JP2003028694A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JP2003028694A JP2001216973A JP2001216973A JP2003028694A JP 2003028694 A JP2003028694 A JP 2003028694A JP 2001216973 A JP2001216973 A JP 2001216973A JP 2001216973 A JP2001216973 A JP 2001216973A JP 2003028694 A JP2003028694 A JP 2003028694A
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滋 田川
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Toru Hiroyama
徹 廣山
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二郎 水越
Fujio Hori
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Nobuhiro Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉状態の遮断弁をレバー操作により開状態に
復帰させることのできるガスメータを提供することにあ
る。 【解決手段】 ガスメータは、ガスメータ本体1と遮断
弁10と遮断弁復帰機構20とを備える。ガスメータ本
体1は、ガス流路8内を流れるガス流量を測定可能であ
る。遮断弁10は、ガスメータ本体1に設けられ、通常
はガス流路8を開放する開状態にあり、異常発生時にそ
のガス流路8を遮断する閉状態に作動する。遮断弁復帰
機構20は、操作レバー38のレバー操作により閉状態
の遮断弁10を開状態に復帰可能に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスメータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図11を参照して述べる。
図11はガスメータの要部を示す断面図である。ガスメ
ータは、ガス流路108内を流れるガス流量を測定可能
なガスメータ本体101を主体としている。ガスメータ
本体101には遮断弁110が設けられている。遮断弁
110の弁板112は、通常時においてガス流路108
を流通させる開状態(図11中、実線112参照)にあ
るが、異常発生時に閉状態(図11中、二点鎖線112
参照)に作動してガス流路108を遮断する。
【0003】また、ガスメータ本体101には、遮断弁
110を閉状態から開状態に復帰させるための復帰軸1
32が設けられている。復帰軸132は、遮断弁110
に対しほぼ同一軸線L上においてほぼ直列状をなしかつ
その遮断弁の閉作動方向に相反する方向(図11におい
て左方)にプッシュ操作可能に設けられている。復帰軸
132は、復帰ばね136の弾性によって後退方向(図
11において右方)へ付勢されている。復帰軸132
は、復帰ばね136の付勢に抗してプッシュ操作される
ことにより、閉状態の遮断弁110の弁板112を開状
態に移動すなわち復帰可能に設けられている。復帰軸1
32の操作部132aは、着脱可能な保護キャップ15
0によって覆われている。
【0004】そして、弁板112が閉状態(図11中、
二点鎖線112参照)に作動した遮断弁110を開状態
に復帰する場合には、まず保護キャップ150を取外
す。その後、復帰軸132の操作部132aを指先等で
プッシュ操作することにより、遮断弁110の弁板11
2を開状態(図11中、実線112参照)に移動すなわ
ち復帰させる。なお、復帰軸132の操作部132aに
対するプッシュ操作を解除すると、復帰軸132が復帰
ばね136の付勢により通常位置に復帰される。上記し
たようなガスメータは、例えば実開平3−117186
号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガスメータでは、遮断弁110に対しほぼ同一軸線L上
においてほぼ直列状をなす復帰軸132をプッシュ操作
するものであった。しかし、ガスメータの設置場所に
は、例えば、遮断弁110の作動方向(図11において
右方)に関し、復帰軸132のプッシュ操作に必要なス
ペースを確保することができないような場所が存在す
る。このような場所では、復帰軸132をプッシュ操作
