JP2003029318A - カメラのシャッタ機構 - Google Patents

カメラのシャッタ機構

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JP2003029318A
JP2003029318A JP2001215267A JP2001215267A JP2003029318A JP 2003029318 A JP2003029318 A JP 2003029318A JP 2001215267 A JP2001215267 A JP 2001215267A JP 2001215267 A JP2001215267 A JP 2001215267A JP 2003029318 A JP2003029318 A JP 2003029318A
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JP
Japan
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shutter
lever
release
winding
aperture
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Application number
JP2001215267A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Noguchi
修由 野口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001215267A priority Critical patent/JP2003029318A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体輝度に応じて絞りを切り替えてからシ
ャッタ羽根を開閉する。 【解決手段】 シャッタボタン27が僅かに押し込まれ
ると、レリーズレバー77が測光開始位置まで回動す
る。このとき、押圧片77dが測光スイッチ44をON
して被写体輝度を測定する。被写体輝度が所定レベルよ
りも低いと、ソレノイド69がONして絞りが切り替え
られる。さらに、シャッタボタン27が深く押し込まれ
ると、レリーズレバー77がレリーズ開始位置まで回動
する。このとき、巻止めレバー78の係止突起78cが
突起79bから離間し、シャッタ駆動レバー79が反時
計方向に回動する。これにより、蹴飛ばしアーム79c
がシャッタ羽根51の当接部51bを右方向に蹴飛ばし
てシャッタ開口50aを開閉する。こうして、被写体輝
度に応じて絞りを切り替えてからシャッタ羽根が開閉さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのシャッタ
機構に関し、更に詳しくはシャッタボタンの押操作に応
答して被写体輝度を測定し、その被写体輝度に応じた絞
りの切り替えを行ってからシャッタ羽根を開閉するカメ
ラのシャッタ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡易型カメラの1つとして、製造時に予
め写真フイルムが装填された1回使用型(使い捨て型)
のレンズ付きフイルムユニットがよく知られている。レ
ンズ付きフイルムユニットには各種のものが販売されて
いるが、コストダウンや構造簡素化の要請から固定焦点
の撮影レンズや1速固定のいわゆる蹴飛ばし式のシャッ
タが使用されている。ところが、使用する撮影環境は、
輝度の低い室内照明下から輝度の高い晴天時の屋外まで
幅広い輝度範囲にわたっており、その全域で適正な露光
量で撮影するためには露光量の調節が必要となる。そこ
で、被写体輝度を測定する測光回路及び絞り切替装置を
内蔵し、被写体輝度に応じて絞りを切り替えて露光量を
調節できるものが販売ないし検討されている。
【0003】このようなレンズ付きフイルムユニットの
シャッタ機構では、シャッタボタンの押操作に応答して
チャージ位置からレリーズ位置へ移動するディレイレバ
ーと、ディレイレバーの移動開始により測光回路を作動
させる測光スイッチと、ディレイレバーの移動速度を調
節するガバナ機構と、ディレイレバーがレリーズ位置に
達したときに係止が解除されてシャッタ羽根を開閉させ
るシャッタ駆動レバーとを備えている。これにより、デ
ィレイレバーのチャージ位置からレリーズ位置までの移
動に要する時間(ディレイ時間)の間に、被写体輝度の
測定及び被写体輝度に応じた絞りの切り替えを行ってか
