JP5400257B2 - 半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置および半導体レーザモジュールの製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置および半導体レーザモジュールの製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体レーザモジュールを製造する際に、半導体レーザ素子搭載用基台を固定部に半田付けする装置、および、半導体レーザモジュールの製造方法に関するものである。
図6には半導体レーザモジュールの一例が断面図により模式的に示されている。この半導体レーザモジュール1は、半導体レーザ素子2と光ファイバ3を光学的に結合してモジュール化したものである。この半導体レーザモジュール1は、半導体レーザ素子2と、光ファイバ3と、パッケージ4と、温度制御手段(例えばペルチェモジュール)5と、基台(ベース)6と、フォトダイオードキャリア7と、フォトダイオード8と、チップキャリア9と、第1レンズホルダー10と、コリメートレンズ11と、第2レンズホルダー12と、集光レンズ13と、スライドリング14と、フェルール15とを有して構成されている。
この半導体レーザモジュール1において、パッケージ4は箱形状になっている。このパッケージ4の内部の底面には温度制御手段5が固定されており、この温度制御手段5の上面には基台6が半田により固定されている。この基台6の上部にはフォトダイオードキャリア7とチップキャリア9と第1レンズホルダー10が固定されている。フォトダイオードキャリア7にはフォトダイオード8が固定され、チップキャリア9には半導体レーザ素子2が固定され、第1レンズホルダー10にはコリメートレンズ11が固定されている。
パッケージ4の側壁には、半導体レーザ素子2がコリメートレンズ11を介して対向する部位に、貫通孔16が形成され、この貫通孔16の周端縁にはパッケージ内部と外部のそれぞれに向けて筒状壁17が突出形成されている。この筒状壁17のパッケージ内部側には窓18が嵌め込まれ、筒状壁17のパッケージ外部側には第2レンズホルダー12が例えばYAGレーザ溶接により固定されている。この第2レンズホルダー12の内部には集光レンズ13が固定されている。第2レンズホルダー12の外端部には金属製のスライドリング14が固定されている。
フェルール15は金属により構成されており、このフェルール15の内部には一端側から他端側に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔には光ファイバ3の先端部が挿通固定されている。フェルール15はスライドリング14の内部に挿通されて例えばYAGレーザ溶接によりスライドリング14に固定されている。
このような半導体レーザモジュール1では、半導体レーザ素子2から出力されたレーザ光がレンズ11,13により光ファイバ3に入射するように、半導体レーザ素子2とレンズ11,13と光ファイバ3との配置位置が関係付けられている。
フォトダイオード8は半導体レーザ素子2の発光状態をモニタするものであり、温度制御手段5は半導体レーザ素子2の温度制御を行うものである。半導体レーザ素子2の近傍には半導体レーザ素子2の温度を検知するためのサーミスタ(図示せず)が設けられており、このサーミスタの検出温度に基づいて、半導体レーザ素子2が一定の温度となるように温度制御手段5が制御される。これにより、半導体レーザ素子2の温度変動に起因したレーザ光の強度変動および波長変動が抑制されて、半導体レーザ素子2から出射されるレーザ光の強度および波長がほぼ一定に維持される。
このような半導体レーザモジュール1を組み立てる場合には、例えば、まず、パッケージ4の内部に温度制御手段5を固定する。また、一方では、パッケージ4の外部で、基台6の上部にチップキャリア9を介して半導体レーザ素子2を搭載する。さらに、基台6上には、フォトダイオードキャリア7を介してフォトダイオード8を搭載し、また、コリメートレンズ11が固定された第1レンズホルダー10を基台6上に固定する。
然る後に、その基台6を温度制御手段5の上面に半田を介して適切に位置決めし、半田を溶融・凝固させて固定する。その後、筒状壁17のパッケージ外部側に、集光レンズ13が取り付けられた第2レンズホルダーや、スライドリング14を固定する。さらに、光ファイバ3の先端部が固定されたフェルール15をスライドリング14に挿通し、半導体レーザ素子2のレーザ光が光ファイバ3の先端部に入射するように、フェルール15の調芯を行った後に、フェルール15をスライドリング14に例えばYAGレーザ溶接により固定する。その後、例えば真空中でパッケージ4を気密封止する。このようにして、半導体レーザモジュール1を組み立て作製することができる。
発明が解決しようとする課題
半導体レーザモジュール1では、半導体レーザ素子2から出射されたレーザ光を光ファイバ3に高い光結合効率で入射させることが重要である。しかし、従来の手法では、温度制御手段5上における基台6の固定状態(姿勢)が半導体レーザ素子2の光軸、即ち、レーザ光の光軸の傾きに基づいて考慮されておらず、所望の光結合効率を得られる半導体レーザモジュールを安定して製造することが困難であった。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、半導体レーザ素子と光ファイバの光結合効率の向上を容易とする半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置および半導体レーザモジュールの製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、パッケージ内の固定部に半導体レーザ素子搭載用の基台を半田付けする装置であって、
