JP3863885B2 - 束綴装置 - Google Patents

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Description

本発明は、袋状体や紙状体等の対象物を複数重ね合わせた状態で束ねて綴じる束綴装置に関し、詳しくは、複数重ね合わされた重合対象物に貫通孔を形成すると共にその貫通孔に挿入する往復移動可能な貫通孔形成手段と、重合対象物を綴じるための粘着剤層を備えた綴じテープを帯状の剥離紙に貼着して形成されている帯状テープ体を送出する送出手段とを備えた束綴装置に関する。
従来の束綴装置としては、一般的にステープルが広く用いられている。しかし、ステープルだと、重合させた対象物に厚みによっては完全に綴じることができない場合もあるため、汎用性が乏しい。また、薬剤や食品等を扱う現場では、金属製のステープルの針がそれら薬剤や食品等に混入してしまう恐れがあるため、汎用性及び安全性の面で紙製の粘着性綴じテープで重合対象物を綴じるものが用いられている。
そして、従来のこの種の束綴装置は、重合対象物を水平に載置可能なテーブルを備えたケーシングに、テーブルに載置された重合対象物に綴じテープを挿通させるための貫通孔を形成する刃体及びこの刃体を上下方向に往復移動させる駆動手段を備えた貫通孔形成手段と、綴じテープが上方に位置する状態で帯状テープ体をテーブル下の空間を通して後方から前方に送出する送出手段と、送出手段のテープ送出径路のうち、テーブルの綴じ処理位置に形成された刃体通過孔に臨む送出経路部分を逆Uの字状に屈曲させることにより、帯状テープ体の剥離紙から剥離された綴じテープの上側剥離テープ部分を、粘着剤層がその綴じ処理位置に載置される重合対象物に向かうに姿勢で刃体通過孔を通してテーブルの上面側に起立突出させる剥離手段とを組み付けて構成されている。
また、テーブル上の刃体通過孔の後方側には、綴じテープの上側剥離テープ部分が起立突出している状態で、テーブル上面に沿って重合対象物の被綴じ部を押し込み操作したとき、上側剥離テープ部分を重合対象物の被綴じ部の外面に沿ってコの字状に貼り付け案内する貼付ガイド部と、それの上側ガイド面を兼用する状態で重合対象物の被綴じ部を貼り付けられた上側剥離テープ部分と共にテーブル上面に押圧する押さえ部材とが設けられているとともに、押さえ部材が押圧姿勢にあるとき、綴じテープの中間剥離テープ部分がテーブルの下方位置において、貫通孔形成手段の刃体の移動径路を横断するように構成されている。
更に、貫通孔形成手段の刃体は、重合対象物を貫通する往行移動時に、刃体移動径路を横断する中間剥離テープ部分と当接して帯状剥離紙から綴じテープの下を完全に剥離させるように構成され、完全に剥離した綴じテープの下側テープ部分がそれの弾性復元力で挿通する挿通孔が形成されていて、刃体の上昇に伴って挿通孔に挿入保持された綴じテープの下側テープ部分を刃体によって形成された重合対象物の貫通孔に挿通させて、綴じテープで重合対象物を束ねた状態で綴じるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−871号公報
しかし、従来の束綴装置だと、貫通孔形成手段の中空部に綴じテープの下側テープ部分を挿入保持させるために、刃体自体に綴じテープの幅とほぼ同幅又はそれよりも広幅の挿通孔を形成しなければならず、従って、貫通孔形成手段の刃体によって形成される貫通孔が必要以上に広幅に形成されていた。
また、綴じテープの下側テープ部分を刃体により形成された重合対象物の貫通孔に挿通させるのに、テーブルの下方位置において刃体移動径路を横断する綴じテープの中間剥離テープ部分の粘着層面が刃体の先端(下端)に面しているため、刃体の先端で中間剥離テープ部分を移動径路外に押し退ける際に、刃体の先端に中間剥離テープ部分が付着して挿通保持不良を招来することがあり、しかも、刃体の挿通孔に綴じテープの下側テープ部分が挿通保持された状態では、綴じテープが貫通孔形成方向と交差する位置関係にあることとにより、綴じテープを貫通孔に挿通させるのに大きな抵抗が生じ、その抵抗に抗して綴じテープを貫通孔に引き抜くように挿通させなければならず、また、時には綴じテープが貫通孔に挿通する前に重合対象物に接着してしまったりすることもあり、必要以上の広幅に形成した貫通孔と綴じテープを貫通孔に挿通させる際に生じる抵抗とにより、重合対象物の貫通孔形成箇所が破損する恐れがあった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良をもって上記問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は、束綴装置に係り、その特徴は、
袋状体や紙状体等の対象物を複数重ね合わせた状態で、その重合対象物に貫通孔を形成すると共にその貫通孔に重合対象物を綴じる粘着剤層を備えた綴じテープを挿入する往復移動可能な貫通孔形成手段と、複数の綴じテープを帯状の剥離紙に貼着して形成されている帯状テープ体を送出する送出手段と、帯状テープ体から綴じテープを剥離する剥離手段と、前記貫通孔形成手段が往行移動により重合対象物を貫通した時に、前記剥離手段において部分的に帯状剥離紙から剥離してある綴じテープを貫通孔形成手段に対して押付貼着する押付手段とを設け、
前記貫通孔形成手段に綴じテープの一部を貼着させた状態で貫通孔形成手段が復行移動することで綴じテープを貫通孔に挿通させる構成にしてある点にある。
