JP2003025475A - シート - Google Patents

シート

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JP2003025475A
JP2003025475A JP2001210056A JP2001210056A JP2003025475A JP 2003025475 A JP2003025475 A JP 2003025475A JP 2001210056 A JP2001210056 A JP 2001210056A JP 2001210056 A JP2001210056 A JP 2001210056A JP 2003025475 A JP2003025475 A JP 2003025475A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートの製造効率の向上と、使用時における円
滑な給紙(特に連続給紙)を通じた印刷スピードの向上
とを好適に両立させる。 【解決手段】印刷用基材1とバックアップ用基材2とを
貼り合わせて構成し、印刷用基材1の所定領域11に切
り込み12a、12bを設け、バックアップ用基材2の
所定領域11よりも内側に対応する部位に裏面印刷用の
開口21を剥離片43を剥離することによって設ける。
その際、剥離片43同士は、隣接する開口21の間から
剥離される連結片41,42を介し繋がった状態で連結
方向(X方向)に一体的に剥離する。そして、その連結
片41,42を、バックアップ用基材2が連結方向と直
交する巾方向(Y方向)の切り込み12bをほぼバック
アップした状態で印刷用基材1側に残るような巾狭なも
のに設定することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、名刺の製作等に好
適に用いられるシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】用紙等のシートには、切り取って利用す
る必要があるものがある。例えば、部数の少ない名刺等
はパソコンによって作成するケースが増えて来ており、
パソコン上で名刺の雛形を作成した後、用紙設定を行っ
て、プリンタ等の印刷機で1枚のシートの複数箇所に複
数の名刺を印刷することができるようになって来てい
る。
【0003】その際、切り取りを容易にし、かつ裏面に
も印刷することを可能にするために、シートを、印刷用
基材と、この印刷用基材の片面に剥離可能に付帯させた
バックアップ用基材とを備えたものにし、印刷用基材の
一部に名刺を区画する線に沿って所定領域を切り取るた
めの切り込みを形成し、バックアップ用基材に前記印刷
用基材の所定領域よりも内側に位置する印刷領域を開放
するための開口を形成し、かつこの開口の周縁により前
記印刷用基材の切り込みをバックアップするようにした
構造のものが考えられている。
【0004】そして、これにより開口部分に表出する印
刷領域にも印刷を可能とし、かつ各々の名刺となる所定
領域をバックアップ用基材により脱落し得ないように保
持し、必要なときには切り込みに沿って所定領域を簡単
に切り取ることができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
シートを製作するためには、印刷用基材の片面側の印刷
領域を表出させるための前記開口を、バックアップ用基
材のうちの対応部位に位置する剥離片を剥離することに
よって形成する必要がある。その際、開口を完全に閉じ
たものにすると、剥離片が独立するため、剥離片を個々
に剥離する必要が生じ、製造工程が著しく煩雑なものに
なる。このような不具合を伴わないものにするために
は、剥離片同士を連結片によって連結し、剥離の際に
は、隣接する開口の間から剥離される前記連結片を介し
相互に繋がった状態で連結方向に一体的に剥離して巻き
取れるようにしておくことが望ましい。
【0006】しかしながら、例えば連結片の巾寸法(連
結方向と直交する方向の寸法)を単純に開口の同方向寸
法と同じ値に設定すると、剥離片は連結片とともに一定
幅の帯状をなして巻き取られ、巻き取りには好都合とな
る反面、連結方向と直交する方向の切り込みをバックア
ップしていた部分のバックアップ用基材の大半が剥離さ
れるため、この部分において名刺として抜き取られる所
定領域が開口の周縁に仮保持されていない状態となる。
このため、このシートを連結方向に沿ってプリンタに通
