JP2003031771A - 記憶セル構造およびこの構造を備えた4値記憶固体磁気メモリ - Google Patents

記憶セル構造およびこの構造を備えた4値記憶固体磁気メモリ

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JP2003031771A JP2001211737A JP2001211737A JP2003031771A JP 2003031771 A JP2003031771 A JP 2003031771A JP 2001211737 A JP2001211737 A JP 2001211737A JP 2001211737 A JP2001211737 A JP 2001211737A JP 2003031771 A JP2003031771 A JP 2003031771A
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magnetization vector
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electrode
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Kenji Machida
賢司 町田
Naoto Hayashi
直人 林
Yasuyoshi Miyamoto
泰敬 宮本
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1セルに対して4値記憶ができ、記憶されて
いるデータを破壊することなく、読み出しができる記憶
セル構造および4値記憶固体磁気メモリを提供する。 【解決手段】 4値記憶固体磁気メモリは、第1強磁性
層11の上部に非磁性層12を介在させ、非磁性層12
の上部に第1強磁性層11に交差する第2強磁性層13
を配置し、第1強磁性層11および第2強磁性層13に
生じる磁化ベクトルの向きが互いに直交するように形成
して1つの記憶セルを構成し、第1強磁性層11および
第2強磁性層13に生じる磁化ベクトルの向きの組合せ
により、第1強磁性層11に1ビット、第2強磁性層1
3に1ビットの計2ビット4状態を互いに独立して記憶
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強磁性層に磁化さ
せた磁化ベクトルの向きを制御して、情報の書き込み、
読み出しができる記憶セル構造および4値記憶固体磁気
メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、2つの強磁性の膜(以下、強磁
性層という)の間に、非磁性層を介在させた3層のサン
ドイッチ構造からなり、強磁性層に磁化ベクトルを磁化
させる記憶セル構造が知られている。この記憶セル構造
は、例えば、TMR素子(Tunnling Magn
etoResistive element;強磁性ト
ンネル効果型磁気抵抗効果素子)に供されるものであっ
て、このTMR素子は、記憶セル構造の非磁性層に絶縁
体(絶縁層)が用いられる磁界センサの1種である。T
MR素子は、記憶セル構造の、一方の強磁性層の外表面
から他方の強磁性層の外表面に、垂直な方向からトンネ
ル電流を流し、一方の強磁性層の磁化ベクトルを所定の
向きに固定しておき、他方の強磁性層の磁化ベクトル
が、外部磁界に応じて、回転することにより、双方の磁
化ベクトルの向きの組み合わせに基づいてトンネル電流
が変化して、素子の抵抗が大きく変化するものである。
なお、こういったTMR素子は、双方の磁化ベクトルが
互いに反平行のときに、最も高い抵抗値が得られ、双方
の磁化ベクトルが平行のときに、最も低い抵抗値が得ら
れるように構成されている。
【0003】また、記憶セル構造は、SV素子(Spi
n Valve;スピンバルブ型磁気抵抗効果素子)に
供されるものであって、このSV素子は、記憶セル構造
の非磁性層に非磁性の導電膜(導電層)が用いられる磁
界センサの一種である。SV素子は、一方の強磁性層の
磁化ベクトルを所定の固定した向きに磁化しておき、他
方の強磁性層の磁化ベクトルが外部磁界に応じて変化す
るように磁化させ、この強磁性層の磁化の向きに応じ
て、その間に挟まれた導電層の電気抵抗の大きさを変化
させるものである。
【0004】これらの素子を用いて、1素子当り1ビッ
トの情報を記憶する固体磁気メモリが提案されており、
さらに、強磁性層、絶縁層(非磁性層)、強磁性層、絶
縁層(非磁性層)、強磁性層の積層構造を有する二重ト
ンネル接合素子を形成することによって、1素子あたり
2ビットの情報を記録できる多値記録技術による固体磁
気メモリも提案されている。なお、1ビットでは2つの
状態(2値)が記録でき、2ビットでは、4つの状態
