JP2003032873A - ケーブル接続用端子ユニット - Google Patents

ケーブル接続用端子ユニット

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JP2003032873A
JP2003032873A JP2001212345A JP2001212345A JP2003032873A JP 2003032873 A JP2003032873 A JP 2003032873A JP 2001212345 A JP2001212345 A JP 2001212345A JP 2001212345 A JP2001212345 A JP 2001212345A JP 2003032873 A JP2003032873 A JP 2003032873A
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Tamami Shimomura
珠三 霜村
Masao Matsumoto
正夫 松本
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業の容易化と小型・軽量化とを図る。 【解決手段】 一方の導体の端部に結合固定する雄端子
11の先半部に、円柱状の雄側接続部16を設ける。他
方の導体の端部に結合固定する雌端子12の先半部に、
有底円筒状の雌側接続部21を設ける。ケーブル接続部
を構成するには、上記雄側接続部16をこの雌側接続部
21の内径側に挿入し、これら両部材16、21の周面
同士を多面接触子13により導通させる。これと共に、
上記雌側接続部21の周囲に支持した袋ナット14を上
記雄端子11に設けた雄ねじ部18に螺合し、更に緊締
する。これらにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明に係るケーブル接続
用端子ユニットは、例えば、CVケーブル(架橋ポリエ
チレン電力ケーブル)等の電力ケーブルの端部を、変圧
器、分電盤等の電気機器に接続すべく、この電力ケーブ
ルを構成する導体の端部と、この電気機器の内部配線
(ケーブル)を構成する導体の端部とを、互いに電気的
且つ機械的に接続する為に利用する。 【0002】 【従来の技術】CVケーブル等の電力ケーブルの端部
を、変圧器、分電盤等の電気機器に接続する場合には、
この電力ケーブルを構成する導体の端部と、この電気機
器の内部配線(ケーブル)を構成する導体の端部とに、
それぞれ端子を設けて、これら各端子同士を互いに電気
的且つ機械的に接続する。この様な場合に使用する端子
及びこの端子を使用したケーブル接続部の従来構造に就
いて、図6〜7により説明する。 【0003】端子1は、銅系合金等の、電気抵抗が小さ
く、塑性変形自在な金属製で、その基半部(図6の下半
部)に有底円筒状の圧縮端子部2を、同じく先半部(図
6の上半部)に矩形板状の結合板部3を、それぞれ設け
て成る。このうちの結合板部3は、上記圧縮端子部2の
先端面の径方向端部から、この圧縮端子部2の軸方向に
延出する状態で設けられている。又、上記結合板部3に
は、次述する結合用のボルト8を挿通する為の円孔4、
4を、1乃至複数個(図示の例では2個)設けている。 【0004】この様な端子1を使用して、1対のケーブ
ル(上記電力ケーブル及び上記内部配線)5、5を構成
する導体6、6の端部同士を互いに接続する場合には、
先ず、これら各導体6、6の端部で絶縁層7、7から露
出した部分に、それぞれ上記端子1を結合固定する。即
ち、図7に示す様に、これら各導体6、6の端部をそれ
ぞれ、上記圧縮端子部2内に挿入した状態で、この圧縮
端子部2の中間部を押し潰す事により、上記各導体6、
6の端部外周面と上記圧縮端子部2の内周面とを密接さ
せる。次いで、これら各導体6、6の端部に結合固定し
た各端子1、1を構成する結合板部3、3同士を結合す
る。即ち、図7に示す様に、これら各結合板部3、3同
士を互いに重ね合わせた状態で、これら各結合板部3、
3に設けた円孔4、4内にボルト8、8を挿通すると共
