JPH0910503A - 燃料フィルタおよびそれを用いた燃料供給装置 - Google Patents

燃料フィルタおよびそれを用いた燃料供給装置

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JPH0910503A
JPH0910503A JP7163487A JP16348795A JPH0910503A JP H0910503 A JPH0910503 A JP H0910503A JP 7163487 A JP7163487 A JP 7163487A JP 16348795 A JP16348795 A JP 16348795A JP H0910503 A JPH0910503 A JP H0910503A
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JP
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fuel
water
filter
inner bag
bag
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JP7163487A
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English (en)
Inventor
Kenji Ueda
賢二 上田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/22Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system
    • F02M37/32Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system characterised by filters or filter arrangements
    • F02M37/50Filters arranged in or on fuel tanks

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水の浸入を阻止する燃料フィルタおよびそれ
を用いた燃料供給装置を提供する。 【構成】 燃料フィルタ21はキャップ22、吸入部2
3、プロテクタ25、外袋27および内袋28から構成
される。内袋28は、非撥水性を有する繊維からなる内
側濾布28aおよび内側濾布28bから構成され、例え
ばナイロンが用いられる。内側濾布28a、bのそれぞ
れのメッシュは目開きが60μmに設定される。内袋2
8の周囲を覆う外袋27は、外側濾布27aおよび外側
濾布27bとからなり、撥水性を有する例えばポリプロ
ピレンからなる繊維より構成される。外側濾布27a、
bのそれぞれのメッシュは目開きが80μmに設定され
る。このように撥水性を有する外袋27と非撥水性を有
する内袋28と組合わせた燃料フィルタ21は、外袋2
7の外部からの水を浸入を阻止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料フィルタおよびそ
れを用いた燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料タンク内に混入する水は、燃
料タンク内の燃料とともに燃料ポンプにより汲上げら
れ、燃料配管の途中に位置する高圧燃料フィルタにより
その大部分が除去される。この高圧燃料フィルタで除去
されず高圧燃料フィルタを通過した水は、加圧燃料とと
もに燃料レール内に送られ、プレッシャレギュレータを
介して余剰燃料を燃料タンクに戻すリターン管を通り燃
料タンク内に戻される。
【0003】この種の構成からなるプレッシャレギュレ
ータおよびリターン管を有する燃料供給システムにおい
ては、燃料ポンプと燃料レールとを接続する燃料配管内
を流れる燃料の流速が速いため、燃料配管または燃料レ
ール内の水はリターン管を介して燃料タンクに排出され
る。したがって、燃料配管または燃料レール内に水が残
留することがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この燃料レ
ールに取付られたプレッシャレギュレータのリターン管
を介して余剰燃料を燃料タンクに戻す燃料供給システム
からリターン管を廃止したものをリターンレス型とい
い、このリターンレス型の燃料供給システムにおいて
は、燃料ポンプから燃料配管または燃料レール内に流入
した水の排出先がなくなるため、燃料配管または燃料レ
ール内に水が残留することになる。すると、この残留し
た水が噴射燃料に混入し内燃機関の点火不調を招くとい
う問題を生ずる。
【0005】また、リターンレス型の燃料供給システム
においては、例えば燃料ポンプを電圧デューティ比制御
することで燃料の圧送流量を調節していることから、プ
レッシャレギュレータおよびリターン管を有する燃料供
給システムと比較すると燃料配管内を流れる加圧燃料の
流速が遅くなる。すると、燃料ポンプによる加圧燃料流
により燃料配管内に残留する水を燃料レール側に押出し
