JP2003024666A - ミシンの布ガイド装置及びミシン - Google Patents

ミシンの布ガイド装置及びミシン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫製作業の作業性を向上できるミシンの布ガ
イド装置及び布ガイド装置を用いたミシンを提供する。 【解決手段】 本発明にかかるミシンの布ガイド装置
(40)が、被縫製物の端部に当接することで、被縫製
物の端部から、形成する縫い目の所定位置までの距離に
対応して、被縫製物を送り台上に位置決めする布ガイド
(41)を備える。そして、布ガイドの位置を変更せず
に、送り台のみを移動させることで、送り台に対する布
ガイドの位置を相対的に変更する。従って、縫い目の形
成位置に対応して作業者が布ガイドの位置を手動により
調節する必要が無くなり、縫製作業の作業性を向上でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被縫製物を送り台
上面に位置決めするミシンの布ガイド装置及びこの布ガ
イド装置を用いたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に被縫製物である布に直線状やいわ
ゆる鳩目状の切込み(ボタンホール)を設け、このボタ
ンホールの周囲に一連のかがり縫いを行なうことでボタ
ンホールかがり縫いを形成するミシン(穴かがりミシ
ン)が知られている。図6に示すように、一般的な穴か
がりミシン100は、通常、布にボタンホールを形成す
るために、布を上面に載置した状態で水平面内の任意の
位置に移動可能な送り台101、布を送り台101上の
所定位置に位置決めする布ガイド装置102、前記布ガ
イド装置102により位置決めされた布を送り台101
上面に押え付けると共に、この送り台101と一体に移
動する押え装置103、布を上下方向から挟む位置に配
設される一対の布切りメス104及びメス受け台(図示
せず)等を備える。
【0003】図6及び図7に示すように、前記布ガイド
装置102は、送り台上面を覆うように配設された押え
板105にねじ102aを用いて固定される布ガイド1
02bを備え、この布ガイド102bの後方部分には、
布を当接させるため、押え板105に対して垂直方向に
延出する延出部102cが形成されている。そして、ボ
タンホールかがり縫い作業は、まず、押え装置103を
上昇させた状態で、布の前方側の端部を布ガイドの延出
部102cに当接させ、布の位置決めを行う。次に、押
え装置103を下降させて、布を押え板105に押え付
ける。この際に、押え装置103が布を押える位置は、
布のボタンホールが形成されるべき位置の左右両側部分
である。
【0004】そして、押え装置103が布を押えた状態
で、ミシンアーム側に取り付けた布切りメス104を、
ミシンベッド側に取り付けたメス受け台(図示せず)に
向けて下降させることで、布にボタンホールが形成され
る。そして、ボタンホールの左右両側を押えた状態で、
送り台101と縫い針106とが同期駆動し、ボタンホ
ールかがり縫いが実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8
(A)、(B)に示すように、ボタンホール形成位置、
つまり被縫製物の後方側の端部からボタンホール200
の所定の位置までの距離L(図8においてはボタンホー
ル200の鳩目部頂点201までの距離)は被縫製物毎
に様々に異なるが、上述のように、従来の布ガイド10
2bは押え板105に対してねじ止めされているため、
各ボタンホール形成位置に対応して、作業者が手動によ
りねじ102aを緩め、布ガイド102bを所定位置ま
で移動させ、ねじ102aを締めるという一連の作業が
必要になり、ボタンホールかがり縫い作業の作業性が悪
化するという問題があった。
【0006】本発明の課題は、上述の事情を考慮したも
のであり、縫製作業の作業性を向上できるミシンの布ガ
イド装置及び布ガイド装置を用いたミシンを提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載のミシンの布ガイド装置(40)は、
