JP2003029431A - 電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジInfo
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- JP2003029431A JP2003029431A JP2001217924A JP2001217924A JP2003029431A JP 2003029431 A JP2003029431 A JP 2003029431A JP 2001217924 A JP2001217924 A JP 2001217924A JP 2001217924 A JP2001217924 A JP 2001217924A JP 2003029431 A JP2003029431 A JP 2003029431A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 繰り返しコピーしても画像濃度、解像度及び
クリーニング性が良好で、クリーニングブレードの駆動
トルクが低く、ブレード鳴きの発生が無く、且つ感光層
の膜厚減耗量が少ない耐久性に優れた電子写真感光体、
該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画像形成
装置及びプロセスカートリッジの提供。 【解決手段】 導電性支持体上に樹脂層を設けてなる電
子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有する樹脂とフッ素原
子含有粒子を有することを特徴とする電子写真感光体。
クリーニング性が良好で、クリーニングブレードの駆動
トルクが低く、ブレード鳴きの発生が無く、且つ感光層
の膜厚減耗量が少ない耐久性に優れた電子写真感光体、
該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画像形成
装置及びプロセスカートリッジの提供。 【解決手段】 導電性支持体上に樹脂層を設けてなる電
子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有する樹脂とフッ素原
子含有粒子を有することを特徴とする電子写真感光体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体、該
電子写真感光体の製造方法、該電子写真感光体を用いた
画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
に関するものである。
電子写真感光体の製造方法、該電子写真感光体を用いた
画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体(以下単に、感光
体とも云う)は有機光導電物質を含有する有機電子写真
感光体(以下単に、有機感光体とも云う)が最も広く用
いられている。有機感光体は可視光から赤外光まで各種
露光光源に対応した材料を開発しやすいこと、環境汚染
のない材料を選択出来ること、製造コストが安いことな
どが他の感光体に対して有利な点であるが、欠点として
は機械的強度が弱く、多数枚のコピーやプリント時に感
光体表面の劣化や傷が発生しやすいことである。
体とも云う)は有機光導電物質を含有する有機電子写真
感光体(以下単に、有機感光体とも云う)が最も広く用
いられている。有機感光体は可視光から赤外光まで各種
露光光源に対応した材料を開発しやすいこと、環境汚染
のない材料を選択出来ること、製造コストが安いことな
どが他の感光体に対して有利な点であるが、欠点として
は機械的強度が弱く、多数枚のコピーやプリント時に感
光体表面の劣化や傷が発生しやすいことである。
【0003】前記のような要求される様々な特性を満た
すため、これまで種々のことが検討されてきた。
すため、これまで種々のことが検討されてきた。
【0004】上記のような有機感光体の耐久性を向上す
るための課題としてクリーニングブレード等の擦過によ
る摩耗を抑制することが強く求められてきた。そのため
のアプローチとして、感光体の表面に高強度の保護層を
設置するなどの技術が検討されてきた。例えば特開平6
−118681号公報では感光体の保護層として、コロ
イダルシリカ含有硬化性シロキサン樹脂を用いることが
報告されている。しかし、シロキサン結合(Si−O−
Si結合)が三次元的に繰り返されてなるシリカのみか
らなる保護層では、表面にクラック(亀裂)が発生した
り、感光層との接着性が悪化したり、感光層の静電特性
が低下して問題となっていた。
るための課題としてクリーニングブレード等の擦過によ
る摩耗を抑制することが強く求められてきた。そのため
のアプローチとして、感光体の表面に高強度の保護層を
設置するなどの技術が検討されてきた。例えば特開平6
−118681号公報では感光体の保護層として、コロ
イダルシリカ含有硬化性シロキサン樹脂を用いることが
報告されている。しかし、シロキサン結合(Si−O−
Si結合)が三次元的に繰り返されてなるシリカのみか
らなる保護層では、表面にクラック(亀裂)が発生した
り、感光層との接着性が悪化したり、感光層の静電特性
が低下して問題となっていた。
【0005】又、耐摩耗性と感光層との接着性を改善す
る試みとして有機ポリマーと架橋されたシロキサン縮合
体成分の両特性を併せ持つ、有機−無機のハイブリッド
ポリマーが提案されている。例えば特開2000−22
1723公報には電子写真感光体の保護層としてポリシ
ロキサンとシリル変性(シリル基を有する)ビニル系ポ
リマーとが化学的に結合した重合体を含有する保護層が
報告されている。しかしながら、このような保護層を有
する感光体は機械的な耐摩耗特性は改善されるが、繰り
返し使用時の電子写真特性が不十分であり、カブリや画
像ボケが発生しやすく、又感光体とクリーニングブレー
ド間のトルクが上昇し、トナーのすり抜けが発生した
り、ブレード鳴き(クリーニングブレードと感光体との
摩擦による異常音)が発生するといった問題があり、こ
のような保護層を有する感光体はカールソンプロセス等
の最も広く使用されている電子写真方式の感光体として
は不適であった。
る試みとして有機ポリマーと架橋されたシロキサン縮合
体成分の両特性を併せ持つ、有機−無機のハイブリッド
ポリマーが提案されている。例えば特開2000−22
1723公報には電子写真感光体の保護層としてポリシ
ロキサンとシリル変性(シリル基を有する)ビニル系ポ
リマーとが化学的に結合した重合体を含有する保護層が
報告されている。しかしながら、このような保護層を有
する感光体は機械的な耐摩耗特性は改善されるが、繰り
返し使用時の電子写真特性が不十分であり、カブリや画
像ボケが発生しやすく、又感光体とクリーニングブレー
ド間のトルクが上昇し、トナーのすり抜けが発生した
り、ブレード鳴き(クリーニングブレードと感光体との
摩擦による異常音)が発生するといった問題があり、こ
のような保護層を有する感光体はカールソンプロセス等
の最も広く使用されている電子写真方式の感光体として
は不適であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、
繰り返しコピーしても画像濃度、解像度及びクリーニン
グ性が良好で、クリーニングブレードの駆動トルクが低
く、ブレード鳴きの発生が無く、且つ感光層の膜厚減耗
量が少ない耐久性に優れた電子写真感光体、該電子写真
感光体の製造方法、該電子写真感光体を用いた画像形成
方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供す
ることにある。
鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、
繰り返しコピーしても画像濃度、解像度及びクリーニン
グ性が良好で、クリーニングブレードの駆動トルクが低
く、ブレード鳴きの発生が無く、且つ感光層の膜厚減耗
量が少ない耐久性に優れた電子写真感光体、該電子写真
感光体の製造方法、該電子写真感光体を用いた画像形成
方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために、鋭意検討を行った結果、上記本発明の
目的は以下の構成により達成される。
解決するために、鋭意検討を行った結果、上記本発明の
目的は以下の構成により達成される。
【0008】1.導電性支持体上に樹脂層を設けてなる
電子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有する樹脂とフッ素原
子含有粒子を有することを特徴とする電子写真感光体。
電子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有する樹脂とフッ素原
子含有粒子を有することを特徴とする電子写真感光体。
【0009】2.導電性支持体上に樹脂層を設けてなる
電子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有し且つそのいずれか
の成分中にフッ素原子を有する樹脂とフッ素原子含有粒
子を有することを特徴とする電子写真感光体。
電子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有し且つそのいずれか
の成分中にフッ素原子を有する樹脂とフッ素原子含有粒
子を有することを特徴とする電子写真感光体。
【0010】3.前記有機ポリマー成分がフッ素原子を
有することを特徴とする前記2に記載の電子写真感光
体。
有することを特徴とする前記2に記載の電子写真感光
体。
【0011】4.前記有機ポリマー成分が少なくともビ
ニルモノマーとフッ素原子含有ビニルモノマーの共重合
体からなることを特徴とする前記3に記載の電子写真感
光体。
ニルモノマーとフッ素原子含有ビニルモノマーの共重合
体からなることを特徴とする前記3に記載の電子写真感
光体。
【0012】5.前記ビニルモノマーがアクリル酸エス
テルモノマー、又はメタクリル酸エステルモノマーであ
ることを特徴とする前記4に記載の電子写真感光体。
テルモノマー、又はメタクリル酸エステルモノマーであ
ることを特徴とする前記4に記載の電子写真感光体。
【0013】6.前記ビニルモノマーとフッ素原子含有
ビニルモノマーの質量比が、1:0.01〜2であるこ
とを特徴とする前記4又は5に記載の電子写真感光体。
ビニルモノマーの質量比が、1:0.01〜2であるこ
とを特徴とする前記4又は5に記載の電子写真感光体。
【0014】7.前記ビニルモノマーの少なくとも1種
が前記一般式(1)のシランモノマーであることを特徴
とする前記3〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光
体。
が前記一般式(1)のシランモノマーであることを特徴
とする前記3〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光
体。
【0015】8.前記シロキサン縮合体成分がフッ素原
子を有することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項
に記載の電子写真感光体。
子を有することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項
に記載の電子写真感光体。
【0016】9.前記フッ素原子含有粒子がフッ素樹脂
粒子であることを特徴とする前記1〜8の何れか1項に
記載の電子写真感光体。
粒子であることを特徴とする前記1〜8の何れか1項に
記載の電子写真感光体。
【0017】10.前記フッ素原子含有粒子がフッ素原
子含有シラン化合物で表面処理された粒子であることを
特徴とする前記1〜8の何れか1項に記載の電子写真感
光体。
子含有シラン化合物で表面処理された粒子であることを
特徴とする前記1〜8の何れか1項に記載の電子写真感
光体。
【0018】11.前記樹脂層が表面層であることを特
徴とする前記1〜10のいずれか1項に記載の電子写真
感光体。
徴とする前記1〜10のいずれか1項に記載の電子写真
感光体。
【0019】12.導電性支持体上に少なくとも樹脂層
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がシリル基を側鎖に有する有機ポリマーとフッ素原
子含有シラン化合物とフッ素原子含有粒子を有する塗布
液を塗布した後、硬化することにより形成されることを
特徴とする電子写真感光体の製造方法。
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がシリル基を側鎖に有する有機ポリマーとフッ素原
子含有シラン化合物とフッ素原子含有粒子を有する塗布
液を塗布した後、硬化することにより形成されることを
特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0020】13.導電性支持体上に少なくとも樹脂層
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がフッ素原子を有するシロキサン縮合体成分を側鎖
に有する有機ポリマーとフッ素原子含有粒子を有する塗
布液を塗布した後、硬化することにより形成されること
を特徴とする電子写真感光体の製造方法。
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がフッ素原子を有するシロキサン縮合体成分を側鎖
に有する有機ポリマーとフッ素原子含有粒子を有する塗
布液を塗布した後、硬化することにより形成されること
を特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0021】14.前記塗布液が、フッ素原子を有しな
いシラン化合物を含有することを特徴とする前記12又
は13に記載の電子写真感光体の製造方法。
いシラン化合物を含有することを特徴とする前記12又
は13に記載の電子写真感光体の製造方法。
【0022】15.導電性支持体上に少なくとも樹脂層
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がシリル基を側鎖に持ち、且つフッ素原子を有する
有機ポリマーとシラン化合物とフッ素原子含有粒子を有
する塗布液を塗布した後、硬化することにより形成され
ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がシリル基を側鎖に持ち、且つフッ素原子を有する
有機ポリマーとシラン化合物とフッ素原子含有粒子を有
する塗布液を塗布した後、硬化することにより形成され
ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0023】16.導電性支持体上に少なくとも樹脂層
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がシロキサン縮合体成分を側鎖に持ち、且つフッ素
原子を有する有機ポリマーとフッ素原子含有粒子を有す
る塗布液を塗布した後、硬化することにより形成される
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
を設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹
脂層がシロキサン縮合体成分を側鎖に持ち、且つフッ素
原子を有する有機ポリマーとフッ素原子含有粒子を有す
る塗布液を塗布した後、硬化することにより形成される
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0024】17.前記塗布液が、シラン化合物を含有
することを特徴とする前記16に記載の電子写真感光体
の製造方法。
することを特徴とする前記16に記載の電子写真感光体
の製造方法。
【0025】18.前記シラン化合物が前記一般式
(2)のシラン化合物であることを特徴とする前記17
に記載の電子写真感光体の製造方法。
(2)のシラン化合物であることを特徴とする前記17
に記載の電子写真感光体の製造方法。
【0026】19.前記フッ素原子含有シラン化合物が
前記一般式(2)のRのケイ素に炭素が直接結合した形
の有機基中にフッ素原子を有することを特徴とする前記
12に記載の電子写真感光体の製造方法。
前記一般式(2)のRのケイ素に炭素が直接結合した形
の有機基中にフッ素原子を有することを特徴とする前記
12に記載の電子写真感光体の製造方法。
【0027】20.前記塗布液が、金属キレートを含有
することを特徴とする前記12〜19の何れか1項に記
載の電子写真感光体の製造方法。
することを特徴とする前記12〜19の何れか1項に記
載の電子写真感光体の製造方法。
【0028】21.前記金属キレートが、アルミニウム
キレートであることを特徴とする前記20に記載の電子
写真感光体の製造方法。
キレートであることを特徴とする前記20に記載の電子
写真感光体の製造方法。
【0029】22.前記金属キレートが、チタンキレー
トであることを特徴とする前記20に記載の電子写真感
光体の製造方法。
トであることを特徴とする前記20に記載の電子写真感
光体の製造方法。
【0030】23.前記1〜11のいずれか1項に記載
の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、像露光、
現像、ブレードクリーニングの各工程を経て画像形成す
ることを特徴とする画像形成方法。
の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、像露光、
現像、ブレードクリーニングの各工程を経て画像形成す
ることを特徴とする画像形成方法。
【0031】24.前記1〜11のいずれか1項に記載
の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、像露光、
現像、ブレードクリーニングの各手段を経て画像形成す
ることを特徴とする画像形成装置。
の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、像露光、
現像、ブレードクリーニングの各手段を経て画像形成す
ることを特徴とする画像形成装置。
【0032】25.前記1〜11のいずれか1項に記載
の電子写真感光体を用い、帯電器、像露光器、現像器、
クリーニング器のいずれか1つとが一体に組み合わさ
れ、且つ、該画像形成装置に出し入れ自由に設計されて
いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
の電子写真感光体を用い、帯電器、像露光器、現像器、
クリーニング器のいずれか1つとが一体に組み合わさ
れ、且つ、該画像形成装置に出し入れ自由に設計されて
いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0033】本発明は有機ポリマー成分、及びシロキサ
ン縮合体成分を有する樹脂とフッ素原子含有粒子を有す
る樹脂層、或いは有機ポリマー成分、及びシロキサン縮
合体成分を有し且つそのいずれかの成分中にフッ素原子
を有する樹脂とフッ素原子含有粒子を有する樹脂層を感
光体の表面層に用いることにより、表面層の濡れ性が低
下し、画像ボケ等を引き起こし、解像度の低下の原因と
なっているNOx等の求電子剤の吸着を抑制させ、カブ
リや画像ボケを抑制し、且つトナーのクリーニング性や
ブレード鳴きを改善することができた。
ン縮合体成分を有する樹脂とフッ素原子含有粒子を有す
る樹脂層、或いは有機ポリマー成分、及びシロキサン縮
合体成分を有し且つそのいずれかの成分中にフッ素原子
を有する樹脂とフッ素原子含有粒子を有する樹脂層を感
光体の表面層に用いることにより、表面層の濡れ性が低
下し、画像ボケ等を引き起こし、解像度の低下の原因と
なっているNOx等の求電子剤の吸着を抑制させ、カブ
リや画像ボケを抑制し、且つトナーのクリーニング性や
ブレード鳴きを改善することができた。
【0034】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の樹脂層とは、導電性支持体上に樹脂を用いて形成
された層であり、その樹脂層の機能とは直接関係しない
ものである。
発明の樹脂層とは、導電性支持体上に樹脂を用いて形成
された層であり、その樹脂層の機能とは直接関係しない
ものである。
【0035】ここで、有機ポリマー成分(有機重合体成
分)とは重合体主骨格が有機化合物の繰り返し単位で構
成された重合体を云う。
分)とは重合体主骨格が有機化合物の繰り返し単位で構
成された重合体を云う。
【0036】例えば、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂等を構成する重合体成分を
云う。本発明の樹脂はこの有機ポリマー成分が部分構造
としてフッ素原子含有ビニル成分を有し、且つシロキサ
ン縮合体成分と化学的な結合をして、均一化している。
ここで化学的な結合とは、化学反応によって生成する共
有結合、イオン結合を含む。
脂、ポリカーボネート系樹脂等を構成する重合体成分を
云う。本発明の樹脂はこの有機ポリマー成分が部分構造
としてフッ素原子含有ビニル成分を有し、且つシロキサ
ン縮合体成分と化学的な結合をして、均一化している。
ここで化学的な結合とは、化学反応によって生成する共
有結合、イオン結合を含む。
【0037】上記のような樹脂構造は重合反応に関与で
きる重合性モノマー、フッ素原子含有ビニルモノマー、
重合性シラン化合物を用いてフッ素原子含有ビニル成分
を有し且つシリル基を有する有機ポリマーを形成し、そ
の後該有機ポリマーのシリル基にシロキサン縮合体成分
を形成することにより達成出来る。
きる重合性モノマー、フッ素原子含有ビニルモノマー、
重合性シラン化合物を用いてフッ素原子含有ビニル成分
を有し且つシリル基を有する有機ポリマーを形成し、そ
の後該有機ポリマーのシリル基にシロキサン縮合体成分
を形成することにより達成出来る。
【0038】以後、上記有機ポリマー成分にビニル系ポ
リマー成分を用いて説明する。本発明に係るビニル系ポ
リマー成分がフッ素原子を有するとはビニル系ポリマー
成分がその部分構造としてフッ素原子を有する基を有し
ていることを意味する。本発明で好ましく用いられるフ
ッ素原子を有する基としてはフッ素原子含有ビニルモノ
マーから形成される。
リマー成分を用いて説明する。本発明に係るビニル系ポ
リマー成分がフッ素原子を有するとはビニル系ポリマー
成分がその部分構造としてフッ素原子を有する基を有し
ていることを意味する。本発明で好ましく用いられるフ
ッ素原子を有する基としてはフッ素原子含有ビニルモノ
マーから形成される。
【0039】フッ素原子含有ビニルモノマーの具体例と
しては、例えばアクリル酸又はメタクリル酸の1,1−
ジヒドロパーフロロエチル、1,1−ジヒドロパーフロ
