向に
付勢された押棒20は、回転止部材40と共に螺旋溝3
1に沿って回動しながら後退限方向に引き戻される。
【0047】また、カートリッジ3では、芯チャック部
材65は引バネ7で下方向に付勢されているので、芯チ
ャック部材65はベンド片68の後端が係止段部57に
当接するまで引き戻される。
【0048】この時、押棒20の後端に設けられた、緩
衝材15は押棒20が容器筒10の底面14に当接した
際の衝撃を吸収すると同時に、押棒20が容器筒10に
当接する際に生じる音を軽減する。
【0049】図6乃至図10は、カートリッジの第2の
実施例を示す。本実施例においては、容器本体2は第1
の実施例と同一であり、カートリッジ103のみが第1
の実施例と異なるが、本実施例のカートリッジ103に
おいては同様の部分には第1の実施例の符号に100を
足して示し、容器本体2は第1の実施例の符号及び説明
を慣用する。
【0050】本実施例の特徴は、押棒20の上昇方向の
限度を第1の実施例では容器本体2内に設けたが、本実
施例では、カートリッジ103内に設けることができる
点にある。
【0051】図示されるように、カートリッジ103は
先筒150と内筒155と芯チャック部材165とバネ
係止部材175とバネ107と尾栓180とを備えてい
る。
【0052】先筒150と内筒155と尾栓180とは
回動不能に係合し、内筒155の内周面には摺動溝15
6が4条設けられ、この摺動溝156に芯チャック部材
165の下端部の係止突起171が軸方向に移動可能に
係合している。
【0053】このカートリッジ103の特徴は、先筒1
50の貫通孔151の芯チャック部材165が摺動する
部分に溝等を必要としないので、カートリッジ103に
化粧材を充填して棒状化粧材を形成することが可能であ
り、また、円形以外の断面が楕円の棒状化粧材などに容
易に対応できることにある。
【0054】芯チャック部材165は、棒状化粧材を保
持する保持部166と、この保持部166から延設され
た棒状の基部168とを備えている。
【0055】前記基部に係止されたバネ係止部材175
と、内筒155の下向き段部159との間にバネ107
が介装され、芯チャック部材165を常時下方に付勢し
ているので、カートリッジ103単体時において、芯チ
ャック部材165の保持部166の後端と内筒155の
先端とが当接した状態となるのでがたついたりすること
が無く、このがたつきの衝撃による棒状化粧材芯Aの外
れなどが防止できる。
【0056】また、本実施例では、内筒155の後端に
尾栓180(回転止部材)が回動不能に取り付けられて
いるが、この尾栓180には、押棒20の係合条部25
と回動不能にスプライン係合する係合溝181が形成さ
れているので、容器本体2にカートリッジ103を装着
すると摘部108と押棒20とは同期に回動する。
【0057】このカートリッジ103の組み立て方法の
一例としては、内筒155の先端から芯チャック部材1
65の後端の係止突起171をスリット170を押し開
きながら差込んで装着し、次にバネ107を挿通した状
態のバネ係止部材175を内筒155下方から差し込ん
で芯チャック部材165に装着すると、バネ107は内
筒155の下向き段部159とバネ係止部材175の間
に介装され、芯チャック部材165を常時下方に付勢す
ることができる。
【0058】次に、内筒155の後端に尾栓180を回
動不能に取り付け、最後に先筒150に、内筒155の
上端に載置された芯チャック部材の保持部166から挿
入し、内筒155に先筒150を装着して完了する。
【0059】図8は、容器本体2にカートリッジ103
を装着し、上昇限まで押棒20を繰出した状態を示して
いる。
【0060】容器本体2の先端方向からカートリッジ1
03を挿入していくと、カートリッジ103の係合凸部
160と容器本体2内の係合凹部13とが係合して、容
器本体2にカートリッジ103が回動可能に係止され、
また、押棒20の先端がカートリッジ103内に進出し
て、押棒20の係合条部25が尾栓180の係合溝18
1にスプライン係合することにより、摘部108と押棒
20とは、内筒155と尾栓180とを介して同期に回
動する。
【0061】この状態において、容器筒10と摘部10
8とを相対的に回動(正回転方向)させると、螺旋筒3
0に対して尾栓180(回転止部材)を介して押棒20
が相対的に回動するので、押棒20を進退させる繰出機
構が働き、押棒20に芯チャック部材165が押されて
棒状化粧材Bがカートリッジ103から繰出され、更に
回動を続けると、カートリッジ103内の摺動溝156
内を摺動する係止突起171が摺動溝156の上部終端
に当接することにより棒状化粧材Bが上昇方向の限度に
達する。
【0062】この上昇限において、押棒20は上昇を止
められるが、カートリッジ103と容器本体2を回動し
ようとする負荷が引き続き掛かると、押棒20は上昇す
ることができないので、容器本体2内のクラッチ手段で
