JP4843160B2 - 燃料用フィルタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料タンク内にある燃料吸い込み口に取り付けられて用いられる燃料用フィルタ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンク内の燃料は当該燃料タンク内に配される吸い込みパイプなどを通じて内燃機関側に移送される。
【0003】
このように移送される燃料から水を取り除くと共に、異物がフューエルポンプに送り込まれないようにするために、かかる吸い込みパイプの燃料吸い込み口にはフィルタが取り付けられる。
【0004】
こうしたフィルタとして、公開特許公報所載の特開2000−246026に係るフィルタがある。
【0005】
かかるフィルタは、押し出しメッシュの外層と不織布の内層とを有した袋状をなしている。また、その内部に、当該フィルタを常時膨らんだ袋状に保つ間隔保持材を有している。
【0006】
そして、かかるフィルタによれば、かかる外層によってある程度の油水分離をなすことができ、また、かかる内層によって塵芥、繊維片、剥離したメッキ片、ハンダかすなどの異物の除去をなすことができることが認められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、この種のフィルタは、その下部を燃料タンクの下部内壁面に接しさせるように当該燃料タンク内に配される。
【0008】
従って、かかる燃料タンクの内圧の変化などによって当該燃料タンクの下部内壁面が内外に移動すると、前記間隔保持材が押圧移動などされることとなり、このように間隔保持材が押圧移動などされると当該間隔保持材によって前記内層が摺接を受けることとなる。
【0009】
しかるに、前記従来のフィルタは、このような摺接を受ける内層が不織布によって構成されているため、このような摺接によって当該内層は経時的に痛んでしまい易く、また、このような摺接によって当該不織布を構成する繊維がほつれ、このようなほつれによって生じた繊維片が燃料吸い込み口から内燃機関の側に送り込まれてしまうといった事態を生じさせることが予想される。
【0010】
そこで、この発明は、袋状をなすフィルタ体内に当該フィルタ体を常時膨らんだ袋状に保つ間隔形成部材を備えると共に、当該フィルタ体に不織布により構成された層を有する燃料用フィルタ装置において、かかる間隔形成部材が当該不織布により構成された層に直接摺接しないようにすることを主たる目的とする。
【0013】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、燃料用フィルタ装置を、袋状をなすフィルタ体と、このフィルタ体内に納められて当該フィルタ体を常時膨らんだ袋状に保つ間隔形成部材とを有し、燃料タンク内にある燃料吸い込み口に当該フィルタ体の内部空間を連通させるように取り付けられるフィルタ装置であって、前記フィルタ体は上面部と下面部とを備えていると共に、このフィルタ体の少なくとも下面部が、メッシュからなる内層と、メッシュからなる外層と、不織布からなる中間層とを備え、この内層により間隔形成部材と中間層とが直接摺接しないようにしたものとした。
【0014】
かかる構成によれば、燃料タンクの内圧の変化などによって当該燃料タンクの下部内壁面が内外に移動することに伴なって(つまり、燃料タンクの膨縮に伴って)前記間隔形成部材が押圧移動などされても、このように押圧移動などされる間隔形成部材による摺接を前記中間層が直接受けることがなく、これにより当該中間層が経時的に痛んでしまったり、不織布を構成する繊維がほつれ、このようなほつれによって生じた繊維片が燃料吸い込み口から内燃機関の側に送り込まれてしまうといった事態を生じさせることがない。
【0015】
また、かかる不織布によって構成された中間層をメッシュによって構成された外層と内層との間に挟み込んでいることから、この外層と内層とによってかかる中間層となる不織布を保形してフィルタ体を常時袋状に適切に膨らんだ状態に保つことができる。
【0016】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の燃料用フィルタ装置が、さらに、一端部を燃料吸い込み口への接続端部とすると共に、他端部をフィルタ体に形成された連通穴への接続端部としたプラスチック製の筒状ソケット体を有していることを特徴としている。
【0017】
かかる構成によれば、前記筒状ソケット体の一端部を前記燃料吸い込み口に接続することにより、当該燃料吸い込み口にフィルタ装置を適切に取り付けることができる。
【0018】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載の燃料用フィルタ装置が、さらに、フィルタ体の下側外面に、燃料タンクの下部内壁面に対するプラスチック製の接触部を一体に備えていることを特徴としている。
【0019】
かかる構成によれば、前記フィルタ体を構成する外層が前記燃料タンクの下部内壁面に直接接しないようにすることができ、当該燃料タンクの内圧の変化などによって当該燃料タンクの下部内壁面が内外に移動することに伴なって(つまり、燃料タンクの膨縮に伴って)前記外層が当該燃料タンクの下部内壁面の摺接を受け、これにより経時的に痛んでしまうといった事態を生じさせることがない。