に、これら各ボルト8、8の先端部にナット9、9を螺
合し、更に緊締する。この状態で、上記1対のケーブル
5、5を構成する導体6、6の端部同士が互いに電気的
且つ機械的に接続される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来構造
の場合、上記各端子1、1同士を複数のボルト8、8及
びナット9、9により結合する作業が面倒である。又、
互いに接続すべき導体6、6のサイズが大きくなると、
上記各結合板部3、3のサイズが大きくなる。即ち、互
いに接続すべき導体6、6のサイズが大きい場合には、
ケーブル接続部での電流容量を十分に確保すべく、上記
各結合板部3、3同士の接触面積及びそれぞれの断面積
を大きくする必要がある。この為、これら各結合板部
3、3の側面積(軸方向寸法×幅寸法)を大きくする必
要がある。これと共に、これら各結合板部3、3の強度
並びに断面積を十分に確保する為、これら各結合板部
3、3の厚さ寸法を大きくする必要がある。この結果、
これら各結合板部3、3のサイズが大きくなる。そし
て、この様に各結合板部3、3のサイズが大きくなる
と、上記各端子1、1が大型・重量化して結合作業が難
しくなるだけでなく、これら各端子1、1同士の接続部
が大型化する為、この接続部を収納する為の端子箱が大
きくなり、この端子箱が嵩張ると共に高価なものにな
る。又、上述の様に各結合板部3、3の側面積を大きく
する事に伴い、これら各結合板部3、3の側面同士の接
触状態を全面に亙り均一にする為に、上記ボルト8、8
及びナット9、9の数を増やす必要がある。この為、上
記結合作業がより面倒になる。 【0006】又、上述した従来の端子1、1を使用した
ケーブル接続部の場合には、図7に示す様に、1対のケ
ーブル1、1の中心軸同士が互いにずれていたり、これ
ら各ケーブル1、1及び前記圧縮端子部2、2が円柱状
又は円筒状であるのに対し、上記各結合板部3、3同士
の結合部が矩形であったり、互いに結合したこれら各結
合板部3、3の外側面から上記各ボルト8、8の端部や
上記各ナット9、9が突出する状態で存在していたり
と、形状が複雑である。この為、この接続部の周囲に絶
縁テープを巻回する等の外部処理を施すのが面倒であ
り、この外部処理部分の形状を綺麗に仕上げるのが難し
い。本発明のケーブル接続用端子ユニットは、上述の様
な事情に鑑みて発明したもので、互いに接続すべき導体
のサイズに拘らず、組立作業を容易に行なえると共に、
小型・軽量化を図れて、しかもケーブル接続部の周囲に
外部処理を容易且つ綺麗に施せる様にするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のケーブル接続用
端子ユニットは、ケーブルを構成する導体の端部同士を
互いに電気的且つ機械的に接続する為のケーブル接続用
端子ユニットであって、雄端子と、雌端子と、接触子
と、袋ナットとを備える。このうちの雄端子は、導電材
製で、基端部を一方のケーブルを構成する導体の端部に
電気的且つ機械的に結合自在であると共に、先端部に円
柱状若しくは円筒状の雄側接続部を有するものである。
上記導体の端部に結合する部位である、上記雄端子の基
端部としては、例えば前述の図6〜7に示した従来構造
と同様の、有底円筒状の圧縮端子部を採用できる。又、
上記雌端子は、導電材製で、基端部を他方のケーブルを
構成する導体の端部に電気的且つ機械的に結合自在であ
ると共に、その内径側に上記雄側接続部を挿入自在な円
筒状の雌側接続部を先端部に有するものである。上記導
体の端部に結合する部位である、上記雌端子の基端部と
しては、例えば前述の図6〜7に示した従来構造と同様
の、有底円筒状の圧縮端子部を採用できる。又、上記接
触子は、上記雄側接続部の外周面と上記雌側接続部の内
周面との間で弾性的に挟持される事により、これら雄
側、雌側両接続部同士を互いに導通させるものである。
この様な接触子としては、多面接触子と呼ばれるものを
好ましく使用できる。この多面接触子は、それぞれが導
電性が良好で且つ十分な弾性を有する接触片を、複数備
