JP2003027852A - アウトセット構造のドア装置 - Google Patents

アウトセット構造のドア装置

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JP2003027852A JP2001211032A JP2001211032A JP2003027852A JP 2003027852 A JP2003027852 A JP 2003027852A JP 2001211032 A JP2001211032 A JP 2001211032A JP 2001211032 A JP2001211032 A JP 2001211032A JP 2003027852 A JP2003027852 A JP 2003027852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の住宅においてリフォームを行う際に、
開口部の形状や寸法に制約されることなく、しかも開口
部の経年変化に伴う歪みの影響を受けることもなく構築
できるドア装置を提供する。 【解決手段】 室内収納スペースRの開口部70に組み
付けられるドア枠71と、ドア枠71の開口面を開閉す
るドア本体1Aとからなる。ドア枠71は、開口部70
の外縁壁に固定される左右一対の縦枠73を含む。ドア
本体1Aは、縦枠73で規定されたドア開口に沿って、
開口部70の外縁壁より外側で開閉するように配置して
ドア装置をアウトセット構造とする。ドア本体1Aは、
複数個のドアパネル1を折り畳み可能に連結して構成
し、両縦枠73の上端間に固定したガイドレール2で開
閉案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クローゼットな
どの人が出入りできる室内収納スペースに適用されるド
ア装置、なかでも既存の住宅においてリフォームを行う
のに好適なドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の住宅において、例えば居室に臨ん
で設けられるクローゼットのドア全体を改装するなど、
室内の雰囲気やデザインを向上する目的のために各種の
リフォームを行うことがある。先のドア改装の場合に
は、開口部の縦横寸法を基準にして、開口部の内面に新
なドア枠を形成し、ドア枠に合わせてドアパネルの上下
寸法や幅寸法を調整することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、新たな
ドア枠を設ける場合には、ドア枠を開口部の内面に嵌め
込むようにして組む必要があるため、ドア枠およびドア
パネルの外形寸法や直角度などを高い精度で形成しなけ
ればならず、施工に多くの手間と時間とを要する。とく
に開口部の経年変化に伴う歪み等によって、柱や鴨居な
どに傾きやそり変形があるような場合には、そのことも
考慮してドア枠を形成しなければならず、調整作業に多
くの手間が必要となる。因みに、この種の改装は家庭生
活を維持したままで行うことが多いため、迅速に施工す
ることが望まれるが、先のように少なからず調整作業を
行う必要があるため、施工に長時間を要し勝ちであっ
た。
【0004】この発明の目的は、開口部の形状や寸法に
制約されず、しかも開口部の経年変化に伴う歪みの影響
を受けることもなくドア枠を構築でき、従って既存の住
宅においてリフォームを行うのに好適なドア装置を提供
することにある。この発明の目的は、開口枠の構築から
ドアパネルの吊り込み、および位置調整に至る一連の作
業がより少ない手間で迅速に行え、その分だけ施工に要
する費用を節約し、しかも家庭内での作業を短時間に止
めることができる、既存の住宅でリフォームを行うのに
好適な折戸構造のドア装置を提供することにある。この
発明の目的は、ドア枠やガイドレールの組み立て精度に
ばらつきがある場合にも、ガイドレールに吊り込んだ吊
元側のドアパネルを前後および左右方向へ位置調整で
き、従って折戸を適正に開閉できる折戸構造のドア装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のドア装置は、