(4値)が記録できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多値記録技術(例えば、特開平10−91925;強磁
性トンネル接合)は、強磁性層、非磁性層、強磁性層の
構成において、各強磁性層間で検出される出力電圧のレ
ベルを区分けして検知するために、当該固体磁気メモリ
の一方のTMR素子のMR(MagnetoResis
tance)比を、強磁性層、非磁性層、強磁性層の一
重トンネル接合のTMR素子のMR比(他方のTMR素
子)よりも大きくしなければ、十分なS/N比を確保す
ることができないという問題があり、また、1素子あた
りに2ビット(4値)以上の情報を記録するには、強磁
性層と非磁性層とを二重に積層させる多層構造を必要と
するという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、前記した従来技
術が有する課題を解消し、MR比を大きくすることな
く、十分なS/N比を得ることができ、さらに、多重構
造を必要とせずに1素子あたりに2ビット(4値)以上
の情報を記録できる記憶セル構造および4値記憶固体磁
気メモリを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した記憶セル構造は、磁化作用によ
って向きが変化する磁化ベクトルの向きとデータの有無
とを対応させた磁気メモリの記憶セル構造であって、前
記磁化ベクトルを帯びると共に、前記磁化ベクトルが交
差するように対向させ、当該磁化ベクトルの向きの組み
合わせにより4つのデータを記憶する2つの強磁性層で
ある第1強磁性層及び第2強磁性層と、これら第1強磁
性層及び第2強磁性層に介在させる非磁性層と、を備え
たことを特徴とする。
【0008】かかる構成によれば、第1強磁性層および
第2強磁性層に介在させた非磁性層によって、第1強磁
性層に磁化させる磁化ベクトルと第2強磁性層に磁化さ
せる磁化ベクトルとが、互いに干渉することなく、つま
り、対向する強磁性層の磁化ベクトルの記憶状態を破壊
することなく(非破壊で)、第1強磁性層および第2強
磁性層に、交差するように磁化させた磁化ベクトルの組
み合わせにより、4つのデータが記憶される。
【0009】また、請求項2に記載した記憶セル構造
は、前記非磁性層を絶縁膜で形成した前記記憶セル構造
とすることを特徴とする。かかる構成によれば、非磁性
層が絶縁膜によって形成されることにより、第1強磁性
層と第2強磁性層との、磁気的、電気的な干渉が最小限
に抑えられる。なお、この絶縁層は、例えば、Al23
(酸化アルミニウム)等の極薄膜によって形成される。
【0010】また、請求項3に記載した記憶セル構造
は、前記非磁性層を非磁性導電膜で形成した前記記憶セ
ル構造とすることを特徴とする。かかる構成によれば、
非磁性層が非磁性導電膜によって形成されることによ
り、第1強磁性層と第2強磁性層との、磁気的な干渉が
最小限に抑えられる。なお、この非磁性導電膜は、例え
ば、Cu(銅)等の導電膜によって形成される。
【0011】次に、請求項4に記載した4値記憶固体磁
気メモリは、請求項1から請求項3のいずれか1項に記
載した記憶セル構造を備え、前記記憶セル構造が、前記
磁化ベクトルの組合せにより、4つのデータを記憶する
ことを特徴とする。かかる構成によれば、記憶セル構造
によって、第1強磁性層に1ビット、第2強磁性層に1
ビット、計2ビット4状態のデータが記憶される。
【0012】また、請求項5に記載した4値記憶固体磁
気メモリは、請求項1から請求項3までのいずれか1項
に記載した記憶セル構造を用いた4値記憶固体磁気メモ
リであって、ウェーハの積層面に積層させた第1書き込
み電極及びこの第1書き込み電極に直交させた第2書き
込み電極と、前記第1書き込み電極および前記第2書き
込み電極の直交箇所に、前記記憶セル構造の磁化ベクト
ルの交差する箇所が対応するように配置した前記記憶セ
ル構造と、この記憶セル構造の2つの強磁性層の一方側
に沿わせた第1読み出し電極及びその2つの強磁性層の
他方側に沿わせて、前記第1読み出し電極に交差させた
第2読み出し電極と、前記記憶セル構造の一方の強磁性
層の外側に装着させたセンス電極とを備えたことを特徴
とする。
【0013】かかる構成によれば、第1書き込み電極と
第2書き込み電極との間に印加される電圧によって生じ
る電流により、磁界が変化し、記憶セル構造の、第1強
磁性層に1ビット、第2強磁性層に1ビット、計2ビッ
ト4状態のデータが記憶される。また、第1読み出し電
極と第2読み出し電極との間に印加される電圧によって
生じる電流により磁界が変化し、この磁界の変化によ
り、センス電極と記憶セル構造を挟んだ側の読み出し電
極との電極間の電気抵抗の変化によって、2ビット4状
