JP2003027448A - ダム建設現場におけるコンクリート連続搬送システム - Google Patents

ダム建設現場におけるコンクリート連続搬送システム

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JP2003027448A
JP2003027448A JP2001212657A JP2001212657A JP2003027448A JP 2003027448 A JP2003027448 A JP 2003027448A JP 2001212657 A JP2001212657 A JP 2001212657A JP 2001212657 A JP2001212657 A JP 2001212657A JP 2003027448 A JP2003027448 A JP 2003027448A
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Japan
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concrete
conveyor
bank
continuous
dam
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Application number
JP2001212657A
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English (en)
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Masaru Kamiyama
勝 神山
Takatsugu Wakamatsu
敬継 若松
Ryotaro Kawada
良太郎 川田
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンクリートの供給設備から、ダム堤内の所
望の打設領域に、ダム建設過程に伴う提体高さの上昇に
追随して、コンクリート供給経路を上昇させ大容量のコ
ンクリートを連続的に供給するコンクリート連続搬送シ
ステムを提供する。 【解決手段】 ダム建設現場の岸に設置したコンクリー
ト連続練りプラント10と、コンクリート連続練りプラ
ント10からコンクリートを打設領域へ搬送する複数の
コンベヤ装置22,24,26,28と、ダム建設現場
に立設され、ダム堤体12の高さに追随して複数のコン
ベヤ装置22,24,26,28の高さ位置を上方へ変
更し得るように支持するポスト38,40,42と、複
数のコンベヤ装置22,24,26,28の高さ位置を
変更可能に支持しうる、昇降可能に形成されたタワー式
クレーン46,48と、コンクリートを連続して混合し
て搬送する混合ボックス44とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダム建設現場にお
けるコンクリート連続搬送システムに係り、特にコンク
リートダムの施工において、コンクリート打設領域への
コンクリートの連続搬送を可能とするダム建設現場にお
けるコンクリート連続搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートによって構築される巨体構
造物として、例えばコンクリートダムがある。コンクリ
ートダムの施工においては、堤内面積および堤体高さと
もに、その規模は通常のコンクリート打設を要する構造
物に比べて非常に大きい。
【0003】そのため、ダム軸(河川の上流下流方向に
おける軸)に対して平行な縦継ぎ目、または直交する横
継ぎ目を複数設けてそれらの継ぎ目で区分される領域を
ブロック単位として、ブロック毎に順次コンクリートを
打設して施工するブロックシステム工法、またはレヤー
システム工法などの施工方法によってコンクリートダム
が建設されている。
【0004】このように各打設領域毎にコンクリートを
打設していく場合、先に打設されたコンクリートの先行
層が固化しないうちに、次の層を打設する必要がある。
さらに、コンクリートの打設領域は、ダムの建設過程に
従って、ダム軸方向およびその直交する方向への移動だ
けでなく、堤体高さ方向へも移動することとなる。その
ため、大容量の打設用のコンクリートを、その打設領域
まで可能な限り連続して供給できる設備またはシステム
が要請される。
【0005】従来にあっては、ダム建設過程に従い移動
していく打設領域へのコンクリートの供給方法として
は、その建設地域の地理的環境に応じ、次のような方法
が用いられている。
【0006】例えば、ダム建設地が深い渓谷となってお
り、その周囲の地形が険しい場合には、ダム施工領域を
カバーできるように、その施工領域に相当する一方又は
両方の岸の上方部に軌道を設け、当該軌道に沿って移動
可能なクレーン装置を配置し、このクレーン装置により
コンクリートが収納されたバケットをクレーンにより、
ダム施工領域に吊り下げ、コンクリートの打設領域の上
方近傍に移動させ、バケットからコンクリートを落下さ
せてコンクリートを打設現場へ供給する方法が採用され
ている。
【0007】また、ダム軸方向およびこれに直交する方
向の全打設領域をカバーし得るように、ダム軸方向に対
して直交する方向に互いに対向する両岸間に、その一端
が一方の岸に固定され、他端が他方の岸においてダム軸
方向に沿って移動可能に固定されるケーブルを張設し、
このケーブルにコンクリートを入れたバケットを吊り下
げて運搬し、所望の打設領域の上方からコンクリートを
落下させて供給する方法もあった。
【0008】あるいは、ダム建設地域周辺に車両が乗り
入れ可能な道路を確保可能な場合には、直接コンクリー
トを打設するダム堤内のコンクリート打設領域までダン
プカーなどでコンクリートを供給する方法が用いられる
場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
バケットにコンクリートを入れて打設領域まで移動させ
て供給する施工方法にあっては、打設領域へのコンクリ
ートの供給は間欠的であり、供給速度、供給量ともに、
使用するバケットの数と配置するクレーンの台数、クレ
ーンの運搬速度、バケットに入れることができるコンク
リートの量およびその運搬回数によって制限されてしま
い、打設領域へ円滑にコンクリートが供給されない可能
性があるという不具合がある。
【0010】また、このようにバケット運搬によるコン
クリート供給方法を使用する場合には、ダムが建設され
る岸の頂部に一定面積の水平部位を形成し、軌道あるい
はケーブルを張設するための支持土台を構築する必要が
あり、その結果、ダム建設周辺区域へ自然破壊範囲が拡
張されるという不具合もある。
【0011】特に、ダンプカーなどの大型車輌を堤内に
乗り入れてコンクリートを供給する施工方法にあって
は、ダム建設周辺区域にも大型車輌用の道路が必要とさ
れることがあり、その際の森林伐採や、また大型車輌の
排気ガスによる周辺環境への影響が懸念される場合もあ
った。
【0012】そのため、請求項1,4及び5記載の発明
の技術的な課題は、コンクリートの供給設備から、ダム
堤内の所望の打設領域に、ダム建設過程に伴う提体の高
さの上昇に追随して、コンクリート供給経路を上昇させ
大容量のコンクリートを連続的に供給することができる
ダム建設現場におけるコンクリート連続搬送システムを
提供し、コンクリートの打設効率を向上させると共に、
ダム建設工期の短縮を図り、さらに、ダム建設にともな
う自然破壊範囲を減少せしめることにある。
【0013】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の課題に加えて、コンクリート供給設
備から供給されるコンクリートの品質を一定に維持して
打設領域に供給することができるコンクリート連続搬送
システムを提供することにある。
【0014】また、請求項3記載の発明にあっては、長
距離に亘ってコンクリートを搬送することができるコン
クリート連続搬送システムを提供することにある。
【0015】また、請求項6乃至11記載の発明にあっ
