JP2005011092A - コンテンツ配信装置、端末装置、コンテンツ配信システムおよびプログラム - Google Patents
コンテンツ配信装置、端末装置、コンテンツ配信システムおよびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】コンテンツ配信システムでは、利用者に対する課金が、ストリーミング配信したデータ量に応じて行われる(s330〜s410)。このデータ量は、コンテンツデータのうちクライアントでストリーム再生されたと特定されるデータ量であるため、コンテンツデータ全ての配信を受け終わる前に配信を終了させた場合、クライアントでストリーム再生されたと特定される分のデータ量に応じた料金のみの課金が行われる。つまり、クライアントの利用者は、途中で配信を受けることを停止した場合であれば、コンテンツデータ全体の料金を支払う必要がないため、コンテンツデータの配信を受けること、および、使用することに対する抵抗感が軽減し、コンテンツデータの配信を受けて試しに使用してみるといったことを行いやすい。
【選択図】図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してコンテンツデータを配信するコンテンツ配信システム、および、このコンテンツ配信システムにおいて利用可能なコンテンツ配信装置,端末装置,プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを介して、映像や音声などを示すコンテンツデータを配信すること(コンテンツ配信)が行われており、利用者は、インターネットに接続された端末装置により、従来から行われているダウンロード再生だけでなく、ストリーム再生によっても、コンテンツデータを使用(コンテンツデータで示される内容を鑑賞)できるようになっている。
【0003】
この種のコンテンツ配信では、コンテンツデータを使用する利用者に対して課金を行うことが望ましく、そのための技術が種々提案されている。
例えば、コンテンツデータ(ストリーミングコンテンツ)の配信において、利用者が実際にコンテンツデータ(ストリーミングコンテンツ)を使用(視聴)した際の使用環境(再生できた情報量)に応じて課金(料金の徴収)ができるように構成されたシステム(特許文献1参照)や、同一内容でデータ品質(価値基準)の異なるコンテンツデータを用意しておき、配信したコンテンツデータのデータ品質に応じて課金できるように構成したシステム(特許文献2参照)などである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−270309号公報
【特許文献2】
特開2000−101573号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した技術を含めた従来のコンテンツ配信では、いまだ利用者にとって使い勝手がよいとは言えない部分があった。
例えば、従来のコンテンツ配信では、コンテンツデータが配信された時点(または、配信が終了した時点)で一定料金の課金が行われるため、コンテンツデータ全ての配信を受け終わる前に配信を終了させた場合であっても、利用者へは一定料金の課金が行われてしまう。そのため、利用者にとっては、コンテンツデータの配信を受けること、および、使用することに対する抵抗感が高く、コンテンツデータを試しに使用してみるといったことが行いにくいものであった。
【0006】
また、特許文献2に記載の技術では、同一内容でデータ品質の異なるコンテンツデータが用意されているため、データ品質の低い(または、高い)状態で使用を始めた後、データ品質の高い(または、低い)状態で使用したいと考えた場合には、データ品質の高い(または、低い)コンテンツデータを使用することはできる。しかし、この場合、新たにデータ品質の高い(または、低い)コンテンツデータの配信を受けなければならないため、再度、同一内容を最初から鑑賞しなければならない。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、利用者にとって使い勝手のよいコンテンツ配信を実現するための技術を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するため請求項1に記載のコンテンツ配信装置は、ネットワークを介してデータ通信可能な利用者側の端末装置に、この端末装置で使用可能なコンテンツデータを配信するコンテンツ配信装置であって、コンテンツ配信手段、配信データ量特定手段および課金手段を備えている。これらのうち、コンテンツ配信手段は、コンテンツデータの配信開始を要求する旨の開始要求データを端末装置から受信した際に、所定データ量毎にコンテンツデータの配信を開始し、その後、このコンテンツデータの配信停止を要求する旨の停止要求データを端末装置から受信した場合、コンテンツデータの配信を停止する。また、配信データ量特定手段は、コンテンツ配信手段によるコンテンツデータの配信が開始された以降、端末装置から停止要求データを受信した際に、この停止要求データを受信するまでの間に配信された(つまり、端末装置が実際に配信を受けた、または、端末装置側で実際に使用された)コンテンツデータの配信データ量を特定する。そして、課金手段は、端末装置の利用者に対して、配信データ量特定手段により特定された配信データ量に応じた課金を行う。
【0009】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、利用者に対する課金は、配信データ量特定手段により特定されたコンテンツデータの配信データ量に応じて行われる。この配信データ量は、コンテンツデータのうち端末装置に配信された(つまり、端末装置が実際に配信を受けた、または、端末装置で実際に使用された)と特定される配信データ量であるため、利用者がコンテンツデータ全ての配信を受け終わる前に配信を終了させた場合には、利用者に対して端末装置に配信した(または、端末装置で使用された)と特定される分の配信データ量に応じた料金の課金が行われる。
【0010】
つまり、利用者は、途中で配信を受けることを停止した場合であれば、コンテンツデータ全体の料金を支払う必要がないため、コンテンツデータの配信を受けること、および、使用することに対する抵抗感が軽減し、コンテンツデータの配信を受けて試しに使用してみるといったことを行いやすい。
【0011】
なお、上述した課金手段は、端末装置の利用者に対して課金を行う手段であって、端末装置に対してコンテンツデータの配信が行われた際に、例えば、配信データ量特定手段により特定された配信データ量に応じた料金を、この利用者における合計の利用料金に加算するといった処理を行うものである。この場合、端末装置と、この端末装置を利用する利用者との対応関係を特定する必要があるが、例えば、利用者と端末装置とをデータテーブルに対応づけて登録しておき、開始要求データを受信した際、このデータの送信元である端末装置に対応する利用者に対して課金を行うように構成すればよい。
【0012】
また、請求項2に記載のコンテンツ配信装置において、コンテンツ配信手段は、複数種類のコンテンツデータを配信可能に構成され、開始要求データで要求されたコンテンツデータの配信を開始した以降、停止要求データおよび開始要求データからなるデータであって、配信中のコンテンツデータの配信停止および別のコンテンツデータの配信開始を要求する旨の変更要求データを端末装置から受信した場合に、配信中のコンテンツデータを変更要求データで配信を要求されたコンテンツデータに変更する。
【0013】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、端末装置側から変更要求データを受信する毎に、配信中のコンテンツデータについては配信を停止し、変更要求データで要求された別のコンテンツデータの配信を開始することができる。よって、利用者は、端末装置によりコンテンツ配信装置へ変更要求データを送信させることによって、配信を受けている最中(または、使用中)のコンテンツデータを別のコンテンツデータに変更することができる。
【0014】
なお、この構成においては、複数種類のコンテンツデータを配信することができるため、コンテンツデータの種類に応じて異なる料金体系で課金を行えるように構成することも有用である。このためには、例えば、請求項3に記載のように構成すればよい。
【0015】
請求項3に記載のコンテンツ配信装置において、配信データ量特定手段は、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、変更要求データを端末装置から受信する毎に、この変更要求データを受信するまでの間における配信データ量を所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定し、また、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、停止要求データを端末装置から受信した場合に、この停止要求データを受信するまでの間における配信データ量を所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定する。そして、課金手段は、配信データ量特定手段により特定された配信データ量と、この配信データ量特定手段が配信データ量を特定する際に対象としたコンテンツデータ(つまり、コンテンツ配信手段により配信されたコンテンツデータ)の種類とに基づいて課金を行う。
【0016】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、端末装置へ配信したコンテンツデータの種類に応じて異なる料金体型で課金を行うことができる。
また、複数のコンテンツデータを、同一の内容でデータ品質の異なるものとした場合には、コンテンツデータのデータ品質に応じて異なる料金体系で課金を行うために、例えば、請求項4に記載のように構成することが考えられる。
【0017】
請求項4に記載のコンテンツ配信装置において、コンテンツ配信手段は、同一の内容でデータ品質が異なる複数のコンテンツデータを配信可能に構成されている。また、配信データ量特定手段は、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、端末装置から変更要求データを受信する毎に、この変更要求データを受信するまでの間における配信データ量を所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定し、また、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、停止要求データを端末装置から受信した場合に、この停止要求データを受信するまでの間における配信データ量を所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定する。そして、課金手段は、配信データ量特定手段により特定された配信データ量と、この配信データ量特定手段が配信データ量を特定する際に対象としたコンテンツデータ(つまり、コンテンツ配信手段により配信されたコンテンツデータ)のデータ品質とに基づいて課金を行う。
【0018】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、端末装置へ配信したコンテンツデータのデータ品質に応じて異なる料金体系で課金を行うことができる。なお、上述したデータ品質とは、コンテンツデータで示される内容をどの程度の品質で使用できるものであるかを示すものであって、例えば、映像を示すデータであれば画質のことであり、音声を示すデータであれば音質のことである。
【0019】
また、コンテンツデータを、同一内容のコンテンツデータが完全版、および、内容の一部を抽出またはデータ品質が低く設定された見本版の形態(2種類)で配信する場合には、コンテンツデータの形態に応じて異なる料金体系で課金を行うために、例えば、請求項5に記載のような構成を考えることができる。
【0020】
