JP2003024240A - シート状部材 - Google Patents

シート状部材

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JP2003024240A
JP2003024240A JP2001208067A JP2001208067A JP2003024240A JP 2003024240 A JP2003024240 A JP 2003024240A JP 2001208067 A JP2001208067 A JP 2001208067A JP 2001208067 A JP2001208067 A JP 2001208067A JP 2003024240 A JP2003024240 A JP 2003024240A
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Tadao Fukuda
忠夫 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用に際して紙片を折り畳む必要がないかも
しくは最低限の折り畳み回数ですむシート状部材を提供
する。 【解決手段】 トイレットペーパー1(シート状部材)
を、長尺の帯状をなす複数枚の紙製のシート2…が全体
を重複させるように層状に重ねられて一体化された構成
とする。これら重複するシート2…に、片面側に向けて
凸状または凹状をなすように一体的に変形されて互いに
係合する複数の係合部4…を、シート2…の長手方向に
沿って設け、これら係合部4によって重複するシート2
…同士を一体的に係合させる。係合部4…を、シート2
…に形成される押穴7の周囲に形成される凹凸によって
構成する。これら重複するシート2…には、長手方向の
同位置に、それぞれ長手方向に略直交させて切断のため
の切れ目5の列を設け、切れ目5の近傍には目印8を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトイレット
ペーパーやペーパータオル等の帯状のシート状部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のトイレットペーパーやペーパータ
オルは、長尺の帯状の紙がロール状に巻かれてなるもの
であって、例えば壁等に固定された一対の支持板間に支
持された軸に対して回転可能に嵌挿され、使用の都度紙
を引き出して必要な長さに切断して使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のトイレットペー
パーやペーパータオルは、使用に際して取り出した紙片
が必要な厚みとなるまで折り畳む必要があり、煩雑であ
った。また、紙を二枚重ねにしたものもあるが、その場
合にも紙片の厚みは十分なものとは言えなかった。さら
に、紙を単に二枚重ねにしているだけであるために、紙
の切断後は取り出した紙片自体や残りの紙の端部がばら
けやすく、このように紙がばらけた場合には使いにくく
なる上に見た目にも見苦しくなってしまう。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、使用に際して紙片を折り畳む必要がないかも
しくは最低限の折り畳み回数ですむシート状部材を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明にかかるシート状部材は、複数枚の帯状のシ
ートが全体を重複させるように層状に重ねられて一体化
されてなり、これら重複するシートには、片面側に向け
て凸状または凹状をなすように一体的に変形されて互い
に係合する係合部が、シートの長手方向に沿って複数設
けられていることを特徴としている。また、本発明にか
かるシート状部材は、複数枚の帯状のシートが全体を重
複させるように層状に重ねられて一体化されてなり、こ
れら重複するシートには、対向するシートを接着する接
着体層からなる係合部が、シートの長手方向に沿って複
数設けられていることを特徴としている。このように構
成されるシート状部材は、複数枚のシートが全体を重複
させるようにして一体化された構成とされているので、
シート状部材の厚みを大きくとることができ、使用に際
して折り畳む必要がないかもしくは最低限の折り畳み回
数ですむ。さらに、これら重複するシートには、片面側
に向けて凸状または凹状をなすように一体的に変形され
て互いに係合する複数の係合部、もしくは対向するシー
トを接着する接着体層からなる複数の係合部がシートの
長手方向に沿って設けられており、この係合部によって
前記重複するシート同士が一体的に係合されているの
で、シート状部材の切断後も、取り出したシート片自体
及び残りのシート状部材の端部がばらけにくい。ここ
で、接着体層は、任意の接着体によって構成することが
できる。接着体としては、各種の接着剤の他、両面テー
プを用いることができる。
【0006】ところで、水洗式のトイレでは、使用後の