例えば図1に示すごとく室内収納スペースRの開口部7
0に組み付けられるドア枠71と、ドア枠71の開口面
を開閉するドア本体1Aとを備えている。ドア枠71
は、開口部70の外縁壁に固定される左右一対の縦枠7
3を含む。そして、ドア本体1Aは、縦枠73で規定さ
れたドア開口に沿って、開口部70の外縁壁より外側で
開閉するように配置してあることを特徴とする。
【0006】上記のドア装置としては、左右一対の縦枠
73を含むドア枠71と、両縦枠73の上端間に固定し
たガイドレール2と、複数個のドアパネル1を折り畳み
可能に連結して構成されるドア本体1Aと、ドアパネル
1に装着されるランナー3とを含む折戸構造とする。そ
して、ガイドレール2に上向きに突出するレール部8を
設け、このレール部8にランナー3を上方から吊り掛け
ることができる。
【0007】前記ランナー3は、図3に示すごとくドア
パネル1の上端面に固定されるブラケット12と、ブラ
ケット12に対してピン13で相対揺動可能に軸支され
るアーム14と、ドアパネル1の内面側においてアーム
14で支持されるランナーブロック15とを含む。吊元
側のランナー3は、ガイドレール2に固定したストッパ
ー22で移動不能に固定する。ストッパー22は、図3
および図4に示すごとく、ガイドレール2に固定される
ホルダー23と、ホルダー23で上下動可能に支持され
て、ばね25で押し上げ付勢されるロック軸24とを含
む。ランナーブロック15の下部に設けた突起20をロ
ック軸24で受け止めて、ランナー3を移動不能に固定
する。以て、ドアパネル1と床面との間に設けたピボッ
トヒンジ5と、吊元側ランナー3のアーム14を軸支す
るピン13とで、吊元側のドアパネル1を揺動のみ可能
に軸支することができる。
【0008】アーム14とランナーブロック15とは相
対的に上下動可能に連結し、ランナーブロック15をば
ね19で押し下げ付勢することができる。
【0009】ピボットヒンジ5は、図5および図6に示
すごとく、ドアパネル1の下端隅部に設けられるピボッ
ト軸27と、床側に設けられてピボット軸27を軸支す
るピボット軸受28とを備えている。ピボット軸受28
は、ケース32と、ケース32内に配置されてピボット
軸27を軸支する軸受プレート33と、調整用の第1・
第2ボルト34・35とを含む。ケース32の上壁42
には、第1ボルト34の左右移動を許す第1調整穴46
と、第2ボルト35の前後移動を許す第2調整穴47
と、ピボット軸27の前後・左右方向の移動を許す調整
開口48とが設けられている。軸受プレート33には、
ピボット軸27を軸支する軸受部54と、第2ボルト3
5との動作干渉を避ける左右方向の逃げ溝55と、第1
ボルト34が挿通される揺動穴56とが設けられてい
る。そして、第1調整穴46および揺動穴56に挿通し
た第1ボルト34と、第2調整穴47および逃げ溝55
に挿通した第2ボルト35とで、軸受プレート33をケ
ース32に対して左右調整可能に、かつ前後へ調整揺動
可能に締結することができる。
【0010】
【発明の作用効果】この発明では、開口部70の外面に
縦枠71を組み、縦枠で規定されるドア開口に沿ってド
ア本体1Aを開閉できるようにするので、既存の室内収
納スペースRの開口部70の縦横寸法や、経年変化に伴
う歪みの影響や制約を受けることもなくドア枠71を構
築でき、既存の住宅においてリフォームを行うのに好適
なドア装置が得られる。
【0011】左右一対の縦枠73を含むドア枠71と、
ガイドレール2と、折り畳み可能に構成したドア本体1
Aと、ランナー3とで折戸構造のドア装置を構成し、各
ドアパネル1に装着したランナー3をガイドレール2の
レール部8に上方から吊り掛けるようにしたドア装置に
よれば、縦枠73とガイドレール2とを開口部70の外
壁面に取り付けた後、ドア本体1Aをガイドレール2に
吊り掛けるだけでドア装置をほぼ完成でき、従来のドア
装置に比べて施工の手間および時間を軽減して作業時間
を短縮できる。
【0012】ランナーブロック15をガイドレール2に
