JP2003021903A - 感光性樹脂組成物およびこれを用いたマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents
感光性樹脂組成物およびこれを用いたマイクロデバイスの製造方法Info
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- JP2003021903A JP2003021903A JP2001204631A JP2001204631A JP2003021903A JP 2003021903 A JP2003021903 A JP 2003021903A JP 2001204631 A JP2001204631 A JP 2001204631A JP 2001204631 A JP2001204631 A JP 2001204631A JP 2003021903 A JP2003021903 A JP 2003021903A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 50nm以下の解像度のパターンを得ること
ができる感光性樹脂組成物を得る。 【解決手段】 感光性樹脂組成物は、α―メチルスチレ
ン誘導体である第1のモノマーと、α―クロロアクリル
酸エステル誘導体である第2のモノマーとの共重合体か
らなり、上記共重合体の塩素原子の含有量が20〜50
wt%で、例えばα―メチルスチレン(第1のモノマ
ー)と、α−クロロアクリル酸2,2,2−トリクロロ
エチルエステル(第2のモノマー)とからなり、第1の
モノマー:第2のモノマー=49:51で塩素原子の含
有率は39.8wt%である。
ができる感光性樹脂組成物を得る。 【解決手段】 感光性樹脂組成物は、α―メチルスチレ
ン誘導体である第1のモノマーと、α―クロロアクリル
酸エステル誘導体である第2のモノマーとの共重合体か
らなり、上記共重合体の塩素原子の含有量が20〜50
wt%で、例えばα―メチルスチレン(第1のモノマ
ー)と、α−クロロアクリル酸2,2,2−トリクロロ
エチルエステル(第2のモノマー)とからなり、第1の
モノマー:第2のモノマー=49:51で塩素原子の含
有率は39.8wt%である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体デバ
イス等のマイクロデバイスの製造に用いられるパターン
を形成する感光性樹脂組成物に関するものである。
イス等のマイクロデバイスの製造に用いられるパターン
を形成する感光性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化が求められ、
微細加工技術の開発が進められている。微細パターン形
成の実現のためには、X線による露光方法が提案されて
おり、特開昭64―249049号公報には、α―メチ
ルスチレンとα―クロロアクリル酸エステルとの共重合
体を用いることで、0.1μmレベル以下の解像度パタ
ーン形成を実現しようとしている。
微細加工技術の開発が進められている。微細パターン形
成の実現のためには、X線による露光方法が提案されて
おり、特開昭64―249049号公報には、α―メチ
ルスチレンとα―クロロアクリル酸エステルとの共重合
体を用いることで、0.1μmレベル以下の解像度パタ
ーン形成を実現しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、64G
ビットのメモリー実現のためには50nm以下の解像度
のパターン形成が必要であるが、従来用いられているレ
ジスト材料では上記解像度を実現できず、スループット
が低くなるという課題があった。
ビットのメモリー実現のためには50nm以下の解像度
のパターン形成が必要であるが、従来用いられているレ
ジスト材料では上記解像度を実現できず、スループット
が低くなるという課題があった。
【0004】本発明はかかる課題を解消するためになさ
れたもので、50nm以下の、解像度の高いパターンを
感度良く形成できる感光性樹脂組成物を得ることを目的
とする。また、大容量のマイクロデバイスを得ることを
目的とする。
れたもので、50nm以下の、解像度の高いパターンを
感度良く形成できる感光性樹脂組成物を得ることを目的
とする。また、大容量のマイクロデバイスを得ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の感光
性樹脂組成物は、α―メチルスチレン誘導体である第1
のモノマーと、α―クロロアクリル酸エステル誘導体で
ある第2のモノマーとの共重合体からなる感光性樹脂組
成物において、上記共重合体が塩素原子を含有し、塩素
原子の含有量が20〜50wt%のものである。
