JP2003031035A - 電磁波シールド材および電磁波シールド付きフラットケーブル - Google Patents

電磁波シールド材および電磁波シールド付きフラットケーブル

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JP2003031035A
JP2003031035A JP2001216674A JP2001216674A JP2003031035A JP 2003031035 A JP2003031035 A JP 2003031035A JP 2001216674 A JP2001216674 A JP 2001216674A JP 2001216674 A JP2001216674 A JP 2001216674A JP 2003031035 A JP2003031035 A JP 2003031035A
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electrically insulating
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Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光による誤動作が発生し難い、TVゲーム機な
どの電子機器に使用される電磁波シールド付きフラット
ケーブル、および該フラットケ−ブルの電磁波シールド
材を提供する。 【解決手段】一方の面がマット状表面を有する電気絶縁
性基体の他方の面に、接着剤層、金属箔層、ヒートシー
ル性の合成樹脂からなる熱接着層を順次積層した電磁波
シールド材、および該電磁波シールド材を、複数の平角
導線を同一平面内で配列した導線列を両面より接着剤層
を有する帯状被覆材にて被覆してなるフラットケーブル
の、少なくとも片面に加熱加圧して一体化することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールド付
きフラットケーブルに関し、さらに詳しくは、電気機
器、電子機器、その他等に使用されるフラットケ−ブル
の電磁波シールド材、およびそれを用いた電磁波シール
ド付きフラットケーブルに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、コンピューターと電子機器などの電
気的な接続や、電子機器内の種々の配線のためのフラッ
トケーブルが使用されている。フラットケーブルは、該
電子機器内や外部からの種々の電波、電磁波などが発生
する環境下で使用されるので、これらに影響を受けて、
コンピューターや電子機器が誤作動する原因になること
が多くなっている。そのため、フラットケーブルを、電
気絶縁性の接着剤層を設けた金属箔で包んだり、電気絶
縁性基体へ金属薄膜、銀粒子および/または銅粒子を含
む熱接着層を順次設けた電磁波シールドフィルムで被覆
して電磁波シールドする電磁波シールド付きフラットケ
ーブルが特開平7−94036号公報で知られている。
【0003】しかしながら、金属箔によるシールドでは
柔軟性がないので、シールドのための作業性が悪く、ま
た、電子機器への装着時には傷や穴があいてしまうとい
う問題がある。また、電気絶縁性基体へ金属薄膜、銀な
どの導電性粒子を含む熱接着層を順次設けた電磁波シー
ルドフィルムで被覆して電磁波シールドする電磁波シー
ルド付きフラットケーブルでは、近年の画像処理および
画像表示を行う電子機器において、外部から侵入光また
は該電子機器内での発生光が電磁波シールド付きフラッ
トケーブルの露出している電気絶縁性基体の表面で光が
反射して、電子機器内で光が飛翔して、光で作動する電
子機器が誤動作する原因になるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
のような問題点を解消すべく、物理的な強度を有する電
気絶縁性基体と金属箔を貼合して、さらに、該電気絶縁
性基体の表面をマット状とすることを着想して、本発明
の完成に至ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明の要旨は、電気絶縁性基体の一方の面
に、接着剤層、金属箔層、ヒートシール性の合成樹脂か
らなる熱接着層を順次積層した電磁波シールド材におい
て、電気絶縁性基体の他方の面がマット状であることを
特徴とする電磁波シールド材に関するものである。第2
の発明は、上記電磁波シールド材を用いて、フラットケ
ーブルの外周に加熱加圧して一体化し、電磁波シールド
機能を付与したことを特徴とする電磁波シールド付きフ
