JP2003025869A - 追従走行制御装置付き車両の自動エンジンブレーキ制御装置 - Google Patents
追従走行制御装置付き車両の自動エンジンブレーキ制御装置Info
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Abstract
時、自動エンジンブレーキ中止での降坂路加速違和感を
防止する。 【解決手段】 実車速および目標スロットル開度TVO
(0)を読み込み(S31)、これらから通常の変速マ
ップを基に変速機の目標入力回転数Ni(0)を検索す
る(S32)。追従走行指令を発していないと判定する
時(S33)、自動エンジンブレーキが必要ならこれが
達成されるよう目標入力回転数Ni(0)を補正し(S
34)、この変速制御に供し(S35)、自動エンジン
ブレーキが不要なら目標入力回転数Ni(0)をそのま
ま変速制御に供する(S35)。追従走行指令が発せら
れていると判定する時、実車間距離L1が追従走行用の目
標車間距離L0以上であるか否かをチェックし(S3
6)、L1≧L0である間は自動エンジンブレーキ制御を継
続し、L1<L0になった時、自動エンジンブレーキ制御の
中止を指令する。
Description
付き車両の自動エンジンブレーキ制御装置に関するもの
である。
000−203307号公報に記載されているように、
スイッチ等による運転者からの追従走行指令に応答し
て、先行車両と自車両との間の車間距離が目標車間距離
となるよう自車両を制駆動力制御して車速を加減(加減
速)することにより先行車両に追従走行させるよう構成
するのが普通である。
例えば特開平9−100903号公報に記載のごとく、
アクセルペダルを踏み込んでいない(スロットル開度が
最低開度である)のに大きく加速するなどエンジンブレ
ーキが必要な走行条件で、自動変速機の変速(ダウンシ
フト)制御により自動的にエンジンブレーキが効くよう
構成するのが普通である。
ンブレーキ制御装置の双方を搭載した車両にあっては、
以下に説明する理由によってこれら両装置が相互に干渉
することにより下記のハンチング現象を生ずる懸念があ
る。つまり、アクセルペダルを釈放してスロットル開度
を最低開度にしたアイドル運転中に運転者が追従走行ス
イッチをONし、最低スロットル開度にもかかわらず車
両が加速されるような降坂路走行時は、自動エンジンブ
レーキ制御装置が作動して自動変速機をダウンシフトさ
せることにより自動的にエンジンブレーキが効く状態に
する。
り先行車両との間の車間距離が増大すると、今度は追従
走行制御装置がこの車間距離を目標車間距離になるよう
スロットル開度の増大により自車両を加速する。この
時、当該スロットル開度の増大に応答して自動エンジン
ブレーキ制御装置が上記の作動を停止し(自動変速機を
正規の変速比へアップシフトさせ)、これによりエンジ
ンブレーキが効かなくなることから降坂路走行中の車両
が上記の加速を助長される。
車両に接近した時、今度は追従走行制御装置が車間距離
を大きくすべくスロットル開度を最低にして自車両を減
速させようとする。しかし、エンジンブレーキが効いて
いないことから降坂路走行中の自車両が加速してしま
い、この加速と上記の最低スロットル開度とに呼応して
自動エンジンブレーキ制御装置が自動変速機をダウンシ
フトさせることにより再びエンジンブレーキが効く状態
にする。
ジンブレーキ制御装置の双方を搭載した車両にあって
は、これら両装置が相互に干渉しあって交互に作動する
ことにより車両の減速と加速を繰り返すハンチング現象
を生ずる虞があった。
は、追従走行制御装置と自動エンジンブレーキ制御装置
とを搭載した車両ではないが、車速を設定車速に保って
車両を走行させるための定速走行制御装置と自動エンジ
ンブレーキ制御装置とを搭載した車両における同様なハ
ンチング現象を防止するための、特開平11−2574
77号公報に記載の記載の技術、つまり定速走行制御装
置の作動中は自動エンジンブレーキ制御装置による自動
変速機のダウンシフト(自動エンジンブレーキ作用)を
行わせないようにする技術を用いることが考えられる。
走行中のタイムチャートを示す図10により説明する
と、降坂路走行中のため本来なら自動エンジンブレーキ
