JP2003026514A - ピラゾールアミド類を有効成分とする殺菌剤 - Google Patents

ピラゾールアミド類を有効成分とする殺菌剤

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JP2003026514A
JP2003026514A JP2002114599A JP2002114599A JP2003026514A JP 2003026514 A JP2003026514 A JP 2003026514A JP 2002114599 A JP2002114599 A JP 2002114599A JP 2002114599 A JP2002114599 A JP 2002114599A JP 2003026514 A JP2003026514 A JP 2003026514A
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Itaru Okada
至 岡田
Shiyuuko Okui
周子 奥井
Kazuhiko Kikutake
和彦 菊武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性、スペクトラム、安全性等の点で有用な
殺菌剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I) (式中、R1はアルキル基であり、R2は、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基又はハロアルキル基を示す)で
表されるピラゾールアミド類を有効成分として含有する
殺菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のピラゾール
カルボキサミド類を有効成分として含有する農園芸用殺
菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】農園芸分野では、各種病原菌の防除を目
的とした様々な殺菌剤が開発され実用に供されている。
しかしながら、従来汎用されている農薬では効果、スペ
クトラム、残効性等の点あるいは施用回数や施用薬量の
低減等の要求を満足しているとは言えないものであっ
た。加えて、従来汎用の農薬に対して抵抗性を獲得した
病原菌の出現も問題となっている。例えば、野菜、果
樹、花卉、茶、ムギ類およびイネ等の栽培において、例
えば、トリアゾール系、イミダゾール系、ピリミジン
系、ベンズイミダゾール系、ジカルボキシイミド系、フ
ェニルアミド系等の様々な型の殺菌剤等に抵抗性を獲得
した種々の病原菌が各地で出現しており、これらの抵抗
性病原菌の防除が年々困難になっている。
【0003】従って、従来汎用の農園芸用殺菌剤に抵抗
性を獲得した各種病原菌に対しても低薬量で十分な防除
効果を示し、しかも環境への悪影響が少ない新規な農薬
の出現が常に望まれている。ピラゾールカルボキサミド
骨格を有する殺菌剤の開発も各種なされている。なかで
も、特開平3−206079号公報において、殺虫活性
を有する特定のN−ベンジル−ピラゾールカルボキサミ
ド類が殺菌活性を有することが記載されており、ピラゾ
ール環の4位の置換基が臭素原子であり、又、ベンジル
基の置換基として無置換のフェノキシ基を有する1化合
物が実施例で開示されている。しかしながら、実施例で
開示されている上記化合物は、活性及びスペクトラムの
点で未だ不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ピラ
ゾールカルボキサミド骨格を有し、殺菌剤としての防除
効果やスペクトラムの点にも優れた殺菌剤を提供するこ
とにあり、加えて、残留毒性や環境汚染等の問題が軽減
された安全性の高い物質を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、N−フェノキシベンジ
ル−ピラゾールカルボキサミド類であって、ピラゾール
環の置換基がある特定の組み合わせを有するピラゾール
カルボキサミド類が、上記の特徴を満足する優れた殺菌
活性を有することを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明の要旨は、下記一般式 (I)
【0006】
【化2】 (式中、R1はアルキル基であり、R2は、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基又はハロアルキル基を示す)で
表されるピラゾールカルボキサミド類を有効成分として
含有する殺菌剤に存する。以下、本発明について詳細に
説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上記一般式(I)で表
される化合物を有効成分として含有する殺菌剤である。