らシャッタ羽根を開閉させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカメラのシャッタ機構では、複数の部材を組み合
わせて被写体輝度に応じた絞りの切り替えを行ってから
シャッタ羽根を開閉させるようにしているので部品コス
トが高く、また構造が複雑になるので組み立て工数が増
加して製造コストの上昇を招くという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、簡単な構成で被写体輝度に応じた絞り
の切り替えを行ってからシャッタ羽根を開閉させること
ができるカメラのシャッタ機構を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカメラのシャッタ機構は、フイルム巻上げ
操作を禁止するロック位置とフイルム巻上げ操作を許容
するロック解除位置との間で移動自在な巻止めレバーを
備え、シャッタボタンの押圧操作に連動して前記巻止め
レバーをロック解除位置に向かって移動させる過程でチ
ャージ位置でのシャッタ駆動レバーの係止を解除してシ
ャッタ駆動レバーをレリーズ位置に向かって移動させ、
この移動の過程でシャッタ羽根を開閉させるカメラのシ
ャッタ機構において、一端側にシャッタボタンが一体化
され、その押圧操作に伴う他端側の移動で巻止めレバー
をロック解除位置に向けて移動させるレリーズレバー
と、レリーズレバーの他端側に設けられたスイッチ押圧
部の移動経路内に設けられ、レリーズレバーの他端側が
チャージ位置でのシャッタ駆動レバーの係止を解除する
位置まで巻止めレバーを移動させる前に、スイッチ押圧
部の押圧を受けてスイッチングし、被写体輝度特定用の
測光回路を作動させる測光スイッチとを備えたものであ
る。レリーズレバーには、他端側に係合溝を形成し、こ
の係合溝に巻止めレバーに一体成形した係合片を係合さ
せることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明を実施し
たレンズ付きフイルムユニットの外観及び内部構造の概
略を示すものである。レンズ付きフイルムユニット10
は、各種撮影機構が組み込まれた本体基部11やストロ
ボ装置12等と、これらを覆う前カバー13及び後カバ
ー14とから構成されている。本体基部11の中央に
は、メカユニット15とレンズユニット16とからなる
露光部17が設けられ、その横にストロボ装置12が組
み付けられている。露光部17を挟むようにして形成さ
れたカートリッジ収納室11a及びフイルム収納室11
bには、カートリッジ18及びカートリッジ18から引
き出してロール形態にした写真フイルム19が製造時に
組み込まれる。
【0008】前カバー13には、撮影レンズ20を露呈
する撮影窓21、対物側ファインダ窓22、ストロボ発
光窓23、被写体輝度測光用の測光窓24、開口25、
ストロボ調光用の受光窓26が形成されている。また、
後カバー14には、カートリッジ収納室11a及びフイ
ルム収納室11bの底部開口を光密に覆う底蓋14a,
14bが形成されている。底蓋14aは、撮影済みの写
真フイルム19が収容されたカートリッジ18を取り出
す際に開放される。前カバー13及び後カバー14の上
面には、シャッタボタン27を露呈する開口28、フイ
ルムカウンタ窓29、ライトガイド30を露呈する充電
完了確認窓31が形成されている。
【0009】カートリッジ収納室11aの上方には、巻
上げノブ35が回動自在に設けられ、後カバー14から
その一部が突出している。巻き上げノブ35の下面に
は、図示しない巻上げ軸が形成されており、カートリッ
ジ18のスプール18aに係合する。この巻上げノブ3
5を撮影毎に回動操作することで、撮影済みの写真フイ
ルム19が1コマ分ずつカートリッジ18に収容され
る。
【0010】ストロボ装置12は、メインコンデンサ3
6、CdS37、受光素子38等の各種回路部品を取り
付けた基板39、ストロボ放電管やリフレクタ等からな
る発光部40、電源電池41、各種スイッチ42,4
3,44等から構成されている。基板39には、回路パ
ターンがプリントされ所定の位置に各種回路部品が取り
付けられており、周知のストロボ回路の他、被写体輝度
を測定する測光回路、ストロボ光の反射光を受光してこ
の受光量が所定値に達したときにストロボ発光を停止さ
せる調光回路が形成されている。
【0011】基板39の前面には、受け板45を介して
操作部材46が上下にスライド自在に設けられている。
操作部材46には、切替つまみ46aが形成されてお
り、開口25に露呈している。撮影者がこの切替つまみ