すような態様で用いる場合、印刷用基材とバックアップ
用基材が重合した2層部分は、搬送方向の帯状をなし、
バックアップ用基材にバックアップされておらず印刷用
基材のみが残った1層部分を介して平行に搬送用ローラ
により繰り出されていく。このとき、搬送用ローラの位
置はプリンタの種類によっては異なるものの、全ての帯
状をなす2層部分が搬送用ローラによって搬送されるわ
けではなく、間欠的な位置をサポートされるだけである
ため、ある部分は周辺から搬送力を伝達されて追従せざ
るを得ないことになる。しかしながら、搬送方向と直交
する方向の2層部分と2層部分の間に位置する1層部分
の巾寸法が大きいと、この1層部分の脆弱性により搬送
力がうまく伝達されずに遅れをとるシート部分が生じ、
この部分が引っかかって、紙詰まりの大きな原因となっ
ていた。したがって、事実上、このような方向でシート
をプリンタに通すことができず、挿入方向が連結方向と
直交する方向に限られるという不都合があった。
【0007】一方、このシートを特に連結方向と直交す
る方向に沿ってプリンタに通すような態様で用いる場合
にも不都合がある。この場合、例えばプリンタの紙送り
ローラがシートの搬送方向に向かって左右両縁部に位置
する通常のケースを考えると、当該ローラは印刷用基材
とバックアップ用基材が重合した2層部分と、バックア
ップ用基材の一部である連結片が剥ぎ取られて印刷用基
材のみが残った1層部分とを交互に通過することにな
る。このため、1層部分を通過するときに印刷用基材の
切り込みを隔てて印刷領域の外側に位置する周辺領域に
入力される搬送力が印刷領域に伝わらず、両者の間で剥
離が生じて紙詰まりが発生するといった不具合が多発す
ることになる。また、ローラの搬送機能には紙質の均質
性やシートの平滑性が重大な影響を及ぼすが、上記のよ
うにローラが1層部分と2層部分を交互に通過すると、
ローラの摩擦力や接触力のばらつきの要因となり、紙詰
まりをさらに助長する結果となる。
【0008】以上の不都合は、特に連続給紙の場合に多
く見られる。連続給紙のときには、シートを積み重ねて
給紙カセットにセットしておくが、積み重ねが多くなる
ほど1層部分と2層部分との間で嵩に差ができる。この
ため、送り込まれる上方のシートは最初から紙詰まりを
起こし易い反った状態にあり、紙詰まりが頻発する原因
となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために、本発明は、この種のシートとしての一般的構成
を備え、かつ開口が、第2の基材のうちの対応部位に位
置する剥離片を剥離することによって形成され、その
際、剥離片同士が隣接する開口の間から剥離される連結
片を介し繋がった状態で連結方向に一体的に剥離される
ように構成されたものにおいて、その連結片を、第2の
基材が連結方向と直交する巾方向の切り込みをほぼバッ
クアップした状態で第1の基材側に残るような巾狭なも
のに設定したものである。
【0010】このように、第2の基材に剥離片及び連結
片となる特殊カットを施すようにすれば、巾寸法が狭小
であるとはいえ、連結片は相隣接する剥離片の間を連結
しているので、剥離片を連結片とともに一体的に巻き取
りながら一挙に剥離することができ、製造工程の簡素化
を図ることができる。
【0011】このため、このシートを連結方向に沿って
プリンタに通すような態様で用いる場合の紙詰まりを有
効に解消することができる。すなわち、この場合は、第
1の基材と第2の基材が重合した2層部分は、搬送方向
の帯状をなし、第2の基材にバックアップされておらず
第1の基材のみが残った1層部分と並列に搬送用ローラ
により繰り出されていく。このとき、搬送用ローラの位
置はプリンタの種類によっては異なるものの、全ての帯
状をなす2層部分が搬送用ローラによって搬送されるわ
けではなく、間欠的な位置をサポートされるだけである
ため、ある部分は周辺から搬送力を伝達されて追従せざ
るを得ないことになる。しかしながら、搬送方向と直交
する方向の2層部分と2層部分の間に位置する1層部分
の巾寸法が狭小になるため、搬送力がうまく伝達されず
に遅れをとるといったことが大幅に解消され、この部分
が引っかかる恐れが有効に低減される。したがって、こ
のような方向でシートをプリンタに通しても、紙詰まり
のない印刷状態を有効に実現することができる。
【0012】また、シートを特に連結方向と直交する方
向に沿ってプリンタに通すような態様で用いる場合、プ
リンタの紙送りローラがシートの左右両縁部において印