制御装置を作動(ON)させ続けるところながら、運転
者がスイッチ等により追従走行制御装置を作動(ON)
させる瞬時t1に自動エンジンブレーキ制御装置を非作
動(OFF)にさせる。この対策によれば、瞬時t1以
後自動エンジンブレーキ制御装置が作動していないこと
から、追従走行制御装置の作動によっても前記した相互
干渉によるハンチングの問題を生ずる懸念は皆無とな
る。
追従走行制御装置の作動指令瞬時t1における自動エン
ジンブレーキ制御装置の非作動によりエンジンブレーキ
が効かなくなることから、車両加速度の時系列変化から
明らかなごとく当該瞬時t1に車両が加速される。この
加速は、先行車両がある場合は追従走行制御装置が上記
の作動指令に呼応し先行車両に追従するよう自車両を加
速させることから違和感とならないが、上記の対策では
図10のように先行車両がない場合も瞬時t1に車両が
加速されることから、未だエンジンブレーキが必要な降
坂路走行中であるのに自車両が突如加速される違和感
(制御の非継続性)を運転者に与える。
レーキが必要な降坂路走行中などでは実際上、車間距離
が目標車間距離に達するまでエンジンブレーキを効かせ
ておいても差し支えないとの観点から、この着想を具体
化して上記の問題を解消した追従走行制御装置付き車両
の自動エンジンブレーキ制御装置を提案することを目的
とする。
ンブレーキ制御装置の作動中止指令により自動変速機が
正規の変速比に戻るようアップシフトし終えるまでの応
答遅れによっても、車間距離が目標車間距離に達した時
には確実に自動エンジンブレーキ制御が終了しているよ
うに構成して、自動エンジンブレーキが追従走行制御に
支障をきたすことのないようにした追従走行制御装置付
き車両の自動エンジンブレーキ制御装置を提案すること
を目的とする。
おける着想を更に進展させて、車間距離が目標車間距離
に達した時に丁度自動エンジンブレーキ制御が終了する
ように構成して、前記の違和感(制御の非継続性)を最
大限解消しつつ自動エンジンブレーキが追従走行制御に
支障をきたすことのないようにした追従走行制御装置付
き車両の自動エンジンブレーキ制御装置を提案すること
を目的とする。
レーキが必要な降坂路走行中などでは実際上、車速が目
標車間距離を実現するための目標車速に上昇するまでエ
ンジンブレーキを効かせておいても差し支えないとの観
点から、この着想を具体化して前記の違和感(制御の非
継続性)の問題を解消した追従走行制御装置付き車両の
自動エンジンブレーキ制御装置を提案することを目的と
する。
第1発明による追従走行制御装置付き車両の自動エンジ
ンブレーキ制御装置は、運転者からの追従走行指令に応
答して車間距離が目標車間距離となるよう車両の制駆動
力を制御する追従走行制御装置と、エンジンブレーキが
必要な走行条件で自動変速機の変速制御により自動的に
エンジンブレーキが効くようにする自動エンジンブレー
キ制御装置とを具えた車両において、前記追従走行指令
の発令によっても、車間距離が目標車間距離以上である
間は前記自動エンジンブレーキ制御を継続し、車間距離
が目標車間距離未満になった時に前記自動エンジンブレ
ーキ制御を中止するよう構成したことを特徴とするもの
である。
の自動エンジンブレーキ制御装置は、運転者からの追従
走行指令に応答して車間距離が目標車間距離となるよう
車両の制駆動力を制御する追従走行制御装置と、エンジ
ンブレーキが必要な走行条件で自動変速機の変速制御に
より自動的にエンジンブレーキが効くようにする自動エ
ンジンブレーキ制御装置とを具えた車両において、前記
追従走行指令の発令によっても、車間距離が、目標車間
距離に所定距離を加算した設定車間距離以上である間は
前記自動エンジンブレーキ制御を継続し、車間距離が設
定車間距離未満になった時に前記自動エンジンブレーキ
制御を中止するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
の自動エンジンブレーキ制御装置は、第2発明におい
て、目標車間距離に加算する前記所定距離を、前記自動
エンジンブレーキ中止の指令が自動エンジンブレーキ制
御の応答遅れ時間だけ早期に発せられるような距離とし
て、車間距離が目標車間距離になったのに調時して自動
エンジンブレーキが実際に中止されるよう構成したこと