えたもので、上記雄側接続部の外周面と上記雌側接続部
の内周面との間に配置した状態では、上記各接触片がこ
れら両周面同士の間で弾性的に挟持されて、これら各接
触片がこれら両周面同士を互いに導通させる。又、上記
袋ナットは、上記雄端子と上記雌端子とのうちの一方の
端子の周囲に少なくとも回転自在に支持されており、上
記雄側接続部の外周面と上記雌側接続部の内周面との間
で上記接触子を弾性的に挟持した状態で、上記雄端子と
上記雌端子とのうちの他方の端子の外周面に設けた雄ね
じ部に螺合自在である。 【0008】 【作用】上述の様に構成する本発明のケーブル接続用端
子ユニットの場合、1対のケーブルを構成する導体の端
部同士を接続するには、一方の導体の端部に結合した雄
端子を構成する雄側接続部を、他方の導体の端部に結合
した雌端子を構成する雌側接続部の内径側に挿入する。
そして、これら雄側接続部の外周面と雌側接続部の内周
面との間で接触子を弾性的に挟持し、更に、一方の端子
の周囲に支持した袋ナットを他方の端子の外周面に設け
た雄ねじ部に螺合する。この様に本発明の場合には、前
述した従来構造の様に複数のボルト・ナットによる結合
作業を行なう必要がない為、互いに接続すべき導体のサ
イズに拘らず、ケーブル接続部の組立作業を容易に行な
える。又、ケーブル接続部の組立作業だけでなく、分解
作業も容易に行なえる。 【0009】又、本発明の場合、互いに接続すべき導体
のサイズが大きくなり、これに合わせてケーブル接続部
での電流容量を大きくする場合には、雄側接続部の外周
面と雌側接続部の内周面との間で弾性的に挟持する接触
子の数(接触子として多面接触子を使用する場合には、
この多面接触子の数とこの多面接触子を構成する接触片
の数とのうちの少なくとも一方の数)を増やせば良い。
従って、雄側接続部の外周面と雌側接続部の内周面との
間で接触子の数を増やす事ができる範囲内であれば、互
いに接続すべき導体のサイズに拘らず、雄側、雌側両接
続部の軸方向寸法及び径寸法を大きくする必要はない。
この結果、ケーブル接続部の小型・軽量化を実現できる
為、このケーブル接続部を収納する端子箱の小型化と低
廉化とを図れる。 【0010】又、本発明の場合、雄側接続部の外周面と
雌側接続部の外周面と袋ナットの外周面とを、それぞれ
円筒面状又は円筒面に近い形状とする事ができる。又、
各導体の端部に結合する部位である、雄端子の基端部と
雌端子の基端部とをそれぞれ有底円筒状の圧縮端子部と
すれば、これら雄、雌両端子の基端部の外周面も円筒面
状になる。又、これら各圧縮端子部を上記雄側、雌側各
接続部に対して同心に設ければ、接続状態で1対のケー
ブルの端部の中心軸同士が互いに一致する。この様に、
本発明の場合には、ケーブル接続部の形状を簡素化でき
る為、このケーブル接続部の周囲に外部処理を施すのが
容易となり、この外部処理部分を綺麗に仕上げる事がで
きる。 【0011】 【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本例のケーブル接続用端子ユニ
ット10は、雄端子11と、雌端子12と、多面接触子
13と、袋ナット14とを備える。このうちの雄端子1
1は、銅系合金等の、電気抵抗が小さく、塑性変形自在
な金属製で、その基半部(図1〜2の下半部)に基端側
が開口した有底円筒状の圧縮端子部15を、その先半部
(図1〜2の上半部)に円柱状の雄側接続部16を、互
いに同心に設けている。又、この雄側接続部16の基端
部外周面に、外向フランジ状の鍔部17を形成すると共
に、この鍔部17の外周面を雄ねじ部18としている。
又、上記雄側接続部16の先端寄り部外周面には、上記
多面接触子13を装着する為の係止溝19を、全周に亙
り形成している。又、この係止溝19の底面は、円筒状
の接触面としている。 【0012】又、上記雌端子12は、銅系合金等の、電
気抵抗が小さく、塑性変形自在な金属製で、その基半部
(図1、3の上半部)に基端側が開口した有底円筒状の
圧縮端子部20を、その先半部(図1、3の下半部)に
先端側が開口した有底円筒状の雌側接続部21を、互い