態のデータが読み出される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (4値記憶固体磁気メモリの構成)まず、記憶セル構造
を含む4値記憶固体磁気メモリの構成を説明する。図1
は、4値記憶固体磁気メモリの微小部分(一つのセル構
造)を拡大して、後記する各構成を適宜離間し、その概
略を図示したものである。この図1では、磁化ベクト
ル、合成書き込み磁界Hw、合成読み出し磁界Hrは、
直交3次元座標系を用いて示すことにする。
【0015】図1に示すように、4値記憶固体磁気メモ
リは、ウェーハである基板1を備え、この基板1上に第
1書き込み電極2が配置され、第1書き込み電極2と直
交するように第2書き込み電極3が配置されている。さ
らに、第1書き込み電極2と第2書き込み電極3との直
交箇所の上部に第1読み出し電極4が配置され、第1読
み出し電極4の上部に記憶セル構造10が配置され、記
憶セル構造10の上部に第1読み出し電極4と直交する
ようにセンス電極5が配置され、センス電極5の上部に
第1読み出し電極4と直交するように第2読み出し電極
6が配置されて構成されている。
【0016】また、これらの電極(2〜6)の方向を直
交3次元座標系で説明すると、基板1上に第1書き込み
電極2が(010)方向に配置され、第1書き込み電極
2の上部に接して第2書き込み電極3が(100)方向
に配置され、第1書き込み電極2と第2書き込み電極3
は互いに直交している。また、第2書き込み電極3の上
部に第2読み出し電極4が(−110)方向に配置さ
れ、第1読み出し電極4の上に記憶セル構造10を介在
させ、この記憶セル構造10の上部に第1読み出し電極
4と直交するように第2読み出し電極6が(110)方
向に配置されるように構成されている。
【0017】4値記憶固体磁気メモリは、1つのセル構
造である記憶セル構造10に4つのデータが読み書き可
能であり、供給される電気エネルギが途絶えても、デー
タを保持できる不揮発性の記憶媒体である。第1書き込
み電極2と第2書き込み電極3とは、記憶セル構造10
にデータを書き込む際に、それぞれの書き込み電極
(2、3)に電流が通電されることで、合成書き込み磁
界Hwを発生させるものである。この合成書き込み磁界
Hwは、後記するように通電されるパルス電流に基づい
て、記憶セル構造10の第1強磁性層および第2強磁性
層に磁化されている磁化ベクトルの方向を変化させるも
のである。
【0018】第1読み出し電極4と第2読み出し電極6
とは、記憶セル構造10に記憶されているデータを読み
出す際に、それぞれの読み出し電極(4、6)に電流が
通電されることで、合成読み出し磁界Hrを発生させる
ものである。この合成読み出し磁界Hrは、後記するよ
うに読み出し電極(4、6)間に通電されるパルス電流
が、センス電極5と第1読み出し電極4との間で生じる
電気抵抗を変化させ、記憶セル構造10の第1強磁性層
11および第2強磁性層13に磁化されている磁化ベク
トルの方向を読みとることに供されるものである。
【0019】センス電極5は、記憶セル構造10の第1
強磁性層11および第2強磁性層13に磁化されている
磁化ベクトルの方向を読みとるために設けられたもので
あり、このセンス電極5と第1読み出し電極4との電極
間の電気抵抗が検出される。
【0020】(記憶セル構造の構成)次に、記憶セル構
造10の構成を説明する。図2は記憶セル構造10の概
略を図示したものである。図2(a)に示すように、記
憶セル構造10は、第1強磁性層11を備え、この第1
強磁性層11の上部に第1強磁性層11と交差するよう
に非磁性層12が配置(積層)され、この非磁性層12
の上部に、第1強磁性層11と交差するように第2強磁
性層13が配置されて構成されている。
【0021】第1強磁性層11と第2強磁性層13は、
磁化ベクトルを帯びるものであって、この実施の形態で
は、第1強磁性層11および第2強磁性層13はNiF
e、CoFeなどの一軸異方性を有する強磁性材料が用
いられ、それぞれ1〜30nm堆積して形成されてい
る。
【0022】非磁性層12は、第1強磁性層11と第2
強磁性層13の間に働く交換結合を遮断するものであ
る。この実施の形態では、非磁性層12が絶縁膜で形成
され、この絶縁膜にAl23を用い、イオンビームスパ
ッタ法などの成膜方法を用いて0.4〜2nmの均一な
膜厚の薄膜が形成され、第1強磁性層11、絶縁膜によ
る絶縁層12および第2強磁性層13という順番で積層
したTMR素子として記憶セル構造10が構成されてい
る。或いは、記憶セル構造10を構成する非磁性層12
をCuなどの非磁性導電膜で形成し、第1強磁性層1
1、非磁性導電膜による絶縁層12および第2強磁性層
13という順番で積層したSV素子としてもよい。
【0023】また、図2(b)に示すように、記憶セル