ロプロピル、1,1−ジヒドロパーフロロヘキシル、
1,1−ジヒドロパーフロロオクチル、1,1−ジヒド
ロパーフロロデシル、1,1−ジヒドロパーフロロラウ
リル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロヘキシ
ル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロオクチ
ル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロデシル、
1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロラウリル、
1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロステアリル、
2,2,3,3−テトラフロロプロピル、2,2,3,
3,4,4−ヘキサフロロブチル、1,1,ω−トリヒ
ドロパーフロロヘキシル、1,1,ω−トリヒドロパー
フロロオクチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフロ
ロ−2−フロロピル、3−パーフロロノニル−2−アセ
チルプロピル、3−パーフロロラウリル−2−アセチル
プロピル、3−パーフロロノニル−2−アセチルプロピ
ル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−メチルア
ミノエチル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−
ブチルアミノエチル、N−パーフロロオクチルスルホニ
ル−N−メチルアミノエチル、N−パーフロロオクチル
スルホニル−N−メエチルアミノエチル、N−パーフロ
ロオクチルスルホニル−N−ブチルアミノエチル、N−
パーフロロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチ
ル、N−パーフロロデシルスルホニル−N−メチルアミ
ノエチル、N−パーフロロデシルスルホニル−N−ブチ
ルアミノエチル、N−パーフロロラウリルスルホニル−
N−メチルアミノエチル、N−パーフロロラウリルスル
ホニル−N−エチルアミノエチル、N−パーフロロラウ
リルスルホニル−N−ブチルアミノエチル等の各エステ
ル化合物、ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン化合物等を挙げることが出来る。
しては、例えばアクリル酸又はメタクリル酸の1,1−
ジヒドロパーフロロエチル、1,1−ジヒドロパーフロ
ロプロピル、1,1−ジヒドロパーフロロヘキシル、
1,1−ジヒドロパーフロロオクチル、1,1−ジヒド
ロパーフロロデシル、1,1−ジヒドロパーフロロラウ
リル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロヘキシ
ル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロオクチ
ル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロデシル、
1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロラウリル、
1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロステアリル、
2,2,3,3−テトラフロロプロピル、2,2,3,
3,4,4−ヘキサフロロブチル、1,1,ω−トリヒ
ドロパーフロロヘキシル、1,1,ω−トリヒドロパー
フロロオクチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフロ
ロ−2−フロロピル、3−パーフロロノニル−2−アセ
チルプロピル、3−パーフロロラウリル−2−アセチル
プロピル、3−パーフロロノニル−2−アセチルプロピ
ル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−メチルア
ミノエチル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−
ブチルアミノエチル、N−パーフロロオクチルスルホニ
ル−N−メチルアミノエチル、N−パーフロロオクチル
スルホニル−N−メエチルアミノエチル、N−パーフロ
ロオクチルスルホニル−N−ブチルアミノエチル、N−
パーフロロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチ
ル、N−パーフロロデシルスルホニル−N−メチルアミ
ノエチル、N−パーフロロデシルスルホニル−N−ブチ
ルアミノエチル、N−パーフロロラウリルスルホニル−
N−メチルアミノエチル、N−パーフロロラウリルスル
ホニル−N−エチルアミノエチル、N−パーフロロラウ
リルスルホニル−N−ブチルアミノエチル等の各エステ
ル化合物、ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン化合物等を挙げることが出来る。
【0040】本発明で用いる樹脂はビニル系ポリマー成
分とシロキサン縮合体成分を有している。ビニル系ポリ
マー成分にシロキサン縮合体成分を形成するには、ビニ
ル系ポリマーの重合時に、炭素−炭素不飽和結合の重合
性不飽和基を有する前記一般式(1)のシランモノマー
を共存させ、これらのモノマーをビニル系ポリマーの重
合の進行と共に反応させることにより、ビニル系ポリマ
ー中にシリル基を導入したシリル変性ビニル系ポリマー
を形成し、その後、このシリル基にシロキサン縮合体成
分を形成するか、既に形成されたシロキサン縮合体成分
を結合させる。
分とシロキサン縮合体成分を有している。ビニル系ポリ
マー成分にシロキサン縮合体成分を形成するには、ビニ
ル系ポリマーの重合時に、炭素−炭素不飽和結合の重合
性不飽和基を有する前記一般式(1)のシランモノマー
を共存させ、これらのモノマーをビニル系ポリマーの重
合の進行と共に反応させることにより、ビニル系ポリマ
ー中にシリル基を導入したシリル変性ビニル系ポリマー
を形成し、その後、このシリル基にシロキサン縮合体成
分を形成するか、既に形成されたシロキサン縮合体成分
を結合させる。
【0041】前記一般式(1)のシランモノマーとして
は、シリル基、特に加水分解性を有するシリル基を有
し、後述の各種ビニル系モノマーと重合可能なモノマー
であれば特に制限されず、例えば、CH2=CHSi
(CH3)(OCH3)2、CH2=CHSi(OC
H3)3、CH2=CHSi(CH3)Cl2、CH2=CH
SiCl 3、CH2=CHCOO(CH2)2Si(C
H3)(OCH3)2、CH2=CHCOO(CH2)2Si
(OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(C
H3)(OCH3)2、CH2=CHCOO(CH2)3Si
(OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)2Si(C
H3)Cl2、CH2=CHCOO(CH2)2SiCl3、
CH2=CHCOO(CH2)3Si(CH3)Cl2、C
H2=CHCOO(CH2)3SiCl3、CH2=C(C
H3)COO(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2、C
H2=C(CH3)COO(CH2)2Si(OCH3)3、
CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)
(OCH3)2、CH2=C(CH3)COO(CH2)3S
i(OCH3)3、CH2=C(CH3)COO(CH2)2
Si(CH3)Cl 2、CH2=C(CH3)COO(CH
2)2SiCl3、CH2=C(CH3)COO(CH2)3
Si(CH3)Cl2、CH2=C(CH3)COO(C
H2)3SiCl3、
は、シリル基、特に加水分解性を有するシリル基を有
し、後述の各種ビニル系モノマーと重合可能なモノマー
であれば特に制限されず、例えば、CH2=CHSi
(CH3)(OCH3)2、CH2=CHSi(OC
H3)3、CH2=CHSi(CH3)Cl2、CH2=CH
SiCl 3、CH2=CHCOO(CH2)2Si(C
H3)(OCH3)2、CH2=CHCOO(CH2)2Si
(OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)3Si(C
H3)(OCH3)2、CH2=CHCOO(CH2)3Si
(OCH3)3、CH2=CHCOO(CH2)2Si(C
H3)Cl2、CH2=CHCOO(CH2)2SiCl3、
CH2=CHCOO(CH2)3Si(CH3)Cl2、C
H2=CHCOO(CH2)3SiCl3、CH2=C(C
H3)COO(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2、C
H2=C(CH3)COO(CH2)2Si(OCH3)3、
CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)
(OCH3)2、CH2=C(CH3)COO(CH2)3S
i(OCH3)3、CH2=C(CH3)COO(CH2)2
Si(CH3)Cl 2、CH2=C(CH3)COO(CH
2)2SiCl3、CH2=C(CH3)COO(CH2)3
Si(CH3)Cl2、CH2=C(CH3)COO(C
H2)3SiCl3、
【0042】
【化2】
【0043】等が挙げられる。これらのシランモノマー
は単独で又は2種以上を混合して使用することが出来
る。
は単独で又は2種以上を混合して使用することが出来
る。
【0044】本発明の樹脂は、上記フッ素原子含有ビニ
ルモノマーと、以下に示す様なビニルモノマーの共重合
体からなるフッ素原子含有ビニル系樹脂であることが好
ましい。
ルモノマーと、以下に示す様なビニルモノマーの共重合
体からなるフッ素原子含有ビニル系樹脂であることが好
ましい。
【0045】ビニル系ポリマーとしては、例えば(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、シクロヘキシル(メタ)アクリレートな
どの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、フマル酸などのカルボン酸および無水
マレイン酸などの酸無水物;グリシジル(メタ)アクリ
レートなどのエポキシ化合物;ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、アミノエチルビニルエーテルな
どのアミノ化合物;(メタ)アクリルアミド、イタコン
酸ジアミド、α−エチルアクリルアミド、クロトンアミ
ド、フマル酸ジアミド、マレイン酸ジアミド、N−ブト
キシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド化合
物;アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなど
からなるグループから選ばれる1又はそれ以上のビニル
系モノマーを重合又は共重合したビニル系ポリマーが好
ましい。又、水酸基を含むビニル系モノマー、例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ビニルエーテル、N−メチロールアクリルアミドなども
用いることが出来る。
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、シクロヘキシル(メタ)アクリレートな
どの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、フマル酸などのカルボン酸および無水
マレイン酸などの酸無水物;グリシジル(メタ)アクリ
レートなどのエポキシ化合物;ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、アミノエチルビニルエーテルな
どのアミノ化合物;(メタ)アクリルアミド、イタコン
酸ジアミド、α−エチルアクリルアミド、クロトンアミ
ド、フマル酸ジアミド、マレイン酸ジアミド、N−ブト
キシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド化合
物;アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなど
からなるグループから選ばれる1又はそれ以上のビニル
系モノマーを重合又は共重合したビニル系ポリマーが好
ましい。又、水酸基を含むビニル系モノマー、例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
ビニルエーテル、N−メチロールアクリルアミドなども
用いることが出来る。
【0046】フッ素原子含有ビニル基を有し且つシリル
変性(シリル基を有する)ビニル系ポリマーの合成は公
知の合成方法で得ることが出来る。具体的には、例えば
重合性不飽和基を有するビニル系モノマー、フッ素原子
含有ビニルモノマー及びシランモノマーを共存させ重合
することにより、フッ素原子を有する基を有し、且つシ
リル変性ビニル系ポリマーを合成することが出来る。
変性(シリル基を有する)ビニル系ポリマーの合成は公
知の合成方法で得ることが出来る。具体的には、例えば
重合性不飽和基を有するビニル系モノマー、フッ素原子
含有ビニルモノマー及びシランモノマーを共存させ重合
することにより、フッ素原子を有する基を有し、且つシ
リル変性ビニル系ポリマーを合成することが出来る。
【0047】上記ビニル系ポリマーのビニルモノマーと
フッ素原子含有ビニルモノマーの質量比はビニルモノマ
ー1対し、フッ素原子含有ビニルモノマー0.01〜2
で構成されていることが好ましい。フッ素原子含有ビニ
ルモノマーの質量比が0.01未満であると樹脂層のす
べり性が低下してブレード鳴きが発生しやすく、質量比
が2を越えると樹脂層の膜強度が弱くなり膜の摩耗量が
多くなり、且つ下層の感光層に対する接着性も悪化し好
ましくない。
フッ素原子含有ビニルモノマーの質量比はビニルモノマ
ー1対し、フッ素原子含有ビニルモノマー0.01〜2
で構成されていることが好ましい。フッ素原子含有ビニ
ルモノマーの質量比が0.01未満であると樹脂層のす
べり性が低下してブレード鳴きが発生しやすく、質量比
が2を越えると樹脂層の膜強度が弱くなり膜の摩耗量が
多くなり、且つ下層の感光層に対する接着性も悪化し好
ましくない。
【0048】上記ビニル系ポリマーの重合度は特に制限
されないが、100〜500であることが望ましい。
されないが、100〜500であることが望ましい。
【0049】次に、上記ビニル系ポリマーにシロキサン
縮合体成分を形成することにより、本発明に係る樹脂構
造を有する樹脂を形成出来る。即ち、上記フッ素原子を
有する基を有し、且つシリル変性ビニル系ポリマーと以
下に記すようなシラン化合物を用いて、シリル変性ビニ
ル系ポリマーのシリル基にシロキサン縮合体成分を形成
する。このシロキサン縮合体成分の形成は樹脂層形成と
同時に行っても良いが、予め樹脂溶液でシリル基末端に
シロキサン縮合体成分を形成して、樹脂層形成を行って
も良い。
縮合体成分を形成することにより、本発明に係る樹脂構
造を有する樹脂を形成出来る。即ち、上記フッ素原子を
有する基を有し、且つシリル変性ビニル系ポリマーと以
下に記すようなシラン化合物を用いて、シリル変性ビニ
ル系ポリマーのシリル基にシロキサン縮合体成分を形成
する。このシロキサン縮合体成分の形成は樹脂層形成と
同時に行っても良いが、予め樹脂溶液でシリル基末端に
シロキサン縮合体成分を形成して、樹脂層形成を行って
も良い。
【0050】又、シロキサン縮合体成分とはシロキサン
結合が複数個、三次元的に連なった構造を有し、下記一
般式(2)で示すシラン化合物の重縮合により得られる
樹脂構造を有している。
結合が複数個、三次元的に連なった構造を有し、下記一
般式(2)で示すシラン化合物の重縮合により得られる
樹脂構造を有している。
【0051】一般式(2) RnSi(Z)4-n
式中、Rは式中のケイ素に炭素が直接結合した形の有機
基を表し、Zは水酸基又は加水分解性基を表す。nは0
〜3の整数を表す。
基を表し、Zは水酸基又は加水分解性基を表す。nは0
〜3の整数を表す。
【0052】上記一般式(2)中のZは加水分解性基で
あり、例えばメトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケ
トオキシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロ
ペノキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエト
キシ基等が挙げられる。Rに示されるケイ素に炭素が直
接結合した形の有機基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等のアルキル基、フェニル、トリ
ル、ナフチル、ビフェニル等のアリール基、γ−グリシ
ドキシプロピル、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチル等の含エポキシ基、γ−アクリロキシプロピ
ル、γ−メタアクリロキシプロピルの含(メタ)アクリ
ロイル基、γ−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロ
キシプロピルオキシプロピル等の含水酸基、ビニル、プ
ロペニル等の含ビニル基、γ−メルカプトプロピル等の
含メルカプト基、γ−アミノプロピル、N−β(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピル等の含アミノ基、γ−ク
ロロプロピル、1,1,1−トリフルオロプロピル、ノ
ナフルオロヘキシル、パーフルオロオクチルエチル等の
含ハロゲン基、その他ニトロ、シアノ置換アルキル基等
を挙げることが出来る。Rnのnが2又は3の時はこれ
ら同一ケイ素原子に結合する複数の有機基は互いに同一
でも良く、異なっていても良い。
あり、例えばメトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケ
トオキシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロ
ペノキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエト
キシ基等が挙げられる。Rに示されるケイ素に炭素が直
接結合した形の有機基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等のアルキル基、フェニル、トリ
ル、ナフチル、ビフェニル等のアリール基、γ−グリシ
ドキシプロピル、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチル等の含エポキシ基、γ−アクリロキシプロピ
ル、γ−メタアクリロキシプロピルの含(メタ)アクリ
ロイル基、γ−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロ
キシプロピルオキシプロピル等の含水酸基、ビニル、プ
ロペニル等の含ビニル基、γ−メルカプトプロピル等の
含メルカプト基、γ−アミノプロピル、N−β(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピル等の含アミノ基、γ−ク
ロロプロピル、1,1,1−トリフルオロプロピル、ノ
ナフルオロヘキシル、パーフルオロオクチルエチル等の
含ハロゲン基、その他ニトロ、シアノ置換アルキル基等
を挙げることが出来る。Rnのnが2又は3の時はこれ
ら同一ケイ素原子に結合する複数の有機基は互いに同一
でも良く、異なっていても良い。
【0053】又、本発明のシロキサン縮合体成分を製造
するに際し、前記一般式(2)で示されるシラン化合物
を2種以上用いる場合はそれぞれのシラン化合物のRは
同一でも良く、異なっていても良い。
するに際し、前記一般式(2)で示されるシラン化合物
を2種以上用いる場合はそれぞれのシラン化合物のRは
同一でも良く、異なっていても良い。
【0054】上記一般式(2)で示されるシラン化合物
の具体例としては以下のような化合物が挙げられる。
の具体例としては以下のような化合物が挙げられる。
【0055】即ち、nが0の化合物例としては、テトラ
クロロシラン、ジエトキシジクロロシラン、テトラメト
キシシラン、フェノキシトリクロロシラン、テトラアセ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラアリロキ
シシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポ
キシシラン、テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、
テトラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラキス
(2−エチルヘキシロキシ)シラン等が挙げられる。
クロロシラン、ジエトキシジクロロシラン、テトラメト
キシシラン、フェノキシトリクロロシラン、テトラアセ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラアリロキ
シシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポ
キシシラン、テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、
テトラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラキス
(2−エチルヘキシロキシ)シラン等が挙げられる。
【0056】nが1の化合物例としては、トリクロロシ
ラン、クロロメチルトリクロロシラン、メチルトリクロ
ロシラン、1,2−ジブロモエチルトリクロロシラン、
ビニルトリクロロシラン、1,2−ジクロロエチルトリ
クロロシラン、1−クロロエチルトリクロロシラン、2
−クロロエチルトリクロロシラン、エチルトリクロロシ
ラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリクロロシ
ラン、2−シアノエチルトリクロロシラン、アリルトリ
クロロシラン、3−ブロモプロピルトリクロロシラン、
クロロメチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピル
トリクロロシラン、n−プロピルトリクロロシラン、エ
トキシメチルジクロロシラン、ジメトキシメチルクロロ
