JP2003023203A - 半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置および半導体レーザモジュールの製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置および半導体レーザモジュールの製造方法

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JP2003023203A JP2001204852A JP2001204852A JP2003023203A JP 2003023203 A JP2003023203 A JP 2003023203A JP 2001204852 A JP2001204852 A JP 2001204852A JP 2001204852 A JP2001204852 A JP 2001204852A JP 2003023203 A JP2003023203 A JP 2003023203A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザモジュールの半導体レーザ素子
2と光ファイバ3の光結合効率の向上を容易にする。 【解決手段】 パッケージ4の内部に固定部を載置し、
そのパッケージ4をチャンバ27内の加熱手段28の上
部に載置する。基台6に半導体レーザ素子を搭載し、そ
の基台6を基台把持手段30によって把持してパッケー
ジ4の内部の固定部の上部に配置する。この状態で、L
D光軸傾き検出手段34によってパッケージ4に配置さ
れる光ファイバの受光光軸となる基準光軸に対する半導
体レーザ素子の傾きを検出する。この検出結果に基づい
て、半導体レーザ素子の光軸が基準光軸に一致する方向
に基台把持手段30を変位させて基台6と共に半導体レ
ーザ素子を変位する。半導体レーザ素子の光軸が基準光
軸に略一致した状態を維持したまま、半導体レーザ素子
を固定部の上部に半田固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザモジ
ュールを製造する際に、半導体レーザ素子搭載用基台を
固定部に半田付けする装置、および、半導体レーザモジ
ュールの製造方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】図6には半導体レーザモジュールの一例が
断面図により模式的に示されている。この半導体レーザ
モジュール1は、半導体レーザ素子2と光ファイバ3を
光学的に結合してモジュール化したものである。この半
導体レーザモジュール1は、半導体レーザ素子2と、光
ファイバ3と、パッケージ4と、温度制御手段(例えば
ペルチェモジュール)5と、基台(ベース)6と、フォ
トダイオードキャリア7と、フォトダイオード8と、チ
ップキャリア9と、第1レンズホルダー10と、コリメ
ートレンズ11と、第2レンズホルダー12と、集光レ
ンズ13と、スライドリング14と、フェルール15と
を有して構成されている。
【0003】この半導体レーザモジュール1において、
パッケージ4は箱形状になっている。このパッケージ4
の内部の底面には温度制御手段5が固定されており、こ
の温度制御手段5の上面には基台6が半田により固定さ
れている。この基台6の上部にはフォトダイオードキャ
リア7とチップキャリア9と第1レンズホルダー10が
固定されている。フォトダイオードキャリア7にはフォ
トダイオード8が固定され、チップキャリア9には半導
体レーザ素子2が固定され、第1レンズホルダー10に
はコリメートレンズ11が固定されている。
【0004】パッケージ4の側壁には、半導体レーザ素
子2がコリメートレンズ11を介して対向する部位に、
貫通孔16が形成され、この貫通孔16の周端縁にはパ
ッケージ内部と外部のそれぞれに向けて筒状壁17が突
出形成されている。この筒状壁17のパッケージ内部側
には窓18が嵌め込まれ、筒状壁17のパッケージ外部
側には第2レンズホルダー12が例えばYAGレーザ溶
接により固定されている。この第2レンズホルダー12
の内部には集光レンズ13が固定されている。第2レン
ズホルダー12の外端部には金属製のスライドリング1
4が固定されている。
【0005】フェルール15は金属により構成されてお
り、このフェルール15の内部には一端側から他端側に
貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫
通孔には光ファイバ3の先端部が挿通固定されている。
フェルール15はスライドリング14の内部に挿通され
て例えばYAGレーザ溶接によりスライドリング14に
固定されている。
【0006】このような半導体レーザモジュール1で
は、半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光がレン
ズ11,13により光ファイバ3に入射するように、半
導体レーザ素子2とレンズ11,13と光ファイバ3と
の配置位置が関係付けられている。
【0007】フォトダイオード8は半導体レーザ素子2
の発光状態をモニタするものであり、温度制御手段5は
半導体レーザ素子2の温度制御を行うものである。半導
体レーザ素子2の近傍には半導体レーザ素子2の温度を
検知するためのサーミスタ(図示せず)が設けられてお
り、このサーミスタの検出温度に基づいて、半導体レー
ザ素子2が一定の温度となるように温度制御手段5が制
御される。これにより、半導体レーザ素子2の温度変動
に起因したレーザ光の強度変動および波長変動が抑制さ
れて、半導体レーザ素子2から出射されるレーザ光の強
度および波長がほぼ一定に維持される。
