JP2003027161A - アルミめっき鋼板及びアルミ合金板に適したスポット溶接用電極 - Google Patents

アルミめっき鋼板及びアルミ合金板に適したスポット溶接用電極

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JP2003027161A
JP2003027161A JP2001208027A JP2001208027A JP2003027161A JP 2003027161 A JP2003027161 A JP 2003027161A JP 2001208027 A JP2001208027 A JP 2001208027A JP 2001208027 A JP2001208027 A JP 2001208027A JP 2003027161 A JP2003027161 A JP 2003027161A
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JP
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electrode
aluminum
spot welding
plated steel
weight
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JP2001208027A
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Kazuhiro Kuroki
和弘 黒木
Shizuji Isomura
鎮司 磯村
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Horie Metal Co Ltd
Original Assignee
Horie Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の合金化反応を助長させると共に電極チ
ップ表面の発熱を促して電極の軟化を促進させることに
より、不良ナゲットの発生を抑制して溶接品質の向上を
図るアルミめっき鋼板及びアルミ合金板に適したスポッ
ト溶接用電極を提供すること。 【解決手段】 1の発明は、Zn(亜鉛)を1〜5重量
%含有し、残部がCu(銅)と不可避的不純物からな
り、電気伝導度が90%IACS以下とした。他の発明
は、Zn(亜鉛)を1〜5重量%含有し、さらにCr、
Be、Mg、Zr、Alの内の1種又は2種以上
を3重量%以下含有し、残部がCuと不可避的不純物か
らなり、電気伝導度が90%IACS以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミめっき鋼板
及びアルミ合金板に適したスポット溶接用電極に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車産業においては、ボデー及
び部品の軽量化や、鉛(Pb)の使用を抑制して環境負荷
の低減を図るために、アルミめっき鋼板、アルミ(アル
ミニウム)合金板が使用される傾向にあり、それらアル
ミめっき鋼板等については、スポット溶接による接合加
工が行われている。そして、スポット溶接用電極につい
ては、高温時の強度、電気伝導度が高く、コストの低く
なる銅・クロム合金が一般的に使用されている。ところ
が、アルミめっき鋼板やアルミ合金板のスポット溶接に
おいては、電極チップの先端と被溶接板のアルミニウム
とが反応して脆い合金層を形成して当該合金層が剥離す
るために電極チップの寿命が低下するという問題が生ず
る。かかる問題を鑑みて、電極の寿命を向上させるため
の発明提案がいろいろなされている。例えば、特開平7
−90429号公報には、Crを1.5〜20重量%含
み、残部をCuとし、その結晶粒子の方向を特定した抵
抗溶接材料が開示されている。特開平7−166274
号公報には、Agを0.03〜0.5質量%、酸素を0.
004〜0.10質量%含み、残部をCuとしたアルミ
ニウムの抵抗溶接電極材料が開示されている。また、特
開平10−225776号公報には、電極チップの先端
に特定寸法の突起を設けることにより、ナゲットや溶接
強度のバラツキを防止する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本件出願人はスポット
溶接によるアルミめっき鋼板の接合技術について鋭意研
究・開発をしているが、アルミめっき鋼板aを重ねてス
ポット溶接を施す場合の打点初期においては、図4に示
すように、上下方向に配置された電極チップbの中心か
ら外れた位置にナゲットnが突発的に発生することが見
られる。このときに電極チップbと鋼板aのアルミニウ
ムとの反応により生ずる合金は、電極チップbの中心か
ら外方に偏った位置に形成されて、図中、xで示す箇所
が全く溶融していないために溶接不良となる。そこで、
本件出願人は、亜鉛を添加した電極チップを作成して溶
接時に電極チップの軟化現象を起こさせる実験を試みた
ところ、前記合金が、図1に示すように、電極チップe
の中心部に形成されて適正で安定した通電路が確保さ
れ、良好なナゲットnが得られることが知見された。
【0004】この発明の目的は、電極の合金化反応を助
長させると共にチップ表面の発熱を促して電極の軟化を
促進させることにより、不良ナゲットの発生を抑制して
溶接品質の向上を図るアルミめっき鋼板及びアルミ合金
板に適したスポット溶接用電極を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、Zn(亜鉛)を1〜5重量
%含有し、残部がCu(銅)と不可避的不純物からな