難くなるため、燃料管内に水が残留し易い。例えば燃料
配管のレイアウトによって燃料配管の高低差を有する屈
曲部ができると、この屈曲部において特に水が溜まり易
くなり残留した水の表面張力によって燃料配管内を閉塞
する場合がある。このような場合、燃料配管内を閉塞し
た水が燃料配管の腐食を招き燃料配管からの燃料漏れを
生ずる恐れがある。また燃料配管内を閉塞した水が凍結
することで燃料の流通が妨げられるため、燃料ポンプで
汲上げられた加圧燃料が燃料レールに供給されず燃料噴
射弁から燃料が噴射されないという問題を生ずる。
【0006】本発明の目的は、水の浸入を阻止する燃料
フィルタおよびそれを用いた燃料供給装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明による請求項1記載の燃料供給装置は、燃料
ポンプで汲上げた燃料を配管を通して燃料噴射弁に供給
し、この燃料噴射弁から内燃機関に燃料を噴射供給する
ようにしたリターンレス型の燃料供給装置であって、前
記燃料ポンプは、水の浸入を阻止可能な燃料フィルタを
有することを特徴とする。
【0008】また、本発明による請求項2記載の燃料供
給装置は、請求項1記載の燃料供給装置において、前記
燃料フィルタは、ポリプロピレンからなる撥水性濾布を
有することを特徴とする。さらに、本発明による請求項
3記載の燃料供給装置は、請求項1記載の燃料供給装置
において、前記燃料フィルタは、撥水性樹脂がコーティ
ングされた撥水性濾布を有することを特徴とする。
【0009】本発明による請求項4記載の燃料フィルタ
は、少なくとも燃料タンク底側に非撥水性メッシュを有
する内袋と、前記内袋の外周を覆うとともに、前記非撥
水性メッシュと対向する位置に撥水性メッシュを有する
外袋と、前記内袋内に開口し前記内袋内の濾過燃料が流
通する吸入口が形成される吸入部とを備えたことを特徴
とする。
【0010】また、本発明による請求項5記載の燃料フ
ィルタは、請求項4記載の燃料フィルタにおいて、前記
撥水性メッシュの最大通過可能粒径は、前記非撥水性メ
ッシュの最大通過可能粒径より20μm〜30μm大き
いことを特徴とする。さらに、本発明による請求項6記
載の燃料フィルタは、請求項5記載の燃料フィルタにお
いて、前記非撥水性メッシュの最大通過可能粒径は、5
0μm以上70μm以下であることを特徴とする。
【0011】さらにまた、本発明による請求項7記載の
燃料フィルタは、請求項4、5または6記載の燃料フィ
ルタにおいて、前記撥水性メッシュは、畳織りまたは綾
織りにより形成されることを特徴とする。
【0012】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載の燃料
供給装置によると、水の浸入を阻止可能な燃料フィルタ
を燃料ポンプが有することから、内燃機関に燃料を噴射
供給する燃料噴射弁に水が混入した燃料を供給すること
を防止できる。これにより、噴射燃料に水が混入するこ
とによる内燃機関の点火不調を防止する効果がある。ま
た燃料ポンプと燃料噴射弁とを接続する配管途中に水が
溜まることも防止できるため、残留した水による燃料配
管の腐食および燃料流通の阻止等を防止する効果があ
る。
【0013】また、本発明の請求項2または3記載の燃
料供給装置によると、水の浸入を阻止可能な燃料フィル
タは、ポリプロピレンからなる撥水性濾布または撥水性
樹脂がコーティングされた撥水性濾布を有することか
ら、非撥水性濾布からなる燃料フィルタと較べると、燃
料フィルタの外部から浸入する水を効果的に阻止でき
る。これにより、水の浸入を阻止する能力を向上する効
果がある。
【0014】本発明の請求項4記載の燃料フィルタによ
ると、少なくとも燃料タンク底側に非撥水性メッシュを
有する内袋と、内袋の外周を覆うとともに、非撥水性メ
ッシュと対向する位置に撥水性メッシュを有する外袋と
を備えることから、例えば燃料タンク内の燃料の減少に
より燃料フィルタの燃料タンク底側に水の層が形成され
ても、この水の層に触れる燃料フィルタの外袋には撥水
性メッシュ、内袋には非撥水性メッシュがそれぞれ位置
している。これにより、外袋の撥水性メッシュで水の浸
入を阻止するとともに、外袋を通過して外袋と内袋との
間に水が浸入したとしても外袋が撥水性メッシュ、内袋
が非撥水性メッシュであるため外袋と内袋との間に水の
ブリッジを形成することがない。したがって、外袋と内
袋との間に形成される水のブリッジ内を通って外袋外か
ら内袋内に連続的に水が流入する状態を回避できるた
め、燃料フィルタの外部から浸入する水を阻止する効果
がある。
【0015】また、本発明の請求項5記載の燃料フィル
タによると、撥水性メッシュの最大通過可能粒径は、非
撥水性メッシュの最大通過可能粒径より20μm〜30
μm大きいことから、非撥水性メッシュを有する内袋の
目詰まりの原因となるような粒径を有する塵等の異物を
撥水性メッシュを有する外袋によって除去することがで
きる。これにより、塵等の異物によって内袋が目詰まり
を生ずるまでの時間を延ばすことができるため、燃料フ
ィルタの使用可能期間を延長する効果がある。