がしにくいという問題が生じる。そこで、本発明は、プ
ッシュ操作以外の操作に着目することにより案出された
ものである。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、閉状態
の遮断弁をレバー操作により開状態に復帰させることの
できるガスメータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、特許請求の
範囲の欄に記載された構成を要旨とするガスメータによ
り解決することができる。すなわち、請求項1に記載さ
れたガスメータによると、ガスメータ本体に設けた遮断
弁復帰機構の操作レバーのレバー操作により、閉状態の
遮断弁を開状態に復帰させることができる。
【0008】また、請求項2に記載されたガスメータに
よると、操作レバーが、遮断弁とほぼ並列状に隣接され
かつその遮断弁の閉作動方向に相反する方向にレバー操
作可能に配置されている。したがって、遮断弁復帰機構
を備えたガスメータにおける遮断弁の作動方向に関する
寸法を短縮することができ、これによりガスメータを小
型化することができる。
【0009】また、請求項3に記載されたガスメータに
よると、操作レバーが、ガスメータ本体の本体ケーシン
グに対し少なくとも通常時において格納状態をなすよう
に配置されている。したがって、少なくとも通常時にお
いては、ガスメータの付近を通過する人体や物品等が操
作レバーに引っ掛かったり、衝突したりすることを防止
することができる。これにより、作業者等の人体の危険
を回避することができ、また、操作レバー等の破損を防
止することができる。
【0010】また、請求項4に記載されたガスメータに
よると、遮断弁の開状態では、ストッパー機構によって
連動部材が復帰ばねの付勢に抗して通常位置に保持され
る。そして、遮断弁が閉状態に作動したときには、その
作動に連動して、ストッパー機構が連動部材の保持を解
放することにより、連動部材が復帰ばねの付勢により通
常位置から後退方向へ移動される。その連動部材の移動
状態が表示手段によって表示される。したがって、遮断
弁が閉作動したことを容易に判別することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1はガスメータの要部を通常状態で
示す平断面図である。図2は同じく要部を遮断状態で示
す平断面図、図3は同じく要部を復帰操作状態で示す平
断面図、図4は同じく要部を復帰腕が戻るの状態で示す
平断面図である。なお、図面において、前後左右の各方
向については、各図に矢印で示すとおりに定める。
【0012】図1に示すように、ガスメータは、ガス流
路内を流れるガス流量を測定可能なガスメータ本体1を
備えている。ガスメータ本体1は、例えば膜式ガスメー
タであって、周知のものであるからその詳細な説明は省
略する。また、ガスメータ本体1は、その外郭を形成す
る本体ケーシング2内にほぼボックス形状の遮断弁ケー
シング5を備えている。遮断弁ケーシング5は、ガスメ
ータ本体1のガス流入口(図示省略)から計量箱内に通
じるガス流路8を形成している。遮断弁ケーシング5内
のガス流路8の途中には、中空状の弁座9が設けられて
いる。
【0013】前記遮断弁ケーシング5の右側部には遮断
弁10が設けられている。遮断弁10は、例えば電磁弁
である。遮断弁10は、前記弁座9と同一軸線L上に配
置されている。遮断弁10の軸方向(図1において左右
方向)に進退移動する弁軸11は前記ガス流路8内に指
向されており、その弁軸11の先端部に前記弁座9を開
閉可能な弁板12が設けられている(図2参照)。
【0014】図1に示すように、前記弁軸11には、コ
イルスプリングからなる戻しばね14が嵌合されてい
る。戻しばね14は、前記遮断弁10のハウジング13
と前記弁板12との間に圧縮状態で介在されている。ま
た、遮断弁10のハウジング13内には、前記弁軸11
に対して戻しばね14の弾性力すなわち付勢力よりも大
きい吸引力を発生する永久磁石(図示省略)が設けられ
ている。弁軸11は、通常、永久磁石の吸引力によっ
て、戻しばね14の付勢力に抗して後退位置すなわち開
位置(図1中、実線11参照)に保持される。なお、弁
軸11は、弁板12より先方に突出するほぼ軸状の押動
部11aを有している。
【0015】前記遮断弁10のハウジング13内には、
電磁ソレノイド(図示省略)が設けられている。その電
磁ソレノイドが通電により励磁されることにより、前記
永久磁石の磁力を打ち消す磁力が生じ、前記戻しばね1
