JP4120209B2 - 画像記録装置および医用画像記録装置ならびに医用画像システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像情報に基づいて記録媒体に記録あるいは表示を行う画像記録装置および医用画像記録装置ならびに画像の処理を行う医用画像システムに関し、更に詳しくは、医用画像撮影装置などの入力装置で得られた医用画像情報をインクジェット記録する画像記録装置および医用画像記録装置ならびに医用画像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩感光材料からなる放射線写真フィルムを使用しないで医用放射線画像情報を得る方法が工夫されるようになった。例えば、輝尽性蛍光体を主体とするイメージングプレートを用い、放射線画像を一旦蓄積後、励起光を用いて輝尽発光光として取り出し、この光を光電変換することによって画像信号を得る放射線画像読取装置(Computed Radiography、以後CRと略す)が普及してきている。
【0003】
また、最近では放射線蛍光体や放射線光導電体とTFTスイッチング素子などの2次元半導体検出器を組み合わせて放射線画像情報を読み取る装置(FlatPanel Detector、以下FPDと略す)も提案されている。
【0004】
さらに、X線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)や磁気共鳴画像形成装置(MRI装置)など単純X線撮影以外の放射線画像入力装置も普及している。これらの医用画像入力装置は画像情報をデジタル信号の形で提供することが多い。
【0005】
これらの医用画像を診断するに際には、透過記録媒体及び/または反射記録媒体に画像情報を記録してハードコピーの形で観察する方法が多く用いられている。医用画像情報を記録媒体に記録する医用画像記録装置としては、銀塩記録材料を用いた透過記録媒体上にレーザ露光することによって画像を記録する方式が良く用いられている。この方式によれば、モノクロ多階調の画像を優れた階調性で描写できるとともに、透過媒体に記録して透過光で観察することによって高い診断能が得られる。
【0006】
なお、最近ではインクジェット方式の記録装置を用いて医用画像を記録する可能性にも期待が寄せられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の医用画像記録装置は放射線画像入力装置で得られた画像情報をできるだけ忠実に表現することが好ましいが、実際には記録装置独自の画像のボケが生じてしまう。
【0008】
例えば、レーザ露光することによって画像を記録する方式においては、レーザビーム径がある大きさを持つことに起因する画像のボケが生じる。また、記録媒体に画素毎に熱を加えることによって画像を記録するいわゆるサーマル記録方式においては、サーマルヘッドが有限の大きさを持つこと、あるいは熱の広がりに起因する画像のボケが生じる。さらに、インクジェット方式においても、記録媒体上に形成されたインクドットの大きさや、インクの色剤が記録媒体の中や表面で滲んで広がることによる画像のボケが生じる。
【0009】
また、CRTや液晶ディスプレイなどの表示モニタにおいても、画像のボケは生じている。このような画像のボケは診断能の低下を招き、誤診につながる恐れがある。
【0010】
上記画像のボケは医用画像記録装置が異なればその程度が異なり、さらには同じ医用画像記録装置でも記録する画像濃度によってボケの度合いが異なる場合があり、安定した画質で診断することの妨げになっている。
【0011】
これらの画像のボケを小さくするためには、例えばレーザ露光方式ではレーザビーム径を小さくすれば良いが、光学系が高価になったり、ビーム径を小さくすると記録ムラが生じてかえって画質が低下するなどの問題があった。また、インクジェット方式においても、インクドット径を小さくするためには、吐出するインク液滴を小さくすれば良いが、そのための技術は難しく、また液滴を小さくすると記録速度が低下するという問題もあった。
【0012】
また、インクジェット方式で画像を記録する際には、記録する画像濃度によって記録媒体へのインク付着量が異なる場合がある。記録媒体へのインク付着量によって、記録媒体中の染料の移動しやすさが異なり、それによって滲みの度合い、すなわち鮮鋭性特性が異なる。従って、記録する画像濃度によって鮮鋭性が異なり、安定した画質が得られないという問題もあった。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡便な方法でボケの無い診断能の高い画像を記録できる画像記録装置および医用画像記録装置を提供することにある。
【0014】
さらに、記録する画像の濃度の違いや画像記録装置及びまたは画像表示装置の違いによらず、安定した画質の画像を提供可能な医用画像システムを実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上述した課題を解決する本発明は、以下に述べるものである。
(1)請求項1記載の発明は、入力された画像情報に基づいて医用画像を記録表示させる医用画像システムであって、入力された画像情報に基づいて医用画像を記録する、互いに周波数特性の異なる複数の画像記録装置と、前記互いに周波数特性の異なる複数の画像記録装置で記録された画像の周波数特性が略等しくなるように、画像を記録表示する画像記録装置の周波数特性に応じて異なる周波数強調処理を実行する画像処理手段を備えることを特徴とする医用画像システムである。
【0018】
2)請求項2記載の発明は、上記(1)において、画像情報を入力する複数の画像入力装置を有し、前記画像処理手段は、画像入力装置に応じて、入力された画像情報に対して異なる周波数強調処理を行うことを特徴とする
【0028】
)請求項記載の発明は、上記()〜()において、前記画像処理手段は、画像を記録する記録媒体の種類に応じて異なる周波数強調処理を行う。この場合、インクジェットの場合、記録媒体のインク吸収容量や吸収速度によって、インク滲みによる鮮鋭性低下度合いが異なるために有効である。例えば膨潤タイプと空隙タイプで異なる処理を実行することができる。
【0029】
