JP2003025753A - テープによる綴じ器 - Google Patents

テープによる綴じ器

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JP2003025753A
JP2003025753A JP2001210565A JP2001210565A JP2003025753A JP 2003025753 A JP2003025753 A JP 2003025753A JP 2001210565 A JP2001210565 A JP 2001210565A JP 2001210565 A JP2001210565 A JP 2001210565A JP 2003025753 A JP2003025753 A JP 2003025753A
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JP2001210565A
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Sueji Sawada
末治 澤田
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙製の貼着テープで書類等を綴じる方式のテ
ープによる綴じ器であって、事前準備なしで連続的に作
動することができるテープによる綴じ器を提供する。 【解決手段】 綴じ作動毎に使用される貼着テープが
テープ自動送り機構により送り出され、下から押貼部で
貼着テープの後端を書類底部に貼り付け、刃の持ち上げ
と同時にテープを孔に挿通して上面に繰り出し、刃体が
上部に戻った状態で、回転押圧体でテープの上部を書類
束の上面に貼り付けることにより書類束をテープで結束
貼着する構成で、誤作動を防ぐために押し下げ不十分の
時に押し下げ部が上昇しないようにするストッパーが装
備されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類や袋の口等々
を綴じる綴じ器に関し、特に書類等の束の端部付近に孔
を空け、該孔に接着材の塗布された紙製のテープを通
し、テープで書類等を連続的に綴じるテープによる綴じ
器および綴じ用テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から存在する金属製の針(ステープ
ル)を書類に打ち込んで綴じる連射式のホチキス型のス
テイプリングマシーンでは、書類の束に金属針を打ち込
み書類を貫通させて書類の裏面で折り曲げて書類を綴じ
ていた。
【0003】従来のステイプリングマシーンでは、書類
を綴じる際に誤って手にステープルが突き刺さって血が
出たり、ステープルがうまく折り返されないで立った状
態のままで被服に引っかかったり、皮膚にすり傷を作る
ことがあった。また、一度綴じた書類をばらす場合に
は、リムーバーのような機器が必要となり、無理に爪で
取り外すと傷ついたり、爪が割れてしまうような事態も
発生していた。
【0004】不要な書類を書類裁断機(シュレッダー
等)で破砕する際に、ステープルを予め除去する必要が
あった。また、ステープルで綴じたままの状態で誤って
書類裁断機にかけるとトラブルの原因となり、裁断機の
刃体を傷つける結果となってんた。また、封筒を綴じる
際にステープリングマシーンが使用されるとレターオー
プナーを使用した際にトラブルを起こす原因ともなって
いた。
【0005】ステープル自体は金属製であるため錆を発
生することは避けられない。ステープルで綴じた書類を
書類の束を長期に収納するとステープルで綴じた部分だ
け錆びて問題を生ずることが少なくない。この為、役所
に限らず民間でも長期保存の書類はこよりや綴じ紐等々
により綴じているのが現状である。また、ステープル自
体に厚さがあるので、ステープルで綴じられた書類の束
を重ねるとステープルで綴じられている一部が集中的に
異常に厚くなり、収納する書類全体の幅が必要異常に厚
くなっていた。
【0006】ステープルが食品等の袋を綴じるために用
いられた場合は、外れたり外したりしたステープルが食
品の中に混在したりする危険があった。病院等でも外れ
たステープルが混在することにより危険を生ずる可能性
があった。また、薬袋を綴じる場合にもステープルが使