刷用基材とバックアップ用基材が重合した2層部分とバ
ックアップ用基材の一部である連結片が剥ぎ取られて印
刷用基材のみが残った1層部分とを交互に通過すること
になっても、連結片の巾寸法が狭小であり、連結方向と
直交する方向の切り込みの大半が第2の基材によってバ
ックアップされた状態を維持するため、切り込みを隔て
て所定領域の外側に位置する周辺領域に入力される搬送
力は前記所定領域に有効に伝達され、紙詰まりの原因と
なる剥離も有効に低減することができる。特に、連結片
が狭小であると、2層部分に対する1層部分の占める割
合は僅かなものになるため、ローラは殆ど2層部分を通
過することになり、紙詰まりの要因となるシートの紙癖
の差を低減し、平滑度も有効に高めることが可能とな
る。
【0013】具体的な実施の態様としては、連結片が、
巾方向両縁が連結方向及び連結方向と直交する方向の双
方に対し角度をもった斜めの線に沿って剥離されるも
の、或いは、巾方向中央部に孔を有し、剥離の際にこの
孔に位置する第2の基材が抜かれて第1の基材側に残
り、巾方向両縁部が連結方向に平行な線に沿って直線的
に剥離されるものを挙げることができる。
【0014】剥離片の剥離を容易にし、かつ切り込みの
バックアップを確実なものにするためには、第1の基材
と第2の基材の間を接着層を介して接着し、その際に第
1の基材と接着層の間に、接着層を部分的に隠蔽する保
護層を設け、この保護層以外の部分において第1の基材
と接着層とを接着し、且つ、切り込み付近の保護層の密
度を低く、所定領域付近の保護層の密度を高く設定して
いることが有効である。このような構造は、切り取った
ものを名刺等として利用するときの反りの防止にも繋が
る。
【0015】このような密度調整を容易なものにするた
めには、保護層をシルク印刷等によってドット状に形成
しておくことが効果的である。
【0016】本発明の好適な適用例としては、第1の基
材が印刷用基材であり、両面が印刷可能な面に設定され
ているものが挙げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。 <第1実施形態>図1に示すシートSは、第1の基材で
ある印刷用基材1と、第2の基材であるバックアップ用
基材2とを図2のように貼り合わせて構成したもので、
図1は所定サイズ(例えばA4サイズ)に切断した後の
ものをバックアップ用基材側からみた状態を示してい
る。切断前のシートSは矢印X方向に沿って連なった状
態にある。利用の一態様は、パソコン上で名刺の雛形を
作成した後、用紙設定を行って、プリンタ等の印刷機に
このシートSを通し、1枚のシートの複数箇所に複数の
名刺を印刷して、必要に応じ切り取って使用することが
できるものである。図1において網掛けを付していない
部分はバックアップ用基材2を剥ぎ取った部分、網掛け
を付した部分はバックアップ用基材2が残っている部分
をそれぞれ示している。
【0018】具体的に説明すると、印刷用基材1は、両
面が印刷可能な面となるような適宜の素材によって作ら
れた板状のもので、その一部に名刺となるべき矩形状の
所定領域11を切り取る切り込み12a、12bが縦横
に形成されている。その切り込み12a、12bの深さ
は、印刷用基材1の厚み方向を完全に切断するものであ
る。具体的には、これらの切り込み12a、12bは、
A4サイズに切断した状態で1枚のシートSの2列、4
行の各位置から8枚の名刺が切り取れるように設定した
もので、所定領域11とシートSの上下左右の縁s1、
s2との間、及び所定領域11の上下左右間に、余白と
なる一定の周辺領域13a、13b、13c、13dが
確保されている。
【0019】一方、バックアップ用基材2は、紙製のも
ので、前記印刷用基材1の片面に位置する裏面側におい
て、当該印刷用基材1のうち所定領域11よりも若干内
側に位置する領域を開放する開口21が形成されてい
る。この開口21は、名刺の裏面をプリントすることが
できるように印刷用基材1の裏面の一定範囲を表出させ
るためのもので、概略ほぼ矩形状をなすが、横方向の開
口縁21aはシートSの横方向の縁s1に平行であるの
に対して、縦方向の開口縁21bはシートSの縦方向の
縁s2に対してハの字状をなすように中央に向かって開
く斜めの線をなしている。縦方向の開口縁21bと横方
向の開口縁21aとは途中に角を形成しないようにして
滑らかに連続している。そして、この開口21の周縁に
より、前記印刷用基材1の横方向の切り込み12a、及