46aをスライド移動することにより、操作部材46の
切り替えが行われる。操作部材46は、前カバー13に
表示されている指標47の「OFF」、「ON」に合わ
せて2段階に切り替えられる。
【0012】切替つまみ46aが「OFF」位置にある
ときは、ストロボ回路は作動しない。また、切替つまみ
46aが「ON」位置にあるときは、操作部材46の背
部に設けられた突起(図示せず)に押圧されてストロボ
スイッチ42がONしてストロボ回路が作動し、メイン
コンデンサ36及びトリガコンデンサの充電が行われ
る。メインコンデンサ36が規定の充電レベルに達する
と、図示しないネオン管(発光ダイオードでも良い)が
点灯する。ネオン管の発した光は、ライトガイド30を
通ってその先端から放射され、撮影者に充電の完了を報
知する。
【0013】シンクロスイッチ43がONすると、トリ
ガコンデンサに蓄えられていた電荷が放電する。これに
伴って、メインコンデンサ36に蓄えられていた電荷が
ストロボ放電管を通して放電され、ストロボ光が被写体
に向かって照射される。調光回路は、前カバー13に形
成された受光窓26と対面する位置に配置された受光素
子38によってストロボ光の反射光を受光し、この受光
量が所定値に達したときにストロボ発光を停止させる。
【0014】メカユニット15は、前方に向かって角筒
状に突出した暗箱基部50をベースにして、これにシャ
ッタ機構、フイルム巻止め機構、ファインダ機構、フイ
ルムカウンタ板等を組み付けたものである。図示しない
が、暗箱基部50の背面には露光枠が形成されており、
撮影位置に送られてきた写真フイルム19の前面で1コ
マ分の露光エリア19aを制限する。
【0015】図3に示すように、暗箱基部50の前面に
はシャッタ開口50aが形成されており、その前方にシ
ャッタ羽根51とレンズユニット16とが取り付けられ
ている。シャッタ羽根51には、シャッタ開口50aを
覆う羽根部51a、当接部51b、押圧部51cが形成
されている。シャッタ羽根51は、取付孔51dが暗箱
基部50の前面に立設されたピン50bと係合して回動
自在に支持される。シャッタ羽根51と暗箱基部と50
の間には復帰バネ52が掛けられており、シャッタ羽根
51は、羽根部51aがシャッタ開口50aを覆う閉じ
位置に向けて常時付勢されている。
【0016】当接部51bは、後述するシャッタ機構7
5のシャッタ駆動レバー79に形成された蹴飛ばしアー
ム79cの移動経路内に配置されており、シャッタボタ
ン27が押下されると、蹴飛ばしアーム79cによって
右方向に蹴飛ばされる。これにより、シャッタ羽根51
は復帰バネ52の付勢力に抗して時計方向に回動し、羽
根部51aに覆われていたシャッタ開口50aが露呈す
る開き位置になる。その後、復帰バネ52の付勢力によ
ってシャッタ羽根51は反時計方向に回動し、羽根部5
1aが再びシャッタ開口50aを覆う閉じ位置になる。
こうして、シャッタ開口50aが開閉される。
【0017】押圧部51cの移動経路内には、ストロボ
装置12のシンクロスイッチ43が配置されており、シ
ャッタ羽根51が開き位置となったときにシンクロスイ
ッチ43を押圧してONする。これにより、シャッタ羽
根51の開閉に連動してストロボ発光が行われる。な
お、シンクロスイッチ43は、これを保持するベース部
材55の前面に立設された一対のボス55aが、ネジ5
6で基板39に固定された支持部材57を介して基板3
9に固着されることによって、押圧部51cの移動経路
内に位置決めされる。
【0018】レンズユニット16は、撮影レンズ20、
ベース60、スペーサ61、可動絞り板62、固定絞り
板63、レンズ押さえ64等から構成されており、撮影
レンズ20は前段レンズ20aと後段レンズ20bとか
らなる。これらの各部材は、後段レンズ20b、スペー
サ61、可動絞り板62、固定絞り板63、前段レンズ
20aの順で、ベース60に形成されたレンズホルダ6
0aに挿入されレンズ押さえ64によって固定されてい
る。
【0019】可動絞り板62は略L字型に形成されてお
り、その先端部に小口径の小絞り開口62aが形成され
ている。可動絞り板62は絞りレバー65の取付部65
aに固定され、絞りレバー65とともにベース60の支
持軸60bに回動自在に取り付けられている。可動絞り
板62は、絞りレバー65に取り付けられたバネ66の
付勢力によって、小絞り開口62aが光軸PL上に挿入
された挿入位置に保持される。固定絞り板63には、可
動絞り板62に形成された小絞り開口62aよりも大き
な口径を有する大絞り開口63aが形成されている。こ