)請求項記載の発明は、上記()において、記録媒体の種類と異なる周波数強調処理の条件を対応付けて記憶する記憶手段を有する、ことを特徴とする。
【0030】
)請求項記載の発明は、上記()〜()において、前記画像処理手段は、画像を記録する際に使用するインクの種類に応じて異なる周波数強調処理を行う。
【0031】
ここで、インクジェットの場合、インクの物性によって、インク滲みによる鮮鋭性低下度合いが異なるために有効である。
)請求項記載の発明は、上記()において、インクの種類と異なる周波数強調処理の条件を対応付けて記憶する記憶手段を有する、ことを特徴とする。
【0032】
)請求項記載の発明は、上記()〜()において、前記画像処理手段は、記録する画像の濃度によって異なる周波数強調処理を行う。
【0033】
ここで、例えばCT画像は弱い処理でCR画像は強い処理、あるいは同じCR画像であっても乳房画像は強い処理でその他は弱い処理などとすると有効である。
【0039】
なお、以上の(1)において、例えば、銀塩ドライ現像の画像記録装置と、モノクロインクジェット方式の画像記録装置などで異なる周波数強調処理を実行する。この結果、記録する画像の濃度の違いや画像記録装置及びまたは画像表示装置の違いによらず、安定した画質の画像を提供できる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施の形態に記載された具体例に限定されるものではない。
【0046】
〈医用画像記録装置の全体構成〉
図1は医用画像記録装置の画像記録に関する機能ブロックを説明するブロック図である。この実施の形態例の医用画像記録装置100は、インクの吐出により画像記録を行う記録手段5として、記録ヘッドユニット120を有している。
【0047】
制御手段101は本実施の形態例の医用画像記録装置100の各部を制御する。また、制御手段101は、本実施の形態例の特徴である制御として、該医用画像記録装置、記録媒体、あるいは、記録に使用するインクに起因する記録画像の鮮鋭性低下を補正する周波数強調処理を行う際の制御も行う。
【0048】
110は外部の医用撮影装置やストレージ装置からの画像信号が入力され、必要な画像処理を実行する画像処理手段である。なお、本実施の形態例の特徴である画像処理として、該医用画像記録装置、記録媒体、あるいは、記録に使用するインクに起因する記録画像の鮮鋭性低下を補正する周波数強調処理を行う。
【0049】
また、外部からの画像信号の入力は、各種ネットワークを介したものであってもよい。この画像処理手段110で処理された画像信号が制御手段101に送られる。
【0050】
記録ヘッドユニット120には、4種類のそれぞれ濃度の異なる黒インクK1〜K4の記録ヘッド120a〜120dが一列に設けられており、制御手段101がら画像信号に応じた記録ヘッド制御信号が供給されている。これらの記録ヘッド120a〜120dは、一体化されていてもよいし、個別に設けられていてもよい。このように、4種類の異なる黒インクを用いて画像を形成することで、医療用診断もしくは参照を目的とする画像として、一層高画質、多階調の画像を得ることができる。多階調が要求される医療用の画像を作成するためには、少なくても3〜4種類の濃度の異なる黒インクを使用することが望ましい。なお、医用画像記録装置特有の筋ムラを解消するためには、記録ヘッドから記録面に対してまんべんなくインクを吐出する必要があり、その結果、インク吸収量の増加に伴い、インク受像層を厚くしなければならない。インク受像層を厚くすると、記録面表面に傷が発生しやすくなり、一層記録媒体の取り扱いに注意しなければならない。
【0051】
インクジェットヘッドのインク射出機構はピエゾ効果を用いたものでも、瞬時にインクを加熱したとき生ずる気泡(バブル)形成の力を用いたインクジェット方式でもよい。ノズル孔は64〜512個程度が医療用インクジェットとして適切である。インク滴の飛翔速度は2〜20m/sが好ましく、射出1滴のインク量は1〜50ピコリットルが好ましい。
【0052】
130は記録媒体4を主走査方向に搬送する搬送ローラである。140は、記録ヘッドを副走査方向に搬送する記録ヘッド搬送手段である。ここで、搬送ローラ130は、記録媒体搬送信号に基づき、記録媒体4を矢印A方向へ搬送する。また、この記録媒体4の搬送方向に対して直行する方向Bに移動可能に、記録ヘッドユニット120を移動させる記録ヘッド搬送手段140が配置されている。
【0053】
ここで、記録ヘッド搬送手段140はヘッド搬送信号に基づき記録ヘッドユニット120を有を矢印B方向へ移動させ、各記録ヘッド120a〜120dは記録ヘッド制御信号に基づき記録媒体4上に画像を形成する。制御手段101には、画像処理手段110から画像信号が送られ、この画像処理手段110には、外部の撮影装置やストレージ装置からの画像信号が入力される。なお、画像処理手段に対する入力はネットワークを介したものであってもよい。
【0054】
〈記録媒体の説明〉
本実施の形態例の記録媒体は、液状インクにより実質的にモノクロ画像が描かれることを特徴とする。実用上15×10cm以上の面積をもつシート状とし、四角にアール状の切り欠きをもち、75〜250μmの厚さを有する無色又は青く着色した樹脂よりなる少なくとも1面に空隙型インク吸収層を少なくとも1層有する記録媒体であることが好ましい。
【0055】
また、厚さが75μmより薄いとシートが垂れ下がり取り扱い難く、逆に250μmより厚くなると、重ねて持ち歩く時など、かなりの重量となる欠点がある。
【0056】
従来用いられているX線フィルムは無色透明又は青く着色してあるので、使用者が違和感を持たないように、本実施の形態例の記録媒体は無色又は青く着色した樹脂からなる支持体を用いるのが好ましい。
【0057】
また、本実施の形態例の記録媒体は、少なくとも1面に空隙型インク吸収層を少なくとも1層有し、インク吸収層を持たない面は、プリンタの機械搬送性や重ね置いたときにフィルム同士が互いにくっつかないためのマット加工を施す層を持つことが好ましい態様である。
【0058】
本実施の形態例の記録媒体は、インク吸収層の空隙率を出来るだけ大きくし、また表面をマット加工などして凹凸を生ぜしめることにより得ることができる。また、酸化チタンや酸化鉛のような白色金属酸化物をインク吸収層或いはその下部の層に添加することができる。
