JP2003032489A - 画像入出力システム及び当該システムにおける画像処理方法 - Google Patents

画像入出力システム及び当該システムにおける画像処理方法

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JP2003032489A
JP2003032489A JP2001220142A JP2001220142A JP2003032489A JP 2003032489 A JP2003032489 A JP 2003032489A JP 2001220142 A JP2001220142 A JP 2001220142A JP 2001220142 A JP2001220142 A JP 2001220142A JP 2003032489 A JP2003032489 A JP 2003032489A
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Koichi Ishimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像読取り装置、印刷装置がそれぞれ非同期で
動作している画像入力システムにおいて、読み取った原
稿画像が特定原稿である場合に、その特定原稿画像の不
正複写を禁止する 【解決手段】 少なくとも画像情報を入力するスキャナ
装置と、その画像情報に基づいて画像を記録するプリン
タ装置とを有する画像入出力システムにおいて、スキャ
ナ装置により入力された画像情報と特定原稿画像の画像
情報との類似度を類似度判別部からの信号を受信して判
別し(S4004)、その特定原稿に似ていると判別さ
れると、その入力された画像情報の画像処理パラメータ
を変更してプリンタ装置に伝送して記録させると共に、
その類似度判別部における判別結果を受信するまで、そ
のプリンタ装置による画像情報の記録を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】その画像情報を処理して出力
或いは記憶する画像処理システム及び当該システムにお
ける画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー複写機の性能向上に伴
い、これらの装置を用いて紙幣などの有価証券類(以
下、特定原稿と呼ぶ)を偽造するといった不正使用の問
題が生じている。このような不正複写を防止するため
に、カラー複写機自体に特定原稿の画像パターンのデー
タを登録しておき画像認識回路によりこれを識別して不
正なコピーを強制的に禁止するといったものが本願出願
人によっても提案されている。
【0003】次に以上の技術を適応した一般的なカラー
複写機では、原稿画像を読み取った画像データと、例え
ば紙幣、有価証券等の特定原稿との3次元色空間での分
布の類似度をリアルタイムで算出している。入力したカ
ラー色成分信号R(レッド)、G(グリーン)、B(ブ
ルー)を、濃度信号であるY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、Bk(ブラック)信号に変換する
と共に、特定原稿との類似度に応じて、通常のプリント
時とは色味を変えた(例えば、赤みを強くしたり、ベタ
黒で塗りつぶしたりした)プリントYMCBk信号を生
成してプリントしている。この様にして、入力画像信号
が特定の原稿であると判定した場合には、通常とは異な
るプリント用の濃度信号であるYMCBk信号で印刷す
ることによりカラーコピー機の不正使用を防止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部イ
ンターフエース(I/F)を有してネットワークに接続
された、即ち、スキャナI/F、プリンタI/F及びネ
ットワークI/Fを有し、読み取った原稿画像データを
処理する画像処理機能を備えたカラー複合機では、こう
した従来の技術が適応できない。即ち、このような複合
機ではスキャナ部とプリンタ部とが完全に分離されてお
り、かつこれらは非同期で動作する。このような場合に
は、従来のような入力画像信号に同期したリアルタイム
の補正では、適切なタイミングでプリントに使用する濃
度信号であるYMCBk信号に補正をかけることができ
ない。例えば、スキャナI/F、プリンタI/Fに、印
刷に使用するYMCBk信号を補正するための補正信号
を追加し、それをプリンタ装置に通知したとしても、読
み取った画像データが、ネットワークを介して、その様
な補正信号に対応していないプリンタ装置に送信されて
しまうと、そのプリンタ装置でYMCBk信号に補正を
かけることができず、結果的に、その画像データに基づ
いて原稿画像がそのまま印刷されてしまうことなる。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、画像読取り装置、印刷装置がそれぞれ非同期で動作
している画像入力システムにおいて、読み取った原稿画
像が特定原稿である場合に、その特定原稿画像の不正複
写を禁止することができる画像入出力システム及び当該
システムにおける画像処理方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像入出力システムは以下のような構成を備
える。即ち、少なくとも画像情報を入力する画像情報入
力装置と、前記画像情報に基づいて画像を記録する画像
記録装置とを有する画像入出力システムにおいて、前記
画像情報入力装置により入力された画像情報と特定原稿
画像の画像情報との類似度を判別する類似度判別手段
と、前記類似度判別手段による判別結果に応じて前記入
力された画像情報に画像処理を施す画像処理手段と、前
記画像処理手段により処理された画像情報を前記画像記
録装置に伝送して記録させると共に、前記類似度判別手
段における判別結果を受信するまで前記画像記録装置に
よる画像情報の記録を禁止するように制御する制御手段
と、を有することを特徴とする。
【0007】上記目的を達成するために本発明の画像入
出力システムは以下のような構成を備える。即ち、少な
くとも画像情報を入力する画像情報入力装置と、前記画
像情報をネットワークを介して伝送する伝送手段とを有
する画像入出力システムにおいて、前記画像情報入力装
置により入力された画像情報と特定原稿画像の画像情報
との類似度を判別する類似度判別手段と、前記類似度判
別手段による判別結果に応じて前記入力された画像情報
に画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段に
より処理された画像情報を前記伝送手段を介して伝送す
ると共に、前記類似度判別手段における判別結果を受信
するまで前記送信手段による画像情報の送信を禁止する
ように制御する制御手段と、を有することを特徴とす
る。
【0008】上記目的を達成するために本発明の画像入
出力システムは以下のような構成を備える。即ち、少な
くとも画像情報を入力する画像情報入力装置と、前記画
像情報を記憶する記憶装置とを有する画像入出力システ
ムにおいて、前記画像情報入力装置により入力された画
像情報と特定原稿画像の画像情報との類似度を判別する
類似度判別手段と、前記類似度判別手段による判別結果
に応じて前記入力された画像情報に画像処理を施す画像
処理手段と、前記画像処理手段により処理された画像情
報を前記記憶装置に伝送して記憶させると共に、前記類
似度判別手段における判別結果を受信するまで前記画像
記憶手段への画像情報の記憶を禁止するように制御する
制御手段と、を有することを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するために本発明の画像入
出力システムにおける画像処理方法は以下のような工程
を備える。即ち、少なくとも画像情報を入力する画像情
報入力装置と、前記画像情報に基づいて画像を記録する
画像記録装置とを有する画像入出力システムにおける画
像処理方法であって、前記画像情報入力装置により入力
された画像情報と特定原稿画像の画像情報との類似度を
判別する類似度判別工程と、前記類似度判別工程による
判別結果に応じて前記入力された画像情報に画像処理を
施す画像処理工程と、前記画像処理工程で処理された画
像情報を前記画像記録装置に伝送して記録させると共
に、前記類似度判別工程における判別結果を受信するま
で前記画像記録装置による画像情報の記録を禁止するよ
うに制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するために本発明の画像入
出力システムにおける画像処理方法は以下のような工程
を備える。即ち、少なくとも画像情報を入力する画像情
報入力装置と、前記画像情報をネットワークを介して伝
送する伝送手段とを有する画像入出力システムにおける
画像処理方法であって、前記画像情報入力装置により入
力された画像情報と特定原稿画像の画像情報との類似度
を判別する類似度判別工程と、前記類似度判別工程によ
る判別結果に応じて前記入力された画像情報に画像処理
を施す画像処理工程と、前記画像処理工程で処理された
画像情報を前記伝送手段を介して伝送すると共に、前記
類似度判別工程での判別結果を受信するまで前記送信手
段による画像情報の送信を禁止するように制御する制御
工程と、を有することを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するために本発明の画像入
出力システムにおける画像処理方法は以下のような工程
を備える。即ち、少なくとも画像情報を入力する画像情
報入力装置と、前記画像情報を記憶する記憶装置とを有
する画像入出力システムにおける画像処理方法であっ