シラン、トリメトキシシラン、3−シアノプロピルトリ
クロロシラン、n−ブチルトリクロロシラン、イソブチ
ルトリクロロシラン、クロロメチルトリエトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、メルカプトメチルトリ
メトキシシラン、ペンチルトリクロロシラン、トリメト
キシビニルシラン、エチルトリメトキシシラン、3,
3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシ
ルトリクロロシラン、4−クロロフェニルクロロシラ
ン、フェニルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリク
ロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、トリス(2−
クロロエトキシ)シラン、3,3,3−トリフルオロプ
ロピルトリメトキシシラン、2−シアノエチルトリメト
キシシラン、トリエトキシクロロシラン、3−クロロプ
ロピルトリメトキシシラン、トリエトキシシラン、3−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、2−アミノエチルアミノメ
チルトリメトキシシラン、ベンジルトリクロロシラン、
p−トリルトリクロロシラン、6−トリクロロシリル−
2−ノルボルネン、2−トリクロロシリルノルボルネ
ン、メチルトリアセトキシシラン、ヘプチルトリクロロ
シラン、クロロメチルトリエトキシシラン、ブチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リス(2−アミノエトキシ)シラン、β−フェネチルト
リクロロシラン、トリアセトキシビニルシラン、2−
(4−シクロヘキシルエチル)トリクロロシラン、エチ
ルトリアセトキシシラン、3−トリフルオロアセトキシ
プロピルトリメトキシシラン、オクチルトリクロロシラ
ン、トリエトキシビニルシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメ
トキシシラン、クロロメチルフェニルエチルトリクロロ
シラン、2−フェニルプロピルトリクロロシラン、4−
クロロフェニルトリメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、ノニルトリクロロシラン、2−シアノエチ
ルトリエトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、3
−アリルチオプロピルトリメトキシシラン、3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、3−ブロモプロピ
ルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキ
シシラン、3−アリルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、プロピルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、メ
チルトリイソプロペノキシシラン、3−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、デシルトリクロロシラ
ン、ビス(エチルメチルケトオキシム)メトキシメチル
シラン、3−モルフォリノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−ピペラジノプロピルトリメトキシシラン、メチ
ルトリプロポキシシラン、メチルトリス(2−メトキシ
エトキシシラン)、2−(2−アミノエチルチオエチ
ル)トリエトキシシラン、3−[2−(2−アミノエチ
ルアミノエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラ
ン、トリス(1−メチルビニロキシ)ビニルシラン、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシルエチル)トリメト
キシシラン、トリイソプロポキシビニルシラン、トリス
(2−メトキシエトキシ)ビニルシラン、ジイソプロポ
キシエチルメチルケトオキシムメチルシラン、3−ピペ
リジノプロピルトリメトキシシラン、ペンチルトリエト
キシシラン、4−クロロフェニルトリエトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、ビス(エチルメチルケト
オキシム)メチルイソプロポキシシラン、ビス(エチル
メチルケトオキシム)−2−メトキシエトキシメチルシ
ラン、3−(2−メチルピペリジノプロピル)トリメト
キシシラン、3−シクロヘキシルアミノプロピルトリメ
トキシシラン、O,O′−ジエチル−S−(2−トリエ
トキシシリルエチル)ジチオフォスフェート、ベンジル
トリエトキシシラン、6−トリエトキシシリル−2−ノ
ルボルネン、3−ベンジルアミノプロピルトリメトキシ
シラン、メチルトリス(エチルメチルケトオキシム)シ
ラン、ビス(エチルメチルケトオキシム)ブトキシメチ
ルシラン、メチルトリス(N,N−ジエチルアミノキ
シ)シラン、テトラデシルトリクロロシラン、オクチル
トリエトキシシラン、フェニルトリス(2−メトキシエ
トキシ)シラン、3−(ビニルベンジルアミノプロピ
ル)トリメトキシシラン、N−(3−トリエトキシシリ
ルプロピル)−p−ニトロベンズアミド、3−(ビニル
ベンジルアミノプロピル)トリエトキシシラン、オクタ
デシルトリクロロシラン、ドデシルトリエトキシシラ
ン、ドコシルトリクロロシラン、オクタデシルトリエト
キシシラン、ジメチルオクタデシル−3−トリメトキシ
ルシリルプロピルアンモニウムクロライド、1,2−ビ
ス(メチルジクロロシリル)エタン等が挙げられる。
ラン、クロロメチルトリクロロシラン、メチルトリクロ
ロシラン、1,2−ジブロモエチルトリクロロシラン、
ビニルトリクロロシラン、1,2−ジクロロエチルトリ
クロロシラン、1−クロロエチルトリクロロシラン、2
−クロロエチルトリクロロシラン、エチルトリクロロシ
ラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリクロロシ
ラン、2−シアノエチルトリクロロシラン、アリルトリ
クロロシラン、3−ブロモプロピルトリクロロシラン、
クロロメチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピル
トリクロロシラン、n−プロピルトリクロロシラン、エ
トキシメチルジクロロシラン、ジメトキシメチルクロロ
シラン、トリメトキシシラン、3−シアノプロピルトリ
クロロシラン、n−ブチルトリクロロシラン、イソブチ
ルトリクロロシラン、クロロメチルトリエトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、メルカプトメチルトリ
メトキシシラン、ペンチルトリクロロシラン、トリメト
キシビニルシラン、エチルトリメトキシシラン、3,
3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシ
ルトリクロロシラン、4−クロロフェニルクロロシラ
ン、フェニルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリク
ロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、トリス(2−
クロロエトキシ)シラン、3,3,3−トリフルオロプ
ロピルトリメトキシシラン、2−シアノエチルトリメト
キシシラン、トリエトキシクロロシラン、3−クロロプ
ロピルトリメトキシシラン、トリエトキシシラン、3−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、2−アミノエチルアミノメ
チルトリメトキシシラン、ベンジルトリクロロシラン、
p−トリルトリクロロシラン、6−トリクロロシリル−
2−ノルボルネン、2−トリクロロシリルノルボルネ
ン、メチルトリアセトキシシラン、ヘプチルトリクロロ
シラン、クロロメチルトリエトキシシラン、ブチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リス(2−アミノエトキシ)シラン、β−フェネチルト
リクロロシラン、トリアセトキシビニルシラン、2−
(4−シクロヘキシルエチル)トリクロロシラン、エチ
ルトリアセトキシシラン、3−トリフルオロアセトキシ
プロピルトリメトキシシラン、オクチルトリクロロシラ
ン、トリエトキシビニルシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメ
トキシシラン、クロロメチルフェニルエチルトリクロロ
シラン、2−フェニルプロピルトリクロロシラン、4−
クロロフェニルトリメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、ノニルトリクロロシラン、2−シアノエチ
ルトリエトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、3
−アリルチオプロピルトリメトキシシラン、3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、3−ブロモプロピ
ルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキ
シシラン、3−アリルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、プロピルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、メ
チルトリイソプロペノキシシラン、3−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、デシルトリクロロシラ
ン、ビス(エチルメチルケトオキシム)メトキシメチル
シラン、3−モルフォリノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−ピペラジノプロピルトリメトキシシラン、メチ
ルトリプロポキシシラン、メチルトリス(2−メトキシ
エトキシシラン)、2−(2−アミノエチルチオエチ
ル)トリエトキシシラン、3−[2−(2−アミノエチ
ルアミノエチルアミノ)プロピル]トリエトキシシラ
ン、トリス(1−メチルビニロキシ)ビニルシラン、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシルエチル)トリメト
キシシラン、トリイソプロポキシビニルシラン、トリス
(2−メトキシエトキシ)ビニルシラン、ジイソプロポ
キシエチルメチルケトオキシムメチルシラン、3−ピペ
リジノプロピルトリメトキシシラン、ペンチルトリエト
キシシラン、4−クロロフェニルトリエトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、ビス(エチルメチルケト
オキシム)メチルイソプロポキシシラン、ビス(エチル
メチルケトオキシム)−2−メトキシエトキシメチルシ
ラン、3−(2−メチルピペリジノプロピル)トリメト
キシシラン、3−シクロヘキシルアミノプロピルトリメ
トキシシラン、O,O′−ジエチル−S−(2−トリエ
トキシシリルエチル)ジチオフォスフェート、ベンジル
トリエトキシシラン、6−トリエトキシシリル−2−ノ
ルボルネン、3−ベンジルアミノプロピルトリメトキシ
シラン、メチルトリス(エチルメチルケトオキシム)シ
ラン、ビス(エチルメチルケトオキシム)ブトキシメチ
ルシラン、メチルトリス(N,N−ジエチルアミノキ
シ)シラン、テトラデシルトリクロロシラン、オクチル
トリエトキシシラン、フェニルトリス(2−メトキシエ
トキシ)シラン、3−(ビニルベンジルアミノプロピ
ル)トリメトキシシラン、N−(3−トリエトキシシリ
ルプロピル)−p−ニトロベンズアミド、3−(ビニル
ベンジルアミノプロピル)トリエトキシシラン、オクタ
デシルトリクロロシラン、ドデシルトリエトキシシラ
ン、ドコシルトリクロロシラン、オクタデシルトリエト
キシシラン、ジメチルオクタデシル−3−トリメトキシ
ルシリルプロピルアンモニウムクロライド、1,2−ビ
ス(メチルジクロロシリル)エタン等が挙げられる。
【0057】nが2の化合物例としては、クロロメチル
メチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、エチ
ルジクロロシラン、メチルビニルジクロロシラン、エチ
ルメチルジクロロシラン、ジメトキシメチルシラン、ジ
メトキシジメチルシラン、ジビニルジクロロシラン、メ
チル−3,3,3−トリフルオロプロピルジクロロシラ
ン、アリルメチルジクロロシラン、3−クロロプロピル
メチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、メチ
ルプロピルジクロロシラン、ジエトキシシラン、3−シ
アノプロピルメチルジクロロシラン、ブチルメチルジク
ロロシラン、ビス(2−クロロエトキシ)メチルシラ
ン、ジエトキシメチルシラン、フェニルジクロロシラ
ン、ジアリルジクロロシラン、ジメトキシメチル−3,
3,3−トリフルオロプロピルシラン、メチルペンチル
ジクロロシラン、3−クロロプロピルジメトキシメチル
シラン、クロロメチルジエトキシシラン、ジエトキシジ
メチルシラン、ジメトキシ−3−メルカプトプロピルメ
チルシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノ
ナフルオロヘキシルメチルジクロロシラン、メチルフェ
ニルジクロロシラン、ジアセトキシメチルビニルシラ
ン、シクロヘキシルメチルジクロロシラン、ヘキシルメ
チルジクロロシラン、ジエトキシメチルビニルシラン、
ヘキシルメチルジクロロシラン、ジエトキシメチルビニ
ルシラン、フェニルビニルジクロロシラン、6−メチル
ジクロロシリル−2−ノルボルネン、2−メチルジクロ
ロシリルノルボルネン、3−メタクリロキシプロピルメ
チルジクロロシラン、ジエトキシジビニルシラン、ヘプ
チルメチルジクロロシラン、ジブチルジクロロシラン、
ジエトキシジエチルシラン、ジメチルジプロポキシシラ
ン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、3−
(2−アミノエチルアミノプロピル)ジメトキシメチル
シラン、アリルフェニルジクロロシラン、3−クロロプ
ロピルフェニルジクロロシラン、メチル−β−フェネチ
ルジクロロシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、
2−(4−シクロヘキセニルエチル)メチルジクロロシ
ラン、メチルオクチルジクロロシラン、ジエトキシエチ
ルメチルケトオキシムメチルシラン、2−(2−アミノ
エチルチオエチル)ジエトキシメチルシラン、O,O′
−ジエチル−S−(2−トリメチルシリルエチル)ジチ
オフォスフェート、O,O′−ジエチル−S−(2−ト
リメトキシシリルエチル)ジチオフォスフェート、t−
ブチルフェニルジクロロシラン、3−メタクリロキシプ
ロピルジメトキシメチルシラン、3−(3−シアノプロ
ピルチオプロピル)ジメトキシメチルシラン、3−(2
−アセトキシエチルチオプロピル)ジメトキシメチルシ
ラン、ジメトキシメチル−2−ピペリジノエチルシラ
ン、ジメトキシメチル−3−ピペラジノプロピルシラ
ン、ジブトキシジメチルシラン、ジメトキシ−3−(2
−エトキシエチルチオプロピル)メチルシラン、3−ジ
メチルアミノプロピルジエトキシメチルシラン、ジエチ
ル−2−トリメチルシリルメチルチオエチルフォスファ
イト、ジエトキシメチルフェニルシラン、デシルメチル
ジクロロシラン、ビス(エチルメチルケトオキシム)エ
トキシメチルシラン、ジエトキシ−3−グリシドキシプ
ロピルメチルシラン、3−(3−アセトキシプロピルチ
オ)プロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチ
ル−3−ピペリジノプロピルシラン、ジプロポキシエチ
ルメチルケトオキシムメチルシラン、ジフェニルジクロ
ロシラン、ジフェニルジフルオロシラン、ジフェニルシ
ランジオール、ジヘキシルジクロロシラン、ビス(エチ
ルメチルケトオキシム)メチルプロポキシシラン、ジメ
トキシメチル−3−(4−メチルピペリジノプロピル)
シラン、ドデシルメチルジクロロシラン、ジメトキシジ
フェニルシラン、ジメトキシフェニル−2−ピペリジノ
エトキシシラン、ジメトキシメチル−3−(3−フェノ
キシプロピルチオプロピル)シラン、ジアセトキシジフ
ェニルシラン、ジエトキシジフェニルシラン、ジエトキ
シドデシルメチルシラン、メチルオクタデシルジクロロ
シラン、ジフェニルメトキシ−2−ピペリジノエトキシ
シラン、ドコシルメチルジクロロシラン、ジエトキシメ
チルオクタデシルシラン等が挙げられる。
メチルジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、エチ
ルジクロロシラン、メチルビニルジクロロシラン、エチ
ルメチルジクロロシラン、ジメトキシメチルシラン、ジ
メトキシジメチルシラン、ジビニルジクロロシラン、メ
チル−3,3,3−トリフルオロプロピルジクロロシラ
ン、アリルメチルジクロロシラン、3−クロロプロピル
メチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、メチ
ルプロピルジクロロシラン、ジエトキシシラン、3−シ
アノプロピルメチルジクロロシラン、ブチルメチルジク
ロロシラン、ビス(2−クロロエトキシ)メチルシラ
ン、ジエトキシメチルシラン、フェニルジクロロシラ
ン、ジアリルジクロロシラン、ジメトキシメチル−3,
3,3−トリフルオロプロピルシラン、メチルペンチル
ジクロロシラン、3−クロロプロピルジメトキシメチル
シラン、クロロメチルジエトキシシラン、ジエトキシジ
メチルシラン、ジメトキシ−3−メルカプトプロピルメ
チルシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノ
ナフルオロヘキシルメチルジクロロシラン、メチルフェ
ニルジクロロシラン、ジアセトキシメチルビニルシラ
ン、シクロヘキシルメチルジクロロシラン、ヘキシルメ
チルジクロロシラン、ジエトキシメチルビニルシラン、
ヘキシルメチルジクロロシラン、ジエトキシメチルビニ
ルシラン、フェニルビニルジクロロシラン、6−メチル
ジクロロシリル−2−ノルボルネン、2−メチルジクロ
ロシリルノルボルネン、3−メタクリロキシプロピルメ
チルジクロロシラン、ジエトキシジビニルシラン、ヘプ
チルメチルジクロロシラン、ジブチルジクロロシラン、
ジエトキシジエチルシラン、ジメチルジプロポキシシラ
ン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、3−
(2−アミノエチルアミノプロピル)ジメトキシメチル
シラン、アリルフェニルジクロロシラン、3−クロロプ
ロピルフェニルジクロロシラン、メチル−β−フェネチ
ルジクロロシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、
2−(4−シクロヘキセニルエチル)メチルジクロロシ
ラン、メチルオクチルジクロロシラン、ジエトキシエチ
ルメチルケトオキシムメチルシラン、2−(2−アミノ
エチルチオエチル)ジエトキシメチルシラン、O,O′
−ジエチル−S−(2−トリメチルシリルエチル)ジチ
オフォスフェート、O,O′−ジエチル−S−(2−ト
リメトキシシリルエチル)ジチオフォスフェート、t−
ブチルフェニルジクロロシラン、3−メタクリロキシプ
ロピルジメトキシメチルシラン、3−(3−シアノプロ
ピルチオプロピル)ジメトキシメチルシラン、3−(2
−アセトキシエチルチオプロピル)ジメトキシメチルシ
ラン、ジメトキシメチル−2−ピペリジノエチルシラ
ン、ジメトキシメチル−3−ピペラジノプロピルシラ
ン、ジブトキシジメチルシラン、ジメトキシ−3−(2
−エトキシエチルチオプロピル)メチルシラン、3−ジ
メチルアミノプロピルジエトキシメチルシラン、ジエチ
ル−2−トリメチルシリルメチルチオエチルフォスファ
イト、ジエトキシメチルフェニルシラン、デシルメチル
ジクロロシラン、ビス(エチルメチルケトオキシム)エ
トキシメチルシラン、ジエトキシ−3−グリシドキシプ
ロピルメチルシラン、3−(3−アセトキシプロピルチ
オ)プロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチ
ル−3−ピペリジノプロピルシラン、ジプロポキシエチ
ルメチルケトオキシムメチルシラン、ジフェニルジクロ
ロシラン、ジフェニルジフルオロシラン、ジフェニルシ
ランジオール、ジヘキシルジクロロシラン、ビス(エチ
ルメチルケトオキシム)メチルプロポキシシラン、ジメ
トキシメチル−3−(4−メチルピペリジノプロピル)
シラン、ドデシルメチルジクロロシラン、ジメトキシジ
フェニルシラン、ジメトキシフェニル−2−ピペリジノ
エトキシシラン、ジメトキシメチル−3−(3−フェノ
キシプロピルチオプロピル)シラン、ジアセトキシジフ
ェニルシラン、ジエトキシジフェニルシラン、ジエトキ
シドデシルメチルシラン、メチルオクタデシルジクロロ
シラン、ジフェニルメトキシ−2−ピペリジノエトキシ
シラン、ドコシルメチルジクロロシラン、ジエトキシメ
チルオクタデシルシラン等が挙げられる。
【0058】本発明の樹脂はフッ素原子を含有するが、
該フッ素原子はシロキサン縮合体成分に含有されていて
もよい。この場合、シロキサン縮合体成分を合成するシ
ラン化合物中には少なくとも1種以上のフッ素原子含有
シラン化合物を使用することが必要である。これらのシ
ラン化合物としては前記一般式(2)中のケイ素に炭素
が直接結合した形の有機基R中にフッ素原子を有するこ
とが好ましい。このようなシラン化合物としては、例え
ば、1,1,1−トリフルオロプロピルトリクロロシラ
ン、1,1,1−トリフルオロプロピルトリメトキシシ
ラン、、ノナフルオロヘキシルトリクロロシラン、ノナ
フルオロヘキシルトリメトキシシラン、パーフルオロオ
クチルエチルトリクロロシラン、パーフルオロオクチル
エチルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロ
プロピルトリクロロシラン、3−トリフルオロアセトキ
シプロピルトリメトキシシラン、メチル−3,3,3−
トリフルオロプロピルジクロロシラン、メチル−3,
3,3−トリフルオロプロピルジメトキシシラン等が挙
げられる。
該フッ素原子はシロキサン縮合体成分に含有されていて
もよい。この場合、シロキサン縮合体成分を合成するシ
ラン化合物中には少なくとも1種以上のフッ素原子含有