4の付勢によって弁軸11が進出される。これにより、
弁板12が弁座9に着座し、遮断弁10がガス流路8を
遮断する遮断状態いわゆる閉状態となる(図2参照)。
なお、本明細書では、開状態の遮断弁10の閉状態への
作動を「閉作動」という。
【0016】また、前記遮断弁10の閉作動後(図2参
照)には、弁軸11に対する永久磁石の吸引力が前記開
状態のときよりも小さくなる。したがって、前記電磁ソ
レノイドへの通電が解除されたとしても、弁軸11が永
久磁石の吸引力で開かれることはない。このため、戻し
ばね14の弾性によって前記弁板12の閉状態が維持さ
れる。なお、前記遮断弁10の電磁ソレノイドに電気的
に接続されるコントローラ(図示省略)は、ガス流路8
を流れるガス流量を検出する流量センサ(図示省略)か
らの信号に基づいて異常の有無を判断し、異常発生時に
電磁ソレノイドを通電する信号を出力する。
【0017】しかして、前記遮断弁ケーシング5には、
閉状態(図2参照)の遮断弁10を開状態(図1参照)
に復帰させるための遮断弁復帰機構20が設けられてい
る。遮断弁復帰機構20は、大別すると、復帰腕21と
復帰軸32と表示部材38と操作レバー50とストッパ
ー機構40とを備えている。以下、順に説明する。
【0018】なお、図1に示すように、前記遮断弁ケー
シング5には、その左側壁6に対向する段付壁7が形成
されている。また、本体ケーシング2の前側板3には、
前記段付壁7の右側に隣接する開口孔3aが形成されて
いる。開口孔3aには、前面を開口する有底箱状の操作
ボックス16が格納状態で装着されている。操作ボック
ス16の後板部16aのほぼ中央部には、凹所17が形
成されている。この操作ボックス16は、本体ケーシン
グ2の一部を構成している。また、前記遮断弁ケーシン
グ5の左側壁6の内側面には、前記遮断弁10と同一軸
線L上に位置する凸部6aが形成されている。
【0019】復帰腕21から説明する。図5に復帰腕2
1の平面図、図6に復帰腕21の左側面図、図7に図6
のVII−VII線断面図が示されている。復帰腕21
は、前後方向(図5において上下方向)に延びるほぼ角
棒状の主腕部22を主体として形成されている。主腕部
22の後端部(図5において上端部)には、右方(図5
において右方)に延出するほぼ中空円筒状の筒状部23
(図7参照)が一体で形成されている。
【0020】前記筒状部23の先端部(図7において右
端部)には、小径の開口孔(符号省略)を形成する内向
きフランジ部23aが形成されている。また、筒状部2
3の基端部(図7において左端部)には、その端面開口
に連続しかつ後側面に開口する割溝23bが形成されて
いる。また、筒状部23の後側面には、割溝23bを間
に上下に位置する上下の軸受片25が突出されている
(図6参照)。
【0021】また、筒状部23の上下面には、軸受片2
5の前方(図5において下方)に位置するストッパー軸
26が突出されている(図6参照)。また、筒状部23
の上面には、ストッパー軸26の右方に位置するばね掛
止ピン27が突出されている(図5参照)。
【0022】図6に示すように、前記主腕部22の前端
部(図6において左端部)には、左右方向(図6におい
て紙面表裏方向)に貫通しかつ上下に平行をなす上下2
個のガイド孔24が形成されている。各ガイド孔24に
は、それぞれガイド軸28が相対的にスライド可能に挿
通されている。なお、ガイド孔24は、主腕部22に装
着されたリニアブッシュ(符号省略)によって形成され
ている。
【0023】前記各ガイド軸28は、前記遮断弁ケーシ
ング5の左側壁6と段付壁7との間に架設されている
(図3参照)。図3では、紙面裏側に位置するガイド軸
28の左端部のみ表わされている。また、各ガイド軸2
8は、前記遮断弁10に対し平行をなしている。したが
って、復帰腕21は、両ガイド軸28により左右方向に
スライド可能に支持されている。両ガイド軸28に対す
る復帰腕21の支持により、復帰腕21の筒状部23が
遮断弁10の先端方(図1において左方)において遮断
弁10と同一軸線L上に配置されている。なお、復帰腕
21は本明細書でいう「連動部材」に相当する。
【0024】次に、復帰軸32を説明する。図1に示す
ように、復帰軸32の一端部(図1において左端部)
は、前記復帰腕21に支持されている。復帰軸32は、
図6に示すように、前記両ガイド軸28の相互間に配置
されかつ両ガイド軸28に対し平行をなしている。
【0025】また、前記復帰軸32の他端部(図1にお
いて右端部)は、前記遮断弁ケーシング5の段付壁7及
び前記操作ボックス16の左側壁16bを貫通して、操
