JP2003025558A - インクジェット記録装置、インクジェット記録媒体およびインクジェット記録画像 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録媒体およびインクジェット記録画像

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JP2003025558A
JP2003025558A JP2001219660A JP2001219660A JP2003025558A JP 2003025558 A JP2003025558 A JP 2003025558A JP 2001219660 A JP2001219660 A JP 2001219660A JP 2001219660 A JP2001219660 A JP 2001219660A JP 2003025558 A JP2003025558 A JP 2003025558A
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JP2001219660A
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Bon Honda
凡 本田
Masayuki Nakazawa
正行 中澤
Akira Yamano
明 山野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療、特に、乳房X線画像を診断目的にプリ
ントするに適したインクジェット記録装置、インクジェ
ット記録媒体およびインクジェット記録画像を提供す
る。 【解決手段】 透過光を用いて画像を観察する記録媒体
に対して画像を記録する際に、透過画像濃度が3.0以
下の階調画像が記録される階調画像領域と、透過画像濃
度が3.6以上5.0以下の塗りつぶし画像が記録され
る非階調画像領域とにモノクロ画像を記録する、ことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療におけるX線
画像診断に適したインクジェット記録装置、インクジェ
ット記録媒体およびインクジェット記録画像に関し、特
に、乳房X線画像を診断目的にプリントするに適したイ
ンクジェット記録装置、インクジェット記録媒体および
インクジェット記録画像に関する。
【0002】
【従来の技術】X線発見以来この百年間、蛍光増感紙と
X線フィルムとを組み合わせたスクリーン・フィルムシ
ステム(以下、SFシステム)がX線画像形成に用いられ
てきている。特に、診断に際して高画質が要求される乳
房用X線画像の撮影に用いられている。
【0003】しかし、SFシステムは水を用いた現像処
理が必要であって、その現像液や定着液が廃液として生
じる。これは環境上好ましいものではない。近年X線画
像撮影において、SFシステムに代わってコンピューテ
ッド・ラジオグラフィ(CR)やフラットパネルX線デ
ィテクタ(FPD)など、X線画像のデジタル電気信号
を取り出すシステムが登場している。
【0004】このシステムは従来のようにX線フィルム
を用いないので、現像処理など煩雑はプロセスがなく、
迅速に陰極管(CRT)上や液晶表示パネルにX線画像
を得ることができる。
【0005】しかしCRT上では描出できる画像濃度領
域に限界があり、そしてCRTの発光輝度が1年足らず
で大きく低下するなどの不都合があるため、X線画像を
精査したりカンファランス等に使用する場合にはX線画
像のハードコピーを得る必要がある。また医用画像を表
示するには大型液晶表示パネルを必要とするが、これは
大変高価である。
【0006】そこで、このハードコピーを得る方法には
従来のハロゲン化銀フィルム上に、CRやFPDから得
たX線画像の電気信号をレーザ光強度に置き換えて焼き
付け、現像処理を行って画像形成する方法がある。ま
た、近年は有機酸銀塩を使用して、従来のウエット処理
を必要としない銀塩ドライフィルムが使用されるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これは従来の
SFシステム同様に高価な銀を用い、製造工程が煩雑で
かつ製造コストが高い。一方、銀資源を必要とせずに染
料で画像を形成する方法としては、感熱転写方式や昇華
型プリンタがある。しかしながら感熱転写の場合は記録
された画像のインクがフィルム最表面にあり、取り扱い
でインクがはがれるなどの不都合がある。昇華プリンタ
の場合は医用診断画像として十分な濃度がのらず、また
感熱転写同様に画像形成後にインクリボンなどの廃棄物
が生ずる。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたも
のであって、医療、特に、乳房X線画像を診断目的にプ
リントするに適したインクジェット記録装置、インクジ
ェット記録媒体およびインクジェット記録画像を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】インクジェットプリンタ
は入力電気信号に従って、例えば結晶のピエゾ効果など
を利用して、微量の液状インクを連続的に噴出し、記録
媒体に着弾することにより画像を形成するものである。
従って感熱転写方式や昇華型プリンタのように、使用後
のインクリボンの廃棄する必要はない。さらに銀塩写真
のような階調性のよい画像得るために複数のインク濃度
のインクを用い、さらに媒体のインク吸収量を増すため
にインク吸収層をもつ画像記録媒体が使用される。特
に、空隙型インク吸収層をもつ媒体に記録したとき、画
像はインク吸収層で形成されるために、インクの転写な
どの不都合は起こらない。
【0010】このインクジェットプリンタでは高価な銀
資源を使用しない。そして現像処理剤などを使用してい
ないために、ランニングコストがかからない。また画像
の使用目的に最適な画像を描くために、最適なインク及
