JP2002197370A

JP2002197370A - 課金管理システム、プログラムおよび情報記憶媒体

Info

Publication number: JP2002197370A
Application number: JP2000393341A
Authority: JP
Inventors: Yukie Nakamura; 幸恵中村
Original assignee: Namco Ltd
Current assignee: Namco Ltd
Priority date: 2000-12-25
Filing date: 2000-12-25
Publication date: 2002-07-12

Abstract

(57)【要約】【課題】広告の再生状況に応じた課金を行うことので
きる課金管理システム、プログラムおよび情報記憶媒体
を提供すること。【解決手段】ユーザーの要求に基づいて再生される複
数種の映画の再生状況を把握する把握手段として機能す
る制御部１１０と、把握された再生状況に基づき、広告
依頼業者への課金用の業者用課金データ１２４を更新す
る更新部１３０とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所定の映像が再生
される際に再生される広告の再生状況に基づき、業者等
に対して課金を行うための課金データを管理する課金管
理システム、プログラムおよび情報記憶媒体に関する。

【０００２】

【背景技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、映画館では、映画が再生される前に、広告が再生さ
れる場合がある。また、一般に、テレビ番組の合間には
ＣＭが再生される。

【０００３】このような広告に対する課金方式は、事前
に定められた固定的な課金となっている。

【０００４】しかし、ビデオオンデマンド等のように、
映像が家庭やミニシアターに配信される場合、映像の再
生はユーザーによって制御されるため、同じ映像が配信
される場合でも、広告の再生回数等が異なる場合があ
る。

【０００５】例えば、一時停止時に広告を再生する場
合、一時停止の回数が多いほど、広告の再生回数は多く
なる。

【０００６】このような場合、従来のように固定的な課
金を行うのは適切ではない。

【０００７】また、家庭や、ミニシアター等で映像が再
生される場合、映画館等で映像が再生される場合と異な
り、当該映像を観るユーザーは個人や所定のグループに
限定される。

【０００８】このため、ユーザーの属性によって広告の
効果は大きく異なってくる。

【０００９】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、広告の再生状況に応じた課金を行
うことのできる課金管理システム、プログラムおよび情
報記憶媒体を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る課金管理システムは、ユーザーの要求
に基づいて再生される映像の再生状況を把握する把握手
段と、把握された再生状況に基づき、所定の記憶領域に
記憶された課金データであって、前記映像の再生前、再
生中断時、再生後のうち少なくとも１つの場合に広告が
再生される広告依頼業者への課金用の業者用課金データ
を更新する更新手段と、を含み、前記把握手段は、前記
映像の再生前、再生中断時、再生後のうち少なくとも１
つの広告再生状況を把握し、前記更新手段は、把握され
た広告再生状況に応じて所定の業者に所定の課金が行わ
れるように、前記業者用課金データを更新することを特
徴とする。

【００１１】また、本発明に係るプログラムは、コンピ
ュータにより使用可能なプログラムであって、ユーザー
の要求に基づいて再生される映像の再生状況を把握する
把握手段と、把握された再生状況に基づき、所定の記憶
領域に記憶された課金データであって、前記映像の再生
前、再生中断時、再生後のうち少なくとも１つの場合に
広告が再生される広告依頼業者への課金用の業者用課金
データを更新する更新手段と、をコンピュータに実現さ
せ、前記把握手段は、前記映像の再生前、再生中断時、
再生後のうち少なくとも１つの広告再生状況を把握し、
前記更新手段は、把握された広告再生状況に応じて所定
の業者に所定の課金が行われるように、前記業者用課金
データを更新することを特徴とする。

【００１２】また、本発明に係る情報記憶媒体は、コン
ピュータにより使用可能な情報記憶媒体であって、上記
手段をコンピュータに実現させるためのプログラムを含
むことを特徴とする。

【００１３】本発明によれば、広告再生状況に応じて業
者用課金データを更新することにより、実際の広告の再
生に応じた課金が行える。

【００１４】なお、前記所定の映像としては、例えば、
映画、ドラマ、スポーツ、ゲーム等の映像が該当する。

【００１５】また、前記広告の再生としては、例えば、
広告映像のみの再生、広告音声のみの再生、広告映像お
よび広告音声の再生が該当する。

【００１６】また、前記再生中断時としては、具体的に
は、例えば、ビデオ再生装置の一時停止時、画像表示装
置の一時停止時、画像表示装置の表示切替時、映像デー
タの転送停止時、映像と広告を同時に再生している際の
映像表示停止時等が該当する。

