JP2003031405A - 抵抗体のトリミング方法 - Google Patents

抵抗体のトリミング方法

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JP2003031405A JP2001218982A JP2001218982A JP2003031405A JP 2003031405 A JP2003031405 A JP 2003031405A JP 2001218982 A JP2001218982 A JP 2001218982A JP 2001218982 A JP2001218982 A JP 2001218982A JP 2003031405 A JP2003031405 A JP 2003031405A
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resistor
electrodes
trimming
shaped
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JP2001218982A
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Shinichiro Banba
真一郎 番場
Koichi Ishida
浩一 石田
Mitsuhiro Hoshii
光博 星井
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ確実に抵抗体をトリミングすること
ができ、トリミング後の抵抗体の耐サージ特性が良好で
ある、抵抗体のトリミング方法を提供する。 【解決手段】 絶縁基板10上の電極12aおよび12
bをまたぐ抵抗体14には、まず、第1のスリット16
aが、電極12aの端部からの距離Dが0.4mmの位
置で電極12aに平行に形成される。そして、抵抗体1
4には、第2のスリット16bが、第1のスリット16
aに連続して電極12bに向けて形成される。第1のス
リット16aおよび第2のスリット16bによって、略
L字状のスリット16が形成される。さらに、別の略L
字状のスリット18、20、22および24が略L字状
のスリット16に連続して形成されることによって、電
極12aおよび12b間の抵抗値が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は抵抗体のトリミン
グ方法に関し、特に、絶縁基板上に設けられた一対の電
極間に形成された抵抗体をレーザーでトリミングして電
極間の抵抗値を調整する抵抗体のトリミング方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は抵抗体のトリミング方法の従来
例を示す平面図であり、図12は抵抗体のトリミング方
法の他の従来例を示す平面図であり、図13〜図17は
それぞれ抵抗体のトリミング方法のさらに他の従来例を
示す平面図である。図11〜図17に示す従来例では、
それぞれ、矩形板状の絶縁基板1の一方主面上に、帯状
の一対の電極2aおよび2bが間隔を隔てて平行に形成
されている。また、絶縁基板1の一方主面上には、矩形
膜状の抵抗体3が一対の電極2aおよび2bをまたぐよ
うに形成されている。そして、図11に示す従来例で
は、複数のスリット4が、抵抗体3の一端縁から電極2
aおよび2bに平行に直線状にトリミングすることによ
って形成される。図12に示す従来例では、スリット4
が、抵抗体3の一端縁から電極2aに平行に形成されさ
らに中間部で直角状に折れるように形成され、略L字状
にトリミングすることによって形成される。図13に示
す従来例では、スリット4が、抵抗体3の一端縁から略
L字状に形成されさらに抵抗体3の一端縁側に戻るよう
に形成され、略コ字状にトリミングすることによって形
成される。図14に示す従来例では、スリット4が、抵
抗体3の一端縁から略J字状にトリミングすることによ
って形成される。図15に示す従来例では、スリット4
が、電極2aおよび2b間において抵抗体3の一端縁か
らスキャンカットすることによって形成される。図16
に示す従来例では、スリット4が、抵抗体3の一端縁の
電極2a側から電極2b側に略U字状にトリミングする
ことによって形成される。図17に示す従来例では、ス
リット4が、抵抗体3の電極2a、2bの一部も含んだ
状態で、直線状にトリミング(リーンカット)すること
によって形成される。図11〜図17に示す従来例で
は、それぞれ、抵抗体3をトリミングしてスリット4を
形成することによって、電極2aおよび2b間の抵抗値
が調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図11に示す従来例で
は、雷サージ試験を実施した場合、スリット4の端部に
電界が集中するため、スリット4の端部から抵抗体3に
