JP2003025911A

JP2003025911A - 車載用映像表示装置

Info

Publication number: JP2003025911A
Application number: JP2001211012A
Authority: JP
Inventors: Kiyoto Narita; 清人成田
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 2001-07-11
Filing date: 2001-07-11
Publication date: 2003-01-29

Abstract

(57)【要約】【課題】車両運転中に前席乗員が後席乗員である子供
の状態を容易に確認でき、後席の子供は前席乗員の顔を
見ることができ、前席乗員が後席の子供を容易かつ安全
にあやすことができるようにする。【解決手段】後席乗員（子供）を撮影する後席用映像
カメラ２１と、前席乗員（例えば親）に見える位置に配
置され、後席用映像カメラ２１にて撮影した映像を表示
する前席用ディスプレイ１０を設ける。また、前席の親
の顔を撮影する前席用映像カメラ１１と、後席の子供に
見える位置に配置され、前席用映像カメラ１１にて撮影
した映像を表示する後席用ディスプレイ２０とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両運転中に前席
乗員が後席乗員を見ることができ、後席乗員が前席乗員
を見ることができる車載用映像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】平成１２年度より、６歳未満の子供を車
に乗せる場合にはチャイルドシートの着用が義務化され
ている。また、チャイルドシートは、安全のため後席に
設置することが推奨されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、車両運転中
に後席チャイルドシートに座っている子供がぐずったり
泣いたりした場合に、前席から声だけで子供をあやすこ
とは非常に困難であるという問題がある。また、運転
中、運転者が後席の子供に気を取られ、運転に集中でき
ない可能性がある。さらに、チャイルドシートの子供
は、前席の親の顔が見えないため、ぐずりやすくなると
いう問題がある。

【０００４】本発明は、上記点に鑑み、車両運転中に前
席乗員が後席乗員である子供の状態を容易に確認できる
ことを可能とする車載用映像表示装置を提供することを
目的とする。また、車両運転中に後席乗員が前席乗員の
顔を見ることができる車載用映像表示装置を提供するこ
とを目的とする。さらに、車両運転中に前席乗員が後席
の子供を容易かつ安全にあやすことを可能とする車載用
映像表示装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明では、後席乗員を撮影する後
席用映像入力手段（２１）と、前席乗員に見える位置に
配置され、後席用映像入力手段（２１）にて撮影した映
像を表示する前席用映像出力手段（１０）とを備えるこ
とを特徴としている。

【０００６】これにより、前席乗員は車両運転中に後席
乗員である子供の状態を容易かつ安全に確認することが
できる。

【０００７】また、請求項２に記載の発明では、少なく
とも前席乗員の顔を撮影する前席用映像入力手段（１
１）と、後席乗員に見える位置に配置され、前席用映像
入力手段（１１）にて撮影した映像を表示する後席用映
像出力手段（２０）とを備えることを特徴としている。

【０００８】これにより、運転中に前席乗員の顔が後席
の子供に見えるようにすることで、前席乗員は前席から
容易かつ安全に後席の子供をあやすことができる。

【０００９】また、請求項３に記載の発明では、後席乗
員を撮影する後席用映像入力手段（２１）と、前席乗員
に見える位置に配置され、後席用映像入力手段（２１）
にて撮影した映像を表示する前席用映像出力手段（１
０）と、少なくとも前席乗員の顔を撮影する前席用映像
入力手段（１１）と、後席乗員に見える位置に配置さ
れ、前席用映像入力手段（１１）にて撮影した映像を表
示する後席用映像出力手段（２０）とを備えることを特
徴としている。

【００１０】このように、後席用映像入力手段（２１）
にて撮影した後席乗員である子供の状態を前席用映像出
力手段（１０）に表示させると同時に、前席用映像入力
手段（１１）により撮影した前席乗員の顔を後席用映像
出力手段（２０）に表示させることで、前席乗員は後席
の子供の反応を確認しながら、状況に応じて適切に子供
をあやすことができる。

【００１１】また、請求項４に記載の発明では、種々の
映像を提供する映像提供手段（３１）を備え、映像提供
手段（３１）により提供された映像は、後席用映像出力
手段（２０）に表示されることを特徴としている。