請求項5に記載のコンテンツ配信装置において、コンテンツ配信手段は、同一内容のコンテンツデータを、コンテンツデータの内容全てを示す完全版、および、コンテンツデータの内容の一部を抽出または完全版よりデータ品質が低く設定された見本版の形態(2種類)で配信可能に構成されている。そして、配信データ量特定手段は、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの完全版による配信が開始された以降であれば、変更要求データまたは停止要求データを端末装置から受信した際に、このデータを受信するまでの間における配信データ量を所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定する一方、所定コンテンツデータの見本版による配信が開始された以降であれば、変更要求データまたは停止要求データを端末装置から受信した際に、配信データ量を特定しない。
【0021】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、端末装置へ配信したコンテンツデータが完全版である場合のみ、課金を行うことができる。よって、利用者は、無料の見本版にてコンテンツデータを試しに使用してみてから、有料の完全版を使用するか否かを決定することができる。
【0022】
なお、この構成においては、コンテンツデータが見本版である場合に、配信データ量特定手段が配信データ量の特定を行わないことにより課金手段による課金が行われなくなるが、別の構成として、コンテンツデータが見本版である場合に課金手段自体が課金そのものを行わないように構成しても同様の作用・効果を得ることができる。
【0023】
具体的には、配信データ量特定手段が、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、端末装置から変更要求データを受信する毎に、この変更要求データを受信するまでの間における配信データ量を所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定し、また、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、停止要求データを端末装置から受信した場合に、この停止要求データを受信するまでの間における配信データ量を所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定して、課金手段が、配信データ量特定手段により特定された配信データ量に応じた課金を、配信データ量特定手段が配信データ量を特定する際に対象としたコンテンツデータが完全版である場合のみ行う、といった構成である。
【0024】
ところで、上述の配信データ量特定手段は、コンテンツデータの配信データ量を特定する手段であるが、例えば、開始要求データを受信してから停止要求データを受信するまでの経過時間、または、開始要求データを受信した以降にコンテンツ配信手段が実際に配信したコンテンツデータのデータ量など、コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定するように構成すればよい。
【0025】
この場合、請求項6に記載のように、配信データ量特定手段を、開始要求データを受信してから停止要求データを受信するまでの経過時間、または、開始要求データを受信した以降にコンテンツ配信手段が実際に配信したコンテンツデータのデータ量をコンテンツデータの配信に関するパラメータとし、このパラメータに基づいて配信データ量を特定する、ように構成すればよい。
【0026】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、開始要求データを受信してから停止要求データを受信するまでの経過時間、または、開始要求データを受信した以降にコンテンツ配信手段が実際に配信したコンテンツデータのデータ量に基づいて配信データ量を特定することができる。
【0027】
なお、この構成における開始要求データおよび停止要求データには、変更要求データを構成する信号成分の一部も含まれるものとしてもよい。
また、上述のコンテンツ配信手段により配信されるコンテンツデータは、端末装置で使用可能なデータであって、例えば、映像または音声としてストリーム再生可能なデータが考えられる。
【0028】
このように、ストリーム再生可能なデータを配信するためには、請求項7に記載のように、コンテンツ配信手段を、コンテンツデータとして、端末装置において映像または音声をストリーム再生可能なデータをストリーミング配信可能に構成すればよい。
【0029】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、映像または音声をストリーム再生可能なデータをストリーミング配信することができる。
また、この構成においては、請求項8に記載のように、コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータのストリーミング配信が開始された以降、この所定コンテンツデータで示される映像または音声の時間軸上における特定の再生位置からのストリーム再生を要求する旨の再生要求データを端末装置から受信した際に、コンテンツ配信手段が配信中のコンテンツデータを、再生要求データで示される再生位置から再生可能な状態で配信させる再生位置変更手段を備えるとよい。
【0030】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、コンテンツデータの配信中に、端末装置から再生要求データを受信すると、この再生要求データで示される再生位置から再生可能な状態でコンテンツデータの配信を継続することができる。
【0031】
よって、利用者は、コンテンツデータの再生中、端末装置により再生要求データをコンテンツ配信装置へ送信させることによって、任意の再生位置からコンテンツデータで示される映像または音声を再生させることができる。
また、請求項9に記載のコンテンツ配信装置は、端末装置から停止要求データを受信した際、または、所定期間毎に、課金手段により課金される料金を特定可能な課金通知データを端末装置へ送信する課金通知手段を備えている。
【0032】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、コンテンツデータの配信を停止したり配信中のコンテンツを変更した場合、または、所定期間毎に、それまでに配信していたコンテンツデータについて課金された(または、課金される)料金を利用者側へ通知することができる。
【0033】
なお、この構成における課金通知手段が課金通知データを送信する際の「所定期間」としては、例えば、所定の時間が経過するまでの間、コンテンツデータを所定のデータ量だけ配信し終わるまでの間などである。
ところで、本コンテンツ配信装置が作動するキッカケとなる信号は、端末装置から送信されるものであるが、これらデータを送信するための機能は、本コンテンツ配信装置側から端末装置側へ提供できることが望ましい。
【0034】
そこで、請求項10に記載のように、始要求データおよび前記停止要求データをコンテンツ配信装置自身に送信するための機能が設けられたウェブページを端末装置へ配信可能なページ配信手段を備えるとよい。
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、ウェブブラウザを介して端末装置に開始要求データおよび停止要求データを送信する機能を提供することができる。
【0035】
また、この構成においては、請求項11に記載のように、ページ配信手段を、変更要求データをコンテンツ配信装置自身に送信するための機能が設けられたウェブページを配信可能に構成するとよい。
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、ウェブブラウザを介して端末装置に変更要求データを送信する機能を提供することができる。
【0036】
また、請求項10,11に記載の構成においては、請求項12に記載のように、ページ配信手段を、再生要求データをコンテンツ配信装置自身に配信するための機能が設けられたウェブページを配信可能に構成するとよい。
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、ウェブブラウザを介して端末装置に再生要求データを送信する機能を提供することができる。
【0037】
また、コンテンツ配信装置が作動するキッカケとなる信号は、端末装置側に組み込まれた専用の手段により送信されてくるようにしてもよく、この場合、端末装置として、請求項13に記載されたものを使用することが考えられる。
請求項13に記載の端末装置は、複数種類のコンテンツデータを配信可能なコンテンツ配信装置とネットワークを介してデータ通信可能な端末装置であって、開始要求送信手段、停止要求送信手段および変更要求送信手段を備えている。これらのうち、開始要求送信手段は、コンテンツデータの配信開始を要求する開始要求データをコンテンツ配信装置へ送信する。また、停止要求送信手段は、開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、コンテンツ配信装置からコンテンツデータの配信を受けている状態で、利用者の操作を受けて、このコンテンツデータの配信停止を要求する停止要求データを、コンテンツ配信装置へ送信する。そして、変更要求送信手段は、開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、コンテンツ配信装置からコンテンツデータの配信を受けている状態で、利用者の操作を受けて、この配信を受けているコンテンツデータの他のコンテンツデータへの変更を要求する変更要求データをコンテンツ配信装置へ送信する。
【0038】
このように構成された端末装置によれば、請求項1以降に記載のコンテンツ配信装置から配信されるコンテンツデータを利用可能な端末装置として使用することができる。
また、請求項14に記載の端末装置において、変更要求送信手段は、複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域が設けられた選択画像を表示部に表示させ、いずれかの表示領域を操作部で指定する操作が行われた際に、変更要求データをコンテンツ配信装置へ送信する処理を行う、ことを特徴とする。
【0039】
このように構成された端末装置によれば、複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域のうち、いずれかの表示領域を指定する操作が利用者により行われた際に、この指定された表示領域に対応するコンテンツデータの配信を要求する旨の変更要求データをコンテンツ配信装置へ送信することができる。
【0040】
また、この構成において、変更要求送信手段により表示部に表示させられる選択画像は、請求項15に記載のように、複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域が長さ方向に沿って配設されたスライドバーとして表示されるように構成すればよい。
【0041】
このように構成された端末装置によれば、利用者は、スライドバーの操作によって使用すべきコンテンツデータを指定・変更することができる。
また、変更要求送信手段により表示部に表示させられる選択画像は、請求項16に記載のように、複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域がボタンとして表示されるように構成されるように構成してもよい。
【0042】
このように構成された端末装置によれば、利用者は、ボタンの操作によって使用すべきコンテンツデータを指定・変更することができる。
また、変更要求送信手段により表示部に表示させられる選択画像は、請求項17に記載のように、複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域がプルダウンメニュー形式で表示されるように構成してもよい。
【0043】