性樹脂組成物は、α―メチルスチレン誘導体である第1
のモノマーと、α―クロロアクリル酸エステル誘導体で
ある第2のモノマーとの共重合体からなる感光性樹脂組
成物において、上記共重合体が塩素原子を含有し、塩素
原子の含有量が20〜50wt%のものである。
【0006】本発明に係る第2の感光性樹脂組成物は、
α―メチルスチレン誘導体である第1のモノマーと、α
―クロロアクリル酸エステル誘導体である第2のモノマ
ーとの共重合体からなる感光性樹脂組成物において、上
記共重合体が臭素原子を含有し、臭素原子の含有量が2
0〜65wt%のものである。
α―メチルスチレン誘導体である第1のモノマーと、α
―クロロアクリル酸エステル誘導体である第2のモノマ
ーとの共重合体からなる感光性樹脂組成物において、上
記共重合体が臭素原子を含有し、臭素原子の含有量が2
0〜65wt%のものである。
【0007】本発明に係る第3の感光性樹脂組成物は、
上記第1または第2の感光性樹脂組成物において、共重
合体の共重合比が第1のモノマー:第2のモノマー=6
0:40〜40:60のものである。
上記第1または第2の感光性樹脂組成物において、共重
合体の共重合比が第1のモノマー:第2のモノマー=6
0:40〜40:60のものである。
【0008】本発明に係る第1のマイクロデバイスの製
造方法は、基板上に、上記第1ないし第3のいずれかの
感光性樹脂組成物を用いてパターンを形成し、このパタ
ーンを用いて上記基板を加工する方法である。
造方法は、基板上に、上記第1ないし第3のいずれかの
感光性樹脂組成物を用いてパターンを形成し、このパタ
ーンを用いて上記基板を加工する方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の第1の実
施の形態の感光性樹脂組成物は、α―メチルスチレン誘
導体である第1のモノマーとα―クロロアクリル酸エス
テル誘導体である第2のモノマーとの共重合体からな
り、上記共重合体が塩素原子を含有し、塩素原子の含有
量が20〜50wt%のものである。塩素原子は上記第
1のモノマーおよび第2のモノマーの少なくとも一方に
含有させるが、どちらか一方に十分な塩素含有量があれ
ば、他方にはα―メチルスチレンまたはα―クロロアク
リル酸メチルエステルそのものを用いることができる。
本実施の形態の感光性樹脂組成物を溶剤に溶解してレジ
スト材料として用いるが、塩素原子の含有量が20wt
%未満の場合には、レジストのX線吸収量が少ないた
め、相対的に基板へ到達するX線量が大きくなり、これ
により発生する2次電子の影響で解像度が悪化する。ま
た、塩素原子の含有量が増加するとレジストのX線吸収
量が増えるため光反応数が増加することにより感度が増
加するが、50wt%を越えると露光部分の現像液への
溶解性が低くなるため、現像時に溶解速度が遅くなり、
十分な解像度が得られなくなる。
施の形態の感光性樹脂組成物は、α―メチルスチレン誘
導体である第1のモノマーとα―クロロアクリル酸エス
テル誘導体である第2のモノマーとの共重合体からな
り、上記共重合体が塩素原子を含有し、塩素原子の含有
量が20〜50wt%のものである。塩素原子は上記第
1のモノマーおよび第2のモノマーの少なくとも一方に
含有させるが、どちらか一方に十分な塩素含有量があれ
ば、他方にはα―メチルスチレンまたはα―クロロアク
リル酸メチルエステルそのものを用いることができる。
本実施の形態の感光性樹脂組成物を溶剤に溶解してレジ
スト材料として用いるが、塩素原子の含有量が20wt
%未満の場合には、レジストのX線吸収量が少ないた
め、相対的に基板へ到達するX線量が大きくなり、これ
により発生する2次電子の影響で解像度が悪化する。ま
た、塩素原子の含有量が増加するとレジストのX線吸収
量が増えるため光反応数が増加することにより感度が増
加するが、50wt%を越えると露光部分の現像液への
溶解性が低くなるため、現像時に溶解速度が遅くなり、
十分な解像度が得られなくなる。
【0010】具体的には第1のモノマーであるα―メチ
ルスチレン誘導体としては、4―クロロ―α−メチルス
チレンまたは3,4−ジクロロ―α―メチルスチレンが
用いられる。また、第2のモノマーであるα―クロロア
クリル酸エステル誘導体としては、α―クロロアクリル
酸2,2,2―トリクロロエチルエステル、α―クロロ
アクリル酸1,1,1,2,2,―ペンタクロロプロピ
ルエステルまたはα―クロロアクリル酸ペンタクロロフ
ェニルエステルが用いられる。
ルスチレン誘導体としては、4―クロロ―α−メチルス
チレンまたは3,4−ジクロロ―α―メチルスチレンが
用いられる。また、第2のモノマーであるα―クロロア
クリル酸エステル誘導体としては、α―クロロアクリル