び記録媒体を使用し、またインク受容層をもつ適切な記
録媒体を用いることによって、CRやFPDから得られ
るデジタル画像信号を用いて良好な画質のX線画像を描
くことができる。
【0011】X線画像は、シャウカステンと呼ばれる蛍
光灯を並べてその上に光を散乱させるために白濁させた
半透明ボードで覆ったライトボックスに透明支持体上に
X線画像を形成したシート状のフィルムを掛け、透過画
像を観察する。医用診断に透過画像が用いられるのは、
透過画像は反射画像に較べて広い濃度領域まで観察で
き、細かいところまでの識別が容易になるからである。
X線画像を医療診断に用いるとき、観察される画像の鮮
鋭性がよいことが求められている。すなわち、例えば乳
房X線画像では1mm以下の数百ミクロンの大きさの微小
石灰が、鮮明に描写されることが要求されている。この
ような小さいものを検出するために、通常のX線写真を
観察するときより、明るいライトボックスが用いられ
る。従って、一般のX線写真の最高透過濃度が3.0程
度であるが、乳房X線画像の濃度は乳房周辺部での透過
濃度3.6以上を必要とする。
【0012】すなわち、以下に述べるそれぞれの解決手
段によって解決されるものである。従って本発明におい
ては、『透過光を用いて画像を観察する記録媒体に対し
て画像をインクジェット記録する際に、透過画像濃度が
3.6以上5.0以下のモノクロ画像を記録する、こと
を特徴とするインクジェット記録装置、インクジェット
記録媒体およびインクジェット記録画像』を提供するも
のである。
【0013】また、『透過光を用いて画像を観察する記
録媒体に対して画像を記録するインクジェット記録装置
であって、透過画像濃度が3.0以下の階調画像が記録
される階調画像領域と、透過画像濃度が3.6以上5.
0以下の塗りつぶし画像が記録される非階調画像領域と
にモノクロ画像を記録する、ことを特徴とするインクジ
ェット記録装置、インクジェット記録媒体およびインク
ジェット記録画像』を提供する。
【0014】そして本発明においては、『前記階調画像
を記録するための濃度の異なる複数種類のインクと、前
記塗りつぶし画像を記録する1種類のインクとによりモ
ノクロ画像の記録を行うインクジェット記録装置、イン
クジェット記録媒体およびインクジェット記録画像』を
提供する。
【0015】ここでは、透過画像濃度が3.60以上と
高いために、この広い濃度領域を滑らかに描写する必要
である。従って本発明においては『濃度の異なる4種類
以上8種類以下のインクを使用して画像記録する、こと
を特徴とするインクジェット記録装置、インクジェット
記録媒体およびインクジェット記録画像』を提供する。
【0016】さらに本発明においては、『階調画像領域
と非階調画像領域とで共通のインクを使用すると共に、
非階調画像領域で記録ヘッドから吐出されるインクの液
滴量は、階調画像領域で記録ヘッドから吐出されるイン
クの液滴量の2倍乃至5倍である、ことを特徴とするイ
ンクジェット記録装置、インクジェット記録媒体および
インクジェット記録画像』を提供する。
【0017】本発明においては『階調画像領域で使用す
る濃度が最も低いインクの濃度を1としたとき、階調画
像領域で使用される最高濃度のインク濃度は6〜9であ
り、かつ、非階調画像領域で使用される最高濃度のイン
ク濃度は10〜15であり、階調画像領域でのインク吐
出量と非階調画像領域でのインク吐出量とが等しい、こ
とを特徴とするインクジェット記録装置、インクジェッ
ト記録媒体およびインクジェット記録画像』を提供す
る。
【0018】本発明においては画像診断として用いる透
過画像を形成するものであるので、『請求項5または請
求項6のいずれかのインクジェット記録装置により画像
が記録されるインクジェット記録媒体であって、75μ
m以上250μm以下の厚さを有し、無色もしくは青く着
色された樹脂よりなる、少なくとも1面に空隙型インク
吸収層を少なくとも1層有する、ことを特徴とする媒体
を用いるインクジェット記録装置、インクジェット記録
媒体およびインクジェット記録画像』を提供する。
【0019】このようにして本発明は『X線乳房画像診
断により得られた画像が記録される、ことを特徴とする
インクジェット記録装置、インクジェット記録媒体およ
びインクジェット記録画像』を提供する。
【0020】また、本発明では、『非階調画像領域の画
像の透過最高濃度が3.6以上5.0以下となるように
乳房X線画像が記録された、ことを特徴とするインクジ
ェット記録装置、インクジェット記録媒体およびインク
ジェット記録画像』を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、インクジ
ェット記録装置、インクジェット記録媒体およびインク
ジェット記録画像に関する本発明の実施の形態について
詳細に説明する。なお、本発明は、実施の形態に示した
具体例に限定されるものではない。
【0022】本発明の実施の形態例として、まず、医療
におけるX線画像診断に適したインクジェット記録装置
の構成を図1に示す。このインクジェット記録装置によ
り、本発明の対象であるインクジェット記録媒体に対し
て、同じく本発明の権利対象であるインクジェット記録
画像が形成される。
【0023】〈インクジェット記録装置〉図1は医用イ
ンクジェット記録装置の画像記録に関する機能ブロック
を説明するブロック図である。このインクジェット記録
装置は、入力画像信号を受けて、必要あれば画像処理を
行なう。すなわち入力画像の画素サイズと出力画像の画
素サイズがずれたときの画像補間や、画像を任意の大き
さにプリントするための処理などである。画像処理後に
そのデータ信号にもとづき、インク供給、記録ヘッドか
らのインクの吐出、そして記録媒体の搬送等のコントロ
ールが行なわれる。
【0024】具体的には、この実施の形態例の医用イン
クジェット記録装置100は、インクの吐出により画像