上記一般式(I)中、R1はメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、シクロプロピ
ル基等のアルキル基であり、このうちC1〜C4の直鎖又
は分岐鎖アルキル基が好ましく、さらにはC2〜C4のも
のが好ましく、特にはエチル基が好ましい。
【0008】R2は、水素原子;フッ素原子、塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、se
c−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基;モノフル
オロメチル基、モノクロロメチル基、モノブロモメチル
基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモ
メチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル
基、トリブロモメチル基、クロロフルオロメチル基、ブ
ロモフルオロメチル基、ブロモクロロメチル基、ブロモ
クロロフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエ
チル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2
−トリブロモエチル基、2−クロロ−2,2−ジフルオ
ロエチル基、2−ブロモ−2,2−ジフルオロエチル
基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピ
ル基、2,2,3,3−テトラフルオロ−n−プロピル
基、2,2,2−トリフルオロイソプロピル基、2,
2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−n−ブチル
基、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ−n−ブ
チル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−sec
−ブチル基等のハロアルキル基であり、このうち好まし
くはアルキル基である。上記アルキル基及びハロアルキ
ル基としては、C1〜C4のものが好ましい。
【0009】また、置換基R2の置換位置としては、パ
ラ位が好ましい。一般式(I)で表される化合物のうち
好ましい化合物としては、上記好ましい置換基を組み合
わせたものが挙げられるが、特に好ましい化合物として
は、下記に示すN−[4−(4−メチルフェノキシ)ベ
ンジル]−4−クロロ−3−エチル−1−メチルピラゾ
ール−5−カルボキサミドが挙げられる。
【0010】
【化3】 本発明の化合物は、例えば、下記の反応式に従って製造
することができる。
【0011】
【化4】 (R1及びR2は前記一般式(I)中で定義したとおりで
あり、Aは塩素原子又は臭素原子を示す。) 上記反応は、ベンゼン、トルエンまたはキシレン等の芳
香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン又はメチ
ルイソブチルケトン等のケトン類;クロロホルムまたは
塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素;水;酢酸メチル
または酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリル、ジオキサン、N,N,−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドンまたはジメチルス
ルホキシド等の極性溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ピリジンま
たはトリエチルアミン等の塩基の存在下、0〜30℃好
ましくは0〜5℃の温度で上記一般式で表される化合物
(II)および(III)を反応させると言った特開平3−
81266号公報に記載の方法に準じて若しくはその他
公知の方法を組み合わせて容易に製造することができ
る。
【0012】一般式(I)で示される本発明化合物は、
うどんこ病菌、いもち病菌、さび病菌、炭疸病菌、べと
病菌、疫病菌等の植物病原菌に対して高い殺菌効果を有
しており、農園芸用の殺菌剤の有効成分として有用であ
る。一般式(I)で表される化合物を農園芸用殺菌剤と
して使用する場合には、単独で用いてもよいが、好まし
くは当業界で汎用される農薬補助剤を用いて組成物とし
て用いられる。該農園芸用殺菌剤組成物の形態は特に限
定されないが、例えば乳剤、水和剤、粉剤、フロアブル
剤、細粒剤、粒剤、錠剤、油剤、噴霧剤、煙霧剤等の形
態とすることが好適である。また、上記化合物の1種又
は2種以上を有効成分として配合して用いることもでき
る。
【0013】上記の農園芸用殺菌剤を製造するために用
いられる農薬補助剤としては、該殺菌剤の効果の向上、