【００１７】また、前記課金管理システム、前記プログ
ラムおよび前記情報記憶媒体において、前記更新手段
は、前記業者への課金に応じて前記ユーザーへの課金が
割り引かれるように、前記課金データの一部である前記
ユーザー用のユーザー用課金データを更新することが好
ましい。

【００１８】これによれば、例えば、広告依頼業者に課
金した分だけユーザーへの課金を割り引くことにより、
ユーザーは、広告を積極的に見るようになる。これによ
り、ユーザーへの広告効果が向上する。したがって、広
告依頼業者に対して広告効果に見合った適切な課金が行
える。

【００１９】また、前記課金管理システム、前記プログ
ラムおよび前記情報記憶媒体において、前記把握手段
は、前記再生前および前記再生後の少なくとも一方の広
告再生状況と、前記映像の再生中断時の広告再生状況
と、を把握し、前記更新手段は、前記再生中断時に広告
が再生された場合の課金額が、前記再生前または前記再
生後に広告が再生された場合の課金額と比べ相対的に安
くなるように、前記業者用課金データを更新することが
好ましい。

【００２０】これによれば、例えば、再生中断時に広告
が再生された場合の課金額を、再生前または再生後に広
告が再生された場合の課金額よりも安くすることによ
り、広告効果に見合った適切な課金が行える。すなわ
ち、映像の再生前や再生後では当該映像を見る者全員が
広告を見ることになるが、一時停止時は、誰かがお手洗
いに行った場合等の広告効果が下がる場合が多い。した
がって、広告効果に見合った適切な課金が行える。

【００２１】また、前記課金管理システム、前記プログ
ラムおよび前記情報記憶媒体において、前記映像は、所
定時間以上連続的に再生されることが予定されている映
像であることが好ましい。

【００２２】これによれば、映画等の連続的に再生され
ることが予定されている映像を再生する際の広告表示等
に対して適切な課金が行える。

【００２３】特に、映画等の場合には長時間連続的に再
生されるため、カラオケ画像のように１曲ごとに短時間
再生される映像とは異なり、ユーザーによって一時停止
が行われる場合があり、一時停止時に広告を再生する場
合もある。このような場合にも一時停止時の広告を考慮
した課金を行うことにより、広告依頼業者等に対して適
切な課金が行える。

【００２４】なお、前記所定時間以上連続的に再生され
ることが予定されている映像としては、例えば、映画、
ドラマ、スポーツ、ゲーム等の映像が該当する。また、
前記所定時間としては、例えば、３０分、１時間等が該
当する。

【００２５】また、前記課金管理システム、前記プログ
ラムおよび前記情報記憶媒体において、前記更新手段
は、前記ユーザーの属性を示す情報を含むユーザーデー
タと、前記広告の属性を示す情報を含む広告データと、
に基づき、前記ユーザーの属性と前記広告の属性との適
合度が高い場合には当該適合度が低い場合と比べて課金
額が相対的に高くなるように、前記業者用課金データを
更新することが好ましい。

【００２６】これによれば、ユーザーの属性と広告の属
性との適合度に応じて課金することにより、より適切な
課金が行える。具体的には、例えば、ユーザーが子供連
れで、広告も子供向けのものであれば、広告効果は高い
ため、課金額を高めにする。

【００２７】また、前記課金管理システム、前記プログ
ラムおよび前記情報記憶媒体において、前記更新手段
は、前記広告の再生されるタイミングと、前記広告デー
タと、に基づき、前記タイミングと前記広告の属性との
適合度が高い場合には当該適合度が低い場合と比べて課
金額が相対的に高くなるように、前記業者用課金データ
を更新することが好ましい。

【００２８】これによれば、ユーザーの属性と広告の属
性との適合度に応じて課金することにより、より適切な
課金が行える。具体的には、例えば、ユーザーが若者
で、広告の再生されるタイミングが深夜の場合、広告効
果は高いため、課金額を高めにする。なお、前記タイミ
ングとしては、例えば、時刻、時期等が該当する。

