JP2003039648A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録媒体

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JP2003039648A
JP2003039648A JP2001229127A JP2001229127A JP2003039648A JP 2003039648 A JP2003039648 A JP 2003039648A JP 2001229127 A JP2001229127 A JP 2001229127A JP 2001229127 A JP2001229127 A JP 2001229127A JP 2003039648 A JP2003039648 A JP 2003039648A
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inkjet recording
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JP2001229127A
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Masayuki Nakazawa
正行 中澤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の種類に応じた階調記録方法の選択
を確実に行い、人為的なミスを防ぐとともに、記録媒体
の種類に応じてよりきめ細かく階調記録方法を選択可能
にする。 【解決手段】 記録媒体に対して画像を記録するインク
ジェット記録装置であって、記録媒体に関する識別情報
を表す識別符号が付与された記録媒体から、前記識別符
号を読み取る識別符号検出手段150と、前記識別符号
検出手段により読みとられた識別符号に含まれる識別情
報に基づいて、記録媒体に対応する画像記録方法を選択
する選択手段151とを有する、ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に基づい
てインクジェット記録媒体に対して記録を行う医用画像
記録装置およびそのインクジェット記録媒体に関し、更
に詳しくは、医用画像撮影装置などの入力装置で得られ
た医用画像情報をインクジェット記録するに適した医用
画像記録装置およびインクジェット記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩感光材料からなる放射線写真
フィルムを使用しないで医用放射線画像情報を得る方法
が工夫されるようになった。例えば、輝尽性蛍光体を主
体とするイメージングプレートを用い、放射線画像を一
旦蓄積後、励起光を用いて輝尽発光光として取り出し、
この光を光電変換することによって画像信号を得る放射
線画像読取装置(Computed Radiogra
phy、以後CRと略す)が普及してきている。。
【0003】また、最近では放射線蛍光体や放射線光導
電体とTFTスイッチング素子などの2次元半導体検出
器を組み合わせて放射線画像情報を読み取る装置(Fl
atPanel Detector、以下FPDと略
す)も提案されている。
【0004】さらに、X線コンピュータ断層撮影装置
(X線CT装置)や磁気共鳴画像形成装置(MRI装
置)など単純X線撮影以外の放射線画像入力装置も普及
している。これらの医用画像入力装置は画像情報をデジ
タル信号の形で提供することが多い。
【0005】これらの医用画像を診断するに際には、透
過記録媒体及び/または反射記録媒体に画像情報を記録
してハードコピーの形で観察する方法が多く用いられて
いる。医用画像情報を記録媒体に記録する医用画像記録
装置としては、銀塩記録材料を用いた透過記録媒体上に
レーザ露光することによって画像を記録する方式が良く
用いられている。この方式によれば、モノクロ多階調の
画像を優れた階調性で描写できるとともに、透過記録媒
体に記録して透過光で観察することによって高い診断能
が得られる。最近ではインクジェット方式の記録装置を
用いて医用画像を記録する可能性にも期待が寄せられて
いる。
【0006】一般に、インクジェットプリンタ等のイン
クドットによる階調画像の記録としては、 記録ヘッドに印加する電圧またはパルス幅などを変化
させることにより、記録紙に付着するインクドットの径
を変えるアナログ変調法, インクドットの径は変えずに、ドットマトリクス中に
打ち込むドットの数を変えて階調記録を行うディジタル
変調法, 上記のアナログ変調法と上記のディジタル変調法
とを組み合わせ、記録紙に付着するインクドットの径と
ドットの数の両方を変えるディジタル−アナログ変調
法,などが知られている。
【0007】しかし、いずれの記録方法においても、イ
ンクジェット記録により記録可能な最小ドット径は限界
があるため、ハイライト(低濃度)領域、特に記録紙上
にドットが記録され始める濃度領域での濃度変化が大き
く、その濃度領域での階調特性を悪化させていた。
【0008】原稿においては滑らかに階調が変化してい
る場合でも、実際に読み取られたデータ上では入力セン
サをはじめとする入力条件のバラツキなどにより、多少
のゆらぎがあるため、上記のハイライト領域において、
ドットが記録されたりされなかったりして、ざらついた
印象の画質になってしまうという欠点があった。
【0009】これに対し、同系色で濃度の異なるインク
(以下、濃淡インクともいう)を用いて階調記録を行う
方法が提案されている。この方法は、例えば画像の明部
から中間濃度部は、濃度の低いインクで記録し、中間濃
度部は、濃度の低いインクと濃度の高いインクの両立を
用いて記録し、さらに中間濃度部から暗部は、濃度の高
いインクで記録するようにするものであり、これによ
り、上述した粒状性は低減され、また、階調性の高い良
好な画像を記録することが可能となる。
【0010】この濃淡インクを用いる記録方法では、複
数の濃度の異なるインクのいずれを用いるかについての
データ生成を行うが、その方法は、例えば、4種類の濃
度のインクを用いるとき、入力画像データをその濃度信
号レベルに応じて、特開平10−209920号公報記
載の図1に示すような特性を有する振り分けテーブルを
参照し、インク毎の濃度信号レベルとして出力画像デー
タを得る。そして、このようにして得られた画像データ
に対してそれぞれ2値化処理を行い、その結果に基づき
対応するそれぞれのインクの記録ヘッドでインク吐出を
行うことにより、階調画像を記録することができるもの
である。
【0011】ところが、上記方法において、記録に用い
る被記録媒体が変更され、その被記録媒体がそれまで用
いていたものとインクの記録特性の異なる場合には、被
記録媒体に応じた上述した処理を行う必要がある。例え
ば、被記録媒体として普通紙のような反射記録媒体を用
いる場合と、透明の基材、例えばポリエチレンテレフタ
レートのフィルム上に吸収層を設けた透過記録媒体を用
いる場合では、実際に画像を観察する状態が反射光と透
過光の違いもあり、記録媒体によって記録画像の階調性
は異なってくる。
【0012】このような問題を解決するために、例えば
特開平10−202920号公報では、記録に用いる記
録媒体に応じて、互いに濃度の異なる同系色の複数のイ
ンクを選択し、選択された複数のインクをインクジェッ
トヘッドから吐出させて階調記録を行う方法が提案され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の方法において、記録媒体の種類に応じたインクの組
合せの選択は、各種キーを備えている操作部によって使
用者が行っていたので、記録媒体の種類を変更する度に
操作する必要があり、選択ミスや変更忘れによって、適
切な階調の画像が得られないことがあった。
【0014】また、反射記録媒体か透過記録媒体かなど
の大まかな種類の違いに対してインクの組合せを選択す
るように操作することは可能だが、同じ透過記録媒体で
も媒体の透過濃度や色調(ブルーベースかクリアベース
か)などの違いによって異なるインクの組合せを選択す
るのは煩雑であるし、インクの組合せだけでは微妙な階
調特性の補正は不可能であった。なお、記録媒体の品
種,特性,ロット番号,製造元などによっても、記録さ
れる画像に違いが生じることがある。
【0015】本発明の目的は、上述の問題点を解消する
ことであり、記録媒体の種類に応じた階調記録方法の選
択を確実に行い、人為的なミスを防ぐとともに、記録媒
体の種類に応じてよりきめ細かく階調記録方法を選択可
能にすることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明では、記録媒体に対して画像を記録するインクジェッ
ト記録装置であって、記録媒体に関する識別情報を表す