あるOリング5が付与する摺動摩擦よりも、使用者の回
動させようとする負荷の方が強くなり、クラッチ手段が
作動を開始して、押棒20と回転止部材40とは容器筒
10に対し回動することになる。
【0063】この時、押棒20の先端が、芯チャック部
材165に取り付けられたバネ係止部材175の後端を
押圧しているが、このバネ係止部材175を介してカー
トリッジ103を押上げる力は、クラッチ手段の摺動抵
抗の抵抗値及び螺旋溝31のリード角等によって左右さ
れるが、容器本体2内の係合凹部36とカートリッジ1
03の係合凸起160とが回動自在に嵌合して得られる
軸方向の抜け強度よりも、前記押し上げる力が小さくな
るように摺動抵抗が設定されていることが好ましい。
【0064】図9は上昇限まで棒状化粧材Bを繰出した
状態において、カートリッジ103を容器本体2から引
き抜く際の状態を示している。この状態においては、押
棒20に設けられた係合条部25と、カートリッジ10
3に設けられた尾栓180(回転止部材)の係合溝18
1とのスプライン結合が解除されるまで、押棒20は押
しバネ6で後退限まで引き戻されることはない。
【0065】従って、カートリッジ103の芯チャック
部材165は、バネ107で後方に付勢されているが、
使用者がカートリッジ103を引き抜く際に、芯チャッ
ク部材165が後方に引き戻され、芯チャック保持部1
66の保持部後端167に、内筒先端162が当接し
て、芯チャック部材165は後退限に位置するので、バ
ネ7で芯チャック部材65が引き戻される第1実施例と
比較すると、引き戻される際のスピードが遅いので保持
部後端167と内筒先端162とが当接する際の衝撃を
緩和することが可能である。
【0066】特に棒状化粧材が柔らかいものや、棒状化
粧材の重量が重いときには、衝撃を緩和することによ
り、棒状化粧材の保持部からの脱落や折れなどを防止で
き、更にカートリッジ側の衝撃音の発生を防止すること
が緩衝材等の構成を必要とすることなく可能となる。
【0067】本実施例では、カートリッジ側の回転止部
材を尾栓としたが、要は摘部と押棒とを同期に回動させ
る手段を有すればよいので、独立して成形された尾栓に
捕われることなく、例えば内筒と尾栓とが一体に成形さ
れて回転止部材とされても良いし、様々な態様が可能で
ある。
【0068】本実施例の、容器筒と螺旋筒とを押棒の進
退時に同期に回動させるクラッチ手段としてOリングを
採用したが、前記Oリングに限らず、例えば、部材間の
摩擦抵抗を利用するようなものでも良いし、過負荷がか
かった際に係合が解除されて空回りする用に設計された
スプライン係合等であっても良い。
【0069】また、実施例では、容器本体2(202)
内の押棒20をバネ6で常時下方向に付勢するように構
成したが、バネ6を省略してもよい。その際に好ましく
は、カートリッジ3内のバネ7の付勢力を、バネ7の付
勢力とバネ6の付勢力とを足した付勢力を持たせて構成
したり。また、カートリッジ内のバネ7の付勢力を、カ
ートリッジ内を芯チャック部材が下方に引き戻される際
の摺動抵抗に、容器本体内を押棒が下方に移動する際の
摺動抵抗を加味して、バネ7の付勢力を設定しておく
と、前記容器本体2内のバネ6が無い場合であっても、
カートリッジ3内のバネ7によって押棒先端26を押圧
しているので、棒状化粧材Aを繰出した状態でカートリ
ッジ3を引き抜くと、係合溝61と回転止部材40の係
合条部42との係合が解除され、このとき芯チャック部
材65の後端側で、押棒先端26を押し戻すので、容器
本体2内の押棒20は容器本体2内に引き込まれること
になる。
【0070】従って、容器本体2が単体の際に押棒20
が容器本体から突き出していても、カートリッジ内のバ
ネ7の付勢力で、押棒20を容器本体に押し込むことも
可能となる。押棒20の曲げなどの応力に対する強度に
問題が無ければ、バネ6を省略して、容器本体2の製造
コストをより下げることができる。また、設計によっ
て、押棒が容器本体から突き出していても余り目立たな
いようにしても良い。
【0071】また、前記実施例では、カートリッジ側に
引バネを使用し、容器本体側に押しバネを設けたが、こ
れに捕われることなく、芯チャック部材若しくは押棒の
付勢手段は、押しバネ或いは引バネのいずれであっても
良いものである。
【0072】また、摘部と容器筒とが相対的に回動する
部分にOリングなどを設けて、クラッチ手段が作動して
いない通常の使用時のカートリッジと容器筒との回動時
の摺動感を演出することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の、第1実施例のカートリッジ式棒状
化粧材容器の一部縦断面図である。
【図2】第1図の、A−A断面図である。
【図3】本件発明の、第1実施例の一部縦断面図であ
る。
【図4】本件発明の、第1実施例の一部縦断面図であ
る。
【図5】容器本体2の、分解断面図である。