【0026】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1記載の燃料用フィルタ装置における袋状をなすフィルタ体が、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えた二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、又は、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えたフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、構成されていると共に、一端部を燃料吸い込み口への接続端部とすると共に、他端部をフィルタ体に形成された連通穴への接続端部としたプラスチック製の筒状ソケット体を有しており、しかも、この筒状ソケット体が、接合をなす前の前記フィルタ基材をインサートとしたインサート成形によって形成されていることを特徴としている。
【0027】
かかる構成によれば、かかるフィルタ基材と筒状ソケット体との一体性、すなわち、このフィルタ基材から形成される前記フィルタ体と当該筒状ソケット体との一体性を高く確保させることができる。
【0028】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1記載の燃料用フィルタ装置における袋状をなすフィルタ体が、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えた二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、又は、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えたフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、このフィルタ体の下側外面に、燃料タンクの下部内壁面に対するプラスチック製の板状をなす接触部をその上面をフィルタ体に密着させた状態で一体に備えており、構成されていると共に、しかも、この接触部が、前記接合をなす前の前記フィルタ基材をインサートとしたインサート成形によって形成されていることを特徴としている。
【0029】
かかる構成によれば、かかるフィルタ基材と接触部との一体性、すなわち、このフィルタ基材から形成される前記フィルタ体と当該接触部との一体性を高く確保させることができる。
【0030】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項1記載の燃料用フィルタ装置における袋状をなすフィルタ体が、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えた二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、又は、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えたフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、構成されていると共に、前記内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とが同質の合成繊維を含んで構成されていることを特徴としている。
【0031】
かかる構成によれば、溶着によって前記接合される縁部において、前記外層と内層と中間層とを強固に一体化させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図22に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0033】
なお、ここで図1ないし図11は、第一の実施の形態にかかるフィルタ装置Fを、また、図12ないし図22は、第二の実施の形態にかかるフィルタ装置F’を、それぞれ表している。
【0034】
具体的には、図1は、第一の実施の形態にかかるフィルタ装置Fを上方から視た状態として、また、図2は、かかるフィルタ装置Fの使用状態を、当該フィルタ装置Fを断面にした状態で示している。また、図3は、図2における右側から当該フィルタ装置Fを見て示している。また、図4は、かかるフィルタ装置Fを構成するフィルタ体1の断面構成を拡大して示している。また、図5ないし図7は、かかるフィルタ装置Fを構成する筒状ソケット体4を、図8ないし図10は、間隔形成部材6を、それぞれ示している。また、図11は、かかるフィルタ装置Fのフィルタ体1を構成するフィルタ基材2を展開させた状態で金型内に配して前記筒状ソケット体4と接触部5とをインサート成形する手法を理解しやすいように当該展開状態にあるフィルタ基材2を表すと共に当該筒状ソケット体4と接触部5の成形位置をこれらの輪郭を二点鎖線で表すことによって示したものであり、また、同図中の一点鎖線はかかるインサート成形後に当該フィルタ基材2から袋状をなすフィルタ体1を形成するに先立っての当該フィルタ基材2の折り込み中心線を表している。
【0035】