【0016】さらに、本発明の請求項6記載の燃料フィ
ルタによると、非撥水性メッシュの最大通過可能粒径は
50μm以上70μm以下であることから、燃料フィル
タによって粒径が70μmより大きな塵等の異物を除去
することができる。これにより、例えばポンプ部材の圧
室内を摺動する摺動部材とポンプ部材との所定微小隙間
に侵入する塵等の異物の粒径を70μm以下に抑えるこ
とができるため、この所定微小隙間に侵入する異物によ
って所定微小隙間が詰まることを防止できる。したがっ
て、異物が所定微小隙間を詰まらせることによる摺動部
材の摺動障害が原因となる燃料ポンプの故障を防止する
効果がある。
【0017】さらにまた、本発明の請求項7記載の燃料
フィルタによると、撥水性メッシュは、畳織りまたは綾
織りにより形成されることから、この畳織りまたは綾織
りによって毛細管現象が生ずる。これにより、撥水性メ
ッシュを有する外袋は毛細管現象によって燃料が浸透し
易くなるため、外袋の表面周囲には燃料膜が形成され易
くなり、また一旦形成された燃料膜は破れ難くなる。す
ると、例えば燃料タンク内の燃料の減少により燃料フィ
ルタの燃料タンク底側に水の層、燃料タンク天井側に空
気の層がそれぞれ形成されても、燃料が充分に満たされ
ているときに形成された燃料膜が外袋の表面周囲を覆っ
ているため、この水の層または空気の層に燃料フィルタ
の外袋が直接触れるのを防止する。したがって、燃料タ
ンク内の燃料の減少しても燃料フィルタ内に水または空
気が侵入するのを防止する効果がある。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明の燃料フィルタを燃料供給装置に
適用した第1実施例を図1〜図4に示す。
【0019】図2に示すように、燃料供給装置は、燃料
タンク1内に配設される燃料ポンプ2と、この燃料ポン
プ2の吐出側に燃料配管31を介して接続される高圧燃
料フィルタ4と、この高圧燃料フィルタ4の出口側に燃
料配管32を介して接続される燃料レール6と、この燃
料レール6に配設され図示しない内燃機関の気筒数分の
吸気ポートに向けて燃料を噴射供給する燃料噴射弁7
と、この燃料レール6に取付られ燃料レール6の内圧を
検出する圧力センサ8と、この圧力センサ8からのセン
サ信号によって燃料ポンプ2を制御する電子制御ユニッ
ト(以下、「ECU」という。)9と、図示しないバッ
テリから燃料ポンプ2に供給される電力を電圧デューテ
ィ比制御によって制御する燃料ポンプコントローラ(以
下、「FPC」という。)10とから構成されている。
【0020】燃料タンク1内に配設される燃料ポンプ2
には、後述する構成からなる燃料フィルタ21が取付ら
れており、この燃料フィルタ21によって燃料に混入す
る水、異物等が取除かれる。そして、この燃料ポンプ2
によって汲上げられた燃料が燃料配管31を介して高圧
燃料フィルタ4に送られる。高圧燃料フィルタ4では、
燃料に含まれる微小な異物、水等をさらに取除き、濾過
された燃料を燃料配管32を介して燃料レール6に送
る。燃料レール6に供給される高圧燃料は、燃料噴射弁
7から図示しない内燃機関の吸入ポートに向けて噴射さ
れる。
【0021】図2に示す燃料供給システムは、リターン
レス型の燃料供給システムであるため、燃料レール6等
から燃料タンク1に戻るリターン管を備えていない。そ
のため、燃料レール6の内圧を検出する圧力センサ8の
センサ信号によって燃料レール6の内圧が所定圧を維持
するように燃料ポンプ2の図示しないポンプモータをF
PC10で制御している。
【0022】図3に示すように、燃料ポンプには、直流
モータ部52とポンプ部53とからなり、直流モータ部
52には給電端子46に供給される電力によって回転駆
動するアーマチャ45がハウジング44内に収容されて
いる。アーマチャ45に固定されるシャフト50の一端
50aは回転可能に支持されている。ポンプ53には、
ケーシング55およびポンプカバー57がハウジング5
4に圧入等によって固定されている。そして、ケーシン
グ55とポンプカバー57との間には、シャフト50の
他端50bに固定されるインペラ56がケーシング55
とポンプカバー57と挟まれるように回転可能に収容さ
れている。インペラ56とその周囲を囲むケーシング5
5およびポンプカバー57との間には、所定微小隙間が
確保されており、この所定微小隙間によってケーシング
55およびポンプカバー57に摺動しながらインペラ5
6が回転できる。いる。またポンプカバー57には、吸
入ポート61から流入した燃料が通る連通孔62が形成
されており、後述する燃料フィルタ21により濾過され
た燃料がこの連通孔62を経由してポンプ室内に吸入さ
れる。そして、インペラ56の回転によりポンプ室に吸
入された燃料はケーシング55の図示しない吐出口を経
由してハウジング54内に入り、ハウジング44の吐出
ポート63から燃料配管31に吐出される。これによ
り、燃料ポンプ2によって濾過燃料が汲上げられる。
【0023】図1および図3に示すように、燃料フィル
タ21はキャップ22、吸入部23、プロテクタ25、
外袋27および内袋28から構成されている。キャップ
22は樹脂成形されており、前述した燃料ポンプ2のポ