用されている為に誤って飲み下してしまう可能性もあっ
た。これはステープルが金属製であることの欠点であ
り、金属体が体内に入るおそれを回避する必要があっ
た。また、ステープルは針が曲がったり、針が折れたり
する可能性があり、金属の破片が身体を傷つけたり、誤
って体内に入る等の危険を生じていた。また、取り外し
て放置されているステープルも問題を生じている。
【0007】そこで、金属製のステープルを使用しない
新たな綴じ器が本件出願の発明者によって開発され特許
されている(特許第3122807号) 。このテープに
よる綴じ器のは、書類の束の端部に刃体で孔を開けその
孔の中に紙製の貼着テープを貫通させて紙の束の端部の
数カ所をテープで止める方式である。さらに詳細には、
刃体により書類束に孔を穿孔し、テープを補助の剥離紙
から剥離して刃体に設けられた孔に挿通させ、刃体の上
昇時に孔に挿通している貼着テープの後端側を書類束の
テープ挿通孔に挿通させる。この作動により貼着テープ
を貫通させてからローラにより貼着テープを書類束の表
面側に貼着して書類束を結束接合させる構造である。
【0008】この機器の構造では、挟持体の後退時にそ
の裏面に設けられた突起により剥離テープのテープ送り
孔に係合して前方へ送り、剥離部により次の貼着テープ
を剥離テープから強制的に剥離させて先端側を起立さ
せ、次回の綴じ動作を予定して待機する構造である。言
い換えると、貼着テープが先端側を起立さた待機状態に
ない場合には、書類束を挿入してもスムーズに綴じる作
動をすることはできない点で基本的な欠陥がある。次の
綴じ動作を受け付ける準備として、一度書類束を挿入さ
せて、次の貼着テープを剥離テープから強制的に剥離さ
せて先端側を起立させ待機状態を作る作業が必要であっ
た。
【0009】 前掲の出願にかかるテープによる綴じ器
では、次回の書類の挿入に先立ち貼着テープを強制的に
剥離させて先端を起立させた状態にして待機させておく
必要があったが、このような作業は、継続的な事務作業
の中では異例であり、煩雑であると言わざるを得ない。
従って、従前のテープによる綴じ器では連続的な綴じ作
業が一律には出来ないというのが実情であった。そこ
で、安全性が追求されたテープによる綴じ器であってか
つ簡便に連続的に作動することのできる簡便な操作でワ
ンタッチで次の操作の準備ができる綴じ器の開発が待た
れていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の欠点
を除去した紙製のテープで書類等を綴じる方式のテープ
による綴じ器であって、事前準備なしで連続的に作動す
ることができるテープによる綴じ器を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るテープによる綴じ器は、中央にテー
プ嵌入孔の穿設された刃体からなる穿孔機構と、剥離紙
に担持された貼着テープと、押圧体からなる貼着機構と
からなる紙製の貼着テープで書類束を綴じるテープによ
る綴じ器であって、連続的に綴じ作動が可能になるよう
に、各綴じ作動毎に、綴じ作動で使用される貼着テープ
がテープ自動送り機構により送り出し、下から押貼部で
貼着テープの後端を書類底部に貼り付け、次に書類に孔
を穿孔した刃を持ち上げると同時にテープを孔に挿通し
て書類束の上面に繰り出し、刃体が上部に戻った状態
で、回転押圧体でテープの上部を書類束の上面に貼り付
けることにより書類束をテープで結束貼着する構成であ
る。また、穿孔機構が刃体により書類束の端部付近に孔
を穿設し、テープ送り孔に係合したテープ自動送り機構
の爪によりテープを送り出し、貼着機構の押貼部により
書類束の下からテープを押し貼り、刃体に設けられたテ
ープ嵌入孔に貼着テープを嵌入させて刃体の持ち上げと
同時にテープを上面に繰り出し、刃体が上部に戻った状
態で回転押圧体で書類の上面にテープを貼り付ける構成
である。さらに、誤作動を防ぐために押し下げ不十分の
時に押し下げ部が上昇しないようにするストッパが装備
されている構成とすることも可能である。
【0012】
【作用】本発明に係るテープによる綴じ器は、紙製また
はプラスチック製のテープで書類等を綴じる形式のもの
であり、書類綴じ用の接着材が裏面に塗布された貼着テ
ープが補助テープから剥離されていない状態で芯に巻き