に同心に設けている。この雌側接続部21の内径側には
上記雄側接続部16を、がたつきなく挿入自在である。
又、この雌側接続部21の内周面のうち、少なくとも後
述するケーブル接続部の組み立て状態で上記多面接触子
13と接触する部分は、電流を良好に流す円筒状の接触
面としている。又、上記雌側接続部21の先端寄り部外
周面に、外向フランジ状の係止鍔部22を形成してい
る。 【0013】又、上記多面接触子13は、上記雄側接続
部16の外周面に設けた係止溝19内に装着している。
この様な多面接触子13は、支持バンド23の幅方向中
間部に複数の接触片24、24を、この支持バンド23
の長さ方向に関して互いに等間隔に支持して成る。又、
これら各接触片24、24はそれぞれ、導電性が良好で
且つ十分な弾性を有する素子であり、上記支持バンド2
3の表裏両面からそれぞれ少しずつ突出する状態で(即
ち、この支持バンド23の表裏両面を貫通する状態で)
支持されている。この様な多面接触子13を上記係止溝
19内に装着した状態では、上記各接触片24、24が
この係止溝19内に、円周方向に関して等間隔に配置さ
れる。そして、これら各接触片24、24の内径側の面
が上記係止溝19の底面と電気的に接触すると共に、こ
れら各接触片24、24の外径側の一部分が、上記雄側
接続部16の外周面よりも径方向外方に少しだけ突出し
た状態となる。 【0014】又、前記袋ナット14は、全体を略円筒状
に形成すると共に、軸方向両端部にそれぞれ内向フラン
ジ状の鍔部25a、25bを形成し、更に一方(図1、
3の左方)の鍔部25aの内周面に雌ねじ部26を形成
して成る。この様な袋ナット14は、前記雌側接続部2
1の先端部周囲に、回転並びに若干の軸方向変位自在に
支持している。この為に、上記袋ナット14を上記雌側
接続部21の先端部周囲に配置した状態で、この雌側接
続部21の先端寄り部分の外周面に形成した係止鍔部2
2を、上記各鍔部25a、25b同士の間に配置してい
る。これと共に、これら各鍔部25a、25bの内径寸
法を上記雌側接続部21の外径寸法よりも少し大きくす
ると共に、上記袋ナット14の中間部の内径寸法を上記
係止鍔部22の外径寸法よりも僅かに大きくしている。
従って、本例の場合、上記袋ナット14は、上記雌側接
続部21の先端部周囲で回転自在であり、且つ、上記各
鍔部25a、25bの内側面と上記係止鍔部22の両側
面との間に存在する隙間分、軸方向に関して変位自在で
ある。又、上記係止鍔部22の側面に他方(図1、3の
右方)の鍔部25bの内側面を当接させた状態で、上記
一方の鍔部25aの内周面に形成した雌ねじ部26の一
部(好ましくは全部)が、上記雌側接続部21の先端縁
よりも軸方向前方(図1、3の左方)に配置される様
に、各部の寸法を規制している。 【0015】尚、本例の場合、上記袋ナット14を構成
する各鍔部25a、25b同士の間に上記係止鍔部22
を配置する為、上記他方の鍔部25bの内周面とこの係
止鍔部22の外周面とに、それぞれヘリカルスプライン
の如き凹凸部(それぞれが円周方向に関して交互に、且
つ、軸方向に対し傾斜した方向に形成された、凹部と凸
部とから成る部分)27a、27bを形成している。そ
して、これら各凹凸部27a、27bを互いに軸方向に
通過させる事により上記他方の鍔部25bを、上記係止
鍔部22の軸方向に関して一方の側から他方の側に、図
1の左から右に移動させている。この構成及び作用によ
り、上記係止鍔部22を上記1対の鍔部25a、25b
同士の間に設置している。尚、上記各凹凸部27a、2
7bを構成する凹部及び凸部の、中心軸に対する傾斜方
向は、前記雄ねじ部18及び雌ねじ部26を構成するね
じ溝の、中心軸に対する傾斜方向と逆にする。この理由
は、後述する様にこれら雄ねじ部18と雌ねじ部26と
を螺合させる際に、上記各凹凸部27a、27bの軸方
向端部同士が噛み合い、上記袋ナット14の回転が不能
になるのを防止する為である。尚、上記袋ナット14を
径方向に関する二つ割れの構造とし、上記雌側接続部2