ンプカバー57に形成される吸入ポート61に接続可能
な接続部22aを有している。この接続部22aには濾
過された燃料が排出される排出口22bが形成されてい
るほか、ポンプカバー57にキャップ22をワッシャ5
8により固定する係止部22cが形成されている。また
キャップ22内には、一端が排出口22bと連通するL
字形状の通路22dが形成されており、この通路22d
の他端はキャップ22に取付けられる吸入部23の吸入
口23aと連通している。
【0024】吸入部23は、内袋28内に収容されるプ
ロテクタ25と一体に樹脂成形されており、内袋28内
に流入する濾過燃料を吸入口23aを通して前述したキ
ャップ22に導入する。吸入部23とキャップ22と
は、キャップ22に形成される接続部22eへ吸入部2
3に形成される接続部23bが嵌入されることで、それ
ぞれ接続されている。そしてこのキャップ22と吸入部
23とを接続するときに後述する外袋27の濾布および
内袋28の濾布がキャップ22と吸入部23との間に挟
込まれるようにして固定される。
【0025】プロテクタ25は、互いに平行に位置する
2本のベース部25aとこのベース部25aに対して垂
直に立つように形成される複数の逆U字形状の支え部2
5bとから構成されている。このプロテクタ25が内袋
28内に収容されることで内袋28内に所定容積の空間
部が形成され、外袋27および内袋28によって濾過さ
れた燃料が満たされる。
【0026】内袋28は非撥水性を有する繊維からなる
濾布により構成されており、例えばナイロンが用いられ
ている。そして、この内袋28は、燃料フィルタ21を
燃料ポンプに取付けたとき燃料タンク1の天井側に位置
する内側濾布28aと、燃料タンク1の底側に位置する
内側濾布28bと構成される。内側濾布28a、bを通
過することができる塵等の異物の最大粒径が60μmに
なるように内側濾布28a、bのそれぞれのメッシュが
設定されている。ここで、濾布のメッシュを通過するこ
とができる塵等の異物の粒径のうちで最大の粒径を最大
通過可能粒径といい、以下、この最大通過可能粒径のこ
とを「目開き」という。
【0027】この内袋28を構成する内側濾布28aお
よび内側濾布28bは1枚の短冊状の濾布からなりその
中央部に前述した吸入部23の接続部23bを挿入可能
な穴部を形成することで、内袋28内の濾過燃料がキャ
ップ22側に流出できるようになっている。そして、内
袋28の短冊状の濾布は、吸入部23が前述した穴部に
挿入された後、プロテクタ25を上下から包込むように
して折曲げることでプロテクタ25の周囲を覆ってい
る。
【0028】内袋28の周囲を覆う外袋27は、前述し
た内袋28と同様、外側濾布27aおよび外側濾布27
bとからなり、撥水性を有する例えばポリプロピレンか
らなる繊維より構成されている。そして、外側濾布27
a、bのそれぞれのメッシュは目開きが80μmになる
ように設定されている。またこの外袋27を構成する外
側濾布27a、bは、前述した内袋28と同様、1枚の
短冊状の濾布からなり、その中央部には吸入部23の接
続部23bを挿入可能な穴部が形成されている。この穴
部に吸入部23が挿入されることで、内袋28が吸入部
23に取付けられたのと同様、外袋27が吸入部23に
取付けられ内袋28の周囲を覆うように外袋27が上下
から折曲げられている。
【0029】このように吸入部23に内袋28および外
袋27が取付けられることで、吸入部23と一体成形さ
れているプロテクタ25の周囲を覆うようにして内袋2
8および外袋27が位置する。そして、プロテクタ25
の周囲を覆う内袋28および外袋27のそれぞれの周囲
は、燃料タンク1の底側から外側濾布27b、内側濾布
28b、内側濾布28a、外側濾布27aの順に重ねら
れ、この4枚の周囲が一体となるように溶着される。こ
の溶着により、短冊状の濾布が袋状に形成され、外袋2
7および内袋28が形成される。そして、内袋28内に
はプロテクタ25が収容され、外袋27内にはプロテク
タ25を収容した内袋28が収容されることになる。こ
れにより、プロテクタ25は内袋28、外袋27によっ
て二重に包まれることになる。ここで、図1に示す符号
29は前述した溶着によりシールされているシール部を
示すものである。
【0030】ここで、外袋27を構成する外側濾布27
a、bに畳織りまたは綾織りにより織られた濾布を用い
ることにより外側濾布27a、bに毛細管現象を生じさ
せることができる。この外側濾布27a、bに毛細管現
象が生じると、外側濾布27a、bに燃料が浸透し易く
なり外袋27の周囲に燃料膜が形成されるため、例えば
図4(a) に示すように燃料フィルタ21の周囲が燃料膜
によって覆われる。ここで、図4(a) に示す矢印は、燃
料フィルタ21の周囲に位置する燃料が燃料フィルタ2
1内に流入する方向を表したものである。
【0031】例えば図4(b) に示すように、燃料タンク
1内の燃料量が減少することで燃料タンク1内に設けら
れているサブタンク1a内の燃料量も減少する。する
と、サブタンク1a内に配設される燃料フィルタ21の
周囲には、空気の層13、水の層14、燃料の層15に
