JP2003024001A - 球形顆粒物及びその製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品 - Google Patents

球形顆粒物及びその製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品

Info

Publication number
JP2003024001A
JP2003024001A JP2001213563A JP2001213563A JP2003024001A JP 2003024001 A JP2003024001 A JP 2003024001A JP 2001213563 A JP2001213563 A JP 2001213563A JP 2001213563 A JP2001213563 A JP 2001213563A JP 2003024001 A JP2003024001 A JP 2003024001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
functional substance
substance
fragrance
granules
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001213563A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitsugu Suzuki
寿嗣 鈴木
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Takayuki Watanabe
隆之 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T Hasegawa Co Ltd filed Critical T Hasegawa Co Ltd
Priority to JP2001213563A priority Critical patent/JP2003024001A/ja
Publication of JP2003024001A publication Critical patent/JP2003024001A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平均粒径が大きくて、強度的に強いため、香
料、色素、機能性物質の保存安定性に優れ、各種食品に
配合した場合、香気、香味、生理活性作用の発現性及び
持続性を向上させることができる球形顆粒物及びその製
造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品の提供を目
的とする。 【解決手段】 香料及び/又は機能性物質含有粉末を流
動状に保持しつつ、該粉末に香料及び/又は機能性物質
含有液体を噴霧し、レイヤリング造粒により香料及び/
又は機能性物質をコーティングして得られる球形顆粒物
であって、長径と短径の比(短径/長径)が0.5以
上、平均粒径が100μm〜2000μm、真比重が
1.10以上であり、かつ糖類を20重量%以上含有し
てなることを特徴とする球形顆粒物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種食品に香気、
香味等を付与するために配合される球形顆粒物及びその
製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、各種食品に好ましい香気、香味、
色調や、脳機能改善作用、コレステロール低下作用等の
生理活性作用を付与する目的で、香料、色素、機能性物
質等を含有する顆粒物が広く使用されている。該顆粒物
は、通常、噴霧乾燥法又は流動層造粒法により製造され
る。該顆粒物を噴霧乾燥法により製造するには、例え
ば、香料や色素等の材料物質を、植物性天然ガム質溶液
であるアラビアガム溶液、あるいは化工澱粉、デキスト
リンのごとき乳化剤、賦形剤等を用いて乳化混合した
後、得られた乳化混合物を噴霧乾燥させて行う。また、
香料等の材料物質をショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の合
成界面活性剤、適当な賦形剤等を用いて乳化混合した
後、得られた乳化混合物を噴霧乾燥させて行う方法も知
られている(特開平9−107911号公報、特開平9
−187249号公報参照)。一方、上記顆粒物を流動
層造粒法により製造するには、流動層造粒機内にて、香
料や色素等の材料物質の粉体を流動状態に保ち、これに
結合剤を噴霧して凝集造粒し、乾燥させて行う(特開平
8−47378号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、噴霧乾
燥法により製造した顆粒物は、その形状等に起因して強
度的に脆いため、香料、色素、機能性物質の保存安定性
