JP2003028019A - 燃料用フィルタ装置 - Google Patents

燃料用フィルタ装置

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JP2003028019A JP2001215668A JP2001215668A JP2003028019A JP 2003028019 A JP2003028019 A JP 2003028019A JP 2001215668 A JP2001215668 A JP 2001215668A JP 2001215668 A JP2001215668 A JP 2001215668A JP 2003028019 A JP2003028019 A JP 2003028019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料用フィルタ装置における油水の分離機能
をより向上させる。 【解決手段】 燃料タンクT内にある燃料吸い込み口H
aにフィルタ体1の内部空間10を連通させるように取
り付けられるフィルタ装置Fである。フィルタ体1は二
以上のフィルタ層3、3…を積層させて構成されてい
る。二以上のフィルタ層3、3…のうち、フィルタ体1
の外面11を構成するフィルタ層3が油水分離機能を備
えた織物メッシュにより構成されており、しかも、この
織物メッシュに織物メッシュの内面側において隣り合う
フィルタ層3が不織布により構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料タンク内に
ある燃料吸い込み口に取り付けられて用いられる燃料用
フィルタ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内の燃料は当該燃料タンク内
に配される吸い込みパイプなどを通じて内燃機関側に移
送される。
【0003】このように移送される燃料から水を取り除
くと共に、異物がフューエルポンプに送り込まれないよ
うにするために、かかる吸い込みパイプの燃料吸い込み
口にはフィルタが取り付けられる。
【0004】こうしたフィルタとして、公開特許公報所
載の特開2000−246026に係るフィルタがあ
る。
【0005】かかるフィルタは、押し出しメッシュの外
層と不織布の内層とを有した袋状をなしている。
【0006】そして、かかるフィルタによれば、かかる
外層によってある程度の油水分離をなすことができ、ま
た、かかる内層によって塵芥、繊維片、剥離したメッキ
片、ハンダかすなどの異物の除去をなすことができるこ
とが認められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記油水の
分離は網目が細かいほど向上することが認められるが、
前記従来のフィルタは、外層を押し出しメッシュとして
いるため、当該外層の網目を細かくすることには限界を
有している。
【0008】そこで、この発明は、この種の燃料用フィ
ルタ装置における油水の分離機能をより向上させること
を主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、燃料用フィルタ装
置を、袋状をなすフィルタ体を有し、燃料タンク内にあ
る燃料吸い込み口に当該フィルタ体の内部空間を連通さ
せるように取り付けられるフィルタ装置であって、前記
フィルタ体は二以上のフィルタ層を積層させて構成され
ていると共に、この二以上のフィルタ層のうち、前記フ
ィルタ体の外面を構成するフィルタ層(以下、第一のフ
ィルタ層という。)が油水分離機能を備えた織物メッシ
ュにより構成されており、しかも、この織物メッシュに
当該織物メッシュの内面側において隣り合うフィルタ層
(以下、第二のフィルタ層という。)が不織布により構
成されているものとした。
【0010】かかる構成によれば、前記第一のフィルタ
層が、油水分離に十分な細かさの網目を持つように織り
込むことが可能な織物メッシュとされていることから、
この第一のフィルタ層を合成樹脂製の押し出しメッシュ
とした場合に比べフィルタ体の内部空間への水の進入を
より確実に阻止することができる。
【0011】また、この第一のフィルタ層の内面側にお
いて当該第一のフィルタ層に隣り合う不織布によって構
成された第二のフィルタ層によって、当該第一のフィル
タ層を透過した燃料に含まれる異物を効果的に除去する
ことができる。これにより、フューエルポンプへの異物