れにより、光軸PL上に小絞り開口62aが挿入される
挿入位置と、光軸PLから小絞り開口62aが退避する
退避位置との間で可動絞り板62を選択的にセットする
ことによって、小絞り、大絞りの2段階の絞りに切り替
えることができる。
【0020】CdS37、測光スイッチ44等からなる
測光回路と、絞り切替レバー67、ストッパー68、ソ
レノイド69等とから絞り切替機構が構成されている。
絞り切替レバー67には、絞りレバー65の腕65bに
当接する突部67aと、後述するチャージレバーの係止
突起に当接する被係止突起67bとが形成されている。
絞り切替レバー67は、ベース部材55の背面に設けら
れたボス55bに挿通されて回動自在に保持されてい
る。このボス55bは、トーションバネ71及びホルダ
72を介して本体基部11に設けられた嵌合穴11cに
入り込む。
【0021】絞り切替レバー67は、トーションバネ7
1によって時計方向に常時付勢されており、突部67a
が絞りレバー65の腕65bを押圧する。トーションバ
ネ71は、可動絞り板62を付勢するバネ66よりも大
きい付勢力を持つように設定されており、可動絞り板6
2をバネ66による付勢力に抗して退避位置方向(反時
計方向)に回動する向きに付勢する。
【0022】絞り切替レバー67の先端部下方には、ス
トッパー68が配置されている。ストッパー68は軸部
68a、突部68b、嵌合部68cからなり、支持部材
57に設けられた突起(図示せず)によって、軸部68
aを中心として回動自在に支持される。嵌合部68c
は、ストッパー68の背後に配置されるソレノイド69
の可動鉄心69aに嵌合する。ストッパー68は、ソレ
ノイド69のON/OFFに応じて絞り切替レバー67
と同一平面上で回動するように配置されており、突部6
8bが絞り切替レバー67の移動経路内に入り込んで絞
り切替レバー67を係止する係止位置と、移動経路外に
退避して絞り切替レバー67の回動を許容する非係止位
置との間で回動する。
【0023】ソレノイド69は、可動鉄心69a、コイ
ル69b、保持枠69c、復帰バネ69dとから構成さ
れている。保持枠69cは支持部材57に形成された係
合爪(図示せず)に係合する。可動鉄心69aは、コイ
ル69b内をスライド自在に取りつけられ、復帰バネ6
9dによりコイル69bの下方へ突出する向きに付勢さ
れている。ソレノイド69は、コイル69bに通電した
ときに可動鉄心69aを吸引する磁力を発生するタイプ
であり、コイル69bへの通電はCdS37による被写
体輝度の測光値に基づいて測光回路により行われる。
【0024】測光回路は、CdS37、スイッチングト
ランジスタ、測光スイッチ44等から構成されている。
CdS37は、周知のように、受光する輝度に応じてそ
の抵抗値が変化する光導電素子であり、前カバー13に
形成された測光窓24と対面する位置で基板39の前面
に配置されている。スイッチングトランジスタ(図示せ
ず)は、電源電池41からソレノイド69への給電経路
上に配置されており、被写体輝度の測光値に応じてコイ
ル69bへ選択的に通電する。測光スイッチ44は、こ
れを保持するベース部材70の前面に立設された一対の
ボス70aが基板39に固着されることによって、後述
するレリーズレバー77の押圧片77dの移動経路内に
位置決めされている。この測光スイッチ44がONする
と、測光回路が作動して被写体輝度が測光される。
【0025】なお、ソレノイド69は、タイマーによっ
て所定の通電時間が経過するとOFFとなり、電源電池
41の消耗を防止するようにされている。また、ソレノ
イド69が作動する被写体輝度の測光値の所定レベル
は、絞り値などに応じて適宜選択される。さらに、常時
は、可動絞り板62が退避位置にセットされていて、被
写体輝度の測光値が所定レベルより高いときに挿入位置
に移動するようにしてもよい。
【0026】図4において、暗箱基部50の上部に組み
込まれるシャッタ機構75は、カム76、レリーズレバ
ー77、巻止めレバー78、シャッタ駆動レバー79、
チャージレバー80から構成されている。カム76は、
軸部76a、円板76b、扇形状の第1カム76c、第
2カム76dから構成され、円板76bには切り欠き7
6eが形成されている。カム76は、暗箱基部50に形
成された穴50cに軸部76aが挿通されている。軸部
76aの最下端は、スプロケット81の係合穴81aに
係合される。スプロケット81の外周に形成された複数
の歯は、写真フイルム19に形成されたパーフォレーシ
ョン19bに係合する。これにより、写真フイルム19