装着したストッパー22で移動不能にロック固定して、
ドアパネル1を支持するランナー3を上側のピボットヒ
ンジ4として利用すると、専用部品を設ける必要がない
ので、その分だけ折戸などの構築に要する全体コストを
節約でき、ストッパー22のガイドレール2に対する取
付姿勢を左右に反転するだけで、右勝手と左勝手に対応
できる点でも有利である。
【0013】アーム14とランナーブロック15とを相
対的に上下動可能に連結し、ランナーブロック15をば
ね19で押し下げ付勢するドア装置によれば、ピボット
軸27を上下調整する際のドアパネル1の高さ変動を、
アーム14とランナーブロック15とが上下動すること
で自動的に吸収できるので、高さ調整時の操作対象をピ
ボット軸27のみに限って、調整操作を簡素化できる。
また、アーム14とランナーブロック15とが上下動す
る場合にも、ランナーブロック15をレール部8に常に
密着させて、ランナーブロック15がレール部8から脱
落するのを確実に防止できる。
【0014】ピボット軸受28が、ケース32と、その
内部に配置される軸受プレート33と、調整用の第1・
第2ボルト34・35などで構成され、軸受プレート3
3がケース32の上壁42に沿って左右に移動調整で
き、あるいは第1ボルト34を中心にして前後へ揺動調
整できるようにしたドア装置によれば、部屋や収納部の
リフォームに付随してドアパネル1を設置する場合など
に、上下のピボット軸の中心のずれを、前後・左右に調
整して適正に一致させることができ、従って常に適正に
開閉できる折戸構造のドア装置とすることができる。
【0015】
【発明の実施の態様】(第1実施例)図1ないし図10
は、この発明に係るアウトセット構造のドア装置、なか
でも折戸構造のドア装置の第1実施例を示す。図1およ
び図2においてドア装置は、クローゼットなどの室内収
納スペースRの開口部70に組み付けられる左右一対の
ドア枠71と、ドア枠71の開口面を開閉するドア本体
1Aなどで構成する。ドア枠71は、開口部70の外縁
壁に固定される左右一対の縦枠73からなり、両縦枠7
3の上端間にガイドレール2が固定される。縦枠73は
木材で形成することができる。
【0016】ドア本体1Aは、複数個のドアパネル1を
ヒンジ11を介して折り畳み可能に連結して構成され、
各ドアパネル1の上隅内面に装着したランナー3を介し
てガイドレール2でスライド可能に案内支持してある。
これにより、ドア本体1Aは縦枠73で規定される開口
面、即ち開口部70の外縁壁に沿って開閉移動できる。
ドアパネル1の吊元側の上下は上下一対のピボットヒン
ジ4・5で揺動可能に軸支する。符号6は縦枠73と戸
先側のドアパネル1との間に設けた振れ止め具である。
図3においてガイドレール2は、アルミニウム条材から
なり、開口部70の外縁壁にビス68で固定される取付
ベース7と、取付ベース7の下端から突設される断面L
字状のレール部8とを備えている。レール部8の外面に
はシール体9が装着され、上端に部分円弧状のガイド部
10が形成してある。
【0017】ランナー3は、ドアパネル1の上端面に固
定される逆L字状のブラケット12と、このブラケット
12に固定したピン13で水平揺動可能に軸支される逆
L字状のアーム14と、アーム14に支持されるランナ
ーブロック15とで構成してある。ランナーブロック1
5は、ポリアセタールなどの潤滑性に優れたプラスチッ
ク材を素材とする角箱状の射出成形品からなり、その外
下隅に設けたスライド溝16が先のガイド部10に上方
から吊り掛けられている。図4に示すようにランナーブ
ロック15とアーム14とは、アーム14に固定した水
平のスプリングピン17と、ランナーブロック15に設
けた上下に長い溝18を介して連結されており、これに
より両者14・15は相対的に上下動できる。スプリン
グピン17とランナーブロック15との間には、ばね1
9が介装されており、このばね19でランナーブロック
15を下向きに押し下げ付勢している。ランナーブロッ
ク15の下端には、後述するストッパー22で係合捕捉
されるロック用の突起20が設けてある。
