JP2003028651A - 光干渉角速度計 - Google Patents

光干渉角速度計

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JP2003028651A
JP2003028651A JP2001214658A JP2001214658A JP2003028651A JP 2003028651 A JP2003028651 A JP 2003028651A JP 2001214658 A JP2001214658 A JP 2001214658A JP 2001214658 A JP2001214658 A JP 2001214658A JP 2003028651 A JP2003028651 A JP 2003028651A
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signal
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interference
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Kenichi Okada
健一 岡田
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度変動によりsinΔφs(Δφs:サニャック
位相差)とcosΔφs に比例する信号の切替時にチャタ
リングの発生しない光干渉角速度計を提供する。 【解決手段】光ファイバコイルの両端から右、左回り光
を入射し、伝播して戻ってきた両光を結合する光カプラ
と、両光に位相変調を与える位相変調器と、結合された
干渉光を光電変換する受光器と、両光の位相差のsin成
分、cos成分を取り出す第1、第2信号検出手段と、第
1、又は第2信号検出手段からの信号と基準信号とを比
較する比較回路と、位相差がmπ(m=0,±1,±2,
・・・)に対し約±π/4の範囲であるとき第1信号検
出手段からの出力を送出し、(2m+1)・π/2に対
し約±π/4の範囲であるとき第2信号検出手段からの
出力を送出する信号切替手段とを備え、干渉光振幅モニ
タ回路により受光器に到達する最大光量をモニタするこ
とにより基準信号を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも一周
する光学路に右回り光と左回り光を通し、その光学路に
印加される軸心回りの角速度を、右回り光と左回り光と
の位相差により検出する光干渉角速度計に関し、特にダ
イナミックレンジを拡大する信号処理回路の改善に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来の光干渉角速度計(以下「FOG」
と称する)の構成を図5を参照して説明する。光源11
からの光Iは、光カプラ12、偏光子13、光カプラ1
4を順次経て右回り光と左回り光に分岐され光学路15
の両端から投入される。光学路15を伝播する右回り、
左回り光両光は、光学路15の片端と光カプラ14との
間に配置した位相変調器16により位相変調される。そ
の位相変調を受けた両光は、光カプラ14で結合され干
渉し、再び偏光子13を経て光カプラ12により受光器
17へ分岐され光電変換される。 【0003】光学路15は、例えば光ファイバを複数回
巻いたもので構成される。光学路15にその周方向に角
速度Ωが印加されない状態においては、光学路15中に
おける両光の位相差は、理想的には、ゼロであるが光学
路15の円周回りに角速度Ωが印加されると、この角速
度Ωによっていわゆるサニャック(Sagnac)効果が生じ、
右回り光及び左回り光の両光間に位相差Δφs が生じ
る。この位相差Δφsは、次式で表される。 Δφs=4π・R・L・Ω/(cλ) (1) ここでc:光速 λ:真空中の光の波長 R:光ファイバコイル15の平均半径 L:光ファイバコイル15の光ファイバの長さ 【0004】ところで、受光器17から出力される光電
変換信号Vpは、光に対する位相変調をP(t)=Asin
ωmt(A:変調指数、ωm:位相変調の角周波数)とす