つまり、この構成であれば、貫通孔形成手段が往行移動することにより貫通孔を形成した後、押付手段が往行移動した貫通孔形成手段に帯状剥離紙から剥離してある綴じテープの一部を押付貼着し、貫通孔形成手段の復行移動に伴って綴じテープを貫通孔形成手段が往行移動により形成した貫通孔に挿通する構成にすることで、従来装置のように貫通孔形成手段の刃体に綴じテープの下側テープ部分を挿通保持するための挿通孔を貫通形成する必要がなく、重合対象物に必要幅(つまり、綴じテープの幅)以上の貫通孔を形成することがない。
また、綴じテープが貫通孔形成手段に貫通孔形成方向(すなわち、貫通孔形成手段の移動方向)に平行して押付貼着されるので、貫通孔形成手段が復行移動する際に綴じテープを貫通孔に挿通させるときもほとんど抵抗がかからず、確実にスムーズに綴じテープを貫通孔に挿通させることができる。
従って、従来装置のように、必要幅以上の貫通孔を形成することがなく、また、綴じテープをその貫通孔に挿通させるのに抵抗がほとんどかかることがないので、重合対象物の貫通孔形成箇所を破損したりすることなく、スムーズに綴じテープを重合対象物の貫通孔に確実に挿通することができ、きれいに重合対象物を綴じテープで綴じることができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記重合対象物に形成された貫通孔に挿通した綴じテープの粘着剤層面どうしを、重合対象物を挟んだ状態で貼付させる貼付手段が設けられている点にある。
つまり、この構成であれば、貼付手段により重合対象物を挟んだ状態で貫通孔に挿通した綴じテープの接着剤層面どうしを貼付するので、接着剤層面と非接着剤層面(すなわち、表面)とを接着するよりも強固に固着することができる。
また、例えば、接着剤層が両端部分にのみ設けられている綴じテープを使用した場合、綴じテープの接着剤層が重合対象物に接することなく、綴じテープ両端部分どうしが接着して綴じることができ、綴じテープを切断して取り除く時であっても、重合対象物に綴じテープの欠片が付着したり、重合対象物の貫通孔周りが破損したりすることがなく、汎用性に優れ、様々な種類の重合対象物に利用することができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記貫通孔形成手段の往復移動を実行する第1駆動手段と、前記送出手段の帯状テープ体の送出を実行する第2駆動手段と、前記押付手段の押付動作を実行する第3駆動手段とが設けられているとともに、それら各駆動手段の作動を制御する制御手段が設けられている点にある。
つまり、この構成であれば、貫通孔形成手段、送出手段及び押付手段の各作動を制御手段によって作動制御されているので、第1駆動手段による貫通孔形成手段の往復移動、第2駆動手段による送出手段の帯状テープ体の送出、及び、第3駆動手段による押付手段の往行移動した貫通孔形成手段に対する綴じテープの押付貼着を自動的に実行させることができる。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記第1駆動手段が、所定の綴じ処理位置にある重合対象物を検知する第1検知手段からの検出信号に基づいて作動する構成にしてある点にある。
つまり、この構成であれば、第1検知手段によって重合対象物が所定の綴じ処理位置に載置されたことを検知し、その検出信号に基づいて第1駆動手段を作動させて、貫通孔形成手段の往復移動を実行させるので、重合対象物を所定の綴じ処理位置に載置するだけで、第1駆動手段により貫通孔形成手段が往行移動して貫通孔を形成し、第3駆動手段により押付手段が作動して綴じテープの一部を貫通孔形成手段に押付貼着し、貫通孔形成手段の復行移動により綴じテープをその貫通孔に挿通することを自動的に実行させることができる。
本発明の第5特徴構成は、第3又は第4特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記剥離手段の剥離作用位置に綴じテープが到達していないとき、前記第2駆動手段を作動させて、剥離手段において綴じテープが部分的に帯状剥離紙から剥離した状態を現出するための送出操作部が設けられている点にある。
つまり、この構成であれば、例えば、帯状テープ体を新しいものにする際や帯状テープ体の詰まり等の何らかの不具合により綴じテープが剥離手段の剥離作用位置に綴じテープが到達していないとき、送出操作部を操作することで、強制的に第2駆動手段を作動させることができる。
本発明の第6特徴構成は、第3〜第5特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記貫通孔形成手段が往復移動したことを検知する第2検知手段と、前記剥離手段で部分的に剥離された綴じテープの剥離部分を検知する第3検知手段とが設けられているとともに、
前記制御手段が、各検知手段からの検出信号に基づいて各駆動手段を作動制御する構成にしてある点にある。
つまり、この構成であれば、各検知手段からの検出信号に基づいて各駆動手段を作動制御する制御手段を設けてあるので、綴じる重合対象物を所定の綴じ処理位置に載置するだけで、各検知手段からの検出信号に基づき制御手段が各駆動手段を作動制御して、各手段の作動を自動的に実行させることできる。
