JP2003030545A - オンラインサービス方法及びオンラインサービスシステム、オンラインサービス用課金サーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 課金に不公平が発生しないオンラインサービ
スを実現する。 【解決手段】 通信ネットワーク４を介してサーバ１に
蓄積されたデータを利用者の端末３で利用可能としたオ
ンラインサービスシステムにおいて、端末で利用するデ
ータの利用状況を監視し、データの利用状況を課金サー
バ２に備えた課金ルールと照合し、照合により該当する
課金ルールを決定し、決定された課金ルールに従って課
金処理を施すオンラインサービス方法を提案する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はサーバに蓄えられ
た例えば映像、楽曲或いはゲーム等の各種のデータを、
インターネット或いは電話網等の通信ネットワークを通
じて利用者の端末に取り込み、利用者の端末で各種のデ
ータを利用する場合に適用して好適なオンラインサービ
ス方法及びこのサービズ方法を利用したオンラインサー
ビスシステム及びこのオンラインサービスシステムに利
用する課金サーバに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年インターネット或いはＩＳＤＮ等の
通信ネットワークを介して，サーバに蓄積された映像
や、音楽、ゲームデータ等を有料で利用させるビデオオ
ンデマンドサービス或いはミュージックオンデマンドサ
ービス或いはゲームオンデマンドサービス等が注目さ
れ、旧来のレンタルビデオ或いはレンタルＣＤサービス
の代替手段として期待されている。従来行われているこ
の種のシステムにおいては、データの利用形態としてサ
ーバからデータを受信しながら利用するリアルタイム型
のオンラインサービスと、データを予めサーバから端末
にダウンロードしてから利用するダウンロード型のオン
ラインサービスとが存在する。

【０００３】また、課金方法としては端末で利用したビ
デオ映像や楽曲或いはゲームプログラムの本数に基づく
本数課金か、サーバと端末の接続時間に基づく時間課金
方法の形態が採られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このようなオンライン
サービスは課金方法に注目した場合、次の様な問題が存
在する。 リアルタイム型のオンラインサービスで接続時間に基づ
く時間課金の場合、 問題１．同じ映像や楽曲を複数回視聴した場合に回数に
応じて課金も増える。 問題２．途中で巻き戻し等を行って一部を繰り返し視聴
した場合も、その時間分課金が増える。

【０００５】リアルタイム型のオンラインサービスで利
用データの本数に基づく本数課金の場合、 問題３．途中まで視聴して、そこで視聴を止める場合で
も１本分の課金が生じる。 ダウンロード型のオンラインサービスで利用データの本
数に基づく本数課金の場合、 問題４．途中まで視聴し、そこで視聴をやめる場合でも
１本分の課金が生じる。

【０００６】ダウンロード型のオンラインサービスで接
続時間に基づく時間課金の場合、 問題５．途中まで視聴して、そこで視聴をやめる場合で
も前もってデータをダウンロードしているため、ダウン
ロード時間分の時間課金が生じる。 このように、従来のオンラインサービスにおける課金方
法によれば、利用者の利用形態に応じて不公平な課金の
状況が発生する欠点がある。この発明の目的は、これら
の各種の問題点を解消し、不公平な課金の状況が発生す
ることがないオンラインサービス方法と、このオンライ
ンサービス方法を利用したオンラインサービスシステム
及び課金サーバを提案しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１で
は、通信ネットワークを介してサーバに蓄積されたデー
タを利用者の端末にダウンロードして利用するダウンロ
ード型のオンラインサービスにおいて、利用者の端末に
ダウンロードされたデータの利用状況を課金サーバに通
知し、課金サーバでは課金ルールに従って端末のデータ
の利用状況に対応した課金を施すオンラインサービス方
法を提案するものである。この発明の請求項２では、通
信ネットワークを介してサーバに蓄積されたデータを利
用者の端末でリアルタイムで利用するリアルタイム型の
オンラインサービスにおいて、サーバから利用者の端末
にデータが送信され、利用者の端末でこのデータを利用
する状況を課金サーバに通知し、課金サーバでは課金ル
ールに従って端末のデータの利用状況に対応した課金を
施すオンラインサービス方法を提案する。

