JP2003026664A - 1−カルバモイルピラゾール誘導体およびこれを有効成分とする殺菌剤 - Google Patents

1−カルバモイルピラゾール誘導体およびこれを有効成分とする殺菌剤

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JP2003026664A
JP2003026664A JP2001210582A JP2001210582A JP2003026664A JP 2003026664 A JP2003026664 A JP 2003026664A JP 2001210582 A JP2001210582 A JP 2001210582A JP 2001210582 A JP2001210582 A JP 2001210582A JP 2003026664 A JP2003026664 A JP 2003026664A
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alkyl
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Itaru Okada
至 岡田
Kazuhiko Kikutake
和彦 菊武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種植物病原菌、特にイネいもち病菌に対し
て高い防除効果を示す優れた農園芸用殺菌剤を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式〔I〕または〔II〕で示され
る1−カルバモイルピラゾール誘導体およびこれを有効
成分とする殺菌剤 (式中、R1およびR2は互いに独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C4のアルコキシ
基、シアノ基等を示し、R3は水素原子、ハロゲン原
子、C1〜C5のアルキル基等を示し、R4はC1〜C4
アルキル基、C1〜C 4のアルキルチオ基等を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な1−カルバモ
イルピラゾール誘導体およびこれを有効成分として含有
する農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農園芸分野では、各種病害の防除
を目的とした様々な殺菌剤が開発され実用に供されてい
る。しかしながら、従来汎用されている農園芸用殺菌剤
は、殺菌効果、殺菌スペクトラムまたは残効性などの点
において必ずしも満足すべきものではない。また、施用
回数や施用薬量の低減などの要求も満足しているとはい
えないものであった。
【0003】また、従来汎用の農薬に対して抵抗性を獲
得した病原菌の出現も問題となっている。例えば、野
菜、果樹、花卉、茶、ムギ類及びイネ等の栽培におい
て、様々な型の農薬、例えば、トリアゾール系、イミダ
ゾール系、ピリミジン系、ベンズイミダゾール系、ジカ
ルボキシイミド系、フェニルアミド系農薬等に抵抗性を
獲得した種々の病原菌が各地で出現しており、これらの
病原菌に起因する各種病害の防除が年々困難になってい
る。
【0004】さらに、ジチオカルバメート系やフタルイ
ミド系農薬等の様に病原菌が未だ抵抗性を獲得していな
い農薬もあるが、これらは一般に施用薬量や施用回数が
多く、環境汚染などの観点から好ましいものではない。
従って、従来汎用の農園芸用殺菌剤に抵抗性を獲得した
各種病原菌に対しても低薬量で十分な防除効果を示し、
しかも環境への悪影響が少ない新規な殺菌剤の開発が切
望されている。
【0005】3−フェニルピラゾール誘導体は、1−位
の置換基によって殺菌または除草活性を有することが知
られている。例えば1−位が水素原子である場合、下記
の殺菌剤、RYF−322が開発されている(特表平1
0−502661号公報参照)
【0006】
【化3】
【0007】1−位がメチル基である場合、下記の除草
剤ピラフルフェン−エチルがある(特許第281389
5号公報参照)。
【0008】
【化4】
【0009】また、開発中の除草剤JV−485がある
(WO9206962参照)。
【0010】
【化5】
【0011】更に、1−位が置換アルキル基である殺菌
剤L−23123が開発されている(特開平10−16
8063号公報EP0945437参照)。
【0012】
【化6】
【0013】また、その他下記除草剤が報告されている
(Journal of Agriculture a
nd Food Chemistry,25巻、103
9頁(1977)参照)。
【0014】
【化7】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の農園