を特徴とするものである。
の自動エンジンブレーキ制御装置は、運転者からの追従
走行指令に応答して車間距離が目標車間距離となるよう
車両の制駆動力を制御する追従走行制御装置と、エンジ
ンブレーキが必要な走行条件で自動変速機の変速制御に
より自動的にエンジンブレーキが効くようにする自動エ
ンジンブレーキ制御装置とを具えた車両において、前記
追従走行指令の発令によっても、車速が、前記目標車間
距離を実現するための目標車速未満である間は前記自動
エンジンブレーキ制御を継続し、車速が目標車速以上に
なった時に前記自動エンジンブレーキ制御を中止するよ
う構成したことを特徴とするものである。
運転者からの追従走行指令に応答して車間距離が目標車
間距離となるよう車両の制駆動力を制御し、自動エンジ
ンブレーキ制御装置は、エンジンブレーキが必要な走行
条件で自動変速機の変速制御により自動的にエンジンブ
レーキを効かすよう作動する。
からの追従走行指令の発令によっても、車間距離が目標
車間距離以上である間は上記の自動エンジンブレーキ制
御を継続し、車間距離が目標車間距離未満になった時に
はじめて自動エンジンブレーキ制御を中止するため、追
従走行制御装置の作動指令瞬時に直ちに自動エンジンブ
レーキ制御装置が非作動にされてエンジンブレーキが効
かなくなるというようなことがなくなり、この時から車
両が加速されてしまうというような事態にはならない。
置が上記の作動指令により先行車両に追従するよう自車
両を加速させるような状況でもないのに、また、未だエ
ンジンブレーキが必要な降坂路走行中であるのに、自車
両が追従走行制御装置の作動指令瞬時に突如加速される
ような違和感(制御の非継続性)をなくすことができ
る。
た時に自動エンジンブレーキ制御を中止するため、上記
の自動エンジンブレーキ制御が追従走行制御に支障をき
たすようなことはない。
よび自動エンジンブレーキ制御装置が基本的には第1発
明におけると同様に機能するが、追従走行指令の発令に
よっても、車間距離が、目標車間距離に所定距離を加算
した設定車間距離以上である間は自動エンジンブレーキ
制御を継続し、車間距離が設定車間距離未満になった時
に自動エンジンブレーキ制御を中止するため、以下の作
用効果を奏し得る。
作動中止指令により自動変速機が正規の変速比に戻るよ
うアップシフトし終えるまでには応答遅れが存在し、こ
のため、第1発明のように車間距離が目標車間距離未満
になってから自動エンジンブレーキ制御の中止を指令し
たのでは、車間距離が目標車間距離に達した時に自動エ
ンジンブレーキ制御が終了しているようにすることが困
難である。ところで第2発明のように車間距離が、目標
車間距離に所定距離を加算した設定車間距離未満になっ
た時に自動エンジンブレーキ制御を中止する構成によれ
ば、加算した所定距離だけ早期に当該中止の指令が発せ
られて車間距離が目標車間距離に達した時に確実に自動
エンジンブレーキ制御を終了させることができ、自動エ
ンジンブレーキが追従走行制御に支障をきたすことのな
いようにし得る。
標車間距離に加算する上記の所定距離を、自動エンジン
ブレーキ中止の指令が自動エンジンブレーキ制御の解除
応答遅れ時間だけ早期に発せられような距離としたか
ら、車間距離が目標車間距離に達した時に丁度自動エン
ジンブレーキ制御が終了することとなり、前記の違和感
(制御の非継続性)を最大限解消しつつ自動エンジンブ
レーキが追従走行制御に支障をきたすことのないように
することができる。
よび自動エンジンブレーキ制御装置が基本的には第1発
明におけると同様に機能するが、追従走行指令の発令に
よっても、車速が、前記目標車間距離を実現するための
目標車速未満である間は自動エンジンブレーキ制御を継
続し、車速が目標車速以上になった時に自動エンジンブ
レーキ制御を中止するため、追従走行制御装置の作動指
令瞬時に直ちに自動エンジンブレーキ制御装置が非作動
にされてエンジンブレーキが効かなくなるというような
ことがなくなり、この時から車両が加速されてしまうと
いうような事態にはならない。
置が上記の作動指令により先行車両に追従するよう自車
両を加速させるような状況でもないのに、また、未だエ
ンジンブレーキが必要な降坂路走行中であるのに、自車
両が追従走行制御装置の作動指令瞬時に突如加速される