ると次式で表される。 Vp=(I/2)Kop・Kpd・{1 +cosΔφs [Σεn・(−1)n・J2n(X)・cos2nωmt'] −sinΔφs [2Σ(−1)n・J2n+1(X)・cos(2n+1)ωmt']} (2) ここでn=1,2,3,・・・ Σはn=1から無限大までの総和 εn=1:n=1、εn=2:n>1 t'=t−τ/2(t:時間) Kop:光源11から出射光Iが光学路15を経て受光器
17に至るまでの光学的損失 pd:光電変換係数や増幅利得等で決まる定数 I:光源11からの出射光の光量 Po:受光器17に到達する最大光量(Po=Kop・I) Jn:n次の第1種ベッセル関数 X:2Asinπfmτ(A:変調指数) Δφs:光学路15における右回り、光回り両光間の位
相差 ωm:位相変調の角周波数(ωm=2πfm) τ:光学路15における光の伝搬時間 (2)式から明らかなように光電変換信号Vpには、sin
Δφsに比例する項と、cosΔφsに比例する項とが含ま
れている。従って干渉光の強度を測定することにより角
速度Ωを検出することができる。 【0005】従来技術として位相差Δφsが±mπ(m
=0,1,2,・・・)に対し約±π/4の時は、sinΔφ
sに比例する成分を使用し、±(2m+1)・π/2
(m=0,1,2,・・・)に対し約±π/4の時は、cos
Δφsに比例する成分を使用することによってダイナミ
ックレンジを拡大する方法が提案されている(特公平3
−61889号公報 参照)。受光器17の出力V
pは、同期検波回路19に入力され、そこで例えば位相
変調周波数の第3高調波成分がクロック回路18からの
参照信号f3=3fmを受けて取り出される。同期検波回
路19の出力はさらにローパスフィルタ(LPF)22
によって交流成分が濾波され適切な利得に変換された
後、sinΔφsに比例する信号Vsinとして取り出され
る。Vsinは、次式で表される。 V3=Vsin=I・Kop・Kpd・J3(X)・KA3・sinΔφs =K3・sinΔφs (3) ここでKA3:電気回路の利得、K3:比例定数 【0006】一方cosφsに比例する成分は、例えば位相
変調周波数の第2高調波成分と第4高調波成分を組み合
わせて使用されている。まず、第2高調波成分は、クロ
ック回路18からの参照信号f2=2fmを受けて同期検
波回路20から取り出される。同期検波回路20の出力
はローパスフィルタ(LPF)23によって交流成分が
濾波され適切な利得に設定された後、cosΔφsに比例す
る信号V2として取り出される。V2は、次式で表され
る。 V2=I・Kop・Kpd・J2(X)・KA2・cosΔφs =K2・cosΔφs (4) ここでKA2:電気回路の利得、K2:比例定数同様にcos
Δφsに比例する第4高調波成分の同期検波後の出力V4
は、次式で表される。 V4=I・Kop・Kpd・J4(X)・KA4・cosΔφs =K4・cosΔφs (5) ここでKA4:電気回路の利得、K4:比例定数 【0007】ところで出力V3,V2,V4における入力感
度K3,K2,K4はベッセル関数のXの値に左右されるた
め、従来(特公平3−52003号公報、特開平5−3
12581号公報 参照)においては、ベッセル関数の
2(X)とJ4(X)とが交わる位置でJ3(X)が最
大値となり、その位置(X≒4.2)で位相変調を動作
させJ2(X)とJ4(X)とが実質的に等しくなる、す
なわち受光器17の出力中の第2高調波成分と第4高調
波成分とが実質的に等しくなるように位相変調器16の
駆動状態を制御する自動制御ループを設けている。(図
6のベッセル関数グラフ参照) 位相変調の動作点であるX≒4.2の位置は、図6から
分かるようにXの変動に対してcosΔφs成分であるV2
とV4は、影響を受けやすい。そこで従来、これらの信
号がX≒4.2の近辺で安定度を増すため、V4の値をK
m (Km≒2.04)倍したV4'(=Km・V4)とV2
加算器26で加算していた(図5参照)。この加算値
は、cosΔφs成分として利用され下式で示される。 Vcos=V2+Km・V4 =Kcos・cosΔφs (6) ここでKcos:比例定数 上記sinΔφsとcosΔφs成分 は、次段のダイナミック
レンジ拡大回路27に入力される。 【0008】図7にダイナミックレンジ拡大回路27の
構成を示す。端子59にはsinΔφs成分Vsinが入力さ