また、図12は、第二の実施の形態にかかるフィルタ装置F’を上方から視た状態として、また、図13は、かかるフィルタ装置F’の使用状態を、当該フィルタ装置F’を断面にした状態で示している。また、図14は、図13における右側から当該フィルタ装置F’を見て示している。また、図15は、かかるフィルタ装置F’を構成するフィルタ体1の断面構成を拡大して示している。また、図16ないし図18は、かかるフィルタ装置F’を構成する筒状ソケット体4を、図19ないし図21は、間隔形成部材6を、それぞれ示している。また、図22は、かかるフィルタ装置F’のフィルタ体1を構成するフィルタ基材2を展開させた状態で金型内に配して前記筒状ソケット体4と接触部5とをインサート成形する手法を理解しやすいように当該展開状態にあるフィルタ基材2を表すと共に当該筒状ソケット体4と接触部5の成形位置をこれらの輪郭を二点鎖線で表すことによって示したものであり、また、同図中の一点鎖線はかかるインサート成形後に当該フィルタ基材2から袋状をなすフィルタ体1を形成するに先立っての当該フィルタ基材2の折り込み中心線を表している。
【0036】
(第一の実施の形態)
先ず、図1ないし図11に示される実施の形態について説明する。
【0037】
この第一の実施の形態にかかる燃料用フィルタ装置Fは、燃料タンクT内にある燃料吸い込み口Haに取り付けられて、かかる燃料吸い込み口Haを通じて内燃機関側に移送される燃料に水や異物を入り込ませないようにするためのものである。
【0038】
典型的には、かかるフィルタ装置Fは、燃料タンクT内に燃料吸い込み口Haを位置させた吸い込みパイプHの当該燃料吸い込み口Haに取り付けられる。
【0039】
また、かかる燃料吸い込み口Haを通じた内燃機関側への燃料の移送は、燃料タンクT内に配されるフューエルポンプPあるいは燃料タンクT外に配されるフューエルポンプによってなされる。
【0040】
かかるフィルタ装置Fは、袋状をなすフィルタ体1を有している。そして、かかるフィルタ装置Fは、この袋状をなすフィルタ体1の内部空間10を、前記燃料吸い込み口Haに連通させるように、当該燃料吸い込み口Haに取り付けられるものとなっている。
【0041】
また、かかるフィルタ装置Fは、前記フィルタ体1内に納められて当該フィルタ体1を常時膨らんだ袋状に保つ間隔形成部材6を有している。
【0042】
また、前記フィルタ体1は上面部13と下面部14とを備えていると共に、このフィルタ体1の少なくとも下面部14が、メッシュからなる内層3aと、不織布からなる外層3bとを備えている。(図4)
【0043】
かかる内層3aを構成するメッシュは、押し出しメッシュや織物メッシュによって構成することができる。
【0044】
織物メッシュとする場合には、典型的には、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維を油水分離に十分な細かさの網目を持つように織り込むことによって構成される。かかる織物メッシュは、例えば、畳織、平織、あや織、朱子織などによって構成することができる。
【0045】
また、かかる外層3bを構成する不織布は、前記燃料に含まれる異物を効果的に除去するように構成されるものである。また、かかる不織布は、典型的には、スパンボンド法、メルトブローン法などの各種の方法によってマット状ないしはシート状に成形されたナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維によって構成される。
【0046】
図1ないし図11に示される例にあっては、前記メッシュおよび不織布の双方を合成繊維によって構成するようにしている。また、この例にあっては、前記上面部13および下面部14の双方が、メッシュからなる内層3aと不織布からなる外層3bとを備えるように構成されている。
【0047】
そして、前記内層3a及び外層3bを備えた一枚のフィルタ基材2を、内層3aを内側にするように二つ折りにすると共に、折った側以外で対面されるフィルタ基材2の縁部20同士を接合させることにより、袋状をなす前記フィルタ体1を構成させている。
【0048】
かかるフィルタ基材2の縁部20同士の接合は、典型的には、超音波溶着や高周波溶着によってなすことができる。
【0049】
また、前記内層3aと外層3bとが同質の合成樹脂からなる繊維を少なくとも含んで構成されたものとしておくことにより、かかる溶着によって両層3a、3bを溶着部分において強固に一体化させることができる。
【0050】
また、前記内層3aと外層3bとを、前記のように接合されるフィルタ基材2の縁部20以外の箇所において、当該フィルタ基材2を袋状に成形する前にスポット的に溶着させておいても良く、このようにしておくことにより、両層3a、3bの間に前記のように接合されるフィルタ基材2の縁部20以外の箇所において不必要な隙間が生じないようにすることができる。
【0051】
なお、図示の例とは異なり、前記内層3a及び外層3bを備えた二枚のフィルタ基材2、2の縁部20同士を接合させることによっても、袋状をなす前記フィルタ体1を構成させることができる。
【0052】
図4に示される内層3aと外層3bを備えたフィルタ装置Fにあっては、前記内層3aがメッシュとしてあることから、前記間隔形成部材6が不織布によって構成される前記外層3bに直接接することがない。特に、この第一の実施の形態にあっては、前記上面部13および下面部14の双方がメッシュからなる内層3aと不織布からなる外層3bとを備えていることから、かかる間隔形成部材6はフィルタ体1の下側においても上側においても前記外層3bに直接接することがない。
【0053】
