JP2003028591A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2003028591A
JP2003028591A JP2001215653A JP2001215653A JP2003028591A JP 2003028591 A JP2003028591 A JP 2003028591A JP 2001215653 A JP2001215653 A JP 2001215653A JP 2001215653 A JP2001215653 A JP 2001215653A JP 2003028591 A JP2003028591 A JP 2003028591A
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JP
Japan
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tank
core plate
tubes
cap
joined
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JP2001215653A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kokubunji
宏史 國分寺
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の熱交換器を一体にした熱交換器におい
て、ヘッダタンクを仕切る部材の接合不良を容易に補修
することができる構造を提供する。 【解決手段】 コアプレート130にて2つのヘッダタ
ンク113、123を一体化するとともに、第1、2タ
ンク本体部133、134が配設されていないタンク連
結部140に角パイプ状に形成されたキャップ150が
配設する。このとき、壁面150aによりコアプレート
130の内壁側を閉塞し、壁面150bにより第1タン
ク113の長手方向一端部側を閉塞し、壁面150cに
より第2タンク113の長手方向一端部側を閉塞する。
これにより、接合部S1〜S3が直接に目視可能な状態
となる。したがって、接合部S1〜S3において接合不
良が発生しても、接合部S1〜S3に補修用樹脂剤又は
ろう材を流し込むことができるので、容易に接合不良箇
所を補修することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種類の熱交換器
が一体となった熱交換器に関するもので、内燃機関と電
動モータとを組み合わせて走行するハイブリッド自動車
等に適して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ハイブ
リッド自動車では、一般的に、エンジン(内燃機関)内
を循環するエンジン冷却水を冷却する第1ラジエータ
と、電動モータ及びその電気制御回路内を循環する電気
系冷却水を冷却する第2ラジエータとからなる2種類の
ラジエータを必要とする。
【0003】因みに、エンジン冷却水と電気系冷却水と
は、適正な冷却水温度及び水圧が相違しているので、1
つのラジエータにて両冷却水を冷却すると、冷却効率が
悪化してしまい、得策ではない。
【0004】これに対して、特開平10−111086
号公報に記載の発明では、冷却水が流通する複数本のチ
ューブと、このチューブの長手方向端部に配設されて各
チューブと連通するヘッダタンクとからなるラジエータ
において、ヘッダタンク内をセパレータ(隔壁)で仕切
ることにより、エンジン冷却水が流通する部分と電気系
冷却水が流通する部分とを区画してエンジン冷却水用の
ラジエータ(以下、第1ラジエータと呼ぶ。)と電気系
冷却水用のラジエータ(以下、第2ラジエータと呼
ぶ。)とを一体化している。
【0005】しかし、上記公報に記載の発明では、図9
に示すように、セパレータの接部分がヘッダタンク内に
位置するため、例えばろう付け工程時に、セパレータと
ヘッダタンクとの接合部にろう付け不良が発生しても、
その不良箇所を補修することができず、完成品の歩留ま
りが低下する。
【0006】そこで、出願人は、冷却水が流通する複数
本のチューブと、このチューブの長手方向端部に配設さ
れて各チューブと連通するヘッダタンクとからなるラジ
エータにおいて、チューブが接合されたコアプレートと
このコアプレートに接合されたタンク本体部とからヘッ
ダタンクを構成するとともに、第1ラジエータと第2ラ
ジエータとをコアプレートで一体化したものを検討し
た。
【0007】しかし、この検討品では、コアプレートの
内壁面(ヘッダタンクの内壁面に相当する面)のうち両
ラジエータの連結部分に対応する部位が、直接、大気中
に晒された状態となるので、この部位(以下、この部位
をタンク連結部と呼ぶ。)の腐食が他の部位に比べて早
く進行してしまうおそれが高い。