【００２９】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、所定の映像を再
生する再生装置等において広告が再生される際に、再生
された広告に対する課金を行うための課金データを管理
する課金管理システムに適用した場合を例に採り、図面
を参照しつつ説明する。

【００３０】（システム全体の説明）図１は、本実施形
態の一例に係るシステム全体の概略図である。

【００３１】本システムは、数名のユーザーを収容で
き、ユーザーの要求に応じて映画が上映されるミニシア
ターシステム２０と、広告依頼業者の業者コンピュータ
システム３０と、ミニシアターシステム２０および業者
コンピュータシステム３０とネットワークを介して接続
され、ユーザーに対するユーザー課金データおよび広告
依頼業者に対する業者課金データを管理する課金管理シ
ステム１０とを含んで構成されている。

【００３２】ユーザーは、ミニシアターシステム２０で
所望の映画を選択して当該映画を再生するための映画デ
ータを課金管理システム１０からダウンロードする。

【００３３】課金管理システム１０は、ユーザーの要求
に応じて映画データをミニシアターシステム２０に配信
する。また、課金管理システム１０は、映画データの配
信に伴って広告データも配信する。

【００３４】ミニシアターシステム２０は、映像の一種
である映画の再生前に広告を再生する。また、ミニシア
ターシステム２０は、ユーザーによる一時停止を検出し
て一時停止時にも広告を再生する。

【００３５】このように、映画の再生状況によって広告
の再生回数等も異なる場合、従来の固定型の課金方式で
は、適切な課金が行えない。

【００３６】本実施の形態では、ミニシアターシステム
２０での広告再生状況に応じて業者用課金データおよび
ユーザー課金データを更新する。

【００３７】これにより、実際の広告の再生に応じた適
切な課金が行える。

【００３８】また、本実施の形態では、映画再生前の広
告に対する課金と一時停止時の広告に対する課金とを区
別し、一時停止時の広告に対する課金を映画再生前の広
告に対する課金に比べて相対的に安くなるように業者用
課金データの更新を行う。

【００３９】（機能ブロックの説明）次に、このような
機能を実現するためのミニシアターシステム２０および
課金管理システム１０の機能ブロックについて順に説明
する。

【００４０】図２は、本実施形態の一例に係るミニシア
ターシステム２０の機能ブロック図である。

【００４１】ミニシアターシステム２０は、ユーザーが
ボタン操作等を行う操作部２１０と、課金管理システム
１０へ向け操作部２１０からの操作情報を送信し、課金
管理システム１０から再生用映画データ２４２や再生用
広告データ２４４を受信する送受信部２９０とを含んで
構成されている。

【００４２】また、ミニシアターシステム２０は、再生
用映画データ２４２や再生用広告データ２４４に基づ
き、映画や広告を再生する再生部２３０と、操作部２１
０の操作情報に基づき一時停止等を検出し、再生部２３
０の再生を制御する再生制御部２２０と、課金管理シス
テム１０からダウンロードされた再生用映画データ２４
２や再生用広告データ２４４を記憶部２４０に記憶する
更新部２５０とを含んで構成されている。

【００４３】次に、課金管理システム１０の機能ブロッ
クについて説明する。

【００４４】図３は、本実施形態の一例に係る課金管理
システム１０の機能ブロック図である。

【００４５】課金管理システム１０は、ミニシアターシ
ステム２０からの配信要求情報を受信（または取得）
し、複数の再生用映画データ２４２が記憶された映画デ
ータ１２１から指定された再生用映画データ２４２を選
択し、指定された再生用映画データ２４２の属性、ユー
ザーデータ１２３のユーザーの属性に基づき広告データ
１２２から再生用広告データ２４４を選択する制御部１
１０とを含んで構成されている。また、制御部１１０
は、操作部２１０からの操作情報に基づき、再生用映画
データ２４２および再生用広告データ２４４の再生状況
を把握する把握手段としても機能する。

【００４６】また、課金管理システム１０は、映画デー
タ１２１、広告データ１２２、ユーザーデータ１２３、
業者用課金データ１２４、ユーザー用課金データ１２５
等を記憶する記憶部１２０と、現在の日時を示すタイマ
ー部１４０とを含んで構成されている。