れ、端子60には cosΔφs成分Vc os(図8において
は−cosΔφs成分が示されている)が入力される。V
sinとVcosの信号は、スイッチ61において可逆カウン
タ70からのD出力によって切り替えられる。スイッチ
61の出力は、可逆カウンタ70の21 に重み付けされ
た端子の出力Eによってスイッチ62を切り替えること
により反転増幅器63により極性反転された後、リニア
ライザ64を通してジャイロ出力端子65に出力され
る。 【0009】スイッチ62の出力は、比較器66、67
の非反転入力側、反転入力側へ供給されそれぞれ予め設
定された基準電圧+Vr 、−Vrと比較される。比較器
66、67の出力は、それぞれ可逆カウンタ70のアッ
プカウント端子UP、ダウンカウント端子DOWNへ供
給されそれぞれアップカウント、ダウンカウントされ
る。可逆カウンタ70の出力端子D(20)の出力は、
スイッチ61に切替制御信号として供給され、出力端子
E(21)の出力は、スイッチ62の切替制御信号とし
て供給される。スイッチ61、62は、それぞれ初期状
態(切替制御信号D,Eが論理“0”)で端子NC側に
切り替えられ、切替制御信号D,Eが論理“1”でそれ
ぞれ端子NO側に切り替えられる。可逆カウンタ70の
計数値は、端子71から取り出すことができる。 【0010】端子59の出力は、先にも述べたようにsi
nΔφsに比例し、図8Aの曲線72に示すように右回り
光と左回り光との位相差Δφsに対しsinΔφsで変化す
る。端子60の出力は、曲線73に示すように位相差Δ
φsに対しcosΔφsで変化したものとなる。位相差 Δφ
sが0±π/4の範囲であれば、スイッチ61、62
は、図7に示したスイッチの状態にあって端子59より
のsinΔφsに比例した出力がリニアライザ64によって
直線補正された後、ジャイロ出力端子65に出力され
る。 【0011】比較器66においてその入力、つまりスイ
ッチ62の出力が基準電圧Vrを越えると図8Bに示す
ようにパルスが発生する。このパルスは、可逆カウンタ
70によって加算カウントされる。一方スイッチ62の
出力が−Vrより負方向に大きくなると比較器67より
図8Cに示すようにパルスが発生し、これは、可逆カウ
ンタ70で減算カウントされる。可逆カウンタ70のD
(20)出力は、図8Dに示すように変化し、E(21
出力は、図8Eに示すように変化する。可逆カウンタ7
0のD(20)出力が高レベル(論理“1”)の時、ス
イッチ61が切り替えられ、端子60の信号、すなわち
cosΔφsに比例した出力が直線補正されジャイロ出力端
子65に出力される。逆にスイッチ62の出力が基準電
圧−V rより負方向に大きくなると比較器67よりパル
スが得られ、可逆カウンタ70が減算カウントされて、
それによりD(20)の出力が高レベルとなり、スイッ
チ61が作動して先の場合と同様に端子60の信号、す
なわちcosΔφsに比例した出力が直線補正された後、ジ
ャイロ出力端子65に出力される。 【0012】以上の状態から更に位相差Δφsが絶対量
として増加し、cosΔφsに比例した出力が基準電圧+V
r又は−Vrよりも絶対値で大きくなると比較器66、6
7よりパルスが得られて可逆カウンタ70が加算あるい
は減算しスイッチ61が復帰して端子59の信号、すな
わちsinΔφsに比例した出力が直線性補正後、ジャイロ
出力端子65に得られるようになる。これと共にsinΔ
φsとcosΔφsに比例する出力が位相差Δφsに対し正の
特性となるように可逆カウンタ70のE(21)出力に
よって信号極性反転指令(切替制御信号)が出力され
て、スイッチ62が切り替えられる。 【0013】上述において基準電圧+Vr 、−Vrを位
相差Δφsが、π/4におけるsinΔφsとcosΔφsに比
例するスイッチ62の出力電圧より僅かに大きい又は小
さい値に設定(図8の実施例では僅かに大きい値に設定
してある)しておくと、図8Gに示すような鋸歯状波の
特性として得られsinΔφsとcosΔφsに比例する信号の
切り替えにヒステリシスを持たせることができる。sin
ΔφsとcosΔφsに比例する信号の切替えにヒステリシ
スを持たせることでノイズ等による切替え時のチャタリ
ングを防止することができ安定に動作させることができ
る。このようにして位相差Δφsが±mπ(m=0,1,