記録を行う記録手段として、記録ヘッドユニット120
を有している。
【0025】制御手段101は本実施の形態例の医用イ
ンクジェット記録装置100の各部を制御する。また、
制御手段101は、本実施の形態例の特徴である制御と
して、記録媒体へのインク付着量の制御も行う。
【0026】110は外部の医用撮影装置やストレージ
装置からの画像信号が入力され、必要な画像処理を実行
する画像処理手段である。なお、外部からの画像信号の
入力は、各種ネットワークを介したものであってもよ
い。この画像処理手段110で処理された画像信号が制
御手段101に送られる。
【0027】記録ヘッドユニット120には、濃度の異
なる複数種類(この図1では、一例として4種類)の黒
インクK1〜K4の記録ヘッド120a〜120dが一
列に設けられており、制御手段101がら画像信号に応
じた記録ヘッド制御信号が供給されている。これらの記
録ヘッド120a〜120dは、一体化されていてもよ
いし、個別に設けられていてもよい。このように、複数
種類の異なる黒インクを用いて画像を形成することで、
医療用診断を目的とする画像として、高画質、多階調の
画像を得ることができる。インクジェット記録ヘッドの
インク吐出機構はピエゾ効果を用いたものでも、瞬時に
インクを加熱したとき生ずる気泡形成の力を用いたバブ
ルジェット(登録商標)方式でもよい。なお、好ましい
インクの種類については、後述する。
【0028】130は記録媒体4を主走査方向に搬送す
る搬送ローラである。140は、記録ヘッドを副走査方
向に搬送する記録ヘッド搬送手段である。ここで、搬送
ローラ130は、記録媒体搬送信号に基づき、記録媒体
4を矢印A方向へ搬送する。また、この記録媒体4の搬
送方向に対して直行する方向Bに移動可能に、記録ヘッ
ドユニット120を移動させる記録ヘッド搬送手段14
0が配置されている。
【0029】ここで、記録ヘッド搬送手段140は記録
ヘッド搬送信号に基づき記録ヘッドユニット120を有
を矢印B方向へ移動させ、各記録ヘッド120a〜12
0dは記録ヘッド制御信号に基づき記録媒体4上に画像
を形成する。制御手段101には、画像処理手段110
から画像信号が送られ、この画像処理手段110には、
外部の撮影装置やストレージ装置からの画像信号が入力
される。なお、画像処理の入力はネットワークを介した
ものであってもよい。
【0030】〈インクの説明〉以下、本実施の形態例で
使用するインクの説明を行う。まず、本実施の形態例で
は、水に顔料、水溶性染料、分散染料などの色材を、水
に溶解または分散してインクを得る。
【0031】まず、顔料としては、従来公知の有機及び
無機顔料が使用できる。例えばアゾキレート顔料、不溶
性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートア
ゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン
及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン
顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソイ
ンドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、
塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキ
や、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼
光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔
料が挙げられる。
【0032】顔料の分散方法としては、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘ
ンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザ
ー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカ
ー等各種を用いることができる。また、顔料の分散を行
う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤とし
て、アニオン系、ノニオン系界面活性剤、または高分子
分散剤等が挙げられる。
【0033】本実施の形態例で用いられるインクは適切
な顔料の選択或いは公知の染料の組み合わせもしくは単
独種の染料を用いて黒色インクを調合することができ
る。水溶性染料としては、例えば酸性染料、塩基性染料
反応性染料が挙げられる。
【0034】黒色染料としては、CIダイレクトブラッ
ク9、17、19、22、32、51、56、62、6
9、77、80、91、94、97、108、112、
113、114、117、118、121、122、1
25、132、146、154、166、168、17
3、199等が挙げられる。
【0035】本実施の形態例で用いられるインクは適切
な顔料の選択或いは公知の染料の組み合わせもしくは単
独種の染料を用いて黒色インクを調合することができ
る。例えば顔料ではカーボンブラックを用い、エチレン
グリコール類、界面活性剤又は防腐剤等を混合し、常温
で液体の水溶性である黒色インクが得られる。
【0036】染料を用いる場合ダイレクトブラック19
(DirectBlack19)、ダイレクトブラック
159、サーハーブラック1(Surfer Blac
k1)、アシッドブラック2(Acid Black
2)或いはCIフードブラック2などをエチレングリコ
ール、グリセリン、界面活性剤及び防腐剤等を添加した
溶液を調製することで常温で液体である水溶性黒色イン
クが得られる。ダイレクトブラック19(青色インク)
は適当量混合して色調の調整に用いたものである。