【００４７】また、制御部１１０および更新部１３０の
機能は例えばＣＰＵ等により実現される。また、タイマ
ー部１４０は、システムクロック等により実現される。

【００４８】また、記憶部１２０は例えばＲＡＭ等によ
り実現され、送受信部１９０は例えばルーター等により
実現される。

【００４９】なお、課金管理システム１０には、情報記
憶媒体１８０が接続され、情報記憶媒体１８０からプロ
グラムを読み取ることによりその機能を実現するように
構成することも可能である。

【００５０】また、情報記録媒体１８０に記憶されるプ
ログラムは、搬送波に具現化される（embodied）もので
あってもよい。すなわち、課金管理システム１０は、情
報記憶媒体１８０からではなく、例えば、ネットワーク
を介して所定のホスト端末等から情報を読み取って上述
した種々の機能を実現することも可能である。

【００５１】なお、情報記憶媒体１８０としては、例え
ば、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＩＣカード、ＲＯ
Ｍ、ＲＡＭ、メモリカード、ハードディスク等のレーザ
ーや磁気等を用いた記憶媒体を適用できる。また、情報
記憶媒体１８０からの情報読み取り方式は、接触式でも
非接触式でもよい。

【００５２】（データ構造の説明）次に、上述したユー
ザーデータ１２３のデータ構造について説明する。

【００５３】図４は、本実施形態の一例に係るユーザー
データ１２３のデータ構造を示す模式図である。

【００５４】ユーザーデータ１２３は、ユーザーの属性
等に関する情報を管理するためのデータである。ユーザ
ーデータ１２３の項目としては、例えば、ユーザーＩＤ
を示す「ＩＤ」、ユーザーのグループのタイプを示す
「グループタイプ」、当該ユーザーの年齢を示す「年
齢」、当該ユーザーにどのような映画を配信したかを示
す「配信映画」、当該ユーザーにどのような広告を配信
したかを示す「配信広告」等が該当する。

【００５５】例えば、図４に示す例では、「ＩＤ」が
「０００１」、「グループタイプ」が「親子」、「年
齢」が「８」、「配信映画」が「アニメ」、「配信広
告」が「おかし」となっている。

【００５６】これは、ユーザーＩＤが０００１のユーザ
ーは、親子のグループで、子供の年齢が８歳であること
を示す。このような情報が入力されていることにより、
ユーザーの属性を把握することができる。

【００５７】また、この例では、ユーザーＩＤが０００
１のユーザーに、再生用映画データ２４２として「アニ
メ」映画を配信し、再生用広告データ２４４として「お
かし」の広告を配信したことを示す。このような情報が
入力されていることにより、どのような課金を行えばよ
いか決定することができる。

【００５８】（課金の流れの説明）次に、上述した各部
を用いた要求受付から課金までの流れについて説明す
る。

【００５９】図５は、本実施の形態の一例に係る要求受
付から課金までの流れを示すフローチャートである。

【００６０】ミニシアターシステム２０では、最初にユ
ーザー登録用の画像が表示され、ユーザーは、自分のグ
ループタイプや、年齢等を入力する。

【００６１】この入力情報は、送受信部２９０から課金
管理システム１０へ向け送信される。そして、更新部１
３０は、当該入力情報に基づきユーザーデータ１２３を
更新し、当該ユーザーの属性を入力する。

【００６２】ユーザー登録後、ユーザーは、ミニシアタ
ーシステム２０において、操作部２１０を操作してメニ
ュー画像から所望の映画を選択する。送受信部１９０
は、ユーザーの操作行為によって生成される操作部２１
０からの操作情報を課金管理システム１０へ向け送信す
る。

【００６３】課金管理システム１０は、ミニシアターシ
ステム２０からの映画の配信要求を受け付ける（ステッ
プＳ２）。

【００６４】制御部１１０は、ユーザーデータ１２３、
タイマー部１４０の値に基づく受付時刻および配信予定
の再生用映画データ２４２に含まれる映画の内容に基づ
き、どの再生用広告データ２４４を配信すべきか決定す
る（ステップＳ４）。

【００６５】送受信部１９０は、制御部１１０によって
決定された再生用映画データ２４２および再生用広告デ
ータ２４４をミニシアターシステム２０に配信する（ス
テップＳ６）。