作ボックス16内に露出されている。段付壁7の反操作
ボックス側には、復帰軸32を取り囲む中空円柱状の凹
部7aが形成されている。なお、段付壁7の操作ボック
ス側には、復帰軸32をガイドするガイドブッシュ29
が装着されている。また、段付壁7の凹部7aの底面側
には、その段付壁7と復帰軸32との間をシールするO
リング30が装着されている。また、操作ボックス16
の左側壁16bには、その左側壁16bと復帰軸32と
の間をシールする防水シール34が設けられている。
【0026】また、前記復帰軸32には、コイルスプリ
ングからなる復帰ばね36が嵌合されている。復帰ばね
36は、前記遮断弁ケーシング5の段付壁7における凹
部7aの底面とそれに対向する前記復帰腕21の側面と
の間に圧縮状態で介在されている。復帰ばね36は、復
帰腕21を常には後退方向(図1において左方)へ弾性
的に押圧すなわち付勢している。なお、遮断弁ケーシン
グ5の段付壁7における凹部7aの底面とそれに対向す
る復帰ばね36の端面との間には、ワッシャ37が介在
されている。
【0027】次に、表示部材38を説明する。図1に示
すように、表示部材38は、前記操作ボックス16内に
配置され、前記復帰軸32に固定されている。これによ
り、表示部材38が、遮断弁10の閉作動方向に相反す
る方向(図1において右方)にスライド操作可能に配置
されている。
【0028】また、表示部材38は、樹脂成形品によっ
てほぼ四角形ブロック状に形成され、その左側面すなわ
ち反復帰軸側の側面(図1において右側面)に突出する
突片状の連結部38aを有している。なお、表示部材3
8は、前記操作ボックス16内に格納されており、ひい
ては前記本体ケーシング2に対し格納状態で配置されて
いる。また、表示部材38の前面には、ラベル、シー
ル、塗装等の手段によって、赤色表示部18と緑色表示
部19とが右左に並んで形成されている。
【0029】次に、操作レバー50を説明する。図1に
示すように、操作レバー50は、相互に鈍角状をなすレ
バー連結部50aとレバー操作部50bとを有してい
る。レバー連結部50aの端部は、前記操作ボックス1
6の凹所17内においてレバー軸52を介して回動可能
に支持されている。レバー軸52には、トルクばねから
なるレバー戻しばね56の中央の渦巻き部が嵌合されて
いる。レバー戻しばね56の一方の端末部は操作ボック
ス16の凹所17の壁部に掛止され、その他方の端末部
は操作レバー50のレバー連結部50aに掛止されてい
る。レバー戻しばね56は、常には、操作レバー50
を、図1において右回り方向へ弾性的に押圧すなわち付
勢している。
【0030】前記操作レバー50のレバー操作部50b
の中間部には、連結リンク54の一端部がピン53によ
り回動可能に連結されている。連結リンク54の他端部
は、前記表示部材38の連結部38aにピン55により
回動可能に連結されている。しかして、ピン55が挿通
された表示部材38の連結部38aのピン孔(符号、3
8bを付す)は、ピン55を左右方向へ移動可能にする
長孔状に形成されている(図3参照)。なお、図1に示
す通常状態において、ピン55は、ピン孔38bの左端
部に位置しており、その右方への相対的な移動が可能に
なっている。これにより、通常状態の表示部材38がピ
ン55を移動させることなく左方へ移動可能になってい
る。
【0031】また、前記操作レバー50のレバー操作部
50bは、図1に示す通常状態において前記操作ボック
ス16の前面開口部の口縁部における受止部(符号、1
6cを付す)に当接されている。これとともに、操作レ
バー50のレバー操作部50bは、操作ボックス16の
前面とほぼ同一面をなしている。この状態では、操作レ
バー50が、遮断弁10とほぼ並列状に隣接されかつそ
の遮断弁10の閉作動方向に相反する方向(図1におい
て右方)にレバー操作可能に配置されている。したがっ
て、操作レバー50は、前記本体ケーシング2に対し少
なくとも通常時において格納状態をなすように配置され
ている。
【0032】また、レバー操作部50bの端部には、操
作ボックス16の受止部16cに面する引掛け溝50d
が形成されている。引掛け溝50dには、操作レバー5
0を操作する作業者の手指の爪先、あるいは、マイナス
ドライバー等の工具を引掛けることができる。これによ
り、操作レバー50のレバー操作部50bを手前へ容易
に引上げることが可能である。
【0033】前記操作レバー50のレバー操作部50b
の端部には、前記表示部材38の赤色表示部18と緑色