芸用殺菌剤に抵抗性を示す各種病原菌に対しても高い防
除効果を示し、且つ、残効性に優れた農園芸用殺菌剤の
有効成分として有用な新しい化学物質を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく鋭意努力した結果、ピラゾール環の1−位
にカルバモイル基を導入した新規な1−カルバモイルピ
ラゾール誘導体が上記の特性を有していることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明の要旨
は、下記一般式〔I〕または〔II〕
【0017】
【化8】
【0018】(式中、R1およびR2は互いに独立に水素
原子、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C4
のアルコキシ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、ト
リフルオロメトキシ基、C1〜C4のアルキルチオ基、ク
ロロメチルチオ基、ジメチルアミノ基、ピペリジノ基、
モルホリノ基、イミダゾリル基、置換基を有しても良い
フェニル基または、フェノキシ基を示し、R3は水素原
子、ハロゲン原子、C1〜C5のアルキル基、シアノメチ
ル基、またはシアノ基を示し、R4はC1〜C4のアルキ
ル基、C1〜C4のアルキルチオ基、C1〜C4のハロゲノ
アルキル基、C1〜C4のジハロゲノアルキル基またはア
ミノ基を示し、R3とR4は互いに結合して形成した基
【0019】
【化9】
【0020】R5はC1〜C4のアルキル基を示す)で表
される1−カルバモイルピラゾール誘導体およびこの誘
導体を有効成分として含有することを特徴とする農薬に
存する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。一般式〔I〕および〔II〕で表される本発明の化合
物のR1およびR2の具体例としては水素原子;フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、シクロブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等のC1〜C6の直鎖、分岐鎖もし
くは環状のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等
のC1〜C4の直鎖もしくは分岐鎖アルコキシ基;シアノ
基;トリフルオロメチル基;トリフルオロメトキシ基;
メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イ
ソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ
基、sec−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基等のC1
〜C4の直鎖もしくは分岐鎖アルキルチオ基;クロロメ
チルチオ基;ジメチルアミノ基;ピペリジノ基;モルホ
リノ基;イミダゾリル基;置換基を有しても良いフェニ
ル基、フェノキシ基が挙げられる。
【0022】R3としては水素原子;フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基、n−ペンチル基等のC 1〜C5の直鎖もしくは分岐
鎖のアルキル基;シアノメチル基;シアノ基が挙げられ
る。
【0023】R4としてはメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基等のC1〜C4の直
鎖もしくは分岐鎖のアルキル基;メチルチオ基、エチル
チオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n
−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチ
オ基、t−ブチルチオ基等のC1〜C4の直鎖もしくは分
岐鎖のアルキルチオ基;クロロメチル基、クロロエチル
基、クロロプロピル基、クロロブチル基、ブロモメチル
基等のC1〜C4のハロゲノアルキル基;ジクロロメチル
基、ジクロロエチル基、ジクロロプロピル基、ジクロロ
ブチル基等のC1〜C4のジハロゲノアルキル基;アミノ
基が挙げられる。R3とR4は互いに結合して基
【0024】
【化10】
【0025】を形成しても良い。R5としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基等のC1〜C4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が