が劣り、また、顆粒物の平均粒径が100μm未満と小
さいため、各種食品に配合した場合、香気、香味、生理
活性作用の発現性及び持続性の点で満足できるものでは
なかった。また、結合剤を噴霧するスプレーノズルが装
置上部に設けられた流動層又は流動床造粒法により製造
した顆粒物は、芯物質である香料や色素等を含有する粉
末を凝集造粒したものであり、形状が不定形で空孔を有
するため、各種食品に配合した場合、香気、香味、生理
活性作用の発現性及び持続性の点で、やはり満足できる
ものではなかった。そこで、香味の強度及び安定性に優
れた顆粒状食品の製造方法として、微粉末状食品材料を
流動状に保持しつつ、該粉末材料に予め芳香成分を糊料
を用いて水中油型に乳化した乳化香料を結着剤として噴
霧し造粒する方法が提案されている(特許第29807
78号)。本発明は、上記特許に係る方法を更に改良す
ることにより、平均粒径が大きくて強度的に強いため、
香料、色素、機能性物質の保存安定性に優れ、各種食品
に配合した場合、香気、香味、生理活性作用の発現性及
び持続性を向上させることができる球形顆粒物及びその
製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品の提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、所定の特性をもった
球形顆粒物が、上記課題を解決できることを見出し、か
かる知見に基づき、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明の球形顆粒物は、香料及び/又は機能性物質
含有粉末を流動状に保持しつつ、該粉末に香料及び/又
は機能性物質含有液体を噴霧し、レイヤリング造粒によ
り香料及び/又は機能性物質をコーティングして得られ
る球形顆粒物であって、長径と短径の比(短径/長径)
が0.5以上、平均粒径が100μm〜2000μm、
真比重が1.10以上であり、かつ糖類を20重量%以
上含有してなることを特徴とするものである。また、本
発明の製造方法は、香料及び/又は機能性物質含有粉末
を流動状に保持しつつ、該粉末に香料及び/又は機能性
物質含有液体を噴霧し、レイヤリング造粒により香料及
び/又は機能性物質をコーティングすることを特徴とす
る方法である。さらに、本発明の食品は、本発明の球形
顆粒物を含有する食品である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の球形顆粒物は、前記した
ように、香料及び/又は機能性物質含有粉末を流動状に
保持しつつ、該粉末に香料及び/又は機能性物質含有液
体を噴霧し、レイヤリング造粒により香料及び/又は機
能性物質をコーティングして得られる球形顆粒物、すな
わち、香料及び/又は機能性物質含有粉末を芯物質とし
て、その表面を香料及び/又は機能性物質の層で多層コ
ーティングした構造をもつ球形顆粒物であって、長径と
短径の比(短径/長径)が0.5以上、平均粒径が10
0μm〜2000μm、真比重が1.10以上であり、
かつ糖類を20重量%以上含有してなることを特徴とす
る。この特徴により、本発明の球形顆粒物は、従来の凝
集造粒した顆粒物とは異なり、空孔を有さず強度的に強
く締まっており、粒度分布が狭く、形状が球形状に揃っ
ているため、香料及び機能性物質の保存安定性に優れて
おり、また、平均粒径が大きいため、本発明品を各種食
品に適当量配合した場合、香気、香味及び生理活性成分
の発現性が改善され、かつ持続性も向上するという画期
的な効果が得られる。
【0006】本発明の球形顆粒物に含有される香料は、
特に限定されるものではなく、例えば、オレンジ、レモ
ン、ライム、グレープフルーツ等の柑橘類精油;花精
油;ペパーミント油、スペアミント油、スパイス油等の
植物精油;コーラナッツ、コーヒー、バニラ、ココア、
紅茶、緑茶、ウーロン茶、スパイス類、ハーブ類、節
類、煮干し類等の粉砕物、エキストラクト類、オレオレ
ジン類、エッセンス類、回収香;オレンジ、レモン、ラ
イム、グレープフルーツ等の果汁;ビーフエキス、ポー
クエキス、チキンエキス、ホタテエキス、カニエキス等
の動物エキス類;ニンニクエキス、玉ねぎエキス、セロ
リエキス等の植物エキス類;合成香料化合物、調合香料
組成物及びこれらの任意の混合物が挙げられる。
【0007】本発明の球形顆粒物に含有される機能性物
質とは、生体調節作用等の何らかの機能を有する物質を
意味し、例えば、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイ
コサペンタエン酸(EPA)、DHA及び/又はEPA
含有魚油、リノール酸、γ―リノレン酸、α―リノレン
酸、月見草油、ポラージ油、レシチン、オクタコサノー
ル、ローズマリー、セージ、γ―オリザノール、β―カ
ロチン、パームカロチン、シソ油、キチン、キトサン、