構造20は、第1強磁性層21を備え、この第1強磁性
層21の上部に非磁性層22が配置(積層)され、この
非磁性層22の上部に、これら、第1強磁性層21およ
び非磁性層22と交差するように第2強磁性層23が配
置されて構成されている。
【0024】なお、図2(b)に示した記憶セル構造2
0は、図2(a)に示した記憶セル構造10の変形例で
あって、以下は、図2(a)に示した記憶セル構造10
を主に説明していく。また、この実施の形態では、第1
強磁性層11と第2強磁性層13とに磁化されている磁
化ベクトルが直交するように図示されているが、「直
交」することは、必須の構成要件ではなく、磁化ベクト
ルが交わっていればよく、本発明の範囲を限定するもの
ではない。なお、本発明の4値記憶固体磁気メモリの記
憶セル構造10を2重または3重と積層することで、4
ビット、6ビットというように記憶容量を増加させるこ
ともできる。
【0025】(記憶セル構造、読み出し動作、書き込み
動作)次に、図1と図2(a)とを参照して、記憶セル
構造10に磁化される磁化ベクトルによるデータの読み
出し、書き込みについて説明する。第1書き込み電極2
と第2書き込み電極3との間にパルス電流を流し、合成
書き込み磁界Hwを発生させ、この合成書き込み磁界H
wを記憶セル構造10の磁化ベクトルM1および磁化ベ
クトルM2に加えると、磁化ベクトルM1および磁化ベ
クトルM2の向きが書き込み磁界Hwによって回転また
は反転し、記憶セル構造10にデータが記憶される。そ
して、これにより、4値記憶固体磁気メモリは、第1強
磁性層11および第2強磁性層13の磁化ベクトルM1
およびM2の組合せにより、第1強磁性層11に1ビッ
ト、第2強磁性層13に1ビット、計2ビットの4状態
を記憶できる。
【0026】そして、第1読み出し電極4と第2読み出
し電極6との間にパルス電流を流し、合成読み出し磁界
Hrを発生させ、磁化ベクトルM1および磁化ベクトル
M2に読み出し磁界Hrを加えて、センス電極5と第1
読み出し電極4に読み出し電流を流し、磁化ベクトルM
1および磁化ベクトルM2の向きの組合せによって変化
する記憶セル構造10の抵抗値の最大値、最小値の測定
を行い、記憶されているデータ(記憶情報)の読み出し
を行う。また、記憶セル構造10の記憶情報の初期化方
法として、記憶セル構造10に再び書き込み磁界Hwを
加えることで、初期状態もしくは任意の状態に戻すこと
ができる。
【0027】(磁化ベクトルの組合わせ)図3に磁化ベ
クトルM1および磁化ベクトルM2の組合せの示す方向
の組合せ例として、状態(A)から状態(D)という形
で詳細に示した。状態(A)は、第1強磁性層11の磁
化ベクトルM1を(−110)方向に、第2強磁性層1
3の磁化ベクトルM2を(110)方向に配置したもの
である。
【0028】状態(B)は、第1強磁性層11の磁化ベ
クトルM1を(1−10)方向に、第2強磁性層13の
磁化ベクトルM2を(110)方向に配置したものであ
る。状態(C)は、第1強磁性層11の磁化ベクトルM
1を(1−10)方向に、第2強磁性層13の磁化ベク
トルM2を(−1−10)方向に配置したものである。
【0029】状態(D)は、第1強磁性層11の磁化ベ
クトルM1を(−110)方向に、第2強磁性層13の
磁化ベクトルM2を(−1−10)方向に配置したもの
である。つまり、これら状態(A)〜(D)に示したよ
うに、磁化ベクトルの方向の組み合わせで、4値記憶固
体磁気メモリの記憶セル構造10は、4つの状態(4つ
のデータ)を記憶することができる。
【0030】(4値記憶固体磁気メモリ、書き込み動
作、読み出し動作の例)次に、図4〜図8を参照して、
4値記憶固体磁気メモリの書き込み動作(図4〜図
7)、読み出し動作(図8)の例について説明する。図
4は、磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2の方向
が図3に示した状態(A)から状態(D)のいずれか1
つの状態から状態(A)に設定されるための書き込み手
順を示したものである。この図4に示した書き込みパル
ス波形W1、W2は、それぞれ第1書き込み電極2および
第2書き込み電極3に通電するパルス電流の波形であ
る。
【0031】ここで、第1書き込み電極2に流れる電流
の向きが(010)方向のときに正のパルス信号とし、
逆に(0−10)方向のときに負のパルス信号として示
している。同様に、第2書き込み電極3に流れる電流の
向きが(−100)方向のときに正のパルス信号とし、
逆に(100)方向のときに負のパルス信号として示し
ている。また、合成書き込み磁界Hwは、第1書き込み
電極2によって記憶セル10の付近に生じる磁界Hw1
と第2書き込み電極3によって記憶セル10の付近に生
じる磁界Hw2との合成磁界であり、磁化ベクトルM