の吸入を減少させることができ、かかるフューエルポン
プの寿命を延ばすことができる。
【0012】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の燃料用フィルタ装置がさらに、一端部を燃
料吸い込み口への接続端部とすると共に、他端部をフィ
ルタ体に形成された連通穴への接続端部としたプラスチ
ック製の筒状ソケット体を有していることを特徴として
いる。
【0013】かかる構成によれば、前記筒状ソケット体
の一端部を前記燃料吸い込み口に接続することにより、
当該燃料吸い込み口にフィルタ装置を適切に取り付ける
ことができる。
【0014】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項1記載の燃料用フィルタ装置がさらに、フィルタ体
の下側外面に、燃料タンクの下部内壁面に対するプラス
チック製の接触部が一体に備えられていることを特徴と
している。
【0015】かかる構成によれば、前記フィルタ体を構
成する第一のフィルタ層が前記燃料タンクの下部内壁面
に直接接しないようにすることができ、当該燃料タンク
の内圧の変化などによって当該燃料タンクの下部内壁面
が内外に移動することに伴なって(つまり、燃料タンク
の膨縮に伴って)前記第一のフィルタ層が当該燃料タン
クの下部内壁面の摺接を受け、これにより経時的に痛ん
でしまうといった事態を生じさせることがない。
【0016】また、請求項4記載の発明にあっては、請
求項2記載の燃料用フィルタ装置における袋状をなすフ
ィルタ体が、二以上のフィルタ層を積層させて構成され
ている二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させること
により、又は、二以上のフィルタ層を積層させて構成さ
れているフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側
以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させる
ことにより、構成されていると共に、筒状ソケット体
が、前記接合をなす前のフィルタ基材をインサートとし
たインサート成形によって形成されていることを特徴と
している。
【0017】かかる構成によれば、かかるフィルタ基材
と筒状ソケット体との一体性、すなわち、このフィルタ
基材から形成される前記フィルタ体と当該筒状ソケット
体との一体性を高く確保させることができる。
【0018】また、請求項5記載の発明にあっては、請
求項3記載の燃料用フィルタ装置における袋状をなすフ
ィルタ体が、二以上のフィルタ層を積層させて構成され
ている二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させること
により、又は、二以上のフィルタ層を積層させて構成さ
れているフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側
以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させる
ことにより、構成されていると共に、接触部が、前記接
合をなす前のフィルタ基材をインサートとしたインサー
ト成形によって形成されていることを特徴としている。
【0019】かかる構成によれば、かかるフィルタ基材
と接触部との一体性、すなわち、このフィルタ基材から
形成される前記フィルタ体と当該接触部との一体性を高
く確保させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図11に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0021】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かるフィルタ装置Fを上方から視た状態として、また、
図2は、かかるフィルタ装置Fの使用状態を、当該フィ
ルタ装置Fを断面にした状態で示している。また、図3
は、図2における右側から当該フィルタ装置Fを見て示
している。また、図4は、かかるフィルタ装置Fを構成
するフィルタ体1の断面構成を拡大して示している。ま
た、図5ないし図7は、かかるフィルタ装置Fを構成す
る筒状ソケット体4を、図8ないし図10は、間隔形成
部材6を、それぞれ示している。また、図11は、かか