この結果、燃料タンクTの内圧の変化などによって当該燃料タンクTの下部内壁面Taが内外に移動することなどに伴なって(つまり、燃料タンクTの膨縮に伴って)前記外層3bが間隔形成部材6の摺接を受け、これにより経時的に痛んでしまったり、不織布を構成する繊維がほつれ、このようなほつれによって生じた繊維片が燃料吸い込み口Haから内燃機関の側に送り込まれてしまうといった事態を生じさせることがない。
【0054】
また、不織布によって構成された外層3bによって、燃料に含まれる異物を効果的に除去することができ、これにより、フューエルポンプPへの異物の吸入を減少させることができ、かかるフューエルポンプPの寿命を延ばすことができる。
【0055】
また、この第一の実施の形態にあっては、前記フィルタ装置Fが、一端部40を前記燃料吸い込み口Haへの接続端部とすると共に、他端部41を前記フィルタ体1に形成された連通穴12への接続端部としたプラスチック製の筒状ソケット体4を有している。
【0056】
具体的には、この第一の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4は、両端部40、41を開放させた筒状体として構成されている。そして、かかる筒状ソケット体4は、平面視の状態においてほぼ長方形状をなす前記フィルタ体1の一端側であって、当該フィルタ体1の上面部13に形成された連通穴12に、他端部41を連通させるように当該フィルタ体1に一体に設けられている。
【0057】
すなわち、この第一の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4は、前記他端部41側に当該筒状ソケット体4の筒軸を巡る向きに形成された外鍔部42を有している。そして、かかる筒状ソケット体4は、前記外鍔部42と前記筒状ソケット体4の他端部41の開口縁との間にある部分を前記フィルタ体1の連通穴12への差込部43としていると共に、この外鍔部42の鍔面を前記フィルタ体1の外面11に一体に接合させた状態で当該差込部43を当該フィルタ体1内に入れ込ませた構成としてあり、これにより、当該フィルタ体1の内部空間10に流入されてくる濾過後の燃料を前記燃料吸い込み口Ha側に案内するようになっている。
【0058】
これにより、この第一の実施の形態にあっては、前記筒状ソケット体4の一端部40を前記燃料吸い込み口Haに接続することにより、当該燃料吸い込み口Haにフィルタ装置Fを適切に取り付けることができる。
【0059】
この第一の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4が前記のようにフィルタ体1の一端側に備えられていることから、かかるフィルタ体1はその他端側から一端側に向けて次第に燃料吸い込み口Ha側に近付くように傾斜状に燃料タンクT内に配され、その他端側の下面部14側において燃料タンクTの下部内壁面Taに接するものとされる。(図2)
【0060】
また、この第一の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4を、前記接合をなす前のフィルタ基材2をインサートとしたインサート成形によって形成させている。
【0061】
具体的には、金型内に前記連通穴12を形成させたフィルタ基材2を配させた状態で、この連通穴12に前記差込部43が入り込み、かつ、当該連通穴12を巡る当該フィルタ基材2の外層3bの外面に前記外鍔部42の鍔面が密着するように、かかる筒状ソケット体4をインサート成形によって形成させている。
【0062】
これにより、この第一の実施の形態にあっては、かかるフィルタ基材2と筒状ソケット体4との一体性、すなわち、このフィルタ基材2から形成される前記フィルタ体1と当該筒状ソケット体4との一体性を高く確保させることができる。
【0063】
また、この第一の実施の形態にあっては、前記フィルタ体1の下側の外面11に、燃料タンクTの下部内壁面Taに対するプラスチック製の接触部5が一体に備えられている。
【0064】
具体的には、この第一の実施の形態にあっては、かかる接触部5は、前記のように燃料タンクT内に傾斜状に配されるフィルタ体1における当該フィルタ体1の他端側の下面部14において、当該フィルタ体1に一体に設けられている。
【0065】
かかる接触部5は、前記フィルタ体1の幅方向に長いほぼ長方形状の板状をなすように構成されており、その上面50を当該フィルタ体1の下面部14に密着させた状態で、当該フィルタ体1に一体に設けられている。
【0066】
これにより、この第一の実施の形態にあっては、前記フィルタ体1を構成する外層3bが前記燃料タンクTの下部内壁面Taに直接接しないようにすることができ、当該燃料タンクTの内圧の変化などによって当該燃料タンクTの下部内壁面Taが内外に移動することに伴なって(つまり、燃料タンクTの膨縮に伴って)前記外層3bが当該燃料タンクTの下部内壁面Taの摺接を受け、これにより経時的に痛んでしまうといった事態を生じさせることがない。
【0067】
また、この第一の実施の形態にあっては、かかる接触部5を、前記接合をなす前のフィルタ基材2をインサートとしたインサート成形によって形成させている。
【0068】
具体的には、金型内に前記連通穴12を形成させたフィルタ基材2を配させた状態で、当該フィルタ基材2の外層3bの外面に前記接触部5の一面が密着するように、かかる接触部5をインサート成形によって形成させている。
【0069】