て、前記画像情報入力装置により入力された画像情報と
特定原稿画像の画像情報との類似度を判別する類似度判
別工程と、前記類似度判別工程での判別結果に応じて前
記入力された画像情報に画像処理を施す画像処理工程
と、前記画像処理工程で処理された画像情報を前記記憶
装置に伝送して記憶させると共に、前記類似度判別工程
における判別結果を受信するまで前記画像記憶手段への
画像情報の記憶を禁止するように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】[実施の形態1]図1は、本実施の形態に
係る画像入出力システムの全体構成を示すブロック図で
ある。
【0014】図1において、リーダ部(リーダ装置)2
00は、原稿画像を光学的に読み取って画像データに変
換する。リーダ部200は、原稿を読取るための機能を
有するスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送する
ための機能を有する原稿給紙ユニット250とを備えて
いる。
【0015】プリンタ部(プリンタ装置)300は記録
紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として記録
して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類
の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像デ
ータを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキング
ユニット320と、記録された記録紙をソート、ステイ
プルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330
とを備えている。制御装置(コントローラ部)110
は、リーダ部200、プリンタ部300と電気的に接続
され、更にLAN等のネットワーク400を介して、P
C等のホストコンピュータ401,402と接続されて
いる。
【0016】制御装置110は、リーダ部200を制御
して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を
制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を
提供する。また、リーダ部200から読取った画像デー
タを、コードデータに変換し、ネットワーク400を介
してホストコンピュータ401,402へ送信するスキ
ャナ機能、ホストコンピュータ401,402からネッ
トワーク400を介して受信したコードデータを画像デ
ータに変換してプリンタ部300に出力するプリンタ機
能を提供する。また操作部150は、制御装置110に
接続され、液晶タッチパネル等を含む表示部や各種キー
等を含み、本実施の形態に係る画像入出力システムを操
作するためのユーザI/Fを提供している。
【0017】図2は、本実施の形態に係る画像入出力シ
ステム(複写機)のリーダ部200及びプリンタ部30
0の構成を説明するための概略断面図である。
【0018】リーダ部200の原稿給送ユニット(AD
F)250は、原稿を先頭から順に1枚ずつプラテンガ
ラス211上へ給送し、その原稿の読み取り動作の終了
後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものであ
る。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ラ
ンプ212を点灯し、光学ユニット213の移動を開始
して原稿を露光走査する。この時、原稿からの反射光
は、ミラー214,215,216及びレンズ217に
よってCCDイメージセンサ(以下CCDという)21
8へ導かれる。このようにして、露光走査された原稿の
画像はCCD218によって読み取られる。222はリ
ーダ画像処理回路部で、CCD218から出力される画
像信号に所定の処理を施し、スキャナI/Fを介して制
御装置110(図1)に出力する。
【0019】352はプリンタ画像処理回路部で、プリ
ンタI/F145(図4)を介して制御装置110から
入力される画像信号をレーザードライバ317へ出力す
る。プリンタ部300のレーザドライバ317は、レー
ザ発光部313,314,315,316を駆動するも
ので、それぞれプリンタ画像処理部352から出力され
た画像データに応じたレーザ光を、レーザ発光部31
3,314,315,316のそれぞれから発光させ
る。この各レーザ光は、ミラー340,341,34
2,343,344,345,346,347,34
8,349,350,351によって、それぞれ対応す
る感光ドラム325,326,327,328のそれぞ
れに照射される。これにより、各感光ドラム325,3
26,327,328上には、各レーザ光に応じた静電
潜像が形成される。321,322,323,324の
それぞれは、それぞれブラック(Bk)、イエロー
(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによっ
て潜像を現像するための現像器であり、現像された各色
のトナー画像は用紙上に転写され、最終的にフルカラー
の画像としてプリントアウトされる。
【0020】用紙カセット360,361及び手差しト
レイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期
したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ3
33を経て、転写ベルト334上に吸着されて搬送され
る。そして、感光ドラム325,326,327,32
8に付着された現像剤(トナー)を記録紙に転写する。
こうしてトナー画像が転写された記録紙は定着部335
に搬送され、熱と圧力によりトナーが記像紙に定着され
る。こうして定着部335を通過した記録紙は排出ロー
ラ336の回転によって排出される。排紙ユニット37
0は、こうして排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分
けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0021】また、両面記録が設定されている場合は、
排出ローラ336の位置まで記録紙を搬送した後、排出
ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337に
よって、その記録紙を再給紙搬送路338へ導く。こう
して再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は、上述した
タイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0022】<リーダ画像処理部222の説明>図4
は、本実施の形態に係る複写機のリーダ画像処理部22
2の詳細な構成を示すブロック図である。
【0023】プラテンガラス211上の原稿はCCD2
18に読み取られて電気信号に変換される(CCD21
8はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1
ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったもので
も、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ、Gフィル
タ、BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたもので
も構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタ
がCCDと別構成になったものでも構わない)。そし
て、CCD218から出力される電気信号(アナログ画
像信号)は画像処理部222に入力され、クランプ&A
mp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド
(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基
準電位としてクランプされて所定量に増幅され(上記処
理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例
えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そ
して、このRGBデジタル信号は、シェーディング部4
02に送られてシェーディング補正及び黒補正が施され
た後、制御装置110へ出力される。
【0024】<制御装置110の説明>図3は、本実施
の形態に係る複写機における制御装置110の構成を示
すブロック図である。
【0025】メインコントローラ111は、主にCPU
112と、バスコントローラ113、各種I/Fコント
ローラ回路とを有している。CPU112とバスコント
ローラ113は、制御装置110全体の動作を制御する
ものであり、CPU112はROM114からROM・
I/F115を経由して読込んだプログラムに基いて動
作する。また、ホストコンピュータ401(402)か
ら受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解
釈し、ラスタイメージデータに展開する動作も、このプ
ログラムに記述されており、このような描画処理はソフ
トウェアによって処理される。バスコントローラ113
は、各I/Fから入出力されるデータの転送を制御して