【0059】
支持体のインク吸収層を有する側の反対側に層を設け、そこに酸化チタンや酸化鉛のような金属酸化物を分散させること、また、インク吸収層を支持体の両面に設けることもできる。
【0060】
本実施の形態例の記録媒体の支持体の材質としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類、ニトロセルロース、セルロースアセテート等のセルロースエステル類、さらにポリスルホン、ポリイミド、ポリカーボネート等を用いることができる。また、このシート状記録媒体は青く着色されていることが好ましい。この青い着色は、前記のように非画像部からの過剰な透過光で眼を眩惑させないようにするためであり、また黒い画像をより好ましく見せる効果も得られる。それ故、シート状支持体の少なくとも1面にはインク吸収層が設けられるため、記録媒体用支持体はコロナ放電処理、火炎処理、紫外線照射処理などを施してインク吸収層の接着性を向上させておく必要がある。
【0061】
インク吸収層は空隙率40〜90%を有する三次元網目構造の層であることが好ましい。この三次元網目構造が平均粒径20nm以下のシリカ微粒子あるいは有機物微粒子と水溶性樹脂とから形成されており、かつシリカ微粒子あるいは有機物微粒子と水溶性樹脂との質量比が1.2:1〜12.1の範囲にあることが好ましい。
【0062】
この場合、三次元網目構造の空隙を形成する細孔が5〜40nmの平均直径であり、空隙を形成する細孔が0.3〜1ml/gの細孔容量を有する。
シリカ粒子は無機珪酸であり、その表面1nm当たり2〜3個のシラロール基を有し、三次元網目構造がシリカ微粒子が凝集した10〜100nmの粒径を有する二次粒子の連結により形成される鎖からなることが好ましい。
【0063】
なお微粒子としては、例えばコロイダルシリカ、珪酸カルシウム、ゼオライト、カオリナイト、ハロサイト、白雲母、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化アルミニウム等を用いることができる。
【0064】
また水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコールが好ましいが、他の水溶性樹脂の例としてはゼラチン他、特開平7−276789号公報などに開示されているものを挙げることができる。
【0065】
インク吸収層は50〜500m/gの比表面積を有することが好ましい。また、シートを重ねた時にシートとシートがくっつかなくするために、平均粒径5〜100μmのマット粒子を表面に分散することが好ましい。
【0066】
帯電防止剤として、界面活性剤を添加することもできる。
インク吸収層のない面においては、カールを防止するためにゼラチン又は水溶性樹脂等を塗布することができる。又、この層には帯電防止加工、くっつきを防止するマット加工、青く着色すること、また、酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子など酸化金属粒子を添加することもできる。
【0067】
透過X線画像を読影するとき、短時間に多数のフィルムを扱うことが多い。このとき、画像の表裏が一目で分かるために、例えばシートの右肩にノッチを入れて、表裏を簡単に識別することができることが好ましい。
【0068】
〈インクの説明〉
また本実施の形態例においては、複数のインクをそれぞれ独立に吐出させる手段であるインクジェットヘッドを用い色調の異なる複数のインクを吐出させて画像を形成することができる。また、複数のインクをそれぞれ独立に吐出する手段であるインクジェットヘッドを用い、単色でそれぞれ濃度の異なる複数のインクを吐出させて画像を形成することができる。
【0069】
すなわち、これらのインクを単独又は組み合わせて単色のインクで濃度が複数段階、例えば2段階、3段階、4段階などのインク濃度毎に別のインクジェットヘッドを用いてもよい。たとえば、モノクロの画像形成の場合、K1、K2、K3、K4のインクを用いることができる。また、カラーの画像を形成するのであれば、インクジェットヘッドは例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各インク別に用いられる。
【0070】
インクの水に溶解または分散してなる色材としては、顔料、水溶性染料、分散染料のいずれを用いてもよい。
顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
【0071】
顔料の分散方法としては、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等各種を用いることができる。また、顔料の分散を行う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤として、アニオン系、ノニオン系界面活性剤、または高分子分散剤等が挙げられる。
【0072】
本実施の形態例で用いられるインクは適切な顔料の選択或いは公知の染料の組み合わせもしくは単独種の染料を用いて黒色インクを調合することができる。
水溶性染料としては、例えば酸性染料、塩基性染料反応性染料が挙げられる。
【0073】
黒色染料としては、CI(カラーインデックス)ダイレクトブラック9、17、19、22、32、51、56、62、69、77、80、91、94、97、108、112、113、114、117、118、121、122、125、132、146、154、166、168、173、199等が挙げられる。
【0074】
本実施の形態例で用いられるインクは適切な顔料の選択或いは公知の染料の組み合わせもしくは単独種の染料を用いて黒色インクを調合することができる。
例えば顔料ではカーボンブラックを用い、エチレングリコール類、界面活性剤又は防腐剤等を混合し、常温で液体の水溶性である黒色インクが得られる。
【0075】
染料を用いる場合ダイレクトブラック19(DirectBlack19)、ダイレクトブラック159、サーハーブラック1(Surfer Black1)、アシッドブラック2(Acid Black2)或いはCIフードブラック2などをエチレングリコール、グリセリン、界面活性剤及び防腐剤等を添加した溶液を調製することで常温で液体である水溶性黒色インクが得られる。ダイレクトブラック19(青色インク)は適当量混合して色調の調整に用いたものである。