【0037】色調の異なるインクを用いる場合は、色材
としてアシッドブルー9(AcidBlack9)、ア
シッドレッド52(Acid Red52)や94、ア
シッドイエロー23(Acid Yellow23)、
ダイレクトイエロー86(Direct Yellow
86)や142などが用いられる、その他、例えば特開
第2000−129182号に開示されているインクを
用いることが好ましい実施態様である。
【0038】インクに用いる水溶性有機溶媒の例として
は、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブ
タノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタ
ノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオ
ール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル
類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレン
グリコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例え
ば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エ
チルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモル
ホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリ
エチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、
テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例え
ば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例え
ば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シ
クロヘキルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類
(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例
えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセト
ン等が挙げられる。
【0039】インクには必要に応じて界面活性剤を添加
してもよい。インクに好ましく使用される界面活性剤と
しては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレン
グリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピ
レンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、
アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチ
オン性界面活性剤が挙げられる。
【0040】インクにはこの他に防腐剤、防黴剤、pH
調整剤、粘度調整剤等を必要に応じて添加することも可
能である。本実施の形態例における目的を達成するため
には、使用するインク濃度の種類は4種類以上8種以下
であることが好ましい。4種類より少ないと、充分にな
めらかな濃度階調を得ることが難しい。8種類を越える
と、濃度階調の滑らかの向上は少なくて却って装置が肥
大化するなどの不具合が生じる。
【0041】ここでインク濃度の種類が4種以上8種以
下であるとき、その中でもっとも濃度の高いインクを最
高濃度部インクとして非階調画像領域の画像記録に用
い、残りのより濃度の低いインクは濃度が3.6より低
い部分の画像階調領域を画像記録するために用いる。
【0042】本実施の形態例におけるインクジェット記
録方式としてはオンデマンド方式でもコンティニュアス
方式でも構わないが、オンデマンド方式のインクジェッ
ト記録方法をより好ましく用いることができる。
【0043】インクの吐出方式としては、電気−機械変
換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャ
ビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード
型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例
えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット型
等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジ
ェット型等)及び放電方式(例えば、スパークジェット
型等)などを具体的な例として挙げることができる。ノ
ズル数は64個以上512個程度が医療用インクジェッ
トとして適切である。インク滴速度は2m/sより大き
く、20m/sが好ましい。吐出1滴のインク量は1ピ
コリットル〜50ピコリットルが適切である。
【0044】なお、階調画像領域と非階調画像領域とで
共通のインクを使用すると共に、非階調画像領域で記録
ヘッドから吐出されるインクの液滴量は、階調画像領域
で記録ヘッドから吐出されるインクの液滴量の2倍乃至
5倍であることが好ましい。
【0045】例えば画像階調形成領域でのインク吐出量
が7ピコリットルであるとき、非階調画像領域での最高
濃度インクの吐出量は14〜35ピコリットルである。
この非階調画像領域でのインク吐出量が多いと、非階調
画像領域で容易に高濃度が得られるが、画像の滲みや乾
燥に時間が掛かるなど、不具合が生ずる。さらに好まし