ような違和感(制御の非継続性)をなくすことができ
る。
動エンジンブレーキ制御を中止するため、上記の自動エ
ンジンブレーキ制御が追従走行制御に支障をきたすよう
なことはない。
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形
態になる追従走行制御装置付き車両の自動エンジンブレ
ーキ制御装置を示し、1はエンジン、2は自動変速機と
してのVベルト式無段変速機、3は駆動車輪である。
はアクセルペダル4の踏み込み量に応じた開度される
が、適宜、追従走行制御用に開度補正されるような所謂
スロットルバイワイヤ型式のもので、スロットル開度に
応じてエンジン出力を加減されるものとする。
回転を入力されるプライマリプーリ5と、駆動車輪3に
駆動結合したセカンダリプーリ6と、これらプーリ間に
掛け渡したVベルト7とよりなる周知のもので、プライ
マリプーリ5の溝幅を減少させつつセカンダリプーリ6
の溝幅を増大させるとき高速側変速比に向けてアップシ
フトされ、逆にセカンダリプーリ6の溝幅を減少させつ
つプライマリプーリ5の溝幅を増大させるとき低速側変
速比に向けてダウンシフトされるものとする。
御、および自動エンジンブレーキ制御のためのダウンシ
フトは、変速機コントローラ8により後述するごとくに
これを行うものとする。
ローラ9を主たる構成要素とし、このコントローラ9
は、追従走行制御スイッチ10による運転者からの追従
走行指令と、アクセルペダル4の踏み込み量APSを検
出するアクセル開度センサ11からの信号と、先行車両
を検出して先行車両と自車両との間の車間距離L1を検
出する車間距離検出手段12からの信号とに基づき、図
2に示す制御プログラムを実行して、上記の車間距離L
1が目標車間距離となるよう車両の制駆動力を制御すべ
く、エンジン1のスロットル開度(TVO)制御や、変
速機コントローラ8を介したVベルト式無段変速機2の
変速制御や、ブレーキ作動装置13を介したブレーキユ
ニット14の作動制御を行う。
御スイッチ10がONか否かにより運転者が追従走行指
令を発令しているか否かをチェックする。追従走行指令
を発していなければステップS22において、センサ1
1で検出したアクセルペダル踏み込み量APSを読み込
んだ後、ステップS23において、目標スロットル開度
TVO(0)をアクセルペダル踏み込み量APSに対応
した開度に設定する。
1のスロットル開度TVOを目標スロットル開度TVO
(0)となるよう制御し、更にステップS30におい
て、目標スロットル開度TVO(0)を図1に示すよう
に変速機コントローラ8に出力し、後述する変速制御に
資する。ところで今は上記の通り、目標スロットル開度
TVO(0)がアクセルペダル踏み込み量APSに対応
した開度であることから、エンジン1のスロットル開度
TVOがアクセルペダル4の踏み込み量APSのみに応
じて制御され、追従走行用のエンジン出力制御はなされ
ていない。
イッチ10のONにより運転者が追従走行指令を発令し
ていると判定する時は、以下のようにして追従走行用の
エンジン1のスロットル開度制御およびブレーキユニッ
ト14の作動制御を介した制駆動力制御を行う。すなわ
ち先ずステップS24において、手段12で検出した実
車間距離L1を読み込み、次のステップS25におい
て、実車間距離L1を、走行条件などから求めた目標車
間距離L0にするための目標車速VSP(0)を設定す
る。
速VSPから上記の目標車速VSP(0)にするための
車両の目標制駆動力を設定し、その後ステップS27に
おいて、上記の目標制駆動力に対応した目標制動トルク
Tb(0)および目標スロットル開度TVO(0)を設
定する。ステップS28においては、目標制動トルクT
b(0)を図1に示すブレーキ作動装置13に出力して
ブレーキユニット14を、目標制動トルクTb(0)と
同じ制動トルクが発生するよう液圧作動させる。
スロットル開度TVOを、ステップS27で求めた目標
スロットル開度TVO(0)となるよう制御し、更にス
テップS30において、目標スロットル開度TVO
(0)を図1に示すように変速機コントローラ8に出力
して、後述する変速制御に資する。ところで今は上記し
たところから明らかな通り、目標スロットル開度TVO