水平方向に移動する送り台(50)上面に被縫製物を位
置決めするミシンの布ガイド装置であって、前記送り台
の上方に配設され、被縫製物の端部に当接することで、
この被縫製物の端部から、形成する縫い目の所定位置ま
での距離に対応して、被縫製物を前記送り台上に位置決
めする布ガイド(41)を備え、前記送り台を移動させ
ることで、該送り台に対する送り台上の前記布ガイドの
位置を相対的に変更することを特徴とする。
【0008】請求項1記載のミシンの布ガイド装置によ
れば、布ガイドの位置を変更せずに、送り台のみを移動
させることで、この送り台に対する布ガイドの位置を相
対的に変更する。そして、被縫製物の端部から、形成す
る縫い目の所定位置までの距離に対応して、被縫製物を
送り台上に位置決めする。従って、従来のように、縫い
目の形成位置に対応して、作業者が送り台上面に配設し
た布ガイドの位置を手動により調節する必要が無くな
り、縫製作業の作業性を向上できる。
【0009】請求項2記載のミシンの布ガイド装置は、
請求項1記載のミシンの布ガイド装置であって、前記布
ガイドを、前記送り台の上方から退避させるように移動
可能な駆動手段(布ガイド駆動手段43)を備えること
を特徴とする。
【0010】請求項2記載のミシンの布ガイド装置によ
れば、請求項1と同様の効果を得られると共に、布ガイ
ドを送り台の上方から退避させるように移動可能な駆動
手段を備えるので、縫製作業を開始する前に布ガイドを
後方に移動させるものとすれば、布ガイドがミシンを構
成する各種装置の駆動の邪魔にならず、縫製作業の作業
性をより向上できる。
【0011】請求項3記載のミシンは、請求項1または
2記載のミシンの布ガイド装置を用いたミシン(10)
であって、複数の縫い目毎に設定される縫製パターンデ
ータを記憶する記憶手段(縫製パターンデータROM9
2及びRAM93)と、前記縫製パターンデータに基づ
いてミシンの駆動を制御する制御手段(CPU91)と
を備え、前記縫製パターンデータには、被縫製物の端部
から形成する縫い目の所定位置までの距離に関する距離
データが含まれ、前記制御手段が、前記距離データに対
応して前記送り台を所定位置まで移動させることを特徴
とする。
【0012】請求項3記載のミシンによれば、請求項1
または2と同様の効果を得られると共に、複数の縫い目
毎に設定される縫製パターンデータを記憶する記憶手段
と、縫製パターンデータに基づいてミシンの駆動を制御
する制御手段とを備え、制御手段が、縫製パターンデー
タに含まれる距離データに対応して送り台を所定位置ま
で移動させるので、布の位置決めを、形成する縫い目を
指定するだけで行うことができ、縫製作業の作業性をよ
り向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明にかかる
ミシンの布ガイド装置(以下、単に「布ガイド装置」と
いう。)及びこの布ガイド装置を用いたミシンについて
説明する。なお、本実施の形態で示すミシンは、布に設
けたボタンホールの周囲に一連のかがり縫いを行ない、
ボタンホールかがり縫いを形成するいわゆる穴かがりミ
シンである。また、図1及び図2に示すように、以下の
説明において、上下方向とは針棒の軸方向を指し、前後
方向とは布送り方向を指し、左右方向とは水平面内で、
前後方向に直交する方向を指す。
【0014】図1〜図3に示すように、ミシン10はミ
シンフレーム20、針棒30、布ガイド装置40、送り
台50、押え装置60、布切り手段70、これら針棒3
0や布切り手段70等の各種装置を駆動させるための駆
動手段80(主軸モータや布切りメスモータ等、図4を
参照)等を備え、制御装置90(図4を参照)が駆動手
段80の駆動を制御する構造を備えている。なお、図3
においてはミシン10の構造の理解を容易にするため、
一部図示を省略している。ミシンフレーム20は、略矩
形の箱状をなすベッド部21、ベッド部21の後方側か
ら上方に起立する縦胴部22、縦胴部22の上部側から
前方に延出するミシンアーム23等から概略構成され
る。そして、このミシンフレーム20の内部に駆動手段
80を格納している。なお、ミシン10を構成する各種
装置の構造及び動作については周知であるため詳しい説