これにより、この第一の実施の形態にあっては、かかるフィルタ基材2と接触部5との一体性、すなわち、このフィルタ基材2から形成される前記フィルタ体1と当該接触部5との一体性を高く確保させることができる。
【0070】
また、この第一の実施の形態にあっては、かかる間隔形成部材6は、
(1)前記フィルタ体1の長さ方向にほぼ亙る長さを備えた主骨部60と、
(2)この主骨部60に交叉状に交わり、かつ、交わる箇所で当該主骨部60に一体に接合された複数の枝骨部61、61…と、
(3)この複数の枝骨部61、61…と、主骨部60の両端とにそれぞれ設けられた間隔形成体62、63と、
(4)前記筒状ソケット体4の差込部43へのはめ付け部64とを備えている。
【0071】
具体的には、前記枝骨部61に設けられた間隔形成体62は、当該枝骨部61の下方に突き出す下方突き出し部62aを有している。
【0072】
各下方突き出し部62a、62a…は、いずれも突き出し端面を湾曲面としており、フィルタ体1の内面に突き立ち状に当接しないように構成されている。また、前記接触部5の形成された側から前記筒状ソケット体4の形成された側に向かうに連れて、下方突き出し部62aの突き出し端面が次第に上方に位置されるように、各枝骨部61、61…が形成されている。
【0073】
また、前記主骨部60に設けられた間隔形成体63は、当該主骨部60の末端部から下方に向けて突き出すように形成されると共に、突き出し端面63aを上方側を湾曲内側とする湾曲面とした橇状をなすように構成されている。また、かかる間隔形成体63は、その末端を前記主骨部60の中央側に向けるように形成されている。
【0074】
また、前記はめ付け部64は、この第一の実施の形態にあっては、前記主骨部60に形成された穴65における当該主骨部60の上面側にある穴縁部を巡る周回リブ状をなすように構成されている。
【0075】
かかるはめ付け部64は、前記フィルタ体1の内部空間10に前記連通穴12を通じて差し込まれた前記筒状ソケット体4の差込部43内にはめ込まれるようになっており、このはめ込み状態において前記穴65と当該筒状ソケット体4の内部とが連通するようにしてある。(図2)
【0076】
具体的には、この第一の実施の形態にあっては、前記フィルタ基材2に前記筒状ソケット体4と接触部5とを形成させた状態で、当該フィルタ基材2の前記内層3aに前記間隔形成部材6の上面となる側を向き合わせる向きで前記差込部43に前記はめ付け部64をはめ込ませ、この後、当該フィルタ基材2を当該内層3aが設けられている側を内側として二つ折りにすると共に、このように二つ折りにされて向き合わされたフィルタ基材2における折った側以外の縁部20同士を接合させることにより、かかる間隔形成部材6をフィルタ体1の内部空間10に納めさせるようにしている。
【0077】
(第二の実施の形態)
次いで、図12ないし図22に示される実施の形態について説明する。
【0078】
この第二の実施の形態にかかる燃料用フィルタ装置F’は、燃料タンクT内にある燃料吸い込み口Haに取り付けられて、かかる燃料吸い込み口Haを通じて内燃機関側に移送される燃料に水や異物を入り込ませないようにするためのものである。
【0079】
典型的には、かかるフィルタ装置F’は、燃料タンクT内に燃料吸い込み口Haを位置させた吸い込みパイプHの当該燃料吸い込み口Haに取り付けられる。
【0080】
また、かかる燃料吸い込み口Haを通じた内燃機関側への燃料の移送は、燃料タンクT内に配されるフューエルポンプPあるいは燃料タンクT外に配されるフューエルポンプによってなされる。
【0081】
かかるフィルタ装置F’は、袋状をなすフィルタ体1を有している。そして、かかるフィルタ装置F’は、この袋状をなすフィルタ体1の内部空間10を、前記燃料吸い込み口Haに連通させるように、当該燃料吸い込み口Haに取り付けられるものとなっている。
【0082】
また、かかるフィルタ装置は、前記フィルタ体1内に納められて当該フィルタ体1を常時膨らんだ袋状に保つ間隔形成部材6を有している。
【0083】
また、前記フィルタ体は上面部13と下面部14とを備えていると共に、このフィルタ体の少なくとも下面部14が、メッシュからなる内層3aと、メッシュからなる外層3bと、不織布からなる中間層3cとを備えている。(図15)
【0084】
かかる内層3a及び外層3bを構成するメッシュは、押し出しメッシュや織物メッシュによって構成することができる。
【0085】
織物メッシュとする場合には、典型的には、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維を油水分離に十分な細かさの網目を持つように織り込むことによって構成される。かかる織物メッシュは、例えば、畳織、平織、あや織、朱子織などによって構成することができる。
【0086】
また、かかる中間層3cを構成する不織布は、前記燃料に含まれる異物を効果的に除去するように構成されるものである。また、かかる不織布は、典型的には、スパンボンド法、メルトブローン法などの各種の方法によってマット状ないしはシート状に成形されたナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維によって構成される。
【0087】
図12ないし図22に示される例にあっては、前記メッシュおよび不織布の双方を合成繊維によって構成するようにしている。また、この例にあっては、前記上面部13および下面部14の双方が、メッシュからなる内層3aとメッシュからなる外層3bと不織布からなる中間層3cとを備えるように構成されている。