このように構成された端末装置によれば、利用者は、プルダウンメニューによって使用すべきコンテンツデータを指定・変更することができる。プルダウンメニューであれば、選択する操作が行われるまでは、コンテンツデータの種類分の表示領域が表示部において占有されないため、その分、コンテンツデータに対応する表示領域を広く使用することができる。
【0044】
ところで、コンテンツ配信装置から配信されるコンテンツデータが、映像または音声としてストリーム再生可能なデータである場合には、請求項18に記載のように、開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、コンテンツ配信装置からコンテンツデータの配信を受けている状態で、利用者の操作を受けて、この配信を受けているコンテンツデータで示される映像または音声の時間軸上における再生位置からの再生を要求する再生要求データをコンテンツ配信装置へ送信する再生要求送信手段を備えるとよい。
【0045】
このように構成された端末装置によれば、請求項7以降に記載のコンテンツ配信装置から配信されるコンテンツデータを利用可能な端末装置として使用することができる。
また、請求項19に記載の端末装置は、コンテンツ配信装置から、コンテンツデータの使用により課金された料金を特定可能な課金通知データを受信した際に、この課金通知データで特定される料金を報知する料金報知手段を備えている。
【0046】
このように構成された端末装置によれば、請求項9以降に記載のコンテンツ配信装置から配信されるコンテンツデータを利用可能な端末装置として使用することができる。
また、請求項20に記載のコンテンツ配信システムは、請求項1から12のいずれかに記載のコンテンツ配信装置、および、請求項13から19のいずれかに記載の端末装置からなるものである。
【0047】
このように構成されたコンテンツ配信システムによれば、請求項1から12のいずれかに記載のコンテンツ配信装置、および、請求項13から19のいずれかに記載の端末装置と同様の作用・効果を得ることができる。
また、請求項21に記載のプログラムは、請求項1から12のいずれかに記載のコンテンツ配信装置(の備える全ての手段)として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0048】
このプログラムを実行するコンピュータシステムは、請求項1から12のいずれかに記載のコンテンツ配信装置の一部を構成することができる。
また、請求項22に記載のプログラムは、請求項13から19のいずれかに記載の端末装置(の備える全ての手段)として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0049】
このプログラムを実行するコンピュータシステムは、請求項13から19のいずれかに記載の端末装置の一部を構成することができる。
また、上記課題を解決するため請求項23に記載のコンテンツ配信装置は、ネットワークを介してデータ通信可能な利用者側の端末装置に、この端末装置側で映像または音声としてストリーム再生可能なコンテンツデータを複数のデータ品質によりストリーミング配信可能なコンテンツ配信装置であって、コンテンツ配信手段を備えている。このコンテンツ配信手段は、コンテンツデータの配信開始を要求する旨の開始要求データを前記端末装置から受信した際に、コンテンツデータの前記端末装置へのストリーミング配信を開始して、以降、この端末装置からコンテンツデータのデータ品質を指定する旨の品質指定データと、前記コンテンツデータで示される映像または音声の時間軸上における特定の再生位置からの再生を要求する旨の再生要求データとを受信した場合、配信中のコンテンツデータを品質指定データにより特定されるデータ品質のコンテンツデータに変更し、かつ、再生要求データで示される再生位置から再生される状態で配信を開始する。
【0050】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、コンテンツデータの配信中、品質指定データを受信した場合に、配信中のコンテンツデータを変更し、品質指定データで特定される再生位置から再生される状態で配信することができる。
【0051】
よって、利用者は、コンテンツデータの使用(再生)中に、端末装置により品質指定データをコンテンツ配信装置へ送信させることによって、同一の内容を最初から使用し直すことなく、コンテンツデータのデータ品質のみが変更された状態で同一の内容を擬似的に継続して使用することができる。
【0052】
ところで、コンテンツ配信装置が作動するキッカケとなる信号は、端末装置から送信されるものであるが、これらデータを送信するための機能は、例えば、コンテンツ配信装置側から端末装置側へ提供するように構成してもよい。
具体的な構成としては、例えば、請求項24に記載のように、開始要求データ、品質指定データおよび再生要求データをコンテンツ配信装置に送信するための機能が設けられたウェブページを端末装置へ配信可能なページ配信手段を備えているとよい。
【0053】
このように構成されたコンテンツ配信装置によれば、ウェブブラウザを介して端末装置に各データを送信する機能を提供することができる。
また、請求項25に記載の端末装置は、複数種類のコンテンツデータを配信可能なコンテンツ配信装置とネットワークを介してデータ通信可能な端末装置であって、開始要求送信手段、コンテンツ再生手段、品質指定手段および品質指定送信手段を備えている。これらのうち、開始要求送信手段は、利用者の操作を受けて、コンテンツデータの配信開始を要求する開始要求データを前記コンテンツ配信装置に送信する。また、コンテンツ再生手段は、開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、コンテンツ配信装置から配信されるコンテンツデータに基づいて、このコンテンツデータで示される映像または音声をストリーム再生する。また、品質指定手段は、コンテンツ再生手段によりコンテンツデータが再生されている状態において、利用者に複数のデータ品質のうちいずれかのデータ品質を変更すべきデータ品質として指定させる。そして、品質指定送信手段は、品質指定手段によりデータ品質が指定された際に、コンテンツ再生手段にて再生されている映像または音声において品質指定手段による指定が行われた時点での時間軸上の再生位置を特定可能な再生要求データ、および、指定されたデータ品質を特定可能な品質指定データをコンテンツ配信装置へ送信する。
【0054】
このように構成された端末装置によれば、請求項23,24に記載のコンテンツ配信装置からコンテンツデータの配信を受けるための端末装置として利用することができる。
また、請求項26に記載のコンテンツ配信システムは、請求項23または請求項24に記載のコンテンツ配信装置、および、請求項25に記載の端末装置からなるものである。
【0055】
このように構成されたコンテンツ配信システムによれば、請求項23または請求項24に記載のコンテンツ配信装置、および、請求項25に記載の端末装置と同様の作用・効果を得ることができる。
また、請求項27に記載のプログラムは、請求項25に記載の端末装置(の備える全ての手段)として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0056】
このプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項25に記載の端末装置の一部を構成することができる。
また、請求項28に記載のプログラムは、請求項23または請求項24に記載のコンテンツ配信装置(の備える全ての手段)として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0057】
このプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項23または請求項24に記載のコンテンツ配信装置の一部を構成することができる。
なお、上述したプログラム(請求項21,22,27,28)は、それぞれコンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、例えば、FD,CD−ROM,メモリーカードなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線網を介して、コンテンツ配信装置,端末装置,コンピュータシステム、または、これらを利用する利用者に提供されるものである。また、これらのプログラムを実行するコンピュータシステムとしては、例えば、上述のコンテンツ配信装置,端末装置に内蔵されたコンピュータシステム、コンテンツ配信装置,端末装置に無線または有線の通信路を介してデータ通信可能に接続されたコンピュータシステムなどを利用することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について例を挙げて説明する。
[第1実施形態]
コンテンツ配信システム1は、図1に示すように、周知のコンピュータシステムであるサーバ10およびクライアント20がインターネット100を介してデータ通信可能に構成されたものである。
【0059】
サーバ10は、サーバ10全体の動作を制御するCPU11、CPU11により実行されるプログラムなどを記録しているROM12およびハードディスク(HD)13、CPU11による処理結果などを記録するRAM14、サーバ10をインターネット100に接続するNIC(Network Interface Card)15などからなり、ROM12またはハードディスク13に記録されているプログラムに従って、映像および音声を示すコンテンツのデータ(以降、「コンテンツデータ」とする)を所定のデータ量毎にリアルタイムに再生(ストリーム再生)できる状態で配信(ストリーミング配信)するコンテンツ配信機能、クライアント20の利用者に対する課金処理を行う課金機能などを実現可能である。
【0060】
また、このサーバ10は、ハードディスク13に、後述するコンテンツ配信処理(図5)を実行するためのプログラムの他、ストリーミング配信機能により配信可能なコンテンツデータとして、図2に示すように、それぞれ異なるデータの価値(以降、「データ価値」とする)が設定された内容の異なる複数(本実施形態においては、標準的なデータ価値「0%」を中心に、「−100%」〜「+100%」まで9種類)のコンテンツデータが記録されている。なお、上述の「データ価値」とは、各コンテンツの価値を示すものとして、コンテンツの配信者側によりあらかじめ定められたものである。
【0061】
また、上述の課金機能により行われる「課金処理」とは、サーバ10がクライアント20に対してコンテンツデータを配信した際に、クライアント20の利用者に対する課金を行う処理であって、クライアント20に対して配信したコンテンツデータの料金を、このクライアント20の利用者における所定期間(例えば、1ヶ月)内の利用料金に加算する処理である。こうして加算された利用料金は、サーバ10によって、利用者の金融機関における口座からの引き落としが金融機関側コンピュータ200に依頼され、その後、引き落された金額が金融機関におけるサーバ10の運営者側の口座に振り込まれることとなる。
【0062】
クライアント20は、クライアント20全体の動作を制御するCPU21、CPU21により実行されるプログラムなどを記録しているROM22およびハードディスク23、CPU21による処理結果などを記録するRAM24、クライアント20をインターネット100に接続するNIC25、キーボード,マウスおよびディスプレイで構成されるユーザインターフェース(UI/F)26などからなり、サーバ10から配信されたコンテンツデータを受信してストリーム再生するコンテンツ再生機能などを実現可能である。また、このクライアント20は、ハードディスク23に、後述するコンテンツ再生処理(図3)を実行するためのプログラムなどが記録されている。
○クライアント20によるコンテンツ再生処理
以下に、クライアント20のCPU21がハードディスク23に記録されているプログラムに従って実行するコンテンツ再生処理の処理手順を図3に基づいて説明する。
【0063】