酸2,2,2―トリクロロエチルエステル、α―クロロ
アクリル酸1,1,1,2,2,―ペンタクロロプロピ
ルエステルまたはα―クロロアクリル酸ペンタクロロフ
ェニルエステルが用いられる。
【0011】実施の形態2.本発明の第2の実施の形態
の感光性樹脂組成物は、α―メチルスチレン誘導体であ
る第1のモノマーとα―クロロアクリル酸エステル誘導
体である第2のモノマーとの共重合体からなり、上記共
重合体が臭素原子を含有し、臭素原子の含有量が20〜
65wt%のものである。臭素原子は上記第1のモノマ
ーおよび第2のモノマーの少なくとも一方に含有させる
が、どちらか一方に十分臭素含有量があれば、他方には
α―メチルスチレンまたはα―クロロアクリル酸メチル
エステルを用いることができる。臭素原子の含有量が2
0wt%未満の場合には、レジストのX線吸収量が少な
いため、相対的に基板へ到達するX線量が大きくなり、
これにより発生する2次電子の影響で解像度が悪化す
る。また、臭素原子の含有量が増加するとレジストのX
線吸収量が増えるため光反応数が増加することにより感
度が増加するが、65wt%を越えると露光部分の現像
液への溶解性が低くなるため、現像時に溶解速度が遅く
なり、十分な解像度が得られなくなる。
の感光性樹脂組成物は、α―メチルスチレン誘導体であ
る第1のモノマーとα―クロロアクリル酸エステル誘導
体である第2のモノマーとの共重合体からなり、上記共
重合体が臭素原子を含有し、臭素原子の含有量が20〜
65wt%のものである。臭素原子は上記第1のモノマ
ーおよび第2のモノマーの少なくとも一方に含有させる
が、どちらか一方に十分臭素含有量があれば、他方には
α―メチルスチレンまたはα―クロロアクリル酸メチル
エステルを用いることができる。臭素原子の含有量が2
0wt%未満の場合には、レジストのX線吸収量が少な
いため、相対的に基板へ到達するX線量が大きくなり、
これにより発生する2次電子の影響で解像度が悪化す
る。また、臭素原子の含有量が増加するとレジストのX
線吸収量が増えるため光反応数が増加することにより感
度が増加するが、65wt%を越えると露光部分の現像
液への溶解性が低くなるため、現像時に溶解速度が遅く
なり、十分な解像度が得られなくなる。
【0012】具体的には第1のモノマーであるα―メチ
ルスチレン誘導体としては、4―クロロ―α−メチルス
チレンが用いられる。また、第2のモノマーであるα―
クロロアクリル酸エステル誘導体としては、α―クロロ
アクリル酸2,2,2―トリブロモエチルエステル、α
―クロロアクリル酸1,1,1,2,2,―ペンタブロ
モプロピルエステルまたはα―クロロアクリル酸ペンタ
ブロモフェニルエステルが用いられる。
ルスチレン誘導体としては、4―クロロ―α−メチルス
チレンが用いられる。また、第2のモノマーであるα―
クロロアクリル酸エステル誘導体としては、α―クロロ
アクリル酸2,2,2―トリブロモエチルエステル、α
―クロロアクリル酸1,1,1,2,2,―ペンタブロ
モプロピルエステルまたはα―クロロアクリル酸ペンタ
ブロモフェニルエステルが用いられる。
【0013】なお、上記第1、2の実施の形態の感光性
樹脂組成物において、第1のモノマーと第2のモノマー
の共重合比が60:40〜40:60、さらに55:4
5〜45:55であることが望ましい。第1のモノマー
の比率が60を超えると、重量平均分子量(ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリス
チレン換算の分子量)が3000未満となり均一な塗膜
を得るのが困難となり、第2のモノマーの比率が60を
超えると、化合物のX線に対する反応性が低くなること
で解像度が低下する傾向がある。
樹脂組成物において、第1のモノマーと第2のモノマー
の共重合比が60:40〜40:60、さらに55:4
5〜45:55であることが望ましい。第1のモノマー
の比率が60を超えると、重量平均分子量(ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリス
チレン換算の分子量)が3000未満となり均一な塗膜
を得るのが困難となり、第2のモノマーの比率が60を
超えると、化合物のX線に対する反応性が低くなること
で解像度が低下する傾向がある。
【0014】さらに、上記第1、2の実施の形態の感光
性樹脂組成物の分子量は重量平均分子量で、3000〜
150000、特に5000〜40000が好ましい。
3000未満では均一な塗膜が得られにくく、1500
00を超えると現像時に露光部の溶解性が低下する。
性樹脂組成物の分子量は重量平均分子量で、3000〜
150000、特に5000〜40000が好ましい。
3000未満では均一な塗膜が得られにくく、1500