おり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行
う。DRAM116は、DRAMI/F117によって
メインコントローラ111と接続されており、CPU1
12が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄
積するためのエリアとして使用される。
【0026】Codec(コーデック)118は、DR
AM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH
/MR/MMR/LBIG/JPEG等の方式で圧縮
し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスタ
ーイメージデータに伸長する。SRAM119は、コー
デック118の一時的なワーク領域として使用される。
コーデック118は、I/F120を介してメインコン
トローラ111と接続され、このコーデック118とD
RAM116との間のデータ転送は、バスコントローラ
113によって制御されDMA転送される。
【0027】グラフィックプロセッサ(GraphicProcesso
r)135は、DRAM116に蓄積されたラスタイメー
ジデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、
二値化の処理をそれぞれ行う。SRAM136は、グラ
フィックプロセッサ135の一時的なワーク領域として
使用される。このグラフィックプロセッサ135は、I
/F137を介してメインコントローラ111と接続さ
れ、このグラフィックプロセッサ135とDRAM11
6との間のデータ転送は、バスコントローラ113によ
って制御されDMA転送される。
【0028】ネットワークコントローラ121は、I/
F123によってメインコントローラ111と接続さ
れ、コネクタ122によって外部ネットワークと接続さ
れる。このような外部ネットワークとしては一般的にイ
ーサネット(登録商標)があげられる。
【0029】汎用高速バス125には、拡張ボードを接
続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126
とが接続される。この汎用高速バスとしては、一般的に
PCIバスがあげられる。
【0030】I/O制御部126には、リーダ部20
0、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受
信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127
が2チャンネル装備されており、I/Oバス128によ
って外部I/F回路140,145に接続されている。
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接
続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うための
I/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行う
ためのキー入力I/F130とを備えている。操作部1
50は、液晶表示部とその液晶表示部上に張り付けられ
たタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有す
る。このタッチパネル、又はハードキーにより入力され
た信号は、前述したパネルI/F132を介してCPU
112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F132か
ら送られてきた画像データを表示する。この操作部15
0の液晶表示部には、この複写機の操作における機能表
示や画像データ等を表示する。
【0031】リアルタイムクロックモジュール133
は、この複写機内で管理する日付と時刻を更新/保存す
るためのもので、バックアップ電池134によってバッ
クアップされている。
【0032】E−IDEインタフェース161は、外部
記憶装置を接続するためのものである。本実施の形態に
おいては、このI/F161を介してハードディスクド
ライブ160を接続し、ハードディスク162へ画像デ
ータを記憶させたり、ハードディスク162から画像デ
ータを読み込んだりする動作を行う。
【0033】コネクタ142と147は、それぞれリー
ダ部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同
期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F
(144,149)を備えている。
【0034】スキャナI/F140は、コネクタ142
を介してリーダ部200と接続されている。また、スキ
ャナバス141によってメインコントローラ111と接
続されており、リーダ部200から受け取った画像に対
して所定の処理を施す機能を有し、更に、リーダ部20
0から送られたビデオ制御信号を基に生成した制御信号
を、スキャナバス141に出力する機能も有する。この
スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送
は、バスコントローラ113によって制御される。
【0035】プリンタI/F145は、コネクタ147
を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタ
バス146によってメインコントローラ111と接続さ
れている。これにより、メインコントローラ111から
出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ
部300へ出力することができ、更に、プリンタ部30
0から送られたビデオ制御信号を基に生成した制御信号
を、プリンタバス146に出力する機能も有する。
【0036】DRAM116上に展開されたラスタイメ
ージデータのプリンタ部300への転送は、バスコント
ローラ113によって制御され、プリンタバス146、
ビデオI/F149を経由して、プリンタ部300へD
MA転送される。
【0037】<スキャナI/F140の画像処理部の説
明>次に、スキャナI/F140の画像処理を担う部分
についての詳細な説明を行う。
【0038】図5は、本実施の形態に係るスキャナI/
F140の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【0039】リーダ部200から、コネクタ142を介
して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部
601で、つなぎ処理が行われる。ここでは、CCD2
18が3ラインCCDの場合、ライン間の読取位置が異
なるため、読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整
し、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミ
ングを補正する。MTF補正は、この読取速度によって
読取のMTFが変るため、その変化を補正するものであ
る。こうして読取位置に応じたタイミングが補正された
デジタル信号は、入力マスキング部602によって、C
CD218の分光特性及びランプ212及びミラー21
4,215,216の分光特性が補正される。入力マス
キング部602の出力は、特定原稿判別部603及びメ
インコントローラ111へ送られる。
【0040】<特定原稿判別部603の説明>次に、特
定原稿判別部603について説明する。
【0041】図6は、本実施の形態に係る特定原稿判定
部603の構成を示すブロック図である。
【0042】図において、3101は、後述する図9を
参照して説明する間引き回路であり、この特定原稿判定
部603の処理回路の負荷を軽減するために、データを
間引いている。3102は、色味マッチング用ルックア
ップテーブルROM(読み出し専用メモリ)であり、複
数種類の特定原稿との色味のマッチングを行う。本実施
の形態においては、予め8種類の特定原稿について、そ
の色味分布を調べ、読み取った原稿画像の画素の色味
が、それら特定原稿の色味と一致するか否かの判定結果
が保持されている。
【0043】3103−1,3103−2,...,31
03−8はそれぞれ同じハードウェアで構成される色味
判定回路で、積分器3104,レジスタ3105,31
06,3107及び比較器モジュール3108を有し、
それぞれ特定原稿が原稿中に存在する可能性を判定し、
その結果を2ビットで表している。3109は最大値回
路で、色味判定回路3103−1,3102−2,〜3
103−8のそれぞれの判定結果出力を入力し、その最
大値を出力する。即ち、8種類の特定原稿の内、存在す
る可能性の最大のものを判定信号Hとして出力する。
【0044】ここで、特定原稿判定部603は、複数の
特定原稿の内、少なくとも一つの種類の特定原稿を読み
込み中である可能性について判定し、その判定結果が多
値2ビットの判定信号で出力される。即ち、複数の特定
原稿のうち少なくとも一つを読み込み中である可能性が
最も強い場合には判定信号H="3"を出力し、その可能
性が最も少ない場合にはH=“0”を出力する。この判
定信号Hは、スキャナバス141(図4)を介してメイ
ンコントローラ111に取り込まれ、現在読み込まれて
いる原稿が特定原稿であるか否かが判別可能に構成され
ている。尚、ここでいう特定原稿とは、例えば紙幣、有
価証券等、或いは複写されると不具合が発生する虞のあ
る原稿を言う。