まず、ログイン処理を行う(s110)。この処理では、始めに、利用者にIDおよびパスワードの入力・送信に関する操作を行わせるための認証画面を、ユーザインターフェース26を構成するディスプレイに表示させる。続いて、上記操作がユーザインターフェース26を構成するキーボードまたはマウスにより行われた際に、入力されたIDおよびパスワードを特定可能であって、コンテンツデータの配信開始を要求するための開始要求データを生成してサーバ10へ送信する。ここでいう「IDおよびパスワード」とは、あらかじめ会員登録した利用者に割り当てられたものであって、これらを特定可能な開始要求データは、サーバ10側で会員登録された正当な利用者からのアクセスであるかどうかをチェックするため(ユーザ認証)に使用される。その後、サーバ10のCPU11は、正当な利用者からのアクセスであることを確認したうえで、複数のコンテンツデータのうち標準的なデータ価値(図2における「0%」)のコンテンツデータをストリーミング配信する(コンテンツ配信処理(図5)参照)。
【0064】
なお、このs110の処理により開始要求データを送信した後、サーバ10側で正当な利用者からのアクセスであることを確認できなかった場合、コンテンツデータのストリーミング配信が行われないことになるが、そのような例外的な処理については、本発明を理解する上で重要ではないため省略する。
【0065】
次に、コンテンツデータを再生するための再生用画像を、ユーザインターフェース26を構成するディスプレイにより表示する(s120)。この処理では、図4に示すように、コンテンツデータで示される映像を表示する映像再生領域32、コンテンツデータの再生を停止するためのボタンとして表示される操作領域34、コンテンツデータの再生状態を表示するための状態領域36、コンテンツデータの時間軸上における再生位置を選択するための再生選択領域38、コンテンツデータのデータ品質を選択するための価値選択領域40などの表示領域が設けられた再生用画像をディスプレイにより表示する。なお、これら領域のうち、再生選択領域38は、コンテンツデータの時間軸上における再生位置それぞれに対応する領域が長さ方向に沿って配設されたスライドバーとして表示され、再生時間の経過と共にポインタ(図4における三角形)が変位(右側へ移動)していく。また、価値選択領域40は、複数のデータ品質それぞれに対応する領域が長さ方向に沿って配設されたスライドバーとして表示される。
【0066】
次に、コンテンツデータの受信が開始されるまで待機する(s130:NO)。
このs130の処理で、コンテンツデータの受信が開始されたら(s130:YES)、このコンテンツデータのストリーム再生を開始する(s140)。この処理において、コンテンツデータで示される映像は、再生用画像における映像再生領域32に表示される。なお、状態領域36には、ストリーム再生が継続している間は、コンテンツデータを再生中である旨のメッセージ(「再生中」)が表示され、ストリーム再生が停止した際には、停止している旨のメッセージ(「停止」)が表示される。
【0067】
こうして、サーバ10によるコンテンツデータの配信が開始された以降、サーバ10側からは、所定の時間(本発明においては1分)が経過する毎、または、以降の処理で変更要求データを送信する毎に、コンテンツデータのストリーミング配信に対して課金すべき合計の課金額を通知するための課金通知データが送信されてくる。また、コンテンツデータのストリーム再生が開始された以降、利用者は、キーボードまたはマウスにより再生用画像のうちの操作領域34,再生選択領域38または価値選択領域40を選択(クリック)する操作を行うことができる。
【0068】
次に、課金通知データを受信したかどうかをチェックする(s150)。
このs150の処理で、課金通知データを受信していたら(s150:YES)、この課金通知データで示される課金額を報知する(s160)。この処理では、課金通知データで示される課金額を状態領域36に表示させることにより通知を行う。
【0069】
こうして、s160の処理を終えた後、または、s150の処理で課金通知データを受信していない場合(s150:NO)、サーバ10によるストリーミング配信が終了したかどうかをチェックする(s170)。この処理では、s130の処理で開始されたコンテンツデータの受信が終了した場合に、ストリーミング配信が終了したと判定する。
【0070】
このs170の処理で、ストリーミング配信が終了していれば(s170:YES)、ストリーム再生が終了するのを待って、ストリーミング配信が終了した旨をサーバ10に通知する(s180)。この処理では、ストリーミング配信が終了した旨を通知するための終了通知データをサーバ10に送信することにより通知する。なお、この終了通知データを受信したサーバ10側からは、上述したのと同様に、課金通知データが送信されてくる。
【0071】
そして、課金通知データを受信するまで待機し(s190:NO)、課金通知データを受信したら(s190:YES)、この課金通知データで示される課金額を報知した後(s200)、本コンテンツ再生処理を終了する。なお、このs200の処理は、s160と同様の処理である。
【0072】
また、上述したs170の処理で、ストリーミング配信が終了していなければ(s170:NO)、再生用画像のうち操作領域34を選択する操作が行われたかどうかをチェックする(s210)。
この処理で、操作領域34を選択する操作が行われていれば(s210:YES)、コンテンツデータのストリーミング配信を停止させる旨の停止要求データをサーバ10に送信する(s220)。この停止要求データを受信したサーバ10では、CPU11がコンテンツデータのストリーミング配信を停止して、上述したのと同様に、課金通知データを送信する。
【0073】
次に、s140の処理で開始されたストリーム再生を終了した後(s230)、s190の処理へ移行する。
また、s210の処理で、操作領域34を選択する操作が行われていなければ(s210:NO)、価値選択領域40を選択する操作が行われたかどうかをチェックする(s240)。
【0074】
この処理で、価値選択領域40を選択する操作が行われていれば(s240:YES)、再生中のコンテンツデータを、価値選択領域40のうち選択された領域に対応するデータ価値のコンテンツデータに変更させる旨の変更要求データをサーバ10に送信する(s250)。この処理では、選択されたデータ価値を特定可能なデータを変更要求データとして生成して送信する。この変更要求データを受信したサーバ10では、CPU11が配信中のコンテンツデータについてストリーミング配信を停止し、変更要求データで特定されるデータ価値のコンテンツデータをストリーミング配信する。
【0075】
こうして、s250の処理を終えたら、s140の処理で開始されたストリーム再生を終了した後(s260)、s130の処理へ移行する。このs260の処理は、s230の処理と同様の処理である。
なお、このように、s240からs260を経てs130の処理へ戻った場合は、s240の処理で価値選択領域40により選択されたデータ価値のコンテンツデータがストリーム再生される。
【0076】
また、s240の処理で、価値選択領域40を選択する操作が行われていなければ(s240:NO)、再生選択領域38を選択する操作が行われたかどうかをチェックする(s270)。
この処理で、再生選択領域38を選択する操作が行われていれば(s270:YES)、再生中のコンテンツデータを、再生選択領域38のうち選択された領域に対応する再生位置から再生させる旨の再生要求データをサーバ10に送信する(s280)。この再生要求データを受信したサーバ10では、CPU11が配信中のコンテンツデータについて、再生要求データで特定される再生位置から再生可能なデータ領域以降をストリーミング配信し直す。
【0077】
こうして、s280の処理を終えたら、s140の処理で開始されたストリーム再生を終了した後(s290)、s130の処理へ移行する。このs290の処理は、s230,s260の処理と同様の処理である。
なお、このように、s270からs290を経てs130の処理へ戻った場合、再生中のコンテンツデータが、s270の処理で再生選択領域38により選択された再生位置からストリーム再生される。
【0078】
そして、本コンテンツ再生処理は、s130からs290の処理を繰り返した後、s190,s200の処理を経て終了する。
○サーバ10によるコンテンツ配信処理
以下に、サーバ10のCPU11がハードディスク13に記録されているプログラムに従って実行するコンテンツ配信処理の処理手順を図5に基づいて説明する。このコンテンツ配信処理は、クライアント20から開始要求データが送信されてきた際(図3におけるs110の処理)に開始される。
【0079】
まず、ユーザ認証を行う(s310)。この処理では、クライアント20から受信した開始要求データで特定されるIDおよびパスワードの組み合わせが登録済みの利用者のものと一致する場合に、登録済み利用者からの要求であると判定し、正常にユーザ認証が行われたものとみなす。ここでいう「登録済みの利用者」とは、会員登録することによりIDおよびパスワードが割り当てられた利用者であって、このIDおよびパスワードが会員登録した利用者に対応づけられた状態でデータテーブルに登録されている。よって、このs310の処理では、認証データで特定されるIDおよびパスワードの組み合わせが、データテーブルに登録されている組み合わせである場合に、ユーザ認証が正常に行われる。なお、このデータテーブルはハードディスク13に記録されているものである。
【0080】
こうして、正常にユーザ認証できた場合に以降の処理へ移る。なお、このs310の処理において、開始要求データで特定されるIDおよびパスワードの組み合わせが登録済みの利用者のものと一致しない場合、ユーザ認証が正常に行われないため(つまり、登録済み利用者からの要求ではないと判定するため)、本コンテンツ配信処理を終了するための処理が行われることになるが、本発明を理解するうえで重要ではないため省略する。
【0081】
次に、初期設定を行う(s320)。この処理では、サーバ10が配信可能なコンテンツデータの基準となる課金単価(単位時間あたりの料金)であって、サーバ10が単位時間(例えば、1分)で配信可能なデータ量に応じて定められた基準単価a(例えば、10円)を変数Uにセット(a→U)する。また、変数Mに「0」をセット(0→M)する。この変数Mは、以降の処理でクライアント20の利用者に対する課金額がセットされる変数である。なお、以降の処理における「u」,「m」は、変数U,Mにセットされた値を示すものとする。
【0082】
次に、コンテンツデータの配信を開始する(s330)。この処理では、複数のコンテンツデータのうち、標準的なデータ価値(図2における「0%」)のコンテンツデータについてストリーミング配信を開始する。こうして、ストリーミング配信を開始したコンテンツデータは、クライアント20側でストリーム再生が開始される(図3におけるs140の処理)。
【0083】
次に、タイマーによるカウントを開始する(s340)。
次に、タイマーのカウント値tcに基づいて、クライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量が、サーバ10が単位時間tuで配信可能なデータ量duに到達したかどうかをチェックする(s350)。サーバ10は、単位時間tuで一定のデータ量duだけコンテンツデータを配信できるため、このデータ量duに、ストリーミング配信を開始してからの経過時間であるタイマーのカウント値tcと単位時間tuとの比を積算して求められるデータ量dc(=du・t/tu)を、クライアント20にてストリーム再生されたデータ量として特定することができる。そして、この特定したデータ量dcが、サーバ10が単位時間tuで配信可能なデータ量du以上(du≦dc)となった場合に、クライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量が所定データ量に到達したと判定する。
【0084】
