JP7196496B2 - レジストパターン形成方法 - Google Patents
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Description
で表される単量体単位(A)と、下記式(II):
で表される単量体単位(B)とを有する共重合体、および、溶剤を含むポジ型レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜を露光する工程と、露光された前記レジスト膜を現像する工程とを含み、前記現像を、SP値が10.0(cal/cm3)1/2以上14.0(cal/cm3)1/2以下の現像液を用いて行うことを特徴とする。
上記単量体単位(A)および単量体単位(B)を有する共重合体は、耐熱性に優れており、主鎖切断型のポジ型レジストとして良好に使用することができる。また、単量体単位(A)および単量体単位(B)を有する共重合体をポジ型レジストとして使用してレジストパターンを形成するに当たり、SP値が10.0(cal/cm3)1/2以上14.0(cal/cm3)1/2以下の現像液を用いて現像を行えば、解像度に優れるレジストパターンを効率的に形成することができる。
なお、本発明において、「SP値」(溶解パラメータ;Solubility Parameter)は、Hoyの原子団寄与法を用いて計算することができる。
なお、本発明において、「置換基を有していてもよい」とは、「無置換の、または、置換基を有する」を意味する。
本発明のレジストパターン形成方法は、以下に詳述するポジ型レジスト組成物を用いる。具体的には、本発明のレジストパターン形成方法は、芳香環を含有する所定の単量体を用いて形成した共重合体を含む所定のポジ型レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程(レジスト膜形成工程)と、レジスト膜を露光する工程(露光工程)と、露光されたレジスト膜を現像する工程(現像工程)とを含み、任意に、現像されたレジスト膜をリンスする工程(リンス工程)を更に含む。さらに、本発明のレジストパターン形成方法は、現像工程を、SP値が10.0(cal/cm3)1/2以上14.0(cal/cm3)1/2以下の現像液を用いて行うことを特徴とする。
レジスト膜形成工程では、レジストパターンを利用して加工される基板などの被加工物の上に、ポジ型レジスト組成物を塗布し、塗布したポジ型レジスト組成物を乾燥させてレジスト膜を形成する。
ここで、ポジ型レジスト組成物の塗布方法及び乾燥方法としては、特に限定されることなく、レジスト膜の形成に一般的に用いられている方法を用いることができる。そして、本発明のパターン形成方法では、以下のポジ型レジスト組成物を使用する。
ポジ型レジスト組成物は、以下に詳述する所定の共重合体と、溶剤とを含み、任意に、レジスト組成物に配合され得る既知の添加剤を更に含有する。
本発明のレジストパターン形成方法にて使用するポジ型レジスト組成物に含有される共重合体は、下記式(I):
下記式(II):
そして、共重合体は、分子量分布が1.7以下であることが好ましく、1.2以上1.5以下であることが好ましい。分子量分布が上記上限値以下であれば、共重合体を用いて形成されるレジストパターンの解像度を十分に向上させることができる。また、分子量分布が上記下限値以上であれば、共重合体の調製が容易となる。
そして、上述した単量体単位(A)および単量体単位(B)を有する共重合体は、例えば、単量体(a)と単量体(b)とを含む単量体組成物を重合させた後、得られた共重合体を回収し、任意に精製することにより調製することができる。
なお、共重合体の組成、分子量分布、重量平均分子量および数平均分子量は、重合条件および精製条件を変更することにより調整することができる。具体的には、例えば、重量平均分子量および数平均分子量は、重合温度を高くすれば、小さくすることができる。また、重量平均分子量および数平均分子量は、重合時間を短くすれば、小さくすることができる。更に、精製を行えば、分子量分布を小さくすることができる。
なお、重合物の精製は、複数回繰り返して実施してもよい。
溶剤としては、上述した共重合体を溶解可能な溶剤であれば特に限定されることはなく、例えば特許第5938536号公報に記載の溶剤などの既知の溶剤を用いることができる。中でも、適度な粘度のポジ型レジスト組成物を得てポジ型レジスト組成物の塗工性を向上させる観点からは、溶剤としては、アニソール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、 シクロペンタノン、シクロヘキサノンまたは酢酸イソアミルを用いることが好ましい。