1、M2の有するそれぞれの保磁力よりも強いとした。
【0032】次に、図4において時間T0で状態(B)
から、合成書き込み磁界Hwを加えることで、時間T4
で状態(A)に書き込む方法を評細に説明する。まず、
図4において時間T0での状態(B)の磁化ベクトルM
1および磁化ベクトルM2の状態は、図3(B)に示す
ように磁化ベクトルM1が(1−10)方向を示し、磁
化ベクトルM2は(110)方向を示している。
【0033】時間T1において、第1書き込み電極2およ
び第2書き込み電極3にパルス電流を流し、第1書き込
み電極2と第2書き込み電極3によって、生じる合成書
き込み磁界Hwを(−110)方向から第1強磁性層1
1および第2強磁性層13に加えると、磁化ベクトルM
1は(1−10)方向から(−110)方向に反転す
る。これは、合成書き込み磁界Hwが、磁化ベクトルM
1の持つ保磁力より強い磁界を保持しているので反転さ
せることができる。また、磁化ベクトルM2は(11
0)方向から(−110)の方向に回転する。
【0034】更に、時間T2において合成書き込み磁界
Hwを加えないと、磁化ベクトルM1は時間T0での初
期状態(1−10)方向に戻ることはできない。これ
は、(−110)方向で新しく保磁力ができているた
め、ベクトルの向きが反転できるほどの強い磁界を加え
ないと元に戻ることができないからである。一方、磁化
ベクトルM2は時間T0での初期状態(110)方向に
戻る。
【0035】更に、時間T3において(110)方向に
合成書き込み磁界Hwが加えられると、磁化ベクトルM
1は(−110)方向から(110)方向に回転させら
れる。また、磁化ベクトルM2は(110)方向と合成
書き込み磁界Hwとの方向が同一なので、時間T2での
磁化ベクトルM2と同じ方向のままで維持される。
【0036】そして、時間T4において、合成書き込み
磁界Hwを加えないと、磁化ベクトルM1は安定した状
態に戻るので(−110)方向に回転して、磁化ベクト
ルM2は(110)方向のまま維持される。この結果、
時間T0において磁化ベクトルM1および磁化ベクトル
M2が状態(B)であったのが、合成書き込み磁界Hw
を加えることで、時間T4には、状態(A)に変化させ
る書き込みが可能である。
【0037】以上より、磁化ベクトルM1および磁化ベ
クトルM2に、合成書き込み磁界Hwを異なる方向から
連続的に加えることで、時間T0で磁化ベクトルM1お
よび磁化ベクトルM2が状態(A)から状態(D)のい
ずれか1つの状態にあっても、磁化ベクトルM1および
磁化ベクトルM2を状態(A)に設定する書き込みが可
能である。また、合成書き込み磁界Hwによって、磁化
ベクトルM1及びM2が状態(A)から状態(D)のい
ずれか一つの状態であっても、図4〜図7に示すよう
に、状態(A)から状態(D)の任意の状態に書き込み
が可能である。
【0038】次に、図8を用いて合成書き込み磁界Hw
によって記憶された記憶情報の読み出し方法について評
細に説明する。図8に示す読み出しパルス波形R1、R2
は、それぞれ第1読み出し電極4、第2読み出し電極6
に通電する電流のパルス波形を示している。ここで、第
1読み出し電極4に流れる電流の向きが(−110)方
向のとき正のパルス信号として、逆に(1−10)方向
のときに負のパルス信号として示している。同様に、第
2読み出し電極6に流れる電流の向きが(−1−10)
方向の時に正のパルス信号とし、第2読み出し電極6に
流れる電流の向きが(110)方向の時に負のパルス信
号として示している。また、合成読み出し磁界Hrは、
第1読み出し電極4によって記憶セル10付近に生じる
磁界Hr1と、第2読み出し電極6によって記憶セル1
0付近に生じる磁界Hr2との合成磁界である。
【0039】固体磁気メモリにおける記憶情報の読み出
しは、磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2の向き
の組合せを調べ、磁気抵抗効果を利用することで、容易
に実現されている。ここで、磁気抵抗効果とは、強磁性
層(11、13)の磁化ベクトルが示す方向の組合せに
よって強磁性層間の抵抗値が変化し、磁化ベクトルが平
行の場合、抵抗値は最小値を示し、反平行の場合は、最
大値を示すことである。
【0040】この発明では、磁気抵抗効果を利用し、記
憶セル構造10に読み出し電流を流し、記憶セル構造1
0の磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2の向きの
組合せにより記憶セル構造10に生じる抵抗値の最大
値、最小値を測定することで記憶情報の読み出しを行っ
ている。
【0041】次に、磁化ベクトルM1および磁化ベクト
ルM2が書き込み磁界Hwによって、状態(A)に書き