本発明の第7特徴構成は、第1〜第6特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記送出手段が、貫通孔形成手段の復行移動に伴って帯状テープ体を送出しながら、貫通孔形成手段に一部が押圧貼着されている綴じテープを帯状剥離紙から完全に剥離させる1回目送出作動と、前記剥離手段において次の綴じテープの一部を帯状剥離紙から所定長さ剥離させるために帯状テープ体を送出する2回目送出作動との2段階に作動するように構成にしてある点にある。
つまり、綴じテープを帯状剥離紙から完全に剥離させる1回目送出作動と、次の綴じテープの一部を帯状剥離紙から所定長さ剥離させるための2回目送出作動とが1度の送出作動で行われるものであると、復行移動した貫通孔形成手段に一部が貼着した綴じテープの剥離手段側端部と、帯状剥離紙から剥離した次の綴じテープの剥離部分とが近接した配置となり、それら2枚の綴じテープが接着してしまう恐れがあったが、このように送出手段による帯状テープ体の送出作動が2段階になっている構成であれば、1回目送出作動により綴じテープを帯状剥離紙から完全剥離させた後、その綴じテープの剥離手段側端部と次の綴じテープを部分的に帯状剥離紙から剥離したときの剥離部分とが近接しない状態にして、2回目送出作動を行うようにすることで、複数の綴じテープが重なって貼り付いてしまうことを防止することができる。
本発明の第8特徴構成は、第3〜第6特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記送出手段が、貫通孔形成手段の復行移動に伴って帯状テープ体を送出しながら、貫通孔形成手段に一部が押圧貼着されている綴じテープを帯状剥離紙から完全に剥離させる1回目送出作動と、前記剥離手段において次の綴じテープの一部を帯状剥離紙から所定長さ剥離させるために帯状テープ体を送出する2回目送出作動との2段階に作動するように構成するとともに、
前記制御手段が、重合対象物が所定の綴じ処理位置から取り除かれたことを検出する検知手段の検出信号に基づいて、送出手段による2回目送出作動を実行するように制御している点にある。
つまり、この構成であれば、制御手段により、1回目送出作動により綴じテープを帯状剥離紙から完全剥離させた後、その綴じテープにより綴じられる重合対象物が所定の綴じ処理位置から取り外されることで、先の綴じテープと次の綴じテープとが近接して貼り付いてしまう状況を脱し、そして、その綴じテープにより綴じられる重合対象物が所定の綴じ処理位置から取り除かれたことを検知手段によって検出されたとき、その検出信号に基づいて2回目送出作動を行うように制御してあるので、複数の綴じテープが重なって貼り付いてしまうことを防止することができる。
なお、請求項4〜請求項6について、ここでいう検知手段は所定の綴じ処理位置にある重合対象物を検知する第1検知手段を兼用するものであってもよい。
本発明の第9特徴構成は、第8特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記制御手段が、送出手段による2回目送出作動を、第3検知手段からの検出信号に基づき、剥離手段において帯状剥離紙から一部剥離する綴じテープの剥離長さを所定の剥離長さになるように制御している点にある。
つまり、この構成であれば、剥離手段において帯状剥離紙から部分的に剥離する綴じテープの剥離長さを所定の剥離長さにすることができるので、押付手段により綴じテープの一部を貫通孔形成手段に対して確実に押付貼着できて、かつ、貫通孔形成手段との貼着面積を極力小さくして、綴じテープを貫通孔に挿通させた後の貫通孔形成手段からの剥離が容易な剥離長さにすることができ、よって、貫通孔を形成した貫通孔形成手段に対する押付手段による綴じテープの一部の押付貼着から貫通孔形成手段から綴じテープを剥離して重合対象物を綴じるまでの行程をスムーズなものにすることができる。
本発明の第10特徴構成は、第1〜第9特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記貫通孔形成手段が、重合対象物に貫通自在で、かつ、一側面に押付手段によって綴じテープが押付貼着される刃体部と、刃体部を重合対象物に対して往復移動させる可動部と、可動部を強制的に往行移動させる往行駆動部と、往行移動した可動部を復行移動側に付勢移動させる弾性付勢体とから構成されているとともに、
前記往行駆動部が、第1駆動手段の駆動回転軸に偏心状態で取り付けられた回転部材の周面の一部を、復行付勢されている可動部に当接させることにより、回転部材の偏心回転に連れて、可動部を弾性付勢体の付勢力に抗して往行移動させるように構成されている点にある。
つまり、貫通孔形成手段が、刃体部と可動部と往行駆動部と弾性付勢体とから構成されていて、構造が簡素であるため、装置全体として製造コストを低廉化することができる。
また、往行駆動部が駆動回転軸に偏心状態で取り付けられた回転部材から構成され、その周面の一部に可動部を当接し、回転部材の偏心回転によって可動部を往行移動させるので、可動部の往行移動を滑らかに実行させることができるとともに、弾性付勢体による復行移動の際も回転部材が弾性付勢体の付勢力に抗しながら偏心回転するので、可動部の復行移動も滑らかに実行させることができる。
本発明の第11特徴構成は、第10特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記貫通孔形成手段の刃体部が、先端が鋭角状に形成された中実の諸刃に形成されてある点にある。
つまり、刃体部が先端が鋭角状に形成された諸刃に形成されているので、重合対象物に対して貫通させることが比較的容易で、また、綴じテープと刃体部との貼着面積を比較的小さくすることができるので、綴じテープを刃体部から剥離するときに抵抗が比較的小さく済み、刃体部から綴じテープを容易に剥離することができる。