【0045】以上の構成を備える特定原稿判定部603
における動作を図7のタイミングチャートも参照して以
下に説明する。
【0046】図7は、本実施の形態に係る特定原稿判定
部603における主走査のタイミングチャートを示す図
である。
【0047】図において、VSYNC信号は副走査区間
信号で、副走査の画像出力区間を示す信号である。HS
YNCは主走査同期信号で、主走査開始の同期をとる信
号である。SEL信号は、間引き回路3101で用いら
れるタイミング信号である。CLKは画像の転送クロッ
クであり、本実施の形態における画像処理の基本クロッ
クである。CLK'は、CLK信号を2分周したクロッ
クで、特定原稿判定部603における基本クロックとな
る。
【0048】これらCLK'及びSEL信号は、図8に
示される様な分周回路3110で生成される。
【0049】即ち、インバータ3221、2ビットカウ
ンタ3222、インバータ3223、ANDゲート32
24より構成される。2ビットカウント3222は、主
走査同期信号であるHSYNC信号によりクリア(初期
化)された後、CLK信号をカウントし、2ビットでそ
のカウント値(D0,D1)を出力する。その上位ビッ
ト(D1)がCLK'信号として出力され、下位ビット
(D0)の反転信号と上位ビット(D1)との論理積が
SEL信号として出力される。
【0050】その結果、図9に示す回路において、CL
K信号でデータを保持するフリップフロップ3301,
3302,3303および3307,3308,330
9、セレクタ3304,3305,3306、CLK'
信号でデータを保持するフリップフロップ3310,3
311,3312より構成される間引き回路によって、
図7に示すように、CLK信号で転送されるR(又は
G,B)信号の中から、1/4の割合で間引かれ、CL
K'信号と同期をとったR'(又はG',B')信号を得る
ことができる。
【0051】図10は、図6に示す積分器3104の詳
細構成を示すブロック図である。
【0052】図において、3501及び3505は、C
LK'信号の立ち上がりタイミングでデータを保持する
フリップフロップである。3502は乗算器で、8ビッ
トの2入力信号(A,B)を入力し、乗算結果として8
ビットの信号(A×B/255)を出力する。3503
も乗算器であり、1ビットの入力信号(A)及び8ビッ
トの入力信号(B)を入力し、乗算結果として8ビット
の出力信号(A×B)を出力する。3504は加算器で
あり、それぞれ8ビットの2入力信号(A,B)を入力
し、加算結果として8ビットの信号(A+B)を出力す
る。
【0053】以上の構成を備える実施の形態に係る積分
器3104では、2値入力信号xiに対し、出力される
8ビットの出力信号yiは、次式で表わされる。
【0054】 yi=(α/255)yi−1+βxi−1 ...(式1) ここで、α及びβは予め設定されている定数であり、こ
れらの値の大きさによって積分器の諸特性が決定され
る。
【0055】例えば、α=247,β=8の場合におい
て、積分器3104の入出力の例を図11(a)(b)
に示す。
【0056】即ち、図11(a)に示される様な入力
(xi−1)に対して、図11(b)に示される様な出
力(yi)が出力される。ここで、3601,3602
で示す様に、周囲が殆ど“0”であるにもかかわらず
“1”である様な入力や、3063で示す様に、周囲が
殆ど“1”であるにもかかわらず“0”である様な入力
は、ノイズ(雑音)であると考えられる。これを積分器
で処理し、図6のレジスタ3105,3106,310
7に(R1),(R2),(R3)の様な適当な閾値を
セツトし、これで積分器3104の出力(yi)を2値
化することによって、ノイズ(雑音)を除去することが
できるわけである。
【0057】図12は、図6に示す比較器モジュール3
108の詳細構成を示すブロック図である。
【0058】図12において、3701,3702,3
703は比較器であり、3704はインバータ、370
5はANDゲート、3706,3707はORゲートで
ある。予め、レジスタ3105にはR1が、レジスタ3
106にはR2が、そしてレジスタ3107にはR3
が、それぞれセツトされており、ここでR1>R2>R
3なる関係がある。
【0059】この構成により、結果として、出力には、
判定結果が2ビットに量子化されて出力される。即ち、
R1<(入力)の場合には「11」が出力され、R2<
(入力)≦R1の場合には「10」が出力され、R3<
(入力)≦R2の場合には「01」が出力され、(入
力)≦R3の場合には「00」が出力される。
【0060】<プリンタI/Fの画像処理部の説明>プ
リンタI/F145の画像処理を担う部分についての詳
細な説明を行う。
【0061】図13は、本実施の形態に係るプリンタI
/F145の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【0062】メインコントローラ111から、プリンタ
バス146を介して送られる画像信号は、まずLOG変
換部701に入力される。このLOG変換部701で
は、LOG変換により、RGB信号からCMY信号に変
換する。次にモアレ除去部702においてモアレを除去
する。703はUCR&マスキング部で、ここでモアレ
除去処理が施されたCMY信号から、UCR処理によ
り、CMYK信号が生成され、マスキング処理部で、プ
リンタ部300の印刷特性にあった信号に補正される。
UCR&マスキング部703で処理された信号は、γ補
正部704で濃度調整された後、フィルタ部705でス
ムージング又はエッジ処理される。これらの処理を経た
後、コネクタ147を介してプリンタ部300へ画像デ
ータが送られる。
【0063】<グラフィックプロセッサ135の説明>
グラフィックプロセッサ135についての詳細な説明を
行う。
【0064】図14は、本実施の形態に係るグラフィッ
クプロセッサ135の詳細な構成を示すブロック図であ
る。
【0065】このグラフィックプロセッサ135は、画
像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞ
れ行うモジュールを有する。SRAM136は、グラフ
ィックプロセッサ135の各々のモジュールの一時的な
ワーク領域として使用される。各々のモジュールが用い
るSRAM136のワーク領域が競合しないよう、予め
各々のモジュールごとにワーク領域が静的に割り当てら
れているものとする。グラフィックプロセッサ135
は、I/F137を介してメインコントローラ111と
接続されており、グラフィックプロセッサ135とDR
AM116との間のデータの転送は、バスコントローラ
113によって制御されDMA転送される。
【0066】バスコントローラ113は、グラフィック
プロセッサ135の各々のモジュールにモード等を設定
する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送す
るためのタイミング制御を行う。
【0067】<画像回転部801の説明>以下、画像回
転部801における処理手順を説明する。
【0068】I/F137を介して、CPU112から
バスコントローラ113に画像回転制御のための設定を
行う。この設定により、バスコントローラ113は画像
回転部801に対して画像回転に必要な設定(例えば、
画像サイズや回転方向、角度の設定等)を行う。これら
必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコ
ントローラ113に対して画像データ転送の許可を行
う。この許可に従い、バスコントローラ113は、DR
AM116もしくは各I/Fを介して接続されているデ
バイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは
回転を行う画像サイズを32画素×32ラインとし、
又、画像バス上に画像データを転送させる際に24バイ
ト(RGB各8ビットで1画素分)を単位とする画像転
送を行うものとする。
【0069】上述のように、1画面分の画像データから
32画素×32ラインの画像を得るためには、上述の単
位データの転送を32×32回行う必要があり、且つ、
各ライン間では不連続なアドレスから画像データを読み
出して転送する必要がある。(図15参照) このような不連続なアドレッシングにより転送された画
像データは、読み出し時に所望の角度に回転されるよう
に、SRAM136に書き込まれる。例えば、90度反
時計回り方向の回転であれば、転送される画像データ
を、図16のようにY方向に書き込んでいき、読み出し
時にはX方向に読み出すことにより、画像の回転が行わ
れる。こうして32画素×32ラインの画像の回転(S
RAM136への書き込み)が完了した後、画像回転部
801はSRAM136から上述した読み出し方法で画
像データを読み出し、バスコントローラ113にその回
転した画像データを転送する。
【0070】こうして回転処理された画像データを受け
取ったバスコントローラ113は、連続アドレッシング
により、DRAM116もしくはI/F上の各デバイス
にデータを転送する。
【0071】こうした一連の処理は、CPU112から
の処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終
わるまで)繰り返される。
【0072】<画像変倍部802の説明>以下、画像変
倍部802における処理手順を説明する。
【0073】I/F137を介して、CPU112から
バスコントローラ113に画像変倍制御のための設定を
行う。この設定によりバスコントローラ113は、画像
変倍部802に対して画像変倍に必要な設定(主走査方