【0008】このような半導体レーザモジュール1を組
み立てる場合には、例えば、まず、パッケージ4の内部
に温度制御手段5を固定する。また、一方では、パッケ
ージ4の外部で、基台6の上部にチップキャリア9を介
して半導体レーザ素子2を搭載する。さらに、基台6上
には、フォトダイオードキャリア7を介してフォトダイ
オード8を搭載し、また、コリメートレンズ11が固定
された第1レンズホルダー10を基台6上に固定する。
【0009】然る後に、その基台6を温度制御手段5の
上面に半田を介して適切に位置決めし、半田を溶融・凝
固させて固定する。その後、筒状壁17のパッケージ外
部側に、集光レンズ13が取り付けられた第2レンズホ
ルダーや、スライドリング14を固定する。さらに、光
ファイバ3の先端部が固定されたフェルール15をスラ
イドリング14に挿通し、半導体レーザ素子2のレーザ
光が光ファイバ3の先端部に入射するように、フェルー
ル15の調芯を行った後に、フェルール15をスライド
リング14に例えばYAGレーザ溶接により固定する。
その後、例えば真空中でパッケージ4を気密封止する。
このようにして、半導体レーザモジュール1を組み立て
作製することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザモジュー
ル1では、半導体レーザ素子2から出射されたレーザ光
を光ファイバ3に高い光結合効率で入射させることが重
要である。しかし、従来の手法では、温度制御手段5上
における基台6の固定状態(姿勢)が半導体レーザ素子
2の光軸、即ち、レーザ光の光軸の傾きに基づいて考慮
されておらず、所望の光結合効率を得られる半導体レー
ザモジュールを安定して製造することが困難であった。
【0011】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、半導体レーザ素子と光ファ
イバの光結合効率の向上を容易とする半導体レーザ素子
搭載用基台の半田付け装置および半導体レーザモジュー
ルの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、パッケー
ジ内の固定部に半導体レーザ素子搭載用の基台を半田付
けする装置であって、前記パッケージが載置されるパッ
ケージ載置部と、前記基台を把持する基台把持手段と、
半導体レーザ素子を搭載した基台が基台把持手段に把持
されて前記パッケージ載置部に載置されたパッケージ内
の固定部の上部に配置されている状態で、パッケージの
所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾き
を検出するLD光軸傾き検出手段と、このLD光軸傾き
検出手段の検出結果に基づいて基台把持手段とパッケー
ジ載置部を相対的に変位させ半導体レーザ素子の光軸を
調整する光軸調整手段とを有し、光軸調整手段による半
導体レーザ素子の光軸調整が終了した後に、基台を固定
部に半田固定する構成をもって前記課題を解決する手段
としている。
【0013】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
LD光軸傾き検出手段は、レーザ光が入射される受光部
を基準光軸に沿って変位させ、互いに異なる複数の測定
箇所での前記受光部におけるレーザ光の入射位置情報に
基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の
傾きを検出する光学測定系を備えている構成と成してい
ることを特徴として構成されている。
【0014】第3の発明は、第1の発明の構成を備え、
LD光軸傾き検出手段は、半導体レーザ素子から出射さ
れたレーザ光を受け、この受けたレーザ光に基づいて、
基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを角度
情報として検出する光学測定系を備えていることを特徴
として構成されている。
【0015】第4の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、パッケージ載置部に載置されたパッケ
ージの向きを予め定めた基準の向きに調整するパッケー
ジ調整手段が設けられ、このパッケージ調整手段によっ
てパッケージの向きが基準の向きに調整された以降に、
LD光軸傾き検出手段により半導体レーザ素子の光軸の
傾き検出が行われることを特徴として構成されている。
【0016】第5の発明は、第1〜第4の発明の何れか
1つの発明の構成を備え、基台把持手段に把持された基
台の底面が固定部の上面に面で当接するように傾動自在
に基台把持手段を支持する支持手段と、この支持手段に
対する基台把持手段の傾動状態を固定する傾動固定手段
とを有し、基台の底面と固定部の上面が略平行な状態
で、前記傾動固定手段によって前記支持手段に対する基
台把持手段の傾動を固定した後に、基台を固定部に半田
付けすることを特徴として構成されている。
【0017】第6の発明は、第1〜第5の発明の何れか
1つの発明の構成を備え、固定部は半導体レーザ素子の
温度を制御する温度制御手段であることを特徴として構
成されている。
【0018】第7の発明は、半導体レーザ素子が光ファ
イバと光結合状態でパッケージに固定されている半導体
レーザモジュールの製造方法において、半導体レーザ素
子を基台に固定し、その後、パッケージの所定の基準光
軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出し、そ
の検出結果に基づいて、パッケージと基台を相対的に変
位させて半導体レーザ素子の光軸を調整し、然る後に、
基台を固定部に半田固定することを特徴として構成され