表示部19とを選択的に表示する窓部50cが開口され
ている。そして、図1に示す通常状態においては、レバ
ー操作部50bの窓部50cから表示部材38の緑色表
示部19を視認可能になっている。また、図2に示す遮
断状態においては、表示部材38が通常状態より左方へ
移動されることにより、レバー操作部50bの窓部50
cから表示部材38の赤色表示部18を視認可能になっ
ている。なお、表示部材38の赤色表示部18及び緑色
表示部19と操作レバー50の窓部50cとにより、本
明細書でいう「表示手段」が構成されている。
【0034】次に、ストッパー機構40を説明する。図
8はストッパー機構40を保持状態で示す平面図、図9
はストッパー機構40を保持解放状態で示す平面図、図
10はストッパー機構40のストッパー部材とストッパ
ー駆動腕との関係を示す説明図である。図8に示すよう
に、ストッパー機構40は、前記復帰腕21の筒状部2
3に組付けられている(図1参照)。ストッパー機構4
0は、大別して、押し込みピン41とストッパー駆動腕
42とストッパー部材45とストッパーばね46とを備
えている。
【0035】押し込みピン41は、前記復帰腕21の筒
状部23と同一軸線L上に並ぶスライド軸部41aと小
径軸部41bと頭部41cとを有している(図7参
照)。スライド軸部41aは、前記復帰腕21の筒状部
23内に軸方向にスライド可能に収容されている。ま
た、小径軸部41bは、スライド軸部41aの先端面に
突出されかつ復帰腕21の筒状部23の内向きフランジ
部23a内を貫通している(図7参照)。また、頭部4
1cは、小径軸部41bの先端面にフランジ状に形成さ
れている。その頭部41cは、前記遮断弁10の弁軸1
1の押動部11aに対し対面状に配置される(図1参
照)。この押し込みピン41は、復帰腕21の筒状部2
3の内向きフランジ部23a(図7参照)に対するスラ
イド軸部41a及び頭部41cの当接により、軸方向の
移動量すなわちスライド量が所定量に規制される。
【0036】次に、ストッパー駆動腕42を説明する。
ストッパー駆動腕42の一端部(図7において上端部)
は、図7に示すように、前記復帰腕21の筒状部23に
おける上下の軸受片25の間に介在され、その両軸受片
25に対しストッパー駆動腕軸44を介して回転可能に
支持されている。また、ストッパー駆動腕42は、スト
ッパー駆動腕軸44の軸回りの回転によって前記復帰腕
21の筒状部23の割溝23b(図6参照)内を移動可
能になっている。
【0037】図10に示すように、前記ストッパー駆動
腕42の他端部(図10において下端部)には、その一
側すなわち押し込みピン側にほぼ半円形状に突出する連
動部42aが形成されている(図7参照)。連動部42
aは、前記押し込みピン41の反頭部側の端面に当接可
能に形成されている。また、前記ストッパー駆動腕42
の中間部には、その他側すなわち反押し込みピン側にほ
ぼ長細片状に突出する作用部42bが形成されている
(図7参照)。
【0038】次に、ストッパー部材45を説明する。ス
トッパー部材45は、図10に示すように、基部45a
と上下の支持片部45bと当接部45cとを一体に有し
ている。基部45aは、前記復帰腕21の筒状部23の
後半部の外側面に倣うほぼ半円筒状に形成されている。
基部45aは、ストッパー駆動腕42の作用部42bの
後側(図8において上側)に位置されている。
【0039】また、上下の支持片部45b(図10参
照)は、基部45aの一端部すなわち図8において右端
部における上下端部にほぼ長細片状に突出されている
(図6参照)。両支持片部45bは、前記復帰腕21の
筒状部23に沿って延出されている。両支持片部45b
の先端部は、前記復帰腕21の筒状部23における上下
のストッパー軸26(図6参照)に対し回転可能に支持
されている。また、当接部45cは、前記基部45aの
自由端側(図8において左端部)の端面を閉止するほぼ
半円形状に形成されている(図6参照)。当接部45c
は、前記復帰腕21の筒状部23における基端側の端面
に対向可能に形成されている(図7参照)。
【0040】また、ストッパーばね46は、図8に示す
ように、トルクばねからなり、その中央の渦巻き部が前
記前記復帰腕21の筒状部23におけるストッパー軸2
6に嵌合されている。ストッパーばね46の一方の端末
部は前記復帰腕21の筒状部23におけるばね掛止ピン
27に掛止され、その他方の端末部は前記ストッパー部
材45の上側の支持片部45bに掛止されている。スト
ッパーばね46は、常には、ストッパー部材45を、図