取られて保持されている。書類束を穿孔機構の中に差し
込むことにより、ストッパが解除され、穿孔機構を動作
させることが可能となる。書類を挿入した状態で、穿孔
機構の押し下げ部を押し下げる。穿孔機構の刃が書類束
を貫通してテープ通し孔が形成される。刃が書類束を貫
通して下側に突き出ると同時に書類綴じ用テープが強制
的に補助テープから剥離され刃体の嵌入孔に入り込み接
着材の塗布された面が書類束の下側から押貼部に押圧さ
れて書類下方から貼着される。テープの他端はテープ通
し孔を通って底側から上面に挿通され先端部が書類束の
上面に現れる。次に書類を穿孔機構から抜き出す際に、
綴じられた書類は回転する押圧体で上方から押圧され
る。これにより、孔を挿通して上面に飛び出していた貼
着テープの他端は書類の上面に堅固に固着され貼着され
て書類束は上下両面から接着されて結束が完了する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るテープによる
綴じ器を図面に示す実施例により説明する。図1は、本
発明のテープによる綴じ器の全体の構造図であり、図2
a、図2bはテープによる綴じ器の左右側面図であり、
図3a、図3bは穿孔機構20の構造図である。また図
4a、図4bは刃体21の動作を示す図であり、図5
a、図5bは穿孔機構20と連動する連動部35と、貼
り付け補助部34と、押貼部38の動作を示す図であ
り、図6a乃至図6f)は不完全ストッパの動作を示す
図である。さらに図7は送出部33によるテープの送り
出しを示す図であり、図8は本発明に使用されるテープ
であり、図9はテープ保持体16を本体から取り出した
図である。
【0014】図1に示す本発明のテープ10による綴じ
器は、接着材の塗布された貼着テープ10aを補助テー
プ12である剥離紙から剥離して(図8参照)一端を書
類束3の底側(裏面)に貼着させた後、刃体により書類
束にテープ通し孔31を穿孔し(図4a参照)、貼着テ
ープ10aの後端側を補助テープ12から剥離させ、そ
の反撥力により刃体に設けられたテープ嵌入孔29に挿
通させ、刃体が元の位置に戻る上昇時に書類束の孔31
に挿通させて、書類束の上面に達したテープの他端を書
類束の上面に接合させて書類束を接合結束させる構成で
ある。
【0015】テープ10は、図8で示す通り、裏面に接
着材11の塗布された紙製の貼着テープ10aと、補助
テープ12とからなる。貼着テープ10aは、剥離自在
に補助テープ12の上に貼着された短い長さの接合小片
からなる。補助テープ12は長い連続した帯状体であ
る。図面に示す実施例の貼着テープ10aは、細長い楕
円型に形成されているが、貼着テープの形状は実施例の
形状に限定されるものではなく、矩形その他、書類束に
穿孔した孔31に挿通できるものであればその形状は問
わない。また、貼着テープの長さまたは大きさもこの実
施例に示す長さまたは大きさに限定されるものではな
い。この実施例のテープでは6枚程度の書類束3綴じる
ことが可能であるが、貼着テープの長さおよび大きさに
より、さらに厚さのある書類束を枚数を限定することな
く綴じることが可能となる。貼着テープ10aは紙製の
貼着テープからなるので、書類を綴じた状態でシュレッ
ダーやレターオープナーに挿入しても機械を傷めること
がない。また、紙製以外にもプラスティック製テープで
ある透明のセロファンテープやカラー処理されたビニー
ルテープであっても良く、裏面に接着材の塗布されたテ
ープであれば足りる。
【0016】図7に示す実施例では、テープ10は円筒
形の芯15aに巻き取られてロール状に形成され、収納
ケース15に収納されている。貼着テープ10aは極め
て容易に剥離できるように、裏面の接着材の塗布された
面が剥離可能な補助テープ12の上に均等間隔で剥離自
在に貼着されている。また、補助テープの中央に一定間
隔でテープ送り孔13が穿孔されている。この送り孔
は、結束に使用するテープを綴じ機構30の中に送り込
む為の補助孔であり、後述する送出部33の底面の一部
に突設された底部突起33bがテープ送り孔13に係合
してテープ10を移動させる。テープ保持体16は、中
にテープ10を保持する部材で、テープ10の取り替え
を可能にするために開閉できる構造である。また、テー
プ保持体16には、テープ誘導溝43が設けられてお