クラックが発生し、電極2aおよび2b間の抵抗値がサ
ージ前後で大きく変化する。また、図12〜13に示す
従来例でも、雷サージ試験においてサージ前後の抵抗値
変化率が平均3.350%と大きく、大きな効果を期待
することができない。図15に示す従来例では、スキャ
ンカットによりスリット4を形成するので、耐サージ特
性は良好となり、効果的なトリミング方法といえるが、
トリミングに要する時間が相当長いため、製品コストを
引上げる原因となっていた。図16に示す従来例では、
図15に示す従来例の耐サージ特性を維持した状態でト
リミングを高速化したものであるが、抵抗体3の初期値
のばらつきによって略U字状にトリミングする途中でト
リミングが終了してしまい、略J字状のスリット(図1
4と同様の形状)になってしまうおそれがある。図17
に示す従来例では、抵抗体3を電極2a、2bも含めて
トリミングする手法であり、図16に示す従来例と同様
に、耐サージ特性を維持したままトリミングを高速化し
たものである。しかし、図17に示す従来例では、両電
極2a、2bと抵抗体3とを完全にカットするために
は、トリミングに関しプログラム的に難易度が高く、か
つ電極2a、2bが完全にカットされないことがあり、
その結果、電気的に抵抗の並列接続を構成するおそれが
あり、信頼性に欠ける。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、高
速かつ確実に抵抗体をトリミングすることができ、トリ
ミング後の抵抗体の耐サージ特性が良好である、抵抗体
のトリミング方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる抵抗体
のトリミング方法は、絶縁基板上に設けられた一対の電
極間に形成された抵抗体をレーザーでトリミングして一
対の電極間の抵抗値を調整する抵抗体のトリミング方法
であって、抵抗体において、一対の電極のうちの一方の
電極から0.4mm以内の位置の一端縁から一対の電極
に平行に第1のスリットを形成し、第1のスリットに連
続して一対の電極のうちの他方の電極に向けて第1のス
リットに対して直交状に第2のスリットを形成すること
によって、略L字状のスリットを形成する工程と、抵抗
体において、略L字状のスリットを形成した部分から一
対の電極に平行に抵抗体の他端縁に向かってずらした部
分に、略L字状のスリットに連続して少なくとも1つの
別の略L字状のスリットを形成する工程とを含む、抵抗
体のトリミング方法である。この発明にかかる抵抗体の
トリミング方法では、抵抗体において、略L字状のスリ
ットと他方の電極との間の一端縁から一対の電極に平行
に抵抗値微調整用スリットを形成する工程を含んでもよ
い。また、この発明にかかる抵抗体のトリミング方法で
は、抵抗体において、略L字状のスリットと一方の電極
との間の一端縁から一対の電極に平行に抵抗値微調整用
スリットを形成する工程を含んでもよい。さらに、この
発明にかかる抵抗体のトリミング方法は、絶縁基板上に
設けられた一対の電極間に形成された抵抗体をレーザー
でトリミングして一対の電極間の抵抗値を調整する抵抗
体のトリミング方法であって、抵抗体において、一対の
電極のうちの一方の電極から0.4mm以内の位置の一
端縁から一対の電極に平行に第1のスリットを形成し、
第1のスリットに連続して一対の電極のうちの他方の電
極に向けて第1のスリットに対して直交状に第2のスリ
ットを形成することによって、第1の略L字状のスリッ
トを形成する工程と、抵抗体において、一対の電極のう
ちの他方の電極から0.4mm以内の位置の一端縁から
一対の電極に平行に第3のスリットを第1のスリットよ
り長く形成し、第3のスリットに連続して一対の電極の
うちの一方の電極に向けて第3のスリットに対して直交
状に第4のスリットを形成することによって、第2の略
L字状のスリットを形成する工程と、抵抗体において、
第1の略L字状のスリットを形成した部分から一対の電
極に平行に抵抗体の他端縁に向かってずらした部分に、
第1の略L字状のスリットに連続して少なくとも1つの
別の第1の略L字状のスリットを形成する工程と、抵抗
体において、第2の略L字状のスリットを形成した部分
から一対の電極に平行に抵抗体の他端縁に向かってずら
した部分に、第2の略L字状のスリットに連続して少な
くとも1つの別の第2の略L字状のスリットを形成する
工程とを含む、抵抗体のトリミング方法である。なお、
この発明にかかる抵抗体のトリミング方法においては、
0.4mm以内とは0mmを含まないものとする。
【0006】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法
では、抵抗体に形成されるスリットの形状を略L字状の
集合体とすること、およびスリットの開始ポイントを電