安定化、分散性の向上等の目的で、例えば、担体(希釈
剤)、展着剤、乳化剤、湿展剤、分散剤、崩壊剤等を用
いることができる。液体担体としては、水、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、メタノール、ブタノー
ル、グリコール等のアルコール類、アセトン等のケトン
類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスル
ホキシド等のスルホキシド類、メチルナフタレン、シク
ロヘキサン、動植物油、脂肪酸等を挙げることができ
る。また、固体担体としてはクレー、カオリン、タル
ク、珪藻土、シリカ、炭酸カルシウム、モンモリナイ
ト、ベントナイト、長石、石英、アルミナ、鋸屑、ニト
ロセルロース、デンプン、アラビアゴム等を用いること
が出来る。
【0014】乳化剤、分散剤としては通常の界面活性剤
を使用することが出来、例えば、高級アルコール硫酸ナ
トリウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ラ
ウリルベタイン等の陰イオン系界面活性剤、陽イオン系
界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面
活性剤等を用いることが出来る。また、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウ
リルフェニルエーテル等の展着剤;ジアルキルスルホサ
クシネート等の湿展剤;カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコール等の固着剤;リグニンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等の崩壊剤を用い
ることができる。
【0015】本発明の農園芸用殺菌剤における有効成分
の含有量は0.1〜99.5%の範囲から選ばれ、製剤形態、
施用方法等の種々の条件により適宜決定すればよいが、
例えば、粉剤では約0.5〜20重量%程度、好ましくは1〜
10重量%、水和剤では約1〜90重量%程度、好ましくは1
0〜80重量%、乳剤では約1〜90重量%程度、好ましくは
10〜40重量%の有効成分を含有するように製造すること
が好適である。
【0016】例えば、乳剤の場合、有効成分である上記
化合物に対して溶剤及び界面活性剤等を混合して原液の
乳剤を製造することが出来、さらにこの原液を使用に際
して所定濃度に水で希釈して施用することが出来る。水
和剤の場合、有効成分の上記化合物、固形担体、及び界
面活性剤等を混合して原液を製造し、さらにこの原液を
使用に際して所定濃度に水で希釈して施用することが出
来る。粉剤の場合、有効成分の上記化合物、固形担体等
を混合してそのまま施用することができ、粒剤の場合に
は、有効成分の上記化合物、固形担体、及び界面活性剤
等を混合して造粒することにより製造し、そのまま施用
することが出来る。もっとも、上記の各製剤形態の製造
方法は上記のものに限定されることはなく、有効成分の
種類や施用目的等に応じて当業者が適宜選択することが
できるものである。
【0017】本発明の農園芸用殺菌剤には、有効成分で
ある本発明の化合物以外に、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダ
ニ剤、除草剤、昆虫生育調整剤、肥料、土壌改良剤等の
任意の有効成分を配合してもよい。本発明の農園芸用殺
菌剤の施用方法は特に限定されるものではなく、茎葉散
布、水面施用、土壌処理、種子処理等のいずれの方法で
も施用することが出来る。例えば、茎葉散布の場合、5
〜1000ppm、好ましくは10〜500ppmの濃
度範囲の溶液を10アール当たり100〜200リットル程度の
施用量で用いることができる。水面施用の場合の施用量
は通常、有効成分が5〜15%の粒剤では10アール当たり1
〜10Kgである。土壌処理の場合、5〜1000ppmの濃度範囲
の溶液を1m2当たり1〜10リットル程度の施用量で用い
ることができる。種子処理の場合、種子重量1Kg当たり1
0〜1000ppmの濃度範囲の溶液を10〜100ml程度施用処理
することができる。以下、本発明を実施例によりさらに
具体的に説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限
定されることはない。
【0018】
【実施例】次に本発明の有効成分である一般式(I)で
表される化合物の合成例、製剤例及び試験例によって、
本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を
越えない限り、以下の例に限定されるものではない。 合成例1 N−[4−(4−メチルフェノキシ)ベンジル]−4−
クロロ−3−エチル−1−メチルピラゾール−5−カル
ボキサミドの製造 4−クロロ−3−エチル−1−メチルピラゾール−5−