ラットケーブルを要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様について、図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の電磁波シー
ルド材の1実施例の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の電磁波シールド材10は、電気絶縁性基体11
の一方の面に、接着剤層12を介して金属箔層13と、
熱接着層14とがこの順に順次積層され、電気絶縁性基
体11の他方の表面はマット状になっている。
【0007】電気絶縁性基体11の材料しては、強度に
優れ、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性等に富む樹脂のフィ
ルム、例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチ
レンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポ
リエステルフィルム、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610等のポリアミドフィルム、ポリイミドフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリカ−ボネ−トフィル
ムなどが適用できるが、通常はポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート等のポリアルキレンテ
レフタレートが好適に使用される。該樹脂フィルムの厚
さは、通常は8〜80μmが適用でき、10〜60μm
が好適である。このような厚さにすることにより、本発
明の電磁波シールド材10に必要とされる強度を付与す
ることができるとともに、該電磁波シールド材10に良
好な可撓性を付与することができる。該樹脂フィルム
は、延伸フィルムであってもよいし、未延伸フィルムで
あってもよいが、強度を向上させる目的で、一軸方向ま
たは二軸方向に延伸したフィルムであることが望まし
い。
【0008】該電気絶縁性基体11の少なくとも一方の
表面を、マット状とし該マット状の表面を電磁波シール
ド材10の最外面とすることで、光の正反射を防止し光
を散乱または吸収させる。近年の画像処理および画像表
示を行う電子機器、例えばゲーム機やPDAなどにおい
て、外部からの侵入光または該電子機器内での発生光が
電磁波シールド付きフラットケーブルの露出している電
気絶縁性基体の表面で光が反射して、電子機器内で光が
飛翔して、光で作動する電子機器の誤動作を防止させる
ことができる。
【0009】マット状の形状としては、特に限定される
ものではなく、光の正反射を減ずるものであれば良い。
また、マット状を形成する方法としては、樹脂フィルム
の表面を、凹凸表面を有する剛体へ加圧して形成する方
法、シリカなどの顔料を樹脂フィルムに練り込む方法、
顔料を樹脂フィルムに練り込んで延伸処理する方法、発
泡剤を樹脂フィルムに練り込で加熱して発泡処理する方
法など、およびそれらの複合方法を適宜選択すれば良
い。
【0010】さらに、マット状を形成する方法として
は、樹脂フィルムの表面へ植毛、サンドブラスト処理、
ヘアーライン加工、難燃紙の貼合、または顔料を含むイ
ンク層を設けても良い。また、樹脂フィルム自身および
マット表面層は、着色特に暗色であることが、反射防止
の点から好適である。
【0011】次に、該電気絶縁性基体11のマット状表
面の他方の面に、金属箔13を接着剤14で貼合する。
電磁波シールド機能を持つ金属箔13としては、銅、ア
ルミニウム、ニッケル、鉄、銀などが適用できるが、安
価でできるだけ導電性の高いもの、例えば、銅箔が好適
である。金属箔の厚さが厚いほど、電磁波シールド材は
硬くなって摺動性や曲げ適性が悪くなるが電磁波シール
ド性は高い、一方、金属箔の厚さが薄いほど電磁波シー
ルド材はやわらかいものとなり、シールド性はやや低い
ものとなる。金属箔の厚みは3μm〜30μm程度、好
ましくは5μm〜12μmとすることができる。特に好
ましくは、銅箔の5μm〜12μmである。このように
することで、電磁波シールド性と、適度の摺動性、曲げ
適性を併せ持つ電磁波シールド材とすることができる。
【0012】電気絶縁性基体11と金属箔13を接着す
る接着剤14としては、例えば、2、4−トリレンジイ
ソシアネート、2、6−トリレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタン−4、4’−ジイソシアネート、ポリメ