【0076】
これらのインクを用いて濃度や色調の異なるインクを組み合わせて、画像の濃度変化にそって色調を微妙に変化させながら、広い濃度領域をカバーすることが画像形成方法として好ましい。
【0077】
色調の異なるインクを用いる場合は、色材としてアシッドブルー9(AcidBlack9)、アシッドレッド52(Acid Red52)や94、アシッドイエロー23(Acid Yellow23)、ダイレクトイエロー86(Direct Yellow86)や142などが用いられる、その他、例えば特開第2000−129182号に開示されているインクを用いることが好ましい実施態様である。
【0078】
インクに用いる水溶性有機溶媒の例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
【0079】
インクには必要に応じて界面活性剤を添加してもよい。インクに好ましく使用される界面活性剤としては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
【0080】
インクにはこの他に防腐剤、防黴剤、pH調整剤、粘度調整剤等を必要に応じて添加することも可能である。
〈医用画像記録装置の動作説明〉
本実施の形態例の医用画像記録装置は、当該医用画像記録装置による鮮鋭性低下を補正する画像処理手段110を有する(図1参照)。この画像処理手段110における画像処理としては、いわゆる周波数強調処理を用いることができる。この周波数強調処理による補正の結果、入力された画像信号の持つ特性と記録された画像の特性が略等しくなることが、入力された画像データの周波数特性を忠実に再現できて好ましい。
【0081】
以下、図2を用いて説明する。この図2において、横軸は空間周波数、縦軸は周波数応答特性を表すSWTF(矩形波レスポンス関数、詳細は後述する)である。
【0082】
画像記録装置に入力される画像信号が図2(a)に示すような周波数特性を有していた場合、記録されたハードコピーの周波数特性(図2(b))も画像記録装置に入力される画像信号の周波数特性を出来るだけ忠実に反映する(周波数特性が略等しい)ことが好ましい。しかしながら、画像記録装置の周波数応答特性が図2(b)の「未補正」のような特性を有していると、記録されたハードコピーの周波数特性は図2(c)の「未補正」のように画像記録装置に入力される画像信号の周波数特性よりも劣ってしまう。そこで、図2(b)の「補正あり」のように画像記録装置の周波数応答が略1になるように補正することによって、記録されたハードコピーの周波数特性は図2(c)の「補正あり」のように画像記録装置に入力される画像信号の周波数特性を忠実に反映することができる。
【0083】
実際にはすべての空間周波数にわたって忠実に反映することは難しい場合もあるが、画像診断に重要な被写体の情報は3.0cycles/mm以下の空間周波数成分が大部分であるので、3.0cycles/mm以下の空間周波数成分が忠実に反映できれば良い。すなわち、図2(b)の「補正あり」のように画像記録装置の周波数応答が3.0cycles/mm以下の空間周波数において略1(0.95〜1.05)であることが好ましい。
【0084】
次に、画像記録装置の周波数特性の補正について説明する。図2(e)に示す画像記録装置の「未補正」の周波数応答特性をあらかじめ測定しておき、それを相殺するように、画像処理手段が図2(d)に示す特性の周波数強調処理を画像記録装置に入力される画像信号に対して施すように設定しておく。この画像処理された信号に基づいて、画像記録装置で画像を記録することによって、記録された画像は、あたかも図2(f)に示すような「補正あり」の画像記録装置で画像を記録したのと同じ周波数特性を有するのである。
【0085】
また、記録する画像濃度によって異なる鮮鋭性特性を有する本実施の形態例の画像記録装置においては、記録する画像濃度によって異なる周波数強調処理を行い、濃度によらずに略等しい鮮鋭性特性を有するように補正することを特徴とする。
【0086】
特にインクジェット方式の記録装置では、下記の理由により記録濃度が高いほど高周波で鮮鋭性が劣る特性を有する場合があり、記録する画像濃度が高いほど、周波数が高いほど強調度の強い画像処理を行うことが好ましい。
【0087】
インクジェット方式で医用の透過画像を記録する際には、高い透過濃度を実現するために、特に高濃度領域において多量のインクを記録媒体に吐出する必要がある。記録媒体へのインク付着量が多いと、インク中の大部分を占める溶媒量も増える。特に空隙型の記録媒体の場合、溶媒を多く含有するとインク中の染料が記録媒体中を移動しやすくなり、インクの滲みが発生する。その結果、低濃度領域よりも高濃度領域の方が鮮鋭性が低下するという問題が生じていた。
【0088】
また、高濃度のインクを吐出するヘッドのノズル径を大きくしたり、高濃度のインクほど滲み易い物性を持たせるなどして、高濃度のインクほどドット径を大きくすると、高濃度領域の粒状性悪化を防ぐことができて好ましい。この場合も、たとえ記録媒体に吐出するインク量は濃度によらずに一定であっても、低濃度領域より高濃度領域の方が鮮鋭性が低下する問題が生ずる。
【0089】
以上のように、記録濃度が高いほど鮮鋭性が劣る特性を有することによって、鮮鋭性以外の透過濃度や粒状性などの特性を向上できるという利点を活かしつつ、画像処理によって鮮鋭性の劣化を補正することによって、画像濃度、粒状性、鮮鋭性のいずれの特性も良好に維持されるので好ましい。
【0090】
また、サーマルヘッドを用いた記録方式においても、記録する画像濃度が高いほど記録媒体に与える熱量が増し、熱の拡散による画像のボケが生じやすいので、記録する画像濃度が高いほど強調度の強い画像処理を行うことが好ましい。
【0091】