カルボン酸1.89gと塩化チオニル6.0gを1時間
加熱還流した。塩化チオニルを減圧下留去後、残渣をト
ルエン10mlに溶解した。これを4−メチルフェノキ
シベンジルアミン2.13gとトリエチルアミン1.2
1gのトルエン溶液20ml中に0〜10℃で滴下し
た。滴下後、2時間撹拌し、氷水に注ぎ、トルエンで抽
出した。トルエン層を炭酸ナトリウム水溶液、水、飽和
食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、表−1記載の化合物(No.4)3.4
5gを得た。
【0019】本化合物のNMR、IRは以下の如くであ
った。1 HNMR(CDCl3 )δppm;1.20(t,3
H),2.30(s,3H),2.60(q,2H),
4.10(s,3H),4.55(d,2H),6.8
0〜7.40(m,9H) IR(KBr)cm-1;3300,2970,164
5,1545,1500,1285,1235,109
5,865,810 合成例2 合成例1の方法に準じて表−1及び表−2に記載の化合
物を得た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】 以下、本発明の農園芸用殺菌剤の製剤例を示すが、本発
明の使用形態は下記のものに限定されるものではない。 製剤例1:水和剤 本発明の化合物20重量部、カープレックス#80(ホ
ワイトカーボン、塩野義製薬株式会社、商品名)20重
量部、STカオリンクレー(カオリナイト、土屋カオリ
ン社、商品名)52重量部、ソルポール9047K(ア
ニオン性界面活性剤、東邦化学株式会社、商品名)5重
量部、ルノックスP65L(アニオン性界面活性剤、東
邦化学株式会社、商品名)3重量部を配合し、均一に混
合粉砕して、有効成分20重量%の水和剤を得た。
【0022】製剤例2:粉剤 本発明の化合物2重量部、クレー(日本タルク社製)9
3重量部、カープレックス#80(ホワイトカーボン、
塩野義製薬株式会社、商品名)5重量部を均一に混合粉
砕して、有効成分2重量%の粉剤を製造した。
【0023】製剤例3:乳剤 本発明の化合物20重量部をキシレン35重量部および
ジメチルホルムアミド30重量部からなる混合溶媒に溶
解し、これにソルポール3005X(非イオン性界面活
性剤とアニオン性界面活性剤の混合物、東邦化学株式会
社、商品名)15重量部を加えて、有効成分20重量%
の乳剤を得た。
【0024】製剤例4:フロアブル剤 本発明の化合物30重量部とソルポール9047K 5
重量部、ソルボンT−20(非イオン性界面活性剤、東
邦化学株式会社、商品名)3重量部、エチレングリコー
ル8重量部および水44重量部をダイノミル(シンマル
エンタープライゼス社製)で湿式粉砕し、このスラリー
状混合物に1重量%キサンタンガム(天然高分子)水溶
液10重量部を加え、よく混合粉砕して、有効成分20
重量%のフロアブル剤を得た。以下、本発明の農園芸用
殺菌剤の試験例を示すが、本発明の使用形態は下記のも
のに限定されるものではない。
【0025】実施例−1:キュウリうどんこ病防除効果
試験 直径9cmのポットに育苗した1〜2葉期のキュウリ
(品種:相模半白)に製剤例−3の処方に従い調整した
乳剤の150ppm希釈液を1ポット当たり10mlの
割合で茎葉散布した。薬液風乾後、キュウリうどんこ病
菌(Sphaerotheca fuliginea)
に罹病したキュウリ葉から得た胞子懸濁液を噴霧接種し
た後、22℃の温室内に7〜10日間放置した。評価は
各葉の発病面積比率を査定し下記の式により防除価を算
出した。その結果、本発明化合物No.4は100%の
防除価を示した。
【0026】
【数1】
【0027】実施例−2:ナスうどんこ病防除効果試験 直径9cmのポットに育苗した3〜4葉期のナス(品
種:千両2号)に製剤例−3の処方に従い調整した乳剤
の150ppm希釈液を1ポット当たり10mlの割合
で茎葉散布した。薬液風乾後、ナスうどんこ病菌(Sp
haerotheca fuliginea)に罹病し
たナス葉から得た胞子懸濁液を噴霧接種した後、22℃
の温室内に7〜10日間放置した。評価は各葉の発病面
積比率を査定し実施例−1と同様の方法により防除価を
算出した。その結果、本発明化合物No.4は100%
の防除価を示した。
【0028】実施例−3:トマトうどんこ病防除効果試
験 直径9cmのポットに育苗した3〜5葉期のトマト(品
種:レッドチェリー)に製剤例−3の処方に従い調整し
た乳剤の150ppm希釈液を1ポット当たり10ml
の割合で茎葉散布した。薬液風乾後、トマトうどんこ病
菌(Oidium violae)に罹病したトマト葉
から得た胞子懸濁液を噴霧接種した後、22℃の温室内
に7〜10日間放置した。評価は各葉の発病面積比率を
査定し実施例−1と同様の方法により防除価を算出し
た。その結果、本発明化合物No.4は100%の防除