1の先端部周囲に配置した後に接着や溶接、バンドによ
る抑え付け等により一体化する構造とすれば、上述の様
な凹凸部27a、27bを形成する事なく、上記袋ナッ
ト14の組み付けを行なえる。 【0016】上述の様に構成するケーブル接続用端子ユ
ニット10を使用して、1対のケーブル5、5を構成す
る導体6、6(図7参照)の端部同士を互いに接続する
場合には、先ず、図2に示す状態の雄端子11と、図3
に示す状態の雌端子12とを、それぞれ上記各導体6、
6の端部で絶縁層7、7(図7参照)から露出した部分
に結合固定する。即ち、上記雄、雌各端子11、12を
構成する圧縮端子部15、19内に上記各導体6、6の
端部を挿入した状態で、これら各圧縮端子部15、19
を縮径し、これら各圧縮端子部15、19の内周面と上
記各導体6、6の端部外周面とを密接させる。 【0017】次いで、図1に示す様に、上記雄端子11
と上記雌端子12とを結合する。この為に、先ず、前記
雄側接続部16を前記雌側接続部21の内径側に、前記
鍔部17がこの雌側接続部21の先端面に突き当たるま
で挿入する。この状態で、前記多面接触子13を構成す
る複数の接触片24、24が、上記雄側接続部16の外
周面の一部である前記係止溝19の底面と、上記雌側接
続部21の内周面との間で弾性的に挟持される。これに
より、上記雄側接続部16と上記雌側接続部21とが、
上記各接触片24、24を介して互いに導通する。次い
で、前記袋ナット14に設けた雌ねじ部24を上記鍔部
17の外周面に設けた雄ねじ部18に螺合し、更に緊締
する事により、上記雄端子11と上記雌端子12とを互
いに機械的に結合する。 【0018】上述した様に、本例のケーブル接続用端子
ユニット10により、1対のケーブル5、5を構成する
導体6、6の端部同士を接続する場合には、前述した従
来構造の様に、複数のボルト・ナットによる結合作業を
行なう必要がない。この為、互いに接続すべき導体6、
6のサイズに拘らず、ケーブル接続部の組立作業を容易
に行なえる。又、ケーブル接続部の組立作業だけでな
く、分解作業も容易に行なえる。更に、本例の場合、上
記袋ナット14の螺合・緊締作業は、この袋ナット14
を上記各ケーブル5、5の中心軸回りに回転させる事に
より行なう。この作業は狭いスペースでもスパナ等の工
具により容易に、しかもこの工具の移動量を少なく抑え
て行なえる。 【0019】又、本例の場合、上記雄側接続部16の外
周面と上記雌側接続部21の内周面とを導通させる接触
子として多面接触子13を使用しており、これら両周面
には、導電性が良好な、前記各接触片24、24が接触
する。この為、上記両周面と上記多面接触子13との間
の接触抵抗を小さくできると共に、通電による発熱を少
なくできる。又、上記各接触片24、24を上記両周面
同士の間で円周方向に関して等間隔に配置している為、
これら各接触片24、24が上記両周面同士の間で弾性
的に挟持される力が均一になる。この為、温度が高くな
って熱膨張による歪み等が生じた場合でも、上記両周面
と上記各接触片24、24との間で接触不良を生じにく
くできる。これに対し、図1〜2に示した従来構造の場
合には、温度が高くなって熱膨張による歪み等が生じる
と、各結合板部3、3(図1〜2参照)同士の接触部の
うち、ボルト8、8とナット9、9(図2参照)とによ
る抑え部分から外れた部分で隙間が生じ易くなり、結果
として接触抵抗が大きくなると共に、通電による発熱が
多くなる。又、本例の場合、ケーブル接続部の組み立て
状態で、上記多面接触子24の周囲は上記雌側接続部2
1により覆われている為、この多面接触子24が外傷を
受けにくい。外傷を受けると上記両周面との接触面積が
変化して、規定通りの電流を流せなくなる等の不都合を
生じるが、本例の場合にはその様な心配はない。 【0020】又、本例の場合、互いに接続すべき導体
6、6のサイズが大きくなり、これに合わせてケーブル
接続部での電流容量を大きくする場合には、上記雄側接
続部16の外周面と雌側接続部21の内周面との間で弾
性的に挟持する、多面接触子16の数とこの多面接触子