識別符号が付与された記録媒体から、前記識別符号を読
み取る識別符号検出手段と、前記識別符号検出手段によ
り読みとられた識別符号に含まれる識別情報に基づい
て、記録媒体に対応する画像記録方法を選択する選択手
段とを有する、ことを特徴とするインクジェット記録装
置である。
【0017】この発明では、記録媒体に対して画像を記
録する際に、記録媒体に関する識別情報を表す識別符号
が付与された記録媒体から識別符号を読み取り、この識
別符号に含まれる識別情報に基づいて、記録媒体に対応
する画像記録方法を選択するようにしている。
【0018】この結果、記録媒体の種類に応じた画像記
録方法の選択を確実に行い、人為的なミスを防ぐととも
に、記録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方
法を選択可能にできる。
【0019】(2)請求項2記載の発明では、 同一色
調で濃度の異なる3種以上のインクを用いて記録媒体に
対して画像を記録するインクジェット記録装置であっ
て、記録媒体に関する識別情報を表す識別符号が付与さ
れた記録媒体から、前記識別符号を読み取る識別符号検
出手段と、前記識別符号検出手段により読みとられた識
別符号に含まれる識別情報に基づいて、記録媒体に対応
する画像記録方法を選択する選択手段とを有する、こと
を特徴とするインクジェット記録装置である。
【0020】この発明では、同一色調で濃度の異なる3
種以上のインクを用いて記録媒体に対して医用画像を記
録する際に、記録媒体に関する識別情報を表す識別符号
が付与された記録媒体から識別符号を読み取り、この識
別符号に含まれる識別情報に基づいて、記録媒体に対応
する画像記録方法を選択するようにしている。
【0021】この結果、同一色調で濃度の異なる3種以
上のインクを用いて記録媒体に対して医用画像を記録す
る場合であっても、記録媒体の種類に応じた画像記録方
法の選択を確実に行い、人為的なミスを防ぐとともに、
記録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方法を
選択可能にできる。
【0022】(3)請求項3記載の発明では、前記識別
情報は、記録媒体の品種,特性,ロット番号,製造元に
関する情報の少なくとも一つを含む、ことを特徴とする
請求項1または請求項2のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置である。
【0023】この発明では、上記(1)または(2)の
いずれかにおいて、識別情報は、記録媒体の品種,特
性,ロット番号,製造元に関する情報の少なくとも一つ
を含む、ようにしている。
【0024】この結果、記録媒体の種類(記録媒体の品
種,特性,ロット番号,製造元など)に応じた画像記録
方法の選択を確実に行い、人為的なミスを防ぐととも
に、記録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方
法を選択可能にできる。
【0025】(4)請求項4記載の発明では、前記記録
媒体に対応する画像記録方法とは、記録媒体に対応して
定められた、画像記録に使用するインクの組合せであ
る、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
かに記載のインクジェット記録装置である。
【0026】この発明では、上記(1)または(2)の
いずれかにおいて、記録媒体に対応する画像記録方法と
は、記録媒体に対応して定められたインクの組合せであ
る、ようにしている。
【0027】この結果、記録媒体の種類に応じた画像記
録方法の選択を確実に行い、人為的なミスを防ぐととも
に、記録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方
法(記録媒体に対応して定められたインクの組合せ)を
選択可能にできる。
【0028】この場合、画像処理によって得られる画像
データは同じでも、インクの組合せを選択することによ
って記録媒体に応じた画像記録方法を選択できるので、
画像処理のソフトウェアの構成を簡単にすることができ
る。
【0029】(5)請求項5記載の発明では、前記記録
媒体に対応する画像記録方法とは、記録媒体に対応して
定められた画像処理方法である、ことを特徴とする請求
項1または請求項2のいずれかに記載のインクジェット
記録装置である。
【0030】この発明では、上記(1)または(2)の
いずれかにおいて、記録媒体に対応する画像記録方法と
は、記録媒体に対応して定められた画像処理方法であ
る、ようにしている。
【0031】この結果、記録媒体の種類に応じた画像記
録方法の選択を確実に行い、人為的なミスを防ぐととも
に、記録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方
法(記録媒体に対応して定められた画像処理方法)を選
択可能にできる。
【0032】この場合、インクの組合せは同じでも、画
像処理方法を選択することによって記録媒体に応じた画
像記録方法を選択できるので、異なるインクの組合せを
準備する必要がなく、装置構成を簡単にすることができ
る。
【0033】(6)請求項6記載の発明では、前記識別
符号検出手段は前記識別符号を光学的に読み取る、こと
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
インクジェット記録装置である。
【0034】この発明では、上記(1)〜(5)のいず
れかにおいて、識別符号検出手段は識別符号を光学的に
読み取る、ようにしている。このように識別符号を光学
的に読み取ることで、記録媒体の種類に応じた画像記録
方法の選択の際の人為的なミスを確実に防ぐことがで
き、記録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方
法を選択可能にできる。
【0035】(7)請求項7記載の発明では、前記識別
符号検出手段は前記識別符号によって生ずる反射光と透
過光のいずれも検出できるように構成された、ことを特
徴とする請求項6記載のインクジェット記録装置であ
る。
【0036】この発明では、上記(6)において、識別
符号検出手段は識別符号によって生ずる反射光と透過光
のいずれも検出できるように構成された、ようにしてい
る。このように識別符号によって生ずる反射光と透過光
のいずれも光学的に読み取ることで、記録媒体の種類に
応じた画像記録方法の選択の際の人為的なミスをさらに
確実に防ぐことができ、記録媒体の種類に応じてよりき
め細かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0037】(8)請求項8記載の発明では、前記識別
符号検出手段は記録媒体に対してインクを吐出するヘッ
ドと一体的に設けられ、前記ヘッドの主走査方向の移動
に応じて前記識別符号を読み取る、ことを特徴とする請
求項1乃至請求項7の記載のインクジェット記録装置で
ある。
【0038】この発明では、上記(1)〜(7)のにお
いて、識別符号検出手段は記録媒体に対してインクを吐
出するヘッドと一体的に設けられ、ヘッドの主走査方向
の移動に応じて識別符号を読み取る、ようにしている。
【0039】このようにヘッドの主走査方向の移動に応
じて識別符号検出手段が識別符号を光学的に読み取るこ
とで、記録媒体の種類に応じた画像記録方法の選択の際
の人為的なミスをより一層確実に防ぐことができ、記録
媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方法を選択
可能にできる。
【0040】この場合、識別符号検出手段を走査する機
構を別途設ける必要がなく、簡単な装置構成で容易に識
別符号を読みとることができる。 (9)請求項9記載の発明では、前記選択手段は、前記
記録媒体が反射記録媒体であるか透過記録媒体であるか
に応じて、対応する画像記録方法を選択する、ことを特
徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のイン
クジェット記録装置である。
【0041】この発明では、上記(1)〜(8)のいず
れかにおいて、選択手段は、記録媒体が反射記録媒体で
あるか透過記録媒体であるかに応じて、対応する画像記
録方法を選択する、ようにしている。
【0042】この結果、記録媒体の種類(反射記録媒体
であるか透過記録媒体であるか)に応じた画像記録方法
の選択を確実に行い、人為的なミスを防ぐとともに、記
録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方法を選
択可能にできる。
【0043】なお、反射記録媒体であるか透過記録媒体
であるかによって、画像の見え方が大きく違うので、記
録媒体の種類を確実に検出し、それに応じて画像記録方