挙げられる。前記一般式〔I〕および〔II〕で表される
本発明の化合物は、新規化合物であって、例えば下記反
応式に従って製造することができる。
【0026】
【化11】
【0027】(上記式中、R1、R2、R3、R4およびR
5は前記一般式〔I〕および〔II〕で定義したとおりで
ある。) 本反応の溶媒としては、本反応に直接関与しないものな
らば特に限定されず、例えばベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;クロロホル
ム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類;アセトニトリル、N,
N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ま
たはジメチルスルホキシド等の極性溶媒;テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル等のエー
テル類または上記溶媒の混合溶媒が挙げられる。
【0028】本反応は塩基の不存在下または存在下に行
うことができる。塩基としては例えば、ピリジンまたは
トリエチルアミン等が挙げられる。反応温度は0〜30
℃である。
【0029】反応後、目的物である一般式〔I〕または
〔II〕で表される化合物を単離するには、水に溶解する
溶媒を用いた場合は、減圧下溶媒を留去し、水を加えた
後、水に不溶のベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素;クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン
化炭化水素等;酢酸エチル等のエステル類で抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤で乾
燥し、減圧下で溶媒を留去すれば良い。水に不溶の溶媒
を用いた場合は、反応混合物に水を加えた後分液し有機
相を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム等の乾燥
剤で乾燥後減圧下で溶媒を留去すれば良い。
【0030】溶媒留去後得られた残渣は〔I〕のみかま
たは〔I〕と〔II〕の混合物であり、そのままでも十分
純品であることもあるが、不純な場合には目的物を余り
溶解しないヘキサン、ヘプタン等の炭化水素で洗浄する
か、再結晶またはカラムクロマトグラフィーで精製すれ
ば〔I〕のみかまたは〔I〕と〔II〕それぞれの純品が
得られる。なお、一般式〔II〕で表される化合物は、J
ourmal of Organic Chemist
ry,39巻,1909頁(1974)および特開平1
0−168063号公報に記載された方法に準じて合成
することができる。
【0031】一般式〔I〕または〔II〕で示される本発
明化合物は、いもち病菌、さび病菌、べと病菌、疫病菌
等の各種植物病原菌に対して高い殺菌効果を有してお
り、農園芸用殺菌剤の有効成分として有用である。もっ
とも、本発明の化合物の防除対象となる植物病原菌は上
記に例示したものに限定されることはない。一般式
〔I〕または〔II〕で示される本発明化合物を農園芸用
の殺菌剤として使用する場合には、単独で用いてもよい
が、好ましくは当業界で汎用される農薬補助剤を加えた
組成物として用いるのが好ましい。農園芸用殺菌剤の剤
型は特に限定されないが、例えば乳剤、水和剤、粉剤、
フロアブル剤、細粒剤、粒剤、錠剤、油剤、噴霧剤、煙
霧剤等の形態とすることが好適である。上記の化合物の
1種又は2種以上を有効成分として配合することができ
る。
【0032】農園芸用殺菌剤を製造するために用いられ
る農薬補助剤は例えば、農園芸用殺菌剤の効果の向上、
安定化、分散性の向上等の作用を有する物質で、たとえ
ば、担体(希釈剤)、展着剤、乳化剤、湿展剤、分散
剤、崩壊剤等を用いることができる。液体担体として
は、例えば水;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素;メタノール、ブタノール、グリコール等のアルコー
ル類;アセトン等のケトン類;ジメチルホルムアミド等
のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類;メチルナフタレン;シクロヘキサン;動植物油;ま
たは脂肪酸等を挙げることができる。
【0033】また、固体担体としては、例えばクレー、
カオリン、タルク、珪藻土、シリカ、炭酸カルシウム、
モンモリロナイト、ベントナイト、長石、石英、アルミ
ナ、鋸屑、ニトロセルロース、デンプン、アラビアゴム
等が挙げられる。乳化剤、分散剤としては通常の界面活
性剤を使用することが出来、例えば、高級アルコール硫