8において左回り方向へ弾性的に押圧すなわち付勢して
いる。
【0041】次に、上記ガスメータの作動を説明する。
いま、図1に示すように、ガスメータが通常状態にある
ときには、遮断弁10が開状態にある。また、復帰腕2
1に備えたストッパー機構40のストッパー部材45
は、図8に示すように、ストッパーばね46の付勢によ
り、基部45aが復帰腕21の筒状部23に当接されて
いる。これとともに、ストッパー駆動腕42の作用部4
2bが復帰腕21の筒状部23の割溝23b内に位置さ
れ、また、ストッパー駆動腕42の連動部42aによっ
て押し込みピン41が突出位置に位置されている。な
お、この状態では、押し込みピン41の頭部41cが遮
断弁ケーシング5の弁座9の中空部内に位置する(図1
参照)。
【0042】また、復帰ばね36の付勢により復帰腕2
1が後退方向(図1において左方)に付勢されることに
よって、ストッパー部材45の当接部45cが遮断弁ケ
ーシング5の凸部6aに面接触状に当接されている。こ
れにより、復帰腕21が通常位置に保持されている。
【0043】また、通常状態では、操作レバー50のレ
バー操作部50bが操作ボックス16の受止部16cに
当接されている(図1参照)。そして、レバー操作部5
0bの窓部50cに表示部材38の緑色表示部19が位
置する。これにより、レバー操作部50bの窓部50c
を透して、表示部材38の緑色表示部19を視認するこ
とができる。よって、遮断弁10が開状態にあること、
すなわち閉作動していないことを判別することができ
る。
【0044】そして、異常発生時に遮断弁10が閉作動
されると、図2に示すように、戻しばね14の付勢によ
り弁軸11が進出されることによって、弁板12が弁座
9に着座する。このため、遮断弁10がガス流路8を遮
断する遮断状態いわゆる閉状態となる。
【0045】また、前記遮断弁10の閉作動にともな
い、弁軸11の押動部11aが押し込みピン41の頭部
41cに当接し、その押し込みピン41が復帰腕21の
筒状部23内へ押し込まれる。すると、押し込みピン4
1のスライド軸部41aによって、ストッパー駆動腕4
2の連動部42aが押され、ストッパー駆動腕42が図
8において左回り方向に回転される(図10中、二点鎖
線42参照)。
【0046】これにともない、ストッパー駆動腕42の
作用部42bによってストッパー部材45の基部45a
が後方(図8において上方)へ押され、ストッパー部材
45が図8において右回り方向に回転される(図10
中、二点鎖線45参照)。すると、図2に示すように、
ストッパー部材45の当接部45cが遮断弁ケーシング
5の凸部6aから外れることにより、ストッパー機構4
0による復帰腕21の通常位置での保持が解放される。
【0047】また、復帰ばね36の弾性によって、復帰
腕21が図1の通常位置から後退方向(図1において左
方)へスライドされる。これとともに、表示部材38が
移動し、赤色表示部18がレバー操作部50bの窓部5
0cに位置する(図2参照)。これにより、レバー操作
部50bの窓部50cを透して、表示部材38の赤色表
示部18を視認することができる。よって、遮断弁10
が閉作動したことを判別することができる。また、表示
部材38が移動するが、表示部材30と連結リンク54
とを連結するピン55がピン孔38b内を相対的に移動
するため、操作レバー50は不動の状態を維持する。
【0048】次に、閉作動した遮断弁10を開状態に復
帰する場合を説明する。図2において、作業者は、例え
ば手指の爪先を操作レバー50のレバー操作部50bの
引掛け溝50dに引掛けて、そのレバー操作部50bを
レバー戻しばね56の付勢に抗して手前へ引上げる。そ
して、操作レバー50を、レバー戻しばね56の付勢に
抗して図2において左回り方向へ回動操作いわゆるレバ
ー操作する。
【0049】すると、図3に示すように、操作レバー5
0の回動に連動して、連結リンク554を介して表示部
材38とともに復帰軸32及び復帰腕21が復帰ばね3
6の付勢に抗してスライドされる。これにともない、押
し込みピン41の頭部41cが遮断弁10の弁軸11の
押動部11aに当接した後、遮断弁10の弁板12が弁
軸11とともに戻しばね14の付勢に抗して開位置へ移
動される。すると、弁軸11が前にも述べたように遮断
弁10の永久磁石の吸引力によって開位置に保持され
る。
【0050】その後、操作レバー50に対する操作力を
開放する。すると、復帰腕21が復帰ばね36の付勢に
より通常位置(図1参照)に戻されていく。このとき、
押し込みピン41の頭部41cが遮断弁10の弁軸11