ては、提体上において、所望のコンクリート打設領域へ
コンクリートを供給することができるコンクリート連続
搬送システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題の
ために、請求項1記載の発明にあっては、ダム建設現場
を形成する岸に設けられたコンクリート連続練りプラン
トと、上記コンクリート連続練りプラントから上記コン
クリートを上記打設領域へ搬送する複数のコンベヤ装置
と、上記ダム建設現場に立設され、施工過程における上
記ダム堤体の高さに追随して上方へ延設可能に形成さ
れ、上記複数のコンベヤ装置の高さ位置を上方へ変更し
得るように支持するポストと、上記ダム建設現場に立設
され、施工過程におけるダム堤体の高さに追随して上記
複数のコンベヤ装置の高さ位置を変更可能に支持しう
る、昇降可能に形成されたタワー式クレーンと、上記コ
ンクリートを連続して再練する混合ボックスとを備え、
上記コンクリート連続練りプラントから、適宜のコンク
リート打設領域へコンクリートを供給しうるように構成
されている。
【0017】したがって、請求項1に記載の発明にあっ
ては、コンクリート連続練りプラントで混練されたコン
クリートは、ダム堤内に配置された複数のコンベヤ装置
によって連続的に搬送され、コンクリート搬送経路内に
配置された混合ボックスで再度混練されて搬送され、所
望の打設領域へ供給される。そして、ダム建設過程に従
って、コンクリートの打設領域が上方に移行する際に
は、施工過程の堤体高さに応じて、上記複数のコンベヤ
は、ダム建設現場に立設されているタワー式クレーンお
よび上記ポストによって堤体高さ方向上方へ移設可能で
あるように支持されているため、コンクリートを搬送す
る上記複数のコンベヤ装置全体が堤体高さ方向上方へ移
設され、施工過程の堤体高さに対応したコンクリート連
続供給経路が形成される。
【0018】その結果、請求項1に記載の発明にあって
は、ダム堤内の所望のコンクリート打設領域に搬送中に
混練された大容量のコンクリートを連続供給することが
できるとともに、ダム建設過程に従って、そのコンクリ
ート連続供給経路を施工過程の堤体高さに追随して移動
し、所望のコンクリート打設領域にコンクリートを供給
することが可能となる。
【0019】請求項2記載の発明にあっては、上記ポス
トは、高さ方向に沿って設けられた複数の上記混合ボッ
クスにより構成されるコンクリート再混練部を備え、上
記コンクリートは、上記ポストの高さ方向に沿って落下
しながら混練されるように構成されていることを特徴と
する。
【0020】従って、請求項2記載の発明にあっては、
上記コンベヤ装置によって所望の打設領域へ搬送される
コンクリートは、上記ポストに設けられたコンクリート
再混練部に搬送され、上記混合ボックスの内部は、コン
クリートが高さ方向に沿って、重力に従って落下する際
に混練されるように構成されているため、コンクリート
は複数の上記混合ボックスの内部を通過しながら、混練
された状態で連続的に搬送されることになる。
【0021】その結果、請求項2記載の発明にあって
は、請求項1に記載の発明の効果に加え、ダム建設現場
を形成する岸に設けられたコンクリート連続練りプラン
トで混練され、複数のコンベヤ装置によって打設領域ま
で搬送される大容量のコンクリートは、複数の混合ボッ
クスにより構成されたコンクリート再混練部を高さ方向
に沿って落下して搬送されることにより、再度混練され
て、一定範囲の品質に保持されうるように、打設領域へ
連続的に搬送されることが可能となる。
【0022】請求項3に記載の発明にあっては、上記コ
ンベヤ装置は、複数のコンベヤにより構成され、上記コ
ンクリート連続練りプラントから上記コンクリートを堤
内へ搬送する供給コンベヤと、この供給コンベヤから上
記コンクリートを受け、上記コンクリート打設領域近傍
へ上記コンクリートを搬送する堤内コンベヤとを備えて
いる。
【0023】従って、請求項3に記載の発明にあって
は、コンクリート連続練りプラントで混練されたコンク
リートは、連続して供給コンベヤにより堤内に搬送され
る。そして、この上記供給コンベヤによって搬送されて
きたコンクリートは堤内コンベヤに受け渡され、所望の
打設領域近傍へと搬送される。
【0024】その結果、請求項3に記載の発明にあって
は、請求項1の効果に加え、大容量のコンクリートを所
望の打設領域まで、供給コンベヤと堤内コンベヤを介し
て、連続的に搬送することが可能となる。
【0025】請求項4記載の発明にあっては、上記ポス
トには、上記コンベヤ装置を支持すると共に、上記コン
ベヤ装置の支持位置をより上方へ変更させ得るリフトア
ップ装置が設けられていることを特徴とする。
【0026】上記リフトアップ装置は、上記コンベヤ装
置を上記ポストの特定高さ位置で支持するための支持フ
レーム部材と、支持フレーム部材を当該高さ位置で固定
するための固定部材と、上記コンベヤと支持フレーム部
材を所望の高さ位置まで持ち上げる駆動部材とを備え、
上記コンベヤ装置と、支持フレーム部材を、固定部材に
よる固定を解除することによってポストに沿って高さ方
向に移動させ、上記駆動部材により上記コンベヤ装置
を、上記支持フレーム部材を介して所望の高さ位置に設
定し、その後、上記コンベヤ装置と支持フレーム部材を
ポストに固定部材を取り付けることによって固定するこ
とができるように構成されている。
【0027】その結果、請求項4記載の発明にあって
は、請求項1に記載の効果に加え、ダムの建設過程に従
って、堤内に配置されたポストのリフトアップ装置によ
って、上記ポストに支持されているコンベヤ装置を堤体
高さ方向上方に移動して支持することが可能となる。
【0028】請求項5記載の発明にあっては、上記供給
コンベヤおよび堤内コンベヤとは、施工過程の上記ダム
堤体の高さに追随して逐次上昇させ、配置し得るように
構成されていることを特徴とする。
【0029】従って、請求項5記載の発明にあっては、
ダムの建設過程に従って、打設領域が堤体高さ上方に移
動、供給コンベヤおよび堤内コンベヤとともに堤体高さ
上方へ移動させて配置してコンクリート供給経路を形成
することができる。
【0030】その結果、請求項5記載の発明にあって
は、請求項3または4の効果に加え、ダムの建設過程に
従い、コンベヤ装置の高さ位置を、ダム提体高さの上昇
に伴い、逐次上昇させ、所望の高さ位置にコンクリート
供給経路を設けることにより、連続して大容量のコンク
リートを所望の打設領域に搬送して供給することが可能
となる。
【0031】請求項6記載の発明にあっては、上記堤内
コンベヤは、一端部が上記タワー式クレーンのマストに
より支持されており、上記マストを中心として回動しう
るように構成されていることを特徴とする。
【0032】従って、請求項6記載の発明にあっては、
上記供給コンベヤで搬送されてきたコンクリートは、上
記タワー式クレーンのマストに装着された下部昇降フレ
ームにその一端が支持されている堤内コンベヤに搬送さ
れる。この際、堤内コンベヤは、上記タワー式クレーン
のマストに装着された下部昇降フレームのコンベヤフレ
ーム支持ピンを軸として、上記マストを中心として回動
させることができる。
【0033】その結果、請求項6記載の発明にあって
は、請求項3に記載の効果に加え、堤内コンベヤをダム
軸に対して所望の回動角度方向に搬送先端を向け、タワ
ー式クレーンのマストに支持された状態でコンクリート
を搬送することができ、ダム堤内の広範囲に亘る所望の
複数の打設領域に、自在に連続して大容量のコンクリー
トを搬送し供給することが可能となる。
【0034】請求項7の発明にあっては、上記堤内コン
ベヤの他端部には、堤内コンベヤにより供給されたコン
クリートを受け、さらに適宜の打設領域へコンクリート
を供給するスプレッダ装置が配設されていることを特徴
とする。
【0035】したがって、請求項7の発明にあっては、
堤内コンベヤに搬送されたコンクリートは、さらにスプ
レッダ装置に受け渡され、所望の打設領域に至るまで搬
送される。
【0036】その結果、請求項7の発明にあっては、請
求項3または6記載の効果に加え、ダム堤内に設置され