明を省略し、以下、布ガイド装置40、送り台50、押
え装置60及び制御装置90についておもに説明する。
【0015】布ガイド装置40は、送り台50上面の所
定位置に布を位置決めするために設けられ、布ガイド4
1、布ガイド取付け台42、布ガイド駆動手段43等か
ら概略構成される。布ガイド41は、布の後方側の端部
に当接することで、布の後端部から形成する縫い目の所
定位置までの距離に対応して、布を送り台50上の所定
位置に位置決めするための部材であり、図2に示すよう
に、2つの布ガイド41が、ミシンの軸線C(針棒30
の上下軌道に直交する前後方向の線)を中心にして、左
右対称に配設されている。布ガイド41は略矩形状に形
成され、前方側の端部から上方に延出し、布の後方側の
端部に当接する当接部41aを備える。また、布ガイド
41の長手方向(前後方向)に沿って複数のねじ穴(本
実施の形態においては2つ)を備え、これらねじ穴を介
して後述する布ガイド取付け台42にねじ止めされる。
【0016】布ガイド取付け台42は、前記布ガイド4
1を、後述する布ガイド駆動手段43の可動部43dに
連結するための略矩形状の板体である。この布ガイド取
付け台42の、前記2つの布ガイド41を左右方向に併
設した際に各布ガイド41のねじ穴に対応する部分には
スリット42aが形成されている。そして、布ガイド取
付け台42の下面に前記布ガイド41の上面を当接させ
た状態で、スリット42a及びねじ穴にねじ42cを挿
通することで、布ガイド取付け台42と布ガイド41が
接合されている。また、布ガイド取付け台42は、その
後方側の端部から上方に延出する接合部42bを備えて
おり、この接合部42bにおいて布ガイド駆動手段43
の可動部43dと接合している。
【0017】このように、各布ガイド41は布ガイド取
付け台42に対して独立して接合されており、また、ス
リット42aに沿って前後方向に移動可能な構造となっ
ているため、例えば、布の後方側の端部が曲線形状にな
っている場合等に対応して、各布ガイド41の取付け位
置を前後方向に調節することができる。
【0018】布ガイド駆動手段43は、ベッド部21の
上面に配設され、前記布ガイド取付け台42を介して布
ガイド41を前後方向に移動させるための装置であり、
本実施の形態においてはエアシリンダを用いる。エアシ
リンダとしては、いわゆる複動シリンダ、即ち、シリン
ダ本体43aの後方側に配設されたエアパイプ43bを
通じて空気をシリンダ本体43aに供給することで可動
部43dが延び側(前方)に移動し、シリンダ本体43
aの前方側に配設されたエアパイプ43bを通じて空気
をシリンダ本体43aに供給することで、可動部43d
が縮み側(後方)へ移動するシリンダを用いるものとす
る。
【0019】エアシリンダ43はシリンダ取付け部材4
4によりベッド部21の上面に接合される。シリンダ取
付け部材44は略矩形状の板体であり、その前方側の端
部から上方に延出する接合部44aを備えており、この
接合部44aに形成した開口にエアシリンダ43の前端
部分を嵌合させることでエアシリンダ43がシリンダ取
付け部材44に固定される。また、シリンダ取付け部材
44には、前後方向に沿ったスリット44bが形成され
ている。そして、シリンダ取付け部材44はこのスリッ
ト44bを介してベッド部21にねじ止めされている。
従って、これらねじ44cを緩めることで、シリンダ取
付け部材44、ひいてはエアシリンダ43の配設位置を
スリット44bに沿って前後方向に調節可能となってい
る。布ガイド装置40が上述のような構造を備えている
ことにより、後述する制御装置90によりエアシリンダ
43の駆動が制御され、所定のタイミングで布ガイド4
1を前後方向、つまり前記送り台の上方から退避させる
方向に移動させることができる。
【0020】送り台50は、その上面に布を載置し、布
を水平面内の任意の位置に移動させるための装置であ
る。送り台50は薄い矩形状の箱体をなし、駆動手段8
0(例えばX軸モータ及びY軸モータ等)に連結されて
いる。そして、制御装置90がこれら駆動手段80の駆
動を制御することにより送り台50は任意の位置に移動