び縦方向の切り込み12bの一部をバックアップして、
名刺となる所定領域11が不慮に切り取られあるいは脱
落しないようにしている。
【0020】そして、この開口21の両側を、A4サイ
ズのシートSの縦方向の縁s2との間に形成した溝31
を介して側方に開放し、また左列の開口21と右列の開
口21との間をその部位に形成される溝32を介して相
互に連通させるようにしている。これらの溝31,32
から切り起こされる連結片41,42は、開口21から
切り起こされる剥離片43同士の間を相互に連結して、
連結方向に連続的に剥離片43を剥離させて巻き取るこ
とを可能にするものである。図においてはA4サイズに
切断したシートを示しているが、切断前は図における左
右方向(連結片41による連結方向)にA4サイズとな
るべき部分が連なっており、剥離片43は連結片41,
42ともどもこれらの領域に亘って一挙に剥ぎ取られる
ものである。
【0021】その際、本実施形態は、連結片41,42
を、その連結方向と直行する巾寸法Zが狭小となるよう
に設定して、連結片41,42が切り起こされた後に印
刷用基材1の裏側に残るバックアップ用基材2が、印刷
用基材1の連結方向と直交する巾方向の切り込み(すな
わち縦方向の切り込み)12bをほぼバックアップした
状態を保つようにしている。具体的には、A4サイズと
なるべきシート領域において説明すると、切り込み31
aによって形成される連結片41の形状は、シートSの
左側の縁s2から右側(すなわち連結方向)に向かって
当該連結方向(X方向)及び連結方向と直交する巾方向
(Y方向)の双方に対し角度をもった斜めの線に沿って
漸次巾広になりながら印刷用基材1の縦方向の切り込み
12bまで向かい、その切り込み12bを超えた後は急
激に湾曲して縦方向の開口縁21bに滑らかに連続して
いるものである。シートの右側の縁s2においてはこれ
と対称な構造をなす。勿論、このようなA4サイズの領
域は切断する前は左右方向に連続しているので、図示さ
れた右側の剥離片43の右側に左側の剥離片43が連な
っているものである。
【0022】また、A4サイズの真ん中に位置し、左右
の剥離片43の間を連結する連結片42は、左側の開口
21の縦方向の開口縁21bに連続する位置より緩やか
に湾曲しながら漸次巾狭となった後、それとは対称に緩
やかに湾曲しながら漸次巾広となって右側の開口21の
縦方向の開口縁21bに連続するように、つまりその切
り込み32aが概略半円状をなすように形成されたもの
である。
【0023】なお、このバックアップ用基材2は、前記
印刷用基材1に対して剥離可能に貼りあわせられるもの
であり、そのために、貼り合わせ面に図2に示すように
予め適宜の接着剤(例えば、アクリル系合成のり)を塗
布または噴霧することにより接着層5を形成し、その接
着層5の上にシルク印刷によって接着層5を部分的に隠
蔽する保護層6を形成している。この保護層6は、例え
ばドット状をなしており、位置によってドットの密度が
変化させてある。具体的には、所定領域11を形成する
切り込み12a、12b付近に対応する保護層6の密度
を低く、それ以外の部位(所定領域11内など)に対応
する保護層6の密度を高く設定しているものである。特
に、連結片41,42を巾狭としているので、これらを
簡単に剥離することができるように、溝31,32の部
分は完全に保護層6で覆って接着力が及ばないようにす
ることも有効である。
【0024】以下、このシートSの製造工程を図2に基
づいて説明する。予め、バックアップ用基材2に上述し
た接着層5及び保護層6を形成した状態で、印刷用基材
1とバックアップ用基材2とを貼り合わせる。これらの
基材1,2は例えばロール状に巻いてあり、それらを同
期して繰り出しながら圧着ローラ等を通して接着する。
次に、表側の印刷用基材1及び裏側のバックアップ用基
材2にハーフカットの切り込みを形成する。切り込みの
位置及び形状は既述した通りである。
【0025】そして、開口21から剥離片43を剥ぎ取
る。この際、剥離片43は相互に連結片41,42によ
って連結されているため、端部に位置する剥離片43を
剥ぎ取ると、隣接する連結片41を介してその横の剥離
片43が剥ぎ取られ、更に隣接する連結片41を介して
その横の剥離片43が剥ぎ取られるという具合に順次連
なって連結方向の剥離片43が一挙に剥ぎ取られる。最
後に、A4サイズとなるように所定領域11を縦方向の
線に沿って切断して、プリンタ等に利用可能な形態のシ
ートSが完成する。