以下、図3を用いて説明する。図3(a)から(c)の横軸は空間周波数、縦軸は周波数応答特性を表すSWTFである。図3(b)は画像記録装置の周波数応答特性が記録濃度0.5、1.5、2.5でそれぞれ異なり、記録濃度が高いほど鮮鋭性が劣る場合の例である。このような場合、画像処理手段によって行われる周波数強調処理は図3(a)のように、記録濃度が高いほど強調度が強くなるように設定しておく。この設定された処理条件は記憶装置(図示せず)に記憶しておくことが好ましい。このような処理を行うことによって、図3(c)のように記録濃度によらずに略等しい周波数応答特性を有する画像記録装置で画像を記録したのと同様の結果になる。ここでも、「補正あり」の画像記録装置の周波数応答が3.0cycles/mm以下の空間周波数において濃度によらず略等しいことが好ましく、さらに応答特性が略1(0.95〜1.05)であると一層好ましい。
【0092】
図3(d)〜(f)は、横軸を透過拡散濃度、縦軸を空間周波数3.0cycles/mmにおけるSWTFとして表したものである。記録する画像濃度が高いほど鮮鋭性が低い特性を有する画像記録装置において、記録する画像濃度が高いほど強調度の強い処理を行うことによって、記録する画像濃度によらずに一定の鮮鋭性特性を有する画像記録装置で画像を記録したのと同様であることがわかる。
【0093】
なお、上記説明で、画像記録装置の周波数応答特性とは、必ずしも記録ヘッドや制御方法など画像記録装置本体に起因する特性に限るものではなく、インクや記録媒体の物性などに起因する特性も含むものとする。
【0094】
上記説明では周波数応答特性をSWTF(矩形波レスポンス関数)で表しているが、MTF(モジュレーション伝達関数または変調伝達関数)で表しても、動作や効果は同様である。以下、SWTFとMTFとについて説明する。
【0095】
図9(a)の鮮鋭性評価用テストパターン画像1100は、鮮鋭性評価のためのテストパターン画像である。ここで示した鮮鋭性評価とは、前記SWTF或いはMTFを求めることに相当する。鮮鋭性評価用テストパターン画像1100は最も空間周波数の低い正規化部分1200と、その他の各空間周波数をもつ被正規化部分1300を有する。鮮鋭性評価用テストパターン画像1100の正規化部分1200或いは被正規化部分1300には、記録装置の主走査方向(書き込み方向)に対して所定間隔で並んだバーの集まりが形成されている。以降はこのバーの集まりをチャート要素、このチャート要素の集まりをチャートと呼ぶことにする。
【0096】
SWTFとは、別名矩形波レスポンス関数と呼ばれているものであり、一般的に以下の方法で算出される。まず、矩形波チャートに対応する画像データを作成し、その画像データに基づいて記録装置により画像を記録させると、矩形波チャート画像が得られる。例えば、N個のチャート要素を有する矩形波チャート画像において、空間周波数が低い順にチャート要素に番号を付けると、i=1は正規化空間周波数、i=2〜Nは被正規化空間周波数に相当する。i番目のチャート要素(i=1〜N)のプロファイルが有するピークの一部を平均し、ハイレベルにおける濃度DHi、ローレベルにおける濃度DLiを求める。この2つの値を用いて記録装置のレスポンスを表すコントラストCi=(DHi−DLi)/(DHi+DLi)を求める。正規化部分では極めて低周波のため、画像の鮮鋭性の劣化が起こらない程度とする。被正規化部分のコントラストを正規化コントラストで割った値、すなわちコントラスト比SWTF(ui)=Ci/C1をもってSWTF(ui)とする。なお、uiはi番目のチャート要素が有する空間周波数を表す。
【0097】
また、MTFは、別名モジュレーション伝達関数と呼ばれているもので、正弦波レスポンスの空間周波数特性に相当する。矩形波チャートを用いてMTFを算出する方法について説明する。前述の方法により求めたSWTF(ui)のN点のプロットを基に滑らかな近似曲線SWTF(u)を作成し、コルトマンの式を用いてMTF(u)に換算する。式の詳細に関して、例えば「放射線画像情報工学(1)」(内田、金森、稲津著:日本放射線技術学会編)p167−172に記載されている。
【0098】
周波数強調処理の方法としては、ボケマスク処理、画像信号をフーリエ変換して周波数空間でフィルタ処理した後に逆フーリエ変換する方法などが挙げられる。ここではいわゆるボケマスク(非鮮鋭マスク)処理について説明する。
【0099】
周波数強調処理では、例えば、以下の式に示すボケマスク処理によって鮮鋭度を制御できる。なお、この制御は、特開昭55−163472号公報や特公昭62−62373号公報や特公昭62−62376号公報などで示される方法を応用することが可能である。
【0100】
Sout=Sorg+F(Sorg−Sus)
なお、Soutは処理後の画像データ、Sorgは周波数強調処理前の画像データ、Susは周波数強調処理前の画像データを平均化処理等によって求められた非鮮鋭データ、F(Sorg−Sus)は補正量でありSorg−Susの関数である。なお、ここではSorgの値が大きいほど記録される画像濃度が高い場合について説明する。
【0101】
この周波数強調処理では、例えば関数F(Sorg−Sus)がβ×(Sorg−Sus)なる関数形で与えられる。ここで、強調係数βは図4に示すようにSorgの関数である。このように強調係数βをSorgの増加に伴って変化させることによって、濃度によって異なる周波数強調処理を行うことができる。図4の例では基準値S1からS2の間でほぼ線形に単調増加するので、記録する画像濃度が高いほど強い強調処理を行うことができる。なお、βはSusの関数としても良い。βがSorgあるいはSusによらず一定であれば、記録する画像濃度によらずに強調度は一定である。
【0102】
また図5の実線で示すように、低濃度を強調する場合には基準値S1〜値「A」までのβが最大とされて、値「B」〜基準値S2まで最小とされる。また値「A」〜値「B」までは、βがほぼ線形に変化される。高濃度を強調する場合には破線で示すように、基準値S1〜値「A」までのβが最小とされて、値「B」〜基準値S2まで最大とされる。また値「A」〜値「B」までは、βがほぼ線形に変化される。なお、図示せずも中濃度を強調する場合には値「A」〜値「B」のβが最大とされる。このように周波数強調処理では、関数Fによって任意の濃度部分の鮮鋭度を制御することができる。
【0103】
上記の例では、強調係数βをSorgまたはSus(記録する画像濃度)に応じて変化させることで異なる周波数強調処理を行っているが、記録する画像濃度に応じて異なる周波数強調処理を行う方法はこれに限られるものではない。例えば、Susを求める時のマスクサイズをSorg(記録する画像濃度)に応じて変えても良い。マスクサイズを変えることによって、強調される空間周波数や強調量を変えることができる。