ローヤルゼリー、プロポリス、ビタミンA、ビタミン
D、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK等の油溶性ビ
タミン類及びその誘導体、ビタミンB1、ビタミンB2
ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミン
L、ビタミンP、ニコチン酸、パントテン酸、コリン等
の水溶性ビタミン類及びその誘導体、α―カロチン、β
―カロチン、リコペン、パプリカ色素、アナトー色素、
クロロフィル、クチナシ色素、ベニバナ色素、モナスカ
ス色素、ビート色素、エルダベリー色素、マリーゴール
ド色素、コチニール色素等の色素が挙げられる。
【0008】本発明の球形顆粒物に含有される糖類とし
ては、単糖類、二糖類及び糖アルコールが挙げられ、好
ましくは、トレハロース、ラクチトール、パラチニッ
ト、ショ糖、還元澱粉糖化物、粉末水飴(DE20以
上)である。本発明の球形顆粒物では、球形顆粒物に対
して糖類を20重量%以上含有させることが必要であ
る。糖類の含有量が20重量%未満であると、不定形状
の顆粒物となる。さらに、本発明の球形顆粒物には、香
料、機能性物質及び糖類の他、必要に応じて、アラビア
ガム、レシチン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、化工澱粉、DE2以上の澱粉分解物等を適宜
含有させることができる。
【0009】本発明の球形顆粒物は、長径と短径の比
(短径/長径)が0.5以上、平均粒径が100μm〜
2000μm、真比重が1.10以上である。これらの
特性値がそれぞれ示した範囲にない場合は、本発明の目
的とする効果を得ることはできない。本発明の球形顆粒
物の長径と短径の比(短径/長径)は、電子顕微鏡で顆
粒物の短径/長径を測定し、平均値を算出することによ
り求めることができる。本発明の球形顆粒物の粒度分布
は、堀場製作所製のレーザー回折/散乱式(LA−92
0)を使用して、レーザー回折散乱法(日本ゴム協会
誌、第70巻、第9号、P487−490、1997年
参照)により求め、得られた粒度分布により平均粒径を
算出することができる。本発明の球形顆粒物の真比重
は、液浸法−ピクノメーター法(「粒度測定技術」、P
28−30、日刊工業新聞社発行参照)により求めるこ
とができる。
【0010】本発明の球形顆粒物を製造するには、香料
及び/又は機能性物質含有粉末を流動状に保持しつつ、
該粉末に香料及び/又は機能性物質含有液体を噴霧し、
レイヤリング造粒により香料及び/又は機能性物質をコ
ーティングする。具体的な製造方法の一つとしては、ま
ず、予め調製した香料及び/又は機能性物質含有粉末
と、香料及び/又は機能性物質と糖類の水溶液を流動層
又は流動床噴霧造粒装置に仕込み、流動層又は流動床中
で香料及び/又は機能性物質含有液体を噴霧し、レイヤ
リング造粒により香料及び/又は機能性物質をコーティ
ングした後、乾燥、冷却等を行う。
【0011】流動層又は流動床噴霧造粒装置としては、
例えば、粉粒体処理装置のケーシングの周部から前記ケ
ーシング内の下部に形成した処理部内の回転円盤上に流
動層を形成する粉粒体に向けて気体を噴出する気体噴射
ノズルを複数設け、前記複数の気体噴射ノズル夫々を、
その気体噴射方向が前記流動層内の一点に向けて集中す
るように取り付けた粉粒体処理装置(特開平9−103
668号公報参照)が挙げられる。本発明で使用する流
動層又は流動床噴霧造粒装置は、香料及び/又は機能性
物質含有液体を噴霧するスプレーノズルが、該装置の側
面又は下部、特には該装置の側面に設けられているもの
が好ましく、そのような装置として、多機能型流動層粉
体処理装置:アグロマスターPJ型(サイドスプレー
式)(ホソカワミクロン社製、商品名)がある。この装
置を使用することによって、レイヤリング造粒・コーテ
ィング−乾燥−篩分け等の一連の工程を短時間で自動的
に行い、製造工程を大幅に簡略化して製造コストの低減
化を図ることができると共に、装置の設置スペースを大
幅に削減することができる。また、バッチ運転、連続運
転のいずれのフローにも対応が可能であり、吸湿性の高
い粉末でも顆粒化できるという利点がある。なお、上記
水溶液中の香料及び/又は機能性物質及び糖類の濃度
や、流動層又は流動床噴霧造粒装置の操作条件は、使用
する材料や所望する粒径等を考慮して適宜決定すればよ
い。
【0012】本発明の食品は、本発明の球形顆粒物を含
有する食品であり、例えば、本発明の球形顆粒物を配合
した飲料、粉末飲料、デザート食品、チューインガム、
菓子、スナック類、水産加工食品、畜肉加工食品、レト
ルト食品が挙げられる。食品に配合する本発明の球形顆
粒物の量は、食品の種類、形態等により異なるが、一般
には食品1重量部に対して、0.0005〜0.05重量部であ
る。なお、本発明の球形顆粒物を食品に配合する場合、