価を示した。
【0029】実施例−4:キュウリべと病防除効果試験 直径9cmのポットに育苗した1〜2葉期のキュウリ
(品種:相模半白)に製剤例−3の処方に従い調整した
乳剤の150ppm希釈液を1ポット当たり10mlの
割合で茎葉散布した。薬液風乾後、キュウリべと病菌
(Pseudoperonospora cubens
is)に罹病したキュウリ葉から得た胞子懸濁液を噴霧
接種した後24時間湿室内に保持して感染させ、さらに
温室内に7〜10日間放置した。評価は各葉の発病面積
比率を査定し実施例−1と同様の方法により防除価を算
出した。その結果、本発明化合物No.4は100%の
防除価を示した。
【0030】実施例−5:キュウリ炭疸病防除効果試験 直径9cmのポットに育苗した1〜2葉期のキュウリ
(品種:相模半白)に製剤例−3の処方に従い調整した
乳剤の150ppm希釈液を1ポット当たり10mlの
割合で茎葉散布した。薬液風乾後、蔗糖加用ジャガイモ
煎汁寒天培地上で培養したキュウリ炭疸病菌(Coll
etotrichum lagenarium)の胞子
懸濁液を噴霧接種した後24時間湿室内に保持して感染
させ、さらに温室内に7〜10日間放置した。評価は各
葉の発病面積比率を査定し実施例−1と同様の方法によ
り防除価を算出した。その結果、本発明化合物No.4
は100%の防除価を示した。
【0031】実施例−6:コムギ赤さび病防除効果試験 直径6cmのポットに育苗した1〜2葉期のコムギ(品
種:農林61号)に製剤例−3の処方に従い調整した乳
剤の150ppm希釈液を1ポット当たり10mlの割
合で茎葉散布した。薬液風乾後、こむぎ赤さび病菌(P
seudoperonospora cubensi
s)に罹病したコムギ葉から得た胞子懸濁液を噴霧接種
した後24時間湿室内に保持して感染させ、さらに温室
内に7〜10日間放置した。評価は各葉の発病面積比率
を査定し実施例−1と同様の方法により防除価を算出し
た。その結果、本発明化合物No.4は100%の防除
価を示した。
【0032】実施例−7:コムギうどんこ病防除効果試
験 実施例−6と同様の操作でコムギに薬液を散布し、それ
を風乾させた後、コムギうどんこ病菌(Erysiph
e graminis)に罹病したコムギ葉から得た胞
子を暴露接種した後、温室内に7〜10日間放置した。
評価は各葉の発病面積比率を査定し、実施例−1と同様
の方法により防除価を算出した。その結果本発明化合物
No.4は100%の防除価を示した。一方、比較例と
して、特開平3−206079号公報の実施例において
化合物No.18として記載されている化合物について
同様の試験を行なったところ、防除価は0%であった。
このことから、本発明化合物は、公知化合物と比較し、
コムギうどんこ病にも優れた効果を示すような殺菌スペ
クトラムの広いものであることがわかる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ピラゾールカルボキサ
ミド類を有効成分とし、活性、スペクトラム、安全性等
の点で有用な殺菌剤を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊武 和彦 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 Fターム(参考) 4H011 AA01 BB09 DA02 DA15 DA16 DD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1はアルキル基であり、R2は、水素原子、ハ
    ロゲン原子、アルキル基又はハロアルキル基を示す)で
    表されるピラゾールアミド類を有効成分として含有する
    殺菌剤。
  2. 【請求項2】 R1がエチル基であることと特徴とする
    請求項1に記載の殺菌剤。
  3. 【請求項3】 R2がアルキル基であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の殺菌剤。
  4. 【請求項4】 R2の置換位置がパラ位であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の殺菌剤。
  5. 【請求項5】 N−[4−(4−メチルフェノキシ)ベ
    ンジル]−4−クロロ−3−エチル−1−メチルピラゾ
    ール−5−カルボキサミドを有効成分として含有する殺
    菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006104097A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Kumiai Chem Ind Co Ltd 農園芸用殺菌剤組成物

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