【0018】図9および図10において、振れ止め具6
は縦枠73に固定されるキャッチ80と、ドアパネル1
に固定されてキャッチ80で係合捕捉されるソケット8
1とからなる。キャッチ80には台形状の突起82が設
けてあり、図10に示すように突起82がソケット81
の係合凹部83内に進入して係合することにより、ドア
パネル1を前後遊動不能に固定する。キャッチ80およ
びソケット81はそれぞれプラスチック成形品で形成し
てある。ソケット81の左右に係合凹部83を設けてお
くことにより、キャッチ80およびソケット81は左右
勝手の違いとは無関係に共用できる。
【0019】ドアパネル1の上側のピボットヒンジ4
は、吊元側のランナー3を利用して構成する。詳しく
は、図4に示すようにガイドレール2の内部に固定した
ストッパー22で先の突起20を受け止めて、吊元側の
ランナーブロック15を移動不能にロック固定し、これ
によりアーム14を軸支するピン13をピボット軸とし
て利用している。ストッパー22は、ダイキャスト成形
品からなるホルダー23と、ホルダー23に上下動可能
に支持したロック軸24と、ロック軸24を押し上げ付
勢するばね25とからなる。ホルダー23の上部には前
記突起20の入り込みを許す溝23aを設けてあり、溝
23aの入り口側にロック軸24の上端が突出してい
る。ロック軸24は溝23a内に嵌り込んだ突起20を
受け止めて、ランナー3がガイドレール2に沿ってスラ
イドするのを規制する。ばね25に抗してロック軸24
を引き下げ操作すると、ランナー3のロック状態を開放
でき、突起20はホルダー23から抜け出すことができ
る。
【0020】図5および図6において下側のピボットヒ
ンジ5は、ドアパネル1の下端隅部に設けられるピボッ
ト軸27と、床側に設けられてピボット軸27を軸支す
るピボット軸受28とからなる。ピボット軸27はドア
パネル1に埋設固定したケース29に組み込まれてお
り、ケース29の下端に設けた調整ナット30を操作す
ることにより、上下位置を変更調整できる。この上下調
整に伴うドアパネル1の高さ変動を吸収するために、ラ
ンナー3とアーム14とを上下動可能に連結し、さらに
ランナーブロック15をレール部8に常に密着させてお
くために、ばね19でランナーブロック15を押し下げ
付勢している。
【0021】ピボット軸受28は、床面等に固定される
ベース31と、ベース31の上面に固定されるケース3
2と、ケース32内に配置されてピボット軸27を軸支
する軸受プレート33と、左右および上下調整用の第1
ボルト34および第2ボルト35、および両ボルト34
・35にねじ込まれる雌ねじ体60・61などで構成す
る。ベース31は、図5に示すように左右横長の金属板
材からなり、その板面にケース32を差し込み係合する
ための位置決め溝37を設け、一方の長辺部寄りの左右
にビス穴39を設けてなる。位置決め溝37で囲まれる
板面の2箇所には、ケース32を床に締結するためのビ
ス穴40が形成してある。右勝手と左勝手のいずれの使
用形態時にもベース31を共用するために、2個のビス
穴40は対称位置に形成してある。
【0022】ケース32は、横長4角形状の上壁42
と、前後・左右の周側壁43・44とを備えた、下向き
に開口する角箱状のプレス成形品からなる。前後・左右
の周側壁43・44の下端縁には、それぞれ先の位置決
め溝37と係合する突起45が設けてある。上壁42に
は、図5に向かって右側から左側へ向かって、左右横長
の第1調整穴46と、ビス穴62と、前後に長い第2調
整穴47と、ピボット軸27の前後・左右方向の移動を
許す四角形状の調整開口48とが設けてある。第1・第
2の調整穴46・47まわりには、調整方向を示す指標
49・50をそれぞれ刻設してあり、各指標49・50
の平行な目盛線によって調整量が確認できる。なお、ケ
ース32の前後幅は、ドアパネル1の前後厚みと一致さ
せておく。
【0023】軸受プレート33は、帯板状の面壁52
と、その左半部の前後縁に連続して折り曲げられる前後
脚53とを一体に形成したプレス成形品からなり、面壁