シラン化合物を使用することが必要である。これらのシ
ラン化合物としては前記一般式(2)中のケイ素に炭素
が直接結合した形の有機基R中にフッ素原子を有するこ
とが好ましい。このようなシラン化合物としては、例え
ば、1,1,1−トリフルオロプロピルトリクロロシラ
ン、1,1,1−トリフルオロプロピルトリメトキシシ
ラン、、ノナフルオロヘキシルトリクロロシラン、ノナ
フルオロヘキシルトリメトキシシラン、パーフルオロオ
クチルエチルトリクロロシラン、パーフルオロオクチル
エチルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロ
プロピルトリクロロシラン、3−トリフルオロアセトキ
シプロピルトリメトキシシラン、メチル−3,3,3−
トリフルオロプロピルジクロロシラン、メチル−3,
3,3−トリフルオロプロピルジメトキシシラン等が挙
げられる。
【0059】架橋構造を有するシロキサン縮合体成分の
原料として用いられる前記シラン化合物は、一般にはケ
イ素原子に結合している加水分解性基の数(4−n)の
nが3のとき、シラン化合物の高分子化反応は抑制され
る。nが0、1又は2のときは高分子化反応が起こりや
すく、特に1或いは0では高度に架橋反応を進めること
が可能である。従って、これらをコントロールすること
により得られる塗布層液の保存性や塗布膜の硬度等を制
御することが出来る。このような理由から本発明のシロ
キサン縮合体成分を形成するには少なくとのnが1又は
0のシラン化合物を用いることが好ましい。
原料として用いられる前記シラン化合物は、一般にはケ
イ素原子に結合している加水分解性基の数(4−n)の
nが3のとき、シラン化合物の高分子化反応は抑制され
る。nが0、1又は2のときは高分子化反応が起こりや
すく、特に1或いは0では高度に架橋反応を進めること
が可能である。従って、これらをコントロールすること
により得られる塗布層液の保存性や塗布膜の硬度等を制
御することが出来る。このような理由から本発明のシロ
キサン縮合体成分を形成するには少なくとのnが1又は
0のシラン化合物を用いることが好ましい。
【0060】本発明に係わる樹脂層は、ビニル成分とフ
ッ素を有するビニル成分を有する有機ポリマー成分とシ
ロキサン縮合体成分を有する樹脂を含有するが、樹脂層
中のこれらの樹脂は相互に化学結合により結合してお
り、樹脂層全体が架橋構造を有する樹脂層で形成されて
いる。
ッ素を有するビニル成分を有する有機ポリマー成分とシ
ロキサン縮合体成分を有する樹脂を含有するが、樹脂層
中のこれらの樹脂は相互に化学結合により結合してお
り、樹脂層全体が架橋構造を有する樹脂層で形成されて
いる。
【0061】前記樹脂の有機ポリマー成分とシロキサン
縮合体成分の質量比は有機ポリマー成分1に対し、シロ
キサン縮合体成分0.25〜4で構成されていることが
好ましい。シロキサン縮合体成分の質量比が0.25未
満であると膜強度が低下し、質量比が4を越えるとクリ
ーニング性が劣化し、且つ下層の感光層に対する接着性
も悪化し好ましくない。
縮合体成分の質量比は有機ポリマー成分1に対し、シロ
キサン縮合体成分0.25〜4で構成されていることが
好ましい。シロキサン縮合体成分の質量比が0.25未
満であると膜強度が低下し、質量比が4を越えるとクリ
ーニング性が劣化し、且つ下層の感光層に対する接着性
も悪化し好ましくない。
【0062】本発明の樹脂層には、フッ素原子含有粒子
を有する。該フッ素粒子を有する粒子とはフッ素原子を
含有するフッ素樹脂粒子、例えばポリテトラフルオロエ
チレン粒子、ポリフッ化ビニルデン粒子等の樹脂粒子、
或いはフッ素化合物で表面処理した粒子、例えばフッ素
原子含有シラン化合物で表面処理したシリカ粒子等が用
いられる。これらの粒子を有機ポリマー成分とシロキサ
ン縮合体成分を有する樹脂層中に配合することにより樹
脂層の表面エネルギーを低下させ、クリーニング特性を
向上させることが出来る。
を有する。該フッ素粒子を有する粒子とはフッ素原子を
含有するフッ素樹脂粒子、例えばポリテトラフルオロエ
チレン粒子、ポリフッ化ビニルデン粒子等の樹脂粒子、
或いはフッ素化合物で表面処理した粒子、例えばフッ素
原子含有シラン化合物で表面処理したシリカ粒子等が用
いられる。これらの粒子を有機ポリマー成分とシロキサ
ン縮合体成分を有する樹脂層中に配合することにより樹
脂層の表面エネルギーを低下させ、クリーニング特性を
向上させることが出来る。
【0063】フッ素原子含有粒子の大きさとしては、平
均体積粒径あるいは粒子投影像の最大長さとして0.0
1〜1.0μm、好ましくは0.01〜0.3μmであ
ることが望ましい。フッ素原子含有粒子の配合量は、樹
脂層の総質量100質量部に対して0.1〜30質量部
であることが好ましい。これらの配合量が30質量部を
越えると感光体の感度が低下し、繰り返し使用時に、感
光体の残留電位が上昇しカブリが生じる。
均体積粒径あるいは粒子投影像の最大長さとして0.0
1〜1.0μm、好ましくは0.01〜0.3μmであ
ることが望ましい。フッ素原子含有粒子の配合量は、樹
脂層の総質量100質量部に対して0.1〜30質量部
であることが好ましい。これらの配合量が30質量部を
越えると感光体の感度が低下し、繰り返し使用時に、感
光体の残留電位が上昇しカブリが生じる。
【0064】又、上記フッ素原子含有粒子以外にシリコ
ーン樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂等の粒子を併
用することが出来る。特に良好なものとしてはポリテト
ラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニルデン等のフッ素
樹脂ならびにポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフ
ィン樹脂が挙げられる。これらの粒子は1種又は2種以
上混合して用いても良い。
ーン樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂等の粒子を併
用することが出来る。特に良好なものとしてはポリテト
ラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニルデン等のフッ素
樹脂ならびにポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフ
ィン樹脂が挙げられる。これらの粒子は1種又は2種以
上混合して用いても良い。
【0065】又、本発明に係わる樹脂層中に電荷輸送性
物質を含有することが好ましい。ここで電荷輸送性物質
とは電子或いは正孔のドリフト移動度を有する性質を示
す化合物であり、又別の定義としてはTime−Of−
Flight法などの電荷輸送性能を検知出来る公知の
方法により電荷輸送に起因する検出電流が得られる化合
物である。
物質を含有することが好ましい。ここで電荷輸送性物質
とは電子或いは正孔のドリフト移動度を有する性質を示
す化合物であり、又別の定義としてはTime−Of−
Flight法などの電荷輸送性能を検知出来る公知の
方法により電荷輸送に起因する検出電流が得られる化合
物である。
【0066】電荷輸送性物質(CTM)としては、例え
ば正孔輸送型CTMとしては、キサゾール、オキサジア
ゾール、チアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イ
ミダゾロン、イミダゾリン、ビスイミダゾリジン、スチ
リル、ヒドラゾン、ベンジジン、ピラゾリン、スチルベ
ン化合物、アミン、オキサゾロン、ベンゾチアゾール、
ベンズイミダゾール、キナゾリン、ベンゾフラン、アク
リジン、フェナジン、アミノスチルベン、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9
−ビニルアントラセンなどの化合物が挙げられる。
ば正孔輸送型CTMとしては、キサゾール、オキサジア
ゾール、チアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イ
ミダゾロン、イミダゾリン、ビスイミダゾリジン、スチ
リル、ヒドラゾン、ベンジジン、ピラゾリン、スチルベ
ン化合物、アミン、オキサゾロン、ベンゾチアゾール、
ベンズイミダゾール、キナゾリン、ベンゾフラン、アク
リジン、フェナジン、アミノスチルベン、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9
−ビニルアントラセンなどの化合物が挙げられる。
【0067】一方、電子輸送型CTMとしては、例えば
無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピ
ロメリット酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレ
ン、テトラシアノキノジメタン、ニトロベンゼン、ジニ
トロベンゼン、トリニトロベンゼン、テトラニトロベン
ゼン、ニトロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、キ
ノンクロルイミド、クロラニル、ブロマニル、ベンゾキ
ノン、ナフトキノン、ジフェノキノン、トロポキノン、
アントラキノン、1−クロロアントラキノン、ジニトロ
アントラキノン、4−ニトロベンゾフェノン、4,4′
−ジニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロン
ジニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)
−2−(p−クロロフェニル)エチレン、2,7−ジニ
トロフルオレン、2,4,7−トリニトロフルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−
フルオレニリデンジシアノメチレンマロノニトリル、ポ
リニトロ−9−フルオロニリデンジシアノメチレンマロ
ノジニトリル、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−
ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフ
ルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニ
トロサリチル酸、フタル酸、メリット酸などの化合物が
挙げられる。
無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピ
ロメリット酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレ
ン、テトラシアノキノジメタン、ニトロベンゼン、ジニ
トロベンゼン、トリニトロベンゼン、テトラニトロベン
ゼン、ニトロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、キ
ノンクロルイミド、クロラニル、ブロマニル、ベンゾキ
ノン、ナフトキノン、ジフェノキノン、トロポキノン、
アントラキノン、1−クロロアントラキノン、ジニトロ
アントラキノン、4−ニトロベンゾフェノン、4,4′
−ジニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロン
ジニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)
−2−(p−クロロフェニル)エチレン、2,7−ジニ
トロフルオレン、2,4,7−トリニトロフルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−
フルオレニリデンジシアノメチレンマロノニトリル、ポ
リニトロ−9−フルオロニリデンジシアノメチレンマロ
ノジニトリル、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−
ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフ
ルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニ
トロサリチル酸、フタル酸、メリット酸などの化合物が
挙げられる。
【0068】下記に本発明に係わる樹脂層に好ましく用
いられる電荷輸送性物質の例を挙げる。
いられる電荷輸送性物質の例を挙げる。
【0069】
【化3】
【0070】
【化4】
【0071】
【化5】
【0072】
【化6】
【0073】
【化7】
【0074】本発明に係わる樹脂層に含有される電荷輸
送性物質の配合量は、樹脂層の総質量100質量部に対
し1〜1000質量部であることが好ましい。電荷輸送
性物質の質量部が1未満であると繰り返し使用時の電子
写真特性(帯電、感度、残留電位特性等)が劣化し、一
方、質量部が1000を越えると膜強度が低下する。
送性物質の配合量は、樹脂層の総質量100質量部に対
し1〜1000質量部であることが好ましい。電荷輸送
性物質の質量部が1未満であると繰り返し使用時の電子
写真特性(帯電、感度、残留電位特性等)が劣化し、一
方、質量部が1000を越えると膜強度が低下する。
【0075】本発明に係わる樹脂層の膜厚は0.03〜
30μm、好ましくは0.03〜10μm、より好まし
くは0.1〜5μmである。特に本発明に係わる樹脂層
を保護層として用いる場合は、膜厚が0.03〜10μ
m、好ましくは0.1〜5μmである。本発明に係わる
樹脂層を保護層とした場合は、保護層の膜厚がこのよう
に比較的厚くても、従来から問題となっていた感度や残
留電位等の静電特性を低下させることなく、耐摩耗特
性、トナーのクリーニング性能やブレード鳴きに対する
安定性を向上させることが出来る。更に高湿環境でも鮮
明な画像を得ることが出来る。
30μm、好ましくは0.03〜10μm、より好まし
くは0.1〜5μmである。特に本発明に係わる樹脂層
を保護層として用いる場合は、膜厚が0.03〜10μ
m、好ましくは0.1〜5μmである。本発明に係わる
樹脂層を保護層とした場合は、保護層の膜厚がこのよう
に比較的厚くても、従来から問題となっていた感度や残
留電位等の静電特性を低下させることなく、耐摩耗特
性、トナーのクリーニング性能やブレード鳴きに対する
安定性を向上させることが出来る。更に高湿環境でも鮮
明な画像を得ることが出来る。
【0076】本発明に係わる樹脂層には、本発明の効果
を阻害しない範囲内で、金属酸化物粒子が配合されてい
て良い。金属酸化物粒子を配合することによって本発明
に係わる樹脂層の耐摩耗特性をさらに向上させることが
出来、トナーのクリーニング性能やブレード鳴きに対す
る安定性を向上させることが出来る。
を阻害しない範囲内で、金属酸化物粒子が配合されてい
て良い。金属酸化物粒子を配合することによって本発明
に係わる樹脂層の耐摩耗特性をさらに向上させることが
出来、トナーのクリーニング性能やブレード鳴きに対す
る安定性を向上させることが出来る。
【0077】前記金属酸化物粒子の一次粒径は5〜50
0nmであることが好ましい。これらの金属酸化物粒子
は通常は液相法によって合成され、コロイド粒子として
得ることが出来る。金属原子の例としてはSi、Ti、
Al、Cr、Zr、Sn、Fe、Mg、Mn、Ni、C
uなどが挙げられる。
0nmであることが好ましい。これらの金属酸化物粒子
は通常は液相法によって合成され、コロイド粒子として
得ることが出来る。金属原子の例としてはSi、Ti、
Al、Cr、Zr、Sn、Fe、Mg、Mn、Ni、C
uなどが挙げられる。
【0078】又、前記金属酸化物粒子は該粒子表面に前
記シラン化合物と反応性を有する化合物基を有すること
が好ましい。該反応性を有する化合物基としては、例え
ば水酸基、アミノ基等が挙げられる。このような反応性
基を有する金属酸化物粒子を用いることにより、本発明
に係る樹脂のシロキサン縮合体成分と該金属酸化物粒子
表面が化学結合をした複合化された樹脂層を形成し、ブ
レードクリーニング等の擦過に対して摩耗しにくい、電
子写真特性の良好な樹脂層を形成することが出来る。配
合量としては、樹脂層の全質量100質量部に対して金
属酸化物粒子0.1〜30質量部であることが好まし
い。これらの配合量が30質量部を越えるとクリーニン
グ性能が劣化し、高湿環境での画像が劣化する。
記シラン化合物と反応性を有する化合物基を有すること
が好ましい。該反応性を有する化合物基としては、例え
ば水酸基、アミノ基等が挙げられる。このような反応性
基を有する金属酸化物粒子を用いることにより、本発明
に係る樹脂のシロキサン縮合体成分と該金属酸化物粒子
表面が化学結合をした複合化された樹脂層を形成し、ブ
レードクリーニング等の擦過に対して摩耗しにくい、電
子写真特性の良好な樹脂層を形成することが出来る。配
合量としては、樹脂層の全質量100質量部に対して金
属酸化物粒子0.1〜30質量部であることが好まし
い。これらの配合量が30質量部を越えるとクリーニン
グ性能が劣化し、高湿環境での画像が劣化する。
【0079】又、本発明に係る樹脂層中にはヒンダード
フェノール、ヒンダードアミン、チオエーテル又はホス
ファイト部分構造を持つ酸化防止剤を添加することが出
来、環境変動時の電位安定性・画質の向上に効果的であ
る。
フェノール、ヒンダードアミン、チオエーテル又はホス
ファイト部分構造を持つ酸化防止剤を添加することが出
来、環境変動時の電位安定性・画質の向上に効果的であ
る。
【0080】ヒンダードフェノール構造を持つ酸化防止
剤としては、例えば特開平1−118137号公報(P
7〜P14)記載の化合物が挙げられるが本発明はこれ
に限定されるものではない。
剤としては、例えば特開平1−118137号公報(P
7〜P14)記載の化合物が挙げられるが本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0081】ヒンダードアミン構造を持つ酸化防止剤と
しては、例えば特開平1−118138号公報(P7〜
P9)記載の化合物も挙げられるが本発明はこれに限定
されるものではない。
しては、例えば特開平1−118138号公報(P7〜
P9)記載の化合物も挙げられるが本発明はこれに限定
されるものではない。
【0082】以下に代表的な酸化防止剤の化合物例を挙
げる。
げる。
【0083】
【化8】
【0084】
【化9】
【0085】
【化10】
【0086】
【化11】
【0087】又、商品化されている酸化防止剤としては
以下のような化合物、例えば「イルガノックス107
6」、「イルガノックス1010」、「イルガノックス
1098」、「イルガノックス245」、「イルガノッ
クス1330」、「イルガノックス3114」、「イル
ガノックス1076」、「3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシビフェニル」以上ヒンダードフェノール
系、「サノールLS2626」、「サノールLS76
5」、「サノールLS2626」、「サノールLS77
0」、「サノールLS744」、「チヌビン144」、
「チヌビン622LD」、「マークLA57」、「マー
クLA67」、「マークLA62」、「マークLA6
8」、「マークLA63」以上ヒンダードアミン系、
「スミライザーTPS」、「スミライザーTP−D」以
上チオエーテル系、「マーク2112」、「マークPE
P−8」、「マークPEP−24G」、「マークPEP
−36」、「マーク329K」、「マークHP−10」
以上ホスファイト系が挙げられる。これらの中で特にヒ
ンダードフェノール、ヒンダードアミン系酸化防止剤が
好ましい。酸化防止剤の添加量は樹脂層固形分の総質量
100部に対し、0.1〜10質量部であることが好ま
しい。
以下のような化合物、例えば「イルガノックス107
6」、「イルガノックス1010」、「イルガノックス
1098」、「イルガノックス245」、「イルガノッ
クス1330」、「イルガノックス3114」、「イル
ガノックス1076」、「3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシビフェニル」以上ヒンダードフェノール
系、「サノールLS2626」、「サノールLS76
5」、「サノールLS2626」、「サノールLS77
0」、「サノールLS744」、「チヌビン144」、
「チヌビン622LD」、「マークLA57」、「マー
クLA67」、「マークLA62」、「マークLA6
8」、「マークLA63」以上ヒンダードアミン系、
「スミライザーTPS」、「スミライザーTP−D」以
上チオエーテル系、「マーク2112」、「マークPE
P−8」、「マークPEP−24G」、「マークPEP
−36」、「マーク329K」、「マークHP−10」
以上ホスファイト系が挙げられる。これらの中で特にヒ
ンダードフェノール、ヒンダードアミン系酸化防止剤が
好ましい。酸化防止剤の添加量は樹脂層固形分の総質量
100部に対し、0.1〜10質量部であることが好ま
しい。
【0088】次に、前記樹脂層の製造方法について記載
する。本発明において樹脂層は上記のような樹脂層が形
成されればいかなる方法によって形成されても良い。以
下に、代表的な本発明に係わる樹脂層の製造方法につい
て記載する。
する。本発明において樹脂層は上記のような樹脂層が形
成されればいかなる方法によって形成されても良い。以
下に、代表的な本発明に係わる樹脂層の製造方法につい
て記載する。
【0089】本発明に係わる樹脂層はフッ素原子含有ビ
ニル成分を有し且つシリル基を有する有機ポリマー、シ
ラン化合物及びフッ素原子含有粒子を有する塗布液を感
光層上に塗布した後、硬化することにより形成すること
が出来る。
ニル成分を有し且つシリル基を有する有機ポリマー、シ
ラン化合物及びフッ素原子含有粒子を有する塗布液を感
光層上に塗布した後、硬化することにより形成すること
が出来る。
【0090】又、本発明に係わる樹脂層はフッ素原子含
有ビニル成分を有し且つシロキサン縮合体成分を有する
有機ポリマー及びフッ素原子含有粒子を有する塗布液を
感光層上に塗布した後、硬化することによっても形成す
ることが出来る。
有ビニル成分を有し且つシロキサン縮合体成分を有する
有機ポリマー及びフッ素原子含有粒子を有する塗布液を
感光層上に塗布した後、硬化することによっても形成す
ることが出来る。
【0091】具体的には、フッ素原子含有ビニル基を有
し且つシリル変性ビニル系ポリマー、シラン化合物及び
フッ素原子含有粒子を混合した塗布液を塗布、硬化して
もよく、又、フッ素原子含有ビニル基を有し且つシリル
変性ビニル系ポリマーとシラン化合物を混合し、予めビ
ニル系ポリマーの側鎖にシロキサン縮合体成分を形成
し、その後フッ素原子含有粒子、シラン化合物と混合し
た塗布液を塗布、硬化しても良い。
し且つシリル変性ビニル系ポリマー、シラン化合物及び
フッ素原子含有粒子を混合した塗布液を塗布、硬化して