パッケージが収容配置されるチャンバと、
チャンバ内に固定されて設けられ前記パッケージが載置されるパッケージ載置部と、
前記基台を把持する基台把持手段と、
半導体レーザ素子を搭載した基台が基台把持手段に把持されて前記パッケージ載置部に載置されたパッケージ内の固定部の上部に配置されている状態で、前記パッケージの所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出するLD光軸傾き検出手段と、
このLD光軸傾き検出手段の検出結果に基づいて基台把持手段とパッケージ載置部を相対的に変位させ半導体レーザ素子の光軸を前記パッケージの基準光軸に調整する光軸調整手段とを有し、当該光軸調整手段は、水平平面をXZ平面と成して、XZ平面に直交する上下方向をY方向としてX、Z、Yの三軸直交座標を定義した場合に、前記基台把持手段に把持されている基台と前記パッケージとの位置を、X、Z、Yの三軸方向と、XZ平面に沿う回転のθ方向と、Y軸に対する傾きのα方向に相対的に変位させて前記半導体レーザ素子の光軸を前記パッケージの基準光軸に調整可能な構成と成し、
前記パッケージ載置部は、加熱手段を有し、
前記チャンバは、前記パッケージ載置部に載置されて当該チャンバ内に収容配置されたパッケージを当該チャンバの外部から見るとともに、チャンバ内の前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光をチャンバ外へ導光するための覗き窓を備えており、
前記基台は、前記半導体レーザ素子のレーザ光の出射方向が前記覗き窓の方向となるように前記パッケージ内に配置され、
光軸調整手段による半導体レーザ素子の光軸調整が終了した後に、光軸調整状態を維持したまま前記加熱手段を加熱して基台を前記パッケージ内の前記固定部に半田固定する構成をもって前記課題を解決する手段としている。
第2の発明は、第1の発明の構成を備え、LD光軸傾き検出手段は、レーザ光が入射される受光部を基準光軸に沿って変位させ、互いに異なる複数の測定箇所での前記受光部におけるレーザ光の入射位置情報に基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出する光学測定系を備えている構成と成していることを特徴として構成されている。
第3の発明は、第1の発明の構成を備え、LD光軸傾き検出手段は、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を受け、この受けたレーザ光に基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを角度情報として検出する光学測定系を備えていることを特徴として構成されている。
第4の発明は、第1又は第2又は第3の発明の構成を備え、パッケージ載置部に載置されたパッケージの向きを予め定めた基準の向きに調整するパッケージ調整手段が設けられ、このパッケージ調整手段によってパッケージの向きが基準の向きに調整された以降に、LD光軸傾き検出手段により半導体レーザ素子の光軸の傾き検出が行われることを特徴として構成されている。また、第5の発明は、前記第4の発明の構成を備え、水平平面をXZ平面と成し、XZ平面に直交する上下方向をY方向としてX、Z、Yの三軸直交座標を定義した場合に、パッケージ調整手段は、パッケージが載置されているパッケージ載置部をX、Z、Yの三軸方向と、XZ平面に沿う回転のθ方向と、Y軸に対する傾きのα方向との移動を制御指令によって移動させる構成と成したことを特徴として構成されている。
の発明は、第1〜第の発明の何れか1つの発明の構成を備え、基台把持手段に把持された基台の底面が固定部の上面に面で当接するように傾動自在に基台把持手段を支持する支持手段と、この支持手段に対する基台把持手段の傾動状態を固定する傾動固定手段とを有し、基台の底面と固定部の上面が略平行な状態で、前記傾動固定手段によって前記支持手段に対する基台把持手段の傾動を固定した後に、基台を固定部に半田付けすることを特徴として構成されている。
の発明は、第1〜第の発明の何れか1つの発明の構成を備え、固定部は半導体レーザ素子の温度を制御する温度制御手段であることを特徴として構成されている。
第8の発明は、半導体レーザ素子が光ファイバと光結合状態でパッケージに固定されている半導体レーザモジュールの製造方法において、
半導体レーザ素子を基台に固定し、
その後、半導体レーザ素子が固定された基台を、覗き窓を備えるチャンバ内に固定された前記パッケージ内に移動して、前記基台を前記半導体レーザ素子のレーザ光の出射方向が前記覗き窓の方向となるように前記パッケージ内に配置し、然る後に半導体レーザ素子からレーザ光を出射させ、そのレーザ光を前記覗き窓を通してチャンバの外側で検出して前記パッケージの所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出し、
水平平面をXZ平面と成して、XZ平面に直交する上下方向をY方向としてX、Z、Yの三軸直交座標を定義した場合に、前記パッケージの所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きの検出結果に基づいて、パッケージと基台との位置X、Z、Yの三軸方向と、XZ平面に沿う回転のθ方向と、Y軸に対する傾きのα方向に相対的に変位させて半導体レーザ素子の光軸を前記パッケージの基準光軸に調整し、
然る後に、半導体レーザ素子の光軸と前記パッケージの基準光軸との調整状態を維持し、前記パッケージを載置するパッケージ載置部に備えられた加熱手段を加熱して基台を前記パッケージ内の固定部に半田固定することを特徴として構成されている。