00を超えると現像時に露光部の溶解性が低下する。
【0015】実施の形態3.本発明の第3の実施の形態
のマイクロデバイスの製造方法を説明する。まず、上記
第1、第2の実施の形態の感光性樹脂組成物をレジスト
材料として用いるために、上記第1、第2の実施の形態
の感光性樹脂組成物を5〜30wt%になるように、溶
剤に溶解する。上記溶剤としては特に限定はないが、上
記樹脂を均一に溶解されるものを用いる。具体的にはメ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート、メチルメト
キシプロピオネート、エチルエトキシプロピオネート、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
ピルビン酸エチル、2―ヘプタノン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、シクロヘキサノン、シクロヘプ
タノン、Y―ブチロラクトン、酢酸イソアミル、アニソ
ール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
N―メチルピロリドン、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等が挙げられるが、好ましくは沸点が100から2
20℃の範囲である溶媒が適当である。沸点がこれより
低いものでは塗布したときにムラができやすく、沸点が
これより高いものでは溶媒の乾燥が容易ではない。
のマイクロデバイスの製造方法を説明する。まず、上記
第1、第2の実施の形態の感光性樹脂組成物をレジスト
材料として用いるために、上記第1、第2の実施の形態
の感光性樹脂組成物を5〜30wt%になるように、溶
剤に溶解する。上記溶剤としては特に限定はないが、上
記樹脂を均一に溶解されるものを用いる。具体的にはメ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート、メチルメト
キシプロピオネート、エチルエトキシプロピオネート、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
ピルビン酸エチル、2―ヘプタノン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、シクロヘキサノン、シクロヘプ
タノン、Y―ブチロラクトン、酢酸イソアミル、アニソ
ール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
N―メチルピロリドン、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等が挙げられるが、好ましくは沸点が100から2
20℃の範囲である溶媒が適当である。沸点がこれより
低いものでは塗布したときにムラができやすく、沸点が
これより高いものでは溶媒の乾燥が容易ではない。
【0016】次に、基板上に上記レジスト材料を塗布
し、プリベイクを行い、感光性樹脂組成物の膜を形成
し、これにX線を照射した後、現像を行って解像度50
nm以下の微細なパターン形成を行う。レジストの現像
液としては一般的な有機溶媒を使用することができる。
具体的にはトルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジブロモベンゼン、メ
チルメトキシプロピオネート、エチルエトキシプロピオ
ネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート、ピルビン酸エチル、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、
Y―ブチロラクトン、酢酸ブチル、酢酸n―アミル、酢
酸イソアミル、酢酸n―ヘキシル、2―ペンタノン、3
―ペンタノン、2―ヘキサノン、3―ヘキサノン、2―
ヘプタノン、アニソール、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、N―メチルピロリドンなどが挙げら
れる。
し、プリベイクを行い、感光性樹脂組成物の膜を形成
し、これにX線を照射した後、現像を行って解像度50
nm以下の微細なパターン形成を行う。レジストの現像
液としては一般的な有機溶媒を使用することができる。
具体的にはトルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジブロモベンゼン、メ
チルメトキシプロピオネート、エチルエトキシプロピオ
ネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート、ピルビン酸エチル、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、