【0104】
なお、本実施の形態例では、上述した公知例に記載されたボケマスク処理を単にそのまま使用したものではない。公知例との違いを図10を用いて説明する。ここで、図10(a)〜(f)は、横軸が透過拡散濃度、縦軸が3.0cycles/mmにおけるSWTFである。
【0105】
また、図10(a)は画像記録装置に入力される画像の周波数特性であり、画像濃度が高いほどSWTFが高い特性を有している。
ここで透過拡散濃度は、作成した評価用画像の濃度が略均一な部分の平均濃度を濃度計PDA−65(コニカ株式会社製)を用いて測定した。平均濃度とは、前記濃度計を用いて任意の異なる5箇所の地点における拡散濃度測定を行い、その測定した濃度の平均値を指す。
【0106】
上述の公知例において、βが図4のような単調増加をする画像処理を施した結果、このように画像濃度が高いほど鮮鋭性の高い画像が得られるのである。公知例の画像処理は元々の画像情報の鮮鋭性や粒状性の特性に適した画像処理を施すものであって、その結果は記録されたハードコピーに忠実に反映されるべきものである。
【0107】
ところが、図10(b)の「未補正」のように、記録する濃度が高いほど周波数応答特性の劣る画像記録装置で画像を記録すると、図10(c)の「未補正」のような周波数特性となってしまい、画像濃度が高いほど鮮鋭性が高いという意図した通りのハードコピーにはならなくなってしまう。それにもかかわらず、上記公知例ではこのような画像記録装置によって生ずる周波数特性の変化までは想定していない。
【0108】
本実施の形態例はそのような問題点をも解決するものであって、画像記録装置の周波数特性に応じた周波数処理を行う画像処理手段を有していることを特徴としているのである。
【0109】
従って、もともとの画像情報の鮮鋭性や粒状性の特性を考慮して、画像濃度が高いほどSWTFが高い特性を有することが好ましい場合には、まず画像入力装置またはそれに接続される画像処理装置で、画像濃度が高いほど強調度の強い処理を行った上で、本実施の形態例の画像記録装置に入力された時点で、さらに画像濃度が高いほど強調度の強い処理を施すことになる。
【0110】
もともとの画像情報の鮮鋭性や粒状性の特性を考慮した周波数強調処理と、画像記録装置による鮮鋭性劣化を補正するための周波数強調処理では、その目的が異なるために、強調度や強調すべき周波数帯も異なるので、上記公知例の周波数強調処理と本実施の形態例の周波数強調処理とでは技術的思想が異なるのである。
【0111】
たとえば、特開昭55−163472号公報記載のものでは、非鮮鋭マスクとして、0.5〜0.01cycles/mmの超低周波数領域で変調伝達関数が0.5以下である非鮮鋭マスクが好ましいとされている。これは、0.5〜0.01cycles/mmの超低周波数領域において強調が行われるのが好ましいことを意味する。
【0112】
しかし、画像記録装置において、0.5〜0.01cycles/mmの超低周波数領域で応答特性が劣化することはなく、本実施の形態例の周波数強調処理においては、0.5〜0.01cycles/mmの超低周波数領域で強調が行われる必要はなく、もっと周波数の高い領域での強調が必要である。たとえば、非鮮鋭マスクとして、0.5〜0.01cycles/mmの超低周波数領域で変調伝達関数またはSWTFが0.6以上で、2.0〜4.0cycles/mmの空間周波数領域で変調伝達関数またはSWTFが0.4以下である非鮮鋭マスクが好ましい。
【0113】
インクジェット方式の医用画像記録装置においては、記録媒体のインク吸収容量や吸収速度の違いによって、インク滲みによる鮮鋭性低下度合いが異なる。例えば、膨潤タイプと空隙タイプで異なる鮮鋭性特性を有する。そこで、用いる記録媒体の種類に応じて異なる周波数強調処理を行うことが好ましい。
【0114】
また、同じ空隙タイプの記録媒体であってもインク吸収容量やインク吸収速度が異なるので、その場合は異なる処理を行うことが好ましい。
記録媒体の種類と異なる周波数強調処理の条件を対応づけて記憶する記憶手段を有し、記憶された対応関係に基づいて画像処理を実施することが好ましい。例えば、前述のボケマスク処理における強調係数βの異なる関数形をβ1、β2、β3とすると、表1に示すようなテーブルを記憶しおけばよい。
【0115】
【表1】
Figure 0004120209
【0116】
インクの記録媒体への吸収速度を求める方法として最も一般的な方法は、Bristow法により吸収係数Kaを求める方法である。なお、吸収係数とは、紙パルプ技術協会の規格であるJ.TAPPI紙パルプ試験法NO.51−87、紙及び紙板の液体吸収性試験方法、いわゆるBristow法に従って測定される数値である。
【0117】
ここで、Bristow法について簡単に説明する。このBristow方法は、短時間における記録媒体の液体吸収挙動を測定する方法であって、その原理は、既知量の液体を添加したヘッドボックスを、任意の一定速度で移動している試験片に接触させ、スリットを通して紙面に液を完全に吸収させるものである。液体の転移量Vは、ヘッドボックスへの液体添加量をXμl、紙面に転移し終わるまでに液体が残した転移跡の長さ(トレース長)をAmmとすると、液体の転移量V(ml/m)={X(μl)×1000}÷{A(mm)×スリット長さ(mm)}で表わされる。また吸収時間Tは、スリット幅と試験片の移動速度から、吸収時間T(ms)={スリット幅(mm)×1000}÷{紙の移動速度(mm/s)}で示される接触時間で定義される。吸収時間と液体の転移量より、極く短時間での紙及び板紙の吸収特性を知ることができる。
【0118】
図8は、典型的なBristow吸収特性を表す特性図である。吸収時間の平方根に対して、転移量をプロットすると、一般的には図8のような吸収曲線及び吸収式が得られる。而して転移量と吸収時間との関係は式V=Vr+Ka√(T−Tw)(ここで、Vは、転移量(ml/m)を、Vrは、粗さ指数(ml/m)を、Kaは吸収係数(ml/m・√ms)を、Tは、吸収時間(ms)を、Twは、濡れ時間(ms)を表わす)で示される。ここで粗さ指数Vrは液体の浸透には全く無関係であり、表面の凸凹等によるものである。吸収係数Kaは吸収の速さを表わす指標であり、液体と紙の接触角、紙表面の毛管半径、液体の粘度及び表面張力に関係する。濡れ時間Twは、液体と紙の接触角が大きいときに観察されるもので、液体が紙繊維の表面を濡らしてから吸収が始まるまでの時間である。