露光工程では、レジスト膜形成工程で形成したレジスト膜に対し、電離放射線や光を照射して、所望のパターンを描画する。
なお、電離放射線や光の照射には、電子線描画装置やレーザー描画装置などの既知の描画装置を用いることができる。
現像工程では、露光工程で露光されたレジスト膜と、現像液とを接触させてレジスト膜を現像し、被加工物上にレジストパターンを形成する。
ここで、レジスト膜と現像液とを接触させる方法としては、特に限定されることなく、現像液中へのレジスト膜の浸漬やレジスト膜への現像液の塗布等の既知の手法を用いることができる。
本発明のレジストパターン形成方法で使用する現像液は、SP値が10.0(cal/cm3)1/2以上14.0(cal/cm3)1/2以下であることを必要とする。上述した共重合体を用いて形成したレジスト膜を現像するに当たり、SP値が上記範囲内の現像液を用いれば、解像度に優れるレジストパターンを効率的に形成することができる。
なお、レジストパターンの解像度および形成効率を向上させる観点からは、現像液のSP値は、11.0(cal/cm3)1/2以上13.0(cal/cm3)1/2以下であることが好ましい。
なお、現像時の現像液の温度は、特に限定されないが、例えば21℃以上25℃以下とすることができる。また、現像時間は、例えば、30秒以上4分以下とすることができる。
任意に実施されるリンス工程では、現像工程で現像されたレジスト膜と、リンス液とを接触させて、現像されたレジスト膜をリンスし、被加工物上にレジストパターンを形成する。現像工程の後にリンス工程を実施すれば、現像されたレジスト膜に付着したレジストの残渣を効果的に除去することができる。
ここで、現像されたレジスト膜とリンス液とを接触させる方法としては、特に限定されることなく、リンス液中へのレジスト膜の浸漬やレジスト膜へのリンス液の塗布等の既知の手法を用いることができる。
リンス液としては、現像されたレジスト膜に付着したレジストの残渣を除去可能なものであれば、特に限定されることなく、任意のリンス液を用いることができる。
具体的には、リンス液としては、例えば、温度25℃において輪環法を用いて測定した表面張力が17mN/m以下であるリンス液を用いることができる。そして、表面張力が17mN/m以下であるリンス液としては、例えば、CF3CFHCFHCF2CF3(表面張力:14.1mN/m)、CF3CF2CHCl2(表面張力16.2mN/m)、CClF2CF2CHClF(表面張力16.2mN/m)、CF3CF2CF2CF2OCH3(表面張力13.6mN/m)、C8F18(表面張力13.6mN/m)、C4F9OC2H5(表面張力13.6mN/m)、C2F5CF(OCH3)C3F7(表面張力15.1mN/m)およびこれらの混合物等のフッ素系溶剤が挙げられる。中でも、リンス液としては、CF3CFHCFHCF2CF3またはCF3CF2CF2CF2OCH3(メチルノナフルオロブチルエーテル)が好ましい。
なお、リンス時のリンス液の温度は、特に限定されないが、例えば21℃以上25℃以下とすることができる。また、リンス時間は、例えば、5秒以上3分以下とすることができる。
なお、実施例および比較例において、共重合体の重量平均分子量、数平均分子量、分子量分布、耐熱性、ガラス転移温度は、下記の方法で評価した。
得られた共重合体についてゲル浸透クロマトグラフィーを用いて重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)を測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。
具体的には、ゲル浸透クロマトグラフ(東ソー製、HLC-8220)を使用し、展開溶媒としてテトラヒドロフランを用いて、共重合体の重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)を標準ポリスチレン換算値として求めた。そして、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。
<耐熱性>
得られた共重合体について、示差熱熱重量同時測定装置(日立ハイテクサイエンス社製、STA7000)を使用し、窒素気流下、10℃/分の昇温条件で0.5%重量減少温度および1.0%重量減少温度を測定した。0.5%重量減少温度および1.0%重量減少温度が高いほど、耐熱性に優れていることを示す。