し、布の所定位置にボタンホールかがり縫いを形成する
ことができる。なお、送り台50の上面には、図2及び
図3に示すように、右押え板51及び左押え板52がミ
シンの軸線Cを中心にして左右対称に配設されている。
【0021】押え装置60は、布押え61及びこの布押
え61を駆動させるために送り台50の下面側に配設さ
れる駆動手段80(例えばエアシリンダ)等を備える。
なお、押え装置60はミシンの軸線Cを中心にして左右
対称に配設されることから、以下の説明においては右側
に配設される押え装置60のみについて説明する。
【0022】布押え61は、布を送り台50に押えつけ
る部材であり、略矩形状の板体である押え足61aと側
面視略コ字状の押え腕61bを備える。押え足61aは
押え腕61bの前端部分において回転可能に軸支されて
いる。また、押え腕61bは、図示はしないが、後端部
分においてエアシリンダの可動部に連結し、また、その
一部において送り台50に前後方向に回転可能に軸支さ
れている。そして、エアシリンダが駆動し、布押え61
が下方に移動した状態(下降位置)において、押え足6
1aは布の表面に当接し、布を送り台50に押えつける
構造となっている。また、布を送り台50に載置する際
には、布押え61は上方に移動した状態(上昇位置)と
なる。
【0023】制御装置90は、図4のブロック図に示す
ように、制御手段としてのCPU91と、記憶手段とし
ての縫製パターンデータROM92及びRAM93と、
プログラムROM94と、入力インターフェイス95
と、出力インターフェイス96とからなる主制御部97
を備える。そして、この主制御部97には、入力インタ
ーフェイス95を介して、押えスイッチ98、縫い形状
選択スイッチ99等が接続され、出力インターフェイス
96を介して駆動手段80が接続されている。なお、出
力インターフェイス96と駆動手段80との間には、各
モータを駆動させるための駆動回路(図示せず)が配設
されている。
【0024】縫製パターンデータROM92は、予め設
定されている各縫い形状に対応する縫製パターンデータ
を格納している。縫製パターンデータは、布の後端部か
ら形成する縫い目(縫い形状)の所定位置までの距離に
関する距離データ、布送り量、針振り量、縫い長さ、針
数等のうち必要な複数のデータを含んでいる。なお、前
記距離データとしては、例えば、布にいわゆる鳩目穴か
がり縫いを形成する場合は、鳩目穴の鳩目部(滴状の穴
の円弧状の部分)の頂点から布の後端部までの距離、あ
るいは鳩目部から前方に連続する直線状の切込みの前端
部分から布の後端部までの距離、あるいは基準となる特
定の縫い形状を予め設定しておき、この基準となる縫い
形状の所定の部分から布の後端部までの距離を基準値と
し、他の縫い形状の距離データを基準値からの増減によ
り表したもの等が挙げられる。
【0025】プログラムROM94は、ミシン10の駆
動を制御するための駆動制御プログラムを格納してい
る。CPU91は、前記縫製パターンデータ及び駆動制
御プログラムに基づいて、駆動回路を介して駆動手段8
0の駆動を制御し、針棒30、布切りメス71、押え装
置60、送り台50等を駆動させる。なお、詳細には記
載しないが、CPU91は、例えば糸切り等、ミシン1
0の他の構成部品の駆動制御や、構成部品が正常に作動
しているか否かの確認等も行なう。
【0026】RAM93は、駆動制御プログラムに基づ
いてCPU91により算出された縫い形状に関する各種
データを一時的に記憶する。また、縫製パターンデータ
の一部が変更された場合には、変更後の縫製パターンデ
ータも一時的に記憶する。縫い形状選択スイッチ99
は、予め設定されている複数の縫い形状に対応して設け
られており、複数の模様選択スイッチの中から所望の縫
い形状を選択するためのスイッチである。
【0027】次に、図5のフローチャートを参照して、
制御装置90による布ガイド装置40の駆動制御方法に
ついて説明する。まず、縫製作業を開始する際には、布
ガイド41は前方側、即ち送り台50上方に突出した位
置にあり、送り台50は布セット位置にある。ここで、
布セット位置とは、作業者が送り台50に布を載置する
際の送り台50の位置を指し、送り台50上方に突出し