本発明の球形顆粒物をそのまま顆粒物として用いる場合
だけではなく、該顆粒物をフィルムコーティングして、
フィルムコーティング物として用いる場合等も含む。
【0013】
【実施例】次に、本発明について実施例により具体的に
説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるも
のではない。 (実施例1)水300gにオクテニルコハク酸エステル
化澱粉90g及びトレハロース120gを加えて溶解
し、得られた溶液を85〜90℃で15分間加熱殺菌し
た。次に、該溶液を60℃に冷却し、1−メントール9
0gを添加混合した後、TK−ホモミキサー(特殊機化
工業社製、商品名)で乳化して、乳化液(スプレー原
液)を得た。得られたスプレー原液を、入口温度160
℃、出口温度80℃に設定したモービルマイナー型スプ
レードライヤー(ニロ社製、商品名)に仕込み、噴霧乾
燥することにより、メントール粉末香料285gを得
た。このメントール粉末香料を多機能型流動層粉体処理
装置:アグロマスターPJ型(サイドスプレー式)(ホ
ソカワミクロン社製、商品名)に仕込み、コーティング
液として上記のスプレー原液を200g使用し、入口温
度100℃、出口温度75℃にて、顆粒物が球形状とな
るようにレイヤリング造粒により徐々に顆粒化を行い、
メントール顆粒物330g(本発明品1)を調製した。
調製した顆粒物について、前記した方法により、長径と
短径の比(短径/長径)、平均粒径、真比重を測定した
ところ、該顆粒物の長径と短径の比(短径/長径)は
0.65、平均粒径は350μm、真比重は1.15で
あった。
【0014】(比較例1)実施例1と同様の条件、方法
でスプレー原液を調製し、入口温度160℃、出口温度
80℃に設定した噴霧乾燥機:モービルマイナー型スプ
レードライヤー(ニロ社製、商品名)で噴霧乾燥して、
メントール粉末香料285gを得た。そして、該メント
ール粉末香料95gを芯粉末とし、流動層造粒機(トッ
プスプレー式)(グラット社製)を使用して、入口温度
100℃、出口温度75℃にて、スプレー原液をコーテ
ィング液として噴霧し、凝集造粒により顆粒化を行い、
メントール顆粒物300gを調製した。調製した顆粒物
について、前記した方法により、長径と短径の比(短径
/長径)、平均粒径、真比重を測定したところ、該顆粒
物の長径と短径の比(短径/長径)は0.38、平均粒
径は400μm、真比重は0.95であった。
【0015】(参考例1)実施例1及び比較例1で得た
メントール顆粒物を0.5重量%含むチューインガムを
常法により調製した。調製したチューインガムを訓練さ
れたパネラー10人に与え、香味の発現性、持続性等に
ついて評価し、その結果を表1に示した。表1から明ら
かなように、いずれの評価項目においても、実施例1で
得た顆粒物の方が、比較例1で得た顆粒物に比べて優れ
ていることがわかった。また、図1及び図2より、比較
例1で得た顆粒物(図2)は小さい粒体が凝集している
ため、脆くて壊れやすく、実施例1で得た顆粒物(図
1)に比べて強度の点で劣ることがわかった。
【0016】
【表1】
【0017】(実施例2)水300gにDE8のデキス
トリン200gを加えて溶解し、得られた溶液を85〜
90℃で15分間加熱殺菌した。次に、該溶液を40℃
に冷却し、りんご1/5濃縮果汁200gと赤キャベツ
色素10gを加えて混合し、TK−ホモミキサー(特殊
機化工業社製、商品名)で乳化した。得られた乳化液
(スプレー原液)を、入口温度160℃、出口温度80
℃に設定したモービルマイナー型スプレードライヤー
(ニロ社製、商品名)に仕込み、噴霧乾燥することによ
り、りんご果汁粉末280gを得た。このりんご果汁粉
末を多機能型流動層粉体処理装置:アグロマスターPJ
型(サイドスプレー式)(ホソカワミクロン社製、商品
名)に250g仕込み、コーティング液として上記のス
プレー原液を200g使用し、入口温度100℃、出口
温度75℃にて、顆粒物が球形状となるようにレイヤリ
ング造粒により徐々に顆粒化を行い、りんご果汁顆粒物
290g(本発明品2)を調製した。調製した球形顆粒
物について、前記した方法により、長径と短径の比(短
径/長径)、平均粒径、真比重を測定したところ、該顆
粒物の長径と短径の比(短径/長径)は0.70、平均
粒径は500μm、真比重は1.20であった。
【0018】(比較例2)実施例2と同様の条件、方法
でスプレー原液を調製し、入口温度160℃、出口温度
80℃に設定した噴霧乾燥機:モービルマイナー型スプ
レードライヤー(ニロ社製、商品名)で噴霧乾燥して、
りんご果汁粉末香料280gを得た。そして、該りんご
果汁粉末香料250gを芯粉末とし、流動層造粒機(ト
ップスプレー式)(グラット社製)を使用して、入口温
度100℃、出口温度75℃にて、スプレー原液をコー
ティング液として噴霧し、凝集造粒により顆粒化を行