16を構成する接触片24、24の数とのうちの少なく
とも一方の数を増やせば良い。従って、上記雄側接続部
16の外周面と上記雌側接続部21の内周面との間で、
上記多面接触子16の数とこの多面接触子16を構成す
る接触片24、24の数とのうちの少なくとも一方の数
を増やす事ができる範囲内であれば、互いに接続すべき
導体6、6のサイズに拘らず、雄側、雌側両接続部1
6、21の軸方向寸法及び径寸法を大きくする必要はな
い。この結果、ケーブル接続部の小型・軽量化を実現で
きる為、このケーブル接続部を収納する端子箱の小型化
と低廉化とを図れる。勿論、上記接続部16、21の軸
方向寸法を大きくして、径方向寸法を大きくする事な
く、接続部の容量の増大を図る事も可能である。尚、本
例の様に、上記多面接触子16の数を1個とする場合に
は、上記雄側接続部16と上記雌側接続部21との結合
強度を十分に確保できる範囲内で、これら両接続部1
6、21の軸方向寸法を、図1〜3に示した例よりも短
くできる。 【0021】又、本例の場合、上記雄側接続部16の外
周面と、上記雌側接続部21の外周面と、前記袋ナット
14の外周面と、前記各圧縮端子部15、20の外周面
とが、それぞれ円筒面状である。又、接続状態で1対の
ケーブル5、5の中心軸同士が互いにずれる事はない。
従って本例の場合には、ケーブル接続部の形状を、互い
に同心である複数の円筒面の組み合わせに簡素化でき
る。この為、このケーブル接続部の周囲に外部処理を施
す為に、円筒状の収縮チューブや防食カバー等を使用で
きる。この為、この外部処理を施すのが容易になると共
に、この外部処理部を綺麗に仕上げる事ができる。 【0022】次に、図4〜5は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合、雄端子11aを構成
する雄側接続部16の外周面に装着する多面接触子1
3、13を、軸方向に間隔をあけて2列設けている。
尚、前述した様に、これら多面接触子13、13の数
や、これら多面接触子13、13を構成する接触片2
4、24の数は、互いに接続すべき1対のケーブル5、
5を構成する導体6、6(図7参照)の電流容量に応じ
て任意に決定できる。例えば、接続すべき導体6が、断
面積が325mm2 で電流容量が720Aである場合、上
記各接触子24として1個当たりの電流容量が30Aの
ものを使用すると、この接触子24は、24個必要とな
る。又、この場合、上述した第1例の様に、多面接触子
13を1列だけ設ける場合には、この多面接触子13を
配置する円筒状空間の円周方向長さは、最低でも95mm
程度必要となり、上記雄側接続部16の外径で換算する
と、この外径が30mm程度必要となる。一方、同様の場
合で、本例の様に上記多面接触子13、13を2列設け
ると、上記雄側接続部16の外径は、最低16mm程度あ
れば足りる。但し、上記多面接触子13を2列設ける
と、1列の場合に比べて、必要となる上記雄側接続部1
6の軸方向寸法が大きくなる。これらの事を考慮して、
多面接触子13の列数を、上記雄側接続部16を含んで
構成するケーブル接続用端子ユニットの径寸法及び軸方
向寸法との兼ね合いで決定する。 【0023】又、本例の場合、雌端子12aに支持した
袋ナット14aに設ける雌ねじ部26の内径(鍔部25
a′の内周面の直径)を小さく(図示の例では、雌側接
続部21aの外径よりも十分に小さく)すると共に、上
記雄端子11aに設ける雄ねじ部18の外径(鍔部17
aの外周面の直径)を小さくしている。又、上記雌側接
続部21aの先端部のうち、係止鍔部22よりも先端側
の部分を省略する事により、軸方向に関する小型化を図
っている。その他の部分の構成及び作用は、上述した第
1例の場合と同様である。 【0024】尚、上述した各実施の形態では、多面接触
子13、13を雄側接続部16の外周面に装着した例を
示したが、この多面接触子13、13は、雌側接続部2
1、21aの内周面に装着する事もできる。又、袋ナッ
ト14、14aを、雄端子の周囲に支持し、雄ねじ部1