【0119】
インク吸収係数Kaは、記録媒体表面の状態、インクの物性、それにインクと記録媒体との濡れ性によって決定され、Kaが大きいほどインクの吸収速度は速く、小さいほどインクの吸収速度が遅いと判断される。インクの吸収速度を判断するときには吸収係数Kaを指標とすれば充分である。
【0120】
なお、インク吸収容量は、前記Bristow法における吸収時間Tが十分大きな時の液体移転量Vとして定義できる。例えば、吸収時間T(ms)の平方根が40〜50におけるVの平均値で表される。
【0121】
記録媒体の種類を検出する方法としては、予め記録媒体4に識別符号を付与しておき、センサなどにより記録媒体4の識別符号を読みとることにより対処できる。この場合、たとえば、記録媒体の品種、ロット、記録特性、製造元など、記録媒体の種類を区別するための識別情報を用いることができる。特に透過記録媒体か反射記録媒体かの違い、記録媒体の反射濃度及び又は透過濃度の違い、記録媒体の色調の違い(例えばブルーベースの透過記録媒体かクリアベースの透過記録媒体かの違い)、記録媒体のインク吸収特性の違い、などを識別できる情報であることが好ましい。この場合、上記識別情報を符号化したものを、記録媒体上に付与しておく。例えば、数字、アルファベットとそれらの組合せを用いることができる。また、バーコードのように図形情報化されたものでもよい。バーコードの場合は、読み取り易さの点から、一次元バーコードであることが望ましい。
【0122】
また、インクの物性によって、インク滲みによる鮮鋭性低下度合いが異なるので、用いるインクの種類に応じて異なる周波数強調処理を行うことも好ましい。また、インクの種類と異なる周波数強調処理の条件を対応づけて記憶する記憶手段を有し、記憶された対応関係に基づいて画像処理を実施することが好ましい。例えば、前述のボケマスク処理における強調係数βの異なる関数形をβ1、β2、β3とすると、表2に示すようなテーブルを記憶しおけばよい。
【0123】
【表2】
Figure 0004120209
【0124】
また、記録する画像の入力装置の種別や被写体部位に応じて異なる周波数強調処理を行うように構成しても良い。例えば乳房画像はもとの画像情報が高周波数成分を多く含むので、特に強調度の強い処理を行ったり、より高周波成分を強調するように構成すると好ましい。また、画像入力装置がX線CTであるか、CRであるかの違いに応じて異なる周波数強調処理を行っても良い。
【0125】
また、画像入力装置の種別や被写体部位と異なる周波数強調処理の条件を対応づけて記憶する記憶手段を有し、記憶された対応関係に基づいて画像処理を実施することが好ましい。例えば、前述のボケマスク処理における強調係数βの異なる関数形をβ1、β2、β3、β4とすると、表3に示すようなテーブルを記憶しおけばよい。
【0126】
【表3】
Figure 0004120209
【0127】
画像入力装置の種別を判別する方法としては、例えば、画像信号に付随するヘッダ情報などにより判別を行う場合が考えられる。
また、被写体部位を判別する方法としては、例えば、画像のパターン認識(パターンマッチングなど)により判別を行う場合と、画像に付随するヘッダ情報により判別を行う場合とが考えられる。
【0128】
また、被写体部位を判別する方法としては、画像に含まれるエッジを抽出し、そのエッジから部位を判別することもできる。一例として脚部画像のような四肢骨が被写体となっている場合、骨の境界線に沿って、比較的強度が大きく、また境界線に直交する方向の成分を有するエッジが連続して存在することになる。このような同方向の連続したエッジは、四肢骨だけでなく、肺野の輪郭や、顎骨の輪郭等にも同様に現れる。また、腰椎画像のように、脊椎を主な被写体とする場合には、脊椎が小さな骨の集合であるために、脊椎部分に強度の大きなエッジが集中するものの、それらエッジの方向には統一性が無い状態になる。このようにして、エッジのパターンによっても、被写体の部位を認識するために有用な情報を得ることができる。
【0129】
さらに、画像診断の予約情報を参照し、その予約情報中に含まれる撮影対象の情報から、画像入力装置や撮影部位または組織を判別することが可能である。この場合、ネットワーク接続された装置に格納されている予約情報を、画像に関連づけて参照すればよい。
【0130】
〈医用画像システムの動作説明〉
本実施の形態例の医用画像記録システムは、図6に示すように、周波数特性の異なる複数の画像記録装置(画像記録装置1110〜画像記録装置1130)を用いて、ネットワーク1000を介して医用画像を記録する画像記録システムにおいて、画像記録装置1110〜1130の周波数特性に応じて異なる周波数強調処理を行って画像を記録する画像処理装置1500を備えたことを特徴とする。
【0131】
なお、画像処理装置1500では、該画像記録システムにおいて、記録された結果の周波数特性が略等しくなるように周波数強調処理を実行することが好ましい。
【0132】
この結果、記録する画像の濃度の違いや画像記録装置及びまたは画像表示装置の違いによらず、安定した画質の画像を提供できる。
また、本実施の形態例の医用医用画像システムは、図6に示すように、周波数特性の異なる画像記録装置と画像表示装置とを用いて、ネットワーク1000を介して医用画像を記録あるいは表示する画像記録システムにおいて、画像記録装置で記録する場合と画像表示装置で表示する場合とで、異なる周波数強調処理を行う画像処理装置1500を備えたことを特徴とする。
【0133】
なお、画像処理装置1500では、該画像記録システムにおいて、記録あるいは表示された結果の周波数特性が略等しくなるように周波数強調処理を実行することが好ましい。
【0134】
この結果、記録する画像の濃度の違いや画像記録装置及びまたは画像表示装置の違いによらず、安定した画質の画像を提供できる。
なお、該医用画像システムにおいて、表示された結果の周波数特性が略等しくなるように処理する例を図7に示す。