この発明では、半導体レーザ素子を搭載した基台を、パッケージ内の固定部の上部に半田固定する前に、例えば光ファイバの受光光軸となるパッケージの所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出し、この検出結果に基づいて、半導体レーザ素子の光軸を基準光軸に略一致させる等、所定の傾きに調整する。そして、その状態を維持したまま、基台を固定部の上部に半田固定する。
このようにして基台を固定部の上部に固定することにより、半導体レーザ素子の光軸方向が安定するため、この後の工程において、レンズや光ファイバの調心が容易になると共に、それらの位置決め精度も向上する。これにより、光ファイバと半導体レーザ素子の光結合効率の向上を図ることができる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施形態例では、図6に示す半導体レーザモジュールを例にして、半導体レーザモジュールの製造手法の一例と、その製造の際に用いられる半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置の一構成例とを説明する。図6の半導体レーザモジュールの構成は前述したので、各実施形態例では、その重複説明は省略する。
第1実施形態例では、半導体レーザモジュール1の製造工程において、半導体レーザ素子2を搭載した基台6を、パッケージ4の内部の固定部である温度制御手段5の上面に半田付けする際には、光ファイバ3の受光光軸となる基準光軸と、半導体レーザ素子2の光軸とが略一致するように基台6の位置や向きを調整し、その後に、その調整後の状態を維持したまま、基台6と温度制御手段5を半田付けする。この半田付け工程以外の工程は従来とほぼ同様であり、ここでは、その説明は適宜省略する。
上記のように温度制御モジュール5と基台6を半田付けすることにより、その後の工程でパッケージ4に光ファイバ3を配置する際に、図2のモデル図に示されるように、光ファイバ3の受光光軸を半導体レーザ素子2の光軸にほぼ一致させて、光ファイバ3をパッケージ4に配設することが容易となる。つまり、半導体レーザ素子2と光ファイバ3の光結合効率を高めることが容易となる。なお、図2は、半導体レーザモジュール1の主要な構成部分を上部側から見て模式的に示した平面図である。また、図2中の符号20は、パッケージ4の内部の温度制御手段5や半導体レーザ素子2等を外部の回路と導通接続させるためのリード端子を示している。
この第1実施形態例において特有な上記半田付け手法を実現するための半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置の一実施形態例が図1に模式的に示されている。
この半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置25は、基台セット部26と、チャンバ27と、加熱手段28と、チャンバ変位手段29と、基台把持手段30と、把持手段変位機構31と、高さ変位計測手段32と、パッケージ傾き検出手段33と、LD光軸傾き検出手段34とを有して構成されている。
この半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置25において、チャンバ変位手段29は、X方向変位手段29aと、Y方向変位手段29bと、Z方向変位手段29cと、α方向変位手段29dと、θ方向変位手段29eとを有して構成されている。このチャンバ変位手段29の上部にチャンバ27が載置され、上記各変位手段29a〜29eによって、チャンバ27をX、Y、Z、α、θ方向のそれぞれに変位させることができる。
チャンバ27の内部には加熱手段28が固定されており、この加熱手段28の上面には半導体レーザモジュール1のパッケージ4が載置される。その加熱手段28に載置されるパッケージ4の内部には温度制御手段5が固定され、かつ、パッケージ4の上部は開口した状態となっている。この第1実施形態例では、加熱手段28は、パッケージ4を加熱する機能と、パッケージ載置部としての機能とを備えたものである。
チャンバ27には覗き窓35が形成されており、この覗き窓35には例えばガラス等の透明部材が嵌め込まれている。パッケージ4を加熱手段28の上部に載置する際には、図6に示すパッケージ4の筒状壁17を覗き窓35に向けてパッケージ4を配置する。これにより、チャンバ27の外部から覗き窓35を通して、パッケージ4の筒状壁17の先端面(以下、パッケージ端面と記す)17aを見ることができる。
パッケージ傾き検出手段33は、パッケージ4のパッケージ端面17aが予め定めた基準の向きに対して、どの程度傾いているかを検出する構成を備えているものであり、この第1実施形態例では、フォーカス変位計を有している。このパッケージ傾き検出手段33では、フォーカス変位計と、パッケージ4のパッケージ端面17aとがチャンバ27の覗き窓35を介して対峙可能である。そして、この対峙状態で、フォーカス変位計によって、当該フォーカス変位計と、図3に示すようなパッケージ端面17aの互いに異なる複数の測定点(図3に示す例では3点A,B,C)との距離を順次計測し、それら測定点とフォーカス変位計との間の距離に基づいて、パッケージ4のパッケージ端面17aの傾きを検出する。
この第1実施形態例では、フォーカス変位計は位置決め固定されている。上記パッケージ4の基準の向きとは、そのフォーカス変位計と、パッケージ端面17aの複数の測定点との間の距離が全て等しくなった向きとしている。なお、フォーカス変位計を利用してパッケージ4の傾きを検出する際には、チャンバ変位手段29のX方向変位手段29aやY方向変位手段29bやZ方向変位手段29c等により、チャンバ27を移動させて、パッケージ4のパッケージ端面17aと、フォーカス変位計とをチャンバ27内の覗き窓35を介して対峙させることとなる。