チレンポリフェニルジイソシアネートおよびヘキサメチ
レンジイソシアネート等の多官能イソシアネート、これ
らのイソシアナートのポリオール変性物、カルボジイミ
ド変性物、これらのイソシアネートをアルコール、フェ
ノール、アミン等でマスクしたブロック型イソシアネー
トなどが適用できる。
【0013】該接着剤を溶剤に溶解させてロールコー
ト、リバースロールコート、グラビアコート、グラビア
リバースコート、バーコート、コンマコートなどの方法
で塗布し乾燥して、溶剤を除去して接着剤層を形成させ
て、金属箔を貼合する。しかる後に、温度30℃〜70
℃で1日〜5日間エージングして接着させる。接着剤層
の厚さは、通常は1μm〜50μm程度、好ましくは3
μm〜5μm程度で、所謂ドライラミネート法と呼ばれ
る公知の技術である。
【0014】図には示していないが、電気絶縁性基体1
1の接着剤層12を塗布する面、金属箔層13の接着剤
層12を塗布する面、および熱接着層を設ける面には、
必要に応じて接着力を強めるために、予めプライマー層
を設けても良い。プライマ−層としては、例えば、熱、
光あるいは電子線等の作用で硬化性を有するポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポ
キシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂のなどの樹脂を使用する
ことができる。該樹脂をビヒクルの主成分とし、これに
硬化剤、架橋剤、充填剤、その他等の所望の添加剤等を
任意に添加し、溶剤・希釈剤等で混練し、充分に溶解な
いし分散して、塗布し乾燥すれば良い。
【0015】次いで、金属箔層13へ熱接着層14を設
ける。熱接着層14は、柔軟性に富み、かつ金属箔層1
3およびフラットケ−ブルの表面とのヒ−トシ−ル性を
有していることが必要である。熱接着層14を構成する
材料としては、例えば、アイオノマ−樹脂、酸変性ポリ
オレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニールエ
ーテル樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂などが適用で
きる。
【0016】また、フラットケーブルの外面の材料には
ポリエステル樹脂が用いられることが多く、該ポリエス
テル樹脂との接着性の点から、熱接着層14の樹脂とし
てポリエステル系樹脂を好適に使用することができる。
該ポリエステル系樹脂は、飽和共重合ポリエステル樹脂
であって、ガラス転移点が−50℃〜80℃で、かつ重
量平均分子量が7000〜50000の範囲の樹脂を主
成分とする樹脂組成物からなるものが好適である。ま
た、ガラス転移点が比較的低く柔軟性に富むポリエステ
ル系樹脂と、ガラス転移点の比較的高く耐熱性に富むポ
リエステル系樹脂とを、配合して使用しても良い。
【0017】このようなポリエステル系樹脂を熱接着層
14とし、電気絶縁性基体11をポリエチレンテレフタ
レートとし、金属箔層13を厚さ5μmから12μmの
銅箔と組み合わせが最も好適であり、耐熱性、摺動性、
電磁波シールド性、電子機器へ装着する作業適性などに
優れており、請求項2の実施態様である。
【0018】また、熱接着層14が導電性フィラーを含
有させてなる導電性熱接着層であっても良い。該導電性
フィラーとしては、カーボン粒子、ニッケル、銅、銀な
どの金属紛、ハンダなどの合金紛、金属ウィスカー、金
属メッキを施したガラス繊維などが適用できる。安価な
点からカーボン粒子が好適で、カーボン粒子の長さ(ま
たは直径)としては、0.01μm〜20μmの範囲で
使用され、ヒートシール性合成樹脂への分散させ易さか
ら0.01μm〜5μmが望ましく、電性フィラーの含
有量は10重量%〜30重量%である。このように、熱
接着層へ導電性を持たせることで、次に述べる導線およ
び導線(グランド線)を有するフラットケーブルに適用
することができる。
【0019】図2は、本発明の電磁波シールド付きフラ
ットケーブルの1実施例の構成を示す模式的平面図であ
る。図3は、図2のAA断面図である。上記の電磁波シ
ールド材10を用いて、電磁波シールド機能を付与させ
た電磁波シールド付きフラットケーブル1が、請求項3
の第2の発明である。ここでは、熱接着層14が導電性
熱接着層である場合について説明する。請求項1および
請求項2の導電性のない熱接着層14では、グランド導
線21B部分がない以外は同様である。
【0020】図2に示した電磁波シールド付きフラット
ケーブル1は、スズメッキ軟銅箔などからなる導線21
A、およびグランド導線21Bを所定の間隔をあけて平