このs350の処理で、クライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量が、サーバ10が単位時間tuで配信可能なデータ量duに到達していたら(s350:YES)、変数Mに変数Uの値uを加算(m+u→M)する(s360)。こうして、単位時間tuが経過したことにより変数Mに課金単価を示す値が加算される。
【0085】
次に、クライアント20にコンテンツデータのストリーミング配信に対して課金すべき課金額を通知する(s370)。この処理では、コンテンツデータのストリーミング配信に対して課金すべき課金額として、このs370の処理を行う時点で変数Mにセットされている値mを示すデータを、課金通知データとしてクライアント20に送信する。この課金通知データを受信したクライアント20側では、課金通知データで示される値mが、コンテンツデータのストリーミング配信に対する課金額として通知される(図3におけるs160の処理,図4における状態領域36参照)。
【0086】
次に、s340の処理でカウントを開始したタイマーのカウント値tcをリセットした後(s380)、s350の処理へ戻る。
また、s350の処理で、クライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量が、サーバ10が単位時間tuで配信可能なデータ量duに到達していなければ(s350:NO)、配信中のコンテンツデータについて、クライアント20側での再生が終了したかどうかをチェックする(s390)。クライアント20側からは、s330の処理で配信を開始したコンテンツデータのストリーム再生が終了した際、再生が終了した旨を通知するための終了通知データが送信されてくるため(図3におけるs180の処理)、このs380の処理では、終了通知データを受信した場合に、クライアント20側での再生が終了したと判定する。
【0087】
このs390の処理で、クライアント20側での再生が終了していれば(s390:YES)、s340の処理でカウントを開始したタイマーをストップすると共に、カウント値tcをリセットする(s400)。
次に、変数Mの値に基づいて課金処理を行う(s410)。この処理では、変数Mにセットされた値、つまり課金額をクライアント20の利用者における所定期間内の利用料金に加算するための課金処理を行う。
【0088】
そして、クライアント20にコンテンツデータのストリーミング配信に対して課金すべき課金額を通知する(s420)。この処理は、s370の処理と同様の処理であり、クライアント20側では、課金通知データで示される値mが課金額として通知される(図3におけるs200の処理)。
【0089】
このs420の処理を終えた後、本コンテンツ再生処理を終了する。
また、上述したs390の処理で、クライアント20側での再生が終了していなければ(s390:NO)、配信中のコンテンツデータを変更すべきかどうかをチェックする(s430)。クライアント20側からは、配信中コンテンツデータを変更するための操作が利用者により行われた際、配信中コンテンツデータの変更を要求する旨の変更要求データが送信されてくるため(図3におけるs250の処理)、このs430の処理では、変更要求データを受信した場合に、コンテンツデータを変更すべきと判定する。
【0090】
このs430の処理で、コンテンツを変更すべきであれば(s430:YES)、変数Mに、タイマーのカウント値tcに基づいて補正した変数Uの値uを加算する(s440)。この処理では、変数Uの値uに、タイマーのカウント値tcと単位時間tuとの比(tc/tu)を乗算した値を変数Uの補正値(u・tc/tu)とし、この補正値を変数Mに加算(m+(u・tc/tu)→M)する。こうして、変数Mには、タイマーのカウント値tcに応じた経過時間分の課金単価を示す値が加算される。
【0091】
次に、クライアント20にコンテンツデータのストリーミング配信に対して課金すべき課金額を通知する(s450)。この処理は、s370の処理と同様の処理である。
次に、s340の処理でカウントを開始したタイマーのカウント値tcをリセットする(s460)。
【0092】
次に、配信中のコンテンツデータを、異なるデータ価値のコンテンツデータに変更する(s470)。この処理では、配信中コンテンツデータの配信を停止すると共に、s430の処理で受信した変更要求データで特定されるデータ価値のコンテンツデータのストリーミング配信を開始する。
【0093】
次に、s470の処理で変更したコンテンツデータのデータ品質に応じた値bを変数Uにセット(b→U)する(s480)。この処理では、クライアント20側から受信した変更要求データで変更を要求されたデータ価値に基づいて、このデータ品質を示す値x(「−100%」〜「+100%」)に基準単価aを積算した値と、基準単価aとを加算した値b(=a+a・x)が算出され、変数Uにセットされる。つまり、変数Uにセットされる課金単価は、0円(無料)から2a円(倍額)までのうちいずれかに変更されたことになる。
【0094】
こうして、s480の処理を終えた後、s350の処理へ戻る。
また、上述したs430の処理で、コンテンツデータを変更すべきでなければ(s430:NO)、配信中のコンテンツデータについて、配信を停止すべきかどうかをチェックする(s490)。クライアント20側からは、配信中コンテンツデータの配信を停止するための操作が利用者により行われた際、配信の停止を要求する旨の停止要求データが送信されてくるため(図3におけるs220の処理)、このs490の処理では、停止要求データを受信した場合に、コンテンツデータの配信を停止すべきと判定する。
【0095】
このs490の処理で、コンテンツデータの配信を停止すべきであれば(s490:YES)、配信中コンテンツデータの配信を停止した後(s500)、s400の処理へ移行する。
また、s490の処理で、コンテンツデータの配信を停止すべきでなければ(s490:NO)、配信中コンテンツデータの再生位置を変更すべきかどうかをチェックする(s510)。クライアント20側からは、配信中コンテンツデータの時間軸上の再生位置を変更するための操作が利用者により行われた際、配信中コンテンツデータの再生位置の変更を要求する旨の再生要求データが送信されてくるため(図3におけるs280の処理)、このs510の処理では、再生要求データを受信した場合に、コンテンツデータの再生位置を変更すべきと判定する。
【0096】
このs510の処理で、配信中コンテンツデータの再生位置を変更すべきであれば(s510:YES)、配信中コンテンツデータの再生位置を変更し(s520)、変更すべきでなければ(s510:NO)、s520の処理を行うことなく、s350の処理へ戻る。このs520の処理では、配信中コンテンツデータについて、再生要求データで要求された時間軸上の再生位置から再生可能なデータ領域以降のストリーミング配信を開始することにより、配信中コンテンツデータの再生位置を変更する。
【0097】
こうして、s350からs520の処理を繰り返した後、s400からs420の処理を経て、本コンテンツ再生処理を終了する。
[第1実施形態の効果]
このように構成されたコンテンツ配信システム1によれば、利用者に対する課金は、図5におけるs330の処理以降にストリーミング配信したデータ量に応じて行われる(s410の処理)。
【0098】
このデータ量は、コンテンツデータのうちクライアント20でストリーム再生された(または、クライアント20が実際に配信を受けた)と特定されるデータ量であるため、利用者がコンテンツデータ全ての配信を受け終わる前に配信を終了させた場合、利用者に対しては、クライアント20でストリーム再生されたと特定される分のデータ量に応じた料金の課金が行われる。
【0099】
つまり、クライアント20の利用者は、途中で配信を受けることを停止した場合であれば、コンテンツデータ全体の料金を支払う必要がないため、コンテンツデータの配信を受けること、および、使用することに対する抵抗感が軽減し、コンテンツデータの配信を受けて試しに使用してみるといったことを行いやすい。
【0100】
また、サーバ10は、図5におけるs430の処理でクライアント20側から変更要求データを受信する毎に、配信中のコンテンツデータについては配信を停止し、変更要求データで要求された異なるデータ価値のコンテンツデータの配信を開始することができる(s470の処理)。よって、利用者は、クライアント20を操作してサーバ10へ変更要求データを送信させることによって(図3における250の処理)、ストリーム再生中(配信を受けている最中)のコンテンツデータを異なるコンテンツデータに変更することができる。
【0101】
また、サーバ10は、図5におけるs480の処理でコンテンツデータのデータ価値に応じて課金単価(変数Uの値)を変更することによって、クライアント20へ配信したコンテンツデータのデータ価値に応じた料金体系での課金を行うことができる。
【0102】
また、サーバ10は、図5におけるs350の処理において、s330の処理でストリーミング配信を開始してから、s390の処理でクライアント20側でのストリーム再生が終了したことを検出するまで、または、s490の処理でコンテンツデータの配信を停止するまでの時間(タイマーのカウント値)でストリーミング配信したデータ量を、クライアント20にてストリーム再生されたデータ量として特定することができる。
【0103】
また、サーバ10は、映像または音声をストリーム再生可能なコンテンツデータをストリーミング配信することができる。
また、サーバ10は、図5におけるs510の処理でクライアント20から再生要求データを受信すると、この再生要求データで示される再生位置から再生可能な状態でコンテンツデータの配信を継続することができる。よって、利用者は、クライアント20によるストリーム再生中、再生要求データをサーバ10へ送信させることによって(図3におけるs280の処理)、任意の再生位置からコンテンツデータをストリーム再生させることができる。
【0104】
また、サーバ10は、図5におけるs390,s500の処理でコンテンツデータの配信を停止した場合、または、s470の処理でコンテンツデータを変更した場合に、s420,s450の処理によって、それまでに配信していたコンテンツデータについて課金された料金を逐一利用者側へ通知することができる。
【0105】
また、クライアント20は、再生用画像の価値選択領域40のうち、いずれかのデータ価値に対応する表示領域を指定する操作が利用者により行われた際に、変更要求データをサーバ10へ送信することができる。このとき、利用者は、価値選択領域40として表示されたスライドバーの操作によってストリーム再生すべきコンテンツデータを指定・変更することができる。
【0106】
[第2実施形態]
コンテンツ配信システム2は、第1実施形態のコンテンツ配信システム1と同様の構成であり、一部処理内容が異なるだけであるため、この相違点についてのみ詳述する。
【0107】
サーバ10は、コンテンツデータとして、図6に示すように、同一内容でデータ品質(本実施形態においては、映像の解像度、および、音声のチャネル数)が異なる複数(本実施形態においては、標準的なデータ品質「0%」を中心に、「−100%」〜「+100%」まで9種類)のコンテンツデータが記録している。
○クライアント20によるコンテンツ再生処理
本実施形態におけるコンテンツ再生処理を、第1実施形態におけるコンテンツ再生処理(図3)との相違点についてのみ図7に基づいて説明する。なお、このコンテンツ再生処理は、第1実施形態におけるコンテンツ再生処理における「データ価値」を「データ品質」と読み替えたものとする。
【0108】
まず、s120の処理では、図8に示すように、価値選択領域40の替わりに品質選択領域42が設けられた再生用画像をディスプレイに表示する。
また、s140の処理でコンテンツデータのストリーム再生が開始された以降、利用者は、キーボードまたはマウスにより再生用画像のうちの操作領域34または品質選択領域42を選択(クリック)する操作を行うことができる。
【0109】
また、s210の処理で、操作領域34を選択する操作が行われていなければ(s210:NO)、品質選択領域42を選択する操作が行われたかどうかをチェックする(s242)。