の押動部11aから離れてゆく(図4参照)。これにし
たがい、ストッパーばね46の付勢によってストッパー
部材45が原状位置に回動される。これとともに、スト
ッパー部材45の基部45aにより作用部42bが押さ
れることにより、ストッパー駆動腕42が原状位置に回
動される。さらに、ストッパー駆動腕42の連動部42
aによりスライド軸部41aが押されることにより、押
し込みピン41が原状位置にスライドされる(図4参
照)。
【0051】そして、図1に示すように、復帰ばね36
の付勢により復帰腕21が通常位置に付勢され、ストッ
パー部材45の当接部45cが遮断弁ケーシング5の凸
部6aに面接触状に当接する。さらに、遮断弁復帰機構
20とともに復帰軸32及び表示部材38が通常位置に
移動されるとともに、操作レバー50がレバー戻しばね
56の付勢によって復帰回動される。そして、連結リン
ク54を介して操作レバー50が復帰回動される。そし
て、操作レバー50のレバー操作部50bが操作ボック
ス16の受止部16cに当接される。上記のようにし
て、遮断弁10の復帰操作が完了する。
【0052】上記したガスメータによると、ガスメータ
本体1に設けた遮断弁復帰機構20の操作レバー50の
レバー操作により、閉状態の遮断弁10を開状態に復帰
させることができる。
【0053】また、操作レバー50が、遮断弁10とほ
ぼ並列状に隣接されかつその遮断弁10の閉作動方向に
相反する方向(図1において右方)にレバー操作可能に
配置されている。したがって、遮断弁復帰機構20を備
えたガスメータにおける遮断弁10の作動方向(図1に
おいて左右方向の寸法)に関する寸法を短縮することが
でき、これによりガスメータを小型化することができ
る。
【0054】また、操作レバー50が、ガスメータ本体
1の本体ケーシング2に対し少なくとも通常時において
格納状態をなすように配置されている。したがって、少
なくとも通常時においては、ガスメータの付近を通過す
る人体や物品等が操作レバー50に引っ掛かったり、衝
突したりすることを防止することができる。これによ
り、作業者等の人体の危険を回避することができ、ま
た、操作レバー50等の破損を防止することができる。
【0055】また、遮断弁10の開状態(図1参照)で
は、ストッパー機構40によって復帰腕21が復帰ばね
36の付勢に抗して通常位置に保持される。そして、遮
断弁10が閉状態に作動したときには(図2参照)、そ
の作動に連動して、ストッパー機構40が復帰腕21の
保持を解放することにより、復帰腕21が復帰ばね36
の付勢により通常位置から後退方向へ移動される。その
復帰腕21の移動状態が操作レバー50の窓部50cと
赤色表示部18とによる表示手段によって表示される。
したがって、遮断弁10が閉作動したことを容易に判別
することができる。
【0056】本発明は上記した実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における
変更が可能である。例えば、ガスメータ本体1のガス流
量を測定する構造は、上記実施の形態の膜式のものに限
らず、当業者の知識に基づき適宜変更することができ
る。また、上記実施の形態では、操作レバー50をガス
メータ本体1の前面側に配置したものを例示したが、そ
の操作レバー50はガスメータ本体1のその他の部位に
配置してもよい。また、操作レバー50をガスメータ本
体1に左右方向へレバー操作可能に配置したものを例示
したが、その操作レバー50のレバー操作方向は左右方
向以外に変更してもよい。また、操作レバー50は、遮
断弁10とほぼ並列状に隣接して配置されるものに限定
されない。また、操作レバー50は、遮断弁10の閉作
動方向に相反する方向にレバー操作可能に配置したが、
遮断弁10の閉作動方向にレバー操作可能に配置するこ
とも可能である。また、操作レバー50は、ガスメータ
本体1の本体ケーシング2に対し少なくとも通常時にお
いて格納状態をなすように配置することが望ましいが、
これに限定されるものではない。また、ストッパー機構
40及び復帰ばね36は省略することが可能である。ま
た、操作ボックス16に設けた赤色表示部18と緑色表
示部19は識別できればよく、その色、図柄等は限定さ
れない。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ガ
スメータ本体に設けた遮断弁復帰機構の操作レバーのレ
バー操作により、閉状態の遮断弁を開状態に復帰させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるガスメータの要