Y―ブチロラクトン、酢酸ブチル、酢酸n―アミル、酢
酸イソアミル、酢酸n―ヘキシル、2―ペンタノン、3
―ペンタノン、2―ヘキサノン、3―ヘキサノン、2―
ヘプタノン、アニソール、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、N―メチルピロリドンなどが挙げら
れる。
【0017】次に、上記パターンを用いて上記基板を加
工して、マイクロデバイスを製造するが、上記基板が、
シリコンウェハの場合は、本実施の形態によりマイクロ
デバイスとして半導体デバイスを製造することができ
る。また、上記基板が、ポリカーボネート製の基板本体
上にSiN等の下地誘電体層およびTbFeCo等の磁
性材料を成膜したものであると、光磁気ディスクを製造
することができる。また、上記基板が、アルミニウム基
板本体上にNi―P等を成膜したものであると、ハード
ディスクを製造することができる。また、上記基板が、
アルチック(アルミナ−チタンカーバイト)等の硬質の
非磁性材料基板本体上に、Al2O3やSiO2等の非
磁性絶縁材料、センダスト(Fe―Al―Si合金)、
Fe―Si―Ru―Ga合金もしくはFe―Ta―N合
金等の金属材料、AMR(Anisotropic M
agnetoresistive)膜またはGMR(G
iant Magnetoresistive)膜を形
成したものであると、薄膜磁気ヘッドを製造することが
できる。
工して、マイクロデバイスを製造するが、上記基板が、
シリコンウェハの場合は、本実施の形態によりマイクロ
デバイスとして半導体デバイスを製造することができ
る。また、上記基板が、ポリカーボネート製の基板本体
上にSiN等の下地誘電体層およびTbFeCo等の磁
性材料を成膜したものであると、光磁気ディスクを製造
することができる。また、上記基板が、アルミニウム基
板本体上にNi―P等を成膜したものであると、ハード
ディスクを製造することができる。また、上記基板が、
アルチック(アルミナ−チタンカーバイト)等の硬質の
非磁性材料基板本体上に、Al2O3やSiO2等の非
磁性絶縁材料、センダスト(Fe―Al―Si合金)、
Fe―Si―Ru―Ga合金もしくはFe―Ta―N合
金等の金属材料、AMR(Anisotropic M
agnetoresistive)膜またはGMR(G
iant Magnetoresistive)膜を形
成したものであると、薄膜磁気ヘッドを製造することが
できる。
【0018】なお、本実施の形態において、解像度50
nm以下の微細パターンを用いることにより、大容量の
デバイスの製造が可能である。
nm以下の微細パターンを用いることにより、大容量の
デバイスの製造が可能である。
【0019】
【実施例】実施例1.α―メチルスチレン(第1のモノ
マー)と、α−クロロアクリル酸2,2,2−トリクロ
ロエチルエステル(第2のモノマー)とからなり、第1
のモノマー:第2のモノマー=49:51である共重合
体からなる本発明の実施例の感光性樹脂組成物(塩素原
子の含有率は39.8wt%)を、ジクロロベンゼンに
溶解し、シリコンウェハ上へスピンコート法により塗布
して膜厚150nmのレジスト膜を得た。この膜に平均
波長0.4nmのX線をメンブレン材料がダイヤモンド
で吸収体がタングステンからなるマスクを介して700
mJ/cm2照射した。このときウェハとマスク間の距
離は10nmとなるように設定した。X線照射後、酢酸
n−ブチルで90秒間現像を行ったところ50nmライ
ンアンドスペースパターンが形成できた。
マー)と、α−クロロアクリル酸2,2,2−トリクロ
ロエチルエステル(第2のモノマー)とからなり、第1
のモノマー:第2のモノマー=49:51である共重合
体からなる本発明の実施例の感光性樹脂組成物(塩素原
子の含有率は39.8wt%)を、ジクロロベンゼンに
溶解し、シリコンウェハ上へスピンコート法により塗布
して膜厚150nmのレジスト膜を得た。この膜に平均
波長0.4nmのX線をメンブレン材料がダイヤモンド
で吸収体がタングステンからなるマスクを介して700
mJ/cm2照射した。このときウェハとマスク間の距
離は10nmとなるように設定した。X線照射後、酢酸
n−ブチルで90秒間現像を行ったところ50nmライ
ンアンドスペースパターンが形成できた。
【0020】比較例1.表1に示す構成の共重合体を用
いる他は、実施例1と同様にしてパターンを形成した。
いる他は、実施例1と同様にしてパターンを形成した。
【0021】
【表1】
【0022】その結果、表1に示すように。X線照射量
を2800mJ/cm2としても、65nmの解像度未