込みが行われ、記憶セル構造10が図3に示す状態
(A)であることを読み出す方法について、図8を用い
て詳細に説明する。
【0042】状態(A)の磁化ベクトルM1および磁化
ベクトルM2に、時間T6で(100)方向に合成読み
出し磁界Hrが加えると、磁化ベクトルM1は(−11
0)方向から(010)方向に回転し、磁化ベクトルM
2は(110)方向から(100)方向に回転する。そ
して、センス電極5と第1読み出し電極4に読み出し電
流を流し、磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2の
向きの組合せによって変化する抵抗値を測定すると、磁
化ベクトルM1と磁化ベクトルM2は直交しているの
で、センス電極5と第1読み出し電極4の間で検出され
る抵抗値は時間Tsにおける抵抗値(初期抵抗値)とほ
ぼ同一の抵抗値になる。
【0043】また、時間T7において、合成読み出し磁
界Hrを加えないと、磁化ベクトルM1および磁化ベク
トルM2は元の状態(A)に戻る。また、時間T8にお
いて、磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2に合成
読み出し磁界Hrを(010)方向に加えると、磁化ベ
クトルM1は(−110)方向から(010)方向に向
き、磁化ベクトルM2は(110)方向から(010)
方向に向く。そして、センス電極5と第1読み出し電極
4の間に読み出し電流を流し抵抗値を測定すると、最小
値(RL)を示し、記憶セル10の磁化ベクトルM1お
よび磁化ベクトルM2の向きは平行となっていることが
わかる。
【0044】また、時間T9で磁化ベクトルM1および
磁化ベクトルM2に合成読み出し磁界Hrを加えない
と、磁化ベクトルM1は(010)方向から(−11
0)方向に回転し、磁化ベクトルM2は(010)方向
から(110)方向に回転し、磁化ベクトルM1および
磁化ベクトルM2の状態は合成読み出し磁界Hrを加え
る前の状態(A)に戻る。
【0045】以上より、磁化ベクトルM1および磁化ベ
クトルM2の向きが状態(A)であることを確認できる
(読みとることができる)。つまり、時間T6で合成読
み出し磁界Hrを(100)方向に印加したときに、抵
抗値変化がなく、時間T8で合成読み出し磁界Hrを
(010)方向に加えたときに抵抗値が最小値(RL)
であれば、磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2の
向きが、図3に示す状態(A)になっていることを読み
取ることができる。
【0046】また、合成読み出し磁界Hrを磁化ベクト
ルM1および磁化ベクトルM2に加えても、合成読み出
し磁界Hrによって新たに情報が書き込まれることはな
く、記憶情報だけを読み出しすることが可能である。ま
た、記憶セル構造10の磁化ベクトルM1および磁化ベ
クトルM2のそれぞれの向きの組合せが、図3に示す状
態(A)から状態(D)のいずれか1つの状態に記憶さ
れた情報であり、合成読み出し磁界Hrを磁化ベクトル
M1および磁化ベクトルM2に加え、時間T6から時間
9の間で記憶セル構造10の磁化ベクトルM1および
磁化ベクトルM2の方向の組合せにより生じる抵抗値の
最大値、最小値を測定することで、記憶セル構造10の
磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2が状態(A)
から状態(D)のどの状態に記憶されているのかを読み
とることができる。
【0047】以上より、時間T5における状態(A)か
ら状態(D)のいずれか1つの状態に記憶された磁化ベ
クトルM1および磁化ベクトルM2に、時間T6におい
て、合成読み出し磁界Hrを(100)方向に加えたと
き、記憶セル構造10に生じる抵抗値が最小値(RL)
を示すときは、磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM
2の組合せが、図3に示す状態(B)の記憶状態である
ことを読み取ることができ、抵抗値が最大値(RH)の
時は、状態(D)の記憶状態であることを読み取ること
ができる。
【0048】また、時間T8において、磁化ベクトルM
1および磁化ベクトルM2に(010)方向の合成読み
出し磁界Hrを加えたとき、抵抗値が最小値(RL)の
時は、状態(A)の記憶状態であることを読み取ること
ができ、抵抗値が最大値(RH)の時は、状態(C)の
記憶状態であることを読み取ることができる。
【0049】そして、合成書き込み磁界Hwによって、
磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2が状態(A)
から状態(D)のいずれか1つに書き込みが行われた記
憶情報を、合成読み出し磁界Hrを加えて、センス電極