2,・・・)に対し約±π/4の時は、sinΔφsに比例
する成分がジャイロ出力として取り出され±(2m+
1)・π/2(m=0,1,2,・・・)に対し約±π/
4の時は、cosΔφsに比例する成分がジャイロ出力とし
て取り出され、広範囲に渡って直線性の良いジャイロ出
力が得られる。この出力より入力角速度Ωは、次式で求
めることができる。 Ω={cλ/(4πRL)}・(mπ/2+Ks・Vo) (7) m=0,±1,±2,・・・ Ksは比例定数(rad/Volts)、Voはジャイロ出力端子
65の電圧、mは可逆カウンタ70における加算パルス
の総数と減算パルスの総数の差、つまり可逆カウンタ7
0の計数値であって、これは端子71から取り出され
る。 【0014】次に可逆カウンタの加算カウント、減算カ
ウントを説明する。加算カウントを図8のt1,t2,t3,
4により説明する。t1:可逆カウンタ70のD
(20),E(21),F(22),・は“0”,“0”,
“1”,・を出力しているものとすると、スイッチ6
1、62はNC側に切り替えられVsin(図8A)が
出力される。t2:Vsin>+Vr となり比較器66はパ
ルスを出力する。可逆カウンタ70は加算カウントする
ことにより、D(20),E(21),F(22),・は
“1”,“0”,“1”,・となる。D出力“1”により
スイッチ61をNO側に切替え、スイッチ62の出力は
cos(図8A)となる。t3:Vcos>+Vr となり
比較器66はパルスを出力する。可逆カウンタ70は加
算カウントすることにより、D,E,F,・は“0”,
“1”,“1”,・となる。スイッチ61はNC側に切り
替えられ、E出力“1”によりスイッチ62をNO側に
切替え、スイッチ61の出力はVsin(図8A)とな
り、スイッチ62の出力はVsinを反転増幅器63で反
転させたVsin(図8G')となる。t4:反転Vsin
+Vrとなり比較器66はパルスを出力する。可逆カウ
ンタ70は加算カウントすることにより、D,E,F,・
は“1”,“1”,“1”,・となる。スイッチ61はN
O側に切り替えられVcosを出力し、スイッチ62の出
力は反転させたVcos(図8G')となる。以後、基準
値と比較して加算カウントを行う。減算カウントを図8
のt9,t8,t7,t6により説明する。t9:可逆カウンタ
70の出力D(20),E(21),F(22),・は
“1”,“1”,“0”,・とするとスイッチ61、スイ
ッチ62はNO側に切り替えられており、反転したV
cosが出力される。t8:反転Vcos>−Vrとなり比較器
67はパルスを出力して可逆カウンタ70を減算カウン
トすることにより、D,E,F,・は“0”,“1”,
“0”,・となりスイッチ61をNC側に切り替える。
以後、D,E,F,・はt7において“1”,“0”,
“0”,・、t6において“0”,“0”,“0”となる。
5 〜t6は可逆カウンタのリセット状態、すなわちD,
E,F,・が“0”の状態を示す。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】以上述べた方法は、si
nΔφsとcosΔφsに比例する信号の切替えのスレシュホ
ールドレベルとしている基準電圧+Vr及び−Vrは、Δ
φs=45°(π/4)に対応する出力に基づいて設定
された固定の基準電圧等を使用していた。一方sinΔφs
とcosΔφsに比例する信号Vsin、Vcosは、出射光量
I、光学損失Kop((3)〜(6)式参照)の温度変動
によって大きく変動(−20℃〜+70℃の温度変化で
30%以上)する。そのためsinΔφsとcosΔφsに比例
する信号が基準電圧+Vr及び−Vrと一致したりまた大
きく離れたりする。 【0016】sinΔφsとcosΔφsに比例する信号が基準
電圧+Vr及び−Vrと一致するケース(基準電圧+Vr
及び−Vrを位相差Δφsがπ/4におけるsinΔφsとco
sΔφ sに比例する電圧より僅かに大きい又は小さい値に
初期設定されているが温度変動により一致するケース)
では、切替え時信号に含まれるノイズ等によってsinΔ
φsとcosΔφsに比例する信号の切替えにおいてチャタ
リングが生じ、切替えによるノイズや可逆カウンタがミ
スカウントするケースが発生する。sinΔφsとcosΔφs