い、りんご果汁顆粒物270gを調製した。調製した顆
粒物について、前記した方法により、長径と短径の比
(短径/長径)、平均粒径、真比重を測定したところ、
該顆粒物の長径と短径の比(短径/長径)は0.40、
平均粒径は250μm、真比重は1.05であった。
【0019】(参考例2)実施例2及び比較例2で得た
りんご果汁顆粒物を2重量%含む錠菓を常法により調製
した。調製した錠菓を訓練されたパネラー10人に与
え、香味の発現性、および顆粒の存在感について評価
し、その結果を表2に示した。表2から明らかなよう
に、いずれの評価項目においても、実施例2で得た顆粒
物の方が、比較例2で得た顆粒物に比べて優れているこ
とがわかった。
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明の球形顆粒物は、球形状で、平均
粒径が大きく、かつ強度的に強いため、香料、機能性物
質の保存安定性に優れ、各種食品に配合した場合、香
気、香味、生理活性作用の発現性及び持続性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた球形顆粒物の電子顕微鏡写
真である。
【図2】比較例1で得られた凝集顆粒物の電子顕微鏡写
真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 隆之 神奈川県川崎市中原区苅宿335 長谷川香 料株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4B018 LE02 MD28 MD29 MD32 MF08 4B047 LB02 LE06 LG22 LG23 LG25 LP09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料及び/又は機能性物質含有粉末を流
    動状に保持しつつ、該粉末に香料及び/又は機能性物質
    含有液体を噴霧し、レイヤリング造粒により香料及び/
    又は機能性物質をコーティングして得られる球形顆粒物
    であって、長径と短径の比(短径/長径)が0.5以
    上、平均粒径が100μm〜2000μm、真比重が
    1.10以上であり、かつ糖類を20重量%以上含有し
    てなることを特徴とする球形顆粒物。
  2. 【請求項2】 糖類が単糖類、二糖類及び糖アルコール
    から選択される1種又は2種以上である請求項1記載の
    球形顆粒物。
  3. 【請求項3】 香料及び/又は機能性物質含有粉末を流
    動状に保持しつつ、該粉末に香料及び/又は機能性物質
    含有液体を噴霧し、レイヤリング造粒により香料及び/
    又は機能性物質をコーティングすることを特徴とする請
    求項1又は2記載の球形顆粒物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の球形顆粒物を含有
    する食品。
JP2001213563A 2001-07-13 2001-07-13 球形顆粒物及びその製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品 Pending JP2003024001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213563A JP2003024001A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 球形顆粒物及びその製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213563A JP2003024001A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 球形顆粒物及びその製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003024001A true JP2003024001A (ja) 2003-01-28

Family

ID=19048514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001213563A Pending JP2003024001A (ja) 2001-07-13 2001-07-13 球形顆粒物及びその製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003024001A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518062A (ja) * 2004-10-29 2008-05-29 ベル フラフオーアス ウント フラークランチエス ドゥフト ウント アロマ ゲゼルシヤフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 固形香料の製造方法