5と第1読み出し電極4に読み出し電流を流し、磁化ベ
クトルM1および磁化ベクトルM2の向きの組合せによ
って変化する抵抗値を測定することで、図8に示すよう
に、時間経過及び読み出し磁界Hrの加えられた方向に
よって、記憶セル構造10の記憶状態を読み出すことが
できる。また、磁気抵抗効果を利用することで磁化ベク
トルM1および磁化ベクトルM2の向きの組合せによっ
て変化する記憶セル構造10の抵抗値の最小値(RL)
と最大値(RH)の2点を調べるだけで、容易に記憶状
態を非破壊で知ることができる。
【0050】また、図8において、合成読み出し磁界H
rを加えない時間(T7およびT9)での状態も図示して
いるが、これは本発明の一実施の形態である記憶セル構
造10に記憶された情報を破壊することなく(非破
壊)、確実に読み出せることを図示したものであって、
時間T7および時間T9は必ずしも必要ではない。すなわ
ち、、時間T6と時間T8を連続的に経過させても、非破
壊で情報を読み出すことができ、この場合、当然なが
ら、より高速に情報の読み出しが可能である。
【0051】さらに、記憶された記憶セル構造10の記
憶情報の消去方法として、図4に示した書き込み方法を
用いて、再度、合成書き込み磁界Hwを磁化ベクトルM
1および磁化ベクトルM2に加えることで、初期状態も
しくは状態(A)から状態(D)のいずれかの1つの状
態に戻すことができる。
【0052】なお、4値記憶固体磁気メモリの、書き込
み動作、読み出し動作の例において、第1強磁性層11
に生じる初期磁化ベクトルM1と第2強磁性層13に生
じる初期磁化ベクトルM2を固定値(固定されたもの)
で示したが、これは本発明を理解し易くするために用い
ただけで、本発明は初期磁化ベクトルの固定値の範囲に
限ることではない。また、状態(A)から状態(D)と
して磁化ベクトルM1および磁化ベクトルM2を固定値
で示したが、本発明はこの範囲に限定されることはな
く、任意の値でも同様の結果が期待される。
【0053】この実施の形態では、以下の効果を奏す。
記憶セル構造10は、加えられる書き込み磁界Hwによ
って、磁化ベクトルM1と磁化ベクトルM2との組合せ
によって4状態の記憶を行うことができる。そして、磁
化ベクトルM1および磁化ベクトルM2に、加えられる
読み出し磁界Hrによって、磁気抵抗効果を利用して、
記憶セル構造10の抵抗値が最大値、最小値の2点と読
み出し磁界Hrの方向と印加した時間を検出すること
で、記憶セル構造10の記憶状態を容易に確認すること
ができる。また、記憶セル構造10の記憶情報に再度書
き込み磁界Hwを加えることで、初期状態または任意の
状態に戻すことができる。さらに、4値記憶固体磁気メ
モリは、1素子あたり4状態(4つのデータ)を記憶す
ることができる高密度大容量の固体磁気メモリとして、
記憶しているデータを破壊することなく、容易に記憶し
ているデータの読み出しができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第1強
磁性層および第2強磁性層に介在させた非磁性層によっ
て、第1強磁性層に磁化させる磁化ベクトルと第2強磁
性層に磁化させる磁化ベクトルとが、互いに干渉するこ
となく、つまり、対向する強磁性層の磁化ベクトルの記
憶状態を破壊することなく(非破壊で)、第1強磁性層
および第2強磁性層に、交差するように磁化させた磁化
ベクトルの組み合わせにより、4つのデータが記憶され
る。このため、多重構造を必要とせずに1素子あたりに
2ビット(4値)以上の情報を記録することができる。
【0055】請求項2に記載に発明によれば、非磁性層
が絶縁膜によって形成されることにより、第1強磁性層
と第2強磁性層との、磁気的、電気的な干渉が最小限に
抑えられる。このため、強磁性層間のMR比を大きくす
ることなく、十分なS/N比を得ることができる。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、非磁性層
が非磁性導電膜によって形成されることにより、第1強
磁性層と第2強磁性層との、磁気的な干渉が最小限に抑
えられる。このため、強磁性層間のMR比を大きくする
ことなく、十分なS/N比を得ることができる。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、記憶セル
構造によって、第1強磁性層に1ビット、第2強磁性層
に1ビット、計2ビット4状態のデータが記憶される。
このため、多重構造を必要とせずに1素子あたりに2ビ
ット(4値)以上の情報を記録することができる。
【0058】請求項5に記載の発明によれば、第1書き
込み電極と第2書き込み電極との間に印加される電圧よ
って生じる電流により、磁界が変化し、記憶セル構造
の、第1強磁性層に1ビット、第2強磁性層に1ビッ