【0088】
そして、前記内層3a、中間層3c、及び、外層3bを備えた一枚のフィルタ基材2を、内層3aを内側にするように二つ折りにすると共に、折った側以外で対面されるフィルタ基材2の縁部20同士を接合させることにより、袋状をなす前記フィルタ体1を構成させている。
【0089】
かかるフィルタ基材2の縁部20同士の接合は、典型的には、超音波溶着や高周波溶着によってなすことができる。
【0090】
また、前記内層3aと中間層3cと外層3bとが同質の合成樹脂からなる繊維を少なくとも含んで構成されたものとしておくことにより、かかる溶着によって各層3a、3b、3cを溶着部分において強固に一体化させることができる。
【0091】
また、前記内層3a及び外層3bと中間層3cとを、前記のように接合されるフィルタ基材2の縁部20以外の箇所において、当該フィルタ基材2を袋状に成形する前にスポット的に溶着させておいても良く、このようにしておくことにより、各層3a、3b、3cの間に前記のように接合されるフィルタ基材2の縁部20以外の箇所において不必要な隙間が生じないようにすることができる。
【0092】
なお、図示の例とは異なり、前記内層3a、中間層3c及び外層3bを備えた二枚のフィルタ基材2、2の縁部20同士を接合させることによっても、袋状をなす前記フィルタ体1を構成させることができる。
【0093】
図15に示される内層3aと中間層3cと外層3bとを備えたフィルタ装置F’にあっては、前記内層3aがメッシュとしてあることから、前記間隔形成部材6が不織布によって構成される前記中間層3cに直接接することがない。特に、この第二の実施の形態にあっては、前記上面部13および下面部14の双方がメッシュからなる内層3aとメッシュからなる外層3bと不織布からなる中間層3cとを備えていることから、かかる間隔形成部材6はフィルタ体1の下側においても上側においても前記中間層3cに直接接することがない。
【0094】
この結果、燃料タンクTの内圧の変化などによって当該燃料タンクTの下部内壁面Taが内外に移動することに伴なって(つまり、燃料タンクTの膨縮に伴って)前記中間層3cが間隔形成部材6の摺接を受け、これにより経時的に痛んでしまったり、不織布を構成する繊維がほつれ、このようなほつれによって生じた繊維片が燃料吸い込み口から内燃機関の側に送り込まれてしまうといった事態を生じさせることがない。
【0095】
また、不織布によって構成された中間層3cによって、燃料に含まれる異物を効果的に除去することができ、これにより、フューエルポンプへの異物の吸入を減少させることができ、かかるフューエルポンプの寿命を延ばすことができる。
【0096】
また、かかる不織布によって構成された中間層3cをメッシュによって構成された外層3bと内層3aとの間に挟み込んでいることから、この外層3bと内層3aとによってかかる中間層3cとなる不織布を保形してフィルタ体1を常時袋状に適切に膨らんだ状態に保つことができる。
【0097】
また、この第二の実施の形態にあっては、前記フィルタ装置F’が、一端部40を前記燃料吸い込み口Haへの接続端部とすると共に、他端部41を前記フィルタ体1に形成された連通穴12への接続端部としたプラスチック製の筒状ソケット体4を有している。
【0098】
具体的には、この第二の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4は、両端部40、41を開放させた筒状体として構成されている。そして、かかる筒状ソケット体4は、平面視の状態においてほぼ長方形状をなす前記フィルタ体1の一端側であって、当該フィルタ体1の上面部13に形成された連通穴12に、他端部41を連通させるように当該フィルタ体1に一体に設けられている。
【0099】
すなわち、この第二の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4は、前記他端部41側に当該筒状ソケット体4の筒軸を巡る向きに形成された外鍔部42を有している。そして、かかる筒状ソケット体4は、前記外鍔部42と前記筒状ソケット体4の他端部41の開口縁との間にある部分を前記フィルタ体1の連通穴12への差込部43としていると共に、この外鍔部42の鍔面を前記フィルタ体1の外面11に一体に接合させた状態で当該差込部43を当該フィルタ体1内に入れ込ませた構成としてあり、これにより、当該フィルタ体1の内部空間10に流入されてくる濾過後の燃料を前記燃料吸い込み口Ha側に案内するようになっている。
【0100】
これにより、この第二の実施の形態にあっては、前記筒状ソケット体4の一端部40を前記燃料吸い込み口Haに接続することにより、当該燃料吸い込み口Haにフィルタ装置F’を適切に取り付けることができる。
【0101】
この第二の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4が前記のようにフィルタ体1の一端側に備えられていることから、かかるフィルタ体1はその他端側から一端側に向けて次第に燃料吸い込み口Ha側に近付くように傾斜状に燃料タンクT内に配され、その他端側の下面部14側において燃料タンクTの下部内壁面Taに接するものとされる。(図13)
【0102】
また、この第二の実施の形態にあっては、かかる筒状ソケット体4を、前記接合をなす前のフィルタ基材2をインサートとしたインサート成形によって形成させている。