分離された3つの層が形成されるため、空気の層13ま
たは水の層14に位置する外袋27の周囲を覆う燃料膜
17が破れ易くなる。この燃料膜17が破れると、図4
(b) に示すようにその燃料膜17が破れたところに位置
する空気または水が直接外袋27に触れるため、その燃
料膜が破れた部分より空気または水が外袋27内に侵入
し易くなる。ここで、図4(b) に示す矢印は、燃料フィ
ルタ21の周囲に位置する空気または水が燃料フィルタ
21内に流入する方向を表したものである。
【0032】これに対し、外袋27を構成する外側濾布
27a、bを畳織りの濾布を用いることにより、毛細管
現象によって外側濾布27a、bに浸透することで形成
された燃料膜17は一旦形成されると破れにくい。その
ため、図4(b) に示すように空気の層13、燃料の層1
4、水の層15の3層に分離された中に燃料フィルタ2
1が位置することで外袋27が空気の層13または水の
層15に触れたとしても燃料膜17が容易に破れないた
め、外袋27は燃料膜17に覆われた状態を維持するこ
とができる。これにより、外袋27内に侵入する空気ま
たは水を燃料膜17によって防ぐことができ、図4(b)
に示すような燃料膜17が破れたことによって生ずる空
気または水の侵入を防止する効果がある。
【0033】次に、燃料フィルタ21の作動を図5に基
づいて説明する。図5は、外袋を外部から浸入した水が
内袋の内部に流入する様子を示した説明図で、(a) に比
較例による外袋127および内袋128、(b) に第1実
施例による外袋27および内袋28がそれぞれ示されて
いる。図5(a) に示す比較例においては、外袋127お
よび内袋128がそれぞれ撥水性を有する濾布により構
成されていたため、外袋127の外部から浸入した水が
外袋127と内袋128との間に溜まると、外袋127
の内側と内袋128の外側とを繋ぐようにして水のブリ
ッジ100が形成される。この水のブリッジ100が形
成されることにより、外袋127と内袋128とが水の
ブリッジ100による流路で接続されたような状態とな
る。すると、外袋127の外部から浸入する新たな水が
この水のブリッジ100により形成される流路を通って
内袋128の内側に容易に浸入することができる。つま
り、この水のブリッジ100が一度形成されると、図5
(a) の点線矢印で示すように、ブリッジ100を通って
外袋127の外部から内袋128の内側に水が連続的に
浸入する。したがって、外袋127および内袋128が
あるにもかかわらず、外袋127の外部からは容易に浸
入するため燃料フィルタ21は水を除去することが困難
になる。
【0034】一方、図5(b) に示す第1実施例において
は、外袋27を構成する外側濾布27a、bに撥水性を
有する濾布を用い、内袋28を構成する内側濾布28
a、bに非撥水性を有する濾布を用いたことから、外袋
27の外部から僅かに浸入した水が外袋27と内袋28
との間に溜まったとしても外側濾布27a、bの表面張
力が小さいため、図5(a) で前述したような水のブリッ
ジ100を形成することがなく、撥水性を有する外袋2
7の内側に水玉19aとなって溜まる。そして、非撥水
性を有する内袋28の外側に溜まった水は、水玉19a
を形成することなく内袋28の内側に水滴19bとなっ
て流入する。そのため、外袋27と内袋28との間には
水のブリッジ100が形成されない。これにより、外袋
27の外部から新たに浸入する水は一時的に外袋27と
内袋28との間で溜められた後、徐々に水滴19bとな
って内袋28の内側に流入するため、前述した比較例の
ように、外袋27の外部から浸入した水が内袋27の内
部に連続的に流入することがない。したがって、撥水性
を有する外袋27と非撥水性を有する内袋28と組合わ
せた燃料フィルタ21は、外袋27の外部からの連続的
な水の浸入を阻止することができる。
【0035】また、外袋および内袋ともに非撥水性を有
する濾布により構成したフィルタについては、外袋およ
び内袋とも表面張力が大きいため外袋と内袋との間に溜
まった水が盛上がり、外袋と内袋との間隔が狭いことか
ら同様に水のブリッジが形成される。したがって、連続
的な水の浸入を阻止することができない。次に、外袋2
7および内袋28をそれぞれ構成する濾布のメッシュの
目開きを図6〜図12に基づいて説明する。
【0036】図6に示す特性図は、濾布のメッシュの目
開きに対する水分離性を示したものであり、水分離性の
値が大きい程燃料フィルタ21の濾材に適していること
を示す。また目開きはその値が小さいほど粒径の小さな
塵、異物等を除去することができるが、それに伴い目詰
りも生じ易くなる。ここで、図6に示す点A、点B、点
C、点Dおよび点Eはそれぞれ図7、図8、図9、図1
0および図11に示す各特性図より値をプロットしたも
のである。
【0037】まず、図7〜図11について説明する。図
7〜図11は、濾布の材質およびメッシュの目開きの設
定をパラメータとして、それぞれ流体の流量に対する負
圧の変化を特性として表したものである。図7に示す特
性は、濾布の材質をナイロンにするとともにそのメッシ
ュの目開きを40μmに設定した場合、その濾材を介し