8を雌端子の外周面に設ける事もできる。 【0025】 【発明の効果】本発明のケーブル接続用端子ユニット
は、以上に述べた通り構成され作用する為、互いに接続
すべき導体のサイズに拘らず、組立作業を容易に行なえ
ると共に、小型・軽量化を図れて、しかもケーブル接続
部の周囲に外部処理を容易且つ綺麗に施す事ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態の第1例を、構成部材を組
み立てた状態で示す1/4部切断側面図。 【図2】多面接触子を組み付けた状態で示す、雄端子の
側面図。 【図3】袋ナット及び雌端子の1/4部切断側面図。 【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。 【図5】同じく、図3と同様の図。 【図6】従来の端子を示しており、(A)は正面図、
(B)は(A)の右側から見た図。 【図7】従来の端子を使用したケーブル接続部の側面
図。 【符号の説明】 1 端子 2 圧縮端子部 3 結合板部 4 円孔 5 ケーブル 6 導体 7 絶縁層 8 ボルト 9 ナット 10 ケーブル接続用端子ユニット 11、11a 雄端子 12、12a 雌端子 13 多面接触子 14、14a 袋ナット 15 圧縮端子部 16 雄側接続部 17、17a 鍔部 18 雄ねじ部 19 係止溝 20 圧縮端子部 21、21a 雌側接続部 22 係止鍔部 23 支持バンド 24 接触片 25a、25a′、25b 鍔部 26 雌ねじ部 27a、27b 凹凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G355 AA03 BA01 BA11 5G375 AA02 CA02 CA19 CC07 DA36 DB16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ケーブルを構成する導体の端部同士を互
    いに電気的且つ機械的に接続する為のケーブル接続用端
    子ユニットであって、雄端子と、雌端子と、接触子と、
    袋ナットとを備え、このうちの雄端子は、導電材製で、
    基端部を一方のケーブルを構成する導体の端部に電気的
    且つ機械的に結合自在であると共に、先端部に円柱状若
    しくは円筒状の雄側接続部を有するものであり、上記雌
    端子は、導電材製で、基端部を他方のケーブルを構成す
    る導体の端部に電気的且つ機械的に結合自在であると共
    に、その内径側に上記雄側接続部を挿入自在な円筒状の
    雌側接続部を先端部に有するものであり、上記接触子
    は、上記雄側接続部の外周面と上記雌側接続部の内周面
    との間で弾性的に挟持される事により、これら雄側、雌
    側両接続部同士を互いに導通させるものであり、上記袋
    ナットは、上記雄端子と上記雌端子とのうちの一方の端
    子の周囲に少なくとも回転自在に支持されており、上記
    雄側接続部の外周面と上記雌側接続部の内周面との間で
    上記接触子を弾性的に挟持した状態で、上記雄端子と上
    記雌端子とのうちの他方の端子の外周面に設けた雄ねじ
    部に螺合自在であるケーブル接続用端子ユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198509A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Toyokuni Electric Cable Co Ltd 低圧ケーブルの接続具
JP2009295350A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Nemoto Kikaku Kogyo Kk 電線コネクタ
JP2012100475A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電力ケーブル用接続装置及びその組立方法

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