【００６６】これにより、ミニシアターシステム２０で
は、更新部２５０によって記憶部２４０に再生用映画デ
ータ２４２および再生用広告データ２４４が一時的に記
憶される。そして、ユーザーが操作部２１０を用いて映
画の再生を要求した場合、再生制御部２２０は、まず、
再生用広告データ２４４に基づいて広告を再生し、広告
が終了した場合に再生用映画データ２４２に基づいて映
画を再生するように、再生部２３０を制御する。さら
に、更新部２５０は、映画が終了したことを検出する
と、再生用映画データ２４２を削除する。これにより、
記憶部２４０の記憶容量を圧迫せず、再生用映画データ
２４２の不正コピー等も防止している。

【００６７】また、更新部１３０は、制御部１１０によ
って把握（決定）された再生用映画データ２４２および
再生用広告データ２４４に基づき、ユーザーデータ１２
３の「配信映画」および「配信広告」を更新する。

【００６８】さらに、更新部１３０は、ユーザーデータ
１２３の「配信映画」および「配信広告」の内容に基づ
き、業者用課金データ１２４を更新する（ステップＳ
８）。

【００６９】また、本実施の形態では、業者用課金デー
タ１２４の更新の際に、操作部２１０からの操作情報に
基づき、制御部１１０によって一時停止時の広告再生
か、映画再生前の広告再生か、映画再生後の広告再生か
を把握する。そして、更新部１３０は、把握された広告
再生状況に基づき、一時停止時の広告再生であれば、映
画再生前および映画再生後の広告再生よりも課金が安く
なるように、業者用課金データ１２４を更新する。例え
ば、映画再生前および映画再生後の広告再生の場合には
１００％の課金を行い、一時停止時の広告再生の場合に
は５０％の課金を行う。

【００７０】また、更新部１３０は、業者用課金データ
１２４の更新に伴って必要があればユーザー用課金デー
タ１２５を更新する（ステップＳ１０）。

【００７１】そして、送受信部１９０は、以上の手順で
生成された業者用課金データ１２４に基づき、業者コン
ピュータシステム３０に対して業者用課金情報を送信す
る。また、送受信部１９０は、ユーザー用課金データ１
２５に基づき、ミニシアターシステム２０にユーザー用
課金情報を送信する。これにより、広告依頼業者および
ユーザーに対する課金を行える。

【００７２】以上のように、本実施の形態によれば、広
告再生状況に応じて業者用課金データ１２４を更新する
ことにより、実際の広告の再生に応じた課金が行える。

【００７３】特に、本実施の形態では、一時停止時の広
告再生に対する課金を考慮しているため、映画のような
長時間連続的に再生され、一時停止も行われる映像を再
生する際の課金を適切に行うことができる。

【００７４】特に、本実施の形態では、ユーザーの操作
情報に基づき、映画の再生中断時に広告が再生された場
合の課金額を、映画の再生前に広告が再生された場合の
課金額よりも安くなるように更新部１３０を構成してい
る。

【００７５】これにより、広告効果に見合った適切な課
金が行える。すなわち、映画の再生前は当該映像を見る
者全員が広告を見ることになるが、一時停止時は、誰か
がお手洗いに行った場合等の広告効果が下がる場合が多
い。したがって、広告効果に見合った適切な課金が行え
る。

【００７６】また、本実施の形態では、業者用課金デー
タ１２４の更新に伴ってユーザー用課金データ１２５を
更新している。すなわち、広告依頼業者に課金した分だ
けユーザーへの課金を割り引いている。

【００７７】これにより、ユーザーは、広告を積極的に
見るようになり、ユーザーへの広告効果が向上する。し
たがって、広告依頼業者に対して広告効果に見合った適
切な課金が行える。

【００７８】（変形例）なお、本発明の適用は上述した
実施例に限定されず、種々の変形が可能である。

【００７９】例えば、本発明を適用可能な映像として
は、映画以外にも、例えば、ドラマ、スポーツ、ゲーム
等の映像が該当する。例えば、本発明をネットワークゲ
ームにおける課金にも適用できる。

【００８０】また、業者用課金データ１２４の更新（ス
テップＳ８）の際、更新部１３０は、広告データ１２２
およびユーザーデータ１２３に基づき、ユーザーの属性
と広告の属性との適合度に応じて業者用課金データ１２
４を更新してもよい。

【００８１】これによれば、より適切な課金が行える。
具体的には、例えば、ユーザーが子供連れで、広告も子
供向けのものであれば、広告効果は高いため、課金額を
高めにするといった課金を行える。