に比例する信号が基準電圧+Vr及び−Vrと大きく離れ
るケースでは、リニアライザ64における直線化補正の
範囲を広げる必要があるためリニアライザの規模が大き
くなり直線化補正を行う際のCPUによる演算に必要な
メモリ容量の増加やリニアリティ性能の劣化等を招く。 【0017】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、受光器に到達する光量の最大値をモニタ
しその信号を前述の基準信号に利用することにより受光
器に到達する光量が温度により大きく変化してもΔφs
=45°におけるsinΔφsとcosΔφsに比例する信号の
値が基準電圧+Vr及び−Vrと大きく離れたりまた一致
したりすることがないようにしたので切替え信号に含ま
れるノイズ等によってsinΔφsとcosΔφsに比例する信
号の切替えにおいてチャタリングが生じ、切替えによる
ノイズや可逆カウンタがミスカウントすることやリニア
ライザの規模が大きくなり直線化補正のためのメモリ容
量の増加やリニアリティ性能の劣化等を招くことがなく
なる。 【0018】 【発明の実施の形態】次に本発明の一実施例を図1を参
照して説明する。この実施例は、受光器17に到達する
最大光量を検出してこの最大光量に比例して基準信号±
rを設定する干渉光振幅モニタ回路30を備える。F
OGの干渉特性は、図2に示すように光ファイバコイル
の両光間の位相差に対してIo=Po(1+cosΔφs)/
2で表せる。ここでPoは最大光量を示す。今図(b)
のような光に対する位相変調信号P(t)が印加される
と干渉光I oは、図(c)に示すように現れる。図3は
図2で示した干渉光のT周期間(位相変調の1周期に相
当)の波形を描写したものでFOGが静止状態(Δφs
=0)、Δφs=±30°相当の入力角速度Ωを印加し
た条件での干渉光出力を示した図である。この図によれ
ば干渉光信号の最大値と最小値を読み取ってその差を求
めれば受光器に到達する光量の最大値Poを知ることが
できる。その読み取りの方法としては、受光器からの干
渉光信号の最大値と最小値をサンプルホールド回路等で
それぞれ取り込んでその差動出力を取り出すことで受光
器に到達する最大光量の値をモニタでき、また受光器か
らの出力をA/D変換してデジタル的に最大値と最小値
を求めその差を求めることで受光器に到達する最大光量
の値をモニタすることができる。 【0019】図4はこの干渉光の光電変換信号をエンコ
ードパルスのタイミングでA/D変換している様子を示
したものでA/D変換データの最大値と最小値は、例え
ばT周期毎にラッチされその差が求められる。この方式
は、図2〜図4に示したように受光器の暗電流、バイア
ス等の影響(光量ゼロの対するオフセット)を除くため
に干渉光の振幅がIoのゼロからPoまで出力されている
ことが条件となる。もしIoの振幅がPoより小さいと位
相変調のレベル変動や入力角速度の印加等の変動で干渉
光の振幅が変動し基準信号として用いることは適切でな
くなる。本発明が有効に作用する位相変調の動作範囲
は、図2に示した位相変調信号P(t)の振幅が干渉計
の位相差Δφsにおける±π以上の大きさを有する範囲
であることが必要条件となる。 【0020】オープンループ信号処理方式においてもっ
とも良い位相変調の動作点の一つであるX≒4.2のポ
イント(図2〜図4に示した干渉光は、前述したXの値
が約4.2をイメージした図)は、Xの値がπ以上であ
り本発明による基準信号として適用できる。このように
oの値を電圧又はデジタル量に変換した値を基準信号
として使うことによりVsin及びVcosに共通に含まれる
光量Poが温度等により変化してもΔφs=45°におけ
るsinΔφsとcosΔφsに比例する信号の変動率と基準の
変動率は、同じとなりΔφs=45°におけるsinΔφs
とcosΔφsに比例する信号の値が基準電源+Vr及び−
rと大きく離れたりまた一致したりすることがなくな
る。 【0021】図1は、受光器によって光電変換された干
渉光信号を干渉光振幅モニタ回路30に供給しそこで干
渉光信号の振幅を生成し端子31に基準信号を出力す
る。すなわち、最大光量の増加(あるいは減少)に対し
て基準信号を増加(あるいは減少)させる。尚、基準値
の設定は、信号のノイズによってsinΔφsとcosΔφs