るフィルタ装置Fのフィルタ体1を構成するフィルタ基
材2を展開させた状態で金型内に配して前記筒状ソケッ
ト体4と接触部5とをインサート成形する手法を理解し
やすいように当該展開状態にあるフィルタ基材2を表す
と共に当該筒状ソケット体4と接触部5の成形位置をこ
れらの輪郭を二点鎖線で表すことによって示したもので
あり、また、同図中の一点鎖線はかかるインサート成形
後に当該フィルタ基材2から袋状をなすフィルタ体1を
形成するに先立っての当該フィルタ基材2の折り込み中
心線を表している。
【0022】この実施の形態にかかる燃料用フィルタ装
置Fは、燃料タンクT内にある燃料吸い込み口Haに取
り付けられて、かかる燃料吸い込み口Haを通じて内燃
機関側に移送される燃料に水や異物を入り込ませないよ
うにするためのものである。
【0023】典型的には、かかるフィルタ装置Fは、燃
料タンクT内に燃料吸い込み口Haを位置させた吸い込
みパイプHの当該燃料吸い込み口Haに取り付けられ
る。
【0024】また、かかる燃料吸い込み口Haを通じた
内燃機関側への燃料の移送は、燃料タンクT内に配され
るフューエルポンプPあるいは燃料タンクT外に配され
るフューエルポンプによってなされる。
【0025】かかるフィルタ装置Fは、袋状をなすフィ
ルタ体1を有している。そして、かかるフィルタ装置F
は、この袋状をなすフィルタ体1の内部空間10を、前
記燃料吸い込み口Haに連通させるように、当該燃料吸
い込み口Haに取り付けられるものとなっている。
【0026】また、かかるフィルタ体1は二以上のフィ
ルタ層3、3…を積層させることによって構成されてい
る。(図4)すなわち、かかるフィルタ体1は、二以上
のフィルタ層3、3…を積層させて構成されているフィ
ルタ基材2を袋状に形成することによって構成されてい
る。
【0027】そして、かかるフィルタ体1は、前記二以
上のフィルタ層3、3…のうち、当該フィルタ体1の外
面11を構成するフィルタ層3(以下、第一のフィルタ
層30という。)を油水分離機能を備えた織物メッシュ
により構成させていると共に、この第一のフィルタ層3
0に当該第一のフィルタ層30の内面側において隣り合
うフィルタ層3(以下、第二のフィルタ層31とい
う。)を不織布により構成させている。
【0028】かかる第一のフィルタ層30を構成する織
物メッシュは、油水分離に十分な細かさの網目を持つよ
うに構成されるものであって、畳織、平織、あや織、朱
子織などによって構成される。また、かかる織物メッシ
ュは、典型的には、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、
ポリプロピレン繊維などの合成繊維を前記油水分離に十
分な細かさの網目を持つように織り込むことによって構
成される。
【0029】また、かかる第二のフィルタ層31を構成
する不織布は、前記燃料に含まれる異物を効果的に除去
するように構成されるものである。また、かかる不織布
は、典型的には、スパンボンド法、メルトブローン法な
どの各種の方法によってマット状ないしはシート状に成
形されたナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピ
レン繊維などの合成繊維によって構成される。
【0030】図示の例にあっては、前記織物メッシュお
よび不織布の双方を合成繊維によって構成するようにし
ている。
【0031】そして、前記第一のフィルタ層30及び第
二のフィルタ層31を備えた一枚のフィルタ基材2を、
第二のフィルタ層31を内側にするように二つ折りにす
ると共に、折った側以外で対面されるフィルタ基材2の
縁部20同士を接合させることにより、袋状をなす前記
フィルタ体1を構成させている。
【0032】かかるフィルタ基材2の縁部20同士の接
合は、典型的には、超音波溶着や高周波溶着によってな
すことができる。
【0033】また、前記第一のフィルタ層30を構成す
る合成繊維と第二のフィルタ層31を構成する合成繊維
とを同質の合成樹脂からなるものとしておくことによ
り、かかる溶着によって両フィルタ層3を溶着部分にお
いて強固に一体化させることができる。
【0034】また、前記第一のフィルタ層30と第二の
フィルタ層31とを、前記のように接合されるフィルタ
基材2の縁部20以外の箇所において、当該フィルタ基
材2を袋状に成形する前にスポット的に溶着させておい
ても良く、このようにしておくことにより、両フィルタ