ている。
【0019】この発明では、半導体レーザ素子を搭載し
た基台を、パッケージ内の固定部の上部に半田固定する
前に、例えば光ファイバの受光光軸となるパッケージの
所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾き
を検出し、この検出結果に基づいて、半導体レーザ素子
の光軸を基準光軸に略一致させる等、所定の傾きに調整
する。そして、その状態を維持したまま、基台を固定部
の上部に半田固定する。
【0020】このようにして基台を固定部の上部に固定
することにより、半導体レーザ素子の光軸方向が安定す
るため、この後の工程において、レンズや光ファイバの
調心が容易になると共に、それらの位置決め精度も向上
する。これにより、光ファイバと半導体レーザ素子の光
結合効率の向上を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各
実施形態例では、図6に示す半導体レーザモジュールを
例にして、半導体レーザモジュールの製造手法の一例
と、その製造の際に用いられる半導体レーザ素子搭載用
基台の半田付け装置の一構成例とを説明する。図6の半
導体レーザモジュールの構成は前述したので、各実施形
態例では、その重複説明は省略する。
【0022】第1実施形態例では、半導体レーザモジュ
ール1の製造工程において、半導体レーザ素子2を搭載
した基台6を、パッケージ4の内部の固定部である温度
制御手段5の上面に半田付けする際には、光ファイバ3
の受光光軸となる基準光軸と、半導体レーザ素子2の光
軸とが略一致するように基台6の位置や向きを調整し、
その後に、その調整後の状態を維持したまま、基台6と
温度制御手段5を半田付けする。この半田付け工程以外
の工程は従来とほぼ同様であり、ここでは、その説明は
適宜省略する。
【0023】上記のように温度制御モジュール5と基台
6を半田付けすることにより、その後の工程でパッケー
ジ4に光ファイバ3を配置する際に、図2のモデル図に
示されるように、光ファイバ3の受光光軸を半導体レー
ザ素子2の光軸にほぼ一致させて、光ファイバ3をパッ
ケージ4に配設することが容易となる。つまり、半導体
レーザ素子2と光ファイバ3の光結合効率を高めること
が容易となる。なお、図2は、半導体レーザモジュール
1の主要な構成部分を上部側から見て模式的に示した平
面図である。また、図2中の符号20は、パッケージ4
の内部の温度制御手段5や半導体レーザ素子2等を外部
の回路と導通接続させるためのリード端子を示してい
る。
【0024】この第1実施形態例において特有な上記半
田付け手法を実現するための半導体レーザ素子搭載用基
台の半田付け装置の一実施形態例が図1に模式的に示さ
れている。
【0025】この半導体レーザ素子搭載用基台の半田付
け装置25は、基台セット部26と、チャンバ27と、
加熱手段28と、チャンバ変位手段29と、基台把持手
段30と、把持手段変位機構31と、高さ変位計測手段
32と、パッケージ傾き検出手段33と、LD光軸傾き
検出手段34とを有して構成されている。
【0026】この半導体レーザ素子搭載用基台の半田付
け装置25において、チャンバ変位手段29は、X方向
変位手段29aと、Y方向変位手段29bと、Z方向変
位手段29cと、α方向変位手段29dと、θ方向変位
手段29eとを有して構成されている。このチャンバ変
位手段29の上部にチャンバ27が載置され、上記各変
位手段29a〜29eによって、チャンバ27をX、
Y、Z、α、θ方向のそれぞれに変位させることができ
る。
【0027】チャンバ27の内部には加熱手段28が固
定されており、この加熱手段28の上面には半導体レー
ザモジュール1のパッケージ4が載置される。その加熱
手段28に載置されるパッケージ4の内部には温度制御
手段5が固定され、かつ、パッケージ4の上部は開口し
た状態となっている。この第1実施形態例では、加熱手
段28は、パッケージ4を加熱する機能と、パッケージ
載置部としての機能とを備えたものである。
【0028】チャンバ27には覗き窓35が形成されて
おり、この覗き窓35には例えばガラス等の透明部材が
嵌め込まれている。パッケージ4を加熱手段28の上部
に載置する際には、図6に示すパッケージ4の筒状壁1
7を覗き窓35に向けてパッケージ4を配置する。これ
により、チャンバ27の外部から覗き窓35を通して、
パッケージ4の筒状壁17の先端面(以下、パッケージ
端面と記す)17aを見ることができる。
【0029】パッケージ傾き検出手段33は、パッケー
ジ4のパッケージ端面17aが予め定めた基準の向きに
対して、どの程度傾いているかを検出する構成を備えて
いるものであり、この第1実施形態例では、フォーカス
変位計を有している。このパッケージ傾き検出手段33
では、フォーカス変位計と、パッケージ4のパッケージ
端面17aとがチャンバ27の覗き窓35を介して対峙
可能である。そして、この対峙状態で、フォーカス変位
計によって、当該フォーカス変位計と、図3に示すよう
なパッケージ端面17aの互いに異なる複数の測定点
(図3に示す例では3点A,B,C)との距離を順次計
測し、それら測定点とフォーカス変位計との間の距離に
基づいて、パッケージ4のパッケージ端面17aの傾き
を検出する。
【0030】この第1実施形態例では、フォーカス変位
計は位置決め固定されている。上記パッケージ4の基準
の向きとは、そのフォーカス変位計と、パッケージ端面
17aの複数の測定点との間の距離が全て等しくなった
向きとしている。なお、フォーカス変位計を利用してパ
ッケージ4の傾きを検出する際には、チャンバ変位手段
29のX方向変位手段29aやY方向変位手段29bや