この第1実施形態例では、基準の向きに対してパッケージ4のパッケージ端面17aが傾いていることが検知された場合(つまり、パッケージ傾き検出手段33のフォーカス変位計と、パッケージ端面17aの複数の測定点との間の各距離が異なっている場合)には、パッケージ端面17aの各測定点とフォーカス変位計との間の距離が全て等しくなるように、チャンバ変位手段29のα方向変位手段29dやθ方向変位手段29e等によってチャンバ27を変位させることで、パッケージ4の向きを調整する。つまり、この第1実施形態例では、チャンバ変位手段29が、パッケージ4の向きを基準の向きに調整するパッケージ調整手段として機能する。
基台把持手段30は基台6の把持と把持解除ができるものである。例えば、基台把持手段30は、ハンド37とハンド開閉手段38を有して構成されている。この基台把持手段30では、ハンド開閉手段38によりハンド37を閉方向に駆動させることによって基台6を把持し、ハンド開閉手段38によりハンド37を開方向に駆動させることによって基台6の把持解除を行うことができる。
このような基台把持手段30は支持手段43を介して把持手段変位機構31に取り付けられている。この把持手段変位機構31は、X方向変位手段31aと、Y方向変位手段31bと、θ方向変位手段31cと、Z方向変位手段31dとを有して構成されており、基台把持手段30をX、Y、Z、θの各方向にそれぞれ変位させることが可能なものである。
基台セット部26の上面には、半導体レーザ素子2を搭載した基台6が載置される。この基台セット部26に載置された基台6は基台把持手段30により把持され、その後、把持手段変位機構31による基台把持手段30の移動動作によって、チャンバ27の内部のパッケージ4に向けて搬送され、そのパッケージ4内部の温度制御手段5の上部に配置されることとなる。
この第1実施形態例では、基台把持手段30は支持手段43に傾動自在に支持されている。具体的には、例えば、基台把持手段30の上面40は球面状となっており、支持手段43には、その球面40に対向する部位に、球面40が嵌まる凹曲面部41が形成されている。これにより、基台把持手段30を下方側に変位させて、当該基台把持手段30に把持されている基台6の底面を温度制御手段5の上面に押し付けた際に、その基台6の底面が温度制御手段5の上面に倣う方向に、基台把持手段30が支持手段43に対して傾動することができる。
この第1実施形態例では、支持手段43が傾動固定手段を兼ねており、この傾動固定手段によって、基台6の底面のほぼ全面が温度制御手段5の上面に当接した状態で、支持手段43に対する基台把持手段30の傾動を固定することができる。具体的には、例えば、支持手段43の凹曲面部41には吸気口が形成されており、その吸気口から凹曲面部41と基台支持手段30の球面40との間の空気を排気することにより、基台支持手段30の球面40を支持手段43の凹曲面部41に真空吸着させて支持手段43に対して基台把持手段30の傾動を固定する。なお、もちろん、他の手法により支持手段43に対して基台把持手段30の傾動を固定してもよい。
高さ変位計測手段32は、例えば、ゼロリセット動作により定められる基準位置に対する基台把持手段30の高さ位置を計測する構成を備えている。
前記の如く、半導体レーザ素子2が搭載された基台6が基台把持手段30によって把持されて、チャンバ27内におけるパッケージ4内の温度制御手段5の上部に配置された後であり、かつ、光ファイバ3がパッケージ4に取り付けられる前の状態で、LD光軸傾き検出手段34は、光ファイバ3の受光光軸となる基準光軸S(図4参照)に対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを検出するものである。この第1実施形態例では、基準光軸Sは筒状壁17の中心軸に設定されている。なお、基準光軸Sは筒状壁17の中心軸でなくともよく、適宜に設定できるものである。
具体的には、この第1実施形態例では、LD光軸傾き検出手段34は受光部である赤外線カメラを有して構成されている。この赤外線カメラと、パッケージ4のパッケージ端面17aとがチャンバ27の覗き窓35を介して対峙している状態で、半導体レーザ素子2を発光させ、赤外線カメラを基準光軸Sに沿って変位させて、互いに異なる複数の測定箇所(例えば図4(a)に示されるような2箇所の測定位置M1,M2)で、赤外線カメラにおける半導体レーザ素子2のレーザ光の入射位置を検出する。
そして、それらレーザ光の入射位置情報に基づいて、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを検出する。例えば、測定位置M1では、赤外線カメラにおけるレーザ光の入射位置が図4(b)に示される点K1の位置であり、測定位置M2では、赤外線カメラにおけるレーザ光の入射位置が図4(c)に示される点K2の位置であったとする。この場合には、赤外線カメラにおけるレーザ光の入射位置が測定位置M1と測定位置M2とで、ずれている。赤外線カメラは基準光軸Sに沿って変位しているので、半導体レーザ素子2の光軸と基準光軸Sとが略一致あるいは平行である場合には、レーザ光の測定箇所が異なっても、赤外線カメラにおけるレーザ光の入射位置は、ずれない。これに対して、図4(b)、(c)に示されるようにレーザ光の入射位置K1,K2が測定箇所によってずれる場合には、半導体レーザ素子2の光軸は基準光軸Sに対して傾いていると判断することができる。その傾きは、レーザ光の入射位置K1,K2のずれ量Δpと、測定位置M1,M2間の間隔Hとに基づいて求めることができる。なお、この例では、レーザ光の測定箇所は2箇所であったが、もちろん、3箇所以上の測定箇所でレーザ光の入射位置を測定してもよい。