層30、31の間に前記のように接合されるフィルタ基
材2の縁部20以外の箇所において不必要な隙間が生じ
ないようにすることができる。
【0035】なお、図示の例とは異なり、前記第一のフ
ィルタ層30及び第二のフィルタ層31を備えた二枚の
フィルタ基材2、2の縁部20同士を接合させることに
よっても、袋状をなす前記フィルタ体1を構成させるこ
とができる。
【0036】また、図示の例にあっては、前記第二のフ
ィルタ層31の内面側にさらに不織布からなる第三のフ
ィルタ層32が設けられており、燃料に含まれる異物を
この第三のフィルタ層32によっても除去させるように
なっている。
【0037】この実施の形態にかかるフィルタ装置Fに
あっては、前記第一のフィルタ層30が、油水分離に十
分な細かさの網目を持つように織り込むことが可能な織
物メッシュとされていることから、この第一のフィルタ
層30を合成樹脂製の押出しメッシュとした場合に比べ
フィルタ体1の内部空間10への水の進入をより確実に
阻止することができる。
【0038】また、この第一のフィルタ層30の内面側
において当該第一のフィルタ層30に隣り合う不織布に
よって構成された第二のフィルタ層31によって、当該
第一のフィルタ層30を透過した燃料に含まれる異物を
効果的に除去することができる。これにより、フューエ
ルポンプへの異物の吸入を減少させることができ、かか
るフューエルポンプの寿命を延ばすことができる。
【0039】また、この実施の形態にあっては、前記フ
ィルタ装置Fが、一端部40を前記燃料吸い込み口Ha
への接続端部とすると共に、他端部41を前記フィルタ
体1に形成された連通穴12への接続端部としたプラス
チック製の筒状ソケット体4を有している。
【0040】具体的には、この実施の形態にあっては、
かかる筒状ソケット体4は、両端部40、41を開放さ
せた筒状体として構成されている。そして、かかる筒状
ソケット体4は、平面視の状態においてほぼ長方形状を
なす前記フィルタ体1の一端側であって、当該フィルタ
体1の上面13に形成された連通穴12に、他端部41
を連通させるように当該フィルタ体1に一体に設けられ
ている。
【0041】すなわち、この実施の形態にあっては、か
かる筒状ソケット体4は、前記他端部41側に当該筒状
ソケット体4の筒軸を巡る向きに形成された外鍔部42
を有している。そして、かかる筒状ソケット体4は、前
記外鍔部42と前記筒状ソケット体4の他端部41の開
口縁との間にある部分を前記フィルタ体1の連通穴12
への差込部43としていると共に、この外鍔部42の鍔
面を前記フィルタ体1の外面11に一体に接合させた状
態で当該差込部43を当該フィルタ体1内に入れ込ませ
た構成としてあり、これにより、当該フィルタ体1の内
部空間10に流入されてくる濾過後の燃料を前記燃料吸
い込み口Ha側に案内するようになっている。
【0042】これにより、この実施の形態にあっては、
前記筒状ソケット体4の一端部40を前記燃料吸い込み
口Haに接続することにより、当該燃料吸い込み口Ha
にフィルタ装置Fを適切に取り付けることができる。
【0043】この実施の形態にあっては、かかる筒状ソ
ケット体4が前記のようにフィルタ体1の一端側に備え
られていることから、かかるフィルタ体1はその他端側
から一端側に向けて次第に燃料吸い込み口Ha側に近付
くように傾斜状に燃料タンクT内に配され、その他端側
の下面14側において燃料タンクTの下部内壁面Taに
接するものとされる。(図2)
【0044】また、この実施の形態にあっては、かかる
筒状ソケット体4を、前記接合をなす前のフィルタ基材
2をインサートとしたインサート成形によって形成させ
ている。
【0045】具体的には、金型内に前記連通穴12を形
成させたフィルタ基材2を配させた状態で、この連通穴
12に前記差込部43が入り込み、かつ、当該連通穴1
2を巡る当該フィルタ基材2の第一のフィルタ層30の
外面に前記外鍔部42の鍔面が密着するように、かかる
筒状ソケット体4をインサート成形によって形成させて
いる。
【0046】これにより、この実施の形態にあっては、
かかるフィルタ基材2と筒状ソケット体4との一体性、
すなわち、このフィルタ基材2から形成される前記フィ
ルタ体1と当該筒状ソケット体4との一体性を高く確保
させることができる。
【0047】また、この実施の形態にあっては、前記フ
ィルタ体1の下側の外面11に、燃料タンクTの下部内