向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ
等)を行う。このような必要な設定を行った後に、再
度、CPU112からバスコントローラ113に対して
画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコ
ントローラ113は、DRAM116もしくは各I/F
を介して接続されているデバイスから画像データの転送
を開始する。
【0074】画像変倍部802は、I/F137から受
け取った画像データを一時的にSRAM136に格納
し、これを入力バッファとして用いて、格納したデータ
に対して主走査及び/又は副走査の変倍率に応じて必要
な画素数、ライン数の分の補間処理を行って画像を拡大
もしくは縮小する。これにより変倍処理が行われる。こ
の変倍処理後のデータは、再度SRAM136へ書き戻
される。画像変倍部802は、これを出力バッファとし
てSRAM136から画像データを読み出し、バスコン
トローラ113に転送する。こうして変倍処理された画
像データを受け取ったバスコントローラ113は、DR
AM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転
送する。
【0075】<色空間変換部803の説明>以下、色空
間変換部803における処理手順を説明する。
【0076】I/F137を介して、CPU112から
バスコントローラ113に色空間変換制御のための設定
を行う。この設定によりバスコントローラ113は、色
空間変換部803およびLUT(ルックアップテーブ
ル)804に対して色空間変換処理に必要な設定(後述
のマトリックス演算の係数、LUT804のテーブル値
等)を行う。これら必要な設定を行った後に、再度CP
U112からバスコントローラ113に対して画像デー
タ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントロー
ラ113は、DRAM116もしくは各I/Fを介して
接続されているデバイスから画像データの転送を開始す
る。色空間変換部803は、受け取った画像データ1画
素ごとに対して、まず下記の式で表される3×3のマト
リックス演算を施す。
【0077】
【数1】
【0078】上式において、R,G,Bが入力値を示
し、X,Y,Zが出力値、a11,a12,a13,a21,a22,a
23,a31,a32,a33,b1,b2,b3,c1,c2,c3が
それぞれ係数である。
【0079】上式の演算によって、例えばRGB色空間
からYuv色空間への変換など、各種の色空間変換を行
うことができる。
【0080】次に、マトリックス演算後のデータに対し
て、LUT804を用いた色変換を行う。これによっ
て、非線形の色変換をも行うことができる。当然、スル
ーのテーブルを設定することにより、実質的にLUT変
換を行わないこともできるし、また、テーブルのデータ
を全て同じに設定することで、画像データを全て同じ値
(例えば、ベタ黒の画像等)に変換することもできる。
【0081】その後、色空間変換部803は、色空間が
変換処理された画像データをバスコントローラ113に
転送する。こうして色空間変換処理された画像データを
受け取ったバスコントローラ113は、DRAM116
もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0082】<画像二値化部805の説明>以下、画像
二値化部805における処理手順を説明する。
【0083】I/F137を介して、CPU112から
バスコントローラ113に二値化制御のための設定を行
う。この設定によりバスコントローラ113は、画像二
値化部805に対して二値化処理に必要な設定(変換方
法に応じた各種パラメータ等)を行う。こうして必要な
設定を行った後に、再度CPU112からバスコントロ
ーラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この
許可に従い、バスコントローラ113は、DRAM11
6もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスか
ら画像データの転送を開始する。
【0084】画像二値化部805は、インターフェース
137から受け取った画像データに対して二値化処理を
施す。本実施の形態では、この二値化の手法としては、
画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するも
のとする。もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散
法を改良したものなど、いずれの手法によってもかまわ
ない。
【0085】その後、画像二値化部805は、その二値
化処理を施した画像データをバスコントローラ113に
転送する。この二値化処理された画像データを受け取っ
たバスコントローラ113は、DRAM116もしくは
I/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0086】<PDL画像出力時のシーケンス>図17
は、本実施の形態に係るPDL画像出力の手順を示すフ
ローチャートである。なお、図中のS3001〜S30
08は各ステップを示す。
【0087】PDL画像を出力する場合、まずS300
1で、PC401上でユーザが当該PDL画像出力ジョ
ブのプリント設定を行う。このプリント設定には、印刷
部数、用紙サイズ、片面/両面印刷、ページ出力順序、
ソート出力、ステイプル止めの有無等が含まれる。次に
ステップS3002に進み、PC401上で印刷指示を
与え、それと共にPC401上にインストールされてい
るドライバソフトウェアが、印刷対象となるPC401
上のコードデータを、所謂、PDLデータに変換する。
そして、ステップS3001で設定したプリント設定パ
ラメータとともに、本実施の形態に係る複写機の制御装
置110に、ネットワーク400を介して、そのPDL
データを転送する。
【0088】次にステップS3003に進み、コネクタ
122及びネットワークコントローラ121を介して転
送されたPDLデータを、制御装置110のメインコン
トローラ111のCPU112が、前述のプリント設定
パラメータに基づいて、画像データに展開(ラスタライ
ズ)する。この画像データの展開は、DRAM116上
に行われる。この画像データの展開が完了するとステッ
プS3004へ進み、メインコントローラ111がDR
AM116上に展開された画像データを、グラフィック
プロセッサ135に転送する。
【0089】次にステップS3005に進み、グラフィ
ックプロセッサ135が、プリント設定パラメータとは
独立して画像処理を行う。例えば、前述のプリント設定
パラメータで指定された用紙サイズがA4であるにも拘
わらず、プリンタ部300の給紙ユニット360にはA
4Rの用紙しかない場合には、グラフィックプロセッサ
135で、その画像を90度回転することによって、出
力用紙に合わせた画像を出力することができる。こうし
て画像データの画像処理が完了するとS3006へ進
む。
【0090】ステップS3006では、グラフィックプ
ロセッサ135がメインコントローラ111へ画像処理
後の画像データを転送する。このメインコントローラ1
11は、転送されてきた画像データをDRAM116上
に記憶する。そしてステップS3007に進み、メイン
コントローラ111は、プリンタI/F145およびコ
ネクタ147を介して、プリンタ部300を制御しつ
つ、適切なタイミングでDRAM116上の画像データ
をプリンタ部300へ転送する。そしてステップS30
08に進み、制御装置110が、プリンタ部300を制
御し、画像データをプリント出力する。こうして画像デ
ータの転送が完了すると、すなわち当該PDLジョブが
終了すると、プリント出力を終了する。
【0091】<コピー画像出力時のシーケンス>次に本
実施の形態の特徴である、特定原稿の判定結果が出るま
で画像処理動作を保留させることで、判定結果に応じた
画像処理が必ず当該画像に反映されるようにした、コピ
ー画像出力時の制御について説明する。
【0092】図18は、本実施の形態に係る複写機にお
けるコピー画像の出力の手順を示すフローチャートであ
る。なお、図中のS4001〜S4010は各ステップ
を示す。
【0093】コピー画像を出力する場合、まずステップ
S4001で、ユーザは、操作部150により、当該コ
ピー画像出力ジョブのコピー設定を行う。このコピー設
定の内容は、コピー部数、用紙サイズ、片面/両面印
刷、拡大/縮小率、ソート出力、ステイプル止めの有無
等である。これはリーダ画像処理部222、スキャナI
/F140、プリンタI/F145、グラフィックプロ
セッサ135に対して、コピー設定内容に応じた画像処
理を施すためのパラメータ設定を行うことも意味する。
【0094】次にステップS4002に進み、操作部1
50上でコピー開始指示を与えると、制御装置110の
メインコントローラ111は、スキャナI/F140及
びコネクタ142を介してリーダ部200を制御し、原
稿画像を読み込む。ここで、スキャナI/F140で
は、画像データにつなぎ処理、MTF補正、入力マスキ
ング処理を施すだけではなく、入力マスキング後の画像
データに対して、特定原稿判定部603によって、当該
入力画像データが特定原稿であるか否かを判定する。そ
の後、その読み取った画像データはDRAM116上に
記憶される。
【0095】従来のコピー機では、コピー設定の拡大/
縮小率の設定に応じて、即ち、副走査方向の変倍率に応