て流体を吸引したときの流体流量を横軸に表し、その濾
材の内外で生ずる差圧を負圧として縦軸に表したもので
ある。濾材を通過する流体は空気の方が水よりもメッシ
ュを通過し易いため、空気中における特性の方が水中に
おける特性よりも負圧値が低く示されている。そして、
この空気中における特性と水中における特性との差が大
きい程、濾材として良好なことを示している。すなわ
ち、燃料を汲上げていた燃料ポンプが燃料の減少により
燃料の液面が低下し空気を吸込んだとすると、この空気
の吸込むことにより空転した燃料ポンプ内の負圧がゼロ
に近づく時間が短い程、例えば水を吸い込む可能性が低
いことから、空気中における特性はゼロに近い程良く、
また空気中における特性と水中における特性との差が大
きい程、濾材として適していることになる。
【0038】そして、図6に示す点Aは、図7に示す流
量が100リットル/Hr のときの空気中における負圧値と水
中における負圧値との差を水分離性の数値として表した
ものである。つまり、メッシュの目開きが40μmであ
るナイロン製の濾布は、水分離性が0.01kgf/cm2
度の値であることを図6の点Aにより表している。
【0039】図8に示す特性は、図7に示す特性と同
様、濾布の材質をナイロンにするとともに、そのメッシ
ュの目開きを60μmに設定した場合の流体流量に対す
る負圧を表したものである。この図8の特性において
は、流量100リットル/Hr のときの空気中における負圧値
と水中における負圧値との差が0.002kgf/cm2 程度
であることから、図6の点Bによりメッシュの目開きが
60μmであるナイロン製の濾布は、水分離性が0.0
02kgf/cm2 程度の値であることを表している。
【0040】図9に示す特性は、図7および図8に示し
た特性と同様、濾布の材質をナイロンにするとともに、
そのメッシュの目開きを90μmに設定した場合の流体
流量に対する負圧を表したものである。この図9の特性
においては、流量100リットル/Hr のときの空気中におけ
る負圧値と水中における負圧値との差が0.001kgf/
cm2 程度であることから、図6の点Cによりメッシュの
目開きが90μmであるナイロン製の濾布は、水分離性
が0.001kgf/cm2 程度の値であることを表してい
る。
【0041】図10に示す特性は、濾布の材質をポリプ
ロピレンにするとともに、そのメッシュの目開きを55
μmに設定した場合の流体流量に対する負圧を表したも
のである。この図10の特性においては、流量100リッ
トル/Hr のときの空気中における負圧値と水中における負
圧値との差が0.011kgf/cm2 程度であることから、
図6の点Dによりメッシュの目開きが55μmであるポ
リプロピレン製の濾布は、水分離性が0.011kgf/cm
2 程度の値であることを表している。
【0042】図11に示す特性は、図10に示した特性
と同様、濾布の材質をポリプロピレンにするとともに、
そのメッシュの目開きを80μmに設定した場合の流体
流量に対する負圧を表したものである。この図11の特
性においては、流量100リットル/Hr のときの空気中にお
ける負圧値と水中における負圧値との差が0.008kg
f/cm2 程度であることから、図6の点Eによりメッシュ
の目開きが80μmであるポリプロピレン製の濾布は、
水分離性が0.008kgf/cm2 程度の値であることを表
している。
【0043】上述したように、図7〜図11の各特性よ
り得られた値が図6に示す点A、点B、点C、点Dおよ
びEにそれぞれ示されており、ナイロン製の濾布よりポ
リプロピレンの製の濾布の方が濾布の材質に適している
ことが判る。したがって、外袋27を構成する外側濾布
27a、bにポリプロピレンを用いることで良好な水分
離性を得ることができ、外袋27の外部から浸入する水
をより効果的に阻止できる。
【0044】なお、図12に示す特性は、濾布の材質を
ポリ塩化ビニリデンにするとともに、そのメッシュの目
開きを60μmに設定した場合の流体流量に対する負圧
を表したものである。この図12の特性においては、流
量100リットル/Hr のときの空気中における負圧値と水中
における負圧値との差が0.01kgf/cm2 程度であるこ
とから、図10に示すメッシュの目開きが55μmであ
るポリプロピレン製の濾布と同等の特性を得ることがき
る。したがって、メッシュの目開きが60μmであるポ
リ塩化ビニリデン製の濾布でも良好な結果が期待でき、
外袋27を構成する外側濾布27a、bに用いることが
できる。
【0045】また、外袋27を構成する外側濾布27
a、bの表面に例えばテフロン等の撥水性樹脂をコーテ
ィングしても良好な結果が期待でき、外袋27を構成す
る外側濾布27a、bに撥水性樹脂をコーティングした
ものを用いることができる。さらに、濾布を織る繊維の
縦糸と横糸とを異なった撥水性を有する樹脂からなる
糸、例えばポリプロピレンからなる糸とポリエチレンか
らなる糸とに設定しても良く、実験により、その濾布の
メッシュの目開きを60μmに設定した場合、流量10
0リットル/Hr のときの空気中における負圧値と水中におけ