【0008】なお、通常、コアプレートの内壁面は、ヘ
ッダタンク内を流通する流体(冷却水)によりヘッダタ
ンクを構成する母材(芯材)が腐食することを防止する
ために、母材(芯材)に比べてイオン化傾向の大きい金
属からなる層(犠牲腐食層)を設けているため、コアプ
レートの内壁面は外壁面に比べて腐食が進行し易い。
【0009】本発明は、上記点に鑑み、コアプレートで
複数の熱交換器を一体にした熱交換器において、タンク
連結部が早期に腐食することを防止しつつ、接合不良を
容易に補修することができるようにすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、第1流体が
流通する複数本の第1チューブ(111)と、第1チュ
ーブ(111)の長手方向両端側に接合されたコアプレ
ート(130)及びコアプレート(130)に接合され
た第1タンク本体部(133)を有して構成され、第1
チューブ(111)の長手方向と直交する方向に延びて
複数本の第1チューブ(111)と連通する第1ヘッダ
タンク(113)と、第2流体が流通する複数本の第2
チューブ(121)と、第2チューブ(121)の長手
方向両端側に接合されたコアプレート(130)及びコ
アプレート(130)に接合された第2タンク本体部
(134)を有して構成され、第2チューブ(121)
の長手方向と直交する方向に延びて複数本の第2チュー
ブ(121)と連通する第2ヘッダタンク(123)と
を備え、第1ヘッダタンク(113)のコアプレート
(130)と第2ヘッダタンク(123)のコアプレー
ト(130)とは一枚の板材から一体形成され、一方、
第1、2タンク本体部(133、134)はそれぞれ別
体に形成された後、第1、2コアプレート(130)に
接合されており、コアプレート(130)のうち第1、
2タンク本体部(133、134)が接合されていない
タンク連結部(140)には、両ヘッダタンク(11
3、123)の長手方向及びチューブ(111、12
1)の長手方向と直交する方向に開口した角パイプ状の
キャップ(150)が配設され、さらに、キャップ(1
50)に形成された4つの壁面のうち一の壁面によりコ
アプレート(130)の内壁面(130a)側が閉塞さ
れ、一の壁面と直交する他の2つの壁面のうち一方の壁
面により第1ヘッダタンク(113)の長手方向端部側
が閉塞され、他方の壁面により第2ヘッダタンク(12
3)の長手方向端部側が閉塞されていることを特徴とす
る。
【0011】これにより、タンク連結部(140)にキ
ャップ(150)を配設した状態においては、キャップ
(150)の接合部を直接に目視することができる状態
となるので、接合部において接合不良が発生しても、接
合部に補修材を流し込むことができるので、容易に接合
不良箇所を補修することができる。
【0012】また、キャップ(150)をタンク連結部
(140)に接合しているので、タンク連結部(14
0)の断面二次モーメントが大きくなる。したがって、
タンク連結部(140)においてヘッダタンク(熱交換
器)の機械的強度が低下することを防止できるので、熱
交換器の耐久性が低下することを防止できる。
【0013】請求項2に記載の発明では、キャップ(1
50)には、第1、2タンク本体部(133、134)
のうち少なくとも一方に係止固定される係止部(150
g)が設けられていることを特徴とする。
【0014】これにより、キャップ(150)を治具で
固定することなくコアプレート(130)に組み付ける
ことができるとともに、キャップ(150)とコアプレ
ート(130)との接合を確実なものとすることができ
る。
【0015】請求項3に記載の発明では、第1流体が流
通する複数本の第1チューブ(111)と、第1チュー
ブ(111)の長手方向両端側に接合されたコアプレー
ト(130)及びコアプレート(130)に接合された
第1タンク本体部(133)を有して構成され、第1チ
ューブ(111)の長手方向と直交する方向に延びて複
数本の第1チューブ(111)と連通する第1ヘッダタ
ンク(113)と、第2流体が流通する複数本の第2チ
ューブ(121)と、第2チューブ(121)の長手方
向両端側に接合されたコアプレート(130)及びコア
プレート(130)に接合された第2タンク本体部(1
34)を有して構成され、第2チューブ(121)の長
手方向と直交する方向に延びて複数本の第2チューブ
(121)と連通する第2ヘッダタンク(123)とを
備え、第1ヘッダタンク(113)のコアプレート(1
30)と第2ヘッダタンク(123)のコアプレート
(130)は一枚の板材から一体形成され、一方、第
1、2タンク本体部(133、134)はそれぞれ別体
に形成された後、第1、2コアプレート(130)に接
合されており、コアプレート(130)のうち第1、2
タンク本体部(133、134)が接合されていないタ