【０００８】この発明の請求項３では、通信ネットワー
クを介してサーバに蓄積されたデータを利用者の端末に
ダウンロードして利用するダウンロード型のオンライン
サービスシステムにおいて、端末にサーバからダウンロ
ードしたデータを蓄積するデータ蓄積部と、蓄積された
データの利用状況を監視するデータ利用監視部と、この
データ利用監視部が検知したデータの利用状況を課金サ
ーバに通知する通信部とを設けた構成としたオンライン
サービスシステムを提案する。この発明の請求項４で
は、通信ネットワークを介してサーバに蓄積されたデー
タを利用者の端末でリアルタイムに利用するリアルタイ
ム型のオンラインサービスシステムにおいて、通信ネッ
トワーク上に課金サーバと、利用者の端末まで利用され
るデータの利用状況を監視するデータ利用監視部と、こ
のデータ利用監視部が検知したデータの利用状況を課金
サーバに通知する通信部とを設けた構成としたオンライ
ンサービスシステムを提案する。

【０００９】この発明の請求項５では、請求項３または
４記載のオンラインサービスシステムの何れかにおい
て、通信ネットワークに接続された課金サーバは通信部
から送られて来るデータの利用状況を自己に記憶保持し
ている課金ルールと照合し、この照合により該当する課
金ルールを決定し、この課金ルールに従って課金演算処
理を施す構成としたオンラインサービス用課金サーバを
提案する。

【００１０】

【作 用】この発明によるオンラインサービス方法及び
このオンラインサービス方法を適用したオンラインサー
ビスシステム及び課金サーバによれば、ビデオデータ或
いは楽曲データ、ゲームデータの何れでも頭部の一部だ
けを見たか、或いは途中で見るのを中止した場合等の全
ての状況を課金サーバに通知することができるから課金
サーバは利用者のデータの利用状況を知ることができ
る。この結果、課金サーバは利用者のデータの利用状況
に対応した課金を施すことができ、不公平のない課金を
施すことができる利点が得られる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１にこの発明によるダウンロー
ド型のオンラインサービス方法及びこのオンラインサー
ビス方法に用いられるオンラインサービスシステム課金
サーバの実施例を示す。図中１はオンラインサービス用
のサーバを示す。このサーバ１には例えばビデオデータ
或いは楽曲データ、ゲームデータ等が格納される。２は
課金サーバを示す。この課金サーバ２は課金ルールを記
憶した課金ルール記憶部２１と、課金計算部２２とによ
って構成される。

【００１２】３は利用者が用いる端末を示す。この端末
３はデータ蓄積部３１と、このデータ蓄積部３１に蓄積
したデータを利用するデータ再生部３２と、データ利用
監視部３３と、通信部３４とによって構成される。端末
３はサーバ１に通信ネットワーク４を通じてデータ送出
要求を出力する。サーバ１はそのデータ送出要求に応答
して端末３にこの端末３から指定されたデータ（ビデオ
データ、楽曲データ、ゲーム用データ）を送出する。端
末３はサーバ１から送られて来たデータをデータ蓄積部
３１に蓄積する。

【００１３】端末３の利用者は任意の時点でデータ蓄積
部３１に蓄積されたデータをデータ再生部３２で利用す
る。データの利用形態としてはデータがビデオデータの
場合は映像を表示器に表示し、音声を音響装置で放音さ
せる。また、データが楽曲データの場合は音響装置で放
音させる。更にデータがゲームデータの場合は表示器に
映像を表示し、音声を音響装置により放音させゲームを
行わせる。データ利用監視部３３はデータの利用状況を
監視する。監視方法としてはデータ利用監視部３３に、
例えばレジスタ３３１とカウンタ３３２とを設ける。レ
ジスタ３３１には利用が開始されたデータの総量がデー
タ再生部３２から引き渡され、そのデータの総量を記憶
する。これと共にカウンタ３３２はデータが順方向（先
頭から終了側に向かう方向）に利用されると、データの
利用量を計数する。更にデータの利用位置が逆向き（終
了側から先頭側に向かう方向）に戻された場合は、その
戻された量を減算する。