た堤内コンベヤから、さらに所望のコンクリート打設領
域まで、スプレッダ装置を介して連続してコンクリート
を供給することが可能となる。その結果、堤内コンベヤ
の届かない打設領域に至るまでコンクリートを連続して
搬送することができる。
【0037】請求項8記載の発明にあっては、上記スプ
レッダ装置は、移動可能に形成されている。
【0038】従って、請求項8記載の発明にあっては、
スプレッダ装置を移動させて、所望の堤内コンベヤの搬
送先端と接続して配置してコンクリート打設領域にコン
クリートを供給することができる。
【0039】その結果、請求項8記載の発明にあって
は、請求項7に記載の効果に加え、必要に応じ、所望の
堤内コンベヤの終端部にスプレッダ装置を配置し、スプ
レッダ装置により所望のコンクリート打設領域へコンク
リートを供給することが可能となり、より広範囲のコン
クリート打設領域に大容量のコンクリートを連続的に搬
送し、供給することが可能となる。
【0040】請求項9の発明にあっては、上記スプレッ
ダ装置は、伸縮可能に形成されたコンベヤ装置を有す
る。
【0041】従って、請求項9の発明にあっては、スプ
レッダ装置を打設領域の位置に合わせ、コンベヤ装置の
搬送方向長さを伸縮させることにより、コンクリートの
供給位置を調節することができる。
【0042】その結果、請求項9の発明にあっては、請
求項7に記載の効果に加え、所望のコンクリート打設領
域へ自在にコンクリートを供給することが可能となり、
より広範囲のコンクリート打設領域に大容量のコンクリ
ートを連続的に搬送し、供給することが可能となる。
【0043】請求項10に記載の発明にあっては、上記
堤内コンベヤには、上記堤内コンベヤにより搬送される
コンクリートを、コンベヤ終端部に至る以前の位置にお
いて適宜の打設領域へ落下させ得るスクレーパ装置が装
着されている。
【0044】従って、請求項10に記載の発明にあって
は、堤内コンベヤ上を搬送されてきたコンクリートを、
コンベア終端部に至る以前に、上記スクレーパ装置を用
いて、所望の供給先に落下させ、また、コンベヤに付着
したモルタルを有効に掻き落とすことができる。
【0045】その結果、請求項10に記載の発明にあっ
ては、請求項3、4または5記載の効果に加え、堤内コ
ンベヤによって搬送されてきたコンクリートを所望のコ
ンクリート打設領域に応じて適宜落下させて、コンクリ
ートの供給箇所を変更または増加させ、さらに施工性を
向上させることができる。
【0046】請求項11に記載の発明にあっては、上記
スクレーパ装置は堤内コンベヤ上を移動可能に形成され
ている。
【0047】従って、請求項11に記載の発明にあって
は、堤内コンベヤに搬送されてきたコンクリートを、コ
ンベア終端部に至る以前に、打設領域に応じて所望の位
置にスクレーパ装置を移動させて、所望の打設箇所に落
下させることができる。
【0048】その結果、請求項11に記載の発明にあっ
ては、請求項10に記載の効果に加え、堤内コンベヤに
よって搬送されてきたコンクリートを所望のコンクリー
ト打設領域に応じて適宜落下させて、コンクリートの供
給箇所を変更または増加させ、施工性を向上させること
ができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づき、本発明に係るコンクリート連続搬送システム
10を詳細に説明する。
【0050】図1は、本発明に係るダム建設現場におけ
るコンクリート連続搬送システム10の概略を示した斜
視図であり、図2はコンクリート連続練りプラント20
から堤内へコンクリートを供給するコンクリート主供給
経路58を示す側面図、図3は、タワー式クレーンに支
持された供給コンベヤ28及び堤内コンベヤ36を示す
側面図、また図4は図1のコンクリート連続搬送システ
ム10のコンクリート供給経路の上面図である。
【0051】図1および図2に示されているように、本
実施例に係るダム建設現場におけるコンクリート連続搬
送システム10は、上記コンクリート連続練りプラント
20から上記コンクリートを上記打設領域へ搬送する複
数のコンベヤ装置22,24,26,28,30,3
2,34,36と、上記ダム建設現場に立設され、施工
過程における上記ダム堤体の高さに追随して上方へ延設
可能に形成され、上記複数のコンベヤ装置28,30,
34,36の高さ位置を上方へ変更し得るように支持す
るポスト38,40と、上記ダム建設現場に立設され、
施工過程におけるダム堤体の高さに追随して上記コンベ
ヤ装置28,30,34,36の高さ位置を変更可能に
支持しうる、昇降可能に形成されたタワー式クレーン4
6,48と、上記コンクリートを連続して混合して搬送
する混合ボックス44とを備えている。
【0052】本実施の形態にあっては、上記コンクリー
ト連続練りプラント20は、図2に示す、本実施例にお
けるダム堤体12の上端縁を表す基準線65により示さ
れる、建設予定のダムの堤体12の最高の高さ位置にお
いて、ダム上流側14に向かって右側の岸の頂部を切削
して形成された部位に設けられている。
【0053】なお、このコンクリート連続練りプラント
20は、本実施例に示す設置位置とは限らず、建設地域
周辺の地形や建設されるダム堤体の規模や形状を鑑み
て、最適な位置に設置することが可能である。
【0054】上記コンクリート連続練りプラント20周
辺には、セメント、水、砂、砂利、混和剤等といったコ
ンクリート原料を搬送するトラックなどの車輌が進入し
得るように、適宜、搬送路が形成されている。
【0055】上記コンベヤ装置は、本実施例にあって
は、複数のコンベヤにより構成され、上記コンクリート
連続練りプラント20から上記コンクリートを堤内へ搬
送する第一乃至第五供給コンベヤ22,24,26,2
8,34と、この第一乃至第五供給コンベヤ22,2
4,26,28,34からコンクリートを受け、上記コ
ンクリート打設領域近傍へコンクリートを搬送する第一
乃至第三堤内コンベヤ30,32,36とを有してい
る。
【0056】第一乃至第三供給コンベヤ22,24,2
6は、ポスト38,40,42,60,61および支持
脚部59,59により建設されるダム上流側14におい
て、所定高さに支持されている。これらのポスト38,
40,42,60,61は、ダムが建設される河床上に
コンクリート製の基部57が構築され、このコンクリー
ト基部57上に立設され、多数のポスト部材43を高さ
方向に接合固定して柱状に形成されている。本実施の形
態にあっては、上記ポスト部材43は高さ1.5mに形
成されている。
【0057】本実施の形態にあっては、第一メインポス
ト38は、図1に示すように、ダム上流側14に向かっ
て右側に立設されており、ダム軸直交方向においてコン
クリート連続練りプラント20寄りに配置されている。
また、第二メインポスト40は、ダム上流側14に向か
って河床左側に立設され、コンクリート連続練りプラン
ト20が設けられた岸とは反対側の岸に近接して配置さ
れている。
【0058】また、第一メインポスト及び第二メインポ
スト38,40は、第二および第三サブポスト60,6
1よりも幅寸法が大きく形成され、複数の上記混合ボッ
クス44により構成されているコンクリート再混練部7
8b,78cが第一メインポスト及び第二メインポスト
38,40のそれぞれの高さ方向に沿って支持され得る
ように設けられ、主に第一メインポスト38が第二供給
コンベヤ24の荷重を支持するとともに、第一および第
二メインポストポスト38,40が第三供給コンベヤ2
6の荷重を支持し得るように構成されている。そして、
上記第二および第三サブポスト60,61は、第一およ
び第二メインポスト38,40間の距離が長く、その間
で支持される第三供給コンベヤ26の自重および搬送す
るコンクリートの積載量、また建設現場の地形や第三供
給コンベヤ26が配設される高さ位置における風圧等の
影響を鑑み、必要に応じ必要数設置される。
【0059】これらの第一および第二メインポストポス
ト38,40および第二および第三サブポスト60,6
1は、上記タワー式クレーン46,48を使用して上端
部へ上記ポスト部材43を連接することにより、上記ダ
ム堤体12の上端縁を表す基準線65の高さ位置に至る