法を選択することは特に重要である。
【0044】(10)請求項10記載の発明では、前記
選択手段は、前記記録媒体が透過記録媒体である場合の
色調に応じて、対応する画像記録方法を選択する、こと
を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
インクジェット記録装置である。
【0045】この発明では、上記(1)〜(8)のいず
れかにおいて、選択手段は、記録媒体が透過記録媒体で
ある場合の色調に応じて、対応する画像記録方法を選択
する、ようにしている。
【0046】この結果、記録媒体の種類(透過記録媒体
である記録媒体の色調)に応じた画像記録方法の選択を
確実に行い、人為的なミスを防ぐとともに、記録媒体の
種類に応じてよりきめ細かく画像記録方法を選択可能に
できる。
【0047】なお、記録媒体の色調によって、画像の見
え方が大きく違うので、記録媒体の種類を確実に検出
し、それに応じて画像記録方法を選択することは特に重
要である。
【0048】(11)請求項11記載の発明では、前記
選択手段は、記録媒体のインク吸収特性に応じて、対応
する画像記録方法を選択する、ことを特徴とする請求項
1乃至請求項8のいずれかに記載のインクジェット記録
装置である。
【0049】この発明では、上記(1)〜(8)のいず
れかにおいて、選択手段は、記録媒体のインク吸収特性
に応じて、対応する画像記録方法を選択する、ようにし
ている。
【0050】この結果、記録媒体の種類(インク吸収特
性)に応じた画像記録方法の選択を確実に行い、人為的
なミスを防ぐとともに、記録媒体の種類に応じてよりき
め細かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0051】なお、記録媒体のインク吸収特性に応じ
て、記録媒体へのインク吐出量が最適な画像記録方法を
選択することによって、インクが溢れて滲むことを防止
でき、安定した画質の画像を提供できるので好ましい。
【0052】(12)請求項12記載の発明では、イン
クジェット記録装置に用いられるインクジェット記録媒
体であって、インクジェット記録装置側でインクジェッ
ト記録媒体に対応する画像記録方法を選択するために、
インクジェット記録媒体に関する識別情報が識別符号と
して付与されている、ことを特徴とするインクジェット
記録媒体である。
【0053】この発明のインクジェット記録媒体では、
インクジェット記録装置側でインクジェット記録媒体に
対応する画像記録方法を選択するために、インクジェッ
ト記録媒体に関する識別情報が識別符号として付与され
ている、ことが特徴である。
【0054】なお、このインクジェット記録媒体に対し
ては、請求項1乃至請求項11のいずれかのインクジェ
ット記録装置を用いることが望ましい。この結果、イン
クジェット記録装置側で、記録媒体の種類に応じた画像
記録方法の選択を確実に行うことができるようになり、
人為的なミスを防ぐとともに、記録媒体の種類に応じて
よりきめ細かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0055】(13)請求項13記載の発明では、イン
クジェット記録装置に用いられるインクジェット記録媒
体であって、医用画像を記録するインクジェット記録装
置側でインクジェット記録媒体に対応する画像記録方法
を選択するために、インクジェット記録媒体に関する識
別情報が識別符号として付与されている、ことを特徴と
するインクジェット記録媒体である。
【0056】この発明のインクジェット記録媒体では、
医用画像を記録するインクジェット記録装置側でインク
ジェット記録媒体に対応する画像記録方法を選択するた
めに、インクジェット記録媒体に関する識別情報が識別
符号として付与されている、ことが特徴である。
【0057】なお、このインクジェット記録媒体に対し
ては、請求項2乃至請求項11のいずれかのインクジェ
ット記録装置を用いて、医用画像を記録することが望ま
しい。
【0058】この結果、インクジェット記録装置側で同
一色調で濃度の異なる3種以上のインクを用いて記録媒
体に対して医用画像を記録する場合であっても、記録媒
体の種類に応じた画像記録方法の選択を確実に行い、人
為的なミスを防ぐとともに、記録媒体の種類に応じてよ
りきめ細かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0059】(14)請求項14記載の発明では、前記
識別情報は、記録媒体の品種,特性,ロット番号,製造
元に関する情報の少なくとも一つを含む、ことを特徴と
する請求項12または請求項13のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録媒体である。
【0060】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)または(13)のいずれかにおいて、識別情報
は、記録媒体の品種,特性,ロット番号,製造元に関す
る情報の少なくとも一つを含む、ようにしている。
【0061】この結果、インクジェット記録装置側で、
記録媒体の種類(記録媒体の品種,特性,ロット番号,
製造元など)に応じた画像記録方法の選択を確実に行
い、人為的なミスを防ぐとともに、記録媒体の種類に応
じてよりきめ細かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0062】(15)請求項15記載の発明では、前記
識別符号は図形情報である、ことを特徴とする請求項1
2または請求項13のいずれかに記載のインクジェット
記録媒体である。
【0063】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)または(13)のいずれかにおいて、識別符号
は図形情報である、ようにしている。なお、この図形情
報は、複数のバーあるいはドットの配置により情報を表
現するバーコードなどが該当する。
【0064】このように図形情報を用いて識別符号を記
録媒体に付することで、インクジェット記録装置側で識
別符号を光学的に読み取ることができ、記録媒体の種類
に応じた画像記録方法の選択の際の人為的なミスを確実
に防ぐことができ、記録媒体の種類に応じてよりきめ細
かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0065】(16)請求項16記載の発明では、イン
クジェット記録媒体の表裏もしくは方向を識別するため
のノッチが設けられている、ことを特徴とする請求項1
2または請求項13のいずれかに記載のインクジェット
記録媒体である。
【0066】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)または(13)のいずれかにおいて、インクジ
ェット記録媒体の表裏もしくは方向を識別するためのノ
ッチが設けられている、ことが特徴である。
【0067】このように記録媒体に裏表や方向を識別で
きるノッチが設けられているため、識別符号検出手段が
存在する位置に識別符号が確実に到達できるように記録
媒体を設置でき、記録媒体の種類に応じた画像記録方法
の選択の際の人為的なミスを確実に防ぐことができ、記
録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方法を選
択可能にできる。
【0068】(17)請求項17記載の発明では、イン
クジェット記録媒体の表裏もしくは方向を識別するため
のノッチが設けられており、前記識別符号は前記ノッチ
が設けられている辺とは異なる辺近傍に付与されてい
る、ことを特徴とする請求項12または請求項13のい
ずれかに記載のインクジェット記録媒体である。
【0069】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)または(13)のいずれかにおいて、インクジ
ェット記録媒体の表裏もしくは方向を識別するためのノ
ッチが設けられており、識別符号はノッチが設けられて
いる辺とは異なる辺近傍に付与されている、ことが特徴
である。
【0070】このように記録媒体にノッチが設けられる
と共に、識別符号はノッチが設けられている辺とは異な
る辺近傍に付与されているため、インクジェット記録装
置側で識別符号を容易に読み取ることができ、記録媒体
の種類に応じた画像記録方法の選択の際の人為的なミス
を確実に防ぐことができ、記録媒体の種類に応じてより
きめ細かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0071】(18)請求項18記載の発明では、イン
クジェット記録媒体の表裏もしくは方向を識別するため
のノッチが設けられており、前記識別符号は前記ノッチ
が設けられている辺と向かい合う辺近傍に付与されてい