り、底部突起33bがテープ送り孔13に係合してテー
プを移動させる際に、テープ誘導溝43に沿ってテープ
を送り出す構造である。テープの送り出しは図1に示す
穿孔機構20と連動して動作する。穿孔機構20の突起
b26が送出部33の係合片33aを押し下げ、送出部
33が軸を中心に円運動をし、底部突起33bに係合し
ているテープ送り孔13によりテープを移動させてテー
プ10を送り出す構成である。
【0017】補助テープ12に穿設されるテープ送り孔
13は、図8に示される構造に限定されるものではな
く、補助テープの側端に切欠部を設け、その切欠部に前
記の突起または類似する突起を係合させてテープを送り
出す方式であってもよい。また、テープまたは補助テー
プを両面からローラ状の器具でテープを挟んで移動する
構造であってもよい。図7で開示された実施例では、テ
ープ10は円筒形の芯15aに巻かれたロール状態に形
成されている。ロール状態のテープは収納ケース15に
着脱自在に収納されており、自由に補充することができ
る構成である。なお、テープ送り孔13が設けられてい
ない実施例においては別にテープフィーダ(テープ送り
込み装置)を設けることも可能である。
【0018】孔穿機構20は、図3a、図3bに示す通
り、綴じる書類を上面から底部まで貫通穿孔する刃体2
1と、刃体が固着されている押し下げ部22と、押し下
げ部を押し上げ戻す弾性体23と、押し下げた時底部ま
で押し下げなかった場合に孔穿機構20を戻らなくする
為の逆止ストッパ24と、送出部33と連動するために
係合片33aを押す押下突起25と、綴じ機構30の貼
り付け補助部34と連動する補助部35を動かす連動突
起26と、綴じ機構30の押貼部38を動かす作動突起
27と、誤作動で孔穿機構20を作動させない書類をセ
ットすることにより解除されるストッパと連動する掛止
突起28と、からなる構成である。
【0019】綴じる書類束をセットすると、図2bで示
す通り書類ストッパ39が解除され、孔穿機構を作動さ
せることができる状態となる。次に、図3bに示す通り
押し下げ部22に上方から適宜の圧力をかけることによ
り、固着されている刃体21が書類束の上面から底部に
向けて貫通し、図4aのような孔31が穿設される。こ
の際、押し下げの圧力(押し下げ幅)が不十分である
と、安全の為に、逆止ストッパ24に不完全ストッパ3
7(図6b、図6c、図6d参照)が引っかかり、刃体
21が上方に戻らなくしている。十分に押圧された場合
のみ押し下げ部22が上方の元の状態に弾性体により戻
ることが可能になる。これは書類に十分な孔31を形成
させる為であり、かつ、不完全な孔を形成させないため
であるとともに、充分な押し下げがあった場合にテープ
嵌入孔29にテープ10を嵌入させるが、それ以外の場
合には、強制的に再度押し下げ部22を作動することを
促すことになる。
【0020】次に、押下突起25(図3b参照)を押圧
することにより、送出部33(図2a参照)の係合片3
3aを作動させる。この作動によりテープ10がテープ
ロールから送り出されて貼り付けの準備は完了する。こ
の実施例では刃体21は中央にテープ嵌入孔29の穿設
された一枚の刃体からなる。押し下げ穿孔動作が終了す
ると同時に、貼着テープ10aの接着面11が書類の裏
面(底側)に半分だけ貼着される。押圧貼着されていな
い貼着テープ10aの先端は刃体21に穿設されたテー
プ嵌入孔29に嵌入する。その後、押し下げられた刃体
21が元の位置に押し上げられ戻る際に貼着テープの先
端は刃体によって書類束に穿設された孔31の中を通っ
て刃体の上昇と伴に書類束の上面に送り出される。この
飛び出した部分は綴じられる書類上面にその後回転押圧
体36により貼着される。
【0021】刃体21の形状は、この実施例では図4に
示す通り中央を凹ませた逆山型の先端を持つ刃体からな
る形状を採用しているが、刃体の形状はこれに限定され
るものではない。通常の刃の形状としては、書類束が厚
い場合は、先端の中央に向けて山形に尖った先端を持つ
一枚刃の形状が望ましい。刃の枚数は、一枚刃に限定さ
れるものではなく複数枚からなる刃も実施可能である。
刃先の形状も片刃とするか両刃とするか、および刃の向
きも自由に選択することができる。また、パンチ等の機
械が書類の角部に丸孔を開ける構造であることを考慮す