る負圧値との差が0.012kgf/cm2 程度であることが
確認されている。したがって、メッシュの目開きが60
μmであるポリプロピレンとポリエチレンとからなる繊
維製の濾布でも良好な結果が期待でき、外袋27を構成
する外側濾布27a、bに用いることができる。
【0046】ここで、外袋27および内袋28のメッシ
ュの目開きの値について説明する。前述したように内袋
28を構成する内側濾布28a、bのメッシュの目開き
は、例えば60μmに設定されており、50〜70μm
の範囲で設定されることが望ましい。このメッシュの目
開きは、前述した燃料ポンプ2を構成するポンプ部53
の摺動部材であるインペラ56とその周囲を囲むポンプ
部材であるケーシング55およびポンプカバー57との
間の所定微小隙間に浸入しても、この所定微小隙間を詰
まらせる可能性のない塵等の異物が通過できる値に設定
されている。粒径が70μmを超える大きさの塵等の異
物がポンプ2内に浸入すると、この所定微小隙間に塵等
の異物が詰まりインペラ56の回転を妨げるため、粒径
70μmを超える異物を内袋28の内側濾布28a、b
で取除く必要がある。
【0047】そこで、内袋28のメッシュの目開きの値
を50〜70μmの範囲で設定することで、この所定微
小隙間を詰まらせる塵等の異物を内袋28のメッシュで
捕捉し、侵入する異物によって所定微小隙間が詰まるこ
とを防止している。これにより、異物が所定微小隙間を
詰まらせることによる摺動部材の摺動障害が原因となる
燃料ポンプの故障を防止できる。
【0048】一方、外袋27を構成する外側濾布27
a、bのメッシュの目開きは、例えば80μmに設定さ
れており、70〜100μmの範囲が望ましい。このメ
ッシュの目開きは、内袋28のメッシュを目詰まりさせ
る可能性のない塵等の異物が通過できる値に設定されて
いる。例えばメッシュの目開きが50〜70μmの範囲
で設定されている内袋28だけでフィルタを構成する
と、メッシュの目開きより大きい粒径を有する塵等の異
物によって内袋28のメッシュが短時間で目詰りを生ず
る。そのため、この内袋28の外側に外袋27を設け、
この外袋27のメッシュの目開きを内袋27のメッシュ
の目開きより例えば20〜30μmの範囲で大きく設定
することで、内袋28のメッシュを目詰まりさせる塵等
の異物を外袋27のメッシュで捕捉することができる。
これにより、内袋28のメッシュが目詰りを生ずるまで
の時間を延長させることができる。したがって、外袋2
7を構成する外側濾布27a、bのメッシュの目開きは
70〜100μmの範囲に設定されている。
【0049】上述したように、内袋28と外袋27とを
それぞれ異なった目開きに設定し、かつ内袋28の目開
きより外袋27の目開きの方が大きくなるように設定す
ることで、外袋27の外部から侵入する水、異物などを
効果的に取除くことができる。またポリプロピレンから
なる撥水性を有する外袋27とナイロンからなる非撥水
性を有する内袋28と組合わせた燃料フィルタ21は、
外袋27の外部からの水を浸入を効果的に阻止すること
ができる。これにより、燃料フィルタ21によって水の
浸入を阻止できるため、図2に示すリターンレス型の燃
料供給システムにおいても、燃料配管32または燃料レ
ール6内に水が残留することを防止できる。したがっ
て、残留した水による内燃機関の点火不調を防止する効
果がある。
【0050】また、図2に示すリターンレス型の燃料供
給システムにおいては、圧力センサ8のセンサ信号によ
って燃料レール6の内圧が所定圧を維持するように燃料
ポンプ2の図示しないポンプモータをFPC10で制御
していることから、プレッシャレギュレータおよびリタ
ーン管を有する燃料供給システムと比較すると燃料配管
内を流れる加圧燃料の流速が遅くなるが、燃料フィルタ
21によって水の浸入を阻止できるため燃料配管32ま
たは燃料レール6内に残留する水がないため、残留する
水によって燃料配管内を閉塞することがない。したがっ
て、残留した水による燃料配管の腐食や、凍結による燃
料の流通が妨げを防止する効果がある。
【0051】(第2実施例)本発明の燃料フィルタを燃
料供給装置に適用した第2実施例を図13に示す。第1
実施例と実質的に同一の構成部分については、同一符号
を付す。図13に示す燃料供給装置は、燃料タンク1内
に配設される燃料ポンプ2と、この燃料ポンプ2の吐出
側に燃料配管31を介して接続される高圧燃料フィルタ
4と、この高圧燃料フィルタ4の出口側に燃料配管35
を介して接続される燃料レール6と、燃料配管35の途
中に接続される燃料戻し配管36を介して接続されるプ
レッシャレギュレータ39と、この燃料レール6に配設
され図示しない内燃機関の気筒数分の吸気ポートに向け
て燃料を噴射供給する燃料噴射弁7とから構成されてい
る。
【0052】燃料タンク1内に配設される燃料ポンプ2
には、第1実施例で説明した燃料フィルタ21が取付ら
れており、この燃料フィルタ21によって燃料に混入す
る水、異物等が取除かれる。そして、この燃料ポンプ2
によって汲上げられた燃料が燃料配管31を介して高圧
燃料フィルタ4に送られる。高圧燃料フィルタ4では、
燃料に含まれる微小な異物、水等をさらに取除き、濾過