【００１４】このようにデータ利用監視部３３を構成す
ることにより、カウンタ３３２の計数値とレジスタ３３
１に記憶したデータの総数とを比較することにより、デ
ータのどの位置を利用しているかを知ることができるた
め、データの利用状況を監視することができる。その例
としては、 データの先頭部分だけしか利用していない。 データの利用を途中で中止した。

【００１５】 データの利用中に途中で同一区間を幾
度も利用した。 データを最後まで利用した。 データ通信部３４はデータ利用監視部３３で検知したデ
ータの利用状況を通信ネットワーク４を通じて課金サー
バ２に送出する。課金サーバ２は端末３から送られて来
たデータの利用状況を課金ルール記憶部２１に記憶した
課金ルールと照合し、該当する課金ルールに従って課金
計算部２２が課金を算出する。図２はこの発明のリアル
タイム型のオンラインサービス方法及びオンラインサー
ビスシステムに適用した実施例を示す。図１と対応する
部分には同一符号を付して示す。

【００１６】この実施例では通信ネットワーク４上にデ
ータ利用監視部５を設け、このデータ利用監視部５を介
して端末３とサーバ１とを接続し、サーバ１から端末３
に送信されるデータの流れをデータ利用監視部５で監視
する構成とした場合を示す。端末３ではビデオデータを
利用する場合はビデオデータを表示器に映出し、音声を
音響装置で放音させ、ビデオデータを利用する。データ
が楽曲データの場合は、音響装置でその楽曲を放音させ
る。更にデータがゲームデータの場合は、表示器にゲー
ムの画面を表示し、音声データを音響装置で放音させ
る。

【００１７】データ利用監視部５には図１に示したデー
タ利用監視部３３と同様にレジスタ５１とカウンタ５２
とを設ける。レジスタ５１にはサーバ１から端末３に送
出中の全データ量を予めサーバ１から取り込んでストア
させる。カウンタ５２はサーバ１から端末３に送り届け
られたデータ量を計数する。データの利用位置が逆向き
に戻された場合は、その戻されたデータ量だけカウンタ
５２の計数値は減算される。通信部５３はレジスタ５１
に記憶したデータの総量と、カウンタ５２の計数値とを
課金サーバ２に通知し、端末３におけるデータの利用状
況を課金サーバ２に通知する。

【００１８】従って、この実施例でも課金サーバ２は端
末３のデータの利用状況を例えば、 データの頭部のみしか利用しなかった。 データの利用中データの途中でデータの利用を中止
した。 データの利用中で同一区間を幾度も利用した。 データを最後まで利用した。 等を知ることができる。課金サーバ２では通信部５３か
ら送られて来たデータの利用状況と課金ルール記憶部２
１に記憶した課金ルールとを照合し、利用状況に対応し
た課金ルールを決定し、この課金ルールに従って課金計
算部２２は課金演算処理を実行する。

【００１９】課金ルール記憶部２１に記憶した課金ルー
ルとしては、 ダウンロード型の場合 ダウンロードから一定期間中は何度利用しても均一
料金とする。 データの先頭部分しか利用していない場合は、デー
タがダウンロードされていても課金せず。 データの利用を途中で停止した場合は、その利用し
たデータ量に対応した課金を施す。