【0026】以上のように、この実施形態は、連結片4
1,42を、バックアップ用基材2が連結方向と直交す
る巾方向(縦方向)の切り込み12bをほぼバックアッ
プした状態で印刷用基材1側に残るような巾狭なものに
設定したものである。
【0027】このように、バックアップ用基材2に剥離
片43及び連結片41,42となる特殊カットを施すよ
うにすれば、巾寸法が狭小であるとはいえ、連結片4
1,42は相隣接する剥離片43の間を連結しているの
で、剥離片43を連結片41,42とともに一体的に巻
き取りながら一挙に剥離することができ、製造工程の簡
素化を図ることができる。
【0028】このため、このシートSを連結方向(X方
向)に沿ってプリンタに通すような態様で用いる場合の
紙詰まりを有効に解消することができる。すなわち、こ
の場合は、印刷用基材1とバックアップ用基材2が重合
した2層部分(網掛け部分)は、搬送方向の帯状をな
し、バックアップ用基材2にバックアップされておらず
印刷用基材1のみが残った1層部分(網掛け以外の部
分)と並列をなして搬送用ローラにより繰り出されてい
く。このとき、搬送用ローラの位置はプリンタの種類に
よっては異なるものの、全ての帯状をなす2層部分が搬
送用ローラによって搬送されるわけではなく、間欠的な
位置をサポートされるだけであるため、ある部分は周辺
から搬送力を伝達されて追従せざるを得ないことにな
る。しかしながら、搬送方向と直交する方向の2層部分
と2層部分の間に位置する1層部分の巾寸法が狭小にな
るため、搬送力がうまく伝達されずに遅れをとることが
大幅に解消され、この部分が引っかかる恐れが有効に低
減される。したがって、このような方向でシートSをプ
リンタに通しても、紙詰まりのない印刷状態を有効に実
現することができる。
【0029】しかも、シートSを特に連結方向と直交す
る方向(Y方向)に沿ってプリンタに通すような態様で
用いる場合(図1における矢印Vはローラの通過位置を
示している)、プリンタの紙送りローラがシートSの左
右両縁部において印刷用基材1とバックアップ用基材2
が重合した2層部分(網掛け部分)とバックアップ用基
材2の一部である連結片41が剥ぎ取られて印刷用基材
1のみが残った1層部分(網掛け以外の部分)とを交互
に通過することになっても、連結片41の巾寸法Zが狭
小であり、連結方向と直交する縦方向の切り込み12b
の大半がバックアップ用基材2によってバックアップさ
れた状態を維持するため、切り込み12bを隔てて所定
領域11の外側に位置する周辺領域に入力される搬送力
は前記所定領域11内に有効に伝達され、剥離に起因し
た紙詰まりの発生の恐れも有効に低減することができ
る。特に、連結片41が狭小であると、2層部分に対す
る1層部分の占める割合は僅かなものになるため、ロー
ラは殆ど2層部分を通過することになり、紙詰まりの要
因となるシートSの紙癖の差を低減し、平滑度も有効に
高めることが可能となる。
【0030】また、従来では、A4となるシート部分の
長辺方向に沿って剥離片を剥離するようにしていたが、
本実施形態ではA4となるシート部分の短辺方向に沿っ
て剥離片43を剥離するようにしているので、巻き取り
ローラが早期に太ることが防止され、剥離方向がずれて
巻き取り不良を起こすといった事態も防止することがで
きる。
【0031】特に、連結片41、42は、その巾方向両
縁が連結方向(X方向)及び連結方向と直交する方向
(Y方向)の双方に対し角度をもち且つ滑らかに連続す
る斜めの線31a、32aに沿って剥離されるため、連
結片41,42と剥離片43との間でそれらの巾寸法が
変化しても、剥離力をX方向のみならずY方向にも有効
に伝達して、無理のない適切な剥離状態を実現すること
ができる。
【0032】また、印刷用基材1とバックアップ用基材
2の間を接着層5を介して接着し、その際に印刷用基材
1と接着層5の間に、接着層5を部分的に隠蔽する保護
層6を設け、この保護層6以外の部分において両基材
1,2間を接着し、且つ、切り込み12a、12b付近
の保護層の密度を低く、所定領域11付近の保護層の密
度を高く設定しているため、剥離片43の剥離を容易に
し、かつ切り込み12a、12bのバックアップを確実
なものにすることができるとともに、切り取ったものを
名刺として利用するときにその名刺の周縁部が接着層5
により補強されているため、名刺の反りの防止にも奏功
するものとなる。
【0033】特に、保護層6をシルク印刷等によってド
ット状に形成しておけば、密度調整を容易なものにする