Z方向変位手段29c等により、チャンバ27を移動さ
せて、パッケージ4のパッケージ端面17aと、フォー
カス変位計とをチャンバ27内の覗き窓35を介して対
峙させることとなる。
【0031】この第1実施形態例では、基準の向きに対
してパッケージ4のパッケージ端面17aが傾いている
ことが検知された場合(つまり、パッケージ傾き検出手
段33のフォーカス変位計と、パッケージ端面17aの
複数の測定点との間の各距離が異なっている場合)に
は、パッケージ端面17aの各測定点とフォーカス変位
計との間の距離が全て等しくなるように、チャンバ変位
手段29のα方向変位手段29dやθ方向変位手段29
e等によってチャンバ27を変位させることで、パッケ
ージ4の向きを調整する。つまり、この第1実施形態例
では、チャンバ変位手段29が、パッケージ4の向きを
基準の向きに調整するパッケージ調整手段として機能す
る。
【0032】基台把持手段30は基台6の把持と把持解
除ができるものである。例えば、基台把持手段30は、
ハンド37とハンド開閉手段38を有して構成されてい
る。この基台把持手段30では、ハンド開閉手段38に
よりハンド37を閉方向に駆動させることによって基台
6を把持し、ハンド開閉手段38によりハンド37を開
方向に駆動させることによって基台6の把持解除を行う
ことができる。
【0033】このような基台把持手段30は支持手段4
3を介して把持手段変位機構31に取り付けられてい
る。この把持手段変位機構31は、X方向変位手段31
aと、Y方向変位手段31bと、θ方向変位手段31c
と、Z方向変位手段31dとを有して構成されており、
基台把持手段30をX、Y、Z、θの各方向にそれぞれ
変位させることが可能なものである。
【0034】基台セット部26の上面には、半導体レー
ザ素子2を搭載した基台6が載置される。この基台セッ
ト部26に載置された基台6は基台把持手段30により
把持され、その後、把持手段変位機構31による基台把
持手段30の移動動作によって、チャンバ27の内部の
パッケージ4に向けて搬送され、そのパッケージ4内部
の温度制御手段5の上部に配置されることとなる。
【0035】この第1実施形態例では、基台把持手段3
0は支持手段43に傾動自在に支持されている。具体的
には、例えば、基台把持手段30の上面40は球面状と
なっており、支持手段43には、その球面40に対向す
る部位に、球面40が嵌まる凹曲面部41が形成されて
いる。これにより、基台把持手段30を下方側に変位さ
せて、当該基台把持手段30に把持されている基台6の
底面を温度制御手段5の上面に押し付けた際に、その基
台6の底面が温度制御手段5の上面に倣う方向に、基台
把持手段30が支持手段43に対して傾動することがで
きる。
【0036】この第1実施形態例では、支持手段43が
傾動固定手段を兼ねており、この傾動固定手段によっ
て、基台6の底面のほぼ全面が温度制御手段5の上面に
当接した状態で、支持手段43に対する基台把持手段3
0の傾動を固定することができる。具体的には、例え
ば、支持手段43の凹曲面部41には吸気口が形成され
ており、その吸気口から凹曲面部41と基台支持手段3
0の球面40との間の空気を排気することにより、基台
支持手段30の球面40を支持手段43の凹曲面部41
に真空吸着させて支持手段43に対して基台把持手段3
0の傾動を固定する。なお、もちろん、他の手法により
支持手段43に対して基台把持手段30の傾動を固定し
てもよい。
【0037】高さ変位計測手段32は、例えば、ゼロリ
セット動作により定められる基準位置に対する基台把持
手段30の高さ位置を計測する構成を備えている。
【0038】前記の如く、半導体レーザ素子2が搭載さ
れた基台6が基台把持手段30によって把持されて、チ
ャンバ27内におけるパッケージ4内の温度制御手段5
の上部に配置された後であり、かつ、光ファイバ3がパ
ッケージ4に取り付けられる前の状態で、LD光軸傾き
検出手段34は、光ファイバ3の受光光軸となる基準光
軸S(図4参照)に対する半導体レーザ素子2の光軸の
傾きを検出するものである。この第1実施形態例では、
基準光軸Sは筒状壁17の中心軸に設定されている。な
お、基準光軸Sは筒状壁17の中心軸でなくともよく、
適宜に設定できるものである。
【0039】具体的には、この第1実施形態例では、L
D光軸傾き検出手段34は受光部である赤外線カメラを
有して構成されている。この赤外線カメラと、パッケー
ジ4のパッケージ端面17aとがチャンバ27の覗き窓
35を介して対峙している状態で、半導体レーザ素子2
を発光させ、赤外線カメラを基準光軸Sに沿って変位さ
せて、互いに異なる複数の測定箇所(例えば図4(a)
に示されるような2箇所の測定位置M1,M2)で、赤
外線カメラにおける半導体レーザ素子2のレーザ光の入
射位置を検出する。
【0040】そして、それらレーザ光の入射位置情報に
基づいて、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光
軸の傾きを検出する。例えば、測定位置M1では、赤外
線カメラにおけるレーザ光の入射位置が図4(b)に示
される点K1の位置であり、測定位置M2では、赤外線
カメラにおけるレーザ光の入射位置が図4(c)に示さ
れる点K2の位置であったとする。この場合には、赤外
線カメラにおけるレーザ光の入射位置が測定位置M1と
測定位置M2とで、ずれている。赤外線カメラは基準光
軸Sに沿って変位しているので、半導体レーザ素子2の
光軸と基準光軸Sとが略一致あるいは平行である場合に
は、レーザ光の測定箇所が異なっても、赤外線カメラに
おけるレーザ光の入射位置は、ずれない。これに対し