じて光学ユニット213の移動速度を変化させることに
より副走査方向の変倍処理を実現していた。しかしなが
ら、本実施の形態では、前記コピー設定の拡大/縮小率
の設定に拘わらず、必ず等倍(100%)で画像データ
を読み取り、変倍処理については、主走査方向及び/又
は副走査方向ともに、後述するステップにおいて、グラ
フィックプロセッサ135によって行うものとする。
【0096】次にステップS4003に進み、メインコ
ントローラ111により、スキャナI/F140から、
当該入力画像データが特定原稿であるか否かを、特定原
稿判定部603が判定した判定結果を受信して判定す
る。ここでは、この判定結果を受信するまで、次のステ
ップには進まない。これにより、画像データの流れに対
する、判定結果が得られるまでの遅延時間を保証し、当
該画像が特定原稿であった場合にしかるべき画像処理が
行われなくて、誤ってそのまま印刷されてしまうという
不具合の発生を防止できる。
【0097】こうして判定結果を受信するとステップS
4004に進み、その受信した判定結果が特定原稿であ
ったか否かに応じて制御を切り替える。即ち、判定結果
が特定原稿ではなかった場合にはステップS4006に
進み、判定結果が特定原稿であると判定した場合にはス
テップS4005に進む。ステップS4005では、ス
テップS4001で行ったグラフィックプロセッサ13
5に対する画像処理パラメータの設定を更新し、更に、
特定原稿用の画像処理パラメータを設定する。具体的に
は、グラフィックプロセッサ135内の色空間変換部8
03に対して、どんな入力画像に対しても真っ黒な画像
に変換してしまう設定を行ったり、ある1つのプレーン
データ(例えば、RGBのうちRのデータのみ)のみを
固定の値に変換するように設定する。こうしてステップ
S4006に進む。
【0098】ステップS4006では、メインコントロ
ーラ111がDRAM116上の画像データを、グラフ
ィックプロセッサ135に転送する。次にステップS4
007に進み、グラフィックプロセッサ135が、ステ
ップS4001で設定されたコピー設定パラメータに基
づいて、或いはステップS4005における設定パラメ
ータに基づいて画像処理を行う。例えば、拡大400%
の設定がなされているときには、グラフィックプロセッ
サ135のモジュールである画像変倍部802を用いて
主走査方向或いは副走査方向、及びそれら両方向への変
倍処理を行い、また例えば、特定原稿用の色空間変換処
理を行う。
【0099】こうした画像データの画像処理が完了する
とステップS4008に進み、グラフィックプロセッサ
135が、メインコントローラ111へ画像処理後の画
像データを転送する。メインコントローラ111は、こ
の転送されてきた画像データをDRAM116上に記憶
する。次にステップS4009に進み、メインコントロ
ーラ111は、プリンタI/F145及びコネクタ14
7を介して、プリンタ部300を制御しつつ、適切なタ
イミングでDRAM116上の画像データをプリンタ部
300へ転送する。そしてステップS4010に進み、
制御装置110が、プリンタ部300を制御し、画像デ
ータをプリント出力する。
【0100】なお、ここで複数の画像データがある場合
には、上記ステップS4001からステップS4010
の処理が順次繰り返される。ここで、画像データを効率
的に処理するために、パイプライン的に並列して処理す
る場合においても、個々の画像データ各々に対しては、
上述のステップにより制御が行われることになる。
【0101】こうして画像データの転送が完了すると、
即ち、当該コピージョブが終了するとプリント出力を終
了する。
【0102】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、入力画像データの流れに対する判定結果が得られる
までの遅延時間を保証し、当該画像が特定原稿であった
場合にしかるべき画像処理が行われないまま、誤って特
定原稿画像がそのままコピーされてしまうといった不具
合を防ぐことができる。
【0103】また、一般にリモートコピーと呼ばれるよ
うな、入力された画像をネットワークを介して接続され
ている外部のプリンタを用いて印刷する場合において
も、特定原稿画像に相当する複写禁止画像に対して、予
めしかるべき処理が施された画像データがプリンタに送
られるため、その様な特定原稿画像の不正複写を防止す
ることができる。
【0104】[実施の形態2]本発明の実施の形態2に
おいては、特定原稿の判定結果が出るまで画像処理動作
を継続しないことで、その判定結果に応じた画像処理が
必ず当該画像に反映される、画像送信時の制御について
説明する。
【0105】<画像送信時のシーケンス>図19は、本
発明の実施の形態2に係る画像入力システムにおける画
像送信手順を示すフローチャートである。なお、図中の
S5001〜S5010は各ステップを示す。
【0106】画像を送信する場合、まずステップS50
01で、操作部150でユーザが当該画像送信ジョブの
設定を行う。この設定内容には、解像度設定、色空間変
換等の設定が含まれる。これは、リーダ画像処理部22
2、スキャナI/F140、グラフィックプロセッサ1
35に対して、送信設定の内容に応じた画像処理を施す
ためのパラメータ設定を行うことも意味する。次にステ
ップS5002に進み、操作部150上で送信開始指示
を与えると、制御装置110のメインコントローラ11
1はスキャナI/F140及びコネクタ142を介して
リーダ部200を制御し、原稿画像を読み込む。ここ
で、スキャナI/F140では、画像データにつなぎ処
理、MTF補正、入力マスキング処理を施すだけではな
く、入力マスキング後の画像データに対して、特定原稿
判定部603によって、当該入力画像データが特定原稿
であるか否かを判定する。その後、画像データがDRA
M116上に記憶される。
【0107】本実施の形態2では、送信設定の解像度の
設定に拘わらず、必ず等倍(例えばスキャナの持つ解像
度が600dpiならば600dpiのまま)で画像デ
ータを読み取り、解像度変換処理(例えば600dpi
の画像を400dpiに変換する処理)については、主
走査方向及び/又は副走査方向に、後述するステップに
おいて、グラフィックプロセッサ135によって行うも
のとする。この解像度変換処理は、画像変倍部802を
用いて行い、上述の600dpiの画像を400dpi
に変換する処理は、66.67%の縮小処理を行うこと
と等価である。
【0108】次にステップS5003に進み、メインコ
ントローラ111により、スキャナI/F140から入
力した画像データが特定原稿であるか否かを、特定原稿
判定部603が判定した判定結果を受信した結果に基づ
いて判定する。ここでは、この判定結果を受信するま
で、次のステップには進まない。これにより、画像デー
タの流れに対する、判定結果が得られるまでの遅延時間
を保証し、当該画像が特定原稿であった場合にしかるべ
き画像処理が行われないといった不具合を防ぐことがで
きる。そしてステップS5004では、受信した判定結
果に基づいて、その読み取った原稿が特定原稿であった
か否かを判定し、特定原稿ではなかった場合にはステッ
プS5006に進み、判定結果により、読み取った原稿
が特定原稿であった場合にはステップS5005に進
む。
【0109】ステップS5005では、ステップS50
01で行ったグラフィックプロセッサ135に対する画
像処理パラメータ設定を更新し、更に、特定原稿用の画
像処理パラメータを設定する。具体的には、グラフィッ
クプロセッサ135の色空間変換部803に対して、ど
んな入力画像に対しても真っ黒な画像に変換するように
設定したり、ある1つのプレーンデータ(例えば、RG
Bの内のRのデータ)のみを固定値に変換するように設
定する。そしてステップS5006に進み、メインコン
トローラ111がDRAM116上の画像データを、グ
ラフィックプロセッサ135に転送する。
【0110】次にステップS5007に進み、グラフィ
ックプロセッサ135が、前記送信設定のパラメータに
基づいて、或いは判定結果に応じてステップS5005
で更新された設定パラメータに基づいて画像処理を行
う。例えば、解像度400dpiの画像の送信の設定が
なされているときには、グラフィックプロセッサ135
内のモジュールである画像変倍部802を用いて主走査
方向或いは副走査方向、或いは両方向への解像度変換処
理を行い、また例えば、特定原稿用の色空間変換処理を
行う。こうして画像データの画像処理が完了するとステ
ップS5008に進み、グラフィックプロセッサ135
がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データ
を転送する。これによりメインコントローラ111は、
その転送されてきた画像データをDRAM116上に記
憶する。次にステップS5009に進み、メインコント
ローラ111はI/F123を介して、Nネットワーク
コントローラ121を制御しつつ、適切なタイミングで
DRAM116上の画像データを、ネットワークコント
ローラ121へ転送する。そしてステップS5010に
進み、ネットワークコントローラ121が画像データを
外部へ送信する。
【0111】尚、ここで複数の画像データがある場合に
は、上記ステップS5001からステップS5010の
処理が順次繰り返される。ここで画像データを効率的に
処理するために、パイプライン的に並列して処理する場
合においても、個々の画像データ各々に対しては、上述
のステップを実行して制御が行われることになる。
【0112】こうして画像データの転送が完了すると、
即ち、当該送信ジョブが終了すると、送信処理を終了す
る。