ンク連結部(140)には、両ヘッダタンク(113、
123)の長手方向から見て、コアプレート(130)
を挟み込むように断面形状が略U字状に形成されたキャ
ップ本体部(150e)、及び両ヘッダタンク(11
3、123)の長手方向端部のうちタンク連結部(14
0)側を閉塞するサイドキャップ部(150f)が配設
されていることを特徴とする。
【0016】これにより、サイドキャップ部(150
f)を両ヘッダタンク(113、123)にろう付けし
た後、キャップ本体(150e)をコアプレート(13
0)及び第1、2タンク本体部(133、134)に接
合する前であれば、容易にサイドキャップ部(150
f)の接合箇所を直接に目視できるので、接合不良を容
易に補修することができる。
【0017】請求項4に記載の発明では、キャップ本体
(150e)には、第1、2タンク本体部(133、1
34)のうち少なくとも一方に係止固定される係止部
(150g)が設けられていることを特徴とする。
【0018】これにより、キャップ本体(150e)を
治具で固定することなくコアプレート(130)に組み
付けることができるとともに、キャップ本体(150
e)とコアプレート(130)との接合を確実なものと
することができる。
【0019】請求項5に記載の発明では、キャップ本体
(150e)は、U字状の板バネとなるように構成され
ていることを特徴とする。
【0020】これにより、キャップ本体(150e)を
治具で固定することなくコアプレート(130)に組み
付けることができるとともに、キャップ本体(150
e)とコアプレート(130)との接合を確実なものと
することができる。
【0021】なお、請求項6に記載の発明ごとく、第
1、2チューブ(111、121)を同一形状及び同一
寸法とするとともに、同一のピッチ寸法にてコアプレー
ト(130)に接合し、さらに、コアプレート(13
0)のうちタンク連結部(140)に第1、2チューブ
(111、121)は同一形状及び同一寸法を有するダ
ミーチューブ(141)を第1、2チューブ(111、
121)と同一のピッチ寸法で接合してもよい。
【0022】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る熱交換器を内燃機関(エンジン)と電動モ
ータとを組み合わせて走行するハイブリッド自動車用の
ラジエータに適用したものであって、図1は本発明に係
るラジエータ(熱交換器)100の正面図である。
【0024】図1中、110はエンジンを冷却する冷却
水(以下、第1冷却水と呼ぶ。)と空気とを熱交換して
第1冷却水を冷却する第1ラジエータ(第1熱交換部)
であり、120は電動モータ及びインバータ回路等の電
動モータを制御する電気制御回路内を循環して電動モー
タ及び電気制御回路を冷却する冷却水(以下、第2冷却
水と呼ぶ。)と空気とを熱交換して第2冷却水を冷却す
る第2ラジエータ(第2熱交換部)である。
【0025】そして、第1ラジエータ110は、第1冷
却水が流通する複数本の第1チューブ111、第1チュ
ーブ111の外表面に接合されて空気との伝熱面積を増
大させる波状の第1フィン112、及び第1チューブ1
11の長手方向両端側に位置して第1チューブ111の
長手方向と直交する方向に延び、各第1チューブ111
と連通する第1ヘッダタンク(以下、第1タンクと略
す。)113等から構成されている。
【0026】また、第2ラジエータ120も第1ラジエ
ータ110と同様な構造であり、第2冷却水が流通する
複数本の第2チューブ121、第2チューブ121の外
表面に接合されて空気との伝熱面積を増大させる波状の
第2フィン122、及び第2チューブ121の長手方向
両端側に位置して第2チューブ121の長手方向と直交
する方向に延び、各第2チューブ121と連通する第2
ヘッダタンク(以下、第2タンクと略す。)123等か
ら構成されている。
【0027】そして、第1タンク112は、図2に示す
ように、第1チューブ111が接合された第1コアプレ
ート部131、及びこの第1コアプレート部131に接
合されて第1タンク113内の空間を形成する第1タン
ク本体部133等から構成されている。
【0028】また、第2タンク123も第1タンク11
3と同様に、第2チューブ111が接合された第2コア
プレート部132、及びこの第2コアプレート部132
に接合されて第2タンク123内の空間を形成する第2
タンク本体部134等から構成されている。
【0029】このとき、第1コアプレート部131及び
第2コアプレート部132は、一枚の板材にプレス成形
を施すことにより、両タンク113、123の長手方向
から見て、その断面形状がL(J)字状となるように一
体形成され、第1タンク133及び第2タンク部134
は、ぞれぞれ両タンク113、123の長手方向から見
てその断面形状がL(J)字状となるようにプレス成形