LD光軸傾き検出手段34による半導体レーザ素子2の光軸傾きの検出結果に基づいて、把持手段変位機構31を利用して基台把持手段30を変位させ、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを無くす方向に基台6を変位させることができる。例えば、赤外線カメラの中心位置cを基準光軸Sに合わせて、複数の測定箇所における赤外線カメラのレーザ光の入射位置が何れの測定箇所においても赤外線カメラの中心位置cとなるように、赤外線カメラのレーザ光の入射位置を測定しながら、把持手段変位機構31による基台把持手段30の変位によって基台6を変位させて半導体レーザ素子2の配置位置や向きを調整する。このように、この第1実施形態例では、把持手段変位機構31は光軸調整手段として機能する。
なお、上記のように、赤外線カメラの中心位置cを基準光軸S(つまり、この第1実施形態例ではパッケージ4の筒状壁17の中心軸)に合わせ、赤外線カメラのレーザ光の入射位置が何れの測定箇所においても赤外線カメラの中心位置cとなるように半導体レーザ素子2の姿勢状態を調整することにより、その半導体レーザ素子2のレーザ光はパッケージ4の筒状壁17の中心軸(基準光軸S)を通ってパッケージ4外に出射されることとなる。すなわち、そのような半導体レーザ素子2の姿勢状態の調整によって、光ファイバの受光光軸となる基準光軸Sに対するレーザ光の傾き調整だけでなく、基準光軸Sとレーザ光を一致させる光軸調整をも行っていることになり、好ましい。
ところで、赤外線カメラによる半導体レーザ素子2のレーザ光の測定箇所が唯1箇所のみで行われ、その測定されたレーザ光の入射位置が基準光軸S上にあるか否かによって、半導体レーザ素子2の配置位置の調整を行うことがある。しかし、この場合には、例えば、図5(a)に示されるように、半導体レーザ素子2の光軸Tが基準光軸Sに対して傾いているのにも拘わらず、半導体レーザ素子2の光軸Tと基準光軸Sが交差している箇所Mで、赤外線カメラによるレーザ光の入射位置の測定が行われると、測定箇所Mでの赤外線カメラにおけるレーザ光の入射位置は図5(b)に示されるように中心位置c、つまり、基準光軸S上となる。この場合には、半導体レーザ素子2の光軸Tと基準光軸Sは一致していると誤判断されて、半導体レーザ素子2の光軸調整は行われず、半導体レーザ素子2の光軸Tは基準光軸Sに対して傾いたままとなる。
これに対して、この第1実施形態例では、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸Tの傾きを検出する構成であることから、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸Tの傾きを確実に検知することができて、半導体レーザ素子2の光軸Tを基準光軸Sに一致させる光軸調整を行わせることができる。
また、チャンバ27の内部にパッケージ4を載置する際に、常に、全く同一の向きにパッケージ4を載置することは難しく、チャンバ27に対するパッケージ4の配置向きはばらついてしまう。このため、パッケージ4を載置したときの向きのまま、LD光軸傾き検出手段34によって半導体レーザ素子2の光軸の傾きを検出しても、パッケージ4の配置向きのばらつきに起因して、正確な検出結果を得ることは難しい。
これに対して、この第1実施形態例では、パッケージ傾き検出手段33によって、基準の向きに対するパッケージ4の傾きを検出し、この検出結果に基づいて、パッケージ4の向きを基準の向きに調整することが可能な構成とした。これにより、LD光軸傾き検出手段34によって、常に、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを正確に検出することができることとなる。
上記のような半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置25を利用した基台6と温度制御手段5の半田固定手法の一例を簡単に説明する。まず、半導体レーザ素子2をチップキャリア9を介して基台6に固定し、その基台6を基台セット部26の上部に載置する。また一方では、パッケージ4の内部に温度制御手段5を固定し、そのパッケージ4をチャンバ27内の加熱手段28の上部に載置する。
そして、パッケージ傾き検出手段33によってパッケージ4のパッケージ端面17aの傾きを検出し、パッケージ4の向きが基準の向きからずれている場合には、チャンバ変位手段29を利用して、チャンバ27を変位させて当該チャンバ27内のパッケージ4の向きを基準の向きに調整する。その後、パッケージ4の向きを保持したまま、チャンバ変位手段29によってチャンバ27を移動させて、パッケージ4のパッケージ端面17aをLD光軸傾き検出手段34の赤外線カメラに対峙させる。
然る後に、基台セット部26上の基台6を基台把持手段30によって把持して、パッケージ4内の温度制御手段5の上方側に搬送する。そして、基台把持手段30が支持手段43に対して傾動自在な状態で、その基台把持手段30を下方側に移動させて基台6の底面を温度制御手段5の上面に押し付ける。これにより、基台6の底面は温度制御手段5の上面に倣って、当該基台6の底面は温度制御手段5の上面に面でもって当接する。この状態で、傾動固定手段によって、支持手段43に対する基台把持手段30の傾動を固定する。このとき、高さ変位計測手段32をゼロリセットする。
その後、この傾動固定状態を保ったまま、半田の設定の厚み分だけ基台6を温度制御手段5から浮かせる。この位置を基準に、図4(a)〜(c)を参照して説明したように、半導体レーザ素子2を発光させ、LD光軸傾き検出手段34によって、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾き・位置を検出する。その検出結果に基づき、把持手段変位機構31によって基台6を変位させることで、半導体レーザ素子2の光軸を基準光軸Sに一致させる方向に半導体レーザ素子2を変位させる。