い範囲は2倍から3倍である。
【0046】図2に示すように、本実施の形態例でイン
クジェット記録する対象としている乳房画像中には、例
えば直径が1mm以下の微小石灰化(図2)や淡い陰影
の腫瘤画像(図2)が描写される。このため、この階
調画像領域の乳房X線画像は診断に適した画像として滑
らかに描写する必要がある。
【0047】すなわち、細かい微小石灰化などを診断し
やすくすべく、光強度の強いライトボックス(シャウカ
ステンと呼ばれる)を使用するために、乳房画像(階調
画像領域)以外は目隠しが必要である。たとえば、通常
のシャウカステンが700〜1000ルックスであるの
に対し、15000〜20000ルックス程度の光強度
の強いシャウカステンを用いる。
【0048】このために、階調画像領域以外の領域を、
非階調画像領域として所定濃度のベタ画像で塗りつぶす
ようにする。ここでは、所定濃度として、上記シャウカ
ステンとの組み合わせを考慮し、濃度3.6以上5.0
以下と設定する。この非階調画像領域の部分では、目隠
しとして基本的に高い濃度が要求されるのみで画像の階
調は要求されない。
【0049】従って、画像信号値とインクジェット記録
画像の濃度との関係では、図3に示すように、乳房画像
は通常の場合に濃度3.0までで描写されるので、濃度
3.0までは階調画像領域として画像に階調性をもたせ
ると共に、それ以上については濃度3.6(3.6〜
5.0のいずれかの濃度)として遮蔽効果を持たすよう
にする。
【0050】ここで階調画像領域で滑らかな階調を持た
すために、たとえばこの部分で4種濃度のインクを用い
るとき、最低濃度のインク濃度を1として、他のインク
の濃度の比をインク濃度比として表すと、1:2:4:
8あるいは1:1.5:3:9などの比率の濃度のイン
クを用いることが好ましい。
【0051】このとき、非階調画像領域における最高濃
度部のインク濃度は10〜15が用いられる。階調画像
領域の最高濃度インクを非階調画像領域に用いることは
差し支えない。ただし、非階調画像領域でより高い濃度
を得る場合に、非階調画像領域のインクは、階調画像領
域で使用する最高インク濃度より高い濃度が好ましい。
そして、以上のようなインクを用いて階調画像領域では
誤差拡散などの方法により、より滑らかな画像の階調を
得ることができる。
【0052】ここで、インク濃度比を17以上にする
と、ひとつの大きな問題として、インクの保存中に沈殿
が生じ、ヘッドの目詰まりなどの大きな問題を引き起こ
す。インクの組成の改良によってもこの問題は対処でき
るが、困難な問題である。なぜならば、組成変化をする
とインクの表面張力や粘度が変化して、インク吐出に問
題が生じたり、インク目詰まりが生じやすくなるなどの
新たな問題を誘発するからである。
【0053】〈インクジェット記録媒体〉本実施の形態
例におけるインクジェット記録媒体は、液状インクを用
いて実質的にモノクロ画像を描くことを特徴とし、角丸
を4つの角にもち、75μm以上250μm以下の厚さを
有する無色もしくは青く着色した樹脂よりなる、少なく
とも1面に空隙型インク吸収層を少なくとも1層有する
インクジェット記録媒体である。
【0054】また、本実施の形態例に用いられるインク
ジェット記録媒体は15cm×10cm以上の面積をもつシ
ート状であるため、インクジェット記録媒体の角がとが
っていると、周囲に引っかかるなどの事態を起こしかね
ない。また厚さが75μmより薄いとインクジェット記録
媒体が垂れ曲がり取り扱いが難しく、逆に250μmよ
り厚くなると、重ねて持ち歩く時など、かなりの重量と
なってしまう。従来用いられているX線フィルムは無色
透明もしくは青色着色フィルムであるので、使用者が違
和感をもたないように無色もしくは青く着色した樹脂よ
りなるものが好ましい。またこのインクジェット記録媒
体には少なくとも1面に空隙型インク吸収層を少なくと
も1層有し、そしてインク吸収層を塗布していない面
は、プリンタでの機械搬送性や重ねて置いたときにフィ
ルム同士が互いにくっつかないようにするために、マッ
ト加工を施す面をもつことは好ましい態様である。
【0055】本実施の形態例で用いるインクジェット記
録媒体は、インク吸収層の空隙率をできるだけ大きく
し、また表面をマット加工などして凹凸を生じせしめる
ことにより達成できる。また酸化チタンや酸化鉛のよう
な白色の金属酸化物をインク吸収層ないあるいはその下
部の層に添加することができる。またインク吸収層のな
い裏側に層を設け、そこに酸化チタンや酸化鉛のような
金属酸化物を分散させること、またインク吸収層を支持
体の両面に設けることもできる。
【0056】このインクジェット記録媒体の支持体の材
質はポリエチレンフタレート等のポリエステル類、ニト
ロセルロース、セルロースアセテート等のセルロースエ
ステル類、さらにポリスルホン、ポリイミド、ポリカー
ボネイド等を用いることができる。またこのシート状イ
ンクジェット記録媒体は青色に着色されていることが好
ましい。この青い着色は、前に説明したように画像のな
い部分からの過剰な透過光で目を眩惑させないようにす
るためや、黒い画像をより好ましくみえる効果も得られ
る。
【0057】そしてこのシート状インクジェット記録媒
体の少なくとも1面にインク受容層を設ける必要があ
る。このためにインクジェット記録媒体の支持体はコロ
ナ放電処理、火炎処理、紫外線照射処理などを施して、
インク吸収層の接着性を向上させておく必要がある。
【0058】インク吸収層は空隙率40%〜90%を有
する三次元網目構造の層である。その三次元網目構造
が、平均粒径が20nm以下のシリカ微粒子あるいは有機
物微粒子と水溶性樹脂とから形成されており、且つシリ
カ微粒子あるいは有機物微粒子と水溶性樹脂との重量比
が、1.2:1〜12:1の範囲であることがこのまし
い。三次元網目構造の空隙を形成する細孔が5〜40nm
の平均直径であり、空隙を形成する細孔が0.3〜1.