【００２０】 データの利用中に同一区間を何度も繰
り返し利用した場合は、繰り返し利用した部分の課金は
一度分とする。 リアルタイム型の場合 データの先頭部分しか利用していない場合課金せ
ず。 データの利用を途中で停止した場合は、その利用し
たデータ量だけ課金する。 データの利用中に同一区間を何度も繰り返し利用し
た場合は、繰り返し利用した部分は一度分とする。 等とすることができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
データの利用状況を課金サーバ２に通知し、課金サーバ
２で課金ルールと照合して課金を決定する方法としたか
ら、例えばデータの頭部のみを利用した場合には課金し
ないとする課金ルールを設定しておくことにより、デー
タのチェンジ（頭部のみを視聴して気に入らなければ他
のビデオソフトに切り替える）を行うことができる。こ
のデータのチェンジは従来のオンラインシステムでは実
現が困難であったが、この発明では容易に実現すること
ができる。

【００２２】また、従来のオンラインサービスで適用さ
れている課金形態では不公平が発生するが、この発明に
よれば不公平感のない課金を施すことができ、その効果
は実用に供して頗る大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明をダウンロード型のオンラインサービ
スに適用した場合の実施例を示すブロック図。

【図２】この発明をリアルタイム型のオンラインサービ
スに適用した場合の実施例を示すブロック図。

【符号の説明】

１ サーバ ２ 課金サーバ ３ 端末 ４ 通信ネットワーク ２１ 課金ルール記憶部 ２２ 課金計算部 ３１ データ蓄積部 ３２ データ再生部 ５，３３ データ利用監視部 ３４，５３ 通信部 ５１，３３１ レジスタ ５２，３３２ カウンタ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信ネットワークを介してサーバに蓄積
   されたデータを利用者の端末にダウンロードして利用す
   るダウンロード型のオンラインサービスにおいて、 利用者の端末にダウンロードされたデータの利用状況を
   課金サーバに通知し、課金サーバでは課金ルールに従っ
   て上記端末のデータの利用状況に対応した課金を施すこ
   とを特徴とするオンラインサービス方法。
2. 【請求項２】 通信ネットワークを介してサーバに蓄積
   されたデータを利用者の端末でリアルタイムで利用する
   リアルタイム型のオンラインサービスにおいて、 上記サーバから上記利用者の端末にデータが送信され、
   利用者の端末でこのデータを利用する状況を課金サーバ
   に通知し、課金サーバでは課金ルールに従って上記端末
   のデータの利用状況に対応した課金を施すことを特徴と
   するオンラインサービス方法。
3. 【請求項３】 通信ネットワークを介してサーバに蓄積
   されたデータを利用者の端末にダウンロードして利用す
   るダウンロード型のオンラインサービスにおいて、 上記端末に上記サーバからダウンロードしたデータを蓄
   積するデータ蓄積部と、蓄積されたデータの利用状況を
   監視するデータ利用監視部と、このデータ利用監視部が
   検知したデータの利用状況を上記課金サーバに通知する
   通信部とを設けた構成としたことを特徴とするオンライ
   ンサービスシステム。
4. 【請求項４】 通信ネットワークを介してサーバに蓄積
   されたデータを利用者の端末でリアルタイムに利用する
   リアルタイム型のオンラインサービスシステムにおい
   て、 上記通信ネットワーク上に課金サーバと、上記利用者の
   端末で利用されるデータの利用状況を監視するデータ利
   用監視部と、このデータ利用監視部が検知したデータの
   利用状況を上記課金サーバに通知する通信部とを設けた
   構成としたことを特徴とするオンラインサービスシステ
   ム。
5. 【請求項５】 請求項３または４記載のオンラインサー
   ビスシステムの何れかにおいて、 上記通信ネットワークに接続された課金サーバは上記通
   信部から送られて来るデータの利用状況を自己に記憶保
   持している課金ルールと照合し、この照合により該当す
   る課金ルールを決定し、この課金ルールに従って課金演
   算処理を施すことを特徴とするオンラインサービス用課
   金サーバ。