【００８２】同様に、業者用課金データ１２４の更新
（ステップＳ８）の際、更新部１３０は、広告データ１
２２、ユーザーデータ１２３およびタイマー部１４０に
よる時刻に基づき、ユーザーおよび時刻と広告の内容と
の適合度に応じて業者用課金データ１２４を更新しても
よい。

【００８３】これによれば、ユーザーの属性と広告の属
性との適合度に応じて課金することにより、より適切な
課金が行える。具体的には、例えば、ユーザーが若者
で、広告の再生されるタイミングが深夜の場合、広告効
果は高いため、課金額を高めにする。なお、前記タイミ
ングとしては、例えば、時刻、時期等が該当する。

【００８４】また、上述した実施例では、ミニシアター
システム２０を適用した例について説明した。ミニシア
ターシステム２０の場合には、いわゆるカラオケボック
ス等の既存設備を改良すれば実現できるため、設置コス
トを安く抑えることができる。また、ミニシアターシス
テム２０の場合には、家庭では実現できない再生環境
（例えば、画面が大きい上、ユーザー専用のために他人
を気にしないで済む環境等）で映画を鑑賞できる利点も
ある。

【００８５】もちろん、ミニシアターシステム２０以外
にも家庭で映画を再生するビデオオンデマンドや、ＤＶ
Ｄ−ＲＯＭを家庭で再生する場合等にも有効である。す
なわち、上述した実施例では、ネットワークを介してミ
ニシアターシステム２０と課金管理システム１０とを接
続して実現したが、課金管理システム１０とミニシアタ
ーシステム２０の機能を有する単体の処理装置として実
現することも可能である。また、課金管理システム１０
の機能を複数の処理装置に分散させて実現することも可
能である。

【００８６】例えば、ＤＶＤ−ＲＯＭを家庭で再生する
場合、ＤＶＤ−ＲＯＭのＲＯＭ再生装置に、本発明を適
用した広告再生機能と、課金機能と、映画再生制御機能
と、を有する広告再生用装置を接続する。広告再生用装
置は、ユーザーの操作情報に基づき、ＲＯＭ再生装置で
映画を再生する前後および一時停止時に広告を再生す
る。そして、広告再生用装置は、広告の再生状況に基づ
き、広告再生用装置内に記憶された課金データを更新す
る。このようにして上述した課金管理システム１０と同
様の機能を実現できる。

【００８７】さらに、広告の再生は、映画等の再生前、
映画等の再生後、映画の一時停止時のいずれかの場合や
これらの組み合わせの場合に行われる場合もあるが、本
発明による課金方式は、実際に適用される広告再生のタ
イミングに合わせて課金データを更新することが可能で
ある。

【００８８】また、上述した広告の再生として、広告映
像および広告音声を再生する場合、広告映像のみを再生
する場合、広告音声のみを再生する場合のいずれの場合
にも本発明を適用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の一例に係るシステム全体の概略図
である。