まで、上方へ延長させ、その上端部において所望の高さ
位置で第三供給コンベヤ26を支持し得るように構成さ
れている。
【0060】図2に示されているように、本実施例にあ
っては、施工過程の堤体12の高さに応じ、第三供給コ
ンベヤ26の高さ位置を上方に支持し得る第一および第
二メインポストポスト38,40および第二および第三
サブポスト60,61には、上記第三供給コンベヤ26
の支持位置をより上方へ変更させ得るリフトアップ装置
54がそれぞれ設けられている。
【0061】リフトアップ装置54は、上記第三供給コ
ンベヤ26を上記第一および第二メインポスト38,4
0および第二および第三サブポスト60,61の所定の
高さ位置で支持する支持フレーム部材と、その高さ位置
で支持フレーム部材を上記第一および第二メインポスト
38,40および第二および第三サブポスト60,61
に固定するための固定部材と、上記第三供給コンベヤ2
6と支持フレーム部材を所望の高さ位置まで持ち上げる
昇降用シリンダからなる昇降部材と、この昇降部材が固
定されている固定フレーム部材とを備えている。
【0062】ダム建設過程に伴う提体12の上昇に伴
い、上記第三供給コンベヤを上昇させる場合には、ま
ず、タワー式クレーン46,48を用いてこれらの第一
および第二メインポスト38,40および第二および第
三サブポスト60,61を構成するポスト部材43を、
第一および第二メインポスト38,40および第二およ
び第三サブポスト60,61上へ必要な個数を接合し
て、第一および第二メインポスト38,40および第二
および第三サブポスト60,61を高さ方向へ延長す
る。
【0063】その後、上記第三供給コンベヤ26が載置
されている支持フレーム部材を各ポストへ固定する固定
部材を緩め、ポストへの固定を解除し、上記昇降部材を
延伸させることにより支持フレーム部材を、第一、第二
メインポスト38,40および第二および第三サブポス
ト60,61に沿って高さ方向に移動させて所望の高さ
位置に変更し、再度第三供給コンベヤ26と支持フレー
ム部材を第一、第二メインポスト38,40および第二
および第三サブポスト60,61に固定部材を取り付け
て固定する。その後、上記固定フレーム部材の第一、第
二メインポスト38,40および第二および第三サブポ
スト60,61への固定を解除し、上記昇降部材を短縮
させることにより上記昇降部材が固定された固定フレー
ム部材を上方へ引き上げて再度、第一、第二メインポス
ト38,40および第二および第三サブポスト60,6
1に固定部材により締め付け固定する。
【0064】その結果、このような上方への移動作業を
繰り返すことにより、上記第一乃至第五供給コンベヤ2
2,24,26,28,34および第一乃至第三堤内コ
ンベヤ30,32,36は、施工過程の上記ダム堤体1
2 の高さに追随して逐次上昇させ、配置し得るように
構成されている。
【0065】本実施の形態においては、上記第一乃至第
三供給コンベヤ22,24,26により、上記コンクリ
ート連続練りプラント20から提体12が建設される河
床幅方向略全域に亘って、コンクリート主供給経路58
が形成されている。
【0066】上記第一供給コンベヤ22は、コンクリー
ト連続練りプラント20のコンクリート排出口直下に、
その始端部62が配置されると共に、終端部63は、第
一サブポスト42の上端部に支持固定されている。上記
第二供給コンベヤ24は、始端部70は第一サブポスト
42の下端部に配置固定されると共に、終端部71は、
上記第一メインポスト38の上端部に配置固定され、そ
の中間部位は支持脚部59,59により支持されてい
る。
【0067】上記第三供給コンベヤ26は、図1に示さ
れるように、ダム建設開始時には上記第一メインポスト
38の高さ方向の略中間部位に始端部76が固定され、
終端部77は、第二メインポスト40の上端部に接続固
定されている。
【0068】上記第一サブポスト42、第一および第二
メインポスト38,40には、上記第一乃至第三供給コ
ンベヤ22、24、26の各終端部63,71,77側
における側部において、高さ方向に沿って複数の上記混
合ボックス44により構成されるコンクリート落下混練
部78a,78b,78c が備えられ、上記コンクリ
ートは、このコンクリート落下混練部78a,78b,
78cにおいて、上記ポスト42,38,40の高さ方
向に沿って落下しながら再度混練されて、順次、第一供
給コンベヤ22 から第二供給コンベヤ24へ、第二供
給コンベヤ24から第三供給コンベヤ26及び第四供給
コンベヤ28へ、さらに、第三供給コンベヤ26から第
五供給コンベヤ34へと、順次ヘ受け渡されるように構
成されている。
【0069】上記コンクリート落下混練部78a,78
b,78cを構成する混合ボックス44に関しては、詳
細な技術的構成は省略するが、全体が略直方体箱状に形
成され、その高さ方向の上側に入口部が、また下側に出
口部が形成されており、上記入口部から上記出口部へ向
かい断面形状が連続的に変化しながら高さ方向に沿って
伸長する複数の変形通路が形成されている。さらに、こ
の混合ボックス44の変形通路には、上記コンクリート
原料が上記入口部から供給されて出口部から排出される
間に、各コンクリート原料を合流し、また分割する合流
分割手段が備えられており、高さ方向に沿って多数の混
合ボックス44が連設されてコンクリート落下混練部7
8a,78b,78cが形成されていることからコンク
リートは所定時間に亘り混練されて搬送される。
【0070】上記第一メインポスト38に形成されてい
る上記コンクリート落下混練部78bの下端部及び、第
二メインポスト40 に形成されているコンクリート落
下混練部78cの下端部には、コンクリート主供給経路
58からのコンクリートを受け、第一乃至第三堤内コン
ベヤ30,32,36とともに堤体12のコンクリート
打設領域へコンクリートを供給する第四および第五供給
コンベヤ28,34の始端部89,91が配置固定され
ていると共に、この第四および第五供給コンベヤ28,
34は、上記第一および第三堤内コンベヤ30,36と
ともに、第一および第二タワー式クレーン46,48の
マスト49,49に支持されている。
【0071】上記第4及び第5供給コンベヤ28,34
の始端部91,89は、各メインポスト38,40側に
おいて、上記同様の構成のリフトアップ装置54により
支持されていると共に、第四および第五供給コンベヤ2
8,34の終端部92,88及び、上記第一,第三堤内
コンベヤ30,36の始端部72,79は、上記第一お
よび第二タワー式クレーン46,48のマスト49,4
9により支持されており、図4に示されているように、
上記第一,第三堤内コンベヤ30,36は上記マスト4
9を中心として、それぞれ回動しうるように構成されて
いる。
【0072】図1および図3に示すように、第五供給コ
ンベヤ34の終端部88および第三堤内コンベヤ36の
始端部79は、第二タワー式クレーン48の下部昇降フ
レーム84に設けられたコンベヤ支持フレーム85上に
おいて、第五供給コンベヤ34から上記コンベヤ支持フ
レーム85上に配置された第三堤内コンベヤ36ヘのコ
ンクリートの受け渡しができるように配置固定されると
ともに、第一タワー式クレーン46の下部昇降フレーム
84に設けられたコンベヤ支持フレーム85において、
第四給コンベヤ28から第一堤内コンベヤ30へコンク
リートの受け渡しができるように配置されている。
【0073】図1及び図3に示すように、本実施の形態
に係るタワー式クレーン式46,48は、河床に設けら
れたコンクリート基部86上に設けられ、クレーン本体
80と、このクレーン本体80が設けられているプラッ
トフォーム部81と、これらクレーン本体80及びプラ
ットフォーム部81を支持するマスト49と、上記プラ
ットフォーム部81が取り付けられ、マスト49に昇降
可能に固定された上部昇降フレーム82と、この上部昇
降フレーム82に複数のリンクアーム83を介して下方
に設けられ、上記マスト49に固定部材により固定され
る下部昇降フレーム84と、この下部昇降フレーム84
に設けられたコンベヤ支持フレーム85とを備え、上記