ると、この実施例でも長方形の孔を開けるボックス型ま
たは丸型の穿孔刃を用いて書類の端部テープを貫通させ
る為の一定幅のある小孔を穿孔する実施例も可能であ
る。この場合、テープを孔に貫通させる作業が極めて楽
になる可能性がある。この実施例では刃体に細工を加え
てテープを強制的に上面まで引き上げて貫通させている
が、幅のある孔を穿設する事により、テープは容易に貫
通孔に挿入できる。従って、実施例のような刃体に設け
られたテープ嵌入孔により強制的に孔を通過させる構成
である必要はない。
【0022】綴じ機構30は、図5a、図5bに示す通
り、貼り付け補助部34と、連動部35と、回転押圧体
36と、押貼部38とからなる。図1で示す押し下げ部
22を十分な圧力で押すと、作動突起27(図3b)が
溝35aを押し下げ連動して連動部35が下げられると
同時に補助部34が下がる。その時刃体21は書類に孔
31を形成しており、貼着テープ10aは送り出されて
いる状態となる。貼着テープ10aが刃体21のテープ
嵌入孔29に嵌入した時、押貼部38が押上突起27a
で押されて上にあがる。それにより、貼着テープの他端
が書類束の底面に押し付けられて書類束の底面に貼着さ
れる。次に刃体が持ち上がり作動を開始すると貼着テー
プ10aの先端は同時に上部に持ち上げられる。持ち上
げられると押貼部38が貼り付け補助部34に解除され
て元の位置に戻る。さらに、書類束3を引と回転押圧体
36が回転し貼着テープ10aの先端が書類束の上面に
貼り付けられる。これにより、書類束が結束されてテー
プによる綴じが完成される。
【0023】前記動作は、押し下げ部22、刃体21、
補助部35、補助部34、押貼部38の順序で動作して
おり、また元に戻る時は刃体21、補助部34、貼着部
36の順序で元に戻ることになる。貼着テープ10aは
押貼部38により書類束の底面(下部)を押さえている
為、刃体21が上にあがってもテープ全体が上部に持ち
上げられることが無いので確実に貼着動作が完成するこ
とになる。これにより貼着テープで書類束を綴じ損ねる
ことを防いでいる。
【0024】テープ綴じ機構30の作動を図5a、図5
bで詳細に説明すると、図5aは待機状態の図であり、
図5bは穿孔機構20を押し下げたときの図である。連
動部35の溝35aは、穿孔機構20の押上突起27a
の押し下げ移動に連動して上下する。待機状態では、穿
孔機構20は完全に上昇しているので図5aで示す通り
連動部35が持ち上げられ、貼り付け補助部34も持ち
上げられた状態となる。図1の穿孔機構20の押し下げ
部22を押し下げると、連動部35に係合している穿孔
機構20の作動突起27が移動して連動部35が押し下
げられる。貼り付け補助部34は図5bで示す位置とな
る。穿孔機構20の作動突起27で押貼部38の後端が
押され、すでに持ち上げられていた押貼部38は貼り付
け補助部34の突起34aにより元に戻らない状態にな
る。作動としては刃体21が持ち上げられた後で押貼部
38が元に戻る順序となる。すなわち、貼着テープ10
aの一端は押貼部38で書類束の底面に押さえ着けあ
り、これにより刃体21は上昇してても貼着テープ10
aは固定させて置くことができ、綴じ動作に失敗を生じ
させることがない。また、押貼部38には孔38cが形
成されており刃体21がこの孔38cの中を通り最下部
まで穿孔できる構造になっている。
【0025】穿孔機構20が上昇を始めても連動部35
の溝35aは穿孔機構20の押上突起27aより広いの
で移動せず、テープ10が書類上部に持ち上げられた後
に連動して動くようになっている。刃体21が書類束3
の上面まで達すると穿孔機構20の押上突起27aが連
動部35の溝35aを押し上げて従前の待機状態に戻
る。その際、貼り付け補助部34も待機状態になり貼り
付け補助部34のストッパー34aが解除され押貼部3
8が待機状態に戻る。
【0026】テープ送り出し機構は、穿孔作動と同時に
行われる。図7に示す通り、送出部33によるテープの
送り出しは、押し下げ部22が上部から押されることに
より、押下突起25が係合片33aを押し、押された送
出部33が回転軸を中心に回転運動をする。底部突起3
3bがテープの孔13に係合しているため、送出部33
の回転と同時にテープ10が送り出される。押し下げ部
22が元に戻る際は、テープの孔13がテープストッパ