ことができる。
【0034】なお、本実施形態では、1枚のシートとな
るべき部分の左右の所定領域の間に余白となる周縁部を
設け、この部分にも連結片42を設けるようにしたが、
図3に示すように左右の所定領域を隙間なく隣接し、連
結片42に相当する形状を開口21から剥ぎ取られる剥
離片43の形状の一部にもたせてもよい。このようにし
ても、左右の所定領域11のうちの一方を取り去ったと
きに、他方の所定領域11はその取り去った側の縁部に
上下から迫り出すバックアップ用基材2によって4辺で
支持されることになるため、バックアップ機能の低下を
有効に回避することができる。この例の場合、上下左右
の所定領域11が中央に寄っているため、2列5行から
10枚の名刺となるべき所定領域11が切り取れるよう
にしており、また、各々の所定領域11とシートSの左
右の縁s2との距離が大きくとれるため、搬送用ローラ
をより適切に通過させて紙詰まりの防止効果をより有効
に高めることができる。 <第2実施形態>図4に示すシートも、基本的には上記
第1実施形態と同様、第1の基材である印刷用基材1
と、この印刷用基材1の片面に剥離可能に付帯させたバ
ックアップ用基材2とを具備し、前記印刷用基材1の一
部に所定領域11を切り取るための切り込み12a、1
2bを形成し、前記バックアップ用基材2に前記印刷用
基材1の片面側における所定領域11よりも内側に位置
する領域を開放するための開口21を形成し、かつこの
開口21の周縁により前記印刷用基材1の切り込み12
a、12bをバックアップしてなる点において同様であ
る。
【0035】また、開口21は、バックアップ用基材2
のうちの対応部位に位置する剥離片43を剥離すること
によって形成する点、剥離片43同士を隣接する開口2
1の間から剥離する連結片44を介し繋がった状態で連
結方向に一体的に剥離する点、その連結片44を、バッ
クアップ用基材2が連結方向(X方向)と直交する巾方
向(Y方向)の切り込み12bをほぼバックアップした
状態で印刷用基材1側に残るような巾狭なものである点
もまた同じである。その他、接着層5や保護層6を設け
る点、製造工程などについても基本的に相違はない。
【0036】しかしながら、この実施形態は、前述した
第1実施形態とは剥離片43の剥離跡に形成される開口
21の形状及び連結片44の形状を若干異なったものに
している。
【0037】具体的には、開口21(したがって剥離片
43)は概略ほぼ矩形状をなすが、横方向の開口縁21
aはシートSの横方向の縁s1に平行であるのに対し
て、縦方向の開口縁21bはシートSの縦方向の縁s2
に対して連結片44側に開口するコ時形の切欠部を形成
し、この切欠部の上下両端に、巾寸法の狭小な端部領域
21b1を形成している。また、連結片44は、巾方向
(Y方向)の中央部に孔44aを有し、この孔44aの
両側部分が連結方向(X方向)に沿って前記端部領域2
1b1に直線的に連続する関係をなすもので、この孔4
4aの内側に位置するバックアップ用基材2は、前記切
欠部に位置するバックアップ用基材2と共に矩形状の打
ち抜き片20を形成し、この打ち抜き片20が剥離時に
打ち抜かれて印刷用基材1側に残され、巾方向(Y方
向)の両縁部の連結片44が連結方向(X方向)に平行
な線に沿って直線的に剥離されるものである。
【0038】このようにしても、連結片44を介して剥
離片43を一体的に剥ぎ取ることができる点で第1実施
形態と同様である。また、プリント時に搬送用ローラが
通過する付近にある縦方向の切り込み12bの殆どをバ
ックアップ用基材2によってバックアップしておくこと
ができ、かつローラが通過する部分の殆どが印刷用基材
1とバックアップ用基材2からなる平滑な2層構造とな
るため、このシートXを何れの方向からプリンタに通し
ても紙詰まりの恐れを効果的に低減することができる点
においても上記第1実施形態と同様の作用効果を奏す
る。他の効果についても同じである。
【0039】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成であるか
ら、例えばプリンタによって名刺を印刷するような場合
に、印刷用基材の切り込みを両面印刷可能な状態でバッ
クアップすべく裏面側のバックアップ用基材の剥離片を
剥ぎ取って開口を形成する作業を、剥離片と剥離片の間
から切り起こす連結片により連結した状態で効率良く行
うことができる。また、このような連結片を連結方向と