る、ことを特徴とする請求項12または請求項13のい
ずれかに記載のインクジェット記録媒体である。
【0072】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)または(13)のいずれかにおいて、インクジ
ェット記録媒体の表裏もしくは方向を識別するためのノ
ッチが設けられており、識別符号はノッチが設けられて
いる辺と向かい合う辺近傍に付与されている、ことが特
徴である。
【0073】このように記録媒体にノッチが設けられる
と共に、識別符号はノッチが設けられている辺と向かい
合う辺近傍に付与されているため、インクジェット記録
装置側で識別符号を容易に読み取ることができ、記録媒
体の種類に応じた画像記録方法の選択の際の人為的なミ
スを確実に防ぐことができ、記録媒体の種類に応じてよ
りきめ細かく画像記録方法を選択可能にできる。
【0074】(19)請求項19記載の発明では、前記
識別符号は、インクジェット記録媒体がインクジェット
記録装置において記録時に搬送される方向に平行な辺に
沿って配列されている、ことを特徴とする請求項12ま
たは請求項13のいずれかに記載のインクジェット記録
媒体である。
【0075】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)または(13)のいずれかにおいて、識別符号
は、インクジェット記録媒体がインクジェット記録装置
において記録時に搬送される方向に平行な辺に沿って配
列されている、ことが特徴である。
【0076】このように、インクジェット記録装置にお
いて記録時にインクジェット記録媒体が搬送される方向
に平行な辺に沿って識別符号が配列されているため、イ
ンクジェット記録装置側で識別符号を容易に読み取るこ
とができ、記録媒体の種類に応じた画像記録方法の選択
の際の人為的なミスを確実に防ぐことができ、記録媒体
の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方法を選択可能
にできる。
【0077】なお、インクジェット記録媒体の端部から
10mm以内の領域に識別符号が付与されているため、記
録された画像の観察の支障とならないので好ましい。 (20)請求項20記載の発明では、前記識別符号は、
インクジェット記録媒体の端部から10mm以内の領域に
付与されている、ことを特徴とする請求項12乃至請求
項19のいずれかに記載のインクジェット記録媒体であ
る。
【0078】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)〜(18)のいずれかにおいて、識別符号は、
インクジェット記録媒体の端部から10mm以内の領域に
付与されている、ことが特徴である。
【0079】このように、インクジェット記録媒体の端
部から10mm以内の領域に識別符号が付与されているた
め、インクジェット記録装置側で識別符号を容易に読み
取ることができ、記録媒体の種類に応じた画像記録方法
の選択の際の人為的なミスを確実に防ぐことができ、記
録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録方法を選
択可能にできる。
【0080】(21)請求項21記載の発明では、支持
体上に、画像記録のためにインクジェット記録装置から
与えられたインクを吸収するため、空隙型のインク吸収
層を有する、ことを特徴とする請求項12乃至19のい
ずれかに記載のインクジェット記録媒体である。
【0081】この発明のインクジェット記録媒体では、
(12)〜(19)のいずれかにおいて、支持体上に、
画像記録のためにインクジェット記録装置から与えられ
たインクを吸収するため、空隙型のインク吸収層を有す
る、ようにしている。
【0082】記録媒体に医用画像を記録する場合には、
最高濃度部の拡散反射濃度または拡散透過濃度が2.5
以上、好ましくは3.0以上必要であり、それを実現す
るためには記録媒体に多量のインクを付着させる必要が
ある。しかし、記録媒体のインク吸収量が十分でない
と、インクが記録媒体の表面に溢れて滲み、画質の劣化
につながる。空隙型のインク吸収層を支持体上に有する
と、吸収できるインク量が多いので十分な濃度を得るこ
とができるとともに、階調性に優れた画像が得られる。
【0083】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以
下に述べる実施の形態に示される具体例の内容に限定さ
れるものではない。
【0084】〈医用インクジェット記録装置の全体構成
と動作〉図1は医用インクジェット記録装置の画像記録
に関する機能ブロックを説明するブロック図である。こ
の実施の形態例の医用インクジェット記録装置100
は、インクの吐出により画像記録を行う記録手段5とし
て、記録ヘッドユニット120を有している。
【0085】制御手段101は本実施の形態例の医用イ
ンクジェット記録装置100の各部を制御する。また、
制御手段101は、本実施の形態例の特徴である制御と
して、記録媒体へのインク付着量の制御も行う。
【0086】110は外部の医用撮影装置やストレージ
装置からの画像信号が入力され、必要な画像処理を実行
する画像処理手段である。なお、外部からの画像信号の
入力は、各種ネットワークを介したものであってもよ
い。この画像処理手段110で処理された画像信号が制
御手段101に送られる。
【0087】記録ヘッドユニット120には、4種類の
それぞれ濃度の異なる黒インクK1〜K4の記録ヘッド
120a〜120dが一列に設けられており、制御手段
101がら画像信号に応じた記録ヘッド制御信号が供給
されている。なお、4種類のそれぞれ濃度の異なる黒イ
ンクとは、請求項における「同一色調で濃度の異なる3
種以上のインク」の一例であり、このインク色やインク
数に限定されるものではない。
【0088】これらの記録ヘッド120a〜120d
は、一体化されていてもよいし、個別に設けられていて
もよい。このように、4種類の異なる黒インクを用いて
画像を形成することで、医療用診断もしくは参照を目的
とする画像として、一層高画質、多階調の画像を得るこ
とができる。多階調が要求される医療用の画像を作成す
るためには、少なくても3〜4種類の濃度の異なる黒イ
ンクを使用することが望ましい。なお、インクジェット
記録装置特有の筋ムラを解消するためには、記録ヘッド
から記録面に対してまんべんなくインクを吐出する必要
があり、その結果、インク吸収量の増加に伴い、インク
受像層を厚くしなければならない。インク受像層を厚く
すると、記録面表面に傷が発生しやすくなり、一層記録
媒体の取り扱いに注意しなければならない。
【0089】インクジェットヘッドのインク射出機構は
ピエゾ効果を用いたものでも、瞬時にインクを加熱した
とき生ずる気泡形成の力を用いたバブルジェット(登録
商標)方式でもよい。ノズル孔は64〜512個程度が
医療用インクジェットとして適切である。インク滴の飛
翔速度は2〜20m/sが好ましく、射出1滴のインク
量は1〜50ピコリットルが好ましい。
【0090】130は記録媒体4を主走査方向に搬送す
る搬送ローラである。140は、記録ヘッドを副走査方
向に搬送する記録ヘッド搬送手段である。ここで、搬送
ローラ130は、記録媒体搬送信号に基づき、記録媒体
4を矢印A方向へ搬送する。また、この記録媒体4の搬
送方向に対して直行する方向Bに移動可能に、記録ヘッ
ドユニット120を移動させる記録ヘッド搬送手段14
0が配置されている。
【0091】ここで、記録ヘッド搬送手段140はヘッ
ド搬送信号に基づき記録ヘッドユニット120を矢印B
方向へ移動させ、各記録ヘッド120a〜120dは記
録ヘッド制御信号に基づき記録媒体4上に画像を形成す
る。制御手段101には、画像処理手段110から画像
信号が送られ、この画像処理手段110には、外部の撮
影装置やストレージ装置からの画像信号が入力される。
なお、画像処理の入力はネットワークを介したものであ
ってもよい。
【0092】150は記録媒体4に付与された識別符号
を読みとって記録媒体の識別情報を検出するセンサとし
ての識別符号検出手段である。ここで、識別情報とは記
録媒体の品種、ロット、記録特性、製造元など、記録媒
体の種類を区別するための情報である。特に透過記録媒
体か反射記録媒体かの違い、記録媒体の反射濃度及び又
は透過濃度の違い、記録媒体の色調の違い(例えばブル
ーベースの透過記録媒体かクリアベースの透過記録媒体
かの違い)、記録媒体のインク吸収特性の違い、などを
識別できる情報であることが好ましい。識別符号は上記
識別情報を符号化したものであり、記録媒体上に付与さ
れている。例えば、数字、アルファベットとそれらの組
合せを用いることができる。また、バーコードのように
図形情報化されたものでもよい。バーコードの場合は、