トイレットペーパーは便器内に捨てられて、便器内及び
便器から下水まで通じる排水経路を通じて下水に流され
る。従来、トイレットペーパーは折り畳んで使用するた
めに約400mm〜600mm程度の長さに切断される
が、トイレットペーパーは水を含んでもすぐには溶け
ず、しばらくもとの形状が保たれているので、このよう
に長尺の紙片に切断されたトイレットペーパーが排水経
路内に詰まるなどして水の流れを妨げてしまう場合があ
った。これに対し、本発明にかかるシート状部材をトイ
レットペーパーに適用した場合には、折り畳みが必要で
ないかもしくは最低限の折り畳み回数で済むので、一度
の使用に用いるシート状部材の長さを短くして、排水経
路内に詰まりにくくすることができる。そして、シート
状部材は、複数枚のシートを係合部によって係合させて
いるだけであるから、水分を含むことで係合部もしくは
その近傍がふやけたり溶けるなどすることでこれらの係
合が解かれてさらに複数枚のシートに分離されることと
なるので、一層排水経路内に詰まりにくくなる。ここ
で、水に流した際に重複するシート同士が速やかに分離
されるよう、係合部は、使用時においてシート同士の係
合が確実に行われる範囲内でその設置数を少なくするこ
とが望ましい。また、係合部が接着体層からなる場合に
おいては接着体層を水溶性の接着剤または水溶性の両面
テープによって構成することで、水分を含んだ際に係合
部が速やかにふやけるか溶けることとなり、重複するシ
ート同士が速やかに分離される。
【0007】また、前記係合部の列を、重複するシート
の幅方向に複数列設け、係合部は、隣り合う列同士では
長手方向の位置を違えてもよい。この場合には、係合部
の列が重複するシートの幅方向に複数列設けられ、かつ
係合部は隣り合う列同士では長手方向の位置が違えられ
ているので、係合部の設置数を抑えつつ、係合部間の距
離を小さくして係合部によるシート同士の係合力を維持
することができる。これにより、シート状部材をトイレ
ットペーパーに適用した場合、重複するシート同士が確
実に係合された状態で使用でき、かつ水に流した際には
係合部の設置数が少ないために重複するシート同士の係
合が容易に解かれて速やかに分離されることとなる。
【0008】ここで、従来のトイレットペーパー(また
はペーパータオル)には通常切断用のミシン目が施され
ており、一方の手でトイレットペーパーを引き出した
後、他方の手でトイレットペーパーを押さえるなどして
トイレットペーパーの回転を制止しながら、トイレット
ペーパーをミシン目に沿って切断している。しかし、ミ
シン目は小さいために見つけにくく、特に老眼となった
高齢者や視力の弱い人にとってはミシン目を見つけるこ
とは困難であるので、トイレットペーパーを切断する際
にミシン目以外の所から切断してしまうことが多い。こ
のような場合には、トイレットペーパーが不規則にちぎ
れることとなり、紙が使いにくくなってしまい、また見
た目にも見苦しくなってしまう。そこで、前記重複する
シートには、長手方向に略直交させて切断のための複数
の切れ目を列状に設け、この切れ目の近傍には目印を設
けることで、目印によって切れ目の位置を容易に確認す
ることができるから、シート状部材を切れ目の列が設け
られる位置で切断することが容易となる。また、シート
状部材を構成するシートは係合部によって一体的に係合
されているので、シートを引っ張ってシート状部材を切
断する際に、その力が切れ目に集中することとなり、切
れ目の列の位置でシートを切断することが容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】〔第一の実施の形態〕以下、本発
明にかかるシート状部材の一実施形態について、図1か
ら図3を用いて説明する。ここで、本実施の形態では、
シート状部材を、ロール状に巻かれたトイレットペーパ
ーとした例について示しており、図1は本実施の形態に
かかるトイレットペーパーの構成を示す側面図、図2は
本実施の形態にかかるトイレットペーパーの構成を示す
平面図、図3は本実施の形態にかかるトイレットペーパ
ーの構成を示す側面図である。
【0010】本実施の形態におけるトイレットペーパー
1は、長尺の帯状をなす複数枚の紙製のシート2…が全
体を重複させるように層状に重ねられて一体化され、さ
らにこれらが芯3に巻かれてロール状とされたものであ
る(芯3を用いずにロール状に巻かれた構成としてもよ
い)。これら重複するシート2…には、片面側に向けて
凸状または凹状をなすように一体的に変形されて互いに
係合する係合部4が、シート2…の長手方向に沿って複
数設けられており、これによってシート2…が一体的に
係合されている。また、これら重複するシート2…に
は、長手方向の同位置に、切断のための複数の切れ目5
の列が長手方向に略直交させて複数設けられている。こ
れら切れ目5の列間の間隔、すなわち切断されるシート
片の長さは、折り畳まないかもしくは最低限の折り畳み
回数でシート片が使用に適した長さとなるように設定さ