更に、刃体部に中空部を形成するといったような特殊な形に形成していないので、その製造コストも低廉化することができる。
本発明の第12特徴構成は、第1〜第11特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記送出手段に、帯状テープ体に張力を付与するための張力付与手段が設けられている点にある。
つまり、この構成であれば、送出手段により送出される帯状テープ体に抵抗付与することで、帯状テープ体に弛みが生じることを防止し、送出手段による帯状テープ体の送出量を一定にすることができるので、剥離手段における綴じテープの部分的剥離を一定化することができ、これによってより綴じテープによる正確で一定の綴じ形態を現出することができて、装置全体として信頼性のあるものにすることができる。
〔実施形態〕
図1〜図11は、薬剤等を収容した複数の袋状体を重ね合わせた重合対象物1を綴じテープ2aで綴じる本発明の束綴装置Fの実施形態を示し、3は前後方向に長い直方形状の第1ケーシング、2は第1ケーシング3の後端側に連設される上下方向に長い直方形状の第2ケーシングで、第1ケーシング3の天板3Aは重合対象物1を綴じる際にその重合対象物1を載置するための載置部3aになっているとともに、第1ケーシング3の左右一側面には開口Mが形成されており、開閉扉3Bにより開閉自在に形成されている。
5は所定の綴じ処理位置に載置された重合対象物1の被綴じ部に貫通孔1aを形成する状態で第2ケーシング4の前面側上部に設けられた貫通孔形成手段で、貫通孔形成手段5は、重合対象物1に貫通孔1aを貫通形成するための刃体部5Aと、刃体部5Aを取り付け、所定の綴じ処理位置に載置された重合対象物1に貫通孔1aを形成するために上下方向に往復移動する可動部5Bと、その可動部5Bを往行移動させる往行駆動部である偏心回転盤5Cと、往行移動した可動部5Bを復行移動させるために復行移動する側へ付勢する弾性付勢体である第1コイルバネ5Dとから構成されていて、第1ケーシング3の天板3Aの所定位置に載置された重合対象物1に対して、上方から刃体部5Aを取り付けた可動部5Bを下降させて貫通させて重合対象物1に貫通孔1aを形成する。
往行駆動部である偏心回転盤5Cは、その回転軸5Xが中心から偏倚した位置に形成されていて、第2ケーシング4内に配設された第1駆動手段である第1モーター6によって回転することで、偏心回転盤5Cの回転に伴って偏心回転盤5Cの下方側周面に当接している可動部5Bの上端部を下方に押し下げて往行移動させるとともに、可動部5Bの背面側に配設されている第1コイルバネ5Dが可動部5Bを復行移動側へ付勢していることで、偏心回転盤5Cの回転に伴って刃体部5Aを取り付けた可動部5Bを上方に押し上げて復行移動させる構成になっている。
5Eは可動部5Bを上下方向に摺動自在に支持する支持枠で、可動部5Bを前後方向から挟んで支持している。
刃体部5Aは、その先端が鋭角状に形成された中実の諸刃に形成されている。
7は複数の綴じテープ2aとそれら綴じテープ2aを貼着してある帯状剥離紙2bとからなる帯状テープ体2を、綴じテープ2aを帯状剥離紙2bから剥離する剥離手段8に送出するために第2ケーシング4内に設けられた送出手段で、第2ケーシング4内に配設された第2駆動手段である第2モーター9の回転により剥離手段8を通過した帯状剥離紙2bを引張することで、第1ケーシング3内に配置された帯状テープ体2をロール状に巻いたテープ体ロール2Rから帯状テープ体2を引き出して、剥離手段8に送出している。
送出手段7は、固定軸7Aと、その固定軸7Aと共に帯状剥離紙2bを挟み込んだ状態で第2モーター9の回転により回転して帯状剥離紙2bを引張する引張ローラー7Bと、剥離手段8において綴じテープ2aが剥離された後の帯状剥離紙2bを、水平状態で固定軸7Aと引張ローラー7Bとの間に送り案内する案内部7Cとから構成されている。
剥離手段8は、第1ケーシング3内に設けられていて、テープ体ロール2Rから水平方向に引き出された帯状テープ体2を第1ケーシング3の天板3Aの綴じ処理位置に形成された刃体通過孔Hの直下相当位置において、上方に向かって垂直方向に案内するガイドリール8Aと、ガイドリール8Aにより垂直方向に案内された帯状テープ体2の帯状剥離紙2bから綴じテープ2aを垂直方向に剥離移動させるピラー8Bとから構成されていて、このピラー8Bの上端を、往行移動の終端である下死点に移動した刃体部5Aの先端と送出手段7の案内部7Cとの上下中間位置に配置することにより、ピラー8Bと送出手段7の案内部7Cとによって帯状剥離紙2bが鋭角に折り曲げ案内され、その折り曲げ案内された帯状剥離紙2bを送出手段7が剥離手段8の上流側で引張することで、帯状剥離紙2bに比べて剛性の高い綴じテープ2aはピラー8Bによって折り曲げ案内されることなく、垂直方向に帯状剥離紙2bから剥離する。
10は綴じテープ2aを下降して重合対象物1に貫通孔1aを形成した刃体部5Aに対して押付貼着するための押付手段で、第1ケーシング3内で剥離手段8の上方に位置していて、刃体部5Aに対して綴じテープ2aの上側剥離テープ部分を押し付けるための弾性ウレタンからなる押付部10Aと、第3駆動手段であるソレノイド11に挿入されている可動軸10Bとから構成され、ソレノイド11が作動することによって押し付け作動するようになっている。