満の解像度は得られなかった。即ち限界解像度は65n
mであった。
を2800mJ/cm2としても、65nmの解像度未
満の解像度は得られなかった。即ち限界解像度は65n
mであった。
【0023】比較例2.表1に示す構成の共重合体を用
いる他は、実施例1と同様にしてパターンを形成した。
その結果、露光部分の現像液への溶解性が低くなるた
め、現像時に溶解速度が遅くなり70nmより高い解像
度が得られなかった。
いる他は、実施例1と同様にしてパターンを形成した。
その結果、露光部分の現像液への溶解性が低くなるた
め、現像時に溶解速度が遅くなり70nmより高い解像
度が得られなかった。
【0024】実施例2〜10.第1、第2のモノマーと
して、表1に示す構成の共重合体からなる本発明の実施
例感光性樹脂組成物を用い、実施例1と同様にしてパタ
ーンを形成し解像度を測定した結果を表1に示す。
して、表1に示す構成の共重合体からなる本発明の実施
例感光性樹脂組成物を用い、実施例1と同様にしてパタ
ーンを形成し解像度を測定した結果を表1に示す。
【0025】図1は、上記実施例1〜10の感光性樹脂
組成物を用いてパターンを形成した場合において、表1
に示されたパターンの解像度と、それを得るに必要なX
照射量の関係を示す特性図であり、縦軸はX照射量(m
J/cm2)、横軸は塩素原子または臭素原子の含有量
(wt%)である。図1から、上記実施の形態で述べた
ように、塩素原子または臭素原子の含有量が増加する
と、X照射量が少なくても50nm程度の解像度が得ら
れる、即ちX照射の感度が高くなることが明らかであ
る。しかしながら、塩素原子または臭素原子の含有量が
多すぎると、現像時の溶解速度が遅くなり解像度が低下
するので、本発明の感光性樹脂組成物は高い解像度と高
い感度の双方を備えるに適した組成を開示するものであ
る。
組成物を用いてパターンを形成した場合において、表1
に示されたパターンの解像度と、それを得るに必要なX
照射量の関係を示す特性図であり、縦軸はX照射量(m
J/cm2)、横軸は塩素原子または臭素原子の含有量
(wt%)である。図1から、上記実施の形態で述べた
ように、塩素原子または臭素原子の含有量が増加する
と、X照射量が少なくても50nm程度の解像度が得ら
れる、即ちX照射の感度が高くなることが明らかであ
る。しかしながら、塩素原子または臭素原子の含有量が
多すぎると、現像時の溶解速度が遅くなり解像度が低下
するので、本発明の感光性樹脂組成物は高い解像度と高
い感度の双方を備えるに適した組成を開示するものであ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の第1の感光性樹脂組成物は、α
―メチルスチレン誘導体である第1のモノマーと、α―
クロロアクリル酸エステル誘導体である第2のモノマー
との共重合体からなる感光性樹脂組成物において、上記
共重合体が塩素原子を含有し、塩素原子の含有量が20
〜50wt%のもので、50nm以下の解像度のパター
ンを得ることができるという効果がある。
―メチルスチレン誘導体である第1のモノマーと、α―
クロロアクリル酸エステル誘導体である第2のモノマー
との共重合体からなる感光性樹脂組成物において、上記
共重合体が塩素原子を含有し、塩素原子の含有量が20
〜50wt%のもので、50nm以下の解像度のパター
ンを得ることができるという効果がある。
【0027】本発明の第2の感光性樹脂組成物は、α―
メチルスチレン誘導体である第1のモノマーと、α―ク
ロロアクリル酸エステル誘導体である第2のモノマーと
の共重合体からなる感光性樹脂組成物において、上記共
重合体が臭素原子を含有し、臭素原子の含有量が20〜
65wt%のもので、50nm以下の解像度のパターン
を得ることができるという効果がある。
メチルスチレン誘導体である第1のモノマーと、α―ク
ロロアクリル酸エステル誘導体である第2のモノマーと
の共重合体からなる感光性樹脂組成物において、上記共
重合体が臭素原子を含有し、臭素原子の含有量が20〜
65wt%のもので、50nm以下の解像度のパターン
を得ることができるという効果がある。
【0028】本発明の第3の感光性樹脂組成物は、上記
第1または第2の感光性樹脂組成物において、共重合体
の共重合比が第1のモノマー:第2のモノマー=60:
40〜40:60のもので、50nm以下の解像度のパ
ターンを得ることができるとともに、塗膜性に優れると
いう効果がある。
第1または第2の感光性樹脂組成物において、共重合体
の共重合比が第1のモノマー:第2のモノマー=60:
40〜40:60のもので、50nm以下の解像度のパ
ターンを得ることができるとともに、塗膜性に優れると
いう効果がある。
【0029】本発明の第1のマイクロデバイスの製造方