て、図4(b)、(c)に示されるようにレーザ光の入
射位置K1,K2が測定箇所によってずれる場合には、
半導体レーザ素子2の光軸は基準光軸Sに対して傾いて
いると判断することができる。その傾きは、レーザ光の
入射位置K1,K2のずれ量Δpと、測定位置M1,M
2間の間隔Hとに基づいて求めることができる。なお、
この例では、レーザ光の測定箇所は2箇所であったが、
もちろん、3箇所以上の測定箇所でレーザ光の入射位置
を測定してもよい。
【0041】LD光軸傾き検出手段34による半導体レ
ーザ素子2の光軸傾きの検出結果に基づいて、把持手段
変位機構31を利用して基台把持手段30を変位させ、
基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを
無くす方向に基台6を変位させることができる。例え
ば、赤外線カメラの中心位置cを基準光軸Sに合わせ
て、複数の測定箇所における赤外線カメラのレーザ光の
入射位置が何れの測定箇所においても赤外線カメラの中
心位置cとなるように、赤外線カメラのレーザ光の入射
位置を測定しながら、把持手段変位機構31による基台
把持手段30の変位によって基台6を変位させて半導体
レーザ素子2の配置位置や向きを調整する。このよう
に、この第1実施形態例では、把持手段変位機構31は
光軸調整手段として機能する。
【0042】なお、上記のように、赤外線カメラの中心
位置cを基準光軸S(つまり、この第1実施形態例では
パッケージ4の筒状壁17の中心軸)に合わせ、赤外線
カメラのレーザ光の入射位置が何れの測定箇所において
も赤外線カメラの中心位置cとなるように半導体レーザ
素子2の姿勢状態を調整することにより、その半導体レ
ーザ素子2のレーザ光はパッケージ4の筒状壁17の中
心軸(基準光軸S)を通ってパッケージ4外に出射され
ることとなる。すなわち、そのような半導体レーザ素子
2の姿勢状態の調整によって、光ファイバの受光光軸と
なる基準光軸Sに対するレーザ光の傾き調整だけでな
く、基準光軸Sとレーザ光を一致させる光軸調整をも行
っていることになり、好ましい。
【0043】ところで、赤外線カメラによる半導体レー
ザ素子2のレーザ光の測定箇所が唯1箇所のみで行わ
れ、その測定されたレーザ光の入射位置が基準光軸S上
にあるか否かによって、半導体レーザ素子2の配置位置
の調整を行うことがある。しかし、この場合には、例え
ば、図5(a)に示されるように、半導体レーザ素子2
の光軸Tが基準光軸Sに対して傾いているのにも拘わら
ず、半導体レーザ素子2の光軸Tと基準光軸Sが交差し
ている箇所Mで、赤外線カメラによるレーザ光の入射位
置の測定が行われると、測定箇所Mでの赤外線カメラに
おけるレーザ光の入射位置は図5(b)に示されるよう
に中心位置c、つまり、基準光軸S上となる。この場合
には、半導体レーザ素子2の光軸Tと基準光軸Sは一致
していると誤判断されて、半導体レーザ素子2の光軸調
整は行われず、半導体レーザ素子2の光軸Tは基準光軸
Sに対して傾いたままとなる。
【0044】これに対して、この第1実施形態例では、
基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸Tの傾き
を検出する構成であることから、基準光軸Sに対する半
導体レーザ素子2の光軸Tの傾きを確実に検知すること
ができて、半導体レーザ素子2の光軸Tを基準光軸Sに
一致させる光軸調整を行わせることができる。
【0045】また、チャンバ27の内部にパッケージ4
を載置する際に、常に、全く同一の向きにパッケージ4
を載置することは難しく、チャンバ27に対するパッケ
ージ4の配置向きはばらついてしまう。このため、パッ
ケージ4を載置したときの向きのまま、LD光軸傾き検
出手段34によって半導体レーザ素子2の光軸の傾きを
検出しても、パッケージ4の配置向きのばらつきに起因
して、正確な検出結果を得ることは難しい。
【0046】これに対して、この第1実施形態例では、
パッケージ傾き検出手段33によって、基準の向きに対
するパッケージ4の傾きを検出し、この検出結果に基づ
いて、パッケージ4の向きを基準の向きに調整すること
が可能な構成とした。これにより、LD光軸傾き検出手
段34によって、常に、基準光軸Sに対する半導体レー
ザ素子2の光軸の傾きを正確に検出することができるこ
ととなる。
【0047】上記のような半導体レーザ素子搭載用基台
の半田付け装置25を利用した基台6と温度制御手段5
の半田固定手法の一例を簡単に説明する。まず、半導体
レーザ素子2をチップキャリア9を介して基台6に固定
し、その基台6を基台セット部26の上部に載置する。
また一方では、パッケージ4の内部に温度制御手段5を
固定し、そのパッケージ4をチャンバ27内の加熱手段
28の上部に載置する。
【0048】そして、パッケージ傾き検出手段33によ
ってパッケージ4のパッケージ端面17aの傾きを検出
し、パッケージ4の向きが基準の向きからずれている場
合には、チャンバ変位手段29を利用して、チャンバ2
7を変位させて当該チャンバ27内のパッケージ4の向
きを基準の向きに調整する。その後、パッケージ4の向
きを保持したまま、チャンバ変位手段29によってチャ
ンバ27を移動させて、パッケージ4のパッケージ端面
17aをLD光軸傾き検出手段34の赤外線カメラに対
峙させる。
【0049】然る後に、基台セット部26上の基台6を
基台把持手段30によって把持して、パッケージ4内の
温度制御手段5の上方側に搬送する。そして、基台把持
手段30が支持手段43に対して傾動自在な状態で、そ
の基台把持手段30を下方側に移動させて基台6の底面
を温度制御手段5の上面に押し付ける。これにより、基