52にピボット軸27を軸支する軸受部54と、左右に
長い逃げ溝55と、第1ボルト34が挿通される揺動穴
56とが形成してある。図8に示すように面壁52の揺
動穴56側の端部は、ケース32との接当干渉を避ける
ために丸めてあり、同様の理由から、前後脚53は面壁
52の端部へ向かって先すぼまり状に形成してある。
【0024】図5において、第1ボルト34用の雌ねじ
体60は、板面中央のバーリング部にねじ穴64を形成
した四角形状の板ナットからなり、後述するようにケー
ス32内に組み付けた状態において、バーリング部が軸
受プレート33の揺動穴56にはまり込み、その短辺部
がケース32の前後の周側壁43で回転不能に受け止め
られている。第2ボルト35用の雌ねじ体61も同様の
板ナットで形成するが、その平面形状を横向きのY字状
に形成して、ねじ穴65の隣にビス63との接当干渉を
避ける切欠66が形成してある。この雌ねじ体61も先
の雌ねじ体60と同様に、前後辺部がケース32の前後
の周側壁43で回転不能に受け止められている。雌ねじ
体61のバーリング部は軸受プレート33の逃げ溝55
と係合する。
【0025】ベース31、ケース32および軸受プレー
ト33の三者は、次のように組む。まず、軸受部54が
調整開口48に臨む状態で、軸受プレート33をケース
32内に組み付け、第1ボルト34をケース32の上面
側から第1調整穴46ついで揺動穴56に挿通して、雌
ねじ体60にねじ込む。同様に、第2ボルト35を第2
調整穴47ついで逃げ溝55に挿通して雌ねじ体61に
ねじ込み、軸受プレート33とケース32とを一体化し
ておく。図5に示すように、開口部70の縦枠73には
L字状の入隅部Cが形成してあり、この入隅部Cにベー
ス31を当てがって位置決めし、ビス穴39を介して床
面にねじ込んだビス58でベース31を固定する。この
ように、ベース31を入隅部Cで予め位置決めしてお
き、軸受プレート33が組まれたケース32をベース3
1に係合して、ケース32を位置決めすると、ピボット
軸受28が少ない手間で簡単に組み立てられるので、そ
の分だけドア装置の施工に要するコストを削減できる。
【0026】次に、ケース32の調整開口48が開口側
端に位置する状態で、突起45をベース31の位置決め
溝37および切欠38に係合し、ケース32を位置決め
する。最後に、ケース32のビス穴62を介して、ビス
63をベース31のビス穴40を介して床にねじ込み、
ケース32を床に固定する。この後、ドア本体1Aを半
ば折り畳んだ状態で各ドアパネル1のランナー3をガイ
ドレール2に吊り掛け、吊元側のランナー3をストッパ
ー22側へスライドさせて、突起20がロック軸24を
乗り越えて溝23a内へ嵌り込むようにすることによ
り、ランナー3をスライド不能に固定する。この後に、
ピボット軸27を軸受部54に落とし込むことにより、
吊元側のドアパネル1を上下のピボットヒンジ4・5で
軸支できる。
【0027】ドア装置を既存の室内収納スペースRに組
み付ける場合には、開口部70に縦枠73を組み付け、
さらにガイドレール2を固定する。ドア本体1Aにラン
ナー3とピボット軸27とを組み付け、さらにピボット
ヒンジ5を前述の要領で床面に固定する。この後、各ド
アパネル1のランナー3をガイドレール2に吊り掛け、
吊元側のランナー3をストッパー22でスライド不能に
固定し、ドアパネル1の吊元側を僅かに持ち上げながら
ピボット軸27を軸受部54に落とし込む。最後に、ピ
ボット軸27の前後・左右方向の位置調整を行って作業
を完了する。
【0028】ピボット軸27の左右および前後調整を行
う場合には、ドアパネル1を折り畳んで、第1・第2の
両ボルト34・35の操作頭部を露出させ、軸受プレー
ト33を動かせる程度に両ボルト34・35を緩める。
次に、各指標48・49の目盛り線(図7参照)を目安
にして、両ボルト34・35を左右あるいは前後に操作
してピボット軸27の中心を移動させる。左右方向へピ
ボット軸27の中心を移動させた場合には、軸受プレー
ト33が左右に動くが、この動きは逃げ溝55によって