そして、その半導体レーザ素子2の姿勢調整後の状態を維持したまま、基台把持手段30を一旦、上方側に退避させ、温度制御手段5の上面に半田を載置する。その後、加熱手段28によりパッケージ4を加熱して、温度制御手段5上の半田を溶融し、この状態で、再び、基台把持手段30を下方側に移動させ、高さ変位計測手段32を利用して、基台6の底面を温度制御手段5の上面よりも半田の設定の厚み分だけ上側に配置させる。
然る後に、半導体レーザ素子2の光軸が基準光軸Sに略一致した状態を維持したまま、加熱手段28による加熱を停止して、冷却風をチャンバ27内に流して半田を冷却凝固させる。これにより、基台6を温度制御手段5に半田固定することができる。なお、この第1実施形態例では、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きが予め定めた許容範囲内である場合には、半導体レーザ素子2の光軸が基準光軸Sに一致した状態と見なす。
然る後に、基台把持手段30による基台6の把持を解除して基台把持手段30を上方側に退避させる。その後、チャンバ27からパッケージ4が取り出され、そのパッケージ4は次の工程の作業箇所へと搬送されることとなる。
この第1実施形態例によれば、温度制御手段5の上面に基台6を半田固定する際に、基台6に搭載された半導体レーザ素子2の光軸と、光ファイバ3の受光光軸となる基準光軸Sとが一致するように、基台6の配置位置や向きを調整し、その調整後の状態を維持したまま、その基台6を温度制御手段5に半田固定する構成とした。これにより、その半田付け工程の後工程で、パッケージ4に光ファイバ3を配設する際に、半導体レーザ素子2の光軸と光ファイバ3の受光光軸とを一致させることが容易となり、半導体レーザ素子2と光ファイバ3の光結合効率の向上を図ることができる。
また、この第1実施形態例では、基台6の底面を温度制御手段5の上面に互いに略平行な状態で半田固定することができる構成とした。これにより、基台6と温度制御手段5間の半田の厚みを均一にすることができる。基台6と温度制御手段5間の半田の厚みが不均一であると、基台6から温度制御手段5への放熱効率が悪化してしまうが、この第1実施形態例では、基台6と温度制御手段5間の半田の厚みを均一にすることができるので、半田厚み不均一に起因した放熱効率悪化を防止することができる。
なお、各構成部29〜34の動作は、全部又は一部が自動制御される構成としてもよいし、手動制御される構成としてもよい。自動制御が行われる場合には、自動制御用の制御装置が設けられることとなる。その自動制御の手法には様々な手法があり、ここでは、何れの手法をも採り得るものであり、その説明は省略する。
また、半田溶融状態において、前述したような半導体レーザ素子2の光軸傾き検出とそれに基づく半導体レーザ素子2の光軸調整を行うこともできるが、高温状態では、半導体レーザ素子2における発光状態が不安定となり、光軸傾き検出の精度が若干低くなるので、この第1実施形態例のように、常温で(半田を溶融する前に)、上記光軸傾き検出と光軸調整を行うことが好ましい。
以下に、第2実施形態例を説明する。この第2実施形態例では、LD光軸傾き検出手段34はFFP(Far Field Pattern)光学測定系(例えば、浜松フォトニクス株式会社製、型番A3267−05、−06、−07、−11)を有して構成されている。それ以外の構成は第1実施形態例と同様であり、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第2実施形態例では、LD光軸傾き検出手段34のFFP光学測定系は、半導体レーザ素子2から出射されたレーザ光を受け、その受光したレーザ光に基づいて、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを角度情報として検出することができるものである。
前記第1実施形態例では、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを検出するために赤外線カメラを移動させる必要があったが、この第2実施形態例では、LD光軸傾き検出手段34はFFP光学測定系を有して構成されているので、カメラを移動させることなく、基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを検出することができることとなる。
なお、この発明は各実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、各実施形態例では、パッケージ傾き検出手段33によって基準の向きに対するパッケージ4の傾きを検出し、この検出結果を利用して、パッケージ4の向きを調整していたが、他の手法によりパッケージ4の向きの調整を行ってもよい。例えば、基準面を有するパッケージ基準化用部材を用意し、パッケージ端面17aをそのパッケージ基準化用部材の基準面に押し付けて倣わせ、パッケージ端面17aの全面がその基準面に当接した状態とすることにより、パッケージ4の向きを調整してもよい。
また、例えば、チャンバ27の内部にパッケージ4の配置位置を位置決めするための位置決め機構が設けられ、この位置決め機構により、パッケージ4をチャンバ27の内部の基準位置に配置することができる場合には、パッケージ4の向き調整を行わなくともよい。
さらに、各実施形態例では、半導体レーザ素子2のレーザ光がレンズ11,13を介して光ファイバ3の先端部に入射するタイプの半導体レーザモジュール1を例にして説明したが、もちろん、この発明は、他のタイプの半導体レーザモジュール1にも適用することができるものである。例えば、光ファイバ3の先端部がレンズに加工されているレンズドファイバを利用した半導体レーザモジュールにも本発明は適用することができる。