比例する信号の切替時においてチャタリングが生じない
程度が好ましい。従来例及び実施例の説明では、大部分
アナログ回路として説明しているが受光器からの信号を
A/D変換器でデジタル信号に変換し、その後デジタル
的に信号処理することも容易にできる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、受光器
に到達する光量の最大値をモニタしその信号を前述の基
準信号に利用することによりΔφs=45°におけるsin
ΔφsとcosΔφsに比例する信号の値が基準電圧+Vr
び−Vrと大きく離れたりまた一致したりすることがな
いようにしたので切替え時信号に含まれるノイズ等によ
ってsinΔφsとcosΔφsに比例する信号の切替えにおい
てチャタリングが生じ、切替えによるノイズや可逆カウ
ンタがミスカウントすることやリニアライザの規模が大
きくなり直線化補正のためのメモリ容量の増加やリニア
リティ性能の劣化等を招くことがなくなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の光干渉角速度計の実施例を示す構成
図。 【図2】図1に記載の光干渉角速度計の動作を説明する
ための図。 【図3】位相差Δφs=0,±30°の位相角(ωmt)
に対する干渉光強度信号の特性を示す図。 【図4】A/D変換器の動作を説明するための図。 【図5】従来の光干渉角速度計の構成図。 【図6】従来の光干渉角速度計の動作を安定化するため
の手法を説明するための図。 【図7】従来の光干渉角速度計に用いられるダイナミッ
クレンジ拡大回路の構成図。 【図8】図7に記載のダイナミックレンジ拡大回路の動
作を説明するための図。 【符号の説明】 11 光源 12 光カプラ 13 偏光子 14 光カプラ 15 光学路 16 位相変調器 17 受光器 18 クロック回路 19、20、21 同期検波回路 22、23、24 LPF 25 乗算器 26 加算器 27 ダイナミックレンジ拡大回路 29 位相変調器駆動回路 30 干渉光振幅モニタ回路 61、62 スイッチ 63 反転増幅器 64 リニアライザ 66、67 比較器 68、69 基準電圧 70 可逆カウンタ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】光源と、光ファイバコイルと、光ファイバ
    コイルに光源からの光を右回り光と左回り光に分岐しか
    つその後光ファイバコイルを伝播して戻ってきた右回
    り、左回り両光を結合する光カプラと、光ファイバコイ
    ルの片端と光カプラの間に配置された右回り、左回り両
    光に位相変調を与える位相変調器と、光カプラで結合さ
    れた干渉光を光電変換する受光器と、その受光器からの
    出力の内、右回り光、左回り光の位相差のsin成分を取
    り出す第1信号検出手段と、右回り光、左回り光の位相
    差のcos成分を取り出す第2信号検出手段と、第1信号
    検出手段又は第2信号検出手段からの信号と基準信号と
    を比較する比較回路と、比較回路からの信号により上記
    位相差がmπ(m=0、±1、±2,・・・)に対し約
    ±π/4の範囲であるとき第1信号検出手段からの出力
    を送出し、(2m+1)・π/2に対し約±π/4の範
    囲であるとき第2信号検出手段からの出力を送出する信
    号切替手段とを備えたダイナミックレンジの拡大を図っ
    た光干渉角速度計において、 受光器からの光電変換信号を入力して受光器に到達する
    最大光量をモニタし、この最大光量に基づき上記基準信
    号を設定する干渉光振幅モニタ回路を有することを特徴
    とする光干渉角速度計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230673A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Honeywell Internatl Inc 光ファイバ・ジャイロスコープにおける変調歪みによる回転検知エラーを抑制するための最適変調振幅の判定方法

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