た状態の布ガイド41の当接部41aの位置(おもに前
後方向の位置)と、形成する縫い形状についての距離デ
ータと、さらに後述する縫製開始位置における送り台5
0の位置とに基づいてCPU91が算出する送り台50
の位置である。
【0028】そして、作業者は布ガイド41の当接部4
1aに布の後端部を当接させた状態で、布を送り台50
上面に載置する(ステップS1)。次に、作業者が押え
スイッチ98をオンにすると(ステップS2)、布押え
61が下降し、押え足61aが布に当接する。そして、
所定時間が経過するまで、つまり、押え足61aが布を
送り台50に完全に押えるまで待機状態となり(ステッ
プS3)、その後、布ガイド41が後方側、即ち送り台
50から離れる方向に移動する(ステップS4)。そし
て、所定時間が経過するまで、つまり、布ガイド41
が、各種装置の駆動の邪魔にならない位置まで完全に移
動し終えるまで待機状態となり(ステップS5)、その
後、送り台50が予め設定されている縫製開始位置まで
移動する(ステップS6)。
【0029】そして、縫製、糸切り、布切り等が開始さ
れ(ステップS7)、縫製作業終了後(ステップS
8)、各種モータや針棒30等を原点位置に戻すいわゆ
る原点検索を行ない(ステップS9)、送り台50が前
記布セット位置まで移動する(ステップS10)。そし
て、布ガイド41は再び送り台50上方に突出した位置
まで前方に移動し(ステップS11)、次の布が送り台
50にセットされるまで待機状態となる。以上で制御装
置90による布ガイド装置40の一連の制御が終了す
る。
【0030】本実施の形態に示した布ガイド装置40に
よれば、布ガイド41の位置を変更せずに、送り台50
のみを移動させることで、この送り台50に対する布ガ
イド41の位置を相対的に変更する。そして、布の後端
部から形成する縫い目の所定位置までの距離に対応し
て、布を送り台50上に位置決めする。従って、従来の
ように、縫い目の形成位置に対応して、作業者が送り台
50上面に配設した布ガイドの位置を手動により調節す
る必要が無くなり、縫製作業の作業性を向上できる。ま
た、布ガイド41を前後方向に沿って移動させる布ガイ
ド駆動手段43を備えるので、縫製開始前に布ガイド4
1を後方に移動させることで、布ガイド41がミシン1
0を構成する各種装置の駆動の邪魔にならず、縫製作業
の作業性をより向上できる。
【0031】また、複数の縫い目毎に設定される縫製パ
ターンデータを記憶する記憶手段(縫製パターンデータ
ROM92及びRAM93)と、縫製パターンデータに
基づいてミシン10の駆動を制御する制御手段(CPU
91)とを備え、制御手段が、縫製パターンデータに含
まれる距離データに対応して送り台50を所定位置まで
移動させるので、布の位置決めを、形成する縫い目(縫
い形状)を指定するだけで行うことができ、縫製作業の
作業性をより向上できる。
【0032】なお、本実施の形態においては、2つの布
ガイド41が、ミシンの軸線Cを中心にして、左右対称
に配設されるものとしたが、これにかぎらず、ミシンの
軸線Cをまたぐ程度の左右方向の幅を備えた一つの布ガ
イド41を配設するものとしても良い。この場合は、布
ガイド装置40を構成する部品の点数を削減できる。ま
た、布ガイド駆動手段43をベッド部21の下面側、つ
まりベッド部21内に配設しても良い。この場合は、縫
製作業時に布ガイド駆動手段43が邪魔にならず、作業
性を向上させることができる。
【0033】また、本実施の形態においては布ガイド駆
動手段43として複動型のエアシリンダを用いるものと
したが、これに限らず、例えば、空気をピストンの前後
いずれか一方側のみに供給するいわゆる片ロッド単動シ
リンダや、回転型モータ、リニアモータ、ソレノイドな
ど周知の駆動手段を用いるものとしても良い。また、本
実施の形態においては、制御手段が縫製パターンデータ
等に基づいて送り台50の布セット位置を算出するもの
としたが、これに限らず、例えば、作業者が縫製作業毎
に送り台50の布セット位置を随時変更するものとして
もよい。また、布ガイド装置40を構成する各種装置の
形状は、本実施の形態に示したものに限定されず、本発
