JP2003025226A - サンドブラスト装置 - Google Patents
サンドブラスト装置Info
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Abstract
れ、ディスクなどの加工物7を載置する回転テーブル2
と、上記密閉容器1内で水平に直線移動可能になってい
て、加工物7に砥粒と圧縮空気を吹き付けるブラストノ
ズル8と、上記密閉容器1に加工物7を出し入れするた
めの自動開閉扉12とからなる。
Description
めのサンドブラスト装置に係り、特にジェットエンジン
のコンプレッサディスクなどの下地処理のための自動化
されたサンドブラスト装置に関する。 【0002】 【従来の技術】サンドブラストは塗装の下地処理などの
ため、鋳物や鋼材などの表面に付いている砂やスケール
などを取り除くべく、金属の表面に砥粒を吹き付ける作
業をいう。砥粒の粒度を適宜選んで、0.5〜0.6M
Paの圧縮空気によって砥粒を吹き付ける。サンドブラ
ストは船体などの大型の金属表面に施工する場合は野外
で行うが、小型のものについては密閉容器内で行う。 【0003】近年、ガラス工芸品のエッチングなどのた
め小型のサンドブラスト装置を用いることも多い。図2
は小型で手動のサンドブラスト装置の正面図である。図
において、1は密閉容器、2は密閉容器1内に設けら
れ、加工物を載置する回転テーブル、3は加工物を出し
入れする扉で、本図では前面に設けてあるが、側面また
は背面にあってもよい。4は加工状態を見るための覗き
窓、5は両手を挿し込んで、図示しないサンドブラスト
ノズルを握り、加工物に砥粒を吹き付けるためのハンド
挿入窓であり、ダストが外部に流出しないようにシール
している。6は図示しないダストコレクタにホースなど
を介して連結したダスト排出口である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】発明者等はジェットエ
ンジンのコンプレッサディスクなどの塗装の密着性を増
すようにする下地処理のため、かかる小型のサンドブラ
スト装置を用いている。ディスクの大きさは直径が60
0〜700mm、厚さは30mm程度のものである。図
3はかかるディスク7の斜視図である。ディスク7は金
属製で外周に環状の肉厚部を有する円板状の物品であ
り、外周面でコンプレッサのブレードを支持するように
なっている。 【0005】ディスク7などの加工物にサンドブラスト
をかけるには、扉3を開いてディスク7を回転テーブル
2上に載置し、扉3を閉め、ハンド挿入窓5から両手を
挿入して、図示しないノズルを握り、ディスク7に砥粒
を吹き付ける。作業者は覗き窓4から状況を見ながらサ
ンドブラストを行う。 【0006】このような手動のサンドブラストでは1枚
のディスク7の表・裏面およびサイド(外周面)のサン
ドブラスト処理に約20分位かかるが、その間作業者は
手離れができない。また、手動ではブラスト処理のむら
が出やすく、処理が終わってからむらが見えれば、再度
その部分のブラストを行う。 【0007】本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案
出されたもので、サンドブラスト作業を自動化すること
により、作業者の手離れをよくするとともに、サンドブ
ラストのむらをなくして再処理の無駄を省くことができ
るサンドブラスト装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のサンドブラスト装置は、密閉容器と、該密閉容
器内に設けられ、ディスクなどの加工物を載置する回転
テーブルと、上記密閉容器内で水平に直線移動可能にな
っていて、加工物に砥粒と圧縮空気を吹き付けるブラス
トノズルと、上記密閉容器に加工物を出し入れするため
の自動開閉扉とからなるものである。 【0009】次に本発明の作用を説明する。自動開閉扉
を開いて、ディスクなどの加工物を回転テーブル上に載
せる。自動開閉扉を閉じて、ノズルから砥粒と空気を吹
き出す。テーブルを回転させるとともに、ノズルを前進
させてブラスト打ち作業を始める。その際、回転テーブ
ルの回転数が一定であれば、外周側の周速度は速く、内
周側の周速度は遅いので、周速度の速い部分のノズルの
前進速度を遅くし、周速度の遅い部分のノズルの前進速
度を速くしてやれば、ディスク全面にわたって一様なブ
ラスト打ちができる。回転速度とノズル前進速度の関係
は、上記とは逆に、ノズルの前進速度を一定にし、回転
テーブルの回転速度を調節するようにしてもよい。 【0010】ブラスト打ち作業が完了すると、ノズルか
らの砥粒と空気の吹き出しを停止するとともに、回転テ
ーブルの回転を停止する。ノズルは原点に戻り、自動開
閉扉は自動的に開いて、回転テーブル上から加工物を取
り出す。 【0011】このようにブラスト打ち作業が自動的に行
われて、ブラスト打ち作業中は手離れができるので、作
業者は他の作業を行うことができる。また、ブラスト打
ち作業をむらなく行うことができるので、再ブラスト打
ちなどの無駄を省くことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は本発明のサンドブ
ラスト装置の断面図である。なお、本図において、図2
および図3と共通の部分については同一の符号を付して
おり、重複した説明は省略する。図において、1は密閉
容器、1aは密閉容器1の支柱である。2はディスクな
どの加工物7を載置する回転テーブルである。4は覗き
窓、5はハンド挿入窓、6はダスト排出口である。 【0013】8は加工物7に砥粒と空気を吹き付けるノ