【0103】
具体的には、金型内に前記連通穴12を形成させたフィルタ基材2を配させた状態で、この連通穴12に前記差込部43が入り込み、かつ、当該連通穴12を巡る当該フィルタ基材2の外層3bの外面に前記外鍔部42の鍔面が密着するように、かかる筒状ソケット体4をインサート成形によって形成させている。
【0104】
これにより、この第二の実施の形態にあっては、かかるフィルタ基材2と筒状ソケット体4との一体性、すなわち、このフィルタ基材2から形成される前記フィルタ体1と当該筒状ソケット体4との一体性を高く確保させることができる。
【0105】
また、この第二の実施の形態にあっては、前記フィルタ体1の下側の外面11に、燃料タンクTの下部内壁面Taに対するプラスチック製の接触部5が一体に備えられている。
【0106】
具体的には、この第二の実施の形態にあっては、かかる接触部5は、前記のように燃料タンクT内に傾斜状に配されるフィルタ体1における当該フィルタ体1の他端側の下面部14において、当該フィルタ体1に一体に設けられている。
【0107】
かかる接触部5は、前記フィルタ体1の幅方向に長いほぼ長方形状の板状をなすように構成されており、その上面50を当該フィルタ体1の下面部14に密着させた状態で、当該フィルタ体1に一体に設けられている。
【0108】
これにより、この第二の実施の形態にあっては、前記フィルタ体1を構成する外層3bが前記燃料タンクTの下部内壁面Taに直接接しないようにすることができ、当該燃料タンクTの内圧の変化などによって当該燃料タンクTの下部内壁面Taが内外に移動することに伴なって(つまり、燃料タンクTの膨縮に伴って)前記外層3bが当該燃料タンクTの下部内壁面Taの摺接を受け、これにより経時的に痛んでしまうといった事態を生じさせることがない。
【0109】
また、この第二の実施の形態にあっては、かかる接触部5を、前記接合をなす前のフィルタ基材2をインサートとしたインサート成形によって形成させている。
【0110】
具体的には、金型内に前記連通穴12を形成させたフィルタ基材2を配させた状態で、当該フィルタ基材2の外層3bの外面に前記接触部5の一面が密着するように、かかる接触部5をインサート成形によって形成させている。
【0111】
これにより、この第二の実施の形態にあっては、かかるフィルタ基材2と接触部5との一体性、すなわち、このフィルタ基材2から形成される前記フィルタ体1と当該接触部5との一体性を高く確保させることができる。
【0112】
また、この第二の実施の形態にあっては、かかる間隔形成部材6は、
(1)前記フィルタ体1の長さ方向にほぼ亙る長さを備えた主骨部60と、
(2)この主骨部60に交叉状に交わり、かつ、交わる箇所で当該主骨部60に一体に接合された複数の枝骨部61、61…と、
(3)この複数の枝骨部61、61…と、主骨部60の両端とにそれぞれ設けられた間隔形成体62、63と、
(4)前記筒状ソケット体4の差込部43へのはめ付け部64とを備えている。
【0113】
具体的には、前記枝骨部61に設けられた間隔形成体62は、当該枝骨部61の下方に突き出す下方突き出し部62aを有している。
【0114】
各下方突き出し部62a、62a…は、いずれも突き出し端面を湾曲面としており、フィルタ体1の内面に突き立ち状に当接しないように構成されている。また、前記接触部5の形成された側から前記筒状ソケット体4の形成された側に向かうに連れて、下方突き出し部62aの突き出し端面が次第に上方に位置されるように、各枝骨部61、61…が形成されている。
【0115】
また、前記主骨部60に設けられた間隔形成体63は、当該主骨部60の末端部から下方に向けて突き出すように形成されると共に、突き出し端面63aを上方側を湾曲内側とする湾曲面とした橇状をなすように構成されている。また、かかる間隔形成体63は、その末端を前記主骨部60の中央側に向けるように形成されている。
【0116】
また、前記はめ付け部64は、この第二の実施の形態にあっては、前記主骨部60に形成された穴65における当該主骨部60の上面側にある穴縁部を巡る周回リブ状をなすように構成されている。
【0117】
かかるはめ付け部64は、前記フィルタ体1の内部空間10に前記連通穴12を通じて差し込まれた前記筒状ソケット体4の差込部43内にはめ込まれるようになっており、このはめ込み状態において前記穴65と当該筒状ソケット体4の内部とが連通するようにしてある。(図13)
【0118】
具体的には、この第二の実施の形態にあっては、前記フィルタ基材2に前記筒状ソケット体4と接触部5とを形成させた状態で、当該フィルタ基材2の前記内層3aに前記間隔形成部材6の上面となる側を向き合わせる向きで前記差込部43に前記はめ付け部64をはめ込ませ、この後、当該フィルタ基材2を当該内層3aが設けられている側を内側として二つ折りにすると共に、このように二つ折りにされて向き合わされたフィルタ基材2における折った側以外の縁部20同士を接合させることにより、かかる間隔形成部材6をフィルタ体1の内部空間10に納めさせるようにしている。
【0119】
【発明の効果】