0ml/gの細孔容量を有する。シリカ微粒子が無機珪酸
であり、その表面1nm2あたり2〜3個のシラロール基
を有し、三次元網目構造がシリカ微粒子が凝集した10
〜100nmの粒径を有する二次粒子の連結により形成さ
れる鎖からなることが好ましい。
【0059】ここでの微粒子は例えばコロイダルシリ
カ、珪酸カルシウム、ゼオライト、カオリナイト、ハロ
サイト、白雲母、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、酸化アルミニウム等をあげることができる。水溶
性樹脂がポリビニルアルコールであることが好ましい。
好ましい水溶性樹脂の例としては、ゼラチンほか特開平
7−276789号公報などに開示されている。インク
吸収層が50〜500m2/gの比表面積を有することが
このましい。
【0060】また、インクジェット記録媒体のインク吸
収量は20cc/m2〜50cc/m2が好ましい。またイン
クジェット記録媒体を重ねた時にインクジェット記録媒
体同士がくっつかないようにするために、平均粒径が5
〜100μmのマット粒子を表面に分散することができ
る。そして帯電防止のために界面活性剤を添加すること
もできる。インク吸収層のない面においては、カールを
防止するためにゼラチンほか水溶性樹脂を塗布すること
ができる。この層には帯電防止加工、くっつきを防止す
るマット加工、青色に着色すること、また酸化チタン粒
子、酸化亜鉛粒子など酸化金属粒子を添加することがで
きる。
【0061】一般に、透過X線画像を読影するとき、短
時間に多数のフィルムを扱うことが多い。このとき、画
像の表裏が一目でわかれば、煩雑さから開放される。こ
のためには例えばインクジェット記録媒体上右肩にノッ
チをいれて、表裏を簡単に識別することができる。
【0062】
【実施例】以上説明してきた本発明の実施の形態例につ
いて、より具体的な実施例により説明を行う。
【0063】(1)インクジェット記録媒体の作製:可
視光濃度0.14の青色に着色した厚さ175μmのポ
リエステルフィルムの両面にコロナ放電処理をおこなっ
た。まず、カーリング防止及び帯電防止のために、ゼラ
チン膜に界面活性剤を含有するバッキング層を塗設し
た。そして以下に示す組成の液を用いて、もう一方の支
持体の面にインク吸収層を形成した。
【0064】インク吸収層の塗布液組成を以下に示す。 ・乾式シリカ微粒子を1kg、(平均粒径:7nm、シラロー
ル基2〜3/nm2エアロジルA300)、 ・ポリビニルアルコールを0.5kg(鹸化度88%,重合度
3500:PVA235:株式会社クラレ製)、 上記組成を水15kg中に添加して分散したあと、pHを
4.0に調整して塗布液を得た。そして上記ポリエステ
ルフィルムに塗布して媒体試料得た。またこの液を用
いて青色に着色をしていない175μmのポリエステル
フィルム(バッキング層塗布済み)に塗布したものを媒
体試料とした。
【0065】また次の組成の塗布液を調製し、上記の青
色及び無色透明ベースを用いて、媒体試料及びを得
た。 ・アルミナ微粒子を1kg(平均粒径:13nm, Aluminum
Oxide C)、 ・ポリビニルアルコールを0.5kg(鹸化度88%,重合度
3500:PVA235:株式会社クラレ製)、 上記組成を水14kg中に添加し、分散したあとpHを
4.0に調整して塗布液を得た。
【0066】(2)インクの作製: ・C.I.フードブラック2を40g、 ・グリセリンを250g、 ・エマルゲン911(花王株式会社製)を3g、 ・イオン交換水で1000g仕上げ、 この原液を最高濃度黒色インクとし、上記インク組成の
染料を添加しない液で希釈して5%の濃度の黒色インク
を濃度比1の基準とした。そしてインク濃度比1:2:
4:8の階調画像部インク系列及び基準に対して10倍
濃度のインクを最高濃度部インクとして調製した。
【0067】(3)インクジェット記録装置:ノズル孔
径が24μm で256個のノズルヘッドを用い、駆動周
波数12kHzでインク吐出速度6m/s、7ピコリッ
トル液滴、記録密度360ドット/25.4mmのオンデ
マンド型インクジェットプリンタを使用した。インク記
録ヘッドは階調画像領域用に使用した。非階調画像領域
については7,14,21,28,35ピコリットル液
滴の記録ヘッドを作製した。階調画像領域については誤
差拡散法を用いた。
【0068】(4)テスト画像の撮影:画質の鮮鋭性評
価は図4で示すACR RMI社(Radiation Measurem
ents Inc.)156型乳房X線ファントム画像の撮影画
像プリントした。このファントムでは、番号1〜番号6
の試料が繊維組織を模擬的に表しており、番号7〜番号
11の試料が微小石灰化群を模擬的に表しており、番号
12〜番号16の試料が腫瘤を模擬的に表している。
【0069】X線管は株式会社東芝製回転陽極X線管ロ
ータノードDRX-B1146B-Moを用いた。回転陽極はモリブ
デンからできている。管電圧は28kVpに設定し焦点サ