が給送されると、スプロケット81が反時計方向に回転
するとともに、カム76が従動回転する。
【0027】巻止めレバー78は、本体基部11に設け
られた軸11dに回動自在に取り付けられており、トー
ションバネ82によって時計方向に付勢される。巻止め
レバー78には、係止爪78a、巻止め爪78b、係止
突起78c、レリーズ部78dが形成されている。巻き
止めレバー78は、シャッタチャージされたときに時計
方向に回動して係止爪78aが切り欠き76eに、巻止
め爪78bが巻上げノブ35にそれぞれ係合して、カム
76及び巻上げノブ35の回転をそれぞれ係止するロッ
ク位置となる。
【0028】係止突起78cは、シャッタチャージ、す
なわち巻上げレバー78がロック位置となったときに、
シャッタ駆動レバー79の突起79bに当接してシャッ
タ駆動レバー79の反時計方向への回動を係止する。レ
リーズ部78dは、後述するレリーズレバー77の溝7
7cに係合しており、シャッタボタン27が押操作され
ると、巻止めレバー78をトーションバネ82の付勢力
に抗して反時計方向に回動する。これにより、巻止めレ
バー78は、カム76、巻上げノブ35、シャッタ駆動
レバー79との係合がそれぞれ解除されるロック解除位
置まで回動する。
【0029】シャッタ駆動レバー79は、暗箱基部50
に設けられたピン50dに回動自在に取り付けられてお
り、トーションバネ83によって反時計方向に付勢され
る。シャッタ駆動レバー79には、フック79a、突起
79b、蹴飛ばしアーム79cが形成されている。フッ
ク79aは、第1カム76cに当接する。写真フイルム
19の巻上げ時にカム76が回転してフック79aに第
1カム76cが当接すると、シャッタ駆動レバー79が
時計方向に回動する。突起79bは、前述のようにシャ
ッタチャージされたときに、巻止めレバー78の係止突
起78cに当接してシャッタ駆動レバー79の反時計方
向への回転を係止する。シャッタボタン27が押操作さ
れて、巻止めレバー78がロック解除位置まで回動する
と、係止突起78cと突起79bとが離間する。これに
より、シャッタ駆動レバー79が反時計方向に回動し
て、蹴飛ばしアーム79cがシャッタ羽根51の当接部
51bを右方向に蹴飛ばしてシャッタ羽根51が開閉さ
れる。
【0030】チャージレバー80は、暗箱基部50に形
成された軸50eに回動自在に取り付けられており、ト
ーションバネ84によって反時計方向に付勢される。チ
ャージレバー80の上面には、腕部80a及び係止突起
80bが形成されている。腕部80aの先端には当接面
80cが形成されており、第2カム76dに当接する。
係止突起80bは、絞り切替レバー67の被係止突起6
7bに当接する。写真フイルム19の巻上げ時にカム7
6が回転して当接面80cに第2カム76dが当接する
と、チャージレバー80が時計方向に回動する。これに
より、係止突起80bが被係止突起67bに当接して絞
り切替レバー67を反時計方向に回動させて初期位置に
セットする。
【0031】レリーズレバー77には、開口28から露
呈するシャッタボタン27の他に、軸77a、腕77
b、溝77c、押圧片77dが形成されている。レリー
ズレバー77は、図示しない係合穴に軸77aが挿通さ
れ、回動自在に支持されている。また、腕77bは、図
示しない係止部に係止されており、レリーズレバー77
が反時計方向に回動したときに弾性変形してレリーズレ
バー77を時計方向に付勢する。溝77cには巻止めレ
バー78のレリーズ部78dが係合し、押圧片77dの
移動経路内には測光スイッチ44が配置されている。
【0032】シャッタボタン27を僅かに押し込むと、
レリーズレバー77が反時計方向に僅かに回動して測光
開始位置となる。このとき、押圧片77dが測光スイッ
チ44の接片44aを押圧して接片44bに押し付け、
測光スイッチ44をONする。さらに、シャッタボタン
27を深く押し込むと、レリーズレバー77が反時計方
向に大きく回動してレリーズ開始位置となる。このと
き、前述の巻止めレバー78がロック解除位置まで回動
されて係止突起78cが突起79bから離間する。これ
により、シャッタボタン27の押操作に応答して被写体
輝度の測定を行い、その被写体輝度に応じた絞りに切り
替えてからシャッタ羽根51が開閉される。
【0033】次に、上記構成の作用について図5〜図8
を用いて説明する。なお、図6〜図8では図面の煩雑化
を防ぐため、各バネ82〜84を省略している。図5に
おいて、シャッタチャージが完了した状態では、測光ス
イッチ44及びソレノイド69はOFF、絞りは小絞