さらに、各実施形態例では、半導体レーザ素子2の光軸を基準光軸Sに一致させる光軸調整を行う際には、把持手段変位機構31によって基台把持手段30を変位させて基台6を変位させることによって、半導体レーザ素子2の光軸調整を行っていたが、例えば、パッケージ4の向きを変化させても基準光軸Sに対する半導体レーザ素子2の光軸の傾きを正確に検出することができる場合には、基準光軸Sと、半導体レーザ素子2の光軸とを一致させる方向に、チャンバ変位手段29によりチャンバ27内のパッケージ4を変位させてもよい。また、パッケージ4と基台6の両方を変位させて、基準光軸Sと半導体レーザ素子2の光軸とを略一致させてもよい。
さらに、基台把持手段30は支持手段43に傾動自在に支持される構成であったが、基台把持手段30の構成は各実施形態例に示した構成に限定されるものではなく、他の構成をも採り得る。例えば、基台把持手段30に把持された基台6の底面と、パッケージ4内の温度制御モジュール5の上面とが略平行となるように、パッケージ4の向きを調整する場合には、基台把持手段30が支持手段43に固定されていてもよい。
発明の効果
この発明によれば、半導体レーザモジュールを製造する際に、パッケージを基準として半導体レーザ素子の光軸の傾きを測定し、その結果に基づいて半導体レーザ素子の光軸の傾きを調整した後に、半導体レーザ素子が固定された基台を固定部に半田固定するので、レンズや光ファイバの調心が容易となり、その位置決め精度が向上する。よって、半導体レーザ素子と光ファイバとの光結合効率の向上を図ることができる。
LD光軸傾き検出手段は、受光部を基準光軸に沿って変位させ、互いに異なる複数の測定箇所での受光部におけるレーザ光の入射位置情報に基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出する光学測定系を備えたものにあっては、LD光軸傾き検出手段を簡単な構成とすることができる。
LD光軸傾き検出手段は、半導体レーザ素子のレーザ光に基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを角度情報として検出する光学測定系を備えているものにあっては、例えば受光部を駆動させる等の手間無く、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出することができる。
パッケージ調整手段が設けられているものにあっては、パッケージをパッケージ載置部に載置する度に、そのパッケージの向きが異なる虞がある場合に、パッケージ調整手段によって、パッケージの向きを基準の向きに調整することができる。パッケージをパッケージ載置部に載置したときの向きのままで基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出すると、パッケージの傾きに起因して、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを正確に検出できない場合が考えられる。これに対して、この発明では、パッケージの向きを基準の向きに調整してから、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出することができるので、パッケージをパッケージ載置部に載置したときのパッケージの向きに関係なく、常に、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを正確に検出することができることとなる。
基台の底面と固定部の上面が略平行な状態で、基台を固定部に半田付けすることができるものにあっては、基台と固定部間の半田の厚みを均一にすることができるので、半田の厚み不均一に起因した問題を防止することができる。例えば、固定部が、半導体レーザ素子の温度を制御する温度制御手段である場合には、その温度制御手段と基台間の半田の厚みが不均一であると、半導体レーザ素子から基台と半田を介し温度制御手段への放熱の効率を悪化させてしまう。この発明では、このような問題を回避することができる。
半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置の一実施形態例を模式的に示したモデル図である。 半導体レーザモジュールの主要構成の一例を上部側から見て模式的に示したモデル図である。 パッケージの向きを基準の向きに調整する際にパッケージの傾きを検出する手法の一例を説明するための図である。 基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出する手法の一例を説明するための図である。 基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸のずれを検出する際に、受光部におけるレーザ光の入射位置の測定を1箇所のみで行った場合の問題を説明するための図である。 半導体レーザモジュールの一構造例を断面により示すモデル図である。
1 半導体レーザモジュール
2 半導体レーザ素子
3 光ファイバ
4 パッケージ
5 温度制御手段
6 基台
25 半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置
27 チャンバ
29 チャンバ変位手段
30 基台把持手段
31 把持手段変位機構
34 LD光軸傾き検出手段
43 支持手段

Claims (8)

  1. パッケージ内の固定部に半導体レーザ素子搭載用の基台を半田付けする装置であって、
    パッケージが収容配置されるチャンバと、
    チャンバ内に固定されて設けられ前記パッケージが載置されるパッケージ載置部と、
    前記基台を把持する基台把持手段と、
    半導体レーザ素子を搭載した基台が基台把持手段に把持されて前記パッケージ載置部に載置されたパッケージ内の固定部の上部に配置されている状態で、前記パッケージの所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出するLD光軸傾き検出手段と、