行に配置し、両側からフラットケーブル被覆材20で覆
って、導線21A、およびグランド導線21Bを埋め込
むように加熱加圧して一体化させ、フラットケーブルを
製作するとともに、該フラットケーブルのグランド導線
21Bの片側の被覆材20を長さ方向に部分的に切除し
て、グランド線21Bを露出させた後、その外周を前記
電磁波シールド材10で、その導電性の熱接着層14を
内側に向けてくるみ、両端が重なるように配置し、片側
または両側から加熱ロールなどで加熱加圧して熱接着さ
せ一体化させて構成したものである。
【0021】このような構成をとることで、グランド導
線21Bの露出部と、電磁波シールド材10の金属箔層
13とが、加熱加圧のみにより導電性の熱接着層14を
介して、接地部22で容易に導通されて、優れた電磁波
シールド性が付与されると共に、摺導性、耐熱性、電子
機器への装着作業適性にも優れ、かつ、表面光反射の少
ない電磁波シールド付きラットケーブル1が、生産性良
く提供することができる。
【0022】さらに、上記導電性の熱接着層14へ難燃
剤を含有させたり、電気絶縁性基体11へ難燃剤を含有
するマット状層を設けても良く、電気絶縁性基体11と
してポリエチレンテレフタレートを用いても、酸素指数
(JIS K7201−2)で、21以上の難燃性を容
易に付与することができる。
【0023】
【実施例】(実施例1)電気絶縁性基体11として、マ
ットPET(ユニチカ社製、商品名PTHZ)厚さ12
μmを用いて、金属箔層13としては、圧延銅箔9μm
を用いた。該マットPETと該圧延銅箔とを、ウレタン
系接着剤(乾燥時の厚さ3μm)で、公知のドライラミ
ネート法で貼り合わせた。ウレタン系接着剤(武田薬品
工業社製、A−310を主剤、A−3を硬化剤)を、酢
酸エチル/トルエン=1/1へ溶解して、上記マットP
ETへ塗布し乾燥した後に、上記圧延銅箔を重ね合わせ
て加圧してラミネートした。該ラミネート品を、45℃
で4日間のエージングを行って、ウレタン系接着剤を硬
化させ、接着させた。
【0024】次いで、圧延銅箔の面へ、ポリエステル系
樹脂(東亜合成化学社製、PES−320SBH)5重
量%、銀フレーク(平均厚さ1μm、寸法分布2〜15
μmで、100メッシュパスのもの)60重量%、トル
エン/メチルエチルケトン=1/1の混合溶剤35重量
%からなる塗布液を、公知のリバースロールコーティン
グ法で塗布し乾燥して、厚さ9μmの熱接着層14を形
成して、電磁波シールド材10とした。
【0025】(実施例2)熱接着層14を形成する塗布
液を、ポリエステル系樹脂(東亜合成化学社製、PES
−320SBH)35重量%、トルエン/メチルエチル
ケトン=1/1の混合溶剤65重量%とした以外は、実
施例1と同様にして、電磁波シールド材10を得た。
【0026】(実施例3)まず、フラットケーブル被覆
材20を作成する。厚さ25μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム(東レ社製、ルミラーT−60タイ
プ)に、プライマー層を形成する。プライマー層として
は、ガラス転移点40℃のポリエステル樹脂とポリオー
ル系ウレタン樹脂(固形分重量比1:1、水酸基価=1
0mgKOH/g)をメチルエチルケトン/トルエン=
1/1からなる混合溶剤に溶解させたA液と、トリレン
ジイソシアネートとヘキサメチレンジイソシアネートと
をメチルエチルケトン/トルエン=1/1からなる混合
溶剤に溶解させてB液とを、塗布する直前に混合して、
フラットケーブル基体フィルムへグラビアロールコート
方式により膜厚0.8g/m2(乾燥状態)になるよう
に塗布し乾燥してプライマー層とした。
【0027】該プライマー層へ、熱接着層14を形成す
る。該熱接着層14としては、ガラス転移点−30℃の
ポリエステル樹脂/ガラス転移点5℃のポリエステル樹
脂/ガラス転移点80℃のポリエステル樹脂=24/5
/1(重量比)の混合ポリエステル樹脂35重量%を使
用し、また、難燃剤成分として水酸化アルミニウム45
重量%と、硫酸メラミン10重量%とし、その他の成分
として酸化チタンとシリカを10重量%を使用し、それ
らをメチルエチルケトン/トルエン=1/1からなる混
合溶剤に溶解分散させた熱接着剤液を、ダイコート方式
で、膜厚25.0g/m2(乾燥状態)になるように塗
布し乾燥して、熱接着層14を形成して、フラットケー
ブル被覆材20とした。
【0028】上記で製造したフラットケーブル被覆材2
0を使用し、まず、幅60cm、長さ100cmからな
る2枚のフラットケーブル被覆材20を、その熱接着層
14の面が対向するように重ね合わせ、次いで、その層
間に幅0.8mm、厚さ50μmからなる導線を等間隔