12は第1駆動手段である第1モーター6、第2駆動手段である第2モーター9、及び、第3駆動手段であるソレノイド11の作動を制御する制御手段である制御部で、第2ケーシング4内に配設されている。
13は第1ケーシング3の天板3A上の所定の綴じ処理位置に載置されている重合対象物1を検知して、その検出信号tps,ttsを制御部12に送信する第1検知手段である第1センサ、14は貫通孔形成手段5の偏心回転盤5Cと同一回転軸芯上に設けられ、共に第1モーター6によって回転する正心回転盤15における1回転を検知して、その検出信号bsを制御部12に送信する第2検出手段である第2センサ、16は剥離手段8のピラー8Bの上方近傍位置に配設され、ピラー8Bにおいて帯状剥離紙2bから綴じテープ2aの上端側が剥離を開始したことを検知して、その検出信号ssを制御部12に送信する第3検知手段である第3センサである。
送出手段7を作動させる第2モーター9は、剥離手段8により部分的に帯状剥離紙2bから剥離してある綴じテープ2aの上側剥離テープ部分を押付手段10の押し付け作動により貫通孔形成手段5の刃体部5Aに押付貼着し、綴じテープ2aが貼着した状態の刃体部5Aを取り付けた可動部5Bが復行移動するのに伴って帯状テープ体2の送出を実行して、綴じテープ2aを帯状剥離紙2bから完全に剥離させる1回目送出作動と、剥離手段8において次の綴じテープ2aの上端側を部分的に帯状剥離紙2bから剥離させるために帯状テープ体2を送出する2回目送出作動との2段階に作動するとともに、第3センサ16はその2回目送出作動が開始すると、綴じテープ2aの帯状剥離紙2bからの剥離開始を検知して、その検出信号ssを制御部12に送信し、制御部12が所定時間、第2モーター9を作動させて、綴じテープ2aの上側テープ部分が部分的に帯状剥離紙2bから所定の剥離長さに剥離するように制御してある。
第1センサ13は、第1ケーシング3の天板3A上の所定の綴じ処理位置に重合対象物1が載置された時、その載置を検知して検出信号tpsを制御部12に送信し、その検出信号tpsに基づいて制御部12は第1モーター6の作動を実行する。つまり、貫通孔形成手段5の偏心回転盤5Cの回転を開始して刃体部5Aを取り付けた可動部5Bの下降移動(往行移動)を開始する。
そして、第1モーター6による貫通孔形成手段5の作動が終了した後、第1ケーシング3の天板3A上の所定の綴じ処理位置から重合対象物1が取り除かれたときに、第1センサ13が、その取り除きを検知して検出信号ttsを制御部12に送信し、その検出信号ttsに基づいて制御部12は送出手段7による2回目送出作動を実行する。
第2センサ14は、刃体部5Aを取り付けた可動部5Bを上下方向に往復移動させる偏心回転盤5Cと同一回転軸芯上に設けられている正心回転盤15の周縁の一部に形成された切欠部15aが1回転したことを第2センサ14が検知し、その検出信号bsが制御部12に送信され、制御部12は、その検出信号bsに基づいて第1モーター6を停止して、貫通孔形成手段5の作動を終了する。
17は帯状テープ体2をロール状に巻いたテープ体ロール2Rを係止する係止リールで、18は係止リール17のテープ体ロール2Rの周縁に押さえ付けるように当接して、送出される帯状テープ体2に抵抗を付与するための張力付与手段である抵抗杆、19は抵抗杆18をテープ体ロール2Rに対して当接させるようにその当接側へ付勢力を付与する弾性付勢体である第2コイルバネである。
第1ケーシング3の載置部3aには、重合対象物1に形成された貫通孔1aに綴じテープ2aを挿通させた後、その重合対象物1を所定の綴じ処理位置から引き除くことで、綴じテープ2aの粘着剤層面どうしを重合対象物1を挟んだ状態で貼付させる貼付手段である貼付部20が設けられている。
貼付部20は、支持軸20X周りで回動自在な押えローラー20Aと、その支持軸20Xを水平方向で支持し、第2ケーシング4の第1ケーシング側面で貫通孔形成手段5の下方位置に揺動自在に配設された枠体20Bとから構成されていて、枠体20Bは揺動軸20Yの軸芯周りにおいて第3コイルバネ20Cにより、枠体20Bと第1ケーシング3の載置部3aとの間に挿入される重合対象物1に対して押えローラー20Aを付勢するようになっているとともに、非常に分厚い重合対象物1であっても枠体20Bが揺動するので対応することができる。
第1ケーシング3の一側面に設けられる開口Mを開閉する開閉扉3Bは、別の大きさの綴じテープ2aが貼着されているテープ体ロール2Rとの交換時や新たなテープ体ロール2Rの補給時、又は、綴じテープ2aが詰まる等の不具合があった時に行うメンテナンスのためのもので、透明のアクリル板から形成されており、第1ケーシング3内部に配設されているテープ体ロール2Rの残量や綴じテープ2aが詰まったときの詰まり位置等を目視で確認することができる。
そして、開閉扉3Bは、開口Mに設けられたマグネット板Pと開閉扉3Bに設けられて磁気摘み部Tとが磁力によって開操作可能に止着されているとともに、開口Mには、開閉扉3Bの開閉を感知して、開閉扉3Bを閉じた時にだけ、装置Fを作動させるように制御するリミットスイッチLが設けられていて、開閉扉3Bを開けてメンテナンス作業をしているときは装置Fが作動しないようになっている。
第2ケーシング4には、装置Fの電源のオン・オフを行うための電源ボタン21と、剥離手段8のピラー8Bにおいて綴じテープ2aが部分的に帯状剥離紙2bから剥離していないときに、第2モーター9を強制的に作動させてピラー8Bにおいて綴じテープ2aの上端側が部分的に帯状剥離紙2bから剥離した状態を現出するための送出操作部である送出ボタン22と、装置Fの故障等の不具合が起きたときに点灯して使用者に警告報知する警告ランプ23とが設けられている。