吸収されるので、第2ボルトが影響されることはない
(図8参照)。前後方向へピボット軸27の中心を移動
させる場合には、軸受プレート33は雌ねじ体60のバ
ーリング部を中心にして前後揺動するので、第1ボルト
34が影響されることはない。調整が終了したら、両ボ
ルト34・35を締め込んで軸受プレート33を固定す
る。一連の調整操作は、ドアパネル1を吊り込んだ状態
のままでも支障なく行える。
【0029】ドア本体1Aを完全に折り畳んだ状態で
は、ドアパネル1のヒンジ11で連結された側が室内側
へ大きく突出する。そのため、ランナー3には、ドア本
体1Aの重量による傾動モーメントが作用し、スライド
溝16がレール部8から外れようとする。しかし、ラン
ナーブロック15は前記ばね19で常に押し下げ付勢さ
れているので、ランナー3がガイドレール2から脱落す
ることはない。以上のように構成したアウトセット型の
折戸構造のドア装置によれば、縦枠73、ガイドレール
2などの主要部材を開口部70の外面に設けるので、開
口部70の形状や寸法に制約されることなくドア装置を
構築でき、ドアパネル1の上下長の制約もない。
【0030】(第2実施例)図11は、左右幅が大きな
開口部70を二組のドア本体1Aで開閉する折戸構造の
ドア装置の第2実施例を示す。そこでは、開口部70の
左右端のそれぞれを吊元にして、各ドア本体1Aを上下
のピボットヒンジ4・5で支持する点と、各ドア本体1
Aの戸先の下端間に振れ止め具6を設ける点が第1実施
例と異なる。図12および図13において振止め具6
は、係止爪85と爪受け凹部86とを上下に隣接して、
かつ左右で点対称となるように設けたプラスチック成形
品からなり、ドアパネル1に対して隣接する係止爪85
と爪受け凹部86とが互いに係合し合うように取り付け
て使用する。他は第1実施例と同じであるので、同一部
材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0031】上記以外に、この発明のドア装置における
ドア本体1Aは、引き違い戸や、揺動開閉する開き戸で
あってもよく、その場合には縦枠73の上端間に引き違
い戸用のガイドレール2を配置し、あるいは縦枠73の
上端間に上枠を配置して、縦枠73に装着したヒンジで
開き戸を揺動開閉自在に支持することができる。床面に
固定したガイドレールで振れ止めを移行案内する場合に
は、ピボット軸受28をガイドレールに固定してもよ
い。この発明のピボットヒンジは、折戸以外のドアパネ
ルを支持するためにも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折戸の正面図
【図2】ドア枠の分解斜視図
【図3】ランナーの一部破断側面図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】ピボットヒンジの分解斜視図
【図6】ピボットヒンジの縦断正面図
【図7】図6におけるB−B線断面図
【図8】ピボットヒンジの横断平面図
【図9】振止め具の正面図
【図10】図9におけるD−D線断面図
【図11】第2実施例に係る折戸の正面図
【図12】振止め具の正面図
【図13】図12におけるE−E線断面図
【符号の説明】
1 ドアパネル 1A ドア本体 2 ガイドレール 3 ランナー 5 ピボットヒンジ 8 レール部 12 ブラケット 13 ピン 14 アーム 15 ランナーブロック 19 ばね 20 突起 22 ストッパー 23 ホルダー 24 ロック軸 25 ばね 27 ピボット軸 28 ピボット軸受 32 ケース 33 軸受プレート 34 第1ボルト 35 第2ボルト 42 ケースの上壁 46 第1調整穴 47 第2調整穴 48 調整開口 54 軸受部 55 逃げ溝 70 開口部 71 ドア枠 73 縦枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 健 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 郷原 秀樹 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 大野 修平 大阪府東大阪市御厨1丁目5番3号 新関 西ベアリング株式会社内 Fターム(参考) 2E015 AA02 BA01 BA07 BA09 CA01 CB05 DA01 DA02 EA01 EA04 FA02 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内収納スペースRの開口部70に組み