壁面Taに対するプラスチック製の接触部5が一体に備
えられている。
【0048】具体的には、この実施の形態にあっては、
かかる接触部5は、前記のように燃料タンクT内に傾斜
状に配されるフィルタ体1における当該フィルタ体1の
他端側の下面14において、当該フィルタ体1に一体に
設けられている。
【0049】かかる接触部5は、前記フィルタ体1の幅
方向に長いほぼ長方形状の板状をなすように構成されて
おり、その上面50を当該フィルタ体1の下面14に密
着させた状態で、当該フィルタ体1に一体に設けられて
いる。
【0050】これにより、この実施の形態にあっては、
前記フィルタ体1を構成する第一のフィルタ層30が前
記燃料タンクTの下部内壁面Taに直接接しないように
することができ、当該燃料タンクTの内圧の変化などに
よって当該燃料タンクTの下部内壁面Taが内外に移動
することに伴なって(つまり、燃料タンクTの膨縮に伴
って)前記第一のフィルタ層30が当該燃料タンクTの
下部内壁面Taの摺接を受け、これにより経時的に痛ん
でしまうといった事態を生じさせることがない。
【0051】また、この実施の形態にあっては、かかる
接触部5を、前記接合をなす前のフィルタ基材2をイン
サートとしたインサート成形によって形成させている。
【0052】具体的には、金型内に前記連通穴12を形
成させたフィルタ基材2を配させた状態で、当該フィル
タ基材2の第一のフィルタ層30の外面に前記接触部5
の一面が密着するように、かかる接触部5をインサート
成形によって形成させている。
【0053】これにより、この実施の形態にあっては、
かかるフィルタ基材2と接触部5との一体性、すなわ
ち、このフィルタ基材2から形成される前記フィルタ体
1と当該接触部5との一体性を高く確保させることがで
きる。
【0054】なお、この実施の形態にあっては、前記フ
ィルタ体1内に、このフィルタ体1内に常時前記内部空
間10を適切に形成させる間隔形成部材6が納められて
いる。
【0055】この実施の形態にあっては、かかる間隔形
成部材6は、(1)前記フィルタ体1の長さ方向にほぼ
亙る長さを備えた主骨部60と、(2)この主骨部60
に交叉状に交わり、かつ、交わる箇所で当該主骨部60
に一体に接合された複数の枝骨部61、61…と、
(3)この複数の枝骨部61、61…と、主骨部60の
両端とにそれぞれ設けられた間隔形成体62、63と、
(4)前記筒状ソケット体4の差込部43へのはめ付け
部64とを備えている。
【0056】具体的には、前記枝骨部61に設けられた
間隔形成体62は、当該枝骨部61の下方に突き出す下
方突き出し部62aを有している。
【0057】各下方突き出し部62a、62a…は、い
ずれも突き出し端面を湾曲面としており、フィルタ体1
の内面に突き立ち状に当接しないように構成されてい
る。また、前記接触部5の形成された側から前記筒状ソ
ケット体4の形成された側に向かうに連れて、下方突き
出し部62aの突き出し端面が次第に上方に位置される
ように、各枝骨部61、61…が形成されている。
【0058】また、前記主骨部60に設けられた間隔形
成体63は、当該主骨部60の末端部から下方に向けて
突き出すように形成されると共に、突き出し端面63a
を上方側を湾曲内側とする湾曲面とした橇状をなすよう
に構成されている。また、かかる間隔形成体63は、そ
の末端を前記主骨部60の中央側に向けるように形成さ
れている。
【0059】また、前記はめ付け部64は、この実施の
形態にあっては、前記主骨部60に形成された穴65に
おける当該主骨部60の上面側にある穴縁部を巡る周回
リブ状をなすように構成されている。
【0060】かかるはめ付け部64は、前記フィルタ体
1の内部空間10に前記連通穴12を通じて差し込まれ
た前記筒状ソケット体4の差込部43内にはめ込まれる
ようになっており、このはめ込み状態において前記穴6
5と当該筒状ソケット体4の内部とが連通するようにし
てある。(図2)
【0061】具体的には、この実施の形態にあっては、
前記フィルタ基材2に前記筒状ソケット体4と接触部5
とを形成させた状態で、当該フィルタ基材2の前記第三
のフィルタ層32に前記間隔形成部材6の上面となる側
を向き合わせる向きで前記差込部43に前記はめ付け部
64をはめ込ませ、この後、当該フィルタ基材2を当該
第三のフィルタ層32が設けられている側を内側として
二つ折りにすると共に、このように二つ折りにされて向
き合わされたフィルタ基材2における折った側以外の縁