されている。なお、第1コアプレート部131及び第2
コアプレート部132は、一枚の板材にプレス成形され
ているので、以下、この一体化されたものをコアプレー
ト130と表記する。
【0030】一方、第1、2チューブ111、121及
び後述するダミーチューブ141は、同一形状及び同一
寸法を有するとともに、同一のピッチ寸法にてコアプレ
ート130に接合されており、コアプレート130のう
ち第1、2タンク本体部(13、134が接合されてい
ないタンク連結部140に接合されたダミーチューブ1
41には、いずれの冷却水も流通させないように構成さ
れている。
【0031】つまり、ダミーチューブ141が設けられ
た部位は、第1、2冷却水のいずれか一方側から他方側
(本実施形態では、第1冷却水から第2冷却水側)に熱
が移動することを防止する熱移動防止部140aとして
機能する。
【0032】また、150はコアプレート130のうち
内壁面130a側を覆うとともに、両タンク113、1
23の長手方向端部のうちタンク連結部140側を閉塞
するキャップである。ここで、コアプレート130のう
ち内壁面130aとは、コアプレート130のうちタン
ク内空間の内壁面となる壁面から連なった面(仮に、タ
ンク連結部140及び熱移動防止部140aが無いとし
たときに、タンク内空間の内壁面となる面)を言う。
【0033】なお、コアプレート130及び両タンク本
体部133、134は外壁面側にはろう材が被覆(クラ
ッド)され、内壁面側には犠牲腐食層が形成されてい
る。
【0034】また、キャップ150は、両タンク11
3、123の長手方向及びダミーチューブ141の長手
方向と直交する方向に開口した角パイプを所定長さに切
断した後、所定形状にプレス成形したものである。
【0035】そして、キャップ150に形成された4つ
の壁面のうち一の壁面150aによりダミーチューブ1
41の長手方向端部(コアプレート130の内壁面13
0a側)を閉塞する閉塞部151が構成され、前記一の
壁面150aと直交する他の2つの壁面150b、15
0cのうち一方の壁面150bにより第1タンク113
の長手方向一端部側を閉塞する第1サイドキャップ部1
52が構成され、他方の壁面150cにより第2タンク
113の長手方向一端部側を閉塞する第2サイドキャッ
プ部153が構成されている。因みに、第1タンク11
3の長手方向他端部及び第2タンク113の長手方向他
端部側は、図3に示すように、タンクキャップ160に
より閉塞されている。
【0036】また、本実施形態では、チューブ111、
121、141、フィン112、122、コアプレート
130、タンク本体部133、134、キャップ150
及びタンクキャップ160等は全てアルミニウム製とし
て、これらをろう付けするこことにより、熱交換器軽量
化及びリサイクル性の向上を図っている。
【0037】なお、チューブ111、121、141、
コアプレート130、タンク本体部133、134、キ
ャップ150及びタンクキャップ160のうち冷却水に
晒される部位には犠牲腐食層が形成され、チューブ11
1、121はコアプレート130の外表面に被覆された
ろう材により接合され、コアプレート130とタンク本
体部133、134とはそれぞれの外表面に被覆された
ろう材により接合され、キャップ150及びタンクキャ
ップ160は、その表裏両面又は接合面側のみに被覆さ
れたろう材により接合されており、ろう付けは、チュー
ブ111、121、141、コアプレート130、タン
ク本体部133、134、キャップ150及びタンクキ
ャップ160を組み付けた後、治具にてその組み付けた
状態を保持した状態で行う。
【0038】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0039】タンク連結部140には角(矩形)パイプ
状に形成されたキャップ150が配設され、さらに、キ
ャップ150に形成された4つの壁面のうち一の壁面1
50aによりダミーチューブ141の長手方向端部(コ
アプレート130の内壁面130a側)を閉塞する閉塞
部151が構成され、前記一の壁面150aと直交する
他の2つの壁面150b、150cのうち一方の壁面1
50bにより第1タンク113の長手方向一端部側を閉
塞する第1サイドキャップ部152が構成され、他方の
壁面150cにより第2タンク113の長手方向一端部
側を閉塞する第2サイドキャップ部153が構成されて
いるので、タンク連結部140にキャップ150を配設
した状態においては、図3に示すように、接合部S1〜
S3が直接に目視可能な状態となる。
【0040】したがって、接合部S1〜S3において接
合不良が発生しても、接合部S1〜S3に補修用樹脂剤
又はろう材を流し込むことができるので、容易に接合不
良箇所を補修することができる。
【0041】なお、接合不良の有無は、Heガス等の不