    このLD光軸傾き検出手段の検出結果に基づいて基台把持手段とパッケージ載置部を相対的に変位させ半導体レーザ素子の光軸を前記パッケージの基準光軸に調整する光軸調整手段とを有し、当該光軸調整手段は、水平平面をXZ平面と成して、XZ平面に直交する上下方向をY方向としてX、Z、Yの三軸直交座標を定義した場合に、前記基台把持手段に把持されている基台と前記パッケージとの位置を、X、Z、Yの三軸方向と、XZ平面に沿う回転のθ方向と、Y軸に対する傾きのα方向に相対的に変位させて前記半導体レーザ素子の光軸を前記パッケージの基準光軸に調整可能な構成と成し、
    前記パッケージ載置部は、加熱手段を有し、
    前記チャンバは、前記パッケージ載置部に載置されて当該チャンバ内に収容配置されたパッケージを当該チャンバの外部から見るとともに、チャンバ内の前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光をチャンバ外へ導光するための覗き窓を備えており、
    前記基台は、前記半導体レーザ素子のレーザ光の出射方向が前記覗き窓の方向となるように前記パッケージ内に配置され、
    光軸調整手段による半導体レーザ素子の光軸調整が終了した後に、光軸調整状態を維持したまま前記加熱手段を加熱して基台を前記パッケージ内の前記固定部に半田固定することを特徴とした半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  2. LD光軸傾き検出手段は、レーザ光が入射される受光部を基準光軸に沿って変位させ、互いに異なる複数の測定箇所での前記受光部におけるレーザ光の入射位置情報に基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出する光学測定系を備えていることを特徴とした請求項1記載の半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  3. LD光軸傾き検出手段は、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を受け、この受けたレーザ光に基づいて、基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを角度情報として検出する光学測定系を備えていることを特徴とした請求項1記載の半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  4. パッケージ載置部に載置されたパッケージの向きを予め定めた基準の向きに調整するパッケージ調整手段が設けられ、このパッケージ調整手段によってパッケージの向きが基準の向きに調整された以降に、LD光軸傾き検出手段により半導体レーザ素子の光軸の傾き検出が行われることを特徴とした請求項1又は請求項2又は請求項3記載の半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  5. 水平平面をXZ平面と成し、XZ平面に直交する上下方向をY方向としてX、Z、Yの三軸直交座標を定義した場合に、パッケージ調整手段は、パッケージが載置されているパッケージ載置部をX、Z、Yの三軸方向と、XZ平面に沿う回転のθ方向と、Y軸に対する傾きのα方向との移動を制御指令によって移動させる構成と成したことを特徴とする請求項4記載の半田付け装置。
  6. 基台把持手段に把持された基台の底面が固定部の上面に面で当接するように傾動自在に基台把持手段を支持する支持手段と、この支持手段に対する基台把持手段の傾動状態を固定する傾動固定手段とを有し、基台の底面と固定部の上面が略平行な状態で、前記傾動固定手段によって前記支持手段に対する基台把持手段の傾動を固定した後に、基台を固定部に半田付けすることを特徴とした請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  7. 固定部は半導体レーザ素子の温度を制御する温度制御手段であることを特徴とした請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の半導体レーザ素子搭載用基台の半田付け装置。
  8. 半導体レーザ素子が光ファイバと光結合状態でパッケージに固定されている半導体レーザモジュールの製造方法において、
    半導体レーザ素子を基台に固定し、
    その後、半導体レーザ素子が固定された基台を、覗き窓を備えるチャンバ内に固定された前記パッケージ内に移動して、前記基台を前記半導体レーザ素子のレーザ光の出射方向が前記覗き窓の方向となるように前記パッケージ内に配置し、然る後に半導体レーザ素子からレーザ光を出射させ、そのレーザ光を前記覗き窓を通してチャンバの外側で検出して前記パッケージの所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きを検出し、
    水平平面をXZ平面と成して、XZ平面に直交する上下方向をY方向としてX、Z、Yの三軸直交座標を定義した場合に、前記パッケージの所定の基準光軸に対する半導体レーザ素子の光軸の傾きの検出結果に基づいて、パッケージと基台との位置X、Z、Yの三軸方向と、XZ平面に沿う回転のθ方向と、Y軸に対する傾きのα方向に相対的に変位させて半導体レーザ素子の光軸を前記パッケージの基準光軸に調整し、
    然る後に、半導体レーザ素子の光軸と前記パッケージの基準光軸との調整状態を維持し、前記パッケージを載置するパッケージ載置部に備えられた加熱手段を加熱して基台を前記パッケージ内の固定部に半田固定することを特徴とした半導体レーザモジュールの製造方法。
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