32に固定されるので、テープが送出部33の移動と共
に元に戻るのを防ぐ事が出来る。これにより書類等を綴
じた後も自動的にテープが送出される。
【0027】ロール状のテープ10を綴じ器にセットす
る際、剥離される貼着テープ10aは下側に向けてセッ
トされる。その際、送出される貼着テープ10aの接着
材11が上部に向いており、書類に容易に貼り付くこと
が可能となる。ロール状のテープ10は取り替え可能で
あり、最後まで使用した場合は新しい巻きテープをセッ
トすれば再度使用可能となる。綴じ器はテープだけを補
充すれば、器械本体は新たに購入しなくてもよいので経
済的である。
【0028】テープ誘導部40は、テープを前面に出さ
ないようにするためのものであり、前面にテープが出て
しまった際に操作が邪魔になるのを防ぐものである。
【0029】保持部ストッパ41は、テープ保持部が本
体から外れないようにするものであり、保持部ストッパ
41を解除することにより容易にテープ保持部を本体か
ら取り出すことができる
【0030】 図4a、図4bは書類に孔31を穿孔す
る工程を示したものである。刃体21が書類束3を突き
抜け、孔31を形成する。穿孔機構20が下まで押し下
げられた時、刃体のテープ嵌入孔29に貼着テープ10
aが送りだされる。送り出された貼着テープは後端が押
貼部38で書類束の底面に貼着される。刃体21が上部
に持ち上げられると貼着テープ10aの先端は上面に突
き出る。書類を引き出す際に回転押圧体36により上部
に突き出た貼着テープ10が押圧されて書類束の状面に
堅固に貼着されてテープによる綴じが完成する。
【0031】図6a乃至図6fは不完全ストッパー37
の動作を示す図である。不完全ストッパー37は、穿孔
機構20の逆止ストッパ24と、上昇ストッパー42と
解除部43とからなる。まず、穿孔機構20を押し下げ
ると逆止ストッパ24と上昇ストッパー42が動作を始
める。途中で操作を止めようとすると上昇ストッパー4
2が不完全ストッパー37に引っ掛かり上昇できなくな
る。最後まで押すと、解除部43が上昇ストッパー42
の突起を押し上昇できるように上昇ストッパー42を垂
直に立たせるようにする。これにより穿孔機構20は上
昇し元に戻ることが可能となる。不完全ストッパーは書
類の綴じ込みの失敗を減らすためのものであり、よって
確実に書類を綴じる事が可能となる。
【0032】穿孔機構20と、押し下げ部22と、テー
プストッパ32と、送出部33と、貼り付け補助部34
と、回転押圧体36と、押貼部38には、それぞれに弾
性体が装備されているため、動作完了後は速やかに元の
位置に戻って待機することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】上記詳述した通り本発明に係るテープに
よる綴じ器によると、 1 書類を紙で綴じているため綴じ部分が極めて薄く従
来に比較してかさばらない効果がある。綴じる材質が紙
なので書類裁断機に掛けても、綴じ部ごとすべてが裁断
できるので機械のトラブル等々の問題を生ずる事がない
上に、リムーバー等の剥離器のような機械を用意する必
要がなくなった。また、剥がす時に爪を傷める危険がな
くなった。綴じ具の材質が紙であり錆を生じることがな
いので、永年保存の必要な書類でも錆に悩まされること
がなく、紙縒りや紐を使用する必要がなくなる。また、
金属ステープルで綴じた書類を捨てる際、ステープルを
外さないで捨てると紙の再生で取り外さなければならな
い作業があるが、紙製のテープなので紙を再生する際に
取り外す手間がかからなく、地球環境に非常に優しい利
点がある。
【0034】2 紙製のテープであるので、綴じる際
に、誤って手にステープルが突き刺さることはない。ま
た、金属片が書類を裏に立った状態となり被服が引っか
かったり、皮膚にすり傷を作ることがない。書類に孔を
開けるのは、鋭利な刃体であるので穿孔に失敗すること
がない。従来はステープル自体を書類に突き刺していた
ので、書類が厚いと書類を貫通しないでステープルが曲
がってしまって、綴じ損ないが生じていた。また、この
綴じ損なったステープルの処理にも問題があり、食品等
に混入する危険があった。 3 レターオープナーを利用することが予測される場合
でも、紙テープによる綴じなのでオープナーの刃体を損