この発明にかかる燃料用フィルタ装置にあっては、袋状をなすフィルタ体を構成する内層をメッシュにより構成しており、この内層の外側に不織布により構成された層を有するようにしていることから、当該フィルタ体を常時膨らんだ袋状に保つように当該フィルタ体内に納められる間隔形成部材が燃料タンクの下部内壁面の移動などによって押圧移動などされても当該間隔形成部材が当該不織布により構成された層に直接摺接して、当該不織布を痛めたり、当該不織布を構成する繊維を解れさせたりすることがなく、当該解れなどによって生じた繊維片を含んだ燃料を内燃機関側に送り込ませてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタ装置Fの平面図
【図2】同使用状態を示す断面図(図1におけるA−A線相当位置)
【図3】同側面図
【図4】フィルタ体1の拡大断面構成図
【図5】筒状ソケット体4の平面図
【図6】同側面図
【図7】図5におけるB−B線断面図
【図8】間隔形成部材6の平面図
【図9】同断面図
【図10】同底面図
【図11】フィルタ基材2の展開状態を示す構成図
【図12】フィルタ装置F’の平面図
【図13】同使用状態を示す断面図(図12におけるC−C線相当位置)
【図14】同側面図
【図15】フィルタ体1の拡大断面構成図
【図16】筒状ソケット体4の平面図
【図17】同側面図
【図18】図16におけるD−D線断面図
【図19】間隔形成部材6の平面図
【図20】同断面図
【図21】同底面図
【図22】フィルタ基材2の展開状態を示す構成図
【符号の説明】
T 燃料タンク
F フィルタ装置
Ha 燃料吸い込み口
1 フィルタ体
10 内部空間
13 上面部
14 下面部
3a 内層
3b 外層
3c 中間層
Claims (6)
- 袋状をなすフィルタ体と、
このフィルタ体内に納められて当該フィルタ体を常時膨らんだ袋状に保つ間隔形成部材とを有し、燃料タンク内にある燃料吸い込み口に当該フィルタ体の内部空間を連通させるように取り付けられるフィルタ装置であって、
前記フィルタ体は上面部と下面部とを備えていると共に、このフィルタ体の少なくとも下面部が、メッシュからなる内層と、メッシュからなる外層と、不織布からなる中間層とを備え、この内層により間隔形成部材と中間層とが直接摺接しないようにしたことを特徴とする燃料用フィルタ装置。 - 一端部を燃料吸い込み口への接続端部とすると共に、他端部をフィルタ体に形成された連通穴への接続端部としたプラスチック製の筒状ソケット体を有していることを特徴とする請求項1記載の燃料用フィルタ装置。
- フィルタ体の下側外面に、燃料タンクの下部内壁面に対するプラスチック製の接触部が一体に備えられていることを特徴とする請求項1記載の燃料用フィルタ装置。
- 袋状をなすフィルタ体が、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えた二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、又は、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えたフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、構成されていると共に、
一端部を燃料吸い込み口への接続端部とすると共に、他端部をフィルタ体に形成された連通穴への接続端部としたプラスチック製の筒状ソケット体を有しており、
しかも、この筒状ソケット体が、接合をなす前の前記フィルタ基材をインサートとしたインサート成形によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料用フィルタ装置。 - 袋状をなすフィルタ体が、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えた二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、又は、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えたフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、構成されていると共に、
このフィルタ体の下側外面に、燃料タンクの下部内壁面に対するプラスチック製の板状をなす接触部をその上面をフィルタ体に密着させた状態で一体に備えており、
しかも、この接触部が、前記接合をなす前の前記フィルタ基材をインサートとしたインサート成形によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料用フィルタ装置。 - 袋状をなすフィルタ体が、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えた二枚のフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、又は、当該フィルタ体の内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とを備えたフィルタ基材を二つ折りにすると共に折った側以外で対面されるフィルタ基材の縁部同士を接合させることにより、構成されていると共に、
前記内層となるメッシュと外層となるメッシュと中間層となる不織布とが同質の合成繊維を含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料用フィルタ装置。
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