【図6】本件発明の、第2実施例の一部縦断面図であ
る。
【図7】第6図の、B−B断面図である。
【図8】本件発明の、第2実施例の一部縦断面図であ
る。
【図9】本件発明の、第2実施例の一部縦断面図であ
る。
【図10】カートリッジ103の、分解断面図である。
【符号の説明】 1・・・カートリッジ式棒状化粧材容器 2・・・容器本体 3・・・カートリッジ 4・・・キャップ 5・・・0リング 6・・・バネ(容器本体内) 7・・・バネ(カートリッジ内) 8・・・摘部 10・・・容器筒 15・・・緩衝材 20・・・押棒 30・・・螺旋筒 35・・・ライナ 40・・・回転止部材 50・・・先筒 55・・・内筒 65・・・芯チャック部材 175・・・バネ係止部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状化粧材を保持する芯チャック部材と、 前記芯チャック部材を下方向に付勢する手段を備えたカ
    ートリッジと、 前記カートリッジを装着可能な容器本体とからなるカー
    トリッジ式棒状化粧材容器であって、 前記カートリッジは、前記容器本体に装着された際に収
    納されない摘部を備え、 前記容器本体は、 限度内を進退可能な押棒と、 前記押棒と螺合する螺合手段を備えた螺旋筒と、 前記螺旋筒を内装した容器筒と、 摺動抵抗によって前記容器筒と前記螺旋筒とを同期に回
    動させるクラッチ手段とを備え、 前記容器本体に前記カートリッジが装着された状態にお
    いて、 前記摘部と前記押棒とが同期に回動する同期回動手段
    と、 前期同期回動手段と前記螺合手段とによって前記押棒を
    進退させる繰出機構とを備え、 前記摘部と前記容器筒との相対的な回動によって前記繰
    出機構が作動し前記押棒が進退の限度に達した際に、更
    にその限度方向へ前記摺動抵抗以上に回動力がかかると
    前記クラッチ手段が作動して前記容器筒と前記螺旋筒と
    が相対的に回動することを特徴とするカートリッジ式棒
    状化粧材容器。
  2. 【請求項2】前記摘部と前記押棒とが同期に回動する前
    記同期回動手段は、 前記容器本体内に内装された前記押棒と同期に回動する
    回転止部材と、 前記回転止部材が前記容器本体内に設けられたことを特
    徴とする請求項1に記載のカートリッジ式棒状化粧材容
    器。
  3. 【請求項3】前記摘部と前記押棒とが同期に回動する前
    記同期回動手段は、 前記容器本体内に内装された前記押棒と同期に回動する
    回転止部材と、 前記回転止部材が前記カートリッジ内に設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載のカートリッジ式棒状化粧
    材容器。
  4. 【請求項4】前記押棒を下方向に付勢する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のカート
    リッジ式棒状化粧材容器。
  5. 【請求項5】前記進退の限度の上昇限を容器本体内に設
    定したことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の
    カートリッジ式棒状化粧材容器。
  6. 【請求項6】前記進退の限度の上昇限を前記容器本体に
    装着された前記カートリッジ内に設定したことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5に記載のカートリッジ式棒状
    化粧材容器。
  7. 【請求項7】前記容器本体内に設けられた底面と押棒の
    後端との間に緩衝材を備えたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項6に記載のカートリッジ式棒状化粧材容器。
JP2001239293A 2001-08-07 2001-08-07 棒状化粧材容器 Withdrawn JP2003047525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001239293A JP2003047525A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 棒状化粧材容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001239293A JP2003047525A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 棒状化粧材容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003047525A true JP2003047525A (ja) 2003-02-18

Family