読み取り易さの点から、一次元バーコードであることが
望ましい。
【0093】151はこの識別符号検出手段150によ
って検出された識別符号に含まれる識別情報に基づい
て、記録媒体に対応する画像記録方法を選択する画像記
録方法選択手段である。152は画像記録方法選択手段
151が画像記録方法を選択する際に必要となる画像記
録方法情報(識別情報と画像記録方法との対応関係)を
格納している画像記録方法情報格納部である。
【0094】そして、本実施の形態例においては、識別
情報に基づいて選択された画像記録方法に基づいて、制
御手段101及びまたは画像処理手段110が画像記録
を行う。
【0095】ここで、図2以降の図面を参照して識別符
号を光学的に検出する際の様子を説明する。識別符号検
出手段150は、例えば、記録媒体4に対して、発光部
150aから光を照射し、反射光による場合は受光部1
50b(図2(a))、もしくは、透過光による場合は
受光部150c(図2(b))、または、透過光と反射
光の両方を検出する場合は受光部150b及び受光部1
50c(図2(c))で識別符号を光学的に読み取る手
段を用いることができる。
【0096】この際、図2(c)のように、反射光と透
過光の両方を検出できるように構成すれば、反射記録媒
体でも透過記録媒体でも識別符号を読み取ることができ
て、信頼性や精度の点からも好ましい。
【0097】識別符号が文字情報の場合、読みとった画
像情報から文字を認識する文字認識機能を備えるとよ
い。識別符号がバーコードのように図形化されたもので
あれば、読取機構も簡単な構成で済み、文字認識機能が
不要なので好ましい。
【0098】識別符号検出手段150(発光部150a
と受光部150c)は、図3(a)のように記録媒体4
の搬送方向に対して記録ヘッド120よりも上流側に配
置し、記録媒体4が記録ヘッド120の記録位置に到達
する前に識別符号を検出するように構成すると好まし
い。
【0099】さらに、図3(b)のように、記録媒体4
が記録直前のタイミング合わせのためにレジストローラ
152aおよび152bに突き当てられて待機している
位置で、識別符号が検出できるように識別符号検出手段
(発光部150aと受光部150b)を配置すると、画
像記録方法の選択、および選択された画像記録方法に基
づく信号処理などを、記録媒体をヘッド位置まで搬送す
る間に行えるので、記録時間の短縮が出来て好ましい。
【0100】また、図4のように、識別符号検出手段1
50と記録ヘッド120を一体に構成し、記録ヘッド1
20のB方向の主走査に伴って識別符号検出手段150
も走査できるように構成してもよい。この場合、記録ヘ
ッド120の主走査方向に配列された識別符号(図4
)を簡単な構成で読み取ることができて好ましい。
【0101】また、図5のように記録媒体4の搬送方向
に平行な辺に沿って識別符号(図5)が配列されるよ
うにすれば、識別符号検出手段150を走査しなくて
も、記録媒体4のA方向の搬送に伴って識別符号の検出
ができるので好ましい。
【0102】ここで、本実施の形態例の特徴部分である
「記録媒体に対応する画像記録方法」について説明す
る。なお、ここで、記録媒体に対応する画像記録方法と
は、(1)記録媒体に対応して定められた、画像記録に
使用するインクの組合せ、(2)記録媒体に対応して定
められた画像処理方法、が該当する。
【0103】すなわち、画像記録方法選択手段151
は、識別符号検出手段150で識別された識別情報に基
づき、記録媒体の種類に応じて異なる画像記録方法を選
択するものである。
【0104】ここで、一例として、記録媒体の種類とし
て、透過記録媒体と反射記録媒体とを想定する。透過記
録媒体の場合は、シャーカステン上で透過光を観察する
ため、同じ見え方をさせるためには、反射光を観察する
反射記録媒体よりも高濃度に画像記録する必要がある。
このため、入力画像信号値と色材付着量との関係は、図
6(a)のようにする必要がある。
【0105】また、異なる画像記録方法を選択すると
は、上記(1)のように異なるインクの組み合わせを選
択して記録することが挙げられる。このインクの組み合
わせの例を表1に示す。
【0106】
【表1】
【0107】例えば表1のように、濃度の異なる4種類
のインク(光学濃度が小さい順にK1〜K4とする)を
用意し、反射記録媒体の場合にはK1〜K3を用い、透
過記録媒体ではK2〜K4を用いるように構成する(図
6(b)参照)。そして、この場合には、最終的な入力
画像信号値と濃度値とがリニアになるようにするための
画像処理手段110での画像処理の階調変換特性を1種
類で共通にしておく。このように、図6(c)の階調変
換特性と、図6(b)の画像記録時のインクの組み合わ
せの変更とで、最終的に図6(a)のような記録媒体の
種類(透過/反射)に応じた所望の特性が得られる。す
なわち、透過状態で観察する画像と反射状態で観察する
画像の見え方をより近づけることができる。
【0108】また、以上と同様の透過記録媒体と反射記
録媒体とを想定した場合(図7(a))に、使用するイ
ンクの組み合わせを共通にし(図7(b))、そのかわ
りに階調変換特性(画像処理)を変更する(図7
(c))ことでも、同様の効果が得られる。また、擬似
中間調表現方法やパラメータ、階調変換テーブルを変え
るなど、画像処理方法を変えるのも、記録媒体に対応す
る画像記録方法を選択することに相当する。
【0109】また、インクの組合せと画像処理の両方を
選択可能にすれば、図8に示すように、反射記録媒体と
透過記録媒体との違いだけでだけでなく、反射記録媒体
同士、透過記録媒体同士の微妙な特性の違いに対応して
最適な画像記録方法を容易に実現できる。
【0110】また、入力された医用画像情報に応じて複
数のセルから構成されるドットマトリクス内にドットを
形成して階調記録する場合、図9〜図11のように階調
レベルに対するドットパターンを複数記憶しておき、異
なるドットパターンを選択することも、異なる画像記録
方法(記録媒体に対応した画像記録方法)を選択する一
例である。
【0111】図9、図10、図11において、「○」は
同一箇所に1液滴、「◎」は同一箇所に2液滴のインク
を、画像記録装置が記録媒体4に対して吐出することを
示している。
【0112】図9は反射記録媒体に対して記録する際の
ドットパターンであり、表1に示した4種類の濃度のイ
ンクのうちインク1〜インク3を用いて32階調を表現
している。
【0113】図10は透過記録媒体に対して記録する際
のドットパターンであり、表1に示した4種類の濃度の
インクのうちインク2〜インク4を用いて32階調を表
現しているいる。すなわちこの場合、ドットパターンを
選択することにより、インクの組合せを選択したことに
もなる。
【0114】図11は透過記録媒体用ドットパターンの
別の例であり、表1に示した4種類の濃度のインクすべ
てを用いて32階調を表現している。図11の例では、
4種類の濃度のインクを用い、2×2のドットマトリク
ス内に最大8液滴吐出することによって、より高い透過
濃度、滑らかな階調性、優れた粒状性を実現することが
できる。しかし、インクの吐出量が多いために、記録媒
体のインク吸収量が十分でないと記録媒体の表面にイン
クが溢れて滲み、かえって画質が低下してしまう。
【0115】従って、記録媒体のインク吸収量の情報を
識別符号から得るようにして、図10と図11のドット
パターンを選択すると、記録媒体の特性に応じて最大限
の画質向上を実現できる。
【0116】次に、識別符号検出手段150で得られた
識別情報と画像記録方法との対応付けについて説明す
る。以下に示す表2は識別符号が記録媒体4の品種番号
を表し、品種番号に対して記録媒体の種類が対応づけら
れていることを示している。
【0117】
【表2】
【0118】この記録媒体の種類に応じて、インクの組
合せと階調カーブが対応づけられている。この対応関係
を画像記録方法情報格納部152に記憶しておき、検出
した品種番号と記憶された対応情報から画像記録方法を
選択する。ここで、それぞれの記録媒体における階調カ
ーブA/Bは、たとえば、図8における各記録媒体につ
いての2種類の階調カーブが該当する。
【0119】
【表3】
【0120】表3は識別符号が記録媒体の反射/透過の
区別(01/02)情報と記録媒体の吸収可能なインク量に
関する情報を有している例である。インク吸収量に関す
る情報は例えば標準仕様に対する割合で示すことができ
る。表3の「インク吸収量」の欄で「100」とあるのは
1.00倍を意味し、「180」が1.80倍を意味するように定
義しておき、そのインク吸収量に応じて画像記録方法を
選択すればよい。
【0121】表3の「ドットパターン」欄の(a)〜
(c)は図9〜図11に対応しており、同じ透過記録媒
体であってもインク吸収量に応じて異なるドットパター
ンを選択できる。なお、インク吸収量のかわりにインク