上部昇降フレーム82は適宜油圧により、マスト49に
沿って上記下部昇降フレーム84と共に昇降可能に上昇
及び下降しうるように形成されている。
【0074】また、上記マスト49は複数のマスト構成
部材93を高さ方向に接合して形成されており、提体1
2の建設過程における高さ位置の変更に追随させて、マ
スト49の高さを変更する場合には、タワー式クレーン
46,48でそれぞれの上記マスト49,49の上端部
へマスト構成部材93を、適宜個数、接合することによ
り各タワー式クレーン46,48のマスト49,49の
高さを増大又は減縮させることができる。
【0075】従って、本実施の形態にあっては、提体1
2の建設過程に従って、提体12の高さ位置が上昇し、
上記コンベヤ28,30,34,36の支持高さ位置を
上昇させる必要がある場合には、タワー式クレーン4
6,48を利用して上記マスト構成部材93をそれぞれ
のタワー式クレーン46,48のマスト49,49の上
端部へ適宜の個数を接合し、上記下部昇降フレーム84
をマスト49へ固定している固定部材の固定を解除した
後、上部昇降フレーム82を油圧を利用してマスト49
に沿って上昇させる。
【0076】この場合、上部昇降フレーム84の上昇に
伴い、上部昇降フレーム84にリンクアーム83を介し
て固定された下部昇降フレーム84も同時にマスト49
に沿って上昇する。その後、所定高さ上昇し固定位置に
至った場合には、下部昇降フレーム84をマスト49へ
固定する。その結果、下部昇降フレーム84に設けられ
たコンベヤ支持フレーム85も上昇することから、コン
ベヤ支持フレーム85に載置されたコンベヤ28,3
0,34,36の高さ位置を変更することができるよう
に構成されている。
【0077】本実施の形態にあっては、第一堤内コンベ
ヤ30の終端部87には、第一堤内コンベヤ30により
供給されたコンクリートを受け、さらに、所望の打設領
域近傍へコンクリートを供給できるよう、その終端部7
5を向けて配置された第二堤内コンベヤ32が提体12
上に配設されている。
【0078】図1に示されているように、この第二堤内
コンベヤ32は、始端部74および終端部75は、それ
ぞれ、所定の高さを有する堤内ポスト56,56によっ
て支持されている。
【0079】また、本実施の形態においては、上記第二
および第三堤内コンベヤ32,36の終端部75,73
側には、堤体12に上面を置いて、堤内コンベヤ32,
36により供給されたコンクリートを受け、さらに適宜
の打設領域へコンクリートを供給するスプレッダ装置5
0がそれぞれ配置されている。
【0080】上記スプレッダ装置50は、図1及び図3
に示すように、自走し得るように形成された走行部67
と、この走行部67に設けられ、伸縮可能に形成された
コンベア部68とを備えており、第二および第三堤内コ
ンベヤ32,36により搬送されてきたコンクリートを
受け、コンベヤ部68,68を適宜伸縮させることによ
り、所望の打設領域へコンクリートを供給しうるように
形成されている。上記走行部67には、堤内コンベヤ3
6からのコンクリートを受けるコンクリート受部69が
設けられていると共に、本実施の形態にあっては、コン
ベヤ部68の終端部90には、複数の混合ボックス44
により構成されたコンクリート落下混練部78dが取り
付けられている。
【0081】従って、堤内コンベヤ36からのコンクリ
ートは、コンクリート受部69によって受けられ、コン
ベヤ部68により搬送され、終端部90に取り付けられ
た上記混合コンクリート落下混練部78dを構成するボ
ックス44により最終的に混練されて、所望の打設領域
へ供給して打設される。
【0082】図3に示されているように、上記第一乃至
第三堤内コンベヤ30,32,36には、上記第一乃至
第三堤内コンベヤ30,32,36により搬送されるコ
ンクリートを、コンベヤ終端部87,73,75に至る
以前の位置において、適宜の打設領域へ落下させ得るス
クレーパ装置52が装着されている。
【0083】本実施の形態にあっては、図3に示すよう
に、上記スクレーパ装置52は固定式であって、コンベ
ヤ搬送路の中途において2機配設されているが、上記ス
クレーパ装置52を移動式のものにより構成してもよ
い。
【0084】このようにスクレーパ装置を移動式のもの
として構成した場合には、例えば、上記第一乃至第三堤
内コンベヤ30,32,36のコンベヤ架台に回転可能
に係合しうる車輪部と、この車輪部を駆動しうる駆動部
とを有して上記コンベヤ架台上を移動可能に形成され、
コンベヤベルトが上面に配置され得るコンベヤベルト支
持板と、コンベヤベルト支持板上に配置されたコンベヤ
ベルト上面へ圧接し、搬送されるコンクリートをコンベ
ヤベルト側方へ落下させ得るスクレーパ部材とを備え、
第一および第三堤内コンベヤ30,36から適宜の打設
領域へコンクリートを落下させ得るように構成される。
【0085】次に、本実施の形態に係るコンクリート連
続搬送システム10の作用について説明する。
【0086】図1に示されているように、コンクリート
連続練りプラント20において製造されたコンクリート
は、第一乃至第三供給コンベヤ22,24,26により
形成されるコンクリート主供給経路58により、ダム建
設予定の河川幅方向に沿って堤体12内へ搬送され、さ
らに第四および五供給コンベヤ28,34および第一乃
至第三堤内コンベヤ30,32,36により、実際の打
設領域へ供給される。
【0087】即ち、コンクリート連続練りプラント20
で混練されたコンクリートは、コンクリート排出孔部の
下方に始端部62が配設された第一供給コンベヤ22に
よって、始端部62から終端部63まで搬送される。第
一供給コンベヤ22の終端部63に到着したコンクリー
トは、第一サブポスト42に高さ方向に沿って形成さ
れ、複数の混合ボックス44により構成されたコンクリ
ート落下混練部78aを落下することにより再度混練さ
れ、その後、コンクリート落下混練部78aの下端部に
始端部70が配置された第二供給コンベヤ24へのへ受
け渡される。
【0088】第二供給コンベヤ24に受け渡されたコン
クリートは、上記第二供給コンベヤ24上を搬送され、
第二供給コンベヤ24の終端部71において、第一メイ
ンポスト38の高さ方向に形成されたコンクリート落下
混練部78b内を落下することにより再度混練される。
【0089】上記第三供給コンベヤ26は第一メインポ
スト38の高さ方向の中間部位に設けられ、コンクリー
ト落下混練部78b内を落下するコンクリートの一部は
第三供給コンベヤ26へ供給されると共に、他の一部は
第四供給コンベヤ28に至るまでコンクリート落下混練
部78b内を落下し第四供給コンベヤ28へ供給される
ように構成されていることから、第二供給コンベヤ24
を搬送されてきたコンクリートの一部は、第一メインポ
スト38に備えられているコンクリート落下混練部78
bの混合ボックス44の中を落下して搬送され、第三供
給コンベヤ26へ受け渡される。
【0090】第三供給コンベヤ26へ受け渡されたされ
たコンクリートは、第三供給コンベヤ26の終端部77
は第二メインポスト40の上端部に配置固定されている
ことから、コンクリート連続練りプラント20とは反対
側の岸近傍に至るまで搬送され、その後、第二メインポ
スト40に設けられたコンクリート落下混練部78cを
落下することにより第五供給コンベヤ34 に供給され
る。
【0091】また、第一メインポスト38の高さ方向の
中間部位に設けられ、コンクリート落下混練部78b内
を落下するコンクリートの他の一部はメインポスト38
の下端部に始端部91が配設された第四供給コンベヤ2
8に受け渡される。
【0092】上記第四供給コンベヤ28は、その終端部
92がタワー式クレー46のマスト49に支持され、第
一堤内コンベヤ30の始端部72にコンクリートを受け
渡せるように配置されていることから、第四供給コンベ
ヤ28上において搬送されてきたコンクリートは上記第
一堤内コンベヤ30に受け渡され、さらに、この第一堤
内コンベヤ30に連設された第二堤内コンベヤ32へ受
け渡される。
【0093】一方、上記第五供給コンベヤ34へ移送さ
れたコンクリートは、タワー式クレーン48のマスト4