もよく、又、フッ素原子含有ビニル基を有し且つシリル
変性ビニル系ポリマーとシラン化合物を混合し、予めビ
ニル系ポリマーの側鎖にシロキサン縮合体成分を形成
し、その後フッ素原子含有粒子、シラン化合物と混合し
た塗布液を塗布、硬化しても良い。
【0092】本発明に係わる樹脂がフッ素原子をシロキ
サン縮合体成分に含有する場合の樹脂層の形成は以下の
ようにして製造することが出来る。
サン縮合体成分に含有する場合の樹脂層の形成は以下の
ようにして製造することが出来る。
【0093】即ち、本発明の樹脂層はシリル基を側鎖に
有する有機ポリマーとフッ素原子含有シラン化合物とフ
ッ素原子含有粒子を有する塗布液を塗布した後、硬化す
ることにより形成されることが出来る。
有する有機ポリマーとフッ素原子含有シラン化合物とフ
ッ素原子含有粒子を有する塗布液を塗布した後、硬化す
ることにより形成されることが出来る。
【0094】又、本発明の樹脂層はフッ素原子を有する
シロキサン縮合体成分を側鎖に有する有機ポリマーとフ
ッ素原子含有粒子を有する塗布液を塗布した後、硬化す
ることにより形成されることが出来る。
シロキサン縮合体成分を側鎖に有する有機ポリマーとフ
ッ素原子含有粒子を有する塗布液を塗布した後、硬化す
ることにより形成されることが出来る。
【0095】勿論、上記塗布液には、フッ素原子を有し
ないシラン化合物を含有することが出来る。
ないシラン化合物を含有することが出来る。
【0096】当該硬化によって、シロキサン縮合体成分
が3次元化され、シロキサン縮合体成分と側鎖にフッ素
原子含有ビニル成分を有するビニル系ポリマーがシリル
基や反応性基を介して化学的に結合し、これによって耐
摩耗性、感光層との接着性およびクリーニング特性の良
好な樹脂層が形成される。
が3次元化され、シロキサン縮合体成分と側鎖にフッ素
原子含有ビニル成分を有するビニル系ポリマーがシリル
基や反応性基を介して化学的に結合し、これによって耐
摩耗性、感光層との接着性およびクリーニング特性の良
好な樹脂層が形成される。
【0097】上記いずれの製造方法でも、原料となるシ
ラン化合物とフッ素原子含有ビニル成分及び且つシリル
変性ビニル系ポリマーの塗布液中の質量比は得られる樹
脂層中のビニル系ポリマー成分とシロキサン縮合体成分
の質量比が前記範囲内になるような比率であればよく、
例えば、シラン化合物として一般式(2)の化合物を用
いた場合、シラン化合物とフッ素原子含有ビニル基を有
し且つシリル変性ビニル系ポリマーとの質量比は1:
0.25〜4が好ましい。
ラン化合物とフッ素原子含有ビニル成分及び且つシリル
変性ビニル系ポリマーの塗布液中の質量比は得られる樹
脂層中のビニル系ポリマー成分とシロキサン縮合体成分
の質量比が前記範囲内になるような比率であればよく、
例えば、シラン化合物として一般式(2)の化合物を用
いた場合、シラン化合物とフッ素原子含有ビニル基を有
し且つシリル変性ビニル系ポリマーとの質量比は1:
0.25〜4が好ましい。
【0098】シラン化合物と、フッ素原子含有ビニル基
を有し且つシリル変性ビニル系ポリマーの反応を促進す
るためには、塗布液中、或いは塗布液生成過程で金属キ
レート化合物を添加することが好ましい。ここで金属キ
レート化合物は、ジルコニウム、チタン又はアルミニウ
ムの群から選ばれる金属のキレート化合物である(以
下、金属キレート化合物(3)という)。金属キレート
化合物(3)は、前記のシラン化合物とシリル変性ビニ
ル系ポリマーとの加水分解および/又は部分縮合反応を
促進し、3成分の共縮合物の形成を促進する作用をなす
ものと考えられる。
を有し且つシリル変性ビニル系ポリマーの反応を促進す
るためには、塗布液中、或いは塗布液生成過程で金属キ
レート化合物を添加することが好ましい。ここで金属キ
レート化合物は、ジルコニウム、チタン又はアルミニウ
ムの群から選ばれる金属のキレート化合物である(以
下、金属キレート化合物(3)という)。金属キレート
化合物(3)は、前記のシラン化合物とシリル変性ビニ
ル系ポリマーとの加水分解および/又は部分縮合反応を
促進し、3成分の共縮合物の形成を促進する作用をなす
ものと考えられる。
【0099】このような金属キレート化合物(3)の例
としては、一般式(7)、(8)、(9)で表される化
合物、あるいはこれらの化合物の部分加水分解物が挙げ
られる。
としては、一般式(7)、(8)、(9)で表される化
合物、あるいはこれらの化合物の部分加水分解物が挙げ
られる。
【0100】
一般式(7) Zr(OR5)p(R6COCHCOR7)4-p
一般式(8) Ti(OR5)q(R6COCHCOR7)4-q
一般式(9) Al(OR5)r(R6COCHCOR7)3-r
一般式(7)、(8)、(9)におけるR5およびR
6は、それぞれ独立に炭素数1〜6の1価の炭化水素
基、具体的には、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル
基又はフェニル基等を示し、R7は、R5およびR6と同
様の炭素数1〜6の1価の炭化水素基のほか、炭素数1
〜16のアルコキシ基、具体的には、メトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブ
トキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ラウ
リルオキシ基又はステアリルオキシ基等を示す。又、p
およびqは0〜3の整数、rは0〜2の整数である。
6は、それぞれ独立に炭素数1〜6の1価の炭化水素
基、具体的には、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル
基又はフェニル基等を示し、R7は、R5およびR6と同
様の炭素数1〜6の1価の炭化水素基のほか、炭素数1
〜16のアルコキシ基、具体的には、メトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブ
トキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ラウ
リルオキシ基又はステアリルオキシ基等を示す。又、p
およびqは0〜3の整数、rは0〜2の整数である。
【0101】このような金属キレート化合物(3)の具
体例としては、トリ−n−ブトキシ・エチルアセトアセ
テートジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビス(エチル
アセトアセテート)ジルコニウム、n−ブトキシ・トリ
ス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキ
ス(n−プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、テ
トラキス(アセチルアセトアセテート)ジルコニウム、
テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム等
のジルコニウムキレート化合物;ジ−i−プロポキシ・
ビス(エチルアセトアセテート)チタニウム、ジ−i−
プロポキシ・ビス(アセチルアセテート)チタニウム、
ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトン)チタニ
ウム等のチタンキレート化合物;ジ−i−プロポキシ・
エチルアセトアセテートアルミニウム、ジ−i−プロポ
キシ・アセチルアセトナートアルミニウム、i−プロポ
キシ・ビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、
i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)アルミ
ニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウ
ム、トリス(エチルアセテート)アルミニウム、トリス
(アセチルアセトナート)アルミニウム、モノアセチル
アセトナート・ビス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム等のアルミニウムキレート化合物等が挙げられ
る。これらの化合物のうち、トリ−n−ブトキシ・エチ
ルアセトアセテートジルコニウム、ジ−i−プロポキシ
・ビス(アセチルアセトナート)チタニウム、ジ−i−
プロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム、ト
リス(エチルアセトアセテート)アルミニウムを挙げる
ことが出来る。これらの金属キレート化合物(3)は、
単独で又は2種以上を混合して使用することが出来る。
体例としては、トリ−n−ブトキシ・エチルアセトアセ
テートジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビス(エチル
アセトアセテート)ジルコニウム、n−ブトキシ・トリ
ス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキ
ス(n−プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、テ
トラキス(アセチルアセトアセテート)ジルコニウム、
テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム等
のジルコニウムキレート化合物;ジ−i−プロポキシ・
ビス(エチルアセトアセテート)チタニウム、ジ−i−
プロポキシ・ビス(アセチルアセテート)チタニウム、
ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトン)チタニ
ウム等のチタンキレート化合物;ジ−i−プロポキシ・
エチルアセトアセテートアルミニウム、ジ−i−プロポ
キシ・アセチルアセトナートアルミニウム、i−プロポ
キシ・ビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、
i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)アルミ
ニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウ
ム、トリス(エチルアセテート)アルミニウム、トリス
(アセチルアセトナート)アルミニウム、モノアセチル
アセトナート・ビス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム等のアルミニウムキレート化合物等が挙げられ
る。これらの化合物のうち、トリ−n−ブトキシ・エチ
ルアセトアセテートジルコニウム、ジ−i−プロポキシ
・ビス(アセチルアセトナート)チタニウム、ジ−i−
プロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム、ト
リス(エチルアセトアセテート)アルミニウムを挙げる
ことが出来る。これらの金属キレート化合物(3)は、
単独で又は2種以上を混合して使用することが出来る。
【0102】金属キレート化合物(3)の添加量は、シ
ラン化合物、シロキサン縮合体成分、シリル変性ビニル
系ポリマー、及び電荷輸送性物質等の塗布液固形分(塗
布液固形分とは塗布液を乾燥した後、残留する成分)の
総質量100質量部に対し0.01〜20質量部が好ま
しく、0.5〜20質量部がより好ましい。金属キレー
ト化合物(3)の量が0.5質量部未満であると樹脂の
3次元化が達成されないおそれがあり、一方、20質量
部を越えると塗液のポットライフが短くなり好ましくな
い。
ラン化合物、シロキサン縮合体成分、シリル変性ビニル
系ポリマー、及び電荷輸送性物質等の塗布液固形分(塗
布液固形分とは塗布液を乾燥した後、残留する成分)の
総質量100質量部に対し0.01〜20質量部が好ま
しく、0.5〜20質量部がより好ましい。金属キレー
ト化合物(3)の量が0.5質量部未満であると樹脂の
3次元化が達成されないおそれがあり、一方、20質量
部を越えると塗液のポットライフが短くなり好ましくな
い。
【0103】樹脂層の塗布液を塗布した後、樹脂層の硬
化反応を行う条件は、使用されるシラン化合物の反応性
に依存するが、60〜150℃で30分〜6時間硬化処
理することが好ましい。
化反応を行う条件は、使用されるシラン化合物の反応性
に依存するが、60〜150℃で30分〜6時間硬化処
理することが好ましい。
【0104】これらの硬化反応は有機溶媒が存在すると
促進され好ましい。好適な有機溶媒として、アルコール
類、芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステ
ル類等を挙げることが出来る。有機溶媒の使用量はシラ
ン化合物に対して限定されるものではなく、使用目的に
応じて調製される。
促進され好ましい。好適な有機溶媒として、アルコール
類、芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステ
ル類等を挙げることが出来る。有機溶媒の使用量はシラ
ン化合物に対して限定されるものではなく、使用目的に
応じて調製される。
【0105】硬化反応を促進させる溶媒としてはシラン
化合物、シリル変性ビニル系ポリマーを均一に溶解させ
る溶媒が好ましく用いられる。これらの溶媒としてはア
ルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン
類、エステル類などが用いられるが、特に下記に例示す
るような溶媒が好ましい。
化合物、シリル変性ビニル系ポリマーを均一に溶解させ
る溶媒が好ましく用いられる。これらの溶媒としてはア
ルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン
類、エステル類などが用いられるが、特に下記に例示す
るような溶媒が好ましい。
【0106】アルコール系溶媒としては炭素数1〜4の
アルコール、即ちメチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、i−プロピルコール、n
−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、t−ブチルアルコールが好ましく、
非アルコール系溶媒としてはメチルエチルケトン、メチ
ルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等のケ
トン系の溶媒が好ましく用いられる。
アルコール、即ちメチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、i−プロピルコール、n
−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、sec−
ブチルアルコール、t−ブチルアルコールが好ましく、
非アルコール系溶媒としてはメチルエチルケトン、メチ
ルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等のケ
トン系の溶媒が好ましく用いられる。
【0107】又、上記樹脂層塗布液中には、更に、硬化
促進剤を必要により添加することが出来る。
促進剤を必要により添加することが出来る。
【0108】硬化促進剤としては、例えばナフテン酸、
オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸などの
アルカリ金属塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どのアルカリ性化合物;アルキルチタン酸、リン酸、p
−トルエンスルホン酸、フタル酸などの酸性化合物;エ
チレンジアミン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミン、ピペリジン、ピペラジン、メタフェニレンジアミ
ン、エタノールアミン、トリエチルアミン、エポキシ樹
脂の硬化剤として用いられる各種変性アミン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−
アミノエチル)−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシランなどのア
ミン系化合物、(C4H9)2Sn(OCOC11H23)2、
(C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、
(C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、
(C8H17)2Sn(OCOC11H23)2、(C8H17)2
Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、(C8H17)2
Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、(C8H17)
2Sn(OCOCH=CHCOOC8H17)2、Sn(O
COCC8H17)2、などのカルボン酸型有機スズ化合
物;(C4H9)2Sn(SCH2COO)2、(C4H9)2
Sn(SCH2COOC8H17)2、(C8H17)2Sn
(SCH2COO)2、(C8H17)2Sn(SCH2CH2
COO)2、(C8H17)2Sn(SCH2COOCH2C
H2OCOCH 2S)2、(C8H17)2Sn(SCH2CO
OCH2CH2CH2CH2OCOCH2S)2、(C
8H17)2Sn(SCH2COOC8H17)2、(C8H17)
2Sn(SCH 2COOC12H25)2、
オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸などの
アルカリ金属塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どのアルカリ性化合物;アルキルチタン酸、リン酸、p
−トルエンスルホン酸、フタル酸などの酸性化合物;エ
チレンジアミン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミン、ピペリジン、ピペラジン、メタフェニレンジアミ
ン、エタノールアミン、トリエチルアミン、エポキシ樹
脂の硬化剤として用いられる各種変性アミン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−
アミノエチル)−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシランなどのア
ミン系化合物、(C4H9)2Sn(OCOC11H23)2、
(C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、
(C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、
(C8H17)2Sn(OCOC11H23)2、(C8H17)2
Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、(C8H17)2
Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、(C8H17)
2Sn(OCOCH=CHCOOC8H17)2、Sn(O
COCC8H17)2、などのカルボン酸型有機スズ化合
物;(C4H9)2Sn(SCH2COO)2、(C4H9)2
Sn(SCH2COOC8H17)2、(C8H17)2Sn
(SCH2COO)2、(C8H17)2Sn(SCH2CH2
COO)2、(C8H17)2Sn(SCH2COOCH2C
H2OCOCH 2S)2、(C8H17)2Sn(SCH2CO
OCH2CH2CH2CH2OCOCH2S)2、(C
8H17)2Sn(SCH2COOC8H17)2、(C8H17)
2Sn(SCH 2COOC12H25)2、
【0109】
【化12】
【0110】などのメルカプチド型有機スズ化合物;
【0111】
【化13】
【0112】などのスルフィド型有機スズ化合物;(C
4H9)2SnO、(C8H17)2SnO、(C4H9)2Sn
O、(C8H17)2SnOなどの有機スズオキサイドとエ
チルシリケート、エチルシリケート40、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸ジエチル、フタル酸ジオクチルなど
のエステル化合物との反応生成物などの有機スズ化合物
などが使用される。
4H9)2SnO、(C8H17)2SnO、(C4H9)2Sn
O、(C8H17)2SnOなどの有機スズオキサイドとエ
チルシリケート、エチルシリケート40、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸ジエチル、フタル酸ジオクチルなど
のエステル化合物との反応生成物などの有機スズ化合物
などが使用される。
【0113】上記塗布液中の硬化促進剤の添加量は、塗
布液固形分(固形分とは塗布液成分中の乾燥後に残留す
る成分を意味する)100質量部に対して0.1〜20
質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好まし
い。硬化促進剤の添加量が0.1質量部未満であると膜
の強度が低下するおそれがあり、一方、20質量部を越
えると塗液のポットライフが短くなり好ましくない。
布液固形分(固形分とは塗布液成分中の乾燥後に残留す
る成分を意味する)100質量部に対して0.1〜20
質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好まし
い。硬化促進剤の添加量が0.1質量部未満であると膜
の強度が低下するおそれがあり、一方、20質量部を越
えると塗液のポットライフが短くなり好ましくない。
【0114】又、上記塗布液には前記した金属酸化物粒
子、有機微粒子、酸化防止剤、電荷輸送性物質を必要に
応じて添加し、本発明に係わる樹脂層を作製することが
出来る。
子、有機微粒子、酸化防止剤、電荷輸送性物質を必要に
応じて添加し、本発明に係わる樹脂層を作製することが
出来る。
【0115】本発明においては、樹脂層塗布液の全固形
分濃度の調製、併せて粘度の調製をするために、有機溶
媒を使用することが出来る。このような有機溶媒として
は、アルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル類、ケ
トン類、エステル類等の有機溶媒を使用することが好ま
しい。前記アルコール類としては、例えば1価又は2価
のアルコールを挙げることが出来、具体的にはメチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n
−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコール
モノn−ブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノ
メチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエ
ーテル等を挙げることが出来る。これらのうち、炭素数
1〜8の1価の飽和脂肪族アルコールが好ましい。又、
前記芳香族炭化水素類の具体例としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等を挙げることが出来、前記エーテル
類の具体例としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等を挙げることが出来、前記エステル類の具体例として
は、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、
炭酸プロピレン等を挙げることが出来る。これらの有機
溶媒は、単独又は2種以上を混合して使用することが出
来る。有機溶媒の添加方法は特に限定されるものではな
く、本発明に係わる表面保護液を調製する際および/又
は調製後の任意の段階で添加することが出来る。
分濃度の調製、併せて粘度の調製をするために、有機溶
媒を使用することが出来る。このような有機溶媒として
は、アルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル類、ケ
トン類、エステル類等の有機溶媒を使用することが好ま
しい。前記アルコール類としては、例えば1価又は2価
のアルコールを挙げることが出来、具体的にはメチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n
−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコール
モノn−ブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノ
メチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエ
ーテル等を挙げることが出来る。これらのうち、炭素数
1〜8の1価の飽和脂肪族アルコールが好ましい。又、
前記芳香族炭化水素類の具体例としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等を挙げることが出来、前記エーテル
類の具体例としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等を挙げることが出来、前記エステル類の具体例として
は、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、
炭酸プロピレン等を挙げることが出来る。これらの有機
溶媒は、単独又は2種以上を混合して使用することが出
来る。有機溶媒の添加方法は特に限定されるものではな
く、本発明に係わる表面保護液を調製する際および/又
は調製後の任意の段階で添加することが出来る。
【0116】次に、前記樹脂層以外の本発明の感光体構
成について記載する。本発明に係わる樹脂層を有する感
光体としてはセレンやアモルファスシリコン等を用いた
無機感光体にも適用出来るが、本発明の目的からは有機
感光体に本発明の樹脂層を適用することが好ましい。本
発明において、有機感光体とは電子写真感光体の構成に
必要不可欠な電荷発生機能及び電荷輸送機能のいずれか
一方の機能を有機化合物に持たせて構成された電子写真
感光体を意味し、公知の有機電荷発生物質又は有機電荷
輸送物質から構成された感光体、電荷発生機能と電荷輸
送機能を高分子錯体で構成した感光体等公知の有機電子
写真感光体を全て含有する。
成について記載する。本発明に係わる樹脂層を有する感
光体としてはセレンやアモルファスシリコン等を用いた
無機感光体にも適用出来るが、本発明の目的からは有機
感光体に本発明の樹脂層を適用することが好ましい。本
発明において、有機感光体とは電子写真感光体の構成に
必要不可欠な電荷発生機能及び電荷輸送機能のいずれか
一方の機能を有機化合物に持たせて構成された電子写真
感光体を意味し、公知の有機電荷発生物質又は有機電荷
輸送物質から構成された感光体、電荷発生機能と電荷輸
送機能を高分子錯体で構成した感光体等公知の有機電子
写真感光体を全て含有する。
【0117】有機感光体の層構成は、特に限定はない
が、導電性支持体上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送
層、或いは電荷発生・電荷輸送層(電荷発生と電荷輸送
の機能を同一層に有する層)等の感光層を設置した層構
成、或いはその上に保護層を更に設置した層構成が良く
知られ、本発明の樹脂層は前記したそれぞれの層に適用
することが可能であるが、中でも、表面層を構成する保
護層に本発明の樹脂層を適用した構成をとるのが好まし
い。
が、導電性支持体上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送
層、或いは電荷発生・電荷輸送層(電荷発生と電荷輸送
の機能を同一層に有する層)等の感光層を設置した層構
成、或いはその上に保護層を更に設置した層構成が良く
知られ、本発明の樹脂層は前記したそれぞれの層に適用
することが可能であるが、中でも、表面層を構成する保
護層に本発明の樹脂層を適用した構成をとるのが好まし
い。
【0118】「導電性支持体」本発明の感光体に用いら
れる導電性支持体としてはシート状、円筒状のどちらを
用いても良いが、画像形成装置をコンパクトに設計する
ためには円筒状導電性支持体の方が好ましい。
れる導電性支持体としてはシート状、円筒状のどちらを
用いても良いが、画像形成装置をコンパクトに設計する
ためには円筒状導電性支持体の方が好ましい。
【0119】本発明で用いることの出来る円筒状導電性
支持体とは回転することによりエンドレスに画像を形成
出来るに必要な円筒状の支持体を意味し、真直度で0.
1mm以下、振れ0.1mm以下の範囲にある導電性の
支持体が好ましい。この真円度及び振れの範囲を超える
と、良好な画像形成が困難になる。
支持体とは回転することによりエンドレスに画像を形成
出来るに必要な円筒状の支持体を意味し、真直度で0.
1mm以下、振れ0.1mm以下の範囲にある導電性の
支持体が好ましい。この真円度及び振れの範囲を超える
と、良好な画像形成が困難になる。
【0120】導電性の材料としてはアルミニウム、ニッ
ケルなどの金属ドラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸
化インジュウムなどを蒸着したプラスチックドラム、又
は導電性物質を塗布した紙・プラスチックドラムを使用
することが出来る。導電性支持体の比抵抗は常温で10
3Ωcm以下が好ましい。
ケルなどの金属ドラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸
化インジュウムなどを蒸着したプラスチックドラム、又
は導電性物質を塗布した紙・プラスチックドラムを使用
することが出来る。導電性支持体の比抵抗は常温で10
3Ωcm以下が好ましい。
【0121】本発明で用いられる導電性支持体は、その
表面に封孔処理されたアルマイト膜が形成されたものを
用いても良い。アルマイト処理は、通常例えばクロム
酸、硫酸、シュウ酸、リン酸、硼酸、スルファミン酸等
の酸性浴中で行われるが、硫酸中での陽極酸化処理が最
も好ましい結果を与える。硫酸中での陽極酸化処理の場
合、硫酸濃度は100〜200g/L、アルミニウムイ
オン濃度は1〜10g/L、液温は20℃前後、印加電
圧は約20Vで行うのが好ましいが、これに限定される
ものではない。又、陽極酸化被膜の平均膜厚は、5〜2
0μmが好ましい。
表面に封孔処理されたアルマイト膜が形成されたものを
用いても良い。アルマイト処理は、通常例えばクロム
酸、硫酸、シュウ酸、リン酸、硼酸、スルファミン酸等
の酸性浴中で行われるが、硫酸中での陽極酸化処理が最
も好ましい結果を与える。硫酸中での陽極酸化処理の場
合、硫酸濃度は100〜200g/L、アルミニウムイ
オン濃度は1〜10g/L、液温は20℃前後、印加電
圧は約20Vで行うのが好ましいが、これに限定される
ものではない。又、陽極酸化被膜の平均膜厚は、5〜2
0μmが好ましい。
【0122】「中間層」本発明においては導電性支持体
と感光層との接着性改良、或いは該導電性支持体からの
電荷注入を防止するためにバリヤー機能を備えた中間層
(下引層も含む)を設けることも出来る。該中間層の材
料としては、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位のうちの
2つ以上を含む共重合体樹脂、シランカップリング剤、
チタンカップリング剤等の有機金属化合物を熱硬化させ
た硬化性金属樹脂等が挙げられる。これら中間層用の樹
脂の中で好ましい樹脂としてはポリアミド樹脂、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤等の有機金属化
合物を熱硬化させた硬化性金属樹脂を挙げることが出来
る。これらの樹脂を用いた中間層の膜厚は0.01〜2
μmが好ましい。
と感光層との接着性改良、或いは該導電性支持体からの
電荷注入を防止するためにバリヤー機能を備えた中間層
(下引層も含む)を設けることも出来る。該中間層の材
料としては、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位のうちの
2つ以上を含む共重合体樹脂、シランカップリング剤、
チタンカップリング剤等の有機金属化合物を熱硬化させ
た硬化性金属樹脂等が挙げられる。これら中間層用の樹
脂の中で好ましい樹脂としてはポリアミド樹脂、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤等の有機金属化
合物を熱硬化させた硬化性金属樹脂を挙げることが出来
る。これらの樹脂を用いた中間層の膜厚は0.01〜2
μmが好ましい。
【0123】「感光層」本発明の感光体の感光層構成は
前記中間層上に電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層
に持たせた単層構造の感光層構成でも良いが、より好ま
しくは感光層の機能を電荷発生層(CGL)と電荷輸送
層(CTL)に分離した構成をとるのが良い。機能を分
離した構成を取ることにより繰り返し使用に伴う残留電
位増加を小さく制御出来、その他の電子写真特性を目的
に合わせて制御しやすい。負帯電用の感光体では中間層
の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(C
TL)の構成を取ることが好ましい。正帯電用の感光体
では前記層構成の順が負帯電用感光体の場合の逆とな
る。本発明の最も好ましい感光層構成は前記機能分離構
造を有する負帯電感光体構成である。
前記中間層上に電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層
に持たせた単層構造の感光層構成でも良いが、より好ま
しくは感光層の機能を電荷発生層(CGL)と電荷輸送
層(CTL)に分離した構成をとるのが良い。機能を分
離した構成を取ることにより繰り返し使用に伴う残留電
位増加を小さく制御出来、その他の電子写真特性を目的
に合わせて制御しやすい。負帯電用の感光体では中間層
の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(C
TL)の構成を取ることが好ましい。正帯電用の感光体
では前記層構成の順が負帯電用感光体の場合の逆とな
る。本発明の最も好ましい感光層構成は前記機能分離構
造を有する負帯電感光体構成である。
【0124】以下に機能分離負帯電感光体の感光層構成
について説明する。 「電荷発生層」電荷発生層には電荷発生物質(CGM)
を含有する。その他の物質としては必要によりバインダ
ー樹脂、その他添加剤を含有しても良い。
について説明する。 「電荷発生層」電荷発生層には電荷発生物質(CGM)
を含有する。その他の物質としては必要によりバインダ
ー樹脂、その他添加剤を含有しても良い。
【0125】電荷発生物質(CGM)としては公知の電
荷発生物質(CGM)を用いることが出来る。例えばフ
タロシアニン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、アズレニ
ウム顔料などを用いることが出来る。これらの中で繰り
返し使用に伴う残留電位増加を最も小さく出来るCGM
は複数の分子間で安定な凝集構造をとりうる立体、電位
構造を有するものであり、具体的には特定の結晶構造を
有するフタロシアニン顔料、ペリレン顔料のCGMが挙
げられる。例えばCu−Kα線に対するブラッグ角2θ
が27.2°に最大ピークを有するチタニルフタロシア
ニン、同2θが12.4に最大ピークを有するベンズイ
ミダゾールペリレン等のCGMは繰り返し使用に伴う劣
化がほとんどなく、残留電位増加小さくすることが出来
る。
荷発生物質(CGM)を用いることが出来る。例えばフ
タロシアニン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、アズレニ
ウム顔料などを用いることが出来る。これらの中で繰り
返し使用に伴う残留電位増加を最も小さく出来るCGM
は複数の分子間で安定な凝集構造をとりうる立体、電位
構造を有するものであり、具体的には特定の結晶構造を
有するフタロシアニン顔料、ペリレン顔料のCGMが挙
げられる。例えばCu−Kα線に対するブラッグ角2θ
が27.2°に最大ピークを有するチタニルフタロシア
ニン、同2θが12.4に最大ピークを有するベンズイ
ミダゾールペリレン等のCGMは繰り返し使用に伴う劣
化がほとんどなく、残留電位増加小さくすることが出来
る。
【0126】電荷発生層にCGMの分散媒としてバイン
ダーを用いる場合、バインダーとしては公知の樹脂を用
いることが出来るが、最も好ましい樹脂としてはホルマ
ール樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、シリコー
ン変性ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられ
る。バインダー樹脂と電荷発生物質との割合は、バイン
ダー樹脂100質量部に対し20〜600質量部が好ま
しい。これらの樹脂を用いることにより、繰り返し使用
に伴う残留電位増加を最も小さく出来る。電荷発生層の
膜厚は0.01μm〜2μmが好ましい。
ダーを用いる場合、バインダーとしては公知の樹脂を用
いることが出来るが、最も好ましい樹脂としてはホルマ
ール樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、シリコー
ン変性ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられ
る。バインダー樹脂と電荷発生物質との割合は、バイン
ダー樹脂100質量部に対し20〜600質量部が好ま
しい。これらの樹脂を用いることにより、繰り返し使用
に伴う残留電位増加を最も小さく出来る。電荷発生層の
膜厚は0.01μm〜2μmが好ましい。
【0127】「電荷輸送層」
電荷輸送層:電荷輸送層には電荷輸送物質(CTM)及
びCTMを分散し製膜するバインダー樹脂を含有する。
その他の物質としては必要により酸化防止剤等の添加剤
を含有しても良い。
びCTMを分散し製膜するバインダー樹脂を含有する。
その他の物質としては必要により酸化防止剤等の添加剤
を含有しても良い。
【0128】電荷輸送物質(CTM)としては公知の電
荷輸送物質(CTM)を用いることが出来る。例えばト
リフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合物、スチリル
化合物、ベンジジン化合物、ブタジエン化合物などを用
いることが出来る。これら電荷輸送物質は通常、適当な
バインダー樹脂中に溶解して層形成が行われる。これら
の中で繰り返し使用に伴う残留電位増加を最も小さく出
来るCTMは高移動度で、且つ組み合わされるCGMと
のイオン化ポテンシャル差が0.5(eV)以下の特性
を有するものであり、好ましくは0.25(eV)以下
の特性を有するものである。
荷輸送物質(CTM)を用いることが出来る。例えばト
リフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合物、スチリル
化合物、ベンジジン化合物、ブタジエン化合物などを用
いることが出来る。これら電荷輸送物質は通常、適当な
バインダー樹脂中に溶解して層形成が行われる。これら
の中で繰り返し使用に伴う残留電位増加を最も小さく出
来るCTMは高移動度で、且つ組み合わされるCGMと
のイオン化ポテンシャル差が0.5(eV)以下の特性
を有するものであり、好ましくは0.25(eV)以下
の特性を有するものである。
【0129】CGM、CTMのイオン化ポテンシャルは
表面分析装置AC−1(理研計器株式会社製)で測定さ
れる。
表面分析装置AC−1(理研計器株式会社製)で測定さ
れる。
【0130】電荷輸送層(CTL)に用いられるバイン
ダー樹脂としては、例えば、スチレン樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アル
キッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、
メラミン樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位のう
ちの2つ以上を含む共重合体樹脂等の絶縁性樹脂が挙げ
られる。又これらの絶縁性樹脂の他、ポリ−N−ビニル
カルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられる。
ダー樹脂としては、例えば、スチレン樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アル
キッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、
メラミン樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位のう
ちの2つ以上を含む共重合体樹脂等の絶縁性樹脂が挙げ
られる。又これらの絶縁性樹脂の他、ポリ−N−ビニル
カルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられる。
【0131】これらCTLのバインダー樹脂として好ま
しいものはポリカーボネート樹脂である。ポリカーボネ
ート樹脂はCTMの分散性、電子写真特性を良好にする
ことにおいて、好ましい。バインダー樹脂と電荷輸送物
質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し電荷
輸送性物質10〜200質量部が好ましい。又、電荷輸
送層の膜厚は10〜40μmが好ましい。
しいものはポリカーボネート樹脂である。ポリカーボネ
ート樹脂はCTMの分散性、電子写真特性を良好にする
ことにおいて、好ましい。バインダー樹脂と電荷輸送物
質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し電荷
輸送性物質10〜200質量部が好ましい。又、電荷輸
送層の膜厚は10〜40μmが好ましい。
【0132】「保護層(表面層)」保護層として本発明
に係わる樹脂層を感光体の表面に設けることにより、本
発明に係わる最も好ましい層構成を有する感光体を得る
ことが出来る。
に係わる樹脂層を感光体の表面に設けることにより、本
発明に係わる最も好ましい層構成を有する感光体を得る
ことが出来る。
【0133】本発明に係わる中間層、感光層等の層形成
に用いられる溶媒又は分散媒としては、例えばn−ブチ
ルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプ
ロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、
シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、1,2−ジクロロプロパン、1,1,2−トリクロ
ロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロ
エチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、
ジオキソラン、ジオキサン、メチルアルコール、エチル
アルコール、ブチルアルコール、i−プロピルアルコー
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、
メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等が挙げられる。
本発明はこれらに限定されるものではないが、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン
等が好ましく用いられる。又、これらの溶媒は単独或い
は2種以上の混合溶媒として用いることも出来る。
に用いられる溶媒又は分散媒としては、例えばn−ブチ
ルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプ
ロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、
シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、1,2−ジクロロプロパン、1,1,2−トリクロ
ロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロ
エチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、
ジオキソラン、ジオキサン、メチルアルコール、エチル
アルコール、ブチルアルコール、i−プロピルアルコー
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、
メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等が挙げられる。
本発明はこれらに限定されるものではないが、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン
等が好ましく用いられる。又、これらの溶媒は単独或い
は2種以上の混合溶媒として用いることも出来る。
【0134】次に、本発明の電子写真感光体を製造する
ための塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗
布、円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、
感光層の上層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させな
いため、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布
又は円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表
例)塗布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお
本発明に係わる樹脂層は前記円形量規制型塗布加工方法
を用いるのが最も好ましい。前記円形量規制型塗布につ
いては例えば特開昭58−189061号公報に詳細に
記載されている。
ための塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗
布、円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、
感光層の上層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させな
いため、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布
又は円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表
例)塗布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお
本発明に係わる樹脂層は前記円形量規制型塗布加工方法
を用いるのが最も好ましい。前記円形量規制型塗布につ
いては例えば特開昭58−189061号公報に詳細に
記載されている。
【0135】図1は本発明の感光体を用いる画像形成方
法の一例を示す画像形成装置の断面構成図である。
法の一例を示す画像形成装置の断面構成図である。
【0136】図1において50は像担持体である感光体
ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、
その上に本発明に係わる樹脂層を塗設した感光体で、接
地されて時計方向に駆動回転される。52はスコロトロ
ンの帯電器(帯電手段)で、感光体ドラム50周面に対
し一様な帯電をコロナ放電によって与えられる。この帯
電器52による帯電に先だって、前画像形成での感光体
の履歴をなくすために発光ダイオード等を用いた帯電前
露光部51による露光を行って感光体周面の除電をして
も良い。
ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、
その上に本発明に係わる樹脂層を塗設した感光体で、接
地されて時計方向に駆動回転される。52はスコロトロ
ンの帯電器(帯電手段)で、感光体ドラム50周面に対
し一様な帯電をコロナ放電によって与えられる。この帯
電器52による帯電に先だって、前画像形成での感光体
の履歴をなくすために発光ダイオード等を用いた帯電前
露光部51による露光を行って感光体周面の除電をして
も良い。
【0137】感光体への一様帯電の後、像露光器(像露
光手段)53により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。この図の像露光器53は図示しないレーザーダイオ
ードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー53
1、fθレンズ等を経て反射ミラー532により光路を
曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、静
電潜像が形成される。
光手段)53により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。この図の像露光器53は図示しないレーザーダイオ
ードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー53
1、fθレンズ等を経て反射ミラー532により光路を
曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、静
電潜像が形成される。
【0138】ここで本発明の反転現像とは帯電器52に
より、感光体表面を一様に帯電し、像露光が行われた領
域、即ち感光体の露光部電位(露光部領域)を現像工程
(手段)により、顕像化する画像形成方法である。一方
未露光部電位は現像スリーブ541に印加される現像バ
イアス電位により現像されない。
より、感光体表面を一様に帯電し、像露光が行われた領
域、即ち感光体の露光部電位(露光部領域)を現像工程
(手段)により、顕像化する画像形成方法である。一方
未露光部電位は現像スリーブ541に印加される現像バ
イアス電位により現像されない。
【0139】その静電潜像は次いで現像器(現像手段)
54で現像される。感光体ドラム50周縁にはトナーと
キャリアとから成る現像剤を内蔵した現像器54が設け
られていて、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転
する現像スリーブ541によって現像が行われる。現像
器54内部は現像剤攪拌搬送部材544、543、搬送
量規制部材等から構成されており、現像剤は攪拌、搬送
されて現像スリーブに供給されるが、その供給量は該搬
送量規制部材により制御される。該現像剤の搬送量は適
用される電子写真感光体の線速及び現像剤比重によって
も異なるが、一般的には20〜200mg/cm2の範
囲である。
54で現像される。感光体ドラム50周縁にはトナーと
キャリアとから成る現像剤を内蔵した現像器54が設け
られていて、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転
する現像スリーブ541によって現像が行われる。現像
器54内部は現像剤攪拌搬送部材544、543、搬送
量規制部材等から構成されており、現像剤は攪拌、搬送
されて現像スリーブに供給されるが、その供給量は該搬
送量規制部材により制御される。該現像剤の搬送量は適
用される電子写真感光体の線速及び現像剤比重によって
も異なるが、一般的には20〜200mg/cm2の範
囲である。
【0140】現像剤は搬送量規制部材によって層厚を規
制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時
通常は感光体ドラム50と現像スリーブ541の間に直
流バイアス、必要に応じて交流バイアス電圧をかけて現
像が行われる。又、現像剤は感光体に対して接触あるい
は非接触の状態で現像される。感光体の電位測定は電位
センサー547を図1のように現像位置上部に設けて行
う。
制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時
通常は感光体ドラム50と現像スリーブ541の間に直
流バイアス、必要に応じて交流バイアス電圧をかけて現
像が行われる。又、現像剤は感光体に対して接触あるい
は非接触の状態で現像される。感光体の電位測定は電位
センサー547を図1のように現像位置上部に設けて行
う。
【0141】前記現像剤は、例えばフェライトをコアと
し、その表面に絶縁性樹脂をコーティングしたキャリア
と、スチレン−アクリル系樹脂を主材料としてカーボン
ブラック等の着色剤と荷電制御剤と低分子量ポリオレフ
ィンからなる着色粒子に、シリカ又は/及び酸化チタン
等を外部添加したトナーとからなるものである。
し、その表面に絶縁性樹脂をコーティングしたキャリア
と、スチレン−アクリル系樹脂を主材料としてカーボン
ブラック等の着色剤と荷電制御剤と低分子量ポリオレフ
ィンからなる着色粒子に、シリカ又は/及び酸化チタン
等を外部添加したトナーとからなるものである。
【0142】記録紙Pは画像形成後、転写のタイミング
の整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写
域へと給紙される。
の整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写
域へと給紙される。
【0143】転写域においてはトナーと逆極性の電荷を
付与する転写電極(転写手段)58により感光体上のト
ナーが、給紙された記録紙Pに転写される。
付与する転写電極(転写手段)58により感光体上のト
ナーが、給紙された記録紙Pに転写される。
【0144】次いで記録紙Pは分離電極(分離手段)5
9によって除電がなされ、感光体ドラム50の周面より
分離して定着装置(定着手段)60に搬送され、熱ロー
ラー601と圧着ローラー602の加熱、加圧によって
トナーを溶着したのち排紙ローラー61を介して装置外
部に排出される。なお前記の転写電極58及び分離電極
59は記録紙Pの通過後感光体ドラム50の周面より退
避離間して次なるトナー像の形成に備える。
9によって除電がなされ、感光体ドラム50の周面より
分離して定着装置(定着手段)60に搬送され、熱ロー
ラー601と圧着ローラー602の加熱、加圧によって
トナーを溶着したのち排紙ローラー61を介して装置外
部に排出される。なお前記の転写電極58及び分離電極
59は記録紙Pの通過後感光体ドラム50の周面より退
避離間して次なるトナー像の形成に備える。
【0145】一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム
50は、クリーニング器(クリーニング手段)62のク
リーニングブレード621の圧接により残留トナーを除
去・清掃し、再び帯電前露光部51による除電と帯電器
52による帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに入
る。
50は、クリーニング器(クリーニング手段)62のク
リーニングブレード621の圧接により残留トナーを除
去・清掃し、再び帯電前露光部51による除電と帯電器
52による帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに入
る。
【0146】尚、70は感光体、帯電器、転写器、分離
器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプ
ロセスカートリッジである。
器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプ
ロセスカートリッジである。
【0147】本発明の画像形成方法及び画像形成装置は
電子写真複写機、レーザープリンター、LEDプリンタ
ー及び液晶シャッター式プリンター等の電子写真装置一
般に適応するが、更に、電子写真技術を応用したディス
プレー、記録、軽印刷、製版及びファクシミリ等の装置
にも幅広く適用することが出来る。
電子写真複写機、レーザープリンター、LEDプリンタ
ー及び液晶シャッター式プリンター等の電子写真装置一
般に適応するが、更に、電子写真技術を応用したディス
プレー、記録、軽印刷、製版及びファクシミリ等の装置
にも幅広く適用することが出来る。
【0148】
【実施例】以下に、実施例を挙げて具体的に説明する
が、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではな
い。尚、文中「部」とは「質量部」を表す。
が、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではな
い。尚、文中「部」とは「質量部」を表す。
【0149】《感光体1の製造》下記の様にして「感光
体1」を製造した。
体1」を製造した。
【0150】
〈中間層〉
チタンキレート化合物(TC−750、松本製薬株式会社製) 30部
シランカップリング剤(KBM−503、信越化学株式会社製) 17部
i−プロピルアルコール 150部
上記化合物を溶解して中間層用塗布液を調製した。この
塗布液を、φ100mmの円筒形の導電性支持体上に、
浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚が0.5μmの「中間
層」を作製した。
塗布液を、φ100mmの円筒形の導電性支持体上に、
浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚が0.5μmの「中間
層」を作製した。
【0151】
〈電荷発生層〉
Y型チタニルフタロシアニン(Cu−Kα特性X線回折スペク
トル測定で、ブラッグ角2θ(±0.2)の27.2度に最大
ピークを有するチタニルフタロシアニン) 60部
シリコーン変性ブチラール樹脂(X−40−1211M、
信越化学株式会社製) 700部
メチルエチルケトン 2000部
上記化合物を混合し、サンドミルを用いて10時間分散
して電荷発生層用塗布液を調製した。この塗布液を前記
「中間層」の上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚が0.
2μmの「電荷発生層」を作製した。
して電荷発生層用塗布液を調製した。この塗布液を前記
「中間層」の上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚が0.
2μmの「電荷発生層」を作製した。
【0152】
〈電荷輸送層〉
電荷輸送性物質(N−(4−メチルフェニル)−N−{4−
(β−フェニルスチリル)フェニル}−p−トルイジン) 225部
ポリカーボネート 300部
酸化防止剤(例示化合物1−3) 6部
ジクロロメタン 2000部
上記化合物を混合し、溶解して電荷輸送層用塗布液を調
製した。この塗布液を前記「電荷発生層」の上に浸漬塗
布法で塗布し、乾燥膜厚が20μmの「電荷輸送層」を
作製した。
製した。この塗布液を前記「電荷発生層」の上に浸漬塗
布法で塗布し、乾燥膜厚が20μmの「電荷輸送層」を
作製した。
【0153】〈保護層〉
「ビニル系重合体溶液A」の合成
還流冷却器及び攪拌機を備えた反応容器に、モノマーと
して γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン 25部 メタクリル酸2,2,2−トリフルオロエチルエステル 35部 メタクリル酸メチル 60部 n−ブチルアクリレート 29部 4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチル ピペリジン 1部 溶媒として i−プロピルアルコール 150部 メチルエチルケトン 50部 メタノール 25部 を加えて混合し溶解した後、撹拌しながら80℃に加温
した。次いで、この混合液に、ザオビスイソバレロニト
リル4部をキシレン10部に溶解した溶液を30分間か
けて滴下した。次いで、80℃に加温して5時間反応さ
せ、固形分濃度40質量%のフッ素原子含有ビニル基を
有し且つシリル基を有する「ビニル系重合体溶液A」を
合成した。
して γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン 25部 メタクリル酸2,2,2−トリフルオロエチルエステル 35部 メタクリル酸メチル 60部 n−ブチルアクリレート 29部 4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチル ピペリジン 1部 溶媒として i−プロピルアルコール 150部 メチルエチルケトン 50部 メタノール 25部 を加えて混合し溶解した後、撹拌しながら80℃に加温
した。次いで、この混合液に、ザオビスイソバレロニト
リル4部をキシレン10部に溶解した溶液を30分間か
けて滴下した。次いで、80℃に加温して5時間反応さ
せ、固形分濃度40質量%のフッ素原子含有ビニル基を
有し且つシリル基を有する「ビニル系重合体溶液A」を
合成した。
【0154】
「ビニル系重合体溶液A」 100部
メチルトリメトキシシラン 70部
ジメチルジメトキシシラン 30部
i−ブチルアルコール 100部
ブチルセロソルブ 75部
ジ−i−プロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム 10部
上記化合物を溶解した後、撹拌しながら純水30部を滴
下した。次いで、60℃に加温し4時間反応させた。次
いで、室温まで冷却後、ジオクチルスズジマレエートエ
ステルのi−プロピルアルコール溶液(固形分濃度15
質量%)を10部及びポリテトラフルオロエチレン粒子
(ルブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業
社製)5部を添加し、サンドミルで1時間分散を行い保
護層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「電荷輸送
層」の上に円形量規制型塗布装置により塗布し、次いで
120℃で1時間、加熱処理して硬化を行い、乾燥膜厚
3μmの保護層を作製し、「感光体1」を製造した。
下した。次いで、60℃に加温し4時間反応させた。次
いで、室温まで冷却後、ジオクチルスズジマレエートエ
ステルのi−プロピルアルコール溶液(固形分濃度15
質量%)を10部及びポリテトラフルオロエチレン粒子
(ルブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業
社製)5部を添加し、サンドミルで1時間分散を行い保
護層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「電荷輸送
層」の上に円形量規制型塗布装置により塗布し、次いで
120℃で1時間、加熱処理して硬化を行い、乾燥膜厚
3μmの保護層を作製し、「感光体1」を製造した。
【0155】《感光体2の製造》「感光体1」の保護層
用塗布液に、導電性コロイド微粒子アルミナゾル(1次
粒子径45nm)20部を加え、サンドミルで20時間
分散を行って保護層用塗布液を調製した。「感光体1」
の保護層用塗布液をこの保護層用塗布液に変更した以外
は「感光体1」と同様にして「感光体2」を製造した。
用塗布液に、導電性コロイド微粒子アルミナゾル(1次
粒子径45nm)20部を加え、サンドミルで20時間
分散を行って保護層用塗布液を調製した。「感光体1」
の保護層用塗布液をこの保護層用塗布液に変更した以外
は「感光体1」と同様にして「感光体2」を製造した。
【0156】《感光体3の製造》「感光体1」の保護層
用塗布液に、電荷輸送性物質(例示化合物化T−7)5
0部を加えて保護層用塗布液を調製した。「感光体1」
の保護層用塗布液をこの保護層用塗布液に変更した以外
は「感光体1」と同様にして「感光体3」を製造した。
用塗布液に、電荷輸送性物質(例示化合物化T−7)5
0部を加えて保護層用塗布液を調製した。「感光体1」
の保護層用塗布液をこの保護層用塗布液に変更した以外
は「感光体1」と同様にして「感光体3」を製造した。
【0157】《感光体4の製造》「感光体1」の「電荷
輸送層」の作製までは同様にして作製した。
輸送層」の作製までは同様にして作製した。
【0158】
〈保護層〉
「ビニル系重合体溶液A」 100部
メチルトリメトキシシラン 90部
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルトリクロロシラン
10部
i−ブチルアルコール 100部
ブチルセロソルブ 75部
ジ−i−プロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム 10部
上記化合物を混合し、溶解した後、撹拌しながら純水3
0部を滴下した。次いで、60℃に加温し4時間反応さ
せた。次いで、室温まで冷却後、ジオクチルスズジマレ
エートエステルのi−プロピルアルコール溶液(固形分
濃度15質量%)を10部と電荷輸送性物質(例示化合
物T−7)50部及びポリテトラフルオロエチレン粒子
(ルブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業
社製)5部を添加し、サンドミルで1時間分散を行い保
護層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「電荷輸送
層」の上に円形量規制型塗布装置で塗布し、乾燥膜厚が
3μmの保護層を作製した。次いで、120℃で1時間
の加熱処理して硬化を行い、「感光体4」を製造した。
0部を滴下した。次いで、60℃に加温し4時間反応さ
せた。次いで、室温まで冷却後、ジオクチルスズジマレ
エートエステルのi−プロピルアルコール溶液(固形分
濃度15質量%)を10部と電荷輸送性物質(例示化合
物T−7)50部及びポリテトラフルオロエチレン粒子
(ルブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業
社製)5部を添加し、サンドミルで1時間分散を行い保
護層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「電荷輸送
層」の上に円形量規制型塗布装置で塗布し、乾燥膜厚が
3μmの保護層を作製した。次いで、120℃で1時間
の加熱処理して硬化を行い、「感光体4」を製造した。
【0159】《感光体5の製造》「感光体1」の「電荷
輸送層」の作製までは同様にして作製した。
輸送層」の作製までは同様にして作製した。
【0160】
〈保護層〉
「ビニル系重合体溶液A」 100部
メチルトリメトキシシラン 90部
γ−グリシドキシトリメトキシシラン 10部
i−ブチルアルコール 100部
ブチルセロソルブ 75部
ジ−i−プロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム 10部
上記化合物を混合し、溶解した後、撹拌しながら純水3
0部を滴下した。次いで、60℃に加温し4時間反応さ
せた。次いで、室温まで冷却後、ジオクチルスズジマレ
エートエステルのi−プロピルアルコール溶液(固形分
濃度15質量%)10部と電荷輸送性物質(例示化合物
T−7)50部及びポリテトラフルオロエチレン粒子
(ルブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業
社製)5部を添加し、サンドミルで1時間分散を行い保
護層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「電荷輸送
層」の上に円形量規制型塗布装置により塗布し、次いで
120℃で1時間、加熱処理して硬化を行い、乾燥膜厚
3μmの保護層を作製し、「感光体5」を製造した。
0部を滴下した。次いで、60℃に加温し4時間反応さ
せた。次いで、室温まで冷却後、ジオクチルスズジマレ
エートエステルのi−プロピルアルコール溶液(固形分
濃度15質量%)10部と電荷輸送性物質(例示化合物