に複数本を挟み込んで、150℃に加熱した金属ロール
とゴムロールとの間を3m/minのスピードで通過さ
せて加熱加圧して、フラットケーブルを製造した。
【0029】次いで、実施例1の電磁波シールド材10
を用いて上記フラットケーブルをシールドする。多数の
導線21A、21Bが包み込まれているフラットケーブ
ルの導線21B(グランド線)部分のみの、フラットケ
ーブル被覆材20を除いて露出させて、電磁波シールド
材10を用いてフラットケーブルを包み、電磁波シール
ド材10の重なり部をヒートシールする。さらに、露出
部を加熱して電磁波シールド材10をの熱接着層14を
溶融させ、該溶融部分が露出部に露出している導線21
B(グランド線)部分に電気的に接続して、電磁波シー
ルド付きフラットケーブルを得た。
【0030】(実施例4)次いで、実施例2の電磁波シ
ールド材10を用いて、実施例3のフラットケーブルを
シールドする。多数の導線21A、21Bが包み込まれ
ているフラットケーブルを、電磁波シールド材10を用
いて該フラットケーブルを包み、電磁波シールド材10
の重なり部をヒートシールして、電磁波シールド付きフ
ラットケーブル1を得た。
【0031】このようにして得た実施例3、および実施
例4の電磁波シールド付きフラットケーブルを、TVゲ
ーム機のケーブルとして用いた。ゲームの制御や表示用
の光が電子機器内で飛翔しても、電磁波シールド材10
の表面材である電気絶縁性基体の表面は、マット状のた
めに、光が散乱して光反射率が低下しているために、電
子機器が誤動作する光強度とはならずに、正常に作動す
ることができた。
【0032】
【発明の効果】本発明の電磁波シールド材10は、電磁
波シールド性と共に、電気絶縁性基体11表面がマット
状としたことで光の正反射が減ずる。該電磁波シールド
材10を用いて被覆したフラットケーブルは、電子機器
へ装着され組み込まれ、該電子機器へ光が入った場合で
も、光を散乱または吸収して正反射を減少させること
で、光で駆動する電子機器の誤動作の原因となること
を、極めて減ずることができる。
【0033】本発明の電磁波シールド材10を用いた電
磁波シールド付きフラットケーブル1は、電磁波シール
ド性はもとより、摺導性、耐熱性、電子機器への装着作
業適性にも優れている。また、その製造にあたっても、
生産性を高めることができる。
【0034】また、熱接着層14へ導電性フィラーを含
有させることで、グランド導線21Bと金属箔層13と
を、容易に導通させることで、安定した電磁波シールド
性が得られる。難燃剤を含有させれば、UL規格の難燃
性試験に合格することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電磁波シールド材の1実施例の構成
を示す模式的な断面図である。
【図2】 本発明の電磁波シールド付きフラットケーブ
ルの1実施例の構成を示す模式的平面図である。
【図3】 図2のAA断面図である。
【符号の説明】
1 電磁波シールド付きフラットケーブル 10 電磁波シールド材 11 電気絶縁性基体 12 接着層 13 金属箔層 14 熱接着層 20 フラットケーブル被覆材 21A 導線 21B 導線(グランド線) 22 接地部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性基体の一方の面に、接着剤
    層、金属箔層、ヒートシール性の合成樹脂からなる熱接
    着層を順次積層した電磁波シールド材において、電気絶
    縁性基体の他方の面がマット状であることを特徴とする
    電磁波シールド材。
  2. 【請求項2】 電気絶縁性基体がポリエチレンテレフタ
    レートであり、金属箔層が厚さ5μmから12μmの銅
    箔であり、熱接着層がポリエステル系合成樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁波シールド材。
  3. 【請求項3】 複数の平角導線を同一平面内で配列した
    導線列を、両面より接着剤層を有する帯状被覆材にて被
    覆してなるフラットケーブルにおいて、該フラットケー
    ブルの少なくとも片面を、一方の面がマット状表面を有
    する電気絶縁性基体の他方の面に、接着剤層、金属箔
    層、ヒートシール性の合成樹脂からなる熱接着層を順次
    積層した電磁波シールド材で、前記フラットケーブルの
    外周に加熱加圧して一体化したことを特徴とする電磁波
    シールド付きフラットケーブル。
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