り、シャッタ羽根51は閉となっている。このとき、シ
ャッタ機構75は、図6に示すように、巻止めレバー7
8の係止爪78aがカム76の切り欠き76eに、巻止
め爪78bが巻上げノブ35の溝35aにそれぞれ係合
して、カム76及び巻上げノブ35の回動を係止してい
る。また、係止突起78cは、シャッタ駆動レバー79
の突起79bに係合してシャッタ駆動レバー79の反時
計方向への回動を係止している。チャージレバー80
は、当接面80cが第2カム76dの凹部側面に当接す
る位置まで反時計方向に回動し、係止突起80bが絞り
切替レバー67の被係止突起67bの移動を許容する位
置となっている。
【0034】撮影者がシャッタボタン27を押操作する
と、レリーズレバー77が反時計方向に回動する。図5
に示すように、シャッタボタン27の押し込み量がA
1、すなわちレリーズレバー77が測光開始位置(B
1)まで回動すると、押圧片77dによって接片44a
が接片44bに押し付けられて測光スイッチ44がON
する。これにより、測光回路が作動して被写体輝度の測
光が行われる。
【0035】被写体輝度の測光値が所定レベル以上であ
る場合には、ソレノイド69はOFFであり、ストッパ
ー68は係止位置のままとなる。このため、小絞り開口
62aが光軸PLに挿入された挿入位置に可動絞り板6
2が保持され(図3参照)、絞りは小絞り開口62aで
制限された小絞りとなる。反対に、測光値が所定レベル
よりも低い場合には、図5に示すように、ソレノイド6
9がONされる。ソレノイド69がONすると、可動鉄
心69aがコイル69b内に引き込まれてストッパー6
8が非係止位置へと回動する。先端部が突部68bに係
止されていた絞り切替レバー67は、時計方向に回動す
るとともに突部67aが絞りレバー65の腕65bを左
方に押圧して反時計方向に回動させる。これにより、小
絞り開口62aが光軸PLから退避する退避位置に可動
絞り板62が移動して、絞りは大絞り開口63aによっ
て制限された大絞りとなる。ソレノイド69は、所定の
通電時間Tが経過するとOFFとなる。
【0036】一方、図7に示すように、レリーズレバー
77の溝77cに係合しているレリーズ部78dは、レ
リーズレバー77の反時計方向への回動によって右方向
に移動し、巻止めレバー78を反時計方向に回動させ
る。シャッタボタン27の押し込み量がA2、すなわち
レリーズレバー77がレリーズ開始位置(B2)まで回
動すると、巻き止めレバー78がロック解除位置になっ
て係止突起78cが突起79bから離間し、シャッタ駆
動レバー79が反時計方向に回動する。これにより、蹴
飛ばしアーム79cがシャッタ羽根51の当接部51b
を右方向に蹴飛ばしてシャッタ開口50aを開閉(図5
参照)し、写真フイルム19への露光が行われる。こう
して、被写体輝度に応じて絞りを切り替えてからシャッ
タ羽根51が開閉されて撮影が行われる。
【0037】シャッタ羽根51の開閉が完了すると、巻
止めレバー78の係止突起78cの移動範囲内にシャッ
タ駆動レバー79の突起79bが進入して当接し、係止
爪78aと切り欠き76e、巻止め爪78bと巻上げノ
ブ35の溝35aがそれぞれ離間した位置に巻止めレバ
ー78を保持する。チャージレバー80の係止突起80
bには、絞り切替レバー67の被係止突起67bが当接
して係止されている。また、シャッタ駆動レバー79の
蹴飛ばしアーム79cは、シャッタ羽根51の当接部5
1bよりも右方に位置している。
【0038】次の撮影を行うために巻上げノブ35を回
動操作すると、写真フイルム19の巻上げとともに、カ
ム76が反時計方向に回転する。図8に示すように、カ
ム76が回転すると、第2カム76dは、当接面80c
を押圧してチャージレバー80を時計方向に回転させ
る。この回転により、係止突起80bが絞り切替レバー
67の被係止突起67bを押圧して初期位置を僅かに越
える位置まで左方向に移動させる。これにより、絞り切
替レバー67が反時計方向に回動して絞りレバー65の
腕65bから突部67aが離間して、可動絞り板62は
小絞り開口が62aが光軸PLに挿入された挿入位置に
なる。このとき、測光回路は作動していないので、スト
ッパー68は絞り切替レバー67の回動を阻止する係止
位置となっている。
【0039】第1カム76cは、フック79aを押圧し
てシャッタ駆動レバー79を時計方向に回動させる。こ
の回動により、蹴飛ばしアーム79cがシャッタ羽根5
1の当接部51bよりも左方に移動するとともに、突起
79bが係止突起78cから離間して巻止めレバー78