JP2012115205A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Ogawa & Co Ltd 粉末香味料及びその製造方法
US8568785B2 (en) 2006-07-19 2013-10-29 Asahi Kasei Chemicals Corporation Process for producing spherical base granule comprising easily water-soluble drug

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518062A (ja) * 2004-10-29 2008-05-29 ベル フラフオーアス ウント フラークランチエス ドゥフト ウント アロマ ゲゼルシヤフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 固形香料の製造方法
US8568785B2 (en) 2006-07-19 2013-10-29 Asahi Kasei Chemicals Corporation Process for producing spherical base granule comprising easily water-soluble drug
USRE45810E1 (en) 2006-07-19 2015-11-24 Asahi Kasei Chemicals Corporation Process for producing spherical base granule comprising easily water-soluble drug
JP2012115205A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Ogawa & Co Ltd 粉末香味料及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0859554B1 (de) Aromengranulat
JP3583380B2 (ja) コーティング剤およびコーティング粉末
JP3553521B2 (ja) コーティング剤及びコーティング粉末
JP3958885B2 (ja) 保存安定性に優れた粉末素材
JP5435870B2 (ja) ポリ不飽和脂肪酸を含有する油を含有する粒子の製造方法
US9278234B2 (en) Encapsulated flavor and/or fragrance preparations
AU2095500A (en) Encapsulated flavour and/or fragrance preparations
WO2010071026A1 (ja) 香料含有粒子組成物の製造方法
JP2003325127A (ja) 粉末組成物
JP5088889B2 (ja) クリスピー感のある香料含有顆粒状組成物の製造方法
JP5088890B2 (ja) 香料含有粉末状組成物の製造方法
Rodríguez-Cortina et al. Microcapsules of Sacha Inchi seed oil (Plukenetia volubilis L.) obtained by spray drying as a potential ingredient to formulate functional foods
JP2003024001A (ja) 球形顆粒物及びその製造方法、並びに該球形顆粒物を含有する食品
JPH07101883A (ja) 水溶性ヘミセルロースを含有する製剤
JP2015514119A (ja) 湿式造粒方法およびアラビアゴムを含む粒状材料
JP6100216B2 (ja) 粉末状または顆粒状組成物およびその製造方法
JP4282730B2 (ja) 乳化粉末の製造方法
JPH07101884A (ja) 水溶性ヘミセルロースを含有する製剤
JPH0779712A (ja) 水溶性ヘミセルロースを含有する製剤
JP3501595B2 (ja) 粉末油脂の製造方法
JPH11140482A (ja) 速放性香料粉末製剤
JP4057404B2 (ja) 保存安定性に優れた粉末素材
JP4166937B2 (ja) 新規粉末素材
JPH04262757A (ja) 可食性油性材料の粉末化方法
US20040081735A1 (en) Encapsulated flavor and/or fragrance preparations

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090216

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090615