れており、本実施形態では約130mm〜180mmに
設定している。ここで、切れ目5の列は、例えば切断用
のミシン目によって構成してもよい。
【0011】トイレットペーパー1を構成するシート2
…は、それぞれ従来のトイレットペーパーと同等かそれ
以下の厚みに設定されており、一枚のシート2を水に流
した際に排水経路に与える負荷は、従来のトイレットペ
ーパーと同等かそれ以下とされている。そして、トイレ
ットペーパー1は、複数枚のシート2…を一体化するこ
とで、従来のトイレットペーパーよりも厚みを確保し
て、使用に適した厚みとされている。本実施の形態で
は、トイレットペーパー1を、4枚のシート2…を重ね
て、正味の紙の厚さAを約0.2mm〜0.5mmとし
た構成としている(見かけの紙の厚さはシート2の重ね
方や重複させたシート2に圧縮処理を施すかどうかによ
って変化するので、ここでは紙の厚さを正味の厚さで定
義している)。また、これらシート2…には、複数の押
穴7が形成されており、この押穴7の周囲は片面側に向
けて凸状をなし、他面側では凹状をなしている。ここ
で、押穴7は単なる貫通孔の他、ミシン目等によって構
成することができる。そして、この押穴7の周囲に形成
される凹凸によって係合部4…が構成されている。図2
では、シート2の長さ方向に沿った押穴7(係合部4)
の列を、シート2の幅方向に等間隔で4列設けている。
ここで、押穴7は、隣り合う列同士では長手方向の位置
が違えられており、これによって係合部4の設置数を抑
えつつ、係合部4間の距離を小さくして係合部4による
シート2同士の係合力を維持している。さらに、切れ目
5の列の近傍にも切れ目5の列に沿って押穴7の列を設
けており、切断後にシート2…が端部から剥がれること
を防止している。この押穴7(係合部4)の数及び配
置、及び押穴7によって形成される凹凸の大きさや高さ
を調節することで、シート2の用途や材質、強度に応じ
て、シート2同士の結合力を調節することができる。ま
た、水に流した際に重複するシート2…同士が速やかに
分離されるよう、押穴7は、使用時においてシート2…
同士の係合が確実に行われる範囲内でその設置数を少な
くすることが望ましい。
【0012】ここで、押穴7は、シート2…を切断する
ためのものではないので、トイレットペーパー1を切断
する際に切れ目5の列の位置でトイレットペーパー1が
切断が行われるように、押穴7間の間隔を、切れ目5の
列中の切れ目5間の間隔よりも広くとるか、押穴7の大
きさを、切れ目5の大きさよりも小さくするなどして、
押穴7が形成される部分の強度を確保している。
【0013】また、重複するシート2…には、切れ目5
の近傍に目印8が設けられている。本実施の形態では、
目印8を、切れ目5の列に沿って着色された着色部9に
よって構成している。この着色部9の色は、シート2…
の地色に対して十分目立つ色であれば、ピンク、青、黄
など、任意の色とすることができる。また、その着色範
囲も着色されていることが十分認識できる程度に確保さ
れている。なお、これに限らず、目印8はシート2…に
エンボス加工等によって形成される凹凸によって構成し
てもよい。
【0014】このようなトイレットペーパー1は、従来
のトイレットペーパーと同じく、トイレットペーパー分
配器11に装着して使用するものである。トイレットペ
ーパー分配器11は、トイレット内の壁Wに固定された
一対の支持板12間(図1では一方のみ図示)に支持さ
れた軸13に、トイレットペーパー1が回転可能に嵌挿
され、さらに上記支持板12に回動自在に支持されてト
イレットペーパー1のほぼ上半分を覆う蓋14を有する
構成とされている。そして、トイレットペーパー1を使
用する際は、一方の手でトイレットペーパー1を所望の
長さ引き出した後、他方の手で蓋14の上面を押さえて
トイレットペーパー1の回転を制止しながら、トイレッ
トペーパー1を切れ目5の列に沿って切断する。
【0015】このように構成されるトイレットペーパー
1によれば、複数枚のシート2…が全体を重複させるよ
うにして一体化された構成とされているので、トイレッ
トペーパー1の厚みを大きくとることができ、使用に際
して折り畳む必要がないかもしくは最低限の折り畳み回
数ですむ。さらに、これら重複するシート2…には、片
面側に向けて凸状または凹状をなすように一体的に変形
されて互いに係合する複数の係合部4がシート2の長手
方向に沿って設けられ、係合部4によって前記重複する
シート2…同士が一体的に係合されているので、トイレ
ットペーパー1の切断後も取り出したシート片自体及び
残りのトイレットペーパー1の端部がばらけにくくなっ
て使いやすくなるとともに、切り口が見苦しくなりにく
い。
【0016】また、このように構成されるトイレットペ
ーパー1によれば、折り畳みが必要でないかもしくは最
低限の折り畳み回数で済むので、一度の使用に用いるト
イレットペーパー1の長さを短くして、便器内に捨てた
際に排水経路内に詰まりにくくすることができ、排水経