【００１２】これにより、例えば子供のお気に入りの映
像を後席用映像出力手段（２０）に表示させることがで
き、より容易に子供をあやすことができる。

【００１３】また、請求項５に記載の発明では、後席乗
員の音声を検出する後席用音声入力手段（２２）を備
え、後席用音声入力手段（２２）により検出した後席乗
員の音声に基づいて、後席用映像出力手段（２０）によ
る映像表示を開始することを特徴としている。

【００１４】これにより、例えば後席の子供が泣き出し
たら、自動的に後席用映像出力手段（２０）による映像
表示を開始することができる。

【００１５】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図１に
基づいて説明する。図１は、本実施形態の車載用映像表
示装置の全体構成を示している。本実施形態の車載用映
像表示装置は、後席にチャイルドシートが設置された車
両室内に設置されている。また、後席チャイルドシート
には後席乗員である子供が着座しており、運転席には前
席乗員である子供の保護者（例えば両親のいずれか）が
着座しているものとする。

【００１７】図１に示すように、車載用映像表示装置で
は、車室内前方に前席用ディスプレイ（前席用映像出力
手段）１０、前席用カメラ（前席用映像入力手段）１
１、前席用マイク（前席用音声入力手段）１２、前席用
スピーカ（前席用音声出力手段）１３が設けられてい
る。これらの前席用ディスプレイ１０、前席用カメラ１
１、前席用マイク１２、前席用スピーカ１３は、例えば
車室内前方のインストルメントパネルに設置することが
できる。

【００１８】前席用ディスプレイ１０は、運転者から見
ることができる位置に配置される。その位置としては、
前席乗員が着座姿勢でその前席乗員の頭部のみを左右に
回転運動させた際に、前席乗員によって視認可能な位置
とすることができ、前席乗員前方のインストルメントパ
ネルに設置するのが好適である。前席用ディスプレイ１
０として、例えばナビゲーション装置のディスプレイを
用いることができる。前席用カメラ１１は少なくとも運
転者の顔を撮影することができるように配置する。ま
た、前席用マイク１２は運転者の声が入力可能に配置さ
れ、前席用スピーカ１３は運転者に出力音声が聞こえる
ように配置される。

【００１９】また、車室内後方には、後席用ディスプレ
イ（後席用映像出力手段）２０、後席用カメラ（後席用
映像入力手段）２１、後席用マイク（後席用音声入力手
段）２２、後席用スピーカ（後席用音声出力手段）２３
が設けられている。後席用ディスプレイ２０、後席用カ
メラ２１は、例えば後席上方の天井あるいは前席の背面
に設置することもできる。

【００２０】後席用ディスプレイ２０は、チャイルドシ
ートに座った子供（後席乗員）から見ることができるよ
うに配置される。その位置としては、後席乗員が着座姿
勢でその後席乗員の頭部のみを左右に回転運動させた際
に、後席乗員によって視認可能な位置とすることがで
き、後席乗員に対して略正面方向に配置するのが好適で
ある。また、後席用カメラ２１は子供の状態を把握でき
るようにするために、後席乗員の全身が撮影できるよう
に配置することが好ましい。また、後席用マイク２２は
後席乗員の声が入力可能に配置され、後席用スピーカ２
３は後席乗員に出力音声が聞こえるように配置される。

【００２１】上記映像入出力装置、音声入出力装置は、
制御装置３０に接続されている。制御装置３０は、映像
処理部と音声処理部とを備えている。前席用カメラ１１
より入力された映像は、後席用ディスプレイ２０に出力
され、後席用カメラ２１より入力された映像は、前席用
ディスプレイ１０に出力されるように構成されている。
また、前席用マイク１２より入力された音声は、後席用
スピーカ２３に出力され、後席用マイク２２より入力さ
れた映像は、前席用スピーカ１３に出力されるように構
成されている。

【００２２】なお、本実施形態の車載用映像表示装置で
は、例えばインストルメントパネルに運転者から操作可
能なスイッチ（図示せず）が設けられている。運転者に
よるスイッチの押下により、前席後席カメラ１１、２１
による撮影および前席後席ディスプレイ１０、２０によ
る映像表示が開始される。

【００２３】制御装置３０には様々な映像を提供するこ
とができる映像提供装置（映像提供手段）３１が接続さ
れている。映像提供装置３１より提供される映像は、後
席ディスプレイ２０に表示されるように構成されてい
る。映像提供装置３１により提供する映像としては、例
えば子供が好きなテレビ、ビデオ、ＤＶＤ等の映像ソー
スを用いることができる。運転者によるスイッチ操作に
より、映像提供装置３１が提供する映像ソースを切り替
えることができるように構成されている。