吸収層の厚さに関する情報を用いてもよい。
【0122】〈インクジェット記録媒体の説明〉ここ
で、記録媒体4についての説明を行う。ここでは、医用
インクジェット記録媒体のことを単に記録媒体と呼ぶこ
とにする。
【0123】本実施の形態例の記録媒体4は、液状イン
クにより実質的にモノクロ画像が描かれることを特徴と
する。図12のように、75〜250μmの厚さを有す
る無色又は青く着色した樹脂よりなる支持体4aの少な
くとも1面に空隙型インク吸収層4bを少なくとも1層
有する記録媒体であることが好ましい。実用上15×1
0cm以上の面積をもつシート状とし、図13のように
四角にアール状の切り欠き4dを持つことが好ましい。
【0124】また、厚さが75μmより薄いとシートが
垂れ下がり取り扱い難く、逆に250μmより厚くなる
と、重ねて持ち歩く時など、かなりの重量となる欠点が
ある。
【0125】従来用いられているX線フィルムは無色透
明又は青く着色してあるので、使用者が違和感を持たな
いように、本実施の形態例の記録媒体は無色又は青く着
色した樹脂からなる支持体を用いるのが好ましい。
【0126】また、本実施の形態例の記録媒体4は、図
12のように少なくとも1面に空隙型インク吸収層4b
を少なくとも1層有し、インク吸収層を持たない面は、
プリンタの機械搬送性や重ね置いたときにフィルム同士
が互いにくっつかないためのマット加工を施す層4cを
持つことが好ましい態様である。
【0127】本実施の形態例の記録媒体4は、インク吸
収層の空隙率を出来るだけ大きくし、また表面をマット
加工などして凹凸を生ぜしめることにより得ることがで
きる。
【0128】また、酸化チタンや酸化鉛のような白色金
属酸化物をインク吸収層或いはその下部の層に添加する
ことができる。支持体4aのインク吸収層4bを有する
側の反対側に層4cを設け、そこに酸化チタンや酸化鉛
のような金属酸化物を分散させること、また、インク吸
収層を支持体の両面に設けることもできる。
【0129】本実施の形態例の記録媒体の支持体の材質
としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル類、ニトロセルロース、セルロースアセテート等のセ
ルロースエステル類、さらにポリスルホン、ポリイミ
ド、ポリカーボネート等を用いることができる。また、
このシート状記録媒体4は青く着色されていることが好
ましい。この青い着色は、前記のように非画像部からの
過剰な透過光で眼を眩惑させないようにするためであ
り、また黒い画像をより好ましく見せる効果も得られ
る。それ故、シート状支持体の少なくとも1面にはイン
ク吸収層が設けられるため、記録媒体用支持体はコロナ
放電処理、火炎処理、紫外線照射処理などを施してイン
ク吸収層の接着性を向上させておく必要がある。
【0130】インク吸収層は空隙率40〜90%を有す
る三次元網目構造の層であることが好ましい。この三次
元網目構造が平均粒径20nm以下のシリカ微粒子あるい
は有機物微粒子と水溶性樹脂とから形成されており、か
つシリカ微粒子あるいは有機物微粒子と水溶性樹脂との
質量比が1.2:1〜12.1の範囲にあることが好ま
しい。
【0131】この場合、三次元網目構造の空隙を形成す
る細孔が5〜40nmの平均直径であり、空隙を形成する
細孔が0.3〜1ml/gの細孔容量を有する。シリカ
粒子は無機珪酸であり、その表面1nm2当たり2〜3
個のシラロール基を有し、三次元網目構造がシリカ微粒
子が凝集した10〜100nmの粒径を有する二次粒子の
連結により形成される鎖からなることが好ましい。
【0132】なお微粒子としては、例えばコロイダルシ
リカ、珪酸カルシウム、ゼオライト、カオリナイト、ハ
ロサイト、白雲母、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、酸化アルミニウム等を用いることができる。
【0133】また水溶性樹脂としては、ポリビニルアル
コールが好ましいが、他の水溶性樹脂の例としてはゼラ
チン他、特開平7−276789号公報などに開示され
ているものを挙げることができる。
【0134】インク吸収層は50〜500m2/gの比
表面積を有することが好ましい。また、シートを重ねた
時にシートとシートがくっつかなくするために、平均粒
径5〜100μmのマット粒子を表面に分散することが
好ましい。
【0135】帯電防止剤として、界面活性剤を添加する
こともできる。インク吸収層のない面においては、カー
ルを防止するためにゼラチン又は水溶性樹脂等を塗布す
ることができる。又、この層には帯電防止加工、くっつ
きを防止するマット加工、青く着色すること、また、酸
化チタン粒子、酸化亜鉛粒子など酸化金属粒子を添加す
ることもできる。
【0136】なお、記録媒体に医用画像を記録する場合
には、最高濃度部の拡散反射濃度または拡散透過濃度が
2.5以上、好ましくは3.0以上必要であり、それを
実現するためには記録媒体に多量のインクを付着させる
必要がある。しかし、記録媒体のインク吸収量が十分で
ないと、インクが記録媒体の表面に溢れて滲み、画質の
劣化につながる。空隙型のインク吸収層を支持体上に有
すると、吸収できるインク量が多いので十分な濃度を得
ることができるとともに、階調性に優れた画像が得られ
る。
【0137】また、本実施の形態の記録媒体には、イン
クジェット記録装置側で記録媒体に対応する画像記録方
法を選択するために、記録媒体に関する識別情報が識別
符号として付与されている。
【0138】記録媒体に記録された医用画像の診断に支
障をきたさないために、識別符号は記録媒体の端から10
mm以内の領域に付与されていることが好ましく、5mm以
内であると一層好ましい。
【0139】透過X線画像を読影するとき、短時間に多
数のフィルムを扱うことが多い。このとき、画像の表裏
が一目で分かるために、例えば図13のようにシートの
右肩にノッチnを入れて、表裏を簡単に識別することが
できることが好ましい。ノッチを用いて記録媒体の裏表
もしくは方向を識別して記録装置に設置すれば、識別符
号検出手段が存在する位置に識別符号が確実に到達でき
るように記録媒体を設置することができ、識別符号を確
実に読みとることができて好ましい。
【0140】また、ノッチを用いて記録媒体の裏表もし
くは方向を識別して記録装置に設置する場合、ノッチの
ある辺がヘッドから遠い位置になるように設置する方が
設置しやすいが、識別符号はヘッドにより近い位置にな
るように設置され、画像記録が開始される前に検出され
る必要があるので、前記識別符号は前記ノッチが設けら
れていない辺近傍に付与されていることが好ましい。
【0141】例えば図4のようにノッチが設けられてい
る辺と向かい合う辺近傍に識別符号(図4)が付与さ
れていると一層好ましい。また、図5のように記録媒体
4の搬送方向に平行な辺に沿って識別符号(図5)が
配列されるようにすれば、識別符号検出手段150を走
査しなくても、記録媒体4のA方向の搬送に伴って識別
符号の検出ができるので好ましい。
【0142】なお、この実施の形態例の記録媒体では、
識別情報としては、記録媒体の品種,各種特性,製造ロ
ット番号,製造元(あるいは販売元)に関する情報の少
なくとも一つを含むことで、以上説明した作用・効果を
得ることができる。
【0143】〈インクの説明〉また本実施の形態例にお
いては、複数のインクをそれぞれ独立に吐出させる手段
であるインクジェットヘッドを用い色調の異なる複数の
インクを吐出させて画像を形成することができる。ま
た、複数のインクをそれぞれ独立に吐出する手段である
インクジェットヘッドを用い、単色でそれぞれ濃度の異
なる複数のインクを吐出させて画像を形成することがで
きる。
【0144】インクジェットヘッドは例えばイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック
(K)の各インク別に用いられる。また、これらのイン
クを単独又は組み合わせて単色のインクで濃度が複数段
階、例えば2段階、3段階、4段階などのインク濃度毎
に別のインクジェットヘッドを用いてもよい。
【0145】インクの水に溶解または分散してなる色材
としては、顔料、水溶性染料、分散染料のいずれを用い
ても良い。顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料
が使用できる。例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮
合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロ
シアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキ
ノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チ
オインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ
顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料
型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔
料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カ
ーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
【0146】顔料の分散方法としては、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘ
ンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザ
ー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカ
ー等各種を用いることができる。また、顔料の分散を行
う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤とし
て、アニオン系、ノニオン系界面活性剤、または高分子
分散剤等が挙げられる。
【0147】本実施の形態例で用いられるインクは適切
な顔料の選択或いは公知の染料の組み合わせもしくは単
独種の染料を用いて黒色インクを調合することができ
る。水溶性染料としては、例えば酸性染料、塩基性染料
反応性染料が挙げられる。
【0148】黒色染料としては、CI(カラーインデッ
クス)ダイレクトブラック9、17、19、22、3
2、51、56、62、69、77、80、91、9
4、97、108、112、113、114、117、
118、121、122、125、132、146、1
54、166、168、173、199等が挙げられ
る。
【0149】本実施の形態例で用いられるインクは適切
な顔料の選択或いは公知の染料の組み合わせもしくは単
独種の染料を用いて黒色インクを調合することができ
る。例えば顔料ではカーボンブラックを用い、エチレン
グリコール類、界面活性剤又は防腐剤等を混合し、常温
で液体の水溶性である黒色インクが得られる。
【0150】染料を用いる場合ダイレクトブラック19
(DirectBlack19)、ダイレクトブラック
159、サーハーブラック1(Surfer Blac
k1)、アシッドブラック2(Acid Black
2)或いはCIフードブラック2などをエチレングリコ
ール、グリセリン、界面活性剤及び防腐剤等を添加した
溶液を調製することで常温で液体である水溶性黒色イン
クが得られる。ダイレクトブラック19(青色インク)
は適当量混合して色調の調整に用いたものである。
【0151】これらのインクを用いて濃度や色調の異な
るインクを組み合わせて、画像の濃度変化にそって色調
を微妙に変化させながら、広い濃度領域をカバーするこ
とが画像形成方法として好ましい。
【0152】色調の異なるインクを用いる場合は、色材
としてアシッドブルー9(AcidBlack9)、ア
シッドレッド52(Acid Red52)や94、ア
シッドイエロー23(Acid Yellow23)、
ダイレクトイエロー86(Direct Yellow
86)や142などが用いられる、その他、例えば特開
第2000−129182号公報に開示されているイン
クを用いることが好ましい実施態様である。
【0153】インクに用いる水溶性有機溶媒の例として
は、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブ
タノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタ
ノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオ
ール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル
類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレン
グリコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例え
ば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エ
チルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモル
ホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリ
エチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、
テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例え
ば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例え
ば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シ
クロヘキルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類
(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例
えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセト
ン等が挙げられる。
【0154】インクには必要に応じて界面活性剤を添加
してもよい。インクに好ましく使用される界面活性剤と
しては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレン
グリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピ
レンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、
アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチ
オン性界面活性剤が挙げられる。
【0155】インクにはこの他に防腐剤、防黴剤、pH
調整剤、粘度調整剤等を必要に応じて添加することも可
能である。
【0156】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、記録媒体に対して画像を記録する際に、記録媒体に
関する識別情報を表す識別符号が付与された記録媒体か
ら識別符号を読み取り、この識別符号に含まれる識別情
報に基づいて、記録媒体に対応する画像記録方法を選択
するようにしているため、記録媒体の種類に応じた画像
記録方法の選択を確実に行い、人為的なミスを防ぐとと
もに、記録媒体の種類に応じてよりきめ細かく画像記録
方法を選択可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の識別符号の読み取りの
様子を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態例の識別符号の読み取りの
様子を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の識別符号の読み取りの
様子を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の識別符号の読み取りの
様子を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例における記録媒体に対応
した画像記録方法の選択の処理の様子を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態例における記録媒体に対応
した画像記録方法の選択の処理の様子を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態例における記録媒体に対応
した画像記録方法の選択の処理の様子を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態例における記録媒体に対応
した画像記録方法の処理の様子を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態例における記録媒体に対
応した画像記録方法の処理の様子を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態例における記録媒体に対