台6の底面は温度制御手段5の上面に倣って、当該基台
6の底面は温度制御手段5の上面に面でもって当接す
る。この状態で、傾動固定手段によって、支持手段43
に対する基台把持手段30の傾動を固定する。このと
き、高さ変位計測手段32をゼロリセットする。
【0050】その後、この傾動固定状態を保ったまま、
半田の設定の厚み分だけ基台6を温度制御手段5から浮
かせる。この位置を基準に、図4(a)〜(c)を参照
して説明したように、半導体レーザ素子2を発光させ、
LD光軸傾き検出手段34によって、基準光軸Sに対す
る半導体レーザ素子2の光軸の傾き・位置を検出する。
その検出結果に基づき、把持手段変位機構31によって
基台6を変位させることで、半導体レーザ素子2の光軸
を基準光軸Sに一致させる方向に半導体レーザ素子2を
変位させる。
【0051】そして、その半導体レーザ素子2の姿勢調
整後の状態を維持したまま、基台把持手段30を一旦、
上方側に退避させ、温度制御手段5の上面に半田を載置
する。その後、加熱手段28によりパッケージ4を加熱
して、温度制御手段5上の半田を溶融し、この状態で、
再び、基台把持手段30を下方側に移動させ、高さ変位
計測手段32を利用して、基台6の底面を温度制御手段
5の上面よりも半田の設定の厚み分だけ上側に配置させ
る。
【0052】然る後に、半導体レーザ素子2の光軸が基
準光軸Sに略一致した状態を維持したまま、加熱手段2
8による加熱を停止して、冷却風をチャンバ27内に流
して半田を冷却凝固させる。これにより、基台6を温度
制御手段5に半田固定することができる。なお、この第
1実施形態例では、基準光軸Sに対する半導体レーザ素
子2の光軸の傾きが予め定めた許容範囲内である場合に
は、半導体レーザ素子2の光軸が基準光軸Sに一致した
状態と見なす。
【0053】然る後に、基台把持手段30による基台6
の把持を解除して基台把持手段30を上方側に退避させ
る。その後、チャンバ27からパッケージ4が取り出さ
れ、そのパッケージ4は次の工程の作業箇所へと搬送さ
れることとなる。
【0054】この第1実施形態例によれば、温度制御手
段5の上面に基台6を半田固定する際に、基台6に搭載
された半導体レーザ素子2の光軸と、光ファイバ3の受
光光軸となる基準光軸Sとが一致するように、基台6の
配置位置や向きを調整し、その調整後の状態を維持した
まま、その基台6を温度制御手段5に半田固定する構成
とした。これにより、その半田付け工程の後工程で、パ
ッケージ4に光ファイバ3を配設する際に、半導体レー
ザ素子2の光軸と光ファイバ3の受光光軸とを一致させ
ることが容易となり、半導体レーザ素子2と光ファイバ
3の光結合効率の向上を図ることができる。
【0055】また、この第1実施形態例では、基台6の
底面を温度制御手段5の上面に互いに略平行な状態で半
田固定することができる構成とした。これにより、基台
6と温度制御手段5間の半田の厚みを均一にすることが
できる。基台6と温度制御手段5間の半田の厚みが不均
一であると、基台6から温度制御手段5への放熱効率が
悪化してしまうが、この第1実施形態例では、基台6と
温度制御手段5間の半田の厚みを均一にすることができ
るので、半田厚み不均一に起因した放熱効率悪化を防止
することができる。
【0056】なお、各構成部29〜34の動作は、全部
又は一部が自動制御される構成としてもよいし、手動制
御される構成としてもよい。自動制御が行われる場合に
は、自動制御用の制御装置が設けられることとなる。そ
の自動制御の手法には様々な手法があり、ここでは、何
れの手法をも採り得るものであり、その説明は省略す
る。
【0057】また、半田溶融状態において、前述したよ
うな半導体レーザ素子2の光軸傾き検出とそれに基づく
半導体レーザ素子2の光軸調整を行うこともできるが、
高温状態では、半導体レーザ素子2における発光状態が
不安定となり、光軸傾き検出の精度が若干低くなるの
で、この第1実施形態例のように、常温で(半田を溶融
する前に)、上記光軸傾き検出と光軸調整を行うことが
好ましい。
【0058】以下に、第2実施形態例を説明する。この
第2実施形態例では、LD光軸傾き検出手段34はFF
P(Far Field Pattern)光学測定系(例えば、浜松フ
ォトニクス株式会社製、型番A3267−05、−0
6、−07、−11)を有して構成されている。それ以
外の構成は第1実施形態例と同様であり、この第2実施
形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分
には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略す
る。
【0059】この第2実施形態例では、LD光軸傾き検
出手段34のFFP光学測定系は、半導体レーザ素子2
から出射されたレーザ光を受け、その受光したレーザ光
に基づいて、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の
光軸の傾きを角度情報として検出することができるもの
である。
【0060】前記第1実施形態例では、基準光軸Sに対
する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを検出するために
赤外線カメラを移動させる必要があったが、この第2実
施形態例では、LD光軸傾き検出手段34はFFP光学
測定系を有して構成されているので、カメラを移動させ
ることなく、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の
光軸の傾きを検出することができることとなる。
【0061】なお、この発明は各実施形態例に限定され
るものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、各実施形態例では、パッケージ傾き検出手段33に
よって基準の向きに対するパッケージ4の傾きを検出
し、この検出結果を利用して、パッケージ4の向きを調
整していたが、他の手法によりパッケージ4の向きの調
整を行ってもよい。例えば、基準面を有するパッケージ
基準化用部材を用意し、パッケージ端面17aをそのパ
ッケージ基準化用部材の基準面に押し付けて倣わせ、パ
ッケージ端面17aの全面がその基準面に当接した状態
とすることにより、パッケージ4の向きを調整してもよ
い。
【0062】また、例えば、チャンバ27の内部にパッ
ケージ4の配置位置を位置決めするための位置決め機構
が設けられ、この位置決め機構により、パッケージ4を
チャンバ27の内部の基準位置に配置することができる
場合には、パッケージ4の向き調整を行わなくともよ
い。
【0063】さらに、各実施形態例では、半導体レーザ
素子2のレーザ光がレンズ11,13を介して光ファイ
バ3の先端部に入射するタイプの半導体レーザモジュー
ル1を例にして説明したが、もちろん、この発明は、他
のタイプの半導体レーザモジュール1にも適用すること
ができるものである。例えば、光ファイバ3の先端部が
レンズに加工されているレンズドファイバを利用した半
導体レーザモジュールにも本発明は適用することができ
る。
【0064】さらに、各実施形態例では、半導体レーザ
素子2の光軸を基準光軸Sに一致させる光軸調整を行う
際には、把持手段変位機構31によって基台把持手段3
0を変位させて基台6を変位させることによって、半導
体レーザ素子2の光軸調整を行っていたが、例えば、パ
ッケージ4の向きを変化させても基準光軸Sに対する半
導体レーザ素子2の光軸の傾きを正確に検出することが
できる場合には、基準光軸Sと、半導体レーザ素子2の
光軸とを一致させる方向に、チャンバ変位手段29によ
りチャンバ27内のパッケージ4を変位させてもよい。
また、パッケージ4と基台6の両方を変位させて、基準
光軸Sと半導体レーザ素子2の光軸とを略一致させても
よい。
【0065】さらに、基台把持手段30は支持手段43
に傾動自在に支持される構成であったが、基台把持手段
30の構成は各実施形態例に示した構成に限定されるも
のではなく、他の構成をも採り得る。例えば、基台把持
手段30に把持された基台6の底面と、パッケージ4内
の温度制御モジュール5の上面とが略平行となるよう
に、パッケージ4の向きを調整する場合には、基台把持
手段30が支持手段43に固定されていてもよい。
【0066】
【発明の効果】この発明によれば、半導体レーザモジュ
ールを製造する際に、パッケージを基準として半導体レ
ーザ素子の光軸の傾きを測定し、その結果に基づいて半
導体レーザ素子の光軸の傾きを調整した後に、半導体レ
ーザ素子が固定された基台を固定部に半田固定するの
で、レンズや光ファイバの調心が容易となり、その位置
決め精度が向上する。よって、半導体レーザ素子と光フ
ァイバとの光結合効率の向上を図ることができる。
【0067】LD光軸傾き検出手段は、受光部を基準光
軸に沿って変位させ、互いに異なる複数の測定箇所での
受光部におけるレーザ光の入射位置情報に基づいて、基
準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出す
る光学測定系を備えたものにあっては、LD光軸傾き検
出手段を簡単な構成とすることができる。
【0068】LD光軸傾き検出手段は、半導体レーザ素
子のレーザ光に基づいて、基準光軸に対する半導体レー
ザ素子の光軸の傾きを角度情報として検出する光学測定
系を備えているものにあっては、例えば受光部を駆動さ
せる等の手間無く、基準光軸に対する半導体レーザ素子
の光軸の傾きを検出することができる。
【0069】パッケージ調整手段が設けられているもの
にあっては、パッケージをパッケージ載置部に載置する
度に、そのパッケージの向きが異なる虞がある場合に、
パッケージ調整手段によって、パッケージの向きを基準
の向きに調整することができる。パッケージをパッケー
ジ載置部に載置したときの向きのままで基準光軸に対す
る半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出すると、パッケ
ージの傾きに起因して、基準光軸に対する半導体レーザ
素子の光軸の傾きを正確に検出できない場合が考えられ
る。これに対して、この発明では、パッケージの向きを
基準の向きに調整してから、基準光軸に対する半導体レ
ーザ素子の光軸の傾きを検出することができるので、パ
ッケージをパッケージ載置部に載置したときのパッケー
ジの向きに関係なく、常に、基準光軸に対する半導体レ
ーザ素子の光軸の傾きを正確に検出することができるこ
ととなる。
【0070】基台の底面と固定部の上面が略平行な状態
で、基台を固定部に半田付けすることができるものにあ
っては、基台と固定部間の半田の厚みを均一にすること
ができるので、半田の厚み不均一に起因した問題を防止
することができる。例えば、固定部が、半導体レーザ素
子の温度を制御する温度制御手段である場合には、その
温度制御手段と基台間の半田の厚みが不均一であると、
半導体レーザ素子から基台と半田を介し温度制御手段へ
の放熱の効率を悪化させてしまう。この発明では、この
ような問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置の
一実施形態例を模式的に示したモデル図である。
【図2】半導体レーザモジュールの主要構成の一例を上
部側から見て模式的に示したモデル図である。