極から0.4mm以内の位置に設定することの相乗効果
によって、抵抗体のスリットの端部での電界の集中が低
減される。そのため、この発明にかかる抵抗体のトリミ
ング方法では、高速かつ確実に抵抗体をトリミングする
ことができ、トリミング後の抵抗体の耐サージ特性が良
好である。
【0007】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1はこの発明にか
かる抵抗体のトリミング方法の一例の一工程を示す平面
図であり、図2は他の工程を示す平面図であり、図3〜
図5はそれぞれさらに他の工程を示す平面図である。図
1〜図5に示す実施例1では、絶縁基板10が、アルミ
ナで矩形板状に形成されている。また、絶縁基板10の
一方主面上の両側には、帯状の一対の電極12aおよび
12bが、間隔を隔てて平行に形成されている。これら
の電極12aおよび12bは、Cuで形成されている。
さらに、絶縁基板10の一方主面上には、厚膜状の抵抗
体14が、2つの電極12aおよび12bをまたぐよう
に形成されている。この抵抗体14は、RuO2 系サー
メット抵抗材料からなり、平面形状が長さ1.0mmで
幅1.0mmに形成されている。
【0009】実施例1では、まず、抵抗体14には、図
1に示すように、抵抗体14の一端縁から電極12aお
よび12bに平行に直線状に抵抗体14をレーザーでト
リミングすることによって、直線状の第1のスリット1
6aが形成される。この場合、第1のスリット16a
は、電極12aの端部からの距離Dが0.4mmとされ
る。すなわち、第1のスリット16aは、電極12aの
端部から0.4mmの位置に形成される。そして、抵抗
体14には、図2に示すように、直線状の第2のスリッ
ト16bが、第1のスリット16aの端部に連続して電
極12bに向けて第1のスリット16aに対して直交状
に形成される。抵抗体14には、第1のスリット16a
および第2のスリット16bを形成することによって、
略L字状のスリット16が形成される。
【0010】次に、抵抗体14には、図3に示すよう
に、別の略L字状のスリット18が形成される。この別
の略L字状のスリット18は、抵抗体14において、略
L字状のスリット16を形成した部分から電極12aお
よび12bに平行に抵抗体14の他端縁に向かってずら
した部分に、略L字状のスリット16に連続して形成さ
れる。この別の略L字状のスリット18は、縦方向のス
リットが第1のスリット16aと一直線上に形成され、
横方向のスリットが第2のスリット16bに平行に形成
される。
【0011】そして、抵抗体14には、図4に示すよう
に、別の略L字状のスリット20が形成される。この別
の略L字状のスリット20は、別の略L字状のスリット
18と同様に、抵抗体14において、略L字状のスリッ
ト16を形成した部分から電極12aおよび12bに平
行に抵抗体14の他端縁に向かってずらした部分に、略
L字状のスリット16に連続して形成される。
【0012】さらに、抵抗体14には、図5に示すよう
に、別の略L字状のスリット22および24がこの順に
形成される。これらの別の略L字状のスリット22およ
び24も、別の略L字状のスリット18と同様に、抵抗
体14において、略L字状のスリット16を形成した部
分から電極12aおよび12bに平行に抵抗体14の他
端縁に向かってずらした部分に、略L字状のスリット1
6に連続して形成される。
【0013】そして、実施例1では、電極12aおよび
12b間の抵抗値が所定の抵抗値になるまで、別の略L
字状のスリット18、20、22および24に引き続く
別の略L字状のスリット(図示せず)が形成される。
【0014】なお、実施例1では、別の略L字状のスリ
ット18、20、22または24を形成したときに電極
12aおよび12b間の抵抗値が所定の抵抗値になって
いるなら、それに引き続く別のスリットは形成されな
い。
【0015】その後、実施例1の抵抗体14について、
雷サージ試験においてサージ前後の電極12aおよび1
2b間の抵抗値変化率を調べた。この場合、試験項目は
雷サージとし、試験条件は8/20μs(電流サー
ジ)、96A、10回印加とした。この結果、実施例1
の抵抗体14については、サージ前後の電極12aおよ
び12b間の抵抗値変化率は目標値としての0.5%以
内と小さかった。耐サージ前後の抵抗値変化率の目標値
を0.5%以内と定めた理由は次のとおりである。耐サ
ージ性が要求される抵抗体を使用するハイブリッドIC
の代表例としては、電話交換機用のハイブリッドICが
ある。この場合、サージにより抵抗値が変化した場合、
会話中に雑音が入るが、抵抗値の変化値が小さいほど雑
音が入らない。そこで、色々なトリミング形状で耐サー
ジ性を評価した結果、本願発明にかかるトリミング形状
が最もサージ前後の抵抗値変化率が小さく、実力レベル
として変化率が0.5%以内だったため、目標値を0.