応した画像記録方法の処理の様子を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態例における記録媒体を示
す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態例における記録媒体を示
す説明図である。
【符号の説明】
100 医用インクジェット記録装置 101 制御手段 110 画像処理手段 120 記録ヘッドユニット 130 搬送ローラ 140 記録ヘッド搬送手段 150 識別符号検出手段 151 画像記録方法選択手段 152 画像記録方法情報格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 7/00 B41J 3/04 103X Fターム(参考) 2C056 EA09 EB13 EB45 EB59 EC07 EC69 EC73 ED03 ED05 ED07 FA10 FB02 2C057 AF39 AH13 AJ02 AL21 AN01 CA04 CA05 CA07 2H086 BA11 BA15 BA19 BA21 BA51 3F048 AA05 AB01 BB05 BD07 CA06 DA01 DA06 DC13 DC14 EA06 EB39

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して画像を記録するインク
    ジェット記録装置であって、 記録媒体に関する識別情報を表す識別符号が付与された
    記録媒体から、前記識別符号を読み取る識別符号検出手
    段と、 前記識別符号検出手段により読みとられた識別符号に含
    まれる識別情報に基づいて、記録媒体に対応する画像記
    録方法を選択する選択手段とを有する、ことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 同一色調で濃度の異なる3種以上のイ
    ンクを用いて記録媒体に対して画像を記録するインクジ
    ェット記録装置であって、 記録媒体に関する識別情報を表す識別符号が付与された
    記録媒体から、前記識別符号を読み取る識別符号検出手
    段と、 前記識別符号検出手段により読みとられた識別符号に含
    まれる識別情報に基づいて、記録媒体に対応する画像記
    録方法を選択する選択手段とを有する、ことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記識別情報は、記録媒体の品種,特
    性,ロット番号,製造元に関する情報の少なくとも一つ
    を含む、ことを特徴とする請求項1または請求項2のい
    ずれかに記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体に対応する画像記録方法と
    は、記録媒体に対応して定められた、画像記録に使用す
    るインクの組合せである、ことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体に対応する画像記録方法と
    は、記録媒体に対応して定められた画像処理方法であ
    る、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記識別符号検出手段は前記識別符号を
    光学的に読み取る、ことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記識別符号検出手段は前記識別符号に
    よって生ずる反射光と透過光のいずれも検出できるよう
    に構成された、ことを特徴とする請求項6記載のインク
    ジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記識別符号検出手段は記録媒体に対し
    てインクを吐出するヘッドと一体的に設けられ、前記ヘ
    ッドの主走査方向の移動に応じて前記識別符号を読み取
    る、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記選択手段は、前記記録媒体が反射記
    録媒体であるか透過記録媒体であるかに応じて、対応す
    る画像記録方法を選択する、ことを特徴とする請求項1
    乃至請求項8のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記選択手段は、前記記録媒体が透過
    記録媒体である場合の色調に応じて、対応する画像記録
    方法を選択する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項
    8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記選択手段は、記録媒体のインク吸
    収特性に応じて、対応する画像記録方法を選択する、こ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 インクジェット記録装置に用いられる
    インクジェット記録媒体であって、 インクジェット記録装置側でインクジェット記録媒体に
    対応する画像記録方法を選択するために、インクジェッ
    ト記録媒体に関する識別情報が識別符号として付与され
    ている、ことを特徴とするインクジェット記録媒体。
  13. 【請求項13】 インクジェット記録装置に用いられる
    インクジェット記録媒体であって、 医用画像を記録するインクジェット記録装置側でインク
    ジェット記録媒体に対応する画像記録方法を選択するた
    めに、インクジェット記録媒体に関する識別情報が識別
    符号として付与されている、ことを特徴とするインクジ
    ェット記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記識別情報は、記録媒体の品種,特
    性,ロット番号,製造元に関する情報の少なくとも一つ
    を含む、ことを特徴とする請求項12または請求項13
    のいずれかに記載のインクジェット記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記識別符号は図形情報である、こと
    を特徴とする請求項12または請求項13のいずれかに
    記載のインクジェット記録媒体。
  16. 【請求項16】 インクジェット記録媒体の表裏もしく
    は方向を識別するためのノッチが設けられている、こと
    を特徴とする請求項12または請求項13のいずれかに
    記載のインクジェット記録媒体。
  17. 【請求項17】 インクジェット記録媒体の表裏もしく
    は方向を識別するためのノッチが設けられており、 前記識別符号は前記ノッチが設けられている辺とは異な
    る辺近傍に付与されている、ことを特徴とする請求項1
    2または請求項13のいずれかに記載のインクジェット
    記録媒体。
  18. 【請求項18】 インクジェット記録媒体の表裏もしく
    は方向を識別するためのノッチが設けられており、 前記識別符号は前記ノッチが設けられている辺と向かい
    合う辺近傍に付与されている、ことを特徴とする請求項
    12または請求項13のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記識別符号は、インクジェット記録
    媒体がインクジェット記録装置において記録時に搬送さ
    れる方向に平行な辺に沿って配列されている、ことを特
    徴とする請求項12または請求項13のいずれかに記載
    のインクジェット記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記識別符号は、インクジェット記録
    媒体の端部から10mm以内の領域に付与されている、こ
    とを特徴とする請求項12乃至請求項19のいずれかに
    記載のインクジェット記録媒体。
  21. 【請求項21】 支持体上に、画像記録のためにインク
    ジェット記録装置から与えられたインクを吸収するた
    め、空隙型のインク吸収層を有する、ことを特徴とする
    請求項12乃至19のいずれかに記載のインクジェット
    記録媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018094907A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 カシオ計算機株式会社 立体画像形成システム、及び立体画像形成プログラム

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