酸ナトリウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ラウリルベタイン等の陰イオン系界面活性剤;陽イ
オン系界面活性剤;非イオン系界面活性剤;または両性
イオン系界面活性剤等を用いることが出来る。また、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンラウリルフェニルエーテル等の展着剤;ジアル
キルスルホサクシネート等の湿展剤;カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール等の固着剤;リグニ
ンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等の
崩壊剤を用いることができる。
【0034】本発明の農園芸用殺菌剤における有効成分
の含有量は、0.1〜99.5%の範囲から選ばれ、製
剤形態、施用方法等の種々の条件により適宜決定すれば
よいが、例えば、粉剤では約0.5〜20重量%程度、
好ましくは1〜10重量%、水和剤では約1〜90重量
%程度、好ましくは10〜80重量%、乳剤では約1〜
90重量%程度、好ましくは10〜40重量%の有効成
分を含有するように製造することが好適である。
【0035】例えば、乳剤の場合、有効成分である上記
化合物に対して溶剤及び界面活性剤等を混合して原液の
乳剤を製造することが出来、さらにこの原液を使用に際
して所定濃度に水で希釈して施用する。水和剤の場合、
有効成分の上記化合物、固形担体及び界面活性剤等を混
合して製造し、さらに使用に際して所定濃度に水で希釈
して施用する。粉剤の場合、有効成分の上記化合物、固
形担体等を混合してそのまま施用することができ、粒剤
の場合には、有効成分の上記化合物、固形担体及び界面
活性剤等を混合して造粒することにより製造し、そのま
ま施用することが出来る。もっとも、上記の各製剤形態
の製造方法は上記のものに限定されることはなく、有効
成分の種類や施用目的等に応じて当業者が適宜選択する
ことができるものである。
【0036】本発明の農園芸用殺菌剤には、有効成分で
ある本発明の化合物の活性を損なわない限り、他の殺菌
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、昆虫生育調整剤、肥
料、土壌改良剤等の任意の有効成分を配合してもよい。
本発明の農園芸用殺菌剤の施用方法は特に限定されるも
のではなく、茎葉散布、水面施用、土壌処理、種子処理
等のいずれの方法でも施用することが出来る。例えば、
茎葉散布の場合、5〜1000ppm、好ましくは10
〜500ppmの濃度範囲の溶液を10アール当たり1
00〜200L程度の施用量で用いることができる。水
面施用の場合の施用量は通常、有効成分が5〜15%の
粒剤では10アール当たり1〜10kgである。土壌処
理の場合、5〜1000ppmの濃度範囲の溶液を1m
2当たり1〜10L程度の施用量で用いることができ
る。種子処理の場合、種子重量1kg当たり10〜10
00ppmの濃度範囲の溶液を10〜100ml程度施
用処理することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例および試験例によりさ
らに具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 3−(4−クロロフェニル)−4,5−ジメチル−1−
n−プロピルカルバモイルピラゾールの合成 3−(4−クロロフェニル)−4,5−ジメチルピラゾ
ール0.41gの酢酸エチル2mlの懸濁液にn−プロ
ピルイソシアナート0.26gを加え室温で10時間攪
拌した。水に加え酢酸エチルで抽出後、水および飽和食
塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、残渣をヘキサンで洗浄し表−1記載の化合物N
o.8を0.45g得た。融点は118−119℃であ
った。
【0038】実施例2 3−(4−シアノフェニル)−4−エチル−5−メチル
−1−n−プロピルカルバモイルピラゾールおよび5−
(4−シアノフェニル)−4−エチル−3−メチル−1
−n−プロピルカルバモイルピラゾールの合成 3−(4−シアノフェニル)−4−エチル−5−メチル
ピラゾール1.06gの酢酸エチル10mlの懸濁液に
n−プロピルイソシアナート0.64gを加え室温で8
時間攪拌した。水に加え酢酸エチルで抽出後、水および
飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し表−1記載の化合物No.50を0.56
g、融点98−99℃、次に表−2記載の化合物No.