部を通常状態で示す平断面図である。
【図2】同じく要部を遮断状態で示す平断面図である。
【図3】同じく要部を復帰操作状態で示す平断面図であ
る。
【図4】同じく要部を復帰腕が戻るの状態で示す平断面
図である。
【図5】復帰腕の平面図である。
【図6】復帰腕の左側面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】ストッパー機構を保持状態で示す平面図であ
る。
【図9】ストッパー機構を保持解放状態で示す平面図で
ある。
【図10】ストッパー機構のストッパー部材とストッパ
ー駆動腕との作動関係を示す説明図である。
【図11】従来の技術の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスメータ本体 8 ガス流路 10 遮断弁 18 赤色表示部 19 緑色表示部 20 遮断弁復帰機構 21 復帰腕(連動部材) 36 復帰ばね 38 表示部材 40 ストッパー機構 50 操作レバー 50c 窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 博 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 岩川 恵 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 南 忠幸 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 田川 滋 大阪府大阪市平野町4−1−2 大阪瓦斯 株式会社内 (72)発明者 木村 幸雄 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社総合研究所内 (72)発明者 廣山 徹 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社総合研究所内 (72)発明者 水越 二郎 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 堀 富士雄 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 森井 信好 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 中村 暢宏 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CC13 CF05 CF11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流路内を流れるガス流量を測定可能
    なガスメータ本体と、 前記ガスメータ本体に設けられ、通常は前記ガス流路を
    開放する開状態にあり、異常発生時にそのガス流路を遮
    断する閉状態に作動する遮断弁と、 操作レバーのレバー操作により前記閉状態の遮断弁を開
    状態に復帰可能に構成された遮断弁復帰機構とを備えた
    ことを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガスメータであって、 前記操作レバーが、前記遮断弁とほぼ並列状に隣接され
    かつその遮断弁の閉作動方向に相反する方向にレバー操
    作可能に配置されていることを特徴とするガスメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のガスメータであ
    って、 前記操作レバーが、前記ガスメータ本体の本体ケーシン
    グに対し少なくとも通常時において格納状態をなすよう
    に配置されていることを特徴とするガスメータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のガ
    スメータであって、 前記遮断弁の閉状態への作動に連動して後退方向へ移動
    可能な連動部材と、 前記連動部材を後退方向へ付勢する復帰ばねと、 前記遮断弁の開状態では前記復帰ばねの付勢に抗して通
    常位置に保持可能でかつ前記遮断弁の閉状態への作動に
    連動して前記保持を解放可能なストッパー機構と、 前記連動部材の通常位置から後退方向への移動状態を表
    示する表示手段とを備えていることを特徴とするガスメ
    ータ。
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