路の負担が軽減される。そして、このトイレットペーパ
ー1は、複数枚のシート2…を係合部4によって係合さ
せているだけであるから、水分を含むことで係合部4が
ふやけたり溶けるなどすることでこれらの係合が解かれ
てさらに複数枚のシート2…に分離されることとなるの
で、一層排水経路内に詰まりにくくなる。また、係合部
4の列が重複するシート2…の幅方向に複数列設けら
れ、係合部4は、隣り合う列同士では長手方向の位置を
違えられているので、係合部4の設置数を抑えつつ、係
合部4間の距離を小さくして係合部4によるシート2…
同士の係合力を維持することができる。これにより、重
複するシート2…同士が確実に係合された状態で使用で
き、かつ水に流した際には係合部4の設置数が少ないた
めに重複するシート2…同士の係合が容易に解かれて速
やかに分離されることとなる。
【0017】さらに、重複するシート2…において、切
れ目5の近傍には目印8が設けられており、目印8によ
って切れ目5の位置を容易に確認することができるか
ら、トイレットペーパー1を切れ目5の列の位置で切断
することが容易となり、老眼となった高齢者や視力の弱
い人にとっても使いやすくなる。また、トイレットペー
パー1を構成するシート2…は係合部4によって一体的
に係合されているので、シート2…を引っ張ってトイレ
ットペーパー1を切断する際に、その力が切れ目5に集
中することとなり、切れ目5の列の位置でシート2…を
切断することが容易となる。これによってシート2…が
不規則にちぎれることが防止され、切り口が見苦しくな
リにくい。
【0018】ここで、上記実施の形態では、係合部4
を、押穴7の周囲に形成される凹凸によって構成した例
を示したが、これに限られることなく、単にシート2…
を凸状もしくは凹状に変形させることによって構成して
もよい。また、上記実施の形態では、シート状部材を、
複数の紙製のシート2…が一体的に係合されてなるトイ
レットペーパー1とした例を示したが、これに限られる
ことなく、シート状部材は、他の材質のシートを連結し
た構成としてもよい。また、上記実施の形態では、切れ
目5の位置を示す目印8を、シート2に着色することに
よって構成した例を示したが、これに限られることな
く、例えば凹凸によって形成することで、目視ではなく
手触りで切れ目5の位置を知ることができる。
【0019】〔第二の実施の形態〕以下、本発明にかか
るシート状部材の第二の実施の形態について、図4を用
いて説明する。ここで、本実施の形態においても、第一
の実施の形態と同様、シート状部材をトイレットペーパ
ーとした例について示している。図4は本実施の形態に
かかるトイレットペーパーの構成を示す側面図である。
本実施の形態におけるトイレットペーパー21は、第一
の実施の形態に示すトイレットペーパー1において、凹
凸からなる係合部4を有するシート2…の代わりに、対
向するシートを接着する接着体層からなる係合部24を
有するシート22を用いている。本実施の形態では、シ
ート22は、シート2とは係合部の構成のみが異なるも
のとしている。
【0020】本実施の形態では、シート22のうちトイ
レットペーパー21の表面を構成するシート22aには
係合部24を設けず、シート22a間に挟まれるシート
22bにのみ係合部24を設けている。そして、シート
22aとシート22bとは、シート22bに設けられた
係合部24によって接着され、シート22b同士は、互
いの係合部24によって接着されている。ここで、図4
では、シート22…における係合部24の配置を示すた
めに、重複するシート22…の一部を分離させた状態を
示している。
【0021】また、係合部24を構成する接着体層は、
水溶性の接着剤によって構成されており、トイレットペ
ーパー21を水に流した際に係合部24が溶けるかふや
けるかして各シート22…が分離されるようになってい
る(これに限らず、接着体層は例えば水溶性の両面テー
プによって構成されていてもよい)。
【0022】このように構成されるトイレットペーパー
21によれば、第一の実施の形態に示したトイレットペ
ーパー1と同様の効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明にかかるシート状部材によれば、
複数枚のシートが全体を重複させるようにして一体化さ
れた構成とされているので、シート状部材の厚みを大き
くとることができ、使用に際して折り畳む必要がないか
もしくは最低限の折り畳み回数ですむ。さらに、これら
重複するシートには、片面側に向けて凸状または凹状を
なすように一体的に変形されて互いに係合する複数の係
合部、もしくは対向するシートを接着する接着体層から
なる複数の係合部がシートの長手方向に沿って設けら
れ、係合部によって前記重複するシート同士が一体的に
係合されているので、シート状部材の切断後も取り出し
たシート片自体及び残りのシート状部材の端部がばらけ
にくくなって使いやすくなり、また切り口が見苦しくな
りにくい。また、このシート状部材によれば、折り畳み