された燃料を燃料配管35を介して燃料レール6に送
る。燃料レール6に供給される高圧燃料は、燃料噴射弁
7から図示しない内燃機関の吸入ポートに向けて噴射さ
れる。
【0053】一方、燃料戻し配管36に接続されるプレ
ッシャレギュレータ39は、燃料配管35および燃料レ
ール6内の圧力を所定圧に維持するために設けられてお
り、所定圧を超えたときの余剰燃料が燃料配管37を介
して燃料タンク1内に排出される。これにより、第1実
施例によるリターンレス型の燃料供給システムと較べる
と、図2に示す圧力センサ8、ECU9およびFPC1
0を必要としないため、燃料配管35および燃料レール
6内に水が残留することを防止できるリターンレス型の
燃料供給システムを簡素な構成で実現できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料フィルタの縦断
面図である。
【図2】第1実施例の燃料フィルタを用いた燃料供給装
置の構成図である。
【図3】第1実施例の燃料フィルタおよび燃料ポンプの
縦断面図である。
【図4】燃料フィルタの外袋の周囲に形成される燃料膜
と、その燃料膜が破れたときに燃料フィルタ内に空気ま
たは水が浸入する様子を示した説明図である。
【図5】燃料フィルタの外袋の外部から浸入した水が内
袋の内部に流入する様子を示した説明図である。
【図6】メッシュの目開きに対する水分離性を示した特
性図である。
【図7】メッシュの目開きが40μmのナイロン製濾布
において、流体の流量に対する負圧の変化を示した特性
図である。
【図8】メッシュの目開きが60μmのナイロン製濾布
において、流体の流量に対する負圧の変化を示した特性
図である。
【図9】メッシュの目開きが90μmのナイロン製濾布
において、流体の流量に対する負圧の変化を示した特性
図である。
【図10】メッシュの目開きが55μmのポリプロピレ
ン製濾布において、流体の流量に対する負圧の変化を示
した特性図である。
【図11】メッシュの目開きが80μmのポリプロピレ
ン製濾布において、流体の流量に対する負圧の変化を示
した特性図である。
【図12】メッシュの目開きが60μmのポリ塩化ビニ
リデン製濾布において、流体の流量に対する負圧の変化
を示した特性図である。
【図13】本発明の第2実施例による燃料供給装置の構
成図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 燃料ポンプ 4 高圧燃料フィルタ 6 燃料レール 7 燃料噴射弁 21 燃料フィルタ 23 吸入部 23a 吸入口 25 プロテクタ 27 外袋 27a、b 外側濾布 (撥水性濾布) 28 内袋 28a、b 内側濾布 (非撥水性濾布) 31、32、35 燃料配管(配管) 55 ケーシング 56 インペラ 57 ポンプカバー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ポンプで汲上げた燃料を配管を通し
    て燃料噴射弁に供給し、この燃料噴射弁から内燃機関に
    燃料を噴射供給するようにしたリターンレス型の燃料供
    給装置であって、 前記燃料ポンプは、水の浸入を阻止可能な燃料フィルタ
    を有することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料フィルタは、ポリプロピレンか
    らなる撥水性濾布を有することを特徴とする請求項1記
    載の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料フィルタは、撥水性樹脂がコー
    ティングされた撥水性濾布を有することを特徴とする請
    求項1記載の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも燃料タンク底側に非撥水性メ
    ッシュを有する内袋と、 前記内袋の外周を覆うとともに、前記非撥水性メッシュ
    と対向する位置に撥水性メッシュを有する外袋と、 前記内袋内に開口し前記内袋内の濾過燃料が流通する吸
    入口が形成される吸入部とを備えたことを特徴とする燃
    料フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記撥水性メッシュの最大通過可能粒径
    は、前記非撥水性メッシュの最大通過可能粒径より20
    μm〜30μm大きいことを特徴とする請求項4記載の
    燃料フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記非撥水性メッシュの最大通過可能粒
    径は、50μm以上70μm以下であることを特徴とす
    る請求項5記載の燃料フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記撥水性メッシュは、畳織りまたは綾
    織りにより形成されることを特徴とする請求項4、5ま
    たは6記載の燃料フィルタ。
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