イズは600μmに設定し、0.03mmモリブデンフィ
ルタを用いた。撮影はコニカ株式会社製Regius150を用
いて撮影し、通常のマンモように適した階調補正をおこ
なったデジタル画像信号を得た。ACRファントムの検
出物のない部分の濃度を1.40にあわす用に出力信号
を設定した。
【0070】(5)テスト画像プリント試料の作製・評
価(a):比較試料とを使用した。使用したプリン
タでの最高濃度部に射出量は図5に示す。尚、画像階調
部は7ピコリットルのヘッドを用いた。使用したインク
の濃度比を表に示す。得られた画像濃度はコニカ株式会
社製sakura PDA25を用いて測定した。得られた画
像を15000ルックスのライトボックス(シャウカス
テン)上で観測し、図4で示すACRファントムの擬似
病変がいくつ観測できるか評価した。そしてメリハリが
ある画像かの主観評価をおこなった。評価結果を示す図
6において、メリハリ度は劣るが△、良いが〇、非常に
良いが◎と評価した。
【0071】図6に示すように、インクA(3種類)を
用いる比較例である試料1と9は階調が滑らかにとるこ
とができずにACRスコアの成績が良くない。また、イ
ンクCを用いて最高濃度が3.2である比較例である試
料3と11においては最高濃度が低く、メリハリ度が低
くACRスコアも相対的に低下している。
【0072】さらに、比較例である試料8と16におい
ては、評価結果において本発明並であるが、本発明の目
的はインク数8種で十分満たしており、ヘッド数の増加
やインク種類の増加を増してコストを上げるのみであ
る。
【0073】この結果、インクを4種類〜8種類、最高
濃度部を濃度3.6〜5.0の範囲に含まれる本発明の
実験結果では良好な結果が得られた。なお、最高濃度部
を5.0より大きくしても得られる効果に変化はない。
【0074】(6)テスト画像プリント試料の作製・評
価(b):媒体試料とを使用した。使用したプリン
タでのヘッドは5つとした。そのうち4つを階調形成
用、ひとつを最高濃度部用とした。インク濃度比は表に
示す。ヘッドからのインク射出量は画像階調部および最
高濃度部ともに7ピコリットルのヘッドを用いた。この
とき、1画素当たりのインク射出滴数を5倍まで必要に
応じて増した。このときには、印刷時間がやや長くなっ
た。インクの保存性テストは次のプロセス後での固形物
沈殿の状態を観察した。 ・洗浄し乾燥したガラス瓶に1mm2程度の紙片を、沈殿
核として1枚入れる。 ・インク100ccをガラス瓶にいれて栓をする。 ・50℃状態で24時間放置する。 ・常温で24時間放置する。 ・−5℃で72時間放置する。 ・常温で24時間放置後に観察する。
【0075】まったく沈殿がないものを◎、なにかビン
底にあるが数個の小さいものの場合○、ビン底に明らか
に沈殿が生じている△、酷い沈殿が観察される×とし
た。得られた画像濃度はコニカ株式会社製sakura PD
A25を用いて測定した。得られた画像を15000ル
ックスのライトボックス(シャウカステン)上で観測
し、図4で示すACRファントムの擬似病変がいくつ観
測できるか評価した。そしてメリハリがある画像かの主
観評価をおこなった。
【0076】各領域で使用するインクは図7、そのイン
クを用いた評価結果は図8、沈殿性の結果は図9に示
す。ここで、メリハリ度は劣るが△、良いが〇、非常に
良いが◎と評価した。
【0077】なお、本発明の範囲を満たす状態(階調画
像領域で使用する濃度が最も低いインクの濃度を1とし
たとき、階調画像領域で使用される最高濃度のインク濃
度は6〜9であり、かつ、非階調画像領域で使用される
最高濃度のインク濃度は10〜15)において、メリハ
リ度が向上し見やすい画像が得られ、ACRファントム
画像を用いた判定でも向上が認められた。
【0078】また、インク濃度比が17(インクO)と
なると、画質に問題はないものの、図9に示すように沈
殿が激しく使用できないことが明らかになった。なお、
インク濃度比が16(インクN)でも、画質に問題はな
いものの、図9に示すように沈殿があり、使用が望まし
くないことが明らかになった。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、医療、特に、乳房X線画像を診断目的にプリント
するに適したインクジェット記録装置、インクジェット
記録媒体およびインクジェット記録画像を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例のインクジェット記録画
像の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態例の特性を示す特性図であ
る。
【図4】本発明の実施例で使用するパターンの説明図で
ある。
【図5】本発明の実施例1で使用するインクの説明図で
ある。
【図6】本発明の実施例1の評価結果を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の実施例2で使用するインクの説明図で
ある。