【図3】パッケージの向きを基準の向きに調整する際に
パッケージの傾きを検出する手法の一例を説明するため
の図である。
【図4】基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾
きを検出する手法の一例を説明するための図である。
【図5】基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸のず
れを検出する際に、受光部におけるレーザ光の入射位置
の測定を1箇所のみで行った場合の問題を説明するため
の図である。
【図6】半導体レーザモジュールの一構造例を断面によ
り示すモデル図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザモジュール 2 半導体レーザ素子 3 光ファイバ 4 パッケージ 5 温度制御手段 6 基台 25 半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置 27 チャンバ 29 チャンバ変位手段 30 基台把持手段 31 把持手段変位機構 34 LD光軸傾き検出手段 43 支持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 BA03 DA03 DA04 DA05 DA06 DA16 5F073 AB27 AB28 EA29 FA02 FA06 FA25 FA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージ内の固定部に半導体レーザ素
    子搭載用の基台を半田付けする装置であって、前記パッ
    ケージが載置されるパッケージ載置部と、前記基台を把
    持する基台把持手段と、半導体レーザ素子を搭載した基
    台が基台把持手段に把持されて前記パッケージ載置部に
    載置されたパッケージ内の固定部の上部に配置されてい
    る状態で、パッケージの所定の基準光軸に対する半導体
    レーザ素子の光軸の傾きを検出するLD光軸傾き検出手
    段と、このLD光軸傾き検出手段の検出結果に基づいて
    基台把持手段とパッケージ載置部を相対的に変位させ半
    導体レーザ素子の光軸を調整する光軸調整手段とを有
    し、光軸調整手段による半導体レーザ素子の光軸調整が
    終了した後に、基台を固定部に半田固定することを特徴
    とした半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  2. 【請求項2】 LD光軸傾き検出手段は、レーザ光が入
    射される受光部を基準光軸に沿って変位させ、互いに異
    なる複数の測定箇所での前記受光部におけるレーザ光の
    入射位置情報に基づいて、基準光軸に対する半導体レー
    ザ素子の光軸の傾きを検出する光学測定系を備えている
    ことを特徴とした請求項1記載の半導体レーザ素子搭載
    用基台の半田付け装置。
  3. 【請求項3】 LD光軸傾き検出手段は、半導体レーザ
    素子から出射されたレーザ光を受け、この受けたレーザ
    光に基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光
    軸の傾きを角度情報として検出する光学測定系を備えて
    いることを特徴とした請求項1記載の半導体レーザ素子
    搭載用基台の半田付け装置。
  4. 【請求項4】 パッケージ載置部に載置されたパッケー
    ジの向きを予め定めた基準の向きに調整するパッケージ
    調整手段が設けられ、このパッケージ調整手段によって
    パッケージの向きが基準の向きに調整された以降に、L
    D光軸傾き検出手段により半導体レーザ素子の光軸の傾
    き検出が行われることを特徴とした請求項1又は請求項
    2又は請求項3記載の半導体レーザ素子搭載用基台の半
    田付け装置。
  5. 【請求項5】 基台把持手段に把持された基台の底面が
    固定部の上面に面で当接するように傾動自在に基台把持
    手段を支持する支持手段と、この支持手段に対する基台
    把持手段の傾動状態を固定する傾動固定手段とを有し、
    基台の底面と固定部の上面が略平行な状態で、前記傾動
    固定手段によって前記支持手段に対する基台把持手段の
    傾動を固定した後に、基台を固定部に半田付けすること
    を特徴とした請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載
    の半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  6. 【請求項6】 固定部は半導体レーザ素子の温度を制御
    する温度制御手段であることを特徴とした請求項1乃至
    請求項5の何れか1つに記載の半導体レーザ素子搭載用
    基台の半田付け装置。
  7. 【請求項7】 半導体レーザ素子が光ファイバと光結合
    状態でパッケージに固定されている半導体レーザモジュ
    ールの製造方法において、半導体レーザ素子を基台に固
    定し、その後、パッケージの所定の基準光軸に対する半
    導体レーザ素子の光軸の傾きを検出し、その検出結果に
    基づいて、パッケージと基台を相対的に変位させて半導
    体レーザ素子の光軸を調整し、然る後に、基台を固定部
    に半田固定することを特徴とした半導体レーザモジュー
    ルの製造方法。
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