9において、第五供給コンベヤ34の終端部88が第三
堤内コンベヤ36の始端部79に上方に配置されている
ことから、コンクリートは第五供給コンベヤ34から第
三堤内コンベヤ36へ移送される。
【0094】従って、このようにして、コンクリート連
続練りプラント20で混練されたコンクリートは、連続
して第一乃至第五供給コンベヤ22,24,26,2
8,34により堤体12上方へ搬送され、その後さら
に、上記第一乃至第五供給コンベヤ22,24,26,
28,34によって搬送されてきたコンクリートは、そ
の搬送側先端を向けて設置された第一乃至第三堤内コン
ベヤ30,32,36に受け渡され、提体12内の所望
の打設領域近傍へと搬送される。
【0095】この場合、第一および第三堤内コンベヤ3
0,36は、上記タワー式クレーン46,48のマスト
49,49を中心として回動することができ、所望の回
動角度で、固定されて支持されることができるように構
成されている。従って、図4に示されるように、第一お
よび第三堤内コンベヤ30,36がそれぞれマスト4
9,49上端部に外装された上部昇降フレーム82の旋
回に伴って回動され、提体12上において略180度旋
回して第一および第三堤内コンベヤ30,36の終端部
87,73の設置部位を変更でき、施工する堤体12の
殆ど全ての領域にコンクリートを供給することができ
る。
【0096】また、上記第一堤内コンベヤ30及び第三
堤内コンベヤ36には上述のように、スクレーパ装置5
2が装着されている。その結果、本実施の形態にあって
は、このスクレーパ装置52を利用することによって、
第一および第三堤内コンベヤ30,36上を搬送されて
きたコンクリートを、コンベア終端部73,73に至る
以前に落下させ、また、第一および第三堤内コンベヤ3
0,36に付着したモルタルを有効に掻き落とすことが
できる。
【0097】上記スクレーパ装置52によって堤内コン
ベヤ装置30,36の搬送路の途中から掻き落とされる
コンクリートは、コンベヤ下方に配置されたホッパ等で
受けた後に打設してもよく、また当該スクレーパ装置5
2が掻き落としたコンクリートが受け渡されるようにさ
らに別の堤内コンベヤあるいはスプレッダ装置50を配
設して、所望の打設領域にコンクリートを供給すること
もできる。
【0098】また、上述のように、スクレーパ装置52
が第一および第三堤内コンベヤ30,36のコンベヤ架
台上を移動可能に形成された場合には、第一および第三
堤内コンベヤ30,36からのコンクリートの落下位置
に関しより自由度を持たせることが可能となり、第一お
よび第三堤内コンベヤ30,36を搬送されてきたコン
クリートを、コンベア終端部73,73に至る以前に、
打設領域に応じて所望位置にスクレーパ装置52を移動
させて、第一および第三堤内コンベヤ30,36の搬送
路上の所望の位置で落下させ、所望の打接領域にコンク
リートを供給することができ、また、堤内コンベヤ3
0,36に付着したコンクリートを有効に掻き落とすこ
とができる。
【0099】また、本実施の形態にあっては、第二およ
び第三堤内コンベヤ32,36の終端部75,73に
は、上述のように、それぞれ、スプレッダ装置50,5
0が配設されている。従って、搬送されたコンクリート
は、さらにスプレッダ装置50,50に受け渡され、上
記タワー式クレーン46,48の旋回による第一堤内コ
ンベヤ30及び第三堤内コンベヤ36の旋回によっても
なお供給不可能な、上記コンベヤによる搬送経路から離
間した打設領域へもコンクリートを供給することができ
る。
【0100】即ち、第二および第三堤内コンベヤ32,
36から上記スプレッダ装置50,50に備えられてい
る走行部67,67に設けられたコンクリート受部69
にコンクリートが供給された場合には、このコンクリー
トはスプレッダ装置50に装着され、伸縮動作しうるよ
うに構成されたコンベヤ部68によりさらに遠方へ供給
することができる。
【0101】また、スプレッダ装置50は移動可能に形
成されていることから適宜手段により駆動させて、スプ
レッダ装置50,50を移動させ、提体12上面部にお
いて、適宜の打設箇所にに移動してコンクリートを打設
することができる。
【0102】その結果、上記第一,第三堤内コンベヤ3
0,36がタワー式クレーン46,48のマスト49に
装着された下部昇降フレーム84のコンベヤ支持フレー
ム85の支持ピン94を中心に旋回しうるように構成さ
れていると共に、第一および第三堤内コンベヤ30,3
6にはスクレーパ装置52が設けられ、さらに、第一お
よび第三堤内コンベヤ30,36の終端部87,73に
はスプレッダ装置50が設置されていることから、提体
12の上面部において殆ど全域に亘りもれなくコンクリ
ートを供給し、打設することが可能となる。
【0103】そして、ダム建設にあたっては、提体12
の高さ位置はダム建設の経過に従って高くなるものであ
ることから、本実施の形態にあっては、上記第一乃至第
五供給コンベヤ22,24,26,28,34および第
一乃至第三堤内コンベヤ30,32,36は、ダム建設
現場に立設されている第一および第二タワー式クレーン
46,48、上記第一および第二メインポスト38,4
0、また第二および第三サブポスト60,61によって
堤体12の高さ方向上方へ移設可能に支持されているた
め、コンクリートを搬送する上記複数のコンベヤ装置2
2,24,26,28,30,32,34,36全体が
堤体12の高さ方向上方へと移設され、施工過程の堤体
12の高さ位置に対応したコンクリート連続供給経路が
形成される。
【0104】この場合、図1及び図2に示すように、第
三供給コンベヤ26の高さ位置を変更させる場合には、
まず、第三供給コンベヤ26を支持している第二メイン
ポスト40および第一メインポスト38と第二メインポ
スト40の中間に位置する二機の第二および第三サブポ
スト60,61の上端部に、上記タワー式クレーン4
6,48を使用して、必要な個数のポスト部材43を、
堤体12の高さ方向上方に向かって延伸するように追加
する。この際、同一の高さ寸法に形成されたポスト部材
43を使用することにより、第二メインポスト40およ
び上記第二および第三サブポスト60,61ともに、同
じ高さに延設されることが可能となる。
【0105】本実施例においては、1.5mの高さを有
するポスト部材43を使用しているが、堤体12の施工
条件、施工計画に合わせ適宜所望の大きさポスト部材を
使用することが可能である。ポスト部材43の高さ寸法
が大きい場合には、少ないポスト部材43の個数で第三
供給コンベヤ26の高さ位置を大きく変更することがで
きる。
【0106】このようにして第三供給コンベヤ26を支
持している第二メインポスト40および第一メインポス
ト38と第二メインポスト40の中間に位置する二機の
第二および第三サブポスト60,61の高さ寸法を増大
させた後、第二メインポスト40および第一メインポス
ト38と第二メインポスト40の中間に位置する二機の
第二および第三サブポスト60,61に装着されたリフ
トアップ装置54を用いて、高さ方向に延長されたポス
ト38,40,60,61の上端部に至るまで上記リフ
トアップ装置45の昇降用シリンダのストローク長に基
づき、複数回の上昇作業を行うことにより第三供給コン
ベヤ26を第三供給コンベヤ26を堤体高さ方向上方に
移動させることができる。
【0107】また、上記提体12の施工過程において高
さが上昇する場合には、第四供給コンベヤ28及び第五
供給コンベヤ34、及び第一、第三堤内コンベヤ30,
36の高さ位置も変更する必要がある。この場合、第四
供給コンベヤ28及び第五供給コンベヤ34の始端部9
1,89は第一メインポスト38及び第二メインポスト
40にリフトアップ装置54を介して固定されている
ことから、第四供給コンベヤ28及び第五供給コンベヤ
34の始端部91,89はリフトアップ装置54を用い
て上記同様の手順により上昇させることができる。
【0108】また、第四供給コンベヤ28の終端部92
及び第一堤内コンベヤ30の始端部72はタワー式クレ
ーン46のマスト49に装着された下部昇降フレーム8
4に支持されていると共に、第五供給コンベヤ34の終