部20同士を接合させることにより、かかる間隔形成部
材6をフィルタ体1の内部空間10に納めさせるように
している。
【0062】
【発明の効果】この発明にかかる燃料用フィルタ装置に
あっては、フィルタ体の外面を構成するフィルタ層が、
油水分離に十分な細かさの網目を持つように織り込むこ
とが可能な織物メッシュとされていることから、このフ
ィルタ層を合成樹脂製の押出しメッシュとした場合に比
べフィルタ体の内部空間への水の進入をより確実に阻止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタ装置Fの平面図
【図2】同使用状態を示す断面図(図1におけるA−A
線相当位置)
【図3】同側面図
【図4】フィルタ体1の拡大断面構成図
【図5】筒状ソケット体4の平面図
【図6】同側面図
【図7】図5におけるB−B線断面図
【図8】間隔形成部材6の平面図
【図9】同断面図
【図10】同底面図
【図11】フィルタ基材2の展開状態を示す構成図
【符号の説明】
T 燃料タンク F フィルタ装置 Ha 燃料吸い込み口 1 フィルタ体 10 内部空間 11 外面 3 フィルタ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 靖知 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 Fターム(参考) 4D064 AA23 BM07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状をなすフィルタ体を有し、燃料タン
    ク内にある燃料吸い込み口に当該フィルタ体の内部空間
    を連通させるように取り付けられるフィルタ装置であっ
    て、 前記フィルタ体は二以上のフィルタ層を積層させて構成
    されていると共に、 この二以上のフィルタ層のうち、前記フィルタ体の外面
    を構成するフィルタ層が油水分離機能を備えた織物メッ
    シュにより構成されており、 しかも、この織物メッシュに当該織物メッシュの内面側
    において隣り合うフィルタ層が不織布により構成されて
    いることを特徴とする燃料用フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 一端部を燃料吸い込み口への接続端部と
    すると共に、他端部をフィルタ体に形成された連通穴へ
    の接続端部としたプラスチック製の筒状ソケット体を有
    していることを特徴とする請求項1記載の燃料用フィル
    タ装置。
  3. 【請求項3】 フィルタ体の下側外面に、燃料タンクの
    下部内壁面に対するプラスチック製の接触部が一体に備
    えられていることを特徴とする請求項1記載の燃料用フ
    ィルタ装置。
  4. 【請求項4】 袋状をなすフィルタ体が、二以上のフィ
    ルタ層を積層させて構成されている二枚のフィルタ基材
    の縁部同士を接合させることにより、又は、二以上のフ
    ィルタ層を積層させて構成されているフィルタ基材を二
    つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ
    基材の縁部同士を接合させることにより、構成されてい
    ると共に、 筒状ソケット体が、前記接合をなす前のフィルタ基材を
    インサートとしたインサート成形によって形成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の燃料用フィルタ装
    置。
  5. 【請求項5】 袋状をなすフィルタ体が、二以上のフィ
    ルタ層を積層させて構成されている二枚のフィルタ基材
    の縁部同士を接合させることにより、又は、二以上のフ
    ィルタ層を積層させて構成されているフィルタ基材を二
    つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ
    基材の縁部同士を接合させることにより、構成されてい
    ると共に、 接触部が、前記接合をなす前のフィルタ基材をインサー
    トとしたインサート成形によって形成されていることを
    特徴とする請求項3記載の燃料用フィルタ装置。
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