【００２４】以上のような車載用映像表示装置により、
後席のチャイルドシートに子供を乗せている場合に、前
席用カメラ１１により撮影した運転席の親の顔を後席用
ディスプレイ２０に表示させることができる。このよう
に、声だけでなく親の顔が子供に見えるようにすること
で、運転者は車両運転中であっても前席から容易かつ安
全に後席の子供をあやすことができる。また、車載用映
像表示装置では、後席用カメラ２１にて撮影した子供の
状態を前席用ディスプレイ１０に表示させることができ
る。これにより、運転者は車両運転中に後席の子供の状
態を容易かつ安全に確認することができる。

【００２５】さらに、後席用カメラ２１にて撮影した子
供の状態を前席用ディスプレイ１０に表示させると同時
に、前席用カメラ１１により撮影した運転席の親の顔を
後席用ディスプレイ２０に表示させることができるた
め、運転者は子供の反応を確認しながら、状況に応じて
適切に子供をあやすことができる。

【００２６】また、映像提供装置３１により提供される
種々の映像により、後席用ディスプレイ２０に表示され
る映像に変化をもたらすことができる。これにより、子
供のお気に入りの映像を後席用ディスプレイ２０に表示
させることができ、より容易に子供をあやすことができ
る。さらに、運転者は前席用ディスプレイ１０により子
供の反応を確認しながら、映像ソースの切り替えを行う
ことができ、状況に応じてより適切な映像を選択して表
示させることができる。

【００２７】（他の実施形態）なお、上記実施形態で
は、車載用映像表示装置を前席乗員が車両運転者の場合
に適用したが、これに限らず、前席乗員が助手席乗員の
場合にも同様に適用可能である。

【００２８】また、上記実施形態では、スイッチの押下
によりカメラ１１、２１による撮影およびディスプレイ
１０、２０による映像表示が開始されるように構成した
が、これに限らず、例えば後席用マイク２２により子供
の泣き声を検知したら、少なくとも後席用ディスプレイ
２０による映像表示を自動的に開始するように構成する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】上記実施形態の車載用映像表示装置の概略構成
を示す概念図である。

【符号の説明】

１０…前席用ディスプレイ、１１…前席用カメラ、１２
…前席用マイク、１３…前席用スピーカ、２０…後席用
ディスプレイ、２１…後席用カメラ、２２…後席用マイ
ク、２３…後席用スピーカ、３０…制御装置、３１…映
像提供装置。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】後席乗員を撮影する後席用映像入力手段
（２１）と、前席乗員に見える位置に配置され、前記後席用映像入力
手段（２１）にて撮影した映像を表示する前席用映像出
力手段（１０）とを備えることを特徴とする車載用映像
表示装置。
【請求項２】少なくとも前席乗員の顔を撮影する前席
用映像入力手段（１１）と、後席乗員に見える位置に配置され、前記前席用映像入力
手段（１１）にて撮影した映像を表示する後席用映像出
力手段（２０）とを備えることを特徴とする車載用映像
表示装置。
【請求項３】後席乗員を撮影する後席用映像入力手段
（２１）と、前席乗員に見える位置に配置され、前記後席用映像入力
手段（２１）にて撮影した映像を表示する前席用映像出
力手段（１０）と、少なくとも前記前席乗員の顔を撮影する前席用映像入力
手段（１１）と、前記後席乗員に見える位置に配置され、前記前席用映像
入力手段（１１）にて撮影した映像を表示する後席用映
像出力手段（２０）とを備えることを特徴とする車載用
映像表示装置。
【請求項４】種々の映像を提供する映像提供手段（３
１）を備え、前記映像提供手段（３１）により提供され
た映像は、前記後席用映像出力手段（２０）に表示され
ることを特徴とする請求項２または請求項３に記載の車
載用映像表示装置。
【請求項５】前記後席乗員の音声を検出する後席用音
声入力手段（２２）を備え、前記後席用音声入力手段
（２２）により検出した後席乗員の音声に基づいて、前
記後席用映像出力手段（２０）による映像表示を開始す
ることを特徴とする請求項２ないし４のいずれか１つに
記載の車載用映像表示装置。