ID=19070065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001239293A Withdrawn JP2003047525A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 棒状化粧材容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003047525A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100360064C (zh) * 2004-03-31 2008-01-09 株式会社常盘 杆状化妆料送出容器
CN103402393A (zh) * 2011-02-23 2013-11-20 狮王-狮达比罗化妆品股份有限公司 涂抹器装置
JP2014204895A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 フィグラ株式会社 棒状化粧料収納容器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100360064C (zh) * 2004-03-31 2008-01-09 株式会社常盘 杆状化妆料送出容器
CN103402393A (zh) * 2011-02-23 2013-11-20 狮王-狮达比罗化妆品股份有限公司 涂抹器装置
JP2014506512A (ja) * 2011-02-23 2014-03-17 シュヴァン−スタビロ コスメティクス ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー アプリケータ
CN103402393B (zh) * 2011-02-23 2015-12-02 狮王-狮达比罗化妆品股份有限公司 涂抹器装置
US9265328B2 (en) 2011-02-23 2016-02-23 Schwan-Stabilo Cosmetics Gmbh & Co. Kg Applicator device
JP2014204895A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 フィグラ株式会社 棒状化粧料収納容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5836707A (en) Side knock type mechanical pencil
US5230577A (en) Applicator for soft materials
JP3770636B2 (ja) 固形化粧料容器
JP2003047525A (ja) 棒状化粧材容器
JP2003033224A (ja) 棒状化粧材容器
JP2968950B2 (ja) カートリッジ式棒状化粧材繰出容器
JP2018102821A (ja) カートリッジ式化粧料容器
JP4337971B2 (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP2002262936A (ja) 棒状化粧材繰出容器
WO1999033373A1 (fr) Recipient distributeur de materiau cosmetique en baton
JP2001321224A (ja) カートリッジ式棒状化粧材繰出容器
WO2002069752A1 (fr) Contenant de baton de produit cosmetique
WO2000059336A1 (fr) Cartouche d'un receptacle de maquillage et receptacle de matiere de maquillage
JP2001204544A (ja) 棒状化粧材繰出容器
WO1992008387A1 (en) Applicator for soft materials
JP2003310348A (ja) 棒状物繰出容器
JP4733823B2 (ja) カートリッジ及び容器本体よりなる化粧材容器
JP2999142B2 (ja) カートリッジ式繰出容器
JP3051635B2 (ja) 化粧料繰り出し容器
JP3683160B2 (ja) 棒状化粧材容器のカートリッジ
JP3050548B1 (ja) 化粧材容器のカ―トリッジおよび化粧材容器
JP2002011992A (ja) シャープペンシル
JPH0423444Y2 (ja)
JP2648693B2 (ja) 棒状化粧材繰出容器のカートリッジ。
JP2002262935A (ja) 化粧材容器のカートリッジ及び化粧材容器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060425

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071122