が時計方向に回動して係止爪78aが円板76bに当接
する。さらに、カム76が反時計方向に回転して切り欠
き76eが係止爪78aの位置に達すると、巻止めレバ
ー78が時計方向へ回動してロック位置になる。これと
同時に、フック79aが第1カム76cから離間してシ
ャッタ駆動レバー79が反時計方向に回動する。これに
より、図6に示すように、巻止めレバー78の係止爪7
8aが切り欠き76eに、巻止め爪78bが溝35aに
係合するとともに、係止突起78cが突起79bの移動
経路内に進入してシャッタ駆動レバー79の反時計方向
への回動を係止する。こうして、シャッタチャージ完了
の状態となって次の撮影が行えるようになる。
【0040】なお、上記実施形態では、レンズ付きフイ
ルムユニットの例について説明しているが、本発明はこ
れに限られず、他の簡易型カメラに適用してもよい。ま
た、上記実施形態では、IX240タイプの写真フイル
ムを使用する例について説明しているが、135タイプ
の写真フイルムを使用するものでもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラのシャッ
タ機構によれば、一端側にシャッタボタンが一体化さ
れ、その押圧操作に伴う他端側の移動で巻止めレバーを
ロック解除位置に向けて移動させるレリーズレバーと、
レリーズレバーの他端側に設けられたスイッチ押圧部の
移動経路内に設けられ、レリーズレバーの他端側がチャ
ージ位置でのシャッタ駆動レバーの係止を解除する位置
まで巻止めレバーを移動させる前に、スイッチ押圧部の
押圧を受けてスイッチングし、被写体輝度特定用の測光
回路を作動させる測光スイッチとを備えているので、簡
単な構成で被写体輝度に応じた絞りの切り替えを行って
からシャッタ羽根を開閉させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図3】露光部及びストロボ装置の構成を示す概略図で
ある。
【図4】シャッタ機構の構成を示す概略図である。
【図5】シャッタレリーズ動作のタイムチャートであ
る。
【図6】シャッタチャージ完了時のシャッタ機構の平面
図である。
【図7】シャッタレリーズ完了時のシャッタ機構の平面
図である
【図8】写真フイルム巻上げ中のシャッタ機構の平面図
である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 15 メカユニット 16 レンズユニット 27 シャッタボタン 35 巻上げノブ 37 CdS 44 測光スイッチ 50 暗箱基部 51 シャッタ羽根 62 可動絞り板 63 固定絞り板 69 ソレノイド 75 シャッタ機構 76 カム 77 レリーズレバー 78 巻止めレバー 79 シャッタ駆動レバー 80 チャージレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 575 G03C 3/00 575C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム巻上げ操作を禁止するロック位
    置とフイルム巻上げ操作を許容するロック解除位置との
    間で移動自在な巻止めレバーを備え、シャッタボタンの
    押圧操作に連動して前記巻止めレバーをロック解除位置
    に向かって移動させる過程でチャージ位置でのシャッタ
    駆動レバーの係止を解除してシャッタ駆動レバーをレリ
    ーズ位置に向かって移動させ、この移動の過程でシャッ
    タ羽根を開閉させるカメラのシャッタ機構において、 一端側に前記シャッタボタンが一体化され、その押圧操
    作に伴う他端側の移動で前記巻止めレバーをロック解除
    位置に向けて移動させるレリーズレバーと、 レリーズレバーの前記他端側に設けられたスイッチ押圧
    部の移動経路内に設けられ、レリーズレバーの前記他端
    側がチャージ位置でのシャッタ駆動レバーの係止を解除
    する位置まで巻止めレバーを移動させる前に、前記スイ
    ッチ押圧部の押圧を受けてスイッチングし、被写体輝度
    特定用の測光回路を作動させる測光スイッチとを備えた
    ことを特徴とするカメラのシャッタ機構。
  2. 【請求項2】 前記レリーズレバーの他端側に係合溝を
    形成し、この係合溝に巻止めレバーに一体成形した係合
    片を係合させたことを特徴とする請求項1記載のカメラ
    のシャッタ機構。
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