端部88及び第三堤内コンベヤ36の始端部79はタワ
ー式クレーン48のマスト49に装着された下部昇降フ
レーム84に支持されていることから、上記第四供給コ
ンベヤ28及び第五供給コンベヤ34の始端部91,8
9の上昇と併行して、タワー式クレーン46,48を利
用して第一,第三堤内コンベヤ30,36の高さ位置を
上昇させることができる。
【0109】即ち、タワー式クレーン46,48を利用
して第一、第三堤内コンベヤ30,36、及び第四供給
コンベヤ28及び第五供給コンベヤ34の高さ位置を上
昇させる場合には、まず、マスト49の上端部に互いに
他のタワー式クレーン46,48を使用して、必要な個
数連設されたマスト構成部材93を取り付ける。これに
よりマスト49の高さを高く確保しておく。
【0110】次に、上記マスト49に昇降可能に固定さ
れた上部昇降フレーム82を上昇させることにより、下
部昇降フレーム84を上昇させる。この場合、上述のよ
うに、下部昇降フレーム84に設けられたコンベヤ支持
フレーム85にそれぞれ始端部及び終端部が載置固定さ
れた第一,第三堤内コンベヤ30,36、及び第四供給
コンベヤ28及び第五供給コンベヤ34を上昇させるこ
とができる。
【0111】また、始端部74および終端部75とも堤
体12内に設置されている第二堤内コンベヤ32および
スプレッダ装置50,50は、第一および第二タワー式
クレーン46,48によって搬送されて新たな配設場所
に設置されることによって、施工過程の堤体12の高さ
に追随して設置されることができる。
【0112】また、コンクリート連続練りプラント20
から堤内の打設領域まで続く、連続したコンクリート供
給経路は、施工される堤体12の高さに応じ、堤体12
の高さ方向に順次上昇させて配設することができる。
【0113】従って、本実施の形態に係るコンクリート
連続搬送システム10にあっては、以上のように、ダム
建設過程における提体12の高さ位置の上昇に追随して
適宜、各コンベヤ装置の高さ位置も上昇させることがで
き、打設領域が堤体12の高さ方向上方へ移動する際
に、第一乃至第五供給コンベヤ22,24,26,2
8,34および第一乃至第三堤内コンベヤ30,32,
36と共に、堤体高さ方向上方へ移動させて配置してコ
ンクリート供給経路を形成することができる。
【0114】従って、本実施の形態に係るダム建設現場
におけるコンクリート連続搬送システム10において
は、コンクリート連続練りプラント20から、堤内の所
望の打設領域に、大容量のコンクリートを連続的に供給
することができ、ダム建設現場におけるコンクリートの
打設効率を向上させることができる。
【0115】また、本実施の形態に係るダム建設現場に
おけるコンクリート連続搬送システムにおいては、上述
のように、第一供給コンベヤ22と第二供給コンベヤ2
4との間、第二供給コンベヤ24と第三供給コンベヤ2
6との間および、第三供給コンベヤ26と第五供給コン
ベヤ34との間には、それぞれ、コンクリート落下混練
部78a,78b,78cが設けられていることからコ
ンクリート連続練りプラント20により製造されたコン
クリートは第一供給コンベヤ22から第二供給コンベヤ
24へ移送される間、第二供給コンベヤ24から第三供
給コンベヤ26へ移送される間、第二供給コンベヤ24
から第四供給コンベヤ28へ移送される間、第三供給コ
ンベヤ26から第五供給コンベヤ34へ移送される間に
おいてコンクリート落下混練部78a,78b,78c
により再度混練されて供給され、さらに、本実施の形態
にあっては、上記スプレッダ装置50の先端部にもコン
クリート落下混練部78dが設けられていることから、
打接領域へ最終的に打接される直前にも混練されるよう
に構成されている。
【0116】その結果、本実施の形態にあっては、コン
クリート連続練りプラント20から提体12に至るま
で、長距離に亘りコンクリートが搬送されるが、その間
において、上記コンクリート落下混練部78a,78
b,78c,78dにより多数回混連された状態で打設
現場に供給されるように構成されていることから、高品
質のコンクリートを打設領域に供給することができる。
【0117】上記実施の形態にあっては、タワー式クレ
ーン46,48が堤内の両岸側に一機づつ配設されてい
る場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定され
ず、タワー式クレーンの機数は限定されない。
【0118】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にあっては、コン
クリートの供給設備から、ダム堤内の所望の打設領域
に、大容量のコンクリートを連続的に供給することがで
きるダム建設現場におけるコンクリート連続搬送システ
ムが提供され、コンクリートの打設効率を向上させると
共に、ダム建設工期の短縮を図り、さらに、ダム建設に
ともなう自然破壊範囲を減少させることができる。
【0119】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
に記載の発明の効果に加え、ダム建設現場を形成する岸
に設けられたコンクリート連続練りプラントで混練さ
れ、複数のコンベヤ装置によって打設領域まで搬送され
る大容量のコンクリートは、混合ボックスの内部を高さ
方向に沿って落下して搬送されることにより、再度混練
されて、一定範囲の品質状態に保持されうるように、打
設領域へ連続的に搬送されることが可能となる。
【0120】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
1の効果に加え、大容量のコンクリートを所望の打設領
域まで、供給コンベヤと堤内コンベヤを介して、連続的
に搬送することが可能となる。
【0121】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
に記載の効果に加え、ダムの建設過程に従って、堤内に
配置されたポストのリフトアップ装置によって、上記ポ
ストに支持されているコンベヤ装置を堤体高さ方向上方
に移動して支持することが可能となる。
【0122】請求項5記載の発明にあっては、請求項3
または4の効果に加え、ダムの建設過程に従い、堤体高
さに合わせて所望の高さ位置にコンクリート供給経路を
設けることにより、連続して大容量のコンクリートを所
望の打設領域に搬送して供給することが可能となる。
【0123】請求項6記載の発明にあっては、請求項3
に記載の効果に加え、堤内コンベヤをダム軸に対して所
望の回転角度方向に搬送先端を向け、タワー式クレーン
のマストに支持された状態でコンクリートを搬送するこ
とができ、ダム堤内の広範囲に亘る所望の複数の打設領
域に自在に連続して大容量のコンクリートを搬送し供給
することが可能となる。
【0124】請求項7の発明にあっては、請求項3また
は6記載の効果に加え、ダム堤内に設置された堤内コン
ベヤの搬送先端からさらに所望のコンクリート打設領域
まで、スプレッダ装置を介して連続してコンクリートを
供給することが可能となる。
【0125】請求項8記載の発明にあっては、請求項7
に記載の効果に加え、必要に応じ、所望の堤内コンベヤ
の搬送先端にスプレッダ装置を配置し、所望のコンクリ
ート打設領域へコンクリートを供給することが可能とな
り、より広範囲のコンクリート打設領域に大容量のコン
クリートを連続的に搬送し、供給することが可能とな
る。
【0126】請求項9の発明にあっては、請求項7又は
8に記載の効果に加え、所望のコンクリート打設領域へ
自在にコンクリートを供給することが可能となり、より
広範囲のコンクリート打設領域に大容量のコンクリート
を連続的に搬送し、供給することが可能となる。
【0127】請求項10に記載の発明にあっては、請求
項3、4または5記載の効果に加え、堤内コンベヤによ
って搬送されてきたコンクリートを、コンベヤ搬送途中
においても所望のコンクリート打設領域に応じて適宜落
下させて、コンクリートの供給箇所を変更または増加さ
せることができ、さらに施工性を向上させることができ
る。
【0128】請求項11に記載の発明にあっては、請求