23は刃物である刃体部5Aを備えた貫通孔形成手段5を囲繞する安全カバーである。
次に、図5〜図11に基づいて、装置Fの綴じ行程を説明する。
まず、電源ボタン21を押して、装置Fの電源をオンにした後、袋状体を重ね合わせた重合対象物1を第1ケーシング3の載置部3aと貼付部20の枠体との間に挿入して、所定の綴じ処理位置に載置する(図5参照。)。
第1センサ13が、重合対象物1が所定の綴じ処理位置に載置されたことを検知し、その検出信号tpsを制御装置に送信する。
制御部12は、第1センサ13からの検出信号tpsを受信し、所定時間(0.5秒)経過後、その検出信号tpsに基づいて、第1モーター6を作動させて、第1モーター6が貫通孔形成手段5の偏心回転盤5Cを回転させる(すなわち、装置Fの綴じ行程を開始する)。
偏心回転盤5Cの回転により、刃体部5Aを取り付けた可動部5Bが下降(往行移動)し、刃体部5Aが所定の綴じ処理位置に載置された重合対象物1を貫通して、重合対象物1に貫通孔1aを形成する(図6参照。)。
制御部12は、刃体部5Aが最下降位置に来たときに、第1モーター6の回転を所定時間(0.2秒)停止させ、そして、最下降位置で停止している刃体部5Aに対して、制御部12がソレノイド11を作動させることで、押付部10Aが剥離手段により部分的に剥離して状態にある綴じテープ2aの上側剥離テープ部分を刃体部5Aに対して押し付けて貼着する(図7及び図8参照。)。
綴じテープ2aが貼着した刃体部5Aは、所定時間(0.2秒)経過後、制御装置が第1モーター6を再作動させて偏心回転盤5Cを回転させ、その回転に伴い、刃体部5Aを取り付けた可動部5Bが第1コイルバネ5Dの付勢力により上昇(復行移動)し、貼着された綴じテープ2aを重合対象物1に形成された貫通孔1aに挿通させる(図9参照。)。
そして、制御部12は、刃体部5Aを取り付けた可動部5Bの上昇に伴って第2モーター9を作動させ、刃体部5Aに貼着された綴じテープ2aが帯状剥離紙2bから完全に剥離するために、送出手段7の引張ローラー7Bで帯状剥離紙2bを引張する1回目送出作動を所定時間(0.8秒)実行する(図9参照。)。
刃体部5Aを取り付けた可動部5Bを上下方向に往復移動させる偏心回転盤5Cは、偏心回転盤5Cと同一回転軸芯上に設けられている正心回転盤15の周縁の一部に形成された切欠部15aの1回転したことを第2センサ14が検知して、その検出信号bsが制御部12に送信されて、第1モーター6を停止して、貫通孔形成手段5の作動を終了する。
そして、貫通孔形成手段5によって形成された貫通孔1aに綴じテープ2aを挿通させた状態にある重合対象物1を、挿入した第1ケーシング3の載置部3aと貼付部20の枠体20Bとの間から引き除くことで、刃体部5Aから綴じテープ2aを剥離させるとともに、貼付部20の押えローラー20Aが、綴じテープ2aの粘着剤層面どうしを重合対象物1を挟んだ状態に押さえつけて貼付し、これによって、重合対象物1を綴じテープ2aで束ねて綴じることができる(図10及び図11参照。)。
そのとき、第1センサ13が、重合対象物1がその所定位置から取り除かれたことを検知してその検出信号ttsを制御部12に送信し、制御部12は、その検出信号ttsに基づいて、第2モーター9を駆動させて送出手段7の引張ローラー7Bを回転させて帯状テープ体2をテープ体ロール2Rから送出し、剥離手段8のピラー8Bにおいて、綴じテープ2aの上端側が帯状剥離紙2bから部分的に剥離した状態を現出する2回目送出作動を所定時間(1.1秒)実行する(図10参照。)。
そして、この2回目送出作動時に、第3センサ16がピラー8Bにおける綴じテープ2aの剥離開始を検知して、その検出信号ssを制御部12に送信し、制御部12は、第3センサ16からの検出信号ssを受信してから所定時間(1.1秒)経過後に第2モーター9を停止して、送出手段7の2回目送出作動を停止する。
この装置Fの綴じ行程において、係止リール17におけるテープ体ロール2Rが切れて新しいテープ体ロール2Rを係止リール17に装着した等の何らかの不具合により、綴じテープ2aが正常に剥離されないときは、送出ボタン22を押すことで、第3センサ16による検知、及び、第2モーター9による強制的帯状テープ体2の送出により、綴じテープ2aが正常に剥離されるように調整することができる。
なお、第1センサ13により重合対象物1の載置が検知されてから、重合対象物1に形成された貫通孔1aに綴じテープ2aが挿通されて、貫通孔形成手段5の刃体部5Aの復行移動が終了するまでの行程の所要時間は3.1秒に設定されている。
以上、上記構成であれば、貫通孔形成手段5の刃体部5Aと取り付けた可動部5Bが往行移動することにより、重合対象物1に貫通孔1aを形成した後、押付手段10が往行移動した刃体部5Aに部分的に帯状剥離紙2bから剥離してある綴じテープ2aを押付貼着し、刃体部5Aを取り付けた可動部5Bの復行移動に伴って綴じテープ2aを形成した貫通孔1aに挿通するので、必要幅(つまり、綴じテープ2aの幅)以上の貫通孔1aを形成することがない。