活性ガスをラジエータ100(第1ラジエータ110、
第2ラジエータ120)充填し、内圧の低下度合いを計
測することにより行う。
【0042】また、ダミーチューブ141の長手方向端
部(コアプレート130の内壁面130a側)が閉塞部
151によりを閉塞され(覆われ)ているので、タンク
連結部140が早期に腐食してしまうことを防止でき
る。
【0043】以上に述べたように、本実施形態によれ
ば、タンク連結部140が早期に腐食することを防止し
つつ、接合不良を容易に補修することができる。
【0044】また、キャップ150は、両タンク11
3、123の長手方向及びチューブ111、121、1
41の長手方向と直交する方向に開口しているので、キ
ャップ150はラジエータ100を通過する冷却風の流
通方向に貫通した形状となる。
【0045】したがって、ラジエータ用配管やその他の
配管(例えば、コンデンサ配管)をキャップ150に形
成された貫通穴150d(図2、3参照)をとして配設
することができるので、ラジエータ用配管やその他の配
管の取り回しを容易なものとすることができる。
【0046】(第2実施形態)第1実施形態では、閉塞
部151は単純な平板状であったが、本実施形態は、図
4に示すように、閉塞部151にダミーチューブ141
内に嵌り込む突起部151aを設けたものである。
【0047】これにより、キャップ150をコアプレー
ト130に位置決めした状態で強固にタンク連結部14
0に固定することができるとともに、ダミーチューブ1
41内に腐食の原因となる水分等が進入することを防止
できる。
【0048】(第3実施形態)上述の実施形態では、ダ
ミーチューブ141の長手方向端部(コアプレート13
0の内壁面130a側)を閉塞する閉塞部151、第1
タンク113の長手方向一端部側を閉塞する第1サイド
キャップ部152、及び第2タンク113の長手方向一
端部側を閉塞する第2サイドキャップ部153が一体形
成された角パイプ状のキャップ150を用いたが、本実
施形態は、図5に示すように、両タンク113、123
の長手方向から見て、コアプレート130を挟み込むよ
うに断面形状が略U字状に形成されたキャップ本体部1
50e、及びキャップ本体150eと別体に形成され
た、両タンク113、123の長手方向端部のうちタン
ク連結部140側を閉塞するサイドキャップ部150f
からキャップ150を構成するとともに、サイドキャッ
プ部150fを両タンク113、123にろう付けした
後、キャップ本体150eをコアプレート130及び第
1、2タンク本体部133、134にろう付けしたもの
である。
【0049】これにより、サイドキャップ部150fを
両タンク113、123にろう付けした後、キャップ本
体150eをコアプレート130及び第1、2タンク本
体部133、134にろう付けする前であれば、容易に
サイドキャップ部150fの接合箇所を直接に目視でき
るので、接合不良を容易に補修することができる。な
お、補修方法は、第1実施形態と同じである。
【0050】また、タンク連結部140はキャップ本体
150eにより覆われるので、タンク連結部140が早
期に腐食してしまうことを防止できる。
【0051】因みに、本実施形態において、接合不良が
問題となるのは、サイドキャップ部150fと両タンク
113、123との接合であり、キャップ本体150e
は、タンク連結部140を覆うのみであるので、キャッ
プ本体150eの接合不良は実用上、大きな問題とはな
らないので、サイドキャップ部150fの接合箇所を補
修した後、キャップ本体150eを接合してもよい。。
【0052】また、本実施形態では、図6に示すよう
に、キャップ本体150eがU字状の板バネとなるよう
にして、キャップ本体150eとコアプレート130と
の接触面圧を高めて、治具で固定することなくキャップ
本体150eをコアプレート130に組み付けることが
できるようにするとともに、キャップ本体150eとコ
アプレート130とのろう付けを確実なものとしてい
る。
【0053】(第4実施形態)本実施形態は、第1、2
タンク本体部133、134のうち少なくとも一方(本
実施形態では、両タンク部133、134)にキャップ
150を係止固定するための係止部150gを設けたも
のである。なお、図7は第1実施形態に対して本実施形
態を適用した例であり、図8は第5実施形態に対して本
実施形態を適用した例である。
【0054】そして、図7では第1、2サイドキャップ
部152、153に係止部150g構成するL字状の突
起部150hを設け、第1、2タンク本体部133、1
34に突起部150hを係止する係止溝150jを形成
している。また、図8ではキャップ本体150eに突起
部150hを設け、サイドキャップ部150fに係止溝
150jを形成している。
【0055】これにより、キャップ本体150e又はキ