(0)が目標制動トルクTb(0)との協働により、実
車間距離L1を目標車間距離L0にするための開度であ
ることから、車間距離L1が目標車間距離L0となるよ
う車両の制駆動力を制御する追従走行制御がなされる。
3の制御プログラムを実行してVベルト式無段変速機2
を通常通りに変速制御すると共に自動エンジンブレーキ
用の変速(ダウンシフト)制御を以下のごとくに行う。
これがため変速機コントローラ8には図1に示すごと
く、上記した目標スロットル開度TVO(0)のほか
に、変速機出力回転数から求め得る車速VSPと、アク
セル開度センサ11で検出したアクセルペダル踏み込み
量APSとを入力し、変速機コントローラ8は変速指令
をVベルト式無段変速機2に出力してこれを指令通りの
変速比にするよう機能するものとする。
ようにして求めた実車速VSPと、追従走行制御用コン
トローラ9からの目標スロットル開度TVO(0)とを
読み込み、次のステップS32において、実車速VSP
および目標スロットル開度TVO(0)から図5に例示
する変速マップを基に変速機の目標入力回転数Ni
(0)を検索により求める。次いでステップS33にお
いて、追従走行制御スイッチ10がONか否かにより運
転者が追従走行指令を発令しているか否かをチェック
し、追従走行指令を発していなければステップS34に
おいて、図4の制御プログラムを実行することにより自
動エンジンブレーキが必要なら当該目的が達成されるよ
う上記の目標入力回転数Ni(0)を補正して変速制御
に供し、自動エンジンブレーキが不要なら上記の目標入
力回転数Ni(0)をそのまま変速制御に供する。
御は図4に示すごときもので、ステップS41において
アクセルペダル踏み込み量APSを読み込み、ステップ
S42で当該アクセルペダル踏み込み量APSからアク
セルペダル4が釈放されているか否かを判定する。アク
セルペダル4が釈放されていなければエンジンブレーキ
が不要な走行条件であるから、制御をそのまま終了する
ことにより、図3のステップS32で求めた目標入力回
転数Ni(0)を補正することなくそのまま用いること
とする。
が釈放されていると判定する場合は、エンジンブレーキ
が必要な走行条件であるからステップS43において、
実車速VSPを読み込み、次いでステップS44におい
て、エンジンブレーキを得るための実車速VSPに応じ
た目標加減速度G(0)を算出し、次のステップS45
において、目標加減速度G(0)が発生するようΔNi
だけ目標入力回転数Ni(0)を補正して用いることと
する。
て)補正された、若しくは補正されなかった目標入力回
転数Ni(0)は、図3のステップS35での変速制御
に供され、このステップS35では変速機入力回転数が
当該目標入力回転数Ni(0)となるような変速指令を
図1のごとくVベルト式無段変速機2に出力する。とこ
ろで、エンジンブレーキが不要な走行条件である場合、
図3のステップS32で求めた目標入力回転数Ni
(0)をそのまま上記の変速制御に用いるから通常通り
の変速が行われ、エンジンブレーキが必要な走行条件で
ある場合、図3のステップS32で求めた目標入力回転
数Ni(0)をエンジンブレーキを得るための目標加減
速度G(0)が発生するようΔNiだけ補正して上記の
変速制御に用いることから、Vベルト式無段変速機2の
通常とは異なる変速(ダウンシフト)制御により自動的
にエンジンブレーキを効かせることができる。
御スイッチ10がONであると判定する間は、つまり運
転者が追従走行指令を発令している場合、ステップS3
6において実車間距離L1が目標車間距離L0以上であ
るか否かをチェックし、L1≧L0である間はステップ
S34を選択して図4に示す自動エンジンブレーキ制御
を継続する。しかしステップS36で実車間距離L1が
目標車間距離L0未満になった時、ステップS34をス
キップするようになし、この時にステップS34での
(図4に示す)自動エンジンブレーキ制御を中止するよ
う指令する。
示すごとく、瞬時t1における運転者からの追従走行指
令の発令によっても(ステップS33)、車間距離L1
が目標車間距離L0以上である間は(ステップS36)
自動エンジンブレーキ制御(ステップS34)を継続
し、車間距離L1が目標車間距離L0未満になった瞬時