また、綴じテープ2aが刃体部5A(可動部5B)の移動方向(上下方向)に平行して押付貼着されるので、刃体部5Aを取り付けた可動部5Bが復行移動して刃体部5Aが貫通孔1aを通過する際に綴じテープ2aを貫通孔1aに挿通させるのにほとんど抵抗がかからず、スムーズに綴じテープ2aを貫通孔1aに挿通させることができるので、重合対象物1の貫通孔形成箇所を破損したりすることなく、スムーズに綴じテープ2aを重合対象物1の貫通孔1aに挿通することができ、きれいに重合対象物1を綴じテープ2aで綴じることができる。
そして、貼付手段である貼付部20により重合対象物1を挟んだ状態で貫通孔1aに挿通した綴じテープ2aの接着剤層面どうしを貼付するので、接着剤層面と非接着剤層面(すなわち、表面)とを接着するよりも強固に固着することができる。そして、例えば、接着剤層が両端部分にのみ設けられている綴じテープ2aを使用した場合、綴じテープ2aの接着剤層が重合対象物1に接することなく、綴じテープ2aの両端部分どうしが接着して綴じることができて、綴じテープ2aを切断して取り除く時であっても、重合対象物1に綴じテープ2aの欠片が付着したり、重合対象物1の貫通孔1a周りが破損したりすることがなく、汎用性に優れ、様々な種類の重合対象物1に利用することができる。
更に、重合対象物1を所定の綴じ処理位置に載置するだけで、第1センサ13によって重合対象物1が所定の綴じ処理位置に載置されたことを検知し、その検出信号tpsに基づいて第1モーター6を作動させて、貫通孔形成手段5の刃体部5Aの往復移動を実行し、綴じテープ2aを重合対象物1に形成された貫通孔1aに挿通するまでの行程を自動的に実行させることができる。
また、第3センサ16により、剥離手段8のピラー8Bにおいて帯状剥離紙2bから部分的に剥離する綴じテープ2aの剥離長さを、押付手段10により貫通孔形成手段5の刃体部5Aに対して確実に押付貼着できて、かつ、刃体部5Aとの貼着面積を極力小さくして刃体部5Aから剥離しやすい剥離長さにすることと、刃体部5Aがその先端が鋭角状に形成された中実の諸刃に形成されていることとが相俟って、綴じテープ2aと刃体部5Aとの貼着面積を極力小さくすることができ、これによって、綴じテープ2aを刃体部5Aから剥離するときに抵抗が比較的小さく済み、重合対象物1を所定の綴じ処理位置から引き除くときに、刃体部5Aから綴じテープ2aを容易に剥離することができる。
そしてまた、制御部により、第2モーター9による送出手段7の1回目送出作動により綴じテープ2aを帯状剥離紙2bから完全剥離させた後、その綴じテープ2aにより綴じられる重合対象物1が所定の綴じ処理位置から引き除かれ、その重合対象物1が所定の綴じ処理位置から取り除かれたことを第1センサによって検出されたとき、第2モーター9による送出手段7の2回目送出作動を行うように制御してあるので、複数の綴じテープ2aが重なって貼り付いてしまうことを防止することができる。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
上記実施形態では、貫通孔形成手段5、送出手段7及び押付手段10の作動を制御部12で自動的に作動するように作動制御していたが、これら各手段4,6,10を手動で作動させる構成であってもよい。
なお、その場合、ギアやカム等を用いて、これら貫通孔形成手段5、送出手段7及び押付手段10が連動して作動するように構成することが望ましい。
上記実施形態では、第1センサ13による重合対象物1が所定の綴じ処理位置に載置されたことを検知した検出信号により、制御部12が装置Fの綴じ行程を開始する構成であったが、綴じ行程の開始指令は手動操作で行なうようにしてもよい。
上記実施形態では、送出手段7による帯状テープ体2の送出作動が2段階に分かれて作動する構成であったが、1回の送出作動で、実施形態における1回目送出作動及び2回目送出作動を実行してもよい。
そして、その場合、貫通孔形成手段5の刃体部5Aを取り付けた可動部5Bの上下移動領域を大きくして、刃体部5Aが最上昇位置にあるとき、その刃体部5Aに貼着されている綴じテープ2aの下端部が、剥離手段8において部分的に帯状剥離紙2bから剥離してある次の綴じテープ2aの上端部と重なり合わないようにすることが望ましい。
上記実施形態では、貫通孔形成手段5が重合対象物1に貫通孔1aを形成する刃体部5Aと、重合対象部1に貫通孔1aを形成するために取り付けた刃体部5Aを重合対象物1に対して往復移動させる可動部5Bと、その可動部5Bを往行側へ付勢して移動させる往行駆動部である偏心回転盤5Cと、刃体部5Aを取り付けた可動部5Bを復行移動させる弾性付勢体である第1コイルバネ5Dとから構成されているが、刃体部5Aが貫通孔1aを形成するように往復移動させることができる構成であれば、貫通孔形成手段5の構成はこれに限るものではない。
また、刃体部5Aの形状が、先端が鋭角状に形成された中実の諸刃に形成されているが、この構成に限るものではない。
上記実施形態では、帯状テープ体2の弛みを防止するための張力付与手段が、帯状テープ体2をロール状に巻いたテープ体ロール2Rを係止リール17に係止した際に、テープ体ロール2Rの周縁に押さえ付けるように当接する抵抗杆18であったが、帯状テープ体2の弛みを防止するために抵抗を付与する構成であれば、種々の構成を採用してもよい。
本発明の束綴装置は、病院や薬局における薬袋等の袋状体のほか、その他の複数の袋状体、又は、各会社や各事務所における書類等、貫通孔を形成することが可能なものであれば、種々のものを綴じるのに使用することができる。