【0113】以上説明したように本実施の形態2によれ
ば、入力画像データの流れに対する判定結果が得られる
までの遅延時間を保証し、当該画像が特定原稿であった
場合に、その原稿画像の印刷を防止するための画像処理
が行われないまま送信がなされるといった不具合を防ぐ
ことができる。また、送信された画像が、送信先でプリ
ント出力されるような場合においても、特定原稿に対し
て予めしかるべき処理が施された画像データが送信され
るため、その様な特定原稿画像の不正複写等を防ぐこと
ができる。
【0114】[実施の形態3]次に本発明の実施の形態
3について説明する。この実施の形態3では、特定原稿
の判定結果が出るまで画像処理動作を継続しない。これ
により特定原稿か否かの判定結果に応じた画像処理が必
ず当該画像に反映されるようにした画像蓄積時の制御に
ついて説明する。
【0115】<画像蓄積時のシーケンス>図20は、本
発明の実施の形態3に係る画像蓄積処理の手順を示すフ
ローチャートである。なお、図中のS6001〜S60
10は各ステップを示す。
【0116】画像データをハードディスク内に蓄積する
場合、まずステップS6001で、操作部150上でユ
ーザが当該画像蓄積ジョブの設定を行う。この設定内容
は、解像度設定、色空間変換等である。これはリーダ画
像処理部222、スキャナI/F140、グラフィック
プロセッサ135に対して、蓄積設定の内容に応じた画
像処理を施すためのパラメータ設定を行うことも意味す
る。
【0117】次にステップS6002に進み、操作部1
50上で蓄積開始指示が入力されると、制御装置110
のメインコントローラ111は、スキャナI/F140
及びコネクタ142を介してリーダ部200を制御し、
原稿の画像データを読み込む。ここで、スキャナI/F
140では、画像データにつなぎ処理、MTF補正、入
力マスキング処理を施すだけではなく、入力マスキング
後の画像データに対して、特定原稿判定部603によっ
て、当該入力画像データが特定原稿であるか否かを判定
する。その後、その読み取った画像データがDRAM1
16上に記憶される。本実施の形態3では、前記蓄積設
定の解像度の設定にかかわらず、必ず等倍(例えばスキ
ャナの持つ解像度が600dpiならば600dpiの
まま)で画像データを読み取り、解像度変換処理(例え
ば600dpiの画像を400dpiに変換する処理)
については、主走査方向及び副走査方向ともに、後述す
るステップにおいて、グラフィックプロセッサ135に
よって行うものとする。この解像度変換処理は、画像変
倍部802を用いて行い、上述の解像度600dpiの
画像を400dpiに変換する処理は、66.67%の
縮小処理を行うことと等価である。
【0118】次にステップS6003に進み、メインコ
ントローラ111が、スキャナI/F140から、特定
原稿判定部603が判定した、当該入力画像データが特
定原稿であるか否かを示す判定結果を受信したか否かを
判定する。ここでは、この判定結果を受信するまで、次
のステップには進まない。これにより、画像データの流
れに対する、判定結果が得られるまでの遅延時間を保証
し、当該画像が特定原稿であった場合にしかるべき画像
処理が行われず、その特定原稿画像がそのまま印刷され
てしまうといった不具合を防止できる。そしてステップ
S6004に進み、その受信した判定結果が特定原稿で
あったか否かによって制御を切り替え、判定結果が特定
原稿ではなかった場合にはステップS6006に進み、
判定結果が特定原稿であった場合にはステップS600
5に進む。
【0119】ステップS6005では、ステップS60
01で行ったグラフィックプロセッサ135に対する画
像処理パラメータ設定を更新し、更に特定原稿用の画像
処理パラメータを設定する。具体的には、グラフィック
プロセッサ135内の色空間変換部803に対して、ど
んな入力画像に対しても真っ黒な画像に変換してしまう
ような設定を行ったり、ある1つのプレーンデータ(例
えばRGBのうちRのデータのみ)を固定の値に変換す
るような設定を行なう。そしてステップS6006に進
み、メインコントローラ111がDRAM116上の画
像データを、グラフィックプロセッサ135に転送す
る。
【0120】次にステップS6007に進み、グラフィ
ックプロセッサ135が、ステップS6001で設定さ
れた蓄積設定のパラメータに基づいて、また或いは判定
結果によってステップS6005で更新された設定パラ
メータに基づいて画像処理を行う。例えば、解像度40
0dpiの画像データの送信の設定がなされているとき
には、グラフィックプロセッサ135のモジュールであ
る画像変倍部802を用いて主走査方向或いは副走査方
向、或いはそれら両方向への解像度変換処理を行い、ま
た更に必要に応じて例えば、特定原稿用の色空間変換処
理を行う。こうして画像データに対する画像処理が完了
するとステップS6008へ進む。ステップS6008
では、グラフィックプロセッサ135がメインコントロ
ーラ111へ画像処理後の画像データを転送する。メイ
ンコントローラ111は転送されてきた画像データをD
RAM116上に記憶する。次にステップS6009に
進み、メインコントローラ111は、汎用高速バス12
5を介して、I/O制御部126を制御しつつ、適切な
タイミングでDRAM116上の画像データを、I/O
制御部126へと転送する。そしてステップS6010
に進み、I/O制御部126がE−IDEコネクタ16
1を介して画像データをハードディスクに蓄積する。
【0121】なお、ここで複数の画像データがある場合
には、上記ステップS6001乃至ステップS6010
の処理が順次繰り返される。画像データを効率的に処理
するために、パイプライン的に並列して処理する場合に
おいても、個々の画像データ各々に対しては、上述のス
テップを踏んで制御が行われることになる。
【0122】こうして画像データの転送が完了すると、
即ち、当該蓄積ジョブが終了すると、蓄積処理を終了す
る。
【0123】以上説明したように本実施の形態3によれ
ば、入力画像データの流れに対する判定結果が得られる
までの遅延時間を保証し、当該画像が特定原稿であった
場合にしかるべき画像処理が行われないまま蓄積がなさ
れるといった不具合を防ぐことができる。また、蓄積さ
れた画像データがプリント出力されたり、送信されたり
するような場合においても、特定原稿に対して予めしか
るべき処理が施された画像データが蓄積されているた
め、その蓄積された画像情報に基づいて印刷を行う場合
でも、そのような特定原稿の不正コピー等を防ぐことが
できる。
【0124】なお本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0125】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても達
成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。また、コンピュータが読
み出したプログラムコードを実行することにより、前述
した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプロ
グラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働し
ているオペレーティングシステム(OS)などが実際の
処理の一部または全部を行い、その処理によって前述し
た実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0126】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0127】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、画像読取り部、画像印刷部等を有する画像入出力シ
ステムにおいて、画像データを出力、送信、蓄積する前
に、特定原稿か否かを判定した結果に基づく画像処理を
行うことが保証でき、当該特定原稿の不正使用を防ぐこ
とができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
読取り装置、印刷装置がそれぞれ非同期で動作している
画像入力システムにおいて、読み取った原稿画像が特定
原稿である場合に、その特定原稿画像の不正複写を禁止
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像入出力システム
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る画像入出力システム(複写
機)のリーダ部及びプリンタ部の構成を説明するための
概略断面図である。
【図3】本実施の形態に係る複写機のリーダ画像処理部
の構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る複写機の制御装置部の構成
を説明するためのブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る複写機のスキャナI/Fの
画像処理に関する部分を説明するブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る特定原稿判定部の構成を示
すブロック図である。
【図7】本実施の形態に係る特定原稿判定部における主
走査のタイミングチャートを示す図である。
【図8】図6の分周回路の構成を示す回路図である。
【図9】図6の間引き回路の構成を示す回路図である。
【図10】図6に示す積分器の詳細構成を示すブロック
図である。
【図11】積分器の動作を説明するための波形図であ