明の趣旨の範囲内で変更可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載のミシンの布ガイド装置に
よれば、布ガイドの位置を変更せずに、送り台のみを移
動させることで、この送り台に対する布ガイドの位置を
相対的に変更する。そして、被縫製物の端部から、形成
する縫い目の所定位置までの距離に対応して、被縫製物
を送り台上に位置決めする。従って、従来のように、縫
い目の形成位置に対応して、作業者が送り台上面に配設
した布ガイドの位置を手動により調節する必要が無くな
り、縫製作業の作業性を向上できる。
【0035】請求項2記載のミシンの布ガイド装置によ
れば、請求項1と同様の効果を得られると共に、布ガイ
ドを前記送り台の上方から退避させるように移動可能な
駆動手段を備えるので、縫製作業を開始する前に布ガイ
ドを後方に移動させるものとすれば、布ガイドがミシン
を構成する各種装置の駆動の邪魔にならず、縫製作業の
作業性をより向上できる。
【0036】請求項3記載のミシンによれば、請求項1
または2と同様の効果を得られると共に、複数の縫い目
毎に設定される縫製パターンデータを記憶する記憶手段
と、縫製パターンデータに基づいてミシンの駆動を制御
する制御手段とを備え、制御手段が、縫製パターンデー
タに含まれる距離データに対応して送り台を所定位置ま
で移動させるので、布の位置決めを、形成する縫い目を
指定するだけで行うことができ、縫製作業の作業性をよ
り向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるミシンを示す要部側面図
である。
【図2】本実施の形態にかかるミシンを示す要部平面図
である。
【図3】本実施の形態にかかるミシンを示す要部正面図
である。
【図4】本実施の形態にかかるミシンの制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態にかかるミシンの制御方法を示す
フローチャートである。
【図6】従来のミシンを示す要部側面図である。
【図7】従来のミシンを示す要部平面図である。
【図8】被縫製物の後方側の端部からボタンホールの所
定の位置までの距離を示す図面(A)及び(B)であ
る。
【符号の説明】
10 ミシン 40 ミシンの布ガイド装置 41 布ガイド 43 駆動手段(布ガイド駆動手段) 50 送り台 91 制御手段(CPU) 92 記憶手段(縫製パターンデータROM) 93 記憶手段(RAM)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に移動する送り台上面に被縫製
    物を位置決めするミシンの布ガイド装置であって、 前記送り台の上方に配設され、被縫製物の端部に当接す
    ることで、この被縫製物の端部から、形成する縫い目の
    所定位置までの距離に対応して、被縫製物を前記送り台
    上に位置決めする布ガイドを備え、 前記送り台を移動させることで、該送り台に対する送り
    台上の前記布ガイドの位置を相対的に変更することを特
    徴とするミシンの布ガイド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のミシンの布ガイド装置で
    あって、 前記布ガイドを、前記送り台の上方から退避させるよう
    に移動可能な駆動手段を備えることを特徴とするミシン
    の布ガイド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のミシンの布ガイ
    ド装置を用いたミシンであって、 複数の縫い目毎に設定される縫製パターンデータを記憶
    する記憶手段と、 前記縫製パターンデータに基づいてミシンの駆動を制御
    する制御手段とを備え、 前記縫製パターンデータには、被縫製物の端部から形成
    する縫い目の所定位置までの距離に関する距離データが
    含まれ、 前記制御手段が、前記距離データに対応して前記送り台
    を所定位置まで移動させることを特徴とするミシン。
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