t2にはじめて自動エンジンブレーキ制御の中止を指令
するため、追従走行制御装置の作動指令瞬時t1に直ち
に自動エンジンブレーキ制御装置が非作動(OFF)に
されてエンジンブレーキが効かなくなるというようなこ
とがなくなり、この時から車両が加速されてしまうとい
うような事態にはならない。
置が上記の作動指令により先行車両に追従するよう自車
両を加速させるような状況でもないのに、また、未だエ
ンジンブレーキが必要な降坂路走行中であるのに、自車
両が追従走行制御装置の作動指令瞬時t1に突如加速さ
れるような違和感(制御の非継続性)をなくすことがで
きる。
満になった瞬時t2に自動エンジンブレーキ制御を中止
するため、上記の自動エンジンブレーキ制御が追従走行
制御に支障をきたすようなことはない。
実施の形態においては図3におけるステップS36をス
テップS66のように変更して、ステップS33で追従
走行指令が発せられていると判定する間における自動エ
ンジンブレーキの中止条件を以下のように定める。つま
り、前記した実施の形態においては図3のステップS3
6で車間距離L1が目標車間距離L0未満になったと判
定する時に自動エンジンブレーキ制御の中止を指令する
こととしたが、本実施の形態においてはステップS66
に示したごとく、車間距離L1が、目標車間距離L0に
所定距離ΔLを加算した設定車間距離以上である間はス
テップS34の選択により自動エンジンブレーキ制御を
継続し、車間距離L1が設定車間距離(L0+ΔL)未
満になった時にステップS34をスキップして自動エン
ジンブレーキ制御の中止を指令することとする。
下の作用効果が奏し得られる。つまり、自動エンジンブ
レーキ制御装置の作動中止指令によりVベルト式無段変
速機2が正規の変速比に戻るようアップシフトし終える
までには応答遅れが存在し、このため、前記した実施の
形態におけるように車間距離L1が目標車間距離L0未
満になってから(図9の瞬時t2に)自動エンジンブレ
ーキ制御の中止を指令したのでは、車間距離L1が目標
車間距離L0に達した当該瞬時t2に自動エンジンブレ
ーキ制御(Vベルト式無段変速機2のアップシフト)が
終了しているようにすることが困難である。ところで本
実施の形態におけるように、車間距離L1が、目標車間
距離L0に所定距離ΔLを加算した設定車間距離未満に
なった時に自動エンジンブレーキ制御の中止を指令する
場合、図9の瞬時t2よりも所定距離ΔL分だけ早期に
当該中止の指令が発せられて車間距離L1が目標車間距
離L0に達した時に確実に自動エンジンブレーキ制御を
終了させることができ、自動エンジンブレーキが追従走
行制御に支障をきたすことのないようにし得る。
間距離L0に加算する上記の所定距離ΔLを上記の狙い
からして当然、自動エンジンブレーキ制御の中止指令が
自動エンジンブレーキ制御の解除応答遅れ時間だけ早期
に発せられような距離とするのがよい。これがため上記
の所定距離ΔLは、自動エンジンブレーキ制御の解除応
答遅れ時間が図4のステップS45における自動エンジ
ンブレーキのための目標入力回転数補正量ΔNiが大き
いほど例えば図7のような傾向をもって長くなることか
ら、これより求めた自動エンジンブレーキ制御の解除応
答遅れ時間tだけ早期に自動エンジンブレーキ制御の中
止指令が発せられるよう現在の車間距離変化速度をもと
に決定することとする。
0に達した時に丁度自動エンジンブレーキ制御が終了す
ることとなり、前記の違和感(制御の非継続性)を最大
限解消しつつ自動エンジンブレーキが追従走行制御に支
障をきたすことのないようにすることができる。
し、本実施の形態においては図3におけるステップS3
6をステップS86のように変更して、ステップS33
で追従走行指令が発せられていると判定する間における
自動エンジンブレーキの中止条件を以下のように定め
る。
車間距離L1が目標車間距離L0未満になったと判定す
る時に自動エンジンブレーキ制御の中止を指令すること
としたが、本実施の形態においてはステップS86に示
したごとく、車速VSPが、追従走行制御用の目標車間
距離L0を実現するための目標車速VSP(0)未満で
ある間はステップS34の選択により自動エンジンブレ
ーキ制御を継続し、車速VSPが目標車速VSP(0)