本発明の実施形態を示す斜視図 安全カバーを外したときにおける装置作動前の状態を示す斜視図 貫通孔形成手段が往行移動した状態を示す斜視図 側面図 装置作動前の状態を示す側面視断面図 貫通孔形成手段が往行移動した状態を示す側面視断面図 押圧手段が作動した状態を示す側面視断面図 綴じテープが貫通孔形成手段に押付貼着された状態を示す側面視断面図 貫通孔形成手段が復行移動した状態を示す側面視断面図 貼付手段が作動した状態を示す側面視断面図 綴じ行程を終了した状態を示す側面視断面図
符号の説明
1 重合対象物
1a 貫通孔
2 帯状テープ体
2a 綴じテープ
2b 帯状剥離紙
5 貫通孔形成手段
5A 刃体部
5B 可動部
5C 往行駆動部(回転部材)
5D 弾性付勢体
5X 回転軸
6 第1駆動手段
7 送出手段
8 剥離手段
9 第2駆動手段
10 押付手段
11 第3駆動手段
12 制御手段
13 第1検知手段
14 第2検知手段
16 第3検知手段
18 張力付与手段
20 貼付手段
22 送出操作部
F 束綴装置

Claims (12)

  1. 袋状体や紙状体等の対象物を複数重ね合わせた状態で、その重合対象物に貫通孔を形成すると共にその貫通孔に重合対象物を綴じる粘着剤層を備えた綴じテープを挿入する往復移動可能な貫通孔形成手段と、複数の綴じテープを帯状の剥離紙に貼着して形成されている帯状テープ体を送出する送出手段と、帯状テープ体から綴じテープを剥離する剥離手段と、前記貫通孔形成手段が往行移動により重合対象物を貫通した時に、前記剥離手段において部分的に帯状剥離紙から剥離してある綴じテープを貫通孔形成手段に対して押付貼着する押付手段とを設け、
    前記貫通孔形成手段に綴じテープの一部を貼着させた状態で貫通孔形成手段が復行移動することで綴じテープを貫通孔に挿通させる構成にしてある束綴装置。
  2. 前記重合対象物に形成された貫通孔に挿通した綴じテープの粘着剤層面どうしを、重合対象物を挟んだ状態で貼付させる貼付手段が設けられている請求項1記載の束綴装置。
  3. 前記貫通孔形成手段の往復移動を実行する第1駆動手段と、前記送出手段の帯状テープ体の送出を実行する第2駆動手段と、前記押付手段の押付動作を実行する第3駆動手段とが設けられているとともに、それら各駆動手段の作動を制御する制御手段が設けられている請求項1又は2記載の束綴装置。
  4. 前記第1駆動手段が、所定の綴じ処理位置にある重合対象物を検知する第1検知手段からの検出信号に基づいて作動する構成にしてある請求項3記載の束綴装置。
  5. 前記剥離手段の剥離作用位置に綴じテープが到達していないとき、前記第2駆動手段を作動させて、剥離手段において綴じテープが部分的に帯状剥離紙から剥離した状態を現出するための送出操作部が設けられている請求項3又は4記載の束綴装置。
  6. 前記貫通孔形成手段が往復移動したことを検知する第2検知手段と、前記剥離手段で部分的に剥離された綴じテープの剥離部分を検知する第3検知手段とが設けられているとともに、
    前記制御手段が、各検知手段からの検出信号に基づいて各駆動手段を作動制御する構成にしてある請求項3〜5のいずれか1項に記載の束綴装置。
  7. 前記送出手段が、貫通孔形成手段の復行移動に伴って帯状テープ体を送出しながら、貫通孔形成手段に一部が押圧貼着されている綴じテープを帯状剥離紙から完全に剥離させる1回目送出作動と、前記剥離手段において次の綴じテープの一部を帯状剥離紙から所定長さ剥離させるために帯状テープ体を送出する2回目送出作動との2段階に作動するように構成にしてある請求項1〜6のいずれか1項に記載の束綴装置。
  8. 前記送出手段が、貫通孔形成手段の復行移動に伴って帯状テープ体を送出しながら、貫通孔形成手段に一部が押圧貼着されている綴じテープを帯状剥離紙から完全に剥離させる1回目送出作動と、前記剥離手段において次の綴じテープの一部を帯状剥離紙から所定長さ剥離させるために帯状テープ体を送出する2回目送出作動との2段階に作動するように構成するとともに、
    前記制御手段が、重合対象物が所定の綴じ処理位置から取り除かれたことを検出する検知手段の検出信号に基づいて、送出手段による2回目送出作動を実行するように制御している請求項3〜6のいずれか1項に記載の束綴装置。
  9. 前記制御手段が、送出手段による2回目送出作動を、第3検知手段からの検出信号に基づき、剥離手段において帯状剥離紙から一部剥離する綴じテープの剥離長さを所定の剥離長さになるように制御している請求項8記載の束綴装置。
  10. 前記貫通孔形成手段が、重合対象物に貫通自在で、かつ、一側面に押付手段によって綴じテープが押付貼着される刃体部と、刃体部を重合対象物に対して往復移動させる可動部と、可動部を強制的に往行移動させる往行駆動部と、往行移動した可動部を復行移動側に付勢移動させる弾性付勢体とから構成されているとともに、
    前記往行駆動部が、第1駆動手段の駆動回転軸に偏心状態で取り付けられた回転部材の周面の一部を、復行付勢されている可動部に当接させることにより、回転部材の偏心回転に連れて、可動部を弾性付勢体の付勢力に抗して往行移動させるように構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の束綴装置。
  11. 前記貫通孔形成手段の刃体部が、先端が鋭角状に形成された中実の諸刃に形成されてある請求項10記載の束綴装置。
  12. 前記送出手段に、帯状テープ体に張力を付与するための張力付与手段が設けられている請求項1〜11のいずれか1項に記載の束綴装置。

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