<ガラス転移温度>
得られた共重合体について、示差熱熱重量同時測定装置(日立ハイテクサイエンス社製、STA7000)を使用し、窒素気流下、10℃/分の昇温条件で、ガラス転移温度を測定した。
<共重合体の調製>
[重合物の合成]
撹拌子を入れたガラス製のアンプルに、単量体(a)としてのα-クロロアクリル酸-1-フェニル-1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチル3.00gと、単量体(b)としてのα-メチルスチレン2.493gと、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル0.0039534gとを加えて密封し、窒素ガスで加圧、脱圧を10回繰り返して系内の酸素を除去した。
そして、系内を78℃に加温し、3.5時間反応を行った。次に、系内にテトラヒドロフラン10gを加え、得られた溶液をメタノール300mL中に滴下して重合物を析出させた。その後、析出した重合物をろ過で回収した。
[重合物の精製]
次いで、得られた重合物を100gのテトラヒドロフラン(THF)に溶解させ、得られた溶液をTHF200gとメタノール(MeOH)800gとの混合溶媒に滴下し、白色の凝固物(α-メチルスチレン単位およびα-クロロアクリル酸-1-フェニル-1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチル単位を含有する共重合体)を析出させた。その後、析出した共重合体を含む溶液をキリヤマ漏斗によりろ過し、白色の共重合体を得た。そして、得られた共重合体について、重量平均分子量、数平均分子量、分子量分布、耐熱性およびガラス転移温度を測定した。その結果、重量平均分子量は66729であり、数平均分子量は45630であり、分子量分布は1.462であり、0.5%重量減少温度は221.41℃であり、1.0%重量減少温度は222.9℃であり、ガラス転移温度は159.2℃であった。
なお、得られた共重合体は、α-メチルスチレン単位とα-クロロアクリル酸-1-フェニル-1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチル単位とを50モル%ずつ含んでいた。
<ポジ型レジスト組成物の調製>
得られた共重合体を溶剤としての酢酸イソアミルに溶解させ、共重合体の濃度が11質量%および2質量%であるレジスト溶液(ポジ型レジスト組成物)をそれぞれ調製した。
そして、共重合体の濃度が11質量%であるレジスト溶液からなるポジ型レジスト組成物を使用し、以下のようにしてレジストパターンを形成して、共重合体のEthおよびγ値、並びに、レジストパターンの欠陥の有無を評価した。また、共重合体の濃度が2質量%であるレジスト溶液からなるポジ型レジスト組成物を使用し、以下のようにしてレジストパターンを形成して、レジストパターンの解像度を評価した。結果を表1に示す。
<レジストパターンの形成および評価>
[Ethおよびγ値]
スピンコーター(ミカサ製、MS-A150)を使用し、濃度11質量%のポジ型レジスト組成物を直径4インチのシリコンウェハ上に厚さ500nmになるように塗布した。そして、塗布したポジ型レジスト組成物を温度160℃のホットプレートで5分間加熱して、シリコンウェハ上にレジスト膜を形成した。そして、電子線描画装置(エリオニクス社製、ELS-S50)を用いて、電子線の照射量が互いに異なるパターン(寸法500μm×500μm)をレジスト膜上に複数描画し、レジスト用現像液としてイソプロピルアルコール(SP値:11.4(cal/cm3)1/2)を用いて温度23℃で1分間の現像処理を行った後、リンス液としてフッ素系溶剤(3M社製、Novec(登録商標)7100、メチルノナフルオロブチルエーテル)を用いて10秒間リンスした。なお、電子線の照射量は、4μC/cm2から200μC/cm2の範囲内で4μC/cm2ずつ異ならせた。次に、描画した部分のレジスト膜の厚みを光学式膜厚計(SCREENセミコンダクタソリューション社製、ラムダエース)で測定し、電子線の総照射量の常用対数と、現像後のレジスト膜の残膜率(=現像後のレジスト膜の膜厚/シリコンウェハ上に形成したレジスト膜の膜厚)との関係を示す感度曲線を作成した。