この処理で、品質選択領域42を選択する操作が行われていれば(s242:YES)、再生中のコンテンツデータを品質選択領域42のうち選択された領域に対応するデータ品質のコンテンツデータに変更させる旨の品質指定データと、品質選択領域42を選択する操作が行われた時点におけるコンテンツデータの時間軸上における再生位置を特定可能な再生要求データとをサーバ10に送信する(s252)。これらデータを受信したサーバ10は、配信中のコンテンツデータについてストリーミング配信を停止すると同時に、品質指定データで特定されるデータ品質のコンテンツデータを、再生要求データで特定される再生位置から再生可能な状態でストリーミング配信してくる。
【0110】
こうして、s252の処理を終えたら、s260の処理へ移行する。 なお、このように、s242からs260を経てs130の処理へ戻った場合、s242の処理で品質選択領域42により選択されたデータ品質のコンテンツデータが、品質選択領域42を選択した時点からストリーム再生される。これにより、利用者には、先にストリーミング配信されていたコンテンツデータのストリーミング配信そのものは停止されているにも拘わらず、ストリーム再生されているコンテンツデータのデータ品質のみが変更されたと認識させることができる。なお、コンテンツデータのデータ品質を「+75%」に変更させた場合の再生用画像の様子を図9に示す。
【0111】
また、s242の処理で、品質選択領域42を選択する操作が行われていなければ(s242:NO)、s270の処理へ移行する。
○サーバ10によるコンテンツ配信処理
本実施形態におけるコンテンツ配信処理を、第1実施形態におけるコンテンツ配信処理(図5)との相違点について説明する。なお、このコンテンツ配信処理は、第1実施形態におけるコンテンツ配信処理における「データ価値」を「データ品質」と読み替えたものとする。
【0112】
まず、s430の処理では、コンテンツデータを変更するかどうかを第1実施形態とは異なる方法で判定する。本実施形態において、クライアント20側からは、配信中コンテンツデータを変更するための操作が利用者により行われた際、コンテンツデータを異なるデータ品質のものに変更させる旨の品質指定データと、品質選択領域42を選択する操作が行われた時点におけるコンテンツデータの時間軸上における再生位置を特定可能な再生要求データとが送信されてくるため(図7におけるs252の処理)、このs430の処理では、これらデータを受信した場合に、コンテンツデータを変更すべきと判定する。
【0113】
そして、s470の処理では、配信中コンテンツデータの配信を停止すると共に、品質指定データで特定されるデータ品質のコンテンツデータについて、再生要求データで特定される再生位置から再生可能なデータ領域以降のストリーミング配信を開始する。これにより、クライアント20側では、コンテンツデータそのものが変更されているにも拘わらず、ストリーム再生中のコンテンツデータがデータ品質のみ変更されて継続して再生されている状態を擬似的に実現できる。
【0114】
[第2実施形態の効果]
このように構成されたコンテンツ配信システム2によれば、第1実施形態と同様の構成から得られる効果の他に、以下に示すような効果を得ることができる。このコンテンツ配信システム2において、サーバ10は、図5におけるs430の処理でクライアント20側から品質指定データを受信する毎に、配信中のコンテンツデータについては配信を停止し、品質指定データで要求された異なるデータ品質のコンテンツデータの配信を開始することができる(s470の処理)。よって、利用者は、クライアント20を操作してサーバ10へ品質指定データを送信させることによって(図3における252の処理)、ストリーム再生中(配信を受けている最中)のコンテンツデータを異なるデータ品質のコンテンツデータに変更することができる。
【0115】
また、サーバ10は、図5におけるs480の処理でコンテンツデータのデータ品質に応じて課金単価(変数Uの値)を変更することによって、クライアント20へ配信したコンテンツデータのデータ品質に応じた料金体系で課金を行うことができる。
【0116】
また、サーバ10は、コンテンツデータの配信中、図5におけるs430の処理で品質指定データおよび再生要求データを受信した場合に、配信中のコンテンツデータを変更すると共に、変更後のコンテンツデータを再生要求データで特定される再生位置からストリーム再生できる状態で配信することができる。
【0117】
よって、利用者は、コンテンツデータのストリーム再生中に、クライアント20により品質指定データをサーバ10へ送信させることにより(図7におけるs252の処理)、同一の内容を最初からストリーム再生し直すことなく、コンテンツデータをデータ品質のみ変更された状態で継続的にストリーム再生させることができる。
【0118】
[第3実施形態]
コンテンツ配信システム3は、第1実施形態のコンテンツ配信システム1と同様の構成であり、一部処理内容が異なるだけであるため、この相違点についてのみ詳述する。
【0119】
サーバ10は、コンテンツデータとして、図10に示すように、それぞれ異なる価値が設定された内容の異なる複数(本実施形態においては、標準的なデータ価値「0%」を中心に、「−100%」〜「+100%」まで9種類)のコンテンツデータそれぞれが、コンテンツデータの内容全てを示す完全版、および、完全版よりデータ品質が低く設定された(または、完全版の一部が抽出された)見本版の形態で記録している。
○クライアント20によるコンテンツ再生処理
本実施形態におけるコンテンツ再生処理を、第1実施形態におけるコンテンツ再生処理(図3)との相違点について説明する。
【0120】
まず、s120の処理では、図11に示すように、第1実施形態における再生用画像を、配信を受けるコンテンツデータを見本版とする完全版とするかを選択するための形態選択領域44が設けられた状態でディスプレイに表示する。なお、サーバ10は、s110のログイン処理で正当な利用者からのアクセスであることを確認したうえ後、複数のコンテンツデータのうち標準的なデータ価値(図2における「0%」)のコンテンツデータを見本版にてストリーミング配信してくる。
【0121】
また、s130の処理でコンテンツデータのストリーム再生が開始された以降、利用者は、キーボードまたはマウスにより再生用画像のうちの操作領域34,価値選択領域40の他、形態選択領域44(「見本版」または「完全版」)を選択(クリック)する操作を行うことができる。なお、この形態選択領域44にて選択された形態は強調表示される(図11における白抜き文字で示された部分参照)。
【0122】
また、s240の処理では、価値選択領域40または形態選択領域44を選択する操作が行われたかどうかをチェックする。
そして、s250の処理では、再生中のコンテンツデータを、価値選択領域40のうち選択された領域に対応するデータ価値で、かつ、形態選択領域44により選択された形態のコンテンツデータに変更させる旨の変更要求データをサーバ10に送信する。具体的には、価値選択領域40のうち選択された領域に対応するデータ価値、および、形態選択領域44により選択されている形態を特定可能なデータを変更要求データとして生成して送信する。この変更要求データを受信したサーバ10は、配信中のコンテンツデータについてストリーミング配信を停止すると同時に、変更要求データで特定されるデータ価値および形態のコンテンツデータをストリーミング配信してくる。
○サーバ10によるコンテンツ配信処理
本実施形態におけるコンテンツ配信処理を、第1実施形態におけるコンテンツ配信処理(図3)との相違点についてのみ図12に基づいて説明する。
【0123】
まず、s340の処理の後、配信中のコンテンツデータが完全版かどうかをチェックする(s342)。このs342の処理で、配信中のコンテンツデータが完全版である場合は(s342:YES)、s350の処理へ移行する一方、配信中のコンテンツデータが見本版である場合には(s342:NO)、s390の処理へ移行する。
【0124】
そして、s430の処理の後にも、配信中のコンテンツデータが完全版かどうかをチェックする(s432)。このs432の処理で、配信中のコンテンツデータが完全版である場合は(s432:YES)、s440の処理へ移行する一方、配信中のコンテンツデータが見本版である場合には(s432:NO)、s440の処理を行うことなく、s450の処理へ移行する。
【0125】
[第3実施形態の効果]
このように構成されたコンテンツ配信システム3によれば、第1実施形態と同様の構成から得られる効果の他に、以下に示すような効果を得ることができる。このコンテンツ配信システム3において、サーバ10は、クライアント20へ配信中のコンテンツデータが完全版であれば、図5におけるs350からs380の処理およびs440の処理を行う。そのため、クライアント20へ配信したコンテンツデータが完全版である場合のみ、利用者に対する課金を行うことができる。よって、利用者は、無料の見本版にてコンテンツデータを試しにストリーム再生してみてから、有料の完全版を使用するか否かを決定する、といったことができる。
【0126】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、サーバ10が単一のクライアント20とのみセッションを確立してデータ通信を行っている場合を例示したが、サーバ10は、複数のクライアントそれぞれとセッションを確立し、同時にデータ通信を行うことも当然可能である。
【0127】
また、上記実施形態において、クライアント20は、ディスプレイに表示された表示領域をキーボードやマウスで選択する、といったソフトウェア的な処理を経て、データ価値,再生位置,データ品質などの変更や、コンテンツデータの配信停止をサーバ10側へ指令する(各種データを送信する)ように構成されたものを例示した。しかし、これらの指令は、クライアント20にハードウェア的な操作部(例えば、スイッチなど)を設け、これらの操作により行えるように構成してもよい。
【0128】
また、上記実施形態において、サーバ10は、図5,図12におけるs350の処理で、タイマーのカウント値tcに基づいて、クライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量を特定するように構成されたものを例示した。しかし、クライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量を特定する際に使用するパラメータとしては、例えば、s330の処理の後、実際に配信したコンテンツデータのデータ量を採用してもよい。具体的には、s340の以降の処理におけるタイマーを、実際に配信したデータ量をカウントするものとし、s350の処理では、このカウント値をクライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量として特定すればよい。この場合、図5,図12におけるs360,s440の処理においては、データ量に応じた値が変数Mに加算(つまり課金)される。
【0129】
また、本実施形態においては、サーバ10が作動するキッカケとなる各種データ(停止要求データ,変更要求データ,再生要求データ,品質指定データ)が、クライアント20の有する機能(プログラム等)により送信されるように構成されたものを例示した。しかし、このようなデータを送信するための機能は、サーバ10側から提供できると望ましい。
【0130】
このためには、例えば、クライアント20が送信すべき各種データをサーバ10へ送信させるための機能を周知のインターネット関連技術で実現できるウェブページを、インターネット100を介して配信するウェブサーバとしての機能(本発明におけるページ配信手段)を備えておけばよい(例えば、サーバプログラムを組み込んでおくなど)。このように構成すれば、クライアント20側にウェブブラウザが設けられてさえいれば、サーバ10側から、ウェブブラウザを介してクライアント20に各種データを送信する機能を提供することができる。
【0131】