ト、計2ビット4状態のデータが記憶される。また、第
1読み出し電極と第2読み出し電極との間に印加される
電圧によって生じる電流により磁界が変化し、この磁界
の変化により、センス電極と記憶セル構造を挟んだ側の
読み出し電極との電極間の電気抵抗の変化によって、2
ビット4状態のデータが読み出される。このため、多重
構造を必要とせずに1素子あたりに2ビット(4値)以
上の情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態である4値記憶固体
磁気メモリを説明した説明図である。
【図2】(a) 本発明による一実施の形態である記憶
セル構造を説明した説明図である。 (b) 本発明による一実施の形態である記憶セル構造
の変形例を説明した説明図である。
【図3】(A)〜(D) 記憶セル構造における磁化ベ
クトルを説明した説明図である。
【図4】図3(A)に示した磁化ベクトルへの書き込み
手順の一例を説明した説明図である。
【図5】図3(B)に示した磁化ベクトルへの書き込み
手順の一例を説明した説明図である。
【図6】図3(C)に示した磁化ベクトルへの書き込み
手順の一例を説明した説明図である。
【図7】図3(D)に示した磁化ベクトルへの書き込み
手順の一例を説明した説明図である。
【図8】本発明による一実施の形態である4値記憶固体
磁気メモリから情報を読み出す際の、磁化ベクトルの読
み出し手順の一例を説明した説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 第1書き込み電極 3 第2書き込み電極 4 第1読み出し電極 5 センス電極 6 第2読み出し電極 10、20 記憶セル構造 11、21 第1強磁性層 12、22 非磁性層 13、23 第2強磁性層 M1 第1強磁性層に生じる磁化ベクトル M2 第2強磁性層に生じる磁化ベクトル Hr 合成読み出し磁界 Hw 合成書き込み磁界 W1 第1書き込み電極に流す電流のパルス波形 W2 第2書き込み電極に流す電流のパルス波形 T1・・・T9 時間 R1 第1読み出し電極に流す電流のパルス波形 R2 第2読み出し電極に流す電流のパルス波形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 泰敬 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5F083 FZ10 GA11 GA29 JA37 JA56 PR22 ZA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁化作用によって向きが変化する磁化ベ
    クトルの向きとデータの有無とを対応させた磁気メモリ
    の記憶セル構造であって、 前記磁化ベクトルを帯びると共に、前記磁化ベクトルが
    交差するように対向させ、当該磁化ベクトルの向きの組
    み合わせにより4つのデータを記憶する2つの強磁性層
    である第1強磁性層及び第2強磁性層と、 これら第1強磁性層及び第2強磁性層に介在させる非磁
    性層と、を備えたことを特徴とする記憶セル構造。
  2. 【請求項2】 前記非磁性層を絶縁膜で形成したことを
    特徴とする請求項1に記載の記憶セル構造。
  3. 【請求項3】 前記非磁性層を非磁性導電膜で形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶セル構造。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載した記憶セル構造を備え、 前記記憶セル構造が、前記磁化ベクトルの組み合わせに
    より、4つのデータを記憶することを特徴とする4値記
    憶固体磁気メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載した記憶セル構造を用いた4値記憶固体磁気メ
    モリであって、 ウェーハの積層面に積層させた第1書き込み電極及びこ
    の第1書き込み電極に直交させた第2書き込み電極と、 前記第1書き込み電極および前記第2書き込み電極の直
    交箇所に、前記記憶セル構造の磁化ベクトルの交差する
    箇所が対応するように配置した前記記憶セル構造と、 この記憶セル構造の2つの強磁性層の一方側に沿わせた
    第1読み出し電極及びその2つの強磁性層の他方側に沿
    わせて、前記第1読み出し電極に交差させた第2読み出
    し電極と、 前記記憶セル構造の一方の強磁性層の外側に装着させた
    センス電極と、を備えたことを特徴とする4値記憶固体
    磁気メモリ。
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