ズルである。ノズル8には砥粒入口8aと空気入口8b
が設けてあり、共に図示しないホースを介してそれぞれ
砥粒貯槽と空気源とに接続されている。9はノズル8を
把持する支持棒であり、垂直な先端部9aでノズル8を
把持する。支持棒9は中間部がローラブロック11で支
持されており、基端部9bはエアシリンダ10のピスト
ンロッド10aの先端に接続されている。エアシリンダ
10は支持台10bにより支持されている。エアシリン
ダ10のピストンロッド10aを伸縮させることによ
り、ノズル8はストロークSだけ水平に直線移動する。
ピストンロッド10aが最も伸びた状態ではノズル8の
位置は回転テーブル2の中心線2a上にあり、最も縮ん
だ状態では、ノズル8は最大加工物の外周よりも外れた
位置にある。 【0014】12は密閉容器1にディスク7などの加工
物を出し入れするための自動開閉扉である。自動開閉扉
12は上下方向にスライドして開閉するようになってお
り、エアシリンダ13にロープ15を介して接続されて
いる。13aはピストンロッドで、先端にロープが接続
されている。14はロープシーブである。 【0015】次に本実施形態の作用を説明する。自動開
閉扉12を開いてディスク7などの加工物を回転テーブ
ル2上に載せる。自動開閉扉12を閉じて、ノズル8か
ら砥粒と空気を吹き出す。回転テーブル2を回転させる
とともに、ノズル8を前進させてブラスト打ち作業を始
める。その際、回転テーブル8の回転数が一定であれ
ば、外周側の周速度は速く、内周側の周速度は遅いの
で、周速度の速い部分のノズル8の前進速度を遅くし、
周速度の遅い部分のノズル8の前進速度を速くしてやれ
ば、ディスク7の全面にわたって一様なブラスト打ちが
できる。回転速度とノズル前進速度の関係は、上記とは
逆に、ノズル8の前進速度を一定にし、回転テーブル2
の回転速度を調節するようにしてもよい。 【0016】片面のブラスト打ち作業が完了すると、ノ
ズル8からの砥粒と空気の吹き出しを停止するととも
に、回転テーブル2の回転を停止する。ノズル8は原点
に戻り、自動開閉扉12は自動的に開いて、回転テーブ
ル2上からディスク7などの加工物を取り出し、裏返し
してブラスト打ちしていない他方の面を上にして回転テ
ーブル2上に載せる。再び前記と同様にブラスト打ち作
業を行う。両面のブラスト打ちの完了後、サイド(外周
面)のブラスト打ち作業を行う。 【0017】外周面のブラスト打ちを行うには、ハンド
挿入窓5から両手を挿入し、支持棒9からノズル8をは
ずし、それを手に持ってノズル8を外周面に向けた状態
で、ノズルから砥粒と空気を吹き出し、回転テーブル2
を回転させる。外周面のブラスト打ちが完了したら、ノ
ズル8から砥粒と空気の吹き出しを停止するとともに、
回転テーブル2の回転を停止する。ノズル8は元のよう
に支持棒9に取り付ける。自動開閉扉12を開き、加工
物を取り出す。 【0018】このようにブラスト打ち作業が自動的に行
われて、ブラスト打ち作業中は手離れができるので、作
業者は他の作業を行うことができる。また、ブラスト打
ち作業をむらなく行うことができるので、再ブラスト打
ちなどの無駄を省くことができる。 【0019】本発明は、以上述べた実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。 【0020】 【発明の効果】以上述べたように、本発明のサンドブラ
スト装置は、ブラスト打ち作業の全部または一部を自動
化したので、作業者の手離れがよい。また、ブラストの
むらがないので、再ブラスト打ちの無駄がないなどの優
れた効果を有する。
る。 【図3】ディスクの斜視図である。 【符号の説明】 1 密閉容器 2 回転テーブル 7 加工物(ディスク) 8 ブラストノズル 12 自動開閉扉
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 密閉容器と、該密閉容器内に設けられ、
ディスクなどの加工物を載置する回転テーブルと、上記
密閉容器内で水平に直線移動可能になっていて、加工物
に砥粒と圧縮空気を吹き付けるブラストノズルと、上記
密閉容器に加工物を出し入れするための自動開閉扉とか
らなることを特徴とするサンドブラスト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217892A JP4918955B2 (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | サンドブラスト方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001217892A JP4918955B2 (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | サンドブラスト方法 |
Publications (2)
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JP2003025226A true JP2003025226A (ja) | 2003-01-29 |
JP4918955B2 JP4918955B2 (ja) | 2012-04-18 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
2001
- 2001-07-18 JP JP2001217892A patent/JP4918955B2/ja not_active Expired - Fee Related
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