106を0.18g、融点117−119℃を得た。
【0039】実施例3 実施例1または2の方法に準じて表−1および表−2記
載の化合物を得た。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】
【表12】
【0052】以下、本発明の化合物を有効成分として含
む農園芸用殺菌剤の製剤例を示すが、本発明の農園芸用
殺菌剤の形態は下記のものに限定されることはない。
【0053】<製剤例1> 水和剤 本発明の化合物20重量部、カープレックス#80(ホ
ワイトカーボン、塩野義製薬株式会社、商品名)20重
量部、STカオリンクレー(カオリナイト、土屋カオリ
ン社、商品名)52重量部、ソルポール9047K(ア
ニオン性界面活性剤、東邦化学株式会社、商品名)5重
量部、ルノックスP65L(アニオン性界面活性剤、東
邦化学株式会社、商品名)3重量部を配合し、均一に混
合粉砕して、有効成分20重量%の水和剤を得た。
【0054】<製剤例2> 粉剤 本発明の化合物2重量部、クレー(日本タルク社製)9
3重量部、カープレックス#80(ホワイトカーボン、
塩野義製薬株式会社、商品名)5重量部を均一に混合粉
砕して、有効成分2重量%の粉剤を製造した。
【0055】<製剤例3> 乳剤 本発明の化合物20重量部、キシレン35重量部および
ジメチルホルムアミド30重量部からなる混合溶媒に溶
解し、これらにソルポール3005X(非イオン性界面
活性剤とアニオン性界面活性剤の混合物、東邦化学株式
会社、商品名)15重量部を加えて、有効成分20重量
%の乳剤を得た。
【0056】<製剤例4> フロアブル剤 本発明の化合物30重量部、ソルポール9047K 5
重量部、ソルボンT−20(非イオン性界面活性剤、東
邦化学株式会社、商品名)3重量部、エチレングリコー
ル8重量部および水44重量部をダイノミル(シンマル
エンタープライゼス社製)で湿式粉砕し、このスラリー
状混合物に1重量%キサンタンガム(天然高分子)水溶
液10重量部を加え、良く混合粉砕して、有効成分20
重量%のフロアブル剤を得た。
【0057】<試験例1> イネいもち病に対する殺菌
効果 直径6cmの樹脂製ポットで1ポット当り10株のイネ
(品種:アキニシキ)を育成した。製剤例3の処方に従
って製剤した本発明の農園芸用殺菌剤(乳剤)を水で所
定濃度に希釈し、上記のイネ(3〜4葉期)に1ポット
当り10mlの割合で茎葉散布した。散布した薬液を風
乾した後のイネに、オートミール培地で培養したイネい
もち病菌(Magnaporthe grisea)の
胞子懸濁液(5.0×105胞子/ml)を噴霧接種
し、25℃の温室に24時間保った。その後、温室内
(22〜25℃)で7日間放置し、出現した病斑面積率
を測定し、下式により防除価を算出した。結果を表−3
に示す。なお、化合物No.は表−1または表−2の化
合物No.に対応する。
【0058】
【数1】
【0059】
【表13】
【0060】
【発明の効果】本発明の1−カルバモイルピラゾール誘
導体は農園芸用殺菌剤として優れた防除効果を発揮し、
特に、イネいもち病に対する殺菌能力に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C063 AA01 BB06 CC25 DD22 EE03 4H011 AA01 BA01 BB14 BC01 BC03 BC06 BC18 BC19 BC20 DA15 DA16 DC01 DC05 DD01 DD03 DH03 DH10 DH14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕または〔II〕 【化1】 (式中、R1およびR2は互いに独立に水素原子、ハロゲ
    ン原子、C1〜C6のアルキル基、C1〜C4のアルコキシ
    基、シアノ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメ
    トキシ基、C1〜C4のアルキルチオ基、クロロメチルチ
    オ基、ジメチルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ
    基、イミダゾリル基、置換基を有しても良いフェニル基
    または、フェノキシ基を示し、R3は水素原子、ハロゲ
    ン原子、C1〜C5のアルキル基、シアノメチル基、また
    はシアノ基を示し、R4はC1〜C4のアルキル基、C1
    4のアルキルチオ基、C1〜C4のハロゲノアルキル
    基、C1〜C4のジハロゲノアルキル基またはアミノ基を
    示し、R3とR4は互いに結合して形成した基 【化2】 5はC1〜C4のアルキル基を示す)で表される1−カ
    ルバモイルピラゾール誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式〔I〕および〔II〕におけるR1
    がハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基、シアノ基から
    選ばれ、且つ、ピラゾール環の結合部位のパラ−位に結
    合している置換基である請求項1に記載の1−カルバモ
    イルピラゾール誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕および〔II〕におけるR4
    がC1〜C4のアルキル基である請求項1に記載の1−カ
    ルバモイルピラゾール誘導体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の1−カルバモイルピラ
    ゾール誘導体を有効成分として含有することを特徴とす
    る農園芸用殺菌剤。
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