傷する心配が全くない。食品等の包装用や病人に手渡す
くすりの包装等に使用しても、金属片が残存する危険性
が全くないので安心して使用することができる。綴じ具
となるステープルが紙又はプラスチック製である為に、
極めて安価に供給することができるので、経済的であ
る。紙製でもあるので、綴じ具のテープの上にも宣伝や
注意書き等をつけることができるので宣伝等にも使用す
ることができる利点がある。非常に軽量で小型なので持
ち運びにも便利で廉価でテープによる綴じ器を提供する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のテープによる綴じ器の側面の断面図
【図2a】
【図2b】 テープによる綴じ器の左右側面図
【図3a】
【図3b】 穿孔機構20の構造を示す図
【図4a】
【図4b】 刃体21の動作を示す図
【図5a】
【図5b】 穿孔機構と連動する連動部35と、貼り付
け補助部34と、押貼部38の動作を示す図
【図6a】〜
【図6f】 不完全ストッパーの動作を示す図
【図7】送出部33によるテープの送り出しを示す図
【図8】本発明に使用されるテープの一例を示す斜視図
【図9】テープ保持体16を本体から取り出した状態図
【符号の説明】
1 テープによる綴じ器 3 書類束 10 テープ 10a 貼着テープ 11 接着材 12 補助テープ 13 テープ送り孔 15 収納ケース 15a 芯 16 テープ保持体 20 穿孔機構 21 刃体 22 押し下げ部 23 弾性体 24 逆止ストッパ 25 押下突起 26 連動突起 27 作動突起 27a 押上突起 28 掛止突起 29 テープ嵌入孔 30 テープ綴じ機構 31 孔 32 テープストッパ 33 送出部 33a 係合片 33b 底部突起 34 貼り付け補助部 34 ストッパ 35 連動部 35a 溝 36 回転押圧体 37 不完全ストッパ 38 押貼部 38a 貼着部 38b 突起 39 書類ストッパ 40 テープ誘導部 41 保持部ストッパ 42 上昇ストッパ 43 解除部 44 テープ誘導溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央にテープ嵌入孔の穿設された刃体か
    らなる穿孔機構と、剥離紙に担持された貼着テープと、
    押圧体からなる貼着機構とからなる紙製の貼着テープで
    書類束を綴じるテープによる綴じ器において、連続的に
    綴じ作動が可能になるように、各綴じ作動毎に、綴じ作
    動に使用される貼着テープをテープ自動送り機構により
    送り出し、下から押貼部で貼着テープの後端を書類底部
    に貼り付け、次に書類に孔を穿孔した刃を持ち上げると
    同時にテープを孔に挿通して書類束の上面に繰り出し、
    刃体が上部に戻った状態で、回転押圧体でテープの上部
    を書類束の上面に貼り付けることにより書類束をテープ
    で結束貼着することを特徴とするテープによる綴じ器
  2. 【請求項2】 前記テープによる綴じ器は、穿孔機構が
    刃体により書類束の端部付近に孔を穿設し、テープ送り
    孔に係合したテープ自動送り機構の爪によりテープを送
    り出し、貼着機構の押貼部により書類束の下からテープ
    を押し貼り、刃体に設けられたテープ嵌入孔に貼着テー
    プを嵌入させて刃体の持ち上げと同時にテープを上面に
    繰り出し、刃体が上部に戻った状態で回転押圧体で書類
    の上面にテープを貼り付けることを特徴とする請求項1
    記載のテープによる綴じ器
  3. 【請求項3】 前記テープによる綴じ器は、誤作動を防
    ぐために押し下げ不十分の時に押し下げ部が上昇しない
    ようにするストッパが装備されていることを特徴とする
    請求項1記載のテープによる綴じ器
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105745084A (zh) * 2013-10-30 2016-07-06 美克司株式会社 卷片装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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