【図8】本発明の実施例2の評価結果を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の実施例2の評価結果を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
4 インクジェット記録媒体 100 医用インクジェット記録装置 101 制御手段 110 画像処理手段 120 記録ヘッドユニット
フロントページの続き (72)発明者 山野 明 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C056 EA19 EA24 EC73 FA10 FB02 FC01 FC06 2H086 BA01 BA15 BA19 BA33 BA35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過光を用いて画像を観察する記録媒体
    に対して画像を記録するインクジェット記録装置であっ
    て、 透過画像濃度が3.6以上5.0以下のモノクロ画像を
    記録する、ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 透過光を用いて画像を観察する記録媒体
    に対して画像を記録するインクジェット記録装置であっ
    て、 透過画像濃度が3.0以下の階調画像が記録される階調
    画像領域と、透過画像濃度が3.6以上5.0以下の塗
    りつぶし画像が記録される非階調画像領域とにモノクロ
    画像を記録する、ことを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記階調画像を記録するための濃度の異
    なる複数種類のインクと、前記塗りつぶし画像を記録す
    る1種類のインクとによりモノクロ画像の記録を行う、
    ことを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 濃度の異なる4種類以上8種類以下のイ
    ンクを使用して画像記録する、ことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 階調画像領域と非階調画像領域とで共通
    のインクを使用すると共に、非階調画像領域で記録ヘッ
    ドから吐出されるインクの液滴量は、階調画像領域で記
    録ヘッドから吐出されるインクの液滴量の2倍乃至5倍
    である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 階調画像領域で使用する濃度が最も低い
    インクの濃度を1としたとき、階調画像領域で使用され
    る最高濃度のインク濃度は6〜9であり、かつ、非階調
    画像領域で使用される最高濃度のインク濃度は10〜1
    5であり、階調画像領域でのインク吐出量と非階調画像
    領域でのインク吐出量とが等しい、ことを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェット
    記録装置。
  7. 【請求項7】 X線乳房画像診断により得られた画像が
    記録される、ことを特徴とする請求項11乃至請求項6
    のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6のいずれかのイ
    ンクジェット記録装置により画像が記録されるインクジ
    ェット記録媒体であって、 75μm以上250μm以下の厚さを有し、無色もしくは
    青く着色された樹脂よりなる、少なくとも1面に空隙型
    インク吸収層を少なくとも1層有する、ことを特徴とす
    るインクジェット記録媒体。
  9. 【請求項9】 非階調画像領域の画像の透過最高濃度が
    3.6以上5.0以下となるように乳房X線画像が記録
    された、ことを特徴とするインクジェット記録画像。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506813A (ja) * 2004-07-14 2008-03-06 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 改善されたプリント品質および信頼性を示す顔料インクジェットインク
US8592124B2 (en) 2007-12-03 2013-11-26 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for development of electrostatic image, electrostatic image developer, toner cartridge, process cartridge, and image forming apparatus

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