そして、得られた感度曲線(横軸:電子線の総照射量の常用対数、縦軸:レジスト膜の残膜率(0≦残膜率≦1.00))について、残膜率0.20~0.80の範囲において感度曲線を二次関数にフィッティングし、得られた二次関数(残膜率と総照射量の常用対数との関数)上の残膜率0の点と残膜率0.50の点とを結ぶ直線(感度曲線の傾きの近似線)を作成した。また、得られた直線(残膜率と総照射量の常用対数との関数)の残膜率が0となる際の、電子線の総照射量Eth(μC/cm2)を求めた。なお、Ethの値が小さいほど、ポジ型レジストとしての共重合体を少ない照射量で良好に切断して現像液に溶解させることができる(即ち、レジストパターンを効率的に形成し得る)ことを示す。
また、下記の式を用いてγ値を求めた。なお、下記の式中、E0は、残膜率0.20~0.80の範囲において感度曲線を二次関数にフィッティングし、得られた二次関数(残膜率と総照射量の常用対数との関数)に対して残膜率0を代入した際に得られる総照射量の対数である。また、E1は、得られた二次関数上の残膜率0の点と残膜率0.50の点とを結ぶ直線(感度曲線の傾きの近似線)を作成し、得られた直線(残膜率と総照射量の常用対数との関数)に対して残膜率1.00を代入した際に得られる総照射量の対数である。そして、下記式は、残膜率0と1.00との間での上記直線の傾きを表している。なお、γ値の値が大きいほど、感度曲線の傾きが大きく、明瞭なパターンを良好に形成し得ることを示す。
また、上記において描画した部分のレジスト膜の厚みを測定して残膜率を求めた後のパターン(寸法:500μm×500μm)について、クラック欠陥の有無を光学式膜厚計(SCREENセミコンダクタソリューション社製、ラムダエース)を用いて倍率100倍で観察した。
[レジストパターンの解像度]
スピンコーター(ミカサ社製、MS-A150)を使用し、濃度2質量%のポジ型レジスト組成物を直径4インチのシリコンウェハ上に塗布した。次いで、塗布したポジ型レジスト組成物を温度160℃のホットプレートで5分間加熱して、シリコンウェハ上に厚さ50nmのレジスト膜を形成した。そして、電子線描画装置(エリオニクス社製、ELS-S50)を用いて、レジスト膜を最適露光量(Eop)で露光して、パターンを描画した。その後、レジスト用現像液としてイソプロピルアルコール(SP値:11.4(cal/cm3)1/2)を用いて温度23℃で1分間の現像処理を行った。その後、リンス液としてフッ素系溶剤(3M社製、Novec(登録商標)7100、メチルノナフルオロブチルエーテル)を用いて10秒間リンスしてレジストパターンを形成した。なお、最適露光量(Eop)は、それぞれ、上記で測定したEthの約2倍の値を目安として、適宜設定した。また、レジストパターンのライン(未露光領域)とスペース(露光領域)は、それぞれ20nm、22nm(即ち、ハーフピッチ20nm、22nm)とした。
そして、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)を用いて倍率100,000倍で観察し、パターンが形成しているハーフピッチを解像度とした。なお、ハーフピッチ22nmでパターンを形成できなかった場合には、「-」(測定不能)とした。
レジストパターンの形成および評価の際に、レジスト用現像液としてエチルアルコール(SP値:12.7(cal/cm3)1/2)を用いた以外は実施例1と同様にして、共重合体およびポジ型レジスト組成物の調製、並びに、レジストパターンの形成および評価を行った。結果を表1に示す。
レジストパターンの形成および評価の際に、レジスト用現像液としてフッ素系溶剤(三井・デュポンフロロケミカル社製、バートレルXF(登録商標)、CF3CFHCFHCF2CF3、SP値:6.8(cal/cm3)1/2)を用いた以外は実施例1と同様にして、共重合体およびポジ型レジスト組成物の調製、並びに、レジストパターンの形成および評価を行った。結果を表1に示す。
レジストパターンの形成および評価の際に、レジスト用現像液として乳酸エチル(SP値:9.6(cal/cm3)1/2)を用いた以外は実施例1と同様にして、共重合体およびポジ型レジスト組成物の調製、並びに、レジストパターンの形成および評価を行おうとしたが、未照射部分も現像液に溶解してしまった。結果を表1に示す。
レジストパターンの形成および評価の際に、レジスト用現像液としてメチルアルコール(SP値:14.5(cal/cm3)1/2)を用いた以外は実施例1と同様にして、共重合体およびポジ型レジスト組成物の調製、並びに、レジストパターンの形成および評価を行った。結果を表1に示す。
以下のようにして調製した共重合体を使用した以外は、それぞれ実施例1~2および比較例1~3と同様