5%とした。それに対して、比較例として、上述の実施
例1において距離Dを0.5mmに広げた場合、サージ
前後の電極間の抵抗値変化率は1〜2%と大きかった。
さらに、従来例として、図11に示す従来例の場合、サ
ージ前後の電極間の抵抗値変化率が3〜5%とさらに大
きかった。したがって、実施例1では、比較例および従
来例よりトリミング後の抵抗体の耐サージ信頼性を向上
させることができることがわかる。
【0016】次に、上述の実施例1において、第1のス
リット16aの電極12aの端部からの距離Dと電極1
2aおよび12b間のサージ前後の抵抗値変化率との関
係を調べてみた。その結果を表1および図6のグラフに
示す。なお、表1および図6のグラフにおいて、抵抗値
変化率は3回の平均値とした。
【0017】
【表1】
【0018】表1および図6のグラフに示す結果から明
らかなように、距離Dを0.4mm以内にすることによ
って、サージ前後の抵抗値変化率を0.5%以下にする
ことができることが分かる。
【0019】ここで、上述の実施例1において、略L字
状のスリット16などのトリミング形状は抵抗体14の
初期抵抗値によって異なるため、抵抗体14の初期抵抗
値とトリミング形状との具体例について、図7に示す抵
抗体のトリミング方法の具体例などを用いて説明する。
図7に示す抵抗体14には、略L字状のスリット16と
別の略L字状のスリット18が形成される。図7に示す
抵抗体14の横の長さLおよび縦の長さWはそれぞれ
1.0mmであり、図7に示す長さAおよび長さDはぞ
れぞれ0.2mmである。そして、表2には、目標値に
対する初期抵抗値(トリミングによる倍率)と、目標値
を得るための図7に示す長さB、長さCおよび寸法Eと
の関係を示す。
【0020】
【表2】
【0021】図8はこの発明にかかる抵抗体のトリミン
グ方法の他の例を示す平面図である。図8に示す実施例
2では、図1〜図5に示す実施例1と比べて、別の略L
字状のスリットを形成した後に、直線状の抵抗値微調整
用スリット26aが、抵抗体14において、略L字状の
スリット16と電極12bとの間で、抵抗体14の一端
縁から電極12aおよび12bに平行に形成される。
【0022】図9はこの発明にかかる抵抗体のトリミン
グ方法のさらに他の例を示す平面図である。図9に示す
実施例3では、図1〜図5に示す実施例1と比べて、別
の略L字状のスリットを形成した後に、直線状の抵抗値
微調整用スリット26aが、抵抗体14において、略L
字状のスリット16と電極12aとの間で、抵抗体14
の一端縁から電極12aおよび12bに平行に形成され
る。
【0023】実施例2および実施例3では、実施例1と
比べて、抵抗値微調整用スリット26aが形成されるた
め、電極12aおよび12b間の抵抗値を微調整するこ
とができるという別の効果も奏する。
【0024】図10はこの発明にかかる抵抗体のトリミ
ング方法のさらに他の例を示す平面図である。図10に
示す実施例4では、図1〜図5に示す実施例1と同様
に、まず、抵抗体14には、第1のスリット16aおよ
び第2のスリット16bが形成される。抵抗体14に
は、第1のスリット16aおよび第2のスリット16b
を形成することによって、第1の略L字状のスリット1
6が形成される。
【0025】次に、抵抗体14には、抵抗体14の一端
縁から電極12aおよび12bに平行に直線状に抵抗体
14をレーザーでトリミングすることによって、直線状
の第3のスリット17aが第1のスリット16aより長
く形成される。この場合、第3のスリット17aは、電
極12bの端部からの距離D′が0.4mmとされる。
すなわち、第3のスリット17aは、電極12bの端部
から0.4mmの位置に形成される。そして、抵抗体1
4には、直線状の第4のスリット17bが、第3のスリ
ット17aの端部に連続して電極12aに向けて第3の
スリット17aに対して直交状に形成される。第4のス
リット17bは、第2のスリット16bより抵抗体14
の他端縁側で第2のスリット16bに平行に形成され
る。抵抗体14には、第3のスリット17aおよび第4
のスリット17bを形成することによって、第2の略L
字状のスリット17が形成される。
【0026】次に、抵抗体14には、別の第1の略L字
状のスリット18が形成される。この別の第1の略L字
状のスリット18は、抵抗体14において、第1の略L
字状のスリット16を形成した部分から電極12aおよ
び12bに平行に抵抗体14の他端縁に向かってずらし
た部分に、第1の略L字状のスリット16に連続して形
成される。この別の第1の略L字状のスリット18は、
縦方向のスリットが第1のスリット16aと一直線上に
形成され、横方向のスリットが第4のスリット17bよ
り抵抗体14の他端縁側で第2のスリット16bに平行
に形成される。
【0027】次に、抵抗体14には、別の第2の略L字
状のスリット19が形成される。この別の第2の略L字
状のスリット19は、抵抗体14において、第2の略L
字状のスリット17を形成した部分から電極12aおよ