ャップ150を治具で固定することなくコアプレート1
30に組み付けることができるとともに、キャップ本体
150e又はキャップ150とコアプレート130との
ろう付けを確実なものとすることができる。
【0056】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、本発明に係る熱交換器をハイブリッド自動車に適用
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その
他のものにも適用することができる。
【0057】また、上述の実施形態では、漏れ検査用の
流体としてHeガスを用いたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、その他の気体又は液体であてもよ
い。
【0058】また、上述実施形態では、チューブ11
1、121、141、コアプレート130、タンク本体
部133、134、キャップ150及びタンクキャップ
160をろう付けしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、溶接や接着等のその他の接合方法であって
もよい。
【0059】また、上述実施形態では、チューブ11
1、121、141が上下方向に延びていたが、本発明
はこれに限定されるものはなく、例えばチューブ11
1、121、141が水平方向に延びていてもよい。
【0060】また、上述の実施形態では、ラジエータ1
00を組み立てる際に、ダミーチューブ141と第1、
2チューブ111、121とを、第1、2フィン11
2、122とダミーチューブ141間に配設されたダミ
ーフィンとを区別することなく、チューブとフィンとを
順次積層しながら組み立てることにより、熱移動防止部
140aを設けながら、ラジエータ100の組み付け作
業性を向上させたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、ダミーチューブ141及びダミーフィンを廃止
して、単純な断熱空間としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るラジエータの正面
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るラジエータにおけ
るタンク連結部の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るラジエータにおけ
るタンク連結部の斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るラジエータにおけ
るタンク連結部の分解斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るラジエータにおけ
るタンク連結部の分解斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るラジエータにおけ
るキャップ本体の斜視図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係るラジエータにおけ
るタンク連結部の分解斜視図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るラジエータにおけ
るタンク連結部の分解斜視図である。
【図9】従来の技術に係るラジエータのセパレータ部分
の断面図である。
【符号の説明】
113…第1ヘッダタンク、123…第2ヘッダタン
ク、130…コアプレート、133…第1タンク本体
部、134…第2タンク本体部、140…タンク連結
部、150…キャップ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1流体が流通する複数本の第1チュー
    ブ(111)と、 前記第1チューブ(111)の長手方向両端側に接合さ
    れたコアプレート(130)及び前記コアプレート(1
    30)に接合された第1タンク本体部(133)を有し
    て構成され、前記第1チューブ(111)の長手方向と
    直交する方向に延びて前記複数本の第1チューブ(11
    1)と連通する第1ヘッダタンク(113)と、 第2流体が流通する複数本の第2チューブ(121)
    と、 前記第2チューブ(121)の長手方向両端側に接合さ
    れたコアプレート(130)及び前記コアプレート(1
    30)に接合された第2タンク本体部(134)を有し
    て構成され、前記第2チューブ(121)の長手方向と
    直交する方向に延びて前記複数本の第2チューブ(12
    1)と連通する第2ヘッダタンク(123)とを備え、 前記第1ヘッダタンク(113)のコアプレート(13
    0)と前記第2ヘッダタンク(123)のコアプレート