また、上記実施形態において、クライアント20は、図3,図7におけるs120の処理で、価値選択領域40,品質選択領域42がスライドバーとして表示されてなる再生用画像をディスプレイに表示させるように構成されたものを例示した。しかし、この再生用画像としては、価値選択領域40,品質選択領域42をスライドバー以外の形状で表示させるように構成してもよい。
【0132】
例えば、図13(a),(b)に示すように、価値選択領域40,品質選択領域42を、複数のデータ価値,データ品質それぞれに対応する表示領域がボタンとして表示されるように構成してもよく、このように構成すれば、利用者は、ボタンを選択する操作によってデータ価値,データ品質を指定しコンテンツデータを変更することができる。また、図14(a),(b)に示すように、価値選択領域40,品質選択領域42を、複数のデータ価値,データ品質それぞれに対応する表示領域がプルダウンメニュー形式で表示されるように構成してもよく、このように構成すれば、利用者は、プルダウンメニューによってデータ価値,データ品質を指定しコンテンツデータを変更することができる。また、プルダウンメニューであれば、選択する操作が行われるまでは、コンテンツデータの種類分の表示領域が表示部において占有されないため、その分、コンテンツデータに対応する表示領域を広く使用することができる。
【0133】
また、上記実施形態において、サーバ10は、図5,図12の処理におけるs350の処理で、タイマーのカウント値tcに基づきクライアント20でストリーム再生されたコンテンツデータのデータ量が、サーバ10が単位時間tuで配信可能なデータ量duに到達したかどうかをチェックするように構成されたものを例示した。しかし、このs350の処理では、単に、タイマーのカウント値tcが所定の単位時間tuに到達したか(tu≦tc)どうかをチェックするだけとしてもよい。
【0134】
また、上記実施形態において、クライアント20は、図3,図7におけるs120の処理で、操作領域34がコンテンツデータの再生を停止するためのボタンとしてのみ表示されてなる再生用画像をディスプレイに表示させるように構成されたものを例示した。しかし、この再生用画像では、図15に示すように、操作領域34として、コンテンツデータの再生を停止する停止ボタン34a以外に、再生を一時停止する一時停止ボタン34b、一時停止を解除する再生ボタン34cなどが表示されるように構成すると共に、これらのボタンに対応する機能を実現するための指令がサーバ10とクライアント20との間でやりとりされるように構成してもよい。
【0135】
また、上記実施形態においては、サーバ10にデータ価値,データ品質が異なる複数のコンテンツデータが記録されており、クライアント20が、図3,図7におけるs120の処理で、データ価値,データ品質を示す値(−100%〜+100%)が配列された価値選択領域40,品質選択領域42が表示されてなる再生用画像をディスプレイに表示させるように構成されたものを例示した。しかし、サーバ10には、課金単価が異なる複数のコンテンツデータを記録しておき、クライアント20が、図3,図7におけるs120の処理で、図16に示すように、価値選択領域40,品質選択領域42の替わりに、課金単価を示す値が配列された課金選択領域46が表示されてなる再生用画像をディスプレイに表示させるように構成してもよい。
【0136】
また、上記実施形態において、クライアント20が図3,図7におけるs120の処理でディスプレイに表示する再生用表示画像のうち、状態領域36には、再生中か停止中かのメッセージ、課金通知データで示される課金額の他、図17に示すように、例えば、課金単価36a、再生時間36bなどが表示されるようにしてもよい。この場合、課金単価や再生時間に関するデータをサーバ10とクライアント20との間でやりとりするように構成すればよい。
【0137】
また、上記第3実施形態においては、図12におけるs342の処理で、配信中のコンテンツデータが見本版である場合、s350の処理を行わないことにより、課金に関する処理(s360の処理)が行われなくなるように構成されたものを例示した。しかし、課金に関する処理が行われなくなるようにするための別の構成として、課金に関する処理だけが行われなくなるように構成してもよい。具体的には、例えば、図18に示すように、s342の処理がs350の処理とs360の処理との間で行われるようにし、「YES」である場合はs360の処理へ移行する一方、「NO」である場合にはs360の処理を行うことなくs370の処理へ移行する、といった構成が考えられる。
【0138】
また、上記第3実施形態においては、サーバ10が配信可能なコンテンツデータの見本版が、完全版よりもデータ品質の低く設定されたものである構成を例示した。しかし、コンテンツデータの見本版は、例えば、完全版で示される内容の一部が抽出されたものとしてもよい。
【0139】
また、上記実施形態においては、クライアント20を、図3,図7におけるs140以降の処理で実際にストリーム再生した再生済みデータ量をカウントしておき、s230の処理でカウントしておいた再生済みデータ量をサーバ10側に通知(通知するためのデータを送信)するように構成しておき、サーバ10を、図5,図12におけるs410の処理で再生済みデータ量に合わせて変数Mの値を訂正(例えば、再生済みデータ量に応じた課金額が変数Mの値と所定値以上離れている場合に、変数Mの値を再生済みデータ量に応じた課金額に変更するなど)するようにしておいてもよい。
【0140】
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態において、サーバ10は本発明におけるコンテンツ配信装置、クライアント20は本発明における利用者側の端末装置である。
また、サーバ10の有するコンテンツ配信機能を実現するCPU11は、本発明におけるコンテンツ配信手段であり、課金機能を実現するCPU11は、本発明における課金手段である。
【0141】
また、クライアント20の有するコンテンツ再生機能は、本発明におけるコンテンツ再生手段である。
また、サーバ10により実行される図5,図12,図18のコンテンツ配信処理において、s330,s500およびs520の処理は本発明におけるコンテンツ配信手段であり、s350の処理は本発明における配信データ量特定手段であり、s360,s440およびs420の処理は本発明における課金手段であり、s370およびs450の処理は本発明における課金通知手段であり、s520の処理は本発明における再生位置変更手段である。
【0142】
また、クライアント20により実行される図3,図7のコンテンツ再生処理において、s110の処理は本発明における開始要求送信手段であり、s120の処理は本発明における品質指定手段であり、s160およびs200の処理は本発明における料金報知手段であり、s220の処理は本発明における停止要求送信手段であり、s250の処理は本発明における変更要求送信手段であり、s252の処理は本発明における品質指定送信手段であり、s280の処理は本発明における再生要求送信手段である。また、s120の処理で表示される再生用画像は本発明における選択画像であり、この再生用画像が表示されるユーザインターフェース26のディスプレイは本発明における表示部である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンテンツ配信システム全体を示す構成図
【図2】第1実施形態においてサーバが配信可能なコンテンツを示す図
【図3】第1,第3実施形態においてクライアントにより実行されるコンテンツ再生処理の処理手順を示すフローチャート
【図4】第1実施形態における再生用画像を示す図
【図5】第1,第2実施形態においてサーバにより実行されるコンテンツ配信処理の処理手順を示すフローチャート
【図6】第2実施形態においてサーバが配信可能なコンテンツを示す図
【図7】第2実施形態においてクライアントにより実行されるコンテンツ再生処理の処理手順を示すフローチャート
【図8】第2実施形態において標準的なデータ品質のコンテンツデータが再生されている状態の再生用画像を示す図
【図9】第2実施形態においてデータ品質の高いコンテンツデータが再生されている状態の再生用画像を示す図
【図10】第3実施形態においてサーバが配信可能なコンテンツを示す図
【図11】第3実施形態における再生用画像を示す図
【図12】第3実施形態においてサーバにより実行されるコンテンツ配信処理の処理手順を示すフローチャート
【図13】別の実施形態における再生用画像を示す図
【図14】別の実施形態における再生用画像を示す図
【図15】別の実施形態における再生用画像を示す図
【図16】別の実施形態における再生用画像を示す図
【図17】別の実施形態における再生用画像を示す図
【図18】別の実施形態においてサーバにより実行されるコンテンツ配信処理の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…コンテンツ配信システム、2…コンテンツ配信システム、3…コンテンツ配信システム、10…サーバ、11…CPU、12…ROM、13…ハードディスク、14…RAM、15…NIC、20…クライアント、21…CPU、22…ROM、23…ハードディスク、24…RAM、25…NIC、26…ユーザインターフェース、32…映像再生領域、34…操作領域、34a…停止ボタン、34b…一時停止ボタン、34c…再生ボタン、36…状態領域、36a…課金単価、36b…再生時間、38…再生選択領域、40…価値選択領域、42…品質選択領域、44…形態選択領域、46…課金選択領域。
Claims (28)
- ネットワークを介してデータ通信可能な利用者側の端末装置に、該端末装置で使用可能なコンテンツデータを配信するコンテンツ配信装置であって、
コンテンツデータの配信開始を要求する旨の開始要求データを前記端末装置から受信した際に、所定データ量毎にコンテンツデータの配信を開始し、該コンテンツデータの配信停止を要求する旨の停止要求データを前記端末装置から受信した場合に、該コンテンツデータの配信を停止するコンテンツ配信手段と、
該コンテンツ配信手段によるコンテンツデータの配信が開始された以降、前記端末装置から前記停止要求データを受信した際に、該停止要求データを受信するまでの間に配信された前記コンテンツデータの配信データ量を特定する配信データ量特定手段と、
前記端末装置の利用者に対して、前記配信データ量特定手段により特定された配信データ量に応じた課金を行う課金手段と、を備えている
ことを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 前記コンテンツ配信手段は、
複数種類のコンテンツデータを配信可能に構成され、
前記開始要求データで要求されたコンテンツデータの配信を開始した以降、前記停止要求データおよび前記開始要求データからなるデータであって、配信中のコンテンツデータの配信停止および別のコンテンツデータの配信開始を要求する旨の変更要求データを前記端末装置から受信した場合に、配信中のコンテンツデータを前記変更要求データで配信を要求されたコンテンツデータに変更する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信装置。 - 前記配信データ量特定手段は、前記コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、前記変更要求データを前記端末装置から受信する毎に、該変更要求データを受信するまでの間における前記配信データ量を前記所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定し、また、前記コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、前記停止要求データを前記端末装置から受信した場合に、該停止要求データを受信するまでの間における前記配信データ量を前記所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定して、