び12bに平行に抵抗体14の他端縁に向かってずらし
た部分に、第2の略L字状のスリット17に連続して形
成される。この別の第2の略L字状のスリット19は、
縦方向のスリットが第3のスリット17aと一直線上に
形成され、横方向のスリットが別の第1の略L字状のス
リット18の横方向のスリットより抵抗体14の他端縁
側で第4のスリット17bに平行に形成される。
【0028】次に、抵抗体14には、別の第1の略L字
状のスリット20が形成される。この別の第1の略L字
状のスリット20は、別の第1の略L字状のスリット1
8と同様に、抵抗体14において、第1の略L字状のス
リット16を形成した部分から電極12aおよび12b
に平行に抵抗体14の他端縁に向かってずらした部分
に、第1の略L字状のスリット16に連続して形成され
る。この別の第1の略L字状のスリット20は、縦方向
のスリットが第1のスリット16aと一直線上に形成さ
れ、横方向のスリットが別の第2の略L字状のスリット
19の横方向のスリットより抵抗体14の他端縁側で第
2のスリット16bに平行に形成される。
【0029】次に、抵抗体14には、別の第2の略L字
状のスリット21が形成される。この別の第2の略L字
状のスリット21は、別の第2の略L字状のスリット1
9と同様に、抵抗体14において、第2の略L字状のス
リット17を形成した部分から電極12aおよび12b
に平行に抵抗体14の他端縁に向かってずらした部分
に、第2の略L字状のスリット17に連続して形成され
る。この別の第2の略L字状のスリット21は、縦方向
のスリットが第3のスリット17aと一直線上に形成さ
れ、横方向のスリットが別の第1の略L字状のスリット
20の横方向のスリットより抵抗体14の他端縁側で第
4のスリット17bに平行に形成される。
【0030】そして、実施例4では、電極12aおよび
12b間の抵抗値が所定の抵抗値になるまで、別の第1
の略L字状のスリット18、20および別の第2の略L
字状のスリット19、21に引き続く別の第1の略L字
状のスリット(図示せず)および別の第2の略L字状の
スリット(図示せず)が形成される。
【0031】なお、実施例4では、別の略L字状のスリ
ット19、20または21を形成したときに電極12a
および12b間の抵抗値が所定の抵抗値になっているな
ら、それに引き続く別のスリットは形成されない。
【0032】実施例4でも、実施例1と同様に、トリミ
ング後の抵抗体の耐サージ信頼性を向上させることがで
きる。
【0033】なお、上述の実施例では、第1のスリット
16aが電極12aの端部から0.4mmの位置に形成
され、第2のスリット16bが電極12bの端部から
0.4mmの位置に形成されているが、この発明では、
第1のスリット16aが電極12aの端部から0.4m
m未満(ただし0mmを除く。)の位置に形成されても
よく、また、第2のスリット16bが電極12bの端部
から0.4mm未満(ただし0mmを除く。)の位置に
形成されてもよい。
【0034】また、上述の実施例では、絶縁基板10が
アルミナで矩形板状に形成され、電極12aおよび12
bがCuで形成され、抵抗体14がRuO2 系サーメッ
ト抵抗材料で特定の大きさに形成されているが、それら
の材料、形状、大きさは任意に変更されてもよい。たと
えば、電極12aおよび12bは、Cu以外にAg−P
dやAg−Ptなどの電極材料からなる厚膜電極で形成
されてもよい。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、高速かつ確実に抵抗
体をトリミングすることができ、トリミング後の抵抗体
の耐サージ特性が良好である、抵抗体のトリミング方法
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の一
例の一工程を示す平面図である。
【図2】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の一
例の他の工程を示す平面図である。
【図3】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の一
例のさらに他の工程を示す平面図である。
【図4】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の一
例のさらに他の工程を示す平面図である。
【図5】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の一
例のさらに他の工程を示す平面図である。
【図6】第1の電極の端からスリットの第1の直線部分
までの距離とサージ試験前後の抵抗値変化率との関係を
示すグラフである。
【図7】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の具
体例を示す平面図である。
【図8】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の他
の例を示す平面図である。