【0135】
ここでは、画像記録装置AのSWTF特性が図7(a2)のように、濃度D=0.5、D=1.5、D=2.5でほぼ同じように、高い空間周波数でなだらかに若干の特性の低下が生じている場合を想定する。ここで、たとえば、この画像記録装置Aを基準とする場合を考える。この場合、画像処理装置1500では、SWTF特性について強調処理を施さない(図7(a1))。その結果、画像記録装置Aのそのままの特性で画像記録がなされる(図7(a3))。
【0136】
また、画像記録装置BのSWTF特性が図7(b2)のように、濃度の違いにあまり影響されずに、高い周波数で特性がかなり低下するとする。この場合、画像処理装置1500では、SWTF特性について、高い周波数で強調する処理を施す(図7(b1))。なお、濃度によらず、同じ補正をする。その結果、画像記録装置Aと同じ特性で画像記録装置Bでも画像記録がなされる(図7(b3))。
【0137】
また、画像記録装置CのSWTF特性が図7(c2)のように、濃度の違いに影響されており、高い濃度の場合に、高い周波数で特性がかなり低下するとする。この場合、画像処理装置1500では、SWTF特性について、濃度に応じて、かつ、高い周波数で強調する処理を施す(図7(c1))。その結果、画像記録装置Aと同じ特性で画像記録装置Cでも画像記録がなされる(図7(c3))。
【0138】
また、画像表示装置DのSWTF特性が図7(d2)のように、濃度の違いに影響されており、低い濃度の場合に、高い周波数で特性がかなり低下するとする。この場合、画像処理装置1500では、SWTF特性について、濃度に応じて、かつ、高い周波数で強調する処理を施す(図7(d1))。その結果、画像記録装置A〜Cの記録特性と同じ特性で画像表示装置Dでも画像表示がなされる(図7(d3))。
【0139】
なお、以上の場合、実際にはすべての空間周波数にわたって忠実に反映することは難しい場合もあるが、画像診断に重要な被写体の情報は3.0cycles/mm以下の空間周波数成分が大部分であるので、3.0cycles/mm以下の空間周波数成分が忠実に反映できれば良い。すなわち、図7(a3)〜(d3)の「補正あり」のように各装置の周波数応答が3.0cycles/mm以下の空間周波数において略1(0.95〜1.05)であることが好ましい。
【0140】
【発明の効果】
以上実施の形態例により説明したように、簡便な方法でボケの無い診断能の高い画像を記録できる画像記録装置および医用画像記録装置を提供できる。また、記録する画像の濃度の違いや画像記録装置及びまたは画像表示装置の違いによらず、安定した画質の画像を提供可能な医用画像システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の医用画像記録装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における補正の様子を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態における補正の様子を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における補正の様子を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における補正の様子を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の医用画像システムの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態における補正の様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の様子を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の様子を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
100 医用画像記録装置
101 制御手段
110 画像処理手段
120 記録ヘッドユニット
130 搬送ローラ
140 記録ヘッド搬送手段

Claims (7)

  1. 入力された画像情報に基づいて医用画像を記録表示させる医用画像システムであって、
    入力された画像情報に基づいて医用画像を記録する、互いに周波数特性の異なる複数の画像記録装置と、
    前記互いに周波数特性の異なる複数の画像記録装置で記録された画像の周波数特性が略等しくなるように、画像を記録表示する画像記録装置の周波数特性に応じて異なる周波数強調処理を実行する画像処理手段を備える、
    ことを特徴とする医用画像システム。
  2. 画像情報を入力する複数の画像入力装置を有し、
    前記画像処理手段は、画像入力装置に応じて、入力された画像情報に対して異なる周波数強調処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の医用画像システム
  3. 前記画像処理手段は、画像を記録する記録媒体の種類に応じて異なる周波数強調処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医用画像システム
  4. 記録媒体の種類と周波数強調処理の条件とを対応付けて記憶する記憶手段を有する、
    ことを特徴とする請求項記載の医用画像システム
  5. 前記画像処理手段は、前記画像記録装置で画像を記録する際に使用するインクの種類に応じて異なる周波数強調処理を行う、
    ことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の医用画像システム
  6. インクの種類と周波数強調処理の条件を対応付けて記憶する記憶手段を有する、
    ことを特徴とする請求項記載の医用画像システム
  7. 前記画像処理手段は、記録する画像の濃度によって異なる周波数強調処理を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の医用画像システム
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