前記課金手段は、前記配信データ量特定手段により特定された配信データ量と、該配信データ量特定手段が前記配信データ量を特定する際に対象としたコンテンツデータの種類とに基づいて課金を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信装置。 - 前記コンテンツ配信手段は、同一の内容でデータ品質が異なる複数のコンテンツデータを配信可能に構成されており、
前記配信データ量特定手段は、前記コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、前記端末装置から前記変更要求データを受信する毎に、該変更要求データを受信するまでの間における前記配信データ量を前記所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定し、また、前記コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの配信が開始された以降、前記停止要求データを前記端末装置から受信した場合に、該停止要求データを受信するまでの間における前記配信データ量を前記所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定して、
前記課金手段は、前記配信データ量特定手段により特定された配信データ量と、該配信データ量特定手段が前記配信データ量を特定する際に対象としたコンテンツデータのデータ品質とに基づいて課金を行う
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のコンテンツ配信装置。 - 前記コンテンツ配信手段は、同一内容のコンテンツデータを、該コンテンツデータの内容全てを示す完全版、および、該コンテンツデータの内容の一部を抽出または前記完全版よりデータ品質が低く設定された見本版の形態で配信可能に構成されており、
前記配信データ量特定手段は、前記コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータの前記完全版による配信が開始された以降であれば、前記変更要求データまたは前記停止要求データを前記端末装置から受信した際に、該データを受信するまでの間における前記配信データ量を前記所定コンテンツデータの配信に関するパラメータに基づいて特定する一方、所定コンテンツデータの前記見本版による配信が開始された以降であれば、前記変更要求データまたは前記停止要求データを前記端末装置から受信した際に、前記配信データ量を特定しない
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のコンテンツ配信装置。 - 前記配信データ量特定手段は、前記開始要求データを受信してから前記停止要求データを受信するまでの経過時間、または、前記開始要求データを受信した以降に前記コンテンツ配信手段が実際に配信したコンテンツデータのデータ量をコンテンツデータの配信に関するパラメータとし、該パラメータに基づいて前記配信データ量を特定する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコンテンツ配信装置。 - 前記コンテンツ配信手段は、コンテンツデータとして、前記端末装置において映像または音声をストリーム再生可能なデータをストリーミング配信可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のコンテンツ配信装置。 - 前記コンテンツ配信手段により所定コンテンツデータのストリーミング配信が開始された以降、該所定コンテンツデータで示される映像または音声の時間軸上における特定の再生位置からのストリーム再生を要求する旨の再生要求データを前記端末装置から受信した際に、前記コンテンツ配信手段が配信中のコンテンツデータを、前記再生要求データで示される再生位置から再生可能な状態で配信させる再生位置変更手段を備えている
ことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ配信装置。 - 前記端末装置から前記停止要求データを受信した際、または、所定期間毎に、前記課金手段により課金された料金を特定可能な課金通知データを前記端末装置へ送信する課金通知手段を備えている
ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のコンテンツ配信装置。 - 前記開始要求データおよび前記停止要求データを当該コンテンツ配信装置に送信するための機能が設けられたウェブページを前記端末装置へ配信可能なページ配信手段を備えている
ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のコンテンツ配信装置。 - 前記ページ配信手段は、前記変更要求データを当該コンテンツ配信装置に送信するための機能が設けられたウェブページを配信可能に構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ配信装置。 - 前記ページ配信手段は、前記再生要求データを当該コンテンツ配信装置に配信するための機能が設けられたウェブページを配信可能に構成されている
ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のコンテンツ配信装置。 - 複数種類のコンテンツデータを配信可能なコンテンツ配信装置とネットワークを介してデータ通信可能な端末装置であって、
コンテンツデータの配信開始を要求する開始要求データを前記コンテンツ配信装置へ送信する開始要求送信手段と、
該開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、前記コンテンツ配信装置からコンテンツデータの配信を受けている状態で、利用者の操作を受けて、該コンテンツデータの配信停止を要求する停止要求データを、前記コンテンツ配信装置へ送信する停止要求送信手段と、
前記開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、前記コンテンツ配信装置からコンテンツデータの配信を受けている状態で、利用者の操作を受けて、該配信を受けているコンテンツデータの他のコンテンツデータへの変更を要求する変更要求データを前記コンテンツ配信装置へ送信する変更要求送信手段を備えている
ことを特徴とする端末装置。 - 前記変更要求送信手段は、複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域が設けられた選択画像を表示部に表示させ、いずれかの表示領域を操作部で指定する操作が行われた際に、前記変更要求データを前記コンテンツ配信装置へ送信する処理を行う
ことを特徴とする請求項13に記載の端末装置。 - 前記変更要求送信手段により表示部に表示させられる選択画像は、前記複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域が長さ方向に沿って配設されたスライドバーとして表示されるように構成されている
ことを特徴とする請求項14に記載の端末装置。 - 前記変更要求送信手段により表示部に表示させられる選択画像は、前記複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域がボタンとして表示されるように構成されている
ことを特徴とする請求項14に記載の端末装置。 - 前記変更要求送信手段により表示部に表示させられる選択画像は、前記複数種類のコンテンツデータそれぞれに対応する表示領域がプルダウンメニュー形式で表示されるように構成されている
ことを特徴とする請求項14に記載の端末装置。 - 前記コンテンツ配信装置から配信されるコンテンツデータは、当該端末装置が映像または音声としてストリーム再生可能なデータであって、
前記開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、前記コンテンツ配信装置からコンテンツデータの配信を受けている状態で、利用者の操作を受けて、該配信を受けているコンテンツデータで示される映像または音声の時間軸上における再生位置からの再生を要求する再生要求データを前記コンテンツ配信装置へ送信する再生要求送信手段を備えている
ことを特徴とする請求項13から17のいずれかに記載の端末装置。 - 前記コンテンツ配信装置から、コンテンツデータの使用により課金された料金を特定可能な課金通知データを受信した際に、該課金通知データで特定される料金を報知する料金報知手段を備えている
ことを特徴とする請求項13から18のいずれかに記載の端末装置。 - 請求項1から12のいずれかに記載のコンテンツ配信装置、および、請求項13から19のいずれかに記載の端末装置からなるコンテンツ配信システム。
- 請求項1から12のいずれかに記載のコンテンツ配信装置として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
- 請求項13から19のいずれかに記載の端末装置として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
- ネットワークを介してデータ通信可能な利用者側の端末装置に、該端末装置側で映像または音声としてストリーム再生可能なコンテンツデータを複数のデータ品質によりストリーミング配信可能なコンテンツ配信装置であって、
コンテンツデータの配信開始を要求する旨の開始要求データを前記端末装置から受信した際に、コンテンツデータの前記端末装置へのストリーミング配信を開始して、以降、該端末装置からコンテンツデータのデータ品質を指定する旨の品質指定データと、前記コンテンツデータで示される映像または音声の時間軸上における特定の再生位置からの再生を要求する旨の再生要求データとを受信した場合、配信中のコンテンツデータを前記品質指定データにより特定されるデータ品質のコンテンツデータに変更し、かつ、前記再生要求データで示される再生位置から再生される状態で配信を開始するコンテンツ配信手段と、を備えている
ことを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 前記開始要求データ、前記品質指定データおよび前記再生要求データを当該コンテンツ配信装置に送信するための機能が設けられたウェブページを前記端末装置へ配信可能なページ配信手段を備えている
ことを特徴とする請求項23に記載のコンテンツ配信装置。 - 複数種類のコンテンツデータを配信可能なコンテンツ配信装置とネットワークを介してデータ通信可能な端末装置であって、
利用者の操作を受けて、コンテンツデータの配信開始を要求する開始要求データを前記コンテンツ配信装置に送信する開始要求送信手段と、
該開始要求送信手段により開始要求データを送信した後、前記コンテンツ配信装置から配信されるコンテンツデータに基づいて、該コンテンツデータで示される映像または音声をストリーム再生するコンテンツ再生手段と、
該コンテンツ再生手段によりコンテンツデータが再生されている状態において、利用者に前記複数のデータ品質のうちいずれかのデータ品質を変更すべきデータ品質として指定させる品質指定手段と、
該品質指定手段によりデータ品質が指定された際に、前記コンテンツ再生手段にて再生されている映像または音声において前記品質指定手段による指定が行われた時点での時間軸上の再生位置を特定可能な再生要求データ、および、前記指定されたデータ品質を特定可能な品質指定データを前記コンテンツ配信装置へ送信する品質指定送信手段と、を備えている
ことを特徴とする端末装置。 - 請求項23または請求項24に記載のコンテンツ配信装置、および、請求項25に記載の端末装置からなるコンテンツ配信システム。
- 請求項25に記載の端末装置として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
- 請求項23または請求項24に記載のコンテンツ配信装置として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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