【図9】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法のさ
らに他の例を示す平面図である。
【図10】この発明にかかる抵抗体のトリミング方法の
さらに他の例を示す平面図である。
【図11】抵抗体のトリミング方法の従来例を示す平面
図である。
【図12】抵抗体のトリミング方法の他の従来例を示す
平面図である。
【図13】抵抗体のトリミング方法のさらに他の従来例
を示す平面図である。
【図14】抵抗体のトリミング方法のさらに他の従来例
を示す平面図である。
【図15】抵抗体のトリミング方法のさらに他の従来例
を示す平面図である。
【図16】抵抗体のトリミング方法のさらに他の従来例
を示す平面図である。
【図17】抵抗体のトリミング方法のさらに他の従来例
を示す平面図である。
【符号の説明】
10 絶縁基板 12a、12b 電極 14 抵抗体 16a 第1のスリット 16b 第2のスリット 17a 第3のスリット 17b 第4のスリット 16、17,18、19、20、21、22、24 略
L字状のスリット 26a、26b 抵抗値微調整用スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星井 光博 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E032 BA04 BB01 CA01 TA11 TA13 TA14 TB02 TC01 5F038 AR07 AR12 AR16 AV02 AV10 EZ20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に設けられた一対の電極間に
    形成された抵抗体をレーザーでトリミングして前記一対
    の電極間の抵抗値を調整する抵抗体のトリミング方法で
    あって、 前記抵抗体において、前記一対の電極のうちの一方の電
    極から0.4mm以内の位置の一端縁から前記一対の電
    極に平行に第1のスリットを形成し、前記第1のスリッ
    トに連続して前記一対の電極のうちの他方の電極に向け
    て前記第1のスリットに対して直交状に第2のスリット
    を形成することによって、略L字状のスリットを形成す
    る工程、および前記抵抗体において、前記略L字状のス
    リットを形成した部分から前記一対の電極に平行に前記
    抵抗体の他端縁に向かってずらした部分に、前記略L字
    状のスリットに連続して少なくとも1つの別の略L字状
    のスリットを形成する工程を含む、抵抗体のトリミング
    方法。
  2. 【請求項2】 前記抵抗体において、前記略L字状のス
    リットと前記他方の電極との間の一端縁から前記一対の
    電極に平行に抵抗値微調整用スリットを形成する工程を
    含む、請求項1に記載の抵抗体のトリミング方法。
  3. 【請求項3】 前記抵抗体において、前記略L字状のス
    リットと前記一方の電極との間の一端縁から前記一対の
    電極に平行に抵抗値微調整用スリットを形成する工程を
    含む、請求項1に記載の抵抗体のトリミング方法。
  4. 【請求項4】 絶縁基板上に設けられた一対の電極間に
    形成された抵抗体をレーザーでトリミングして前記一対
    の電極間の抵抗値を調整する抵抗体のトリミング方法で
    あって、 前記抵抗体において、前記一対の電極のうちの一方の電
    極から0.4mm以内の位置の一端縁から前記一対の電
    極に平行に第1のスリットを形成し、前記第1のスリッ
    トに連続して前記一対の電極のうちの他方の電極に向け
    て前記第1のスリットに対して直交状に第2のスリット
    を形成することによって、第1の略L字状のスリットを
    形成する工程、 前記抵抗体において、前記一対の電極のうちの他方の電
    極から0.4mm以内の位置の一端縁から前記一対の電
    極に平行に第3のスリットを前記第1のスリットより長
    く形成し、前記第3のスリットに連続して前記一対の電
    極のうちの一方の電極に向けて前記第3のスリットに対
    して直交状に第4のスリットを形成することによって、
    第2の略L字状のスリットを形成する工程、 前記抵抗体において、前記第1の略L字状のスリットを
    形成した部分から前記一対の電極に平行に前記抵抗体の
    他端縁に向かってずらした部分に、前記第1の略L字状
    のスリットに連続して少なくとも1つの別の第1の略L
    字状のスリットを形成する工程、および前記抵抗体にお
    いて、前記第2の略L字状のスリットを形成した部分か
    ら前記一対の電極に平行に前記抵抗体の他端縁に向かっ
    てずらした部分に、前記第2の略L字状のスリットに連
    続して少なくとも1つの別の第2の略L字状のスリット
    を形成する工程を含む、抵抗体のトリミング方法。
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