    (130)とは一枚の板材から一体形成され、一方、前
    記第1、2タンク本体部(133、134)はそれぞれ
    別体に形成された後、前記第1、2コアプレート(13
    0)に接合されており、 前記コアプレート(130)のうち前記第1、2タンク
    本体部(133、134)が接合されていないタンク連
    結部(140)には、前記両ヘッダタンク(113、1
    23)の長手方向及び前記チューブ(111、121)
    の長手方向と直交する方向に開口した角パイプ状のキャ
    ップ(150)が配設され、 さらに、前記キャップ(150)に形成された4つの壁
    面のうち一の壁面により前記コアプレート(130)の
    内壁面(130a)側が閉塞されているとともに、前記
    一の壁面と直交する他の2つの壁面のうち一方の壁面に
    より前記第1ヘッダタンク(113)の長手方向端部側
    が閉塞され、他方の壁面により前記第2ヘッダタンク
    (123)の長手方向端部側が閉塞されていることを特
    徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記キャップ(150)には、前記第
    1、2タンク本体部(133、134)のうち少なくと
    も一方に係止固定される係止部(150g)が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 第1流体が流通する複数本の第1チュー
    ブ(111)と、 前記第1チューブ(111)の長手方向両端側に接合さ
    れたコアプレート(130)及び前記コアプレート(1
    30)に接合された第1タンク本体部(133)を有し
    て構成され、前記第1チューブ(111)の長手方向と
    直交する方向に延びて前記複数本の第1チューブ(11
    1)と連通する第1ヘッダタンク(113)と、 第2流体が流通する複数本の第2チューブ(121)
    と、 前記第2チューブ(121)の長手方向両端側に接合さ
    れたコアプレート(130)及び前記コアプレート(1
    30)に接合された第2タンク本体部(134)を有し
    て構成され、前記第2チューブ(121)の長手方向と
    直交する方向に延びて前記複数本の第2チューブ(12
    1)と連通する第2ヘッダタンク(123)とを備え、 前記第1ヘッダタンク(113)のコアプレート(13
    0)と前記第2ヘッダタンク(123)のコアプレート
    (130)とは一枚の板材から一体形成され、一方、前
    記第1、2タンク本体部(133、134)はそれぞれ
    別体に形成された後、前記第1、2コアプレート(13
    0)に接合されており、 前記コアプレート(130)のうち前記第1、2タンク
    本体部(133、134)が接合されていないタンク連
    結部(140)には、前記両ヘッダタンク(113、1
    23)の長手方向から見て、前記コアプレート(13
    0)を挟み込むように断面形状が略U字状に形成された
    キャップ本体部(150e)、及び前記両ヘッダタンク
    (113、123)の長手方向端部のうち前記タンク連
    結部(140)側を閉塞するサイドキャップ部(150
    f)が配設されていることを特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記キャップ本体(150e)には、前
    記第1、2タンク本体部(133、134)のうち少な
    くとも一方に係止固定される係止部(150g)が設け
    られていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 前記キャップ本体(150e)は、U字
    状の板バネとなるように構成されていることを特徴とす
    る請求項3又は4に記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記第1、2チューブ(111、12
    1)は同一形状及び同一寸法を有するとともに、同一の
    ピッチ寸法にて前記コアプレート(130)に接合さ
    れ、 さらに、前記コアプレート(130)のうち前記タンク
    連結部(140)には、前記第1、2チューブ(11
    1、121)は同一形状及び同一寸法を有するダミーチ
    ューブ(141)が前記第1、2チューブ(111、1
    21)と同一のピッチ寸法にて接合されていることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱交
    換器。
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