T−7)50部及びポリテトラフルオロエチレン粒子
(ルブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業
社製)5部を添加し、サンドミルで1時間分散を行い保
護層用塗布液を調製した。この塗布液を前記「電荷輸送
層」の上に円形量規制型塗布装置により塗布し、次いで
120℃で1時間、加熱処理して硬化を行い、乾燥膜厚
3μmの保護層を作製し、「感光体5」を製造した。
【0161】《感光体6の製造》「感光体1」の保護層
用塗布液で用いたポリテトラフルオロエチレン粒子(ル
ブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業社
製)の代わりにパーフルオロアルキルトリアルコキシシ
ランで表面処理したシリカ粒子(平均粒径0.2μm)
を用いた以外は「感光体1」と同様にして「感光体6」
を製造した。
用塗布液で用いたポリテトラフルオロエチレン粒子(ル
ブロンL2(平均粒径0.2μm):ダイキン工業社
製)の代わりにパーフルオロアルキルトリアルコキシシ
ランで表面処理したシリカ粒子(平均粒径0.2μm)
を用いた以外は「感光体1」と同様にして「感光体6」
を製造した。
【0162】《感光体7の製造》(比較例用感光体)
「感光体1」の保護層用塗布液で用いたポリテトラフル
オロエチレン粒子(ルブロンL2(平均粒径0.2μ
m):ダイキン工業社製)を除いた以外は「感光体1」
と同様にして比較用の「感光体7」を製造した。
オロエチレン粒子(ルブロンL2(平均粒径0.2μ
m):ダイキン工業社製)を除いた以外は「感光体1」
と同様にして比較用の「感光体7」を製造した。
【0163】《感光体8の製造》「感光体1」の「電荷
輸送層」の作製までは同様にして作製した。
輸送層」の作製までは同様にして作製した。
【0164】
〈保護層〉
フッソハイブリッドサンプルFPX−30G(側鎖にシロキサン縮合成分を
有するフッ素原子含有有機ポリマー、固形分濃度30質量%、JSR株式会社製
) 100部
硬化剤(T−5020、JSR株式会社製) 10部
電荷輸送性物質(例示化合物T−7) 20部
ポリテトラフルオロエチレン粒子(ルブロンL2(平均粒径0.2μm):
ダイキン工業社製) 2部
i−ブチルアルコール 25部
ブチルセロソルブ 5部
メチルエチルケトン 20部
上記化合物を混合、分散して保護層用塗布液を調製し
た。この塗布液を前記「電荷輸送層」の上に円形量規制
型塗布装置により塗布し、次いで130℃で25分間、
加熱処理して硬化を行い、乾燥膜厚2μmの保護層を作
製し、「感光体8」を製造した。
た。この塗布液を前記「電荷輸送層」の上に円形量規制
型塗布装置により塗布し、次いで130℃で25分間、
加熱処理して硬化を行い、乾燥膜厚2μmの保護層を作
製し、「感光体8」を製造した。
【0165】《感光体9の製造》(比較例用感光体)
「感光体1」の「電荷輸送層」の作製までは同様にして
作製した。その後、保護層用塗布液を塗布せず、120
℃で1時間の加熱処理を行い、保護層を有しない「感光
体9」を製造した。
作製した。その後、保護層用塗布液を塗布せず、120
℃で1時間の加熱処理を行い、保護層を有しない「感光
体9」を製造した。
【0166】《評価》評価機は「Konica705
0」(コニカ株式会社製デジタル複写機)を用い、該評
価機に感光体1〜9を搭載し評価を行った。
0」(コニカ株式会社製デジタル複写機)を用い、該評
価機に感光体1〜9を搭載し評価を行った。
【0167】評価機「Konica7050」の設定条
件は、 帯電条件 帯電器;スコロトロン帯電器、初期帯電電圧を−750
Vに設定 露光条件 露光部電位を−50Vにする露光量に設定 現像条件 DCバイアス;−550Vに設定 転写条件 転写極;コロナ帯電方式 クリーニング条件 クリーニング部に硬度70°、反発弾性34%、厚さ2
mm、自由長9mmのクリーニングブレードをカウンタ
ー方向に線圧20g/cmとなるように重り荷重方式で
当接した。
件は、 帯電条件 帯電器;スコロトロン帯電器、初期帯電電圧を−750
Vに設定 露光条件 露光部電位を−50Vにする露光量に設定 現像条件 DCバイアス;−550Vに設定 転写条件 転写極;コロナ帯電方式 クリーニング条件 クリーニング部に硬度70°、反発弾性34%、厚さ2
mm、自由長9mmのクリーニングブレードをカウンタ
ー方向に線圧20g/cmとなるように重り荷重方式で
当接した。
【0168】現像剤は、フェライトコアに絶縁性樹脂を
被覆して作製したキャリアとスチレン−アクリル樹脂を
主材料とし、カーボンブラック、荷電制御剤及び低分子
量ポリオレフィンからなる着色粒子に、シリカ微粒子及
び酸化チタン微粒子を外部添加したトナーとで調製し
た。
被覆して作製したキャリアとスチレン−アクリル樹脂を
主材料とし、カーボンブラック、荷電制御剤及び低分子
量ポリオレフィンからなる着色粒子に、シリカ微粒子及
び酸化チタン微粒子を外部添加したトナーとで調製し
た。
【0169】コピー原稿は、画素率7%の文字画像、人
物画像、ベタ白画像及びベタ黒画像がそれぞれ1/4等
分にあるオリジナル画像を用いた。コピー用紙は、A4
版の中性紙を用いた。コピー条件は、最も厳しい条件と
思われる高温高湿環境(30℃、80%RH)で行っ
た。コピーは、連続で20万枚行った。
物画像、ベタ白画像及びベタ黒画像がそれぞれ1/4等
分にあるオリジナル画像を用いた。コピー用紙は、A4
版の中性紙を用いた。コピー条件は、最も厳しい条件と
思われる高温高湿環境(30℃、80%RH)で行っ
た。コピーは、連続で20万枚行った。
【0170】画像濃度は、初期、10万枚及び20万枚
のベタ黒画像濃度を「マクベスRD−918濃度計」
(マクベス株式会社製)で測定し評価した。
のベタ黒画像濃度を「マクベスRD−918濃度計」
(マクベス株式会社製)で測定し評価した。
【0171】解像度は、文字の判別性の容易性を初期と
20万枚の文字画像で比較し評価した。
20万枚の文字画像で比較し評価した。
【0172】クリーニング性は、10万枚コピー及び2
0万枚コピー終了後にA3版用紙のベタ黒画像4枚、ベ
タ白画像1枚の割合で連続10枚コピーを行い、ベタ白
部でのクリーニング不良(トナーのすり抜け)の発生の
有無を目視にて評価した。
0万枚コピー終了後にA3版用紙のベタ黒画像4枚、ベ
タ白画像1枚の割合で連続10枚コピーを行い、ベタ白
部でのクリーニング不良(トナーのすり抜け)の発生の
有無を目視にて評価した。
【0173】ブレード鳴きは、20万枚コピー中に発生
したブレード鳴き及び20万枚コピー後のクリーニング
ブレードの状態を目視観察し評価した。
したブレード鳴き及び20万枚コピー後のクリーニング
ブレードの状態を目視観察し評価した。
【0174】クリーニングブレードの起動トルクは、2
0万枚コピー終了後に、評価機本体のドラム軸へ連結し
た「トルクゲージMODEL 6BTG」(TOHNI
CHI株式会社製)でドラム軸の起動トルクを5回測定
し、その平均値を用いた。
0万枚コピー終了後に、評価機本体のドラム軸へ連結し
た「トルクゲージMODEL 6BTG」(TOHNI
CHI株式会社製)でドラム軸の起動トルクを5回測定
し、その平均値を用いた。
【0175】感光体の膜厚減耗量は、初期の感光体膜厚
と20万枚コピー後の感光体膜厚の差より求め、その値
を用いた。感光体膜厚は、渦電流式測定器「EDDY5
60C」(HELMUT FISCHER GMBTE
CO製)を用い、均一な膜厚部分をランダムに10カ
所測定し、その平均値から求めた。
と20万枚コピー後の感光体膜厚の差より求め、その値
を用いた。感光体膜厚は、渦電流式測定器「EDDY5
60C」(HELMUT FISCHER GMBTE
CO製)を用い、均一な膜厚部分をランダムに10カ
所測定し、その平均値から求めた。
【0176】表1に画像濃度、解像度、クリーニング
性、ブレード鳴き、クリーニングブレードの起動トルク
及び感光体の膜厚減耗量の評価結果を示す。
性、ブレード鳴き、クリーニングブレードの起動トルク
及び感光体の膜厚減耗量の評価結果を示す。
【0177】
評価基準
画像濃度 ◎ 20万枚コピーを通して画像濃度が1.2を越え良好
○ 20万枚コピー中に画像濃度が1.2〜1.0のもの
が1枚以上発生するが実用上問題無いレベル
× 20万枚コピー中に画像濃度が1.0未満のものが1
枚以上発生し実用上問題となるレベル
解像度 ○ 初期と20万枚コピー後で差が無い
△ 20万枚コピー後で軽微な低下有り
× 20万枚コピー後で顕著な低下有り
クリーニング性 ◎ 20万枚コピー後でもトナーすり抜け無し
○ 10万枚コピーまでトナーすり抜け無し
20万枚コピー後でトナーすり抜け発生
× 10万枚コピーまでにトナーすり抜け発生
ブレード鳴き(クリーニングブレードと感光体との摩擦により異常音が発生す
る現象)
◎ 20万枚コピー終了までブレード鳴き発生無し
○ 感光体起動時又は停止時に軽微なブレード鳴き発生
× 連続的なブレード鳴き発生
【0178】
【表1】
【0179】表1から明らかなように保護層に本発明に
係わる樹脂層を用いた感光体1〜6及び8は、画像濃
度、解像度等の画像特性、クリーニング性、ブレード鳴
き等のクリーニング特性及び膜厚減耗量がバランスを持
って改善されている。一方、比較例の保護層を有する感
光体7では、クリーニング性の低下、ブレード鳴きが発
生し、起動トルク値も高く、膜厚減耗量も増大してい
る。又、保護層を有しない比較例の感光体9では膜厚減
耗量が本発明感光体より大きく、本発明感光体より耐久
性が低く、クリーニング性も劣ることを示している。
係わる樹脂層を用いた感光体1〜6及び8は、画像濃
度、解像度等の画像特性、クリーニング性、ブレード鳴
き等のクリーニング特性及び膜厚減耗量がバランスを持
って改善されている。一方、比較例の保護層を有する感
光体7では、クリーニング性の低下、ブレード鳴きが発
生し、起動トルク値も高く、膜厚減耗量も増大してい
る。又、保護層を有しない比較例の感光体9では膜厚減
耗量が本発明感光体より大きく、本発明感光体より耐久
性が低く、クリーニング性も劣ることを示している。
【0180】
【発明の効果】実施例で実証した如く、本発明は上記問
題点を鑑み提案されたものであり、本発明の電子写真感
光体、該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画
像形成装置及びプロセスカートリッジは、繰り返しコピ
ーしても画像濃度、解像度及びクリーニング性が良好
で、クリーニングブレードの駆動トルクが低く、ブレー
ド鳴きの発生が無く、且つ感光層の膜厚減耗量が少ない
耐久性に優れた効果を有する。
題点を鑑み提案されたものであり、本発明の電子写真感
光体、該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画
像形成装置及びプロセスカートリッジは、繰り返しコピ
ーしても画像濃度、解像度及びクリーニング性が良好
で、クリーニングブレードの駆動トルクが低く、ブレー
ド鳴きの発生が無く、且つ感光層の膜厚減耗量が少ない
耐久性に優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光体を用いる画像形成方法の一例を
示す画像形成装置の断面構成図である。
示す画像形成装置の断面構成図である。
50 感光体ドラム(又は感光体)
51 帯電前露光部
52 帯電器
53 像露光器
54 現像器
541 現像スリーブ
543、544 現像剤攪拌搬送部材
547 電位センサー
57 給紙ローラー
58 転写電極
59 分離電極(分離器)
60 定着装置
61 排紙ローラー
62 クリーニング器
624 クリーニングブレード
70 プロセスカートリッジ
Claims (25)
- 【請求項1】 導電性支持体上に樹脂層を設けてなる電
子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有する樹脂とフッ素原
子含有粒子を有することを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項2】 導電性支持体上に樹脂層を設けてなる電
子写真感光体において、該樹脂層が、有機ポリマー成
分、及びシロキサン縮合体成分を有し且つそのいずれか
の成分中にフッ素原子を有する樹脂とフッ素原子含有粒
子を有することを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項3】 前記有機ポリマー成分がフッ素原子を有
することを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光
体。 - 【請求項4】 前記有機ポリマー成分が少なくともビニ
ルモノマーとフッ素原子含有ビニルモノマーの共重合体
からなることを特徴とする請求項3に記載の電子写真感
光体。 - 【請求項5】 前記ビニルモノマーがアクリル酸エステ
ルモノマー、又はメタクリル酸エステルモノマーである
ことを特徴とする請求項4に記載の電子写真感光体。 - 【請求項6】 前記ビニルモノマーとフッ素原子含有ビ
ニルモノマーの質量比が、1:0.01〜2であること
を特徴とする請求項4又は5に記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 前記ビニルモノマーの少なくとも1種が
下記一般式(1)のシランモノマーであることを特徴と
する請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光
体。 【化1】 式中、R3は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基又
は炭素数1〜10のアラルキル基、R4は重合性二重結
合を有する有機基、Xはハロゲン原子、アルコキシ基を
示し、nは1〜3の整数である。 - 【請求項8】 前記シロキサン縮合体成分がフッ素原子
を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
に記載の電子写真感光体。 - 【請求項9】 前記フッ素原子含有粒子がフッ素樹脂粒
子であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に
記載の電子写真感光体。 - 【請求項10】 前記フッ素原子含有粒子がフッ素原子
含有シラン化合物で表面処理された粒子であることを特
徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の電子写真感
光体。 - 【請求項11】 前記樹脂層が表面層であることを特徴
とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真
感光体。 - 【請求項12】 導電性支持体上に少なくとも樹脂層を
設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹脂
層がシリル基を側鎖に有する有機ポリマーとフッ素原子
含有シラン化合物とフッ素原子含有粒子を有する塗布液
を塗布した後、硬化することにより形成されることを特
徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項13】 導電性支持体上に少なくとも樹脂層を
設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹脂
層がフッ素原子を有するシロキサン縮合体成分を側鎖に
有する有機ポリマーとフッ素原子含有粒子を有する塗布
液を塗布した後、硬化することにより形成されることを
特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項14】 前記塗布液が、フッ素原子を有しない
シラン化合物を含有することを特徴とする請求項12又
は13に記載の電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項15】 導電性支持体上に少なくとも樹脂層を
設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹脂
層がシリル基を側鎖に持ち、且つフッ素原子を有する有
機ポリマーとシラン化合物とフッ素原子含有粒子を有す
る塗布液を塗布した後、硬化することにより形成される
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項16】 導電性支持体上に少なくとも樹脂層を
設けてなる電子写真感光体の製造方法において、該樹脂
層がシロキサン縮合体成分を側鎖に持ち、且つフッ素原
子を有する有機ポリマーとフッ素原子含有粒子を有する
塗布液を塗布した後、硬化することにより形成されるこ
とを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項17】 前記塗布液が、シラン化合物を含有す
ることを特徴とする請求項16に記載の電子写真感光体
の製造方法。 - 【請求項18】 前記シラン化合物が下記一般式(2)
のシラン化合物であることを特徴とする請求項17に記
載の電子写真感光体の製造方法。 一般式(2) RnSi(Z)4-n 式中、Rは式中のケイ素に炭素が直接結合した形の有機
基を表し、Zは水酸基又は加水分解性基を表す。nは0
〜3の整数を表す。 - 【請求項19】 前記フッ素原子含有シラン化合物が前
記一般式(2)のRのケイ素に炭素が直接結合した形の
有機基中にフッ素原子を有することを特徴とする請求項
12に記載の電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項20】 前記塗布液が、金属キレートを含有す
ることを特徴とする請求項12〜19の何れか1項に記
載の電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項21】 前記金属キレートが、アルミニウムキ
レートであることを特徴とする請求項20に記載の電子
写真感光体の製造方法。 - 【請求項22】 前記金属キレートが、チタンキレート
であることを特徴とする請求項20に記載の電子写真感
光体の製造方法。 - 【請求項23】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、像露光、
現像、ブレードクリーニングの各工程を経て画像形成す
ることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項24】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
の電子写真感光体を用いて、少なくとも帯電、像露光、
現像、ブレードクリーニングの各手段を経て画像形成す
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項25】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
の電子写真感光体を用い、帯電器、像露光器、現像器、
クリーニング器のいずれか1つとが一体に組み合わさ
れ、且つ、該画像形成装置に出し入れ自由に設計されて
いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217924A JP2003029431A (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | 電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
US10/192,211 US6797444B2 (en) | 2001-07-18 | 2002-07-10 | Electrophotographic photoreceptor and production method of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217924A JP2003029431A (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | 電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003029431A true JP2003029431A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19052173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001217924A Pending JP2003029431A (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | 電子写真感光体、該電子写真感光体の製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003029431A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010211209A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Xerox Corp | 融着部材における自己離型性ナノ粒子充填剤 |
JP2011095663A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Canon Inc | 電子写真感光体の製造方法 |
JP2016126163A (ja) * | 2014-12-27 | 2016-07-11 | 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. | 有機感光体 |
-
2001
- 2001-07-18 JP JP2001217924A patent/JP2003029431A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010211209A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Xerox Corp | 融着部材における自己離型性ナノ粒子充填剤 |
JP2011095663A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Canon Inc | 電子写真感光体の製造方法 |
JP2016126163A (ja) * | 2014-12-27 | 2016-07-11 | 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. | 有機感光体 |
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