が必要でないかもしくは最低限の折り畳み回数で済むの
で、トイレットペーパーとして使用した場合には、一度
の使用に用いる長さを短くして、便器内に捨てた際に排
水経路内に詰まりにくくすることができ、排水経路の負
担を軽減することができる。そして、このシート状部材
は、複数枚のシートを係合部によって係合させているだ
けであるから、係合部がシートの凹凸によって構成され
ている場合、もしくは係合部が接着体層によって構成さ
れていてこの接着体層が水溶性の接着体層によって構成
されている場合には、水分を含むことで係合部がふやけ
たり溶けるなどすることでこれらの係合が解かれてさら
に複数枚のシートに分離されることとなるので、一層排
水経路内に詰まりにくくなる。
【0024】また、係合部の列を、重複するシートの幅
方向に複数列設け、係合部は、隣り合う列同士では長手
方向の位置を違えることで、係合部の設置数を抑えつ
つ、係合部間の距離を小さくして係合部によるシート同
士の係合力を維持することができる。これにより、重複
するシート同士が確実に係合された状態で使用でき、か
つ水に流した際には係合部の設置数が少ないために重複
するシート同士の係合が容易に解かれて速やかに分離さ
れることとなる。
【0025】さらに、重複するシートにおいて、切れ目
の近傍に目印を設けることで、目印によって切れ目の位
置を容易に確認することができるから、シート状部材を
切れ目の列の位置で切断することが容易となり、老眼と
なった高齢者や視力の弱い人にとっても使いやすくな
る。また、シート状部材を構成するシートは係合部によ
って一体的に係合されているので、シートを引っ張って
シート状部材を切断する際に、その力が切れ目に集中す
ることとなり、切れ目の列の位置でシートを切断するこ
とが容易となる。これによってシートが不規則にちぎれ
ることが防止され、切り口が見苦しくなリにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態にかかるトイレッ
トペーパー(シート状部材)の構成を示す側面図であ
る。
【図2】 第一の実施の形態にかかるトイレットペーパ
ーの構成を示す平面図である。
【図3】 第一の実施の形態にかかるトイレットペーパ
ーの構成を示す側面図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態にかかるトイレッ
トペーパーの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1、21 トイレットペーパー(シート状部材) 2、
22 シート 5 切れ目 4、
24 係合部 7 押穴 8
目印

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の帯状のシートが全体を重複させ
    るように層状に重ねられて一体化されてなり、 これら重複するシートには、片面側に向けて凸状または
    凹状をなすように一体的に変形されて互いに係合する係
    合部が、前記シートの長手方向に沿って複数設けられて
    いることを特徴とするシート状部材。
  2. 【請求項2】 複数枚の帯状のシートが全体を重複させ
    るように層状に重ねられて一体化されてなり、 これら重複するシートには、対向するシートを接着する
    接着体層からなる係合部が、前記シートの長手方向に沿
    って複数設けられていることを特徴とするシート状部
    材。
  3. 【請求項3】 前記接着体層が、水溶性の接着剤によっ
    て構成されていることを特徴とするシート状部材。
  4. 【請求項4】 前記係合部の列が、前記重複するシート
    の幅方向に複数列設けられ、 前記係合部は、隣り合う列同士では前記長手方向の位置
    が違えられていることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載のシート状部材。
  5. 【請求項5】 前記重複するシートには、切断のための
    切れ目の列が前記長手方向に略直交する方向に沿って設
    けられており、 該切れ目の近傍には、目印が設けられていることを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載のシート状部
    材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178839A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Oji Nepia Co Ltd 衛生用紙の製造方法
JP2012040242A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Oji Nepia Co Ltd ウェブロールおよびそのミシン目加工装置

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