【図２】本実施形態の一例に係るミニシアターシステム
の機能ブロック図である。

【図３】本実施形態の一例に係る課金管理システムの機
能ブロック図である。

【図４】本実施形態の一例に係るユーザーデータのデー
タ構造を示す模式図である。

【図５】本実施の形態の一例に係る要求受付から課金ま
での流れを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０課金管理システム２０ミニシアターシステム３０業者コンピュータシステム１１０制御部１２０記憶部１２１映画データ１２２広告データ１２３ユーザーデータ１２４業者用課金データ１２５ユーザー用課金データ１３０更新部１４０タイマー部１８０情報記憶媒体２１０操作部２２０再生制御部２３０再生部２４０記憶部２４２再生用映画データ２４４再生用広告データ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ユーザーの要求に基づいて再生される映
像の再生状況を把握する把握手段と、把握された再生状況に基づき、所定の記憶領域に記憶さ
れた課金データであって、前記映像の再生前、再生中断
時、再生後のうち少なくとも１つの場合に広告が再生さ
れる広告依頼業者への課金用の業者用課金データを更新
する更新手段と、を含み、前記把握手段は、前記映像の再生前、再生中断時、再生
後のうち少なくとも１つの広告再生状況を把握し、前記更新手段は、把握された広告再生状況に応じて所定
の業者に所定の課金が行われるように、前記業者用課金
データを更新することを特徴とする課金管理システム。
【請求項２】請求項１において、前記更新手段は、前記業者への課金に応じて前記ユーザ
ーへの課金が割り引かれるように、前記課金データの一
部である前記ユーザー用のユーザー用課金データを更新
することを特徴とする課金管理システム。
【請求項３】請求項１、２のいずれかにおいて、前記把握手段は、前記再生前および前記再生後の少なく
とも一方の広告再生状況と、前記映像の再生中断時の広
告再生状況と、を把握し、前記更新手段は、前記再生中断時に広告が再生された場
合の課金額が、前記再生前または前記再生後に広告が再
生された場合の課金額と比べ相対的に安くなるように、
前記業者用課金データを更新することを特徴とする課金
管理システム。
【請求項４】請求項１〜３のいずれかにおいて、前記映像は、所定時間以上連続的に再生されることが予
定されている映像であることを特徴とする課金管理シス
テム。
【請求項５】請求項１〜４のいずれかにおいて、前記更新手段は、前記ユーザーの属性を示す情報を含む
ユーザーデータと、前記広告の属性を示す情報を含む広
告データと、に基づき、前記ユーザーの属性と前記広告
の属性との適合度が高い場合には当該適合度が低い場合
と比べて課金額が相対的に高くなるように、前記業者用
課金データを更新することを特徴とする課金管理システ
ム。
【請求項６】請求項５において、前記更新手段は、前記広告の再生されるタイミングと、
前記広告データと、に基づき、前記タイミングと前記広
告の属性との適合度が高い場合には当該適合度が低い場
合と比べて課金額が相対的に高くなるように、前記業者
用課金データを更新することを特徴とする課金管理シス
テム。
【請求項７】コンピュータにより使用可能なプログラ
ムであって、ユーザーの要求に基づいて再生される映像の再生状況を
把握する把握手段と、把握された再生状況に基づき、所定の記憶領域に記憶さ
れた課金データであって、前記映像の再生前、再生中断
時、再生後のうち少なくとも１つの場合に広告が再生さ
れる広告依頼業者への課金用の業者用課金データを更新
する更新手段と、をコンピュータに実現させ、前記把握手段は、前記映像の再生前、再生中断時、再生
後のうち少なくとも１つの広告再生状況を把握し、前記更新手段は、把握された広告再生状況に応じて所定
の業者に所定の課金が行われるように、前記業者用課金
データを更新することを特徴とするプログラム。
【請求項８】請求項７において、前記更新手段は、前記業者への課金に応じて前記ユーザ
ーへの課金が割り引かれるように、前記課金データの一
部である前記ユーザー用のユーザー用課金データを更新
することを特徴とするプログラム。
【請求項９】請求項７、８のいずれかにおいて、前記把握手段は、前記再生前および前記再生後の少なく
とも一方の広告再生状況と、前記映像の再生中断時の広
告再生状況と、を把握し、前記更新手段は、前記再生中断時に広告が再生された場
合の課金額が、前記再生前または前記再生後に広告が再
生された場合の課金額と比べ相対的に安くなるように、
前記業者用課金データを更新することを特徴とするプロ
グラム。
【請求項１０】請求項７〜９のいずれかにおいて、前記映像は、所定時間以上連続的に再生されることが予
定されている映像であることを特徴とするプログラム。
【請求項１１】請求項７〜１０のいずれかにおいて、前記更新手段は、前記ユーザーの属性を示す情報を含む
ユーザーデータと、前記広告の属性を示す情報を含む広
告データと、に基づき、前記ユーザーの属性と前記広告
の属性との適合度が高い場合には当該適合度が低い場合
と比べて課金額が相対的に高くなるように、前記業者用
課金データを更新することを特徴とするプログラム。
【請求項１２】請求項１１において、前記更新手段は、前記広告の再生されるタイミングと、
前記広告データと、に基づき、前記タイミングと前記広
告の属性との適合度が高い場合には当該適合度が低い場
合と比べて課金額が相対的に高くなるように、前記業者
用課金データを更新することを特徴とするプログラム。
【請求項１３】コンピュータにより使用可能な情報記
憶媒体であって、請求項７〜１２のいずれかのプログラムを含むことを特
徴とする情報記憶媒体。