る。
【図12】図6に示す比較器モジュールの詳細構成を示
すブロック図である。
【図13】本実施の形態に係るプリンタI/Fの画像処
理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【図14】本実施の形態に係るグラフィックプロセッサ
の詳細な構成を示すブロック図である。
【図15】画像回転部における画像データの読出しを説
明する図である。
【図16】画像回転部における画像データの回転を説明
する図である。
【図17】本実施の形態に係るPDL画像出力の手順を
示すフローチャートである。
【図18】本実施の形態に係る複写機におけるコピー画
像出力の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態2に係る画像入力システ
ムにおける画像送信手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態3に係る画像蓄積処理の
手順を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/04 H04N 1/40 Z 5L096 G06T 7/00 300 G03G 21/00 390 H04N 1/00 107 B41J 29/00 Z G03G 21/00 552 Fターム(参考) 2C061 AP01 AP04 AQ06 AR01 CL10 HH01 HJ06 HK03 HK11 HN02 HN15 HN22 2H027 DB00 DE07 EE08 EF09 EH10 EJ03 EJ08 EJ09 EJ13 EJ15 2H134 NA05 NA14 NA26 NA34 5C062 AA05 AA35 AB38 AC58 BA00 5C077 LL14 PP55 PP65 TT06 5L096 AA02 FA15 HA08 JA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像情報を入力する画像情報
    入力装置と、前記画像情報に基づいて画像を記録する画
    像記録装置とを有する画像入出力システムにおいて、 前記画像情報入力装置により入力された画像情報と特定
    原稿画像の画像情報との類似度を判別する類似度判別手
    段と、 前記類似度判別手段による判別結果に応じて前記入力さ
    れた画像情報に画像処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理手段により処理された画像情報を前記画像
    記録装置に伝送して記録させると共に、前記類似度判別
    手段における判別結果を受信するまで前記画像記録装置
    による画像情報の記録を禁止するように制御する制御手
    段と、を有することを特徴とする画像入出力システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも画像情報を入力する画像情報
    入力装置と、前記画像情報をネットワークを介して伝送
    する伝送手段とを有する画像入出力システムにおいて、 前記画像情報入力装置により入力された画像情報と特定
    原稿画像の画像情報との類似度を判別する類似度判別手
    段と、 前記類似度判別手段による判別結果に応じて前記入力さ
    れた画像情報に画像処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理手段により処理された画像情報を前記伝送
    手段を介して伝送すると共に、前記類似度判別手段にお
    ける判別結果を受信するまで前記送信手段による画像情
    報の送信を禁止するように制御する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする画像入出力システム。
  3. 【請求項3】 少なくとも画像情報を入力する画像情報
    入力装置と、前記画像情報を記憶する記憶装置とを有す
    る画像入出力システムにおいて、 前記画像情報入力装置により入力された画像情報と特定
    原稿画像の画像情報との類似度を判別する類似度判別手
    段と、前記類似度判別手段による判別結果に応じて前記
    入力された画像情報に画像処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理手段により処理された画像情報を前記記憶
    装置に伝送して記憶させると共に、前記類似度判別手段
    における判別結果を受信するまで前記画像記憶手段への
    画像情報の記憶を禁止するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像入出力システム。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、前記類似度判別手
    段により前記特定原稿画像に似ていると判別されると前
    記画像情報に対する処理パラメータを変更することによ
    り、前記画像情報入出力装置により入力された画像情報
    を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の画像入出力装置。
  5. 【請求項5】 前記特定原稿画像は、紙幣或いは有価証
    券を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の画像入出力装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも画像情報を入力する画像情報
    入力装置と、前記画像情報に基づいて画像を記録する画
    像記録装置とを有する画像入出力システムにおける画像
    処理方法であって、 前記画像情報入力装置により入力された画像情報と特定
    原稿画像の画像情報との類似度を判別する類似度判別工
    程と、 前記類似度判別工程による判別結果に応じて前記入力さ
    れた画像情報に画像処理を施す画像処理工程と、 前記画像処理工程で処理された画像情報を前記画像記録
    装置に伝送して記録させると共に、前記類似度判別工程
    における判別結果を受信するまで前記画像記録装置によ
    る画像情報の記録を禁止するように制御する制御工程
    と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも画像情報を入力する画像情報
    入力装置と、前記画像情報をネットワークを介して伝送
    する伝送手段とを有する画像入出力システムにおける画
    像処理方法であって、 前記画像情報入力装置により入力された画像情報と特定
    原稿画像の画像情報との類似度を判別する類似度判別工
    程と、 前記類似度判別工程による判別結果に応じて前記入力さ
    れた画像情報に画像処理を施す画像処理工程と、 前記画像処理工程で処理された画像情報を前記伝送手段
    を介して伝送すると共に、前記類似度判別工程での判別
    結果を受信するまで前記送信手段による画像情報の送信
    を禁止するように制御する制御工程と、を有することを
    特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも画像情報を入力する画像情報
    入力装置と、前記画像情報を記憶する記憶装置とを有す
    る画像入出力システムにおける画像処理方法であって、 前記画像情報入力装置により入力された画像情報と特定
    原稿画像の画像情報との類似度を判別する類似度判別工
    程と、 前記類似度判別工程での判別結果に応じて前記入力され
    た画像情報に画像処理を施す画像処理工程と、 前記画像処理工程で処理された画像情報を前記記憶装置
    に伝送して記憶させると共に、前記類似度判別工程にお
    ける判別結果を受信するまで前記画像記憶手段への画像
    情報の記憶を禁止するように制御する制御工程と、を有
    することを特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記画像処理工程では、前記類似度判別
    工程で前記特定原稿画像に似ていると判別されると前記
    画像情報に対する処理パラメータを変更することによ
    り、前記画像情報入出力装置により入力された画像情報
    を変更することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか
    1項に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記特定原稿画像は、紙幣或いは有価
    証券を含むことを特徴とする請求項6乃至4のいずれか
    9項に記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至のいずれか1項に記載の
    画像処理方法を実行する制御プログラムを記憶したこと
    を特徴とする、コンピュータにより読取り可能な記憶媒
    体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009055239A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Sharp Corp 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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