直交する巾方向に巾狭なものとすることにより、搬送用
ローラが通過する際に搬送力をシート全体に効率良く伝
えて、このシートを何れの方向にプリントに通しても、
紙詰まりの要因となることを効果的に低減することがで
きる。
【0041】したがって、本発明のシートによると、シ
ートの製造効率の向上と、使用時における円滑な給紙
(特に連続給紙)を通じた印刷スピードの向上とを、既
存の加工ラインに大幅な修正を加えることなく好適に両
立させることができ、これらに要する時間と手間を大幅
に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態をバックアップ用基材側
から示す図。
【図2】同実施形態の製造工程を示す工程説明図。
【図3】同第1実施形態の変形例を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態を示す図1に対応した
図。
【符号の説明】
1…第1の基材(印刷用基材) 2…第2の基材(バックアップ用基材) 5…接着層 6…保護層 11…所定領域 12a、12b…切り込み 21…開口 41,42、44…連結片 43…剥離片 44a…孔 X…連結方向 Y…連結方向と直交する方向 Z…巾寸法
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 UA08 4F100 AK25G AT00A AT00B BA02 BA04 BA07 BA10A BA10B CB00C DC11B DC13A DC21B DC21D DG10 GB90 HB31A JL02 JL14B JN02D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基材と、この第1の基材の片面に剥
    離可能に付帯させた第2の基材とを具備し、前記第1の
    基材の一部に所定領域を切り取るための切り込みが形成
    され、前記第2の基材に前記第1の基材の片面側におけ
    る所定領域よりも内側に位置する領域を開放するための
    開口が形成され、かつこの開口の周縁により前記第1の
    基材の切り込みがバックアップされているものにおい
    て、 前記開口は、第2の基材のうちの対応部位に位置する剥
    離片を剥離することによって形成されるものであり、そ
    の際、剥離片同士は隣接する開口の間から剥離される連
    結片を介し繋がった状態で連結方向に一体的に剥離され
    るものであり、その連結片を、第2の基材が連結方向と
    直交する巾方向の切り込みをほぼバックアップした状態
    で第1の基材側に残るような巾狭なものに設定している
    ことを特徴とするシート。
  2. 【請求項2】連結片は、巾方向両縁が連結方向及び連結
    方向と直交する方向の双方に対し角度をもった斜めの線
    に沿って剥離されるものである請求項1記載のシート。
  3. 【請求項3】連結片は、巾方向中央部に孔を有し、剥離
    の際にこの孔に位置する第2の基材が抜かれて第1の基
    材側に残り、巾方向両縁部が連結方向に平行な線に沿っ
    て直線的に剥離されるものである請求項1記載のシー
    ト。
  4. 【請求項4】第1の基材と第2の基材の間が接着層を介
    して接着されているものであり、第1の基材と接着層の
    間に、接着層を部分的に隠蔽する保護層を設け、この保
    護層以外の部分において第1の基材と接着層とを接着
    し、且つ、切り込み付近の保護層の密度を低く、所定領
    域付近の保護層の密度を高く設定している請求項1,2
    又は3記載のシート。
  5. 【請求項5】保護層が、ドット状のものである請求項4
    記載のシート。
  6. 【請求項6】第1の基材が印刷用基材であり、両面が印
    刷可能な面に設定されている請求項1,2,3,4又は
    5記載のシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003076280A (ja) * 2001-09-06 2003-03-14 Kokuyo Co Ltd シート
JP2007160914A (ja) * 2006-03-14 2007-06-28 Nakagawa Seisakusho:Kk プリンター用連結シートの製造方法及びその装置

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