法は、上記第1ないし第3のいずれかの感光性樹脂組成
物を用いてパターンを形成し、このパターンを用いて上
記基板を加工する方法で、大容量化が可能であるという
効果がある。
法は、上記第1ないし第3のいずれかの感光性樹脂組成
物を用いてパターンを形成し、このパターンを用いて上
記基板を加工する方法で、大容量化が可能であるという
効果がある。
【図1】 本発明の実施例の感光性樹脂組成物を用いた
パターン解像度と必要なX照射量の関係を示す特性図で
である。
パターン解像度と必要なX照射量の関係を示す特性図で
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 α―メチルスチレン誘導体である第1の
モノマーと、α―クロロアクリル酸エステル誘導体であ
る第2のモノマーとの共重合体からなる感光性樹脂組成
物において、上記共重合体が塩素原子を含有し、塩素原
子の含有量が20〜50wt%であることを特徴とする
感光性樹脂組成物。 - 【請求項2】 α―メチルスチレン誘導体である第1の
モノマーと、α―クロロアクリル酸エステル誘導体であ
る第2のモノマーとの共重合体からなる感光性樹脂組成
物において、上記共重合体が臭素原子を含有し、臭素原
子の含有量が20〜65wt%であることを特徴とする
感光性樹脂組成物。 - 【請求項3】 共重合体の共重合比が第1のモノマー:
第2のモノマー=60:40〜40:60であることを
特徴とする請求項1または請求項2に記載の感光性樹脂
組成物。 - 【請求項4】 基板上に、請求項1ないし請求項3のい
ずれかに記載の感光性樹脂組成物を用いてパターンを形
成し、このパターンを用いて上記基板を加工するマイク
ロデバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204631A JP2003021903A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 感光性樹脂組成物およびこれを用いたマイクロデバイスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204631A JP2003021903A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 感光性樹脂組成物およびこれを用いたマイクロデバイスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003021903A true JP2003021903A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19041067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001204631A Pending JP2003021903A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 感光性樹脂組成物およびこれを用いたマイクロデバイスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003021903A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020066806A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 日本ゼオン株式会社 | 共重合体およびポジ型レジスト組成物 |
JP2020052144A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 日本ゼオン株式会社 | レジストパターン形成方法 |
WO2023189586A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 富士フイルム株式会社 | 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、レジスト膜、パターン形成方法、電子デバイスの製造方法 |
-
2001
- 2001-07-05 JP JP2001204631A patent/JP2003021903A/ja active Pending
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JP7196496B2 (ja) | 2018-09-25 | 2022-12-27 | 日本ゼオン株式会社 | レジストパターン形成方法 |
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