項10に記載の効果に加え、堤内コンベヤによって搬送
されてきたコンクリートを所望のコンクリート打設領域
に応じて適宜落下させて、コンクリートの供給箇所を変
更または増加させ、施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダム建設現場におけるコンクリー
ト連続搬送システムの一実施の形態を、概略的に示す斜
視図である。
【図2】本発明に係るダム建設現場におけるコンクリー
ト連続搬送システムの一実施の形態を示し、コンクリー
ト連続練りプラントからコンベヤ装置までのコンクリー
ト供給経路を、提体高さ位置の変更に応じて変更した状
態を含めて示す側面図である。
【図3】本発明に係るダム建設現場におけるコンクリー
ト連続搬送システムの一実施の形態に使用されるタワー
式クレーン及び、タワー式クレーンに支持される供給コ
ンベヤ及び堤内コンベヤと、スプレッダ装置の一態様を
示す側面図である。
【図4】本発明に係るダム建設現場におけるコンクリー
ト連続搬送システムの一実施の形態に使用される二機の
タワー式クレーン及び、これら二機のタワー式クレーン
に支持される供給コンベヤ及び堤内コンベヤと、スプレ
ッダ装置の一態様を示す平面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート連続搬送システム 12 堤体 14 ダム上流側 20 コンクリート連続練りプラント 22 第一供給コンベヤ 24 第二供給コンベヤ 26 第三供給コンベヤ 28 第四供給コンベヤ 30 第一堤内コンベヤ 32 第二堤内コンベヤ 34 第五供給コンベヤ 36 第三堤内コンベヤ 38 第一メインポスト 40 第二メインポスト 42 第一サブポスト 43 ポスト部材 44 混合ボックス 46 第一タワー式クレーン 48 第二タワー式クレーン 49 マスト 50 スプレッダ装置 52 スクレーパ装置 54 リフトアップ装置 56 堤内ポスト 57 コンクリート基部 58 コンクリート主供給経路 59 支持脚部 60 第二サブポスト 61 第三サブポスト 62 始端部(第一供給コンベヤ) 63 終端部(第一供給コンベヤ) 65 堤体上端縁 67 走行部 68 コンベヤ部 69 コンクリート受部 70 始端部(第二供給コンベヤ) 71 終端部(第二供給コンベヤ) 72 始端部(第一堤内コンベヤ) 73 終端部(第三堤内コンベヤ) 74 始端部(第二堤内コンベヤ) 75 終端部(第二堤内コンベヤ) 76 始端部(第三供給コンベヤ) 77 終端部(第三供給コンベヤ) 78 コンクリート落下混練部 79 始端部(第三堤内コンベヤ) 80 クレーン本体 81 プラットフォーム部 82 上部昇降フレーム 83 リンクアーム 84 下部昇降フレーム 85 コンベヤ支持フレーム 86 コンクリート基部 87 終端部(第一堤内コンベヤ) 88 終端部(第五供給コンベヤ) 89 始端部(第五供給コンベヤ) 90 終端部(コンベヤ部) 91 始端部(第四供給コンベヤ) 92 終端部(第四供給コンベヤ) 93 マスト構成部材 94 支持ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 良太郎 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダム建設現場を形成する岸に設けられたコ
    ンクリート連続練りプラントと、上記コンクリート連続
    練りプラントからコンクリートを打設領域へ搬送する複
    数のコンベヤ装置と、ダム建設現場に立設され、施工過
    程におけるダム堤体の高さに追随して上方へ延設可能に
    形成され、上記複数のコンベヤ装置の高さ位置を上方へ
    変更し得るように支持するポストと、上記ダム建設現場
    に立設され、施工過程における上記ダム堤体の高さに追
    随して上記複数のコンベヤ装置の高さ位置を変更可能に
    支持しうる、昇降可能に形成されたタワー式クレーン
    と、上記コンクリートを連続して混合して搬送する混合
    ボックスとを備え、 上記コンクリート連続練りプラントから、適宜の上記コ
    ンクリート打設領域へ上記コンクリートを供給しうるよ
    うに構成されたダム建設現場におけるコンクリート連続
    搬送システム。
  2. 【請求項2】上記ポストは、高さ方向に沿って設けられ
    た複数の上記混合ボックスにより構成されるコンクリー
    ト再混練部を備え、上記コンクリートは、上記ポストの
    高さ方向に沿って落下しながら混練されるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリー
    ト連続搬送システム。
  3. 【請求項3】上記コンベヤ装置は、複数のコンベヤによ
    り構成され、上記コンクリート連続練りプラントから上
    記コンクリートを堤内へ搬送する供給コンベヤと、この
    供給コンベヤから上記コンクリートを受け、上記コンク
    リート打設領域近傍へ上記コンクリートを搬送する堤内
    コンベヤとを備えることを特徴とする請求項1記載のコ
    ンクリート連続搬送システム。
  4. 【請求項4】上記ポストには、上記コンベヤ装置を支持
    すると共に、上記コンベヤ装置の支持位置をより上方へ
    変更させ得るリフトアップ装置が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のコンクリート連続搬送システ
    ム。
  5. 【請求項5】上記供給コンベヤおよび堤内コンベヤは、
    施工過程の上記ダム堤体の高さに追随して逐次上昇さ
    せ、配置し得るように構成されていることを特徴とする
    請求項3または4記載のコンクリート連続搬送システ
    ム。
  6. 【請求項6】上記堤内コンベヤは、一端部が上記タワー
    式クレーンのマストにより支持されており、上記マスト
    を中心として回動しうるように構成されていることを特
    徴とする請求項3記載のコンクリート連続搬送システ
    ム。
  7. 【請求項7】上記堤内コンベヤの他端部には、堤内コン
    ベヤにより供給されたコンクリートを受け、さらに適宜
    の打設領域へコンクリートを供給するスプレッダ装置が
    配設されていることを特徴とする請求項3または6記載
    のコンクリート連続搬送システム。
  8. 【請求項8】上記スプレッダ装置は、移動可能に形成さ
    れていることを特徴とする請求項7記載のコンクリート
    連続搬送システム。
  9. 【請求項9】上記スプレッダ装置は、伸縮可能に形成さ
    れたコンベヤ装置を有することを特徴とする請求項7ま
    たは8記載のコンクリート連続搬送システム。
  10. 【請求項10】上記堤内コンベヤには、上記堤内コンベ
    ヤにより搬送されるコンクリートを、コンベヤ終端部に
    至る以前の位置において適宜の打設領域へ落下させ得る
    スクレーパ装置が装着されていることを特徴とする請求
    項3、4または5記載のコンクリート連続搬送システ
    ム。
  11. 【請求項11】上記スクレーパ装置は、上記堤内コンベ
    ヤ上を移動可能に形成されていることを特徴とする請求
    項10記載のコンクリート連続搬送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016061131A (ja) * 2014-09-22 2016-04-25 鹿島建設株式会社 積込み装置、積込みシステム、及び堤体の構築方法
CN108487921A (zh) * 2018-04-28 2018-09-04 淮北矿业股份有限公司 一种用于煤矿井下大断面硐室连续浇筑混凝土装置及其浇筑方法
CN114457752A (zh) * 2022-02-19 2022-05-10 湖北禹龙水利水电工程有限公司 一种堤坝加固用钻孔浇筑装置及其方法

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