以上になった時にステップS34をスキップして自動エ
ンジンブレーキ制御の中止を指令することとする。
追従走行制御装置の作動指令瞬時に直ちに自動エンジン
ブレーキ制御装置が非作動にされてエンジンブレーキが
効かなくなるというようなことがなくなり、この時から
車両が加速されてしまうというような事態にはならな
い。従って、先行車両がなくて追従走行制御装置が上記
の作動指令により先行車両に追従するよう自車両を加速
させるような状況でもないのに、また、未だエンジンブ
レーキが必要な降坂路走行中であるのに、自車両が追従
走行制御装置の作動指令瞬時に突如加速されるような違
和感(制御の非継続性)をなくすことができる。
以上になった時に自動エンジンブレーキ制御を中止する
ため、上記の自動エンジンブレーキ制御が追従走行制御
に支障をきたすようなことはない。
置付き車両の自動エンジンブレーキ制御装置を示すブロ
ック線図である。
ローラが実行する追従走行制御プログラムを示すフロー
チャートである。
実行する自動エンジンブレーキ用の変速制御を含む変速
制御のためのプログラムを示すフローチャートである。
ブレーキ制御用のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
いる変速マップを示す線図である。
した変速制御プログラムのフローチャートである。
解除応答遅れ時間を求める時に用いる自動エンジンブレ
ーキ解除応答遅れ時間の変化特性図である。
対応した変速制御プログラムのフローチャートである。
ムチャートである。
制御と自動エンジンブレーキ制御の動作タイムチャート
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 運転者からの追従走行指令に応答して車
間距離が目標車間距離となるよう車両の制駆動力を制御
する追従走行制御装置と、エンジンブレーキが必要な走
行条件で自動変速機の変速制御により自動的にエンジン
ブレーキが効くようにする自動エンジンブレーキ制御装
置とを具えた車両において、 前記追従走行指令の発令によっても、車間距離が目標車
間距離以上である間は前記自動エンジンブレーキ制御を
継続し、車間距離が目標車間距離未満になった時に前記
自動エンジンブレーキ制御を中止するよう構成したこと
を特徴とする追従走行制御装置付き車両の自動エンジン
ブレーキ制御装置。 - 【請求項2】 運転者からの追従走行指令に応答して車
間距離が目標車間距離となるよう車両の制駆動力を制御
する追従走行制御装置と、エンジンブレーキが必要な走
行条件で自動変速機の変速制御により自動的にエンジン
ブレーキが効くようにする自動エンジンブレーキ制御装
置とを具えた車両において、 前記追従走行指令の発令によっても、車間距離が、目標
車間距離に所定距離を加算した設定車間距離以上である
間は前記自動エンジンブレーキ制御を継続し、車間距離
が設定車間距離未満になった時に前記自動エンジンブレ
ーキ制御を中止するよう構成したことを特徴とする追従
走行制御装置付き車両の自動エンジンブレーキ制御装
置。 - 【請求項3】 請求項2において、目標車間距離に加算
する前記所定距離を、前記自動エンジンブレーキ中止の
指令が自動エンジンブレーキ制御の解除応答遅れ時間だ
け早期に発せられるような距離として、車間距離が目標
車間距離になったのに調時して自動エンジンブレーキが
実際に中止されるよう構成したことを特徴とする追従走
行制御装置付き車両の自動エンジンブレーキ制御装置。 - 【請求項4】 運転者からの追従走行指令に応答して車
間距離が目標車間距離となるよう車両の制駆動力を制御
する追従走行制御装置と、エンジンブレーキが必要な走
行条件で自動変速機の変速制御により自動的にエンジン
ブレーキが効くようにする自動エンジンブレーキ制御装
置とを具えた車両において、 前記追従走行指令の発令によっても、車速が、前記目標
車間距離を実現するための目標車速未満である間は前記
自動エンジンブレーキ制御を継続し、車速が目標車速以
上になった時に前記自動エンジンブレーキ制御を中止す
るよう構成したことを特徴とする追従走行制御装置付き
車両の自動エンジンブレーキ制御装置。
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