り、電気伝導度が90%IACS以下であることを特徴
とする。
【0006】同様の目的を達成するために請求項2に記
載の発明は、Zn(亜鉛)を1〜5重量%含有し、さら
にCr(クロム)、Be(ベリリウム)、Mg(マグネ
シウム)、Zr(ジルコニウム)、Al23(アルミ
ナ)の内の1種又は2種以上を3重量%以下含有し、残
部がCuと不可避的不純物からなり、電気伝導度が90
%IACS以下であることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の作用及び効果】(請求項1の発明)CuにZn
を1〜5重量%含有させることにより、電極の軟化が促
進し均一な合金層を形成して電極の中心部に溶接電流が
集中するため、打点初期における不良ナゲットの発生が
抑制される。
【0008】(請求項2の発明)Znのほかに、つぎの
作用・効果を有する元素又は酸化物の内の1種又は2種
以上を3重量%以下含有させている。 Cr:高温耐熱性 Be:強度の向上 Mg:熱間加工性の向上 Zr:強度及び耐熱性の向上 Al23:電極の酸化抑制及び高温後冷却されたときの
硬度の向上
【0009】このアルミめっき鋼板及びアルミニウム合
金板に適したスポット溶接用電極によれば、主にZnを
1〜5重量%含有させて溶接時の電極の軟化を促進させ
ることにより、均一な合金層が形成されて不良ナゲット
の発生を抑制し、溶接品質を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
具体的に説明する。図1は本発明の電極チップを用いた
スポット溶接の打点初期状態を説明する模式図、図2は
本発明例の電極チップにおける打点数とナゲット径の関
係を示すグラフ、図3は比較例の電極チップにおける打
点数とナゲット径の関係を示すグラフである。
【0011】本発明例と比較例の下記電極チップを作製
してアルミめっき鋼板を2枚重ねてスポット溶接を施
し、各打点数におけるナゲット径を公知の断面カット法
により測定した。その結果を図2及び図3のグラフに示
す。
【0012】(本発明例)本発明例の電極チップについ
ては、Zn:3重量%、Cr:1重量%、残部がCuと
不可避的不純物からなる組成のものである。 (溶接条件) 溶接装置:単相交流式抵抗溶接機 加圧力:200kgf 通電時間:10サイクル 溶接電流:13000A 電極チップの形状 上部電極e:外径 16mm、先端の曲率半径 R40m
m、R8mmにて面取り、先端中央部 直径6mm 下部電極f:外径 16mm、先端の曲率半径 R40m
m、アルミめっき鋼板 板厚 0.5mm(上側)×0.8
mm(下側)
【0013】(比較例)比較例の電極チップについて
は、Cr:1重量%、残部がCuと不可避的不純物から
なる組成のものである。なお、この電極チップの形状
は、上記本発明例と同一とした。 (溶接条件) 溶接装置:単相交流式抵抗溶接機 加圧力:200kgf 通電時間:10サイクル 溶接電流:12000A アルミめっき鋼板 板厚 0.5mm(上側)×0.8mm
(下側)
【0014】実験の結果、本発明例(図2)では、17
0打点までナゲット径の値は5mm〜6mmの範囲にあ
って安定しており、300打点の3.3mmまで徐々に
移行することが確認された。これに対する比較例(図
3)では、25打点までナゲット径の値は5mm〜6m
mの範囲にあるが、それ以降の180打点あたりまで大
きなバラツキを生じた。このことから、本発明例の電極
チップは、打点数が増加してもナゲットの大きさがほぼ
一定で安定しており、溶接品質が良好であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極チップを用いたスポット溶接の打
点初期状態を説明する模式図
【図2】本発明例の電極チップにおける打点数とナゲッ
ト径の関係を示すグラフ
【図3】比較例の電極チップにおける打点数とナゲット
径の関係を示すグラフ
【図4】従来の電極チップを用いたスポット溶接の打点
初期状態における不具合を説明する模式図
【符号の説明】
a→アルミめっき鋼板 e、f→電極チップ(電極) n→ナゲット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月26日(2002.8.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】(請求項2の発明)Znのほかに、つぎの
作用・効果を有する元素又は酸化物の内の1種又は2種
以上を3重量%以下含有させている。 Cr:高温耐熱性 Be:強度の向上 Mg:熱間加工性の向上 Zr:強度及び耐熱性の向上 Al:高温後冷却されたときの硬度の向上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Znを1〜5重量%含有し、残部がCu
    と不可避的不純物からなり、電気伝導度が90%IAC
    S以下であることを特徴とするアルミめっき鋼板及びア
    ルミ合金板に適したスポット溶接用電極。
  2. 【請求項2】 Znを1〜5重量%含有し、さらにC
    r、Be、Mg、Zr、Al23の内の1種又は2種以
    上を3重量%以下含有し、残部がCuと不可避的不純物
    からなり、電気伝導度が90%IACS以下であること
    を特徴とするアルミめっき鋼板及びアルミ合金板に適し
    たスポット溶接用電極。
JP2001208027A 2001-07-09 2001-07-09 アルミめっき鋼板及びアルミ合金板に適したスポット溶接用電極 Pending JP2003027161A (ja)

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