    付けられるドア枠71と、ドア枠71の開口面を開閉す
    るドア本体1Aとを備えており、 ドア枠71は、開口部70の外縁壁に固定される左右一
    対の縦枠73を含み、 ドア本体1Aが、縦枠73で規定されたドア開口に沿っ
    て、開口部70の外縁壁より外側で開閉するように配置
    してあるアウトセット構造のドア装置。
  2. 【請求項2】 左右一対の縦枠73を含むドア枠71
    と、両縦枠73の上端間に固定したガイドレール2と、
    複数個のドアパネル1を折り畳み可能に連結して構成さ
    れるドア本体1Aと、ドアパネル1に装着されるランナ
    ー3とを含む折戸構造のドア装置であって、 ガイドレール2に上向きに突出するレール部8が設けら
    れており、このレール部8にランナー3が上方から吊り
    掛けられている請求項1記載のアウトセット構造のドア
    装置。
  3. 【請求項3】 ランナー3は、ドアパネル1の上端面に
    固定されるブラケット12と、ブラケット12に対して
    ピン13で相対揺動可能に軸支されるアーム14と、ド
    アパネル1の内面側においてアーム14で支持されるラ
    ンナーブロック15とを含み、 吊元側のランナー3が、ガイドレール2に固定したスト
    ッパー22で移動不能に固定されており、 ストッパー22は、ガイドレール2に固定されるホルダ
    ー23と、ホルダー23で上下動可能に支持されて、ば
    ね25で押し上げ付勢されるロック軸24とを含み、 ランナーブロック15の下部に設けた突起20をロック
    軸24で受け止めて、ランナー3が移動不能に固定され
    ており、 ドアパネル1と床面との間に設けたピボットヒンジ5
    と、吊元側ランナー3のアーム14を軸支するピン13
    とで、吊元側のドアパネル1が揺動のみ可能に軸支され
    ている請求項2記載のアウトセット構造のドア装置。
  4. 【請求項4】 アーム14とランナーブロック15とが
    相対的に上下動可能に連結されて、ランナーブロック1
    5がばね19で押し下げ付勢されている請求項3記載の
    アウトセット構造のドア装置。
  5. 【請求項5】 ピボットヒンジ5が、ドアパネル1の下
    端隅部に設けられるピボット軸27と、床側に設けられ
    てピボット軸27を軸支するピボット軸受28とを備え
    ており、 ピボット軸受28は、ケース32と、ケース32内に配
    置されてピボット軸27を軸支する軸受プレート33
    と、調整用の第1・第2ボルト34・35とを含み、 ケース32の上壁42に、第1ボルト34の左右移動を
    許す第1調整穴46と、第2ボルト35の前後移動を許
    す第2調整穴47と、ピボット軸27の前後・左右方向
    の移動を許す調整開口48とが設けられており、 軸受プレート33には、ピボット軸27を軸支する軸受
    部54と、第2ボルト35との動作干渉を避ける左右方
    向の逃げ溝55と、第1ボルト34が挿通される揺動穴
    56とが設けられており、 第1調整穴46および揺動穴56に挿通した第1ボルト
    34と、第2調整穴47および逃げ溝55に挿通した第
    2ボルト35とで、軸受プレート33がケース32に対
    して左右調整可能に、かつ前後へ調整揺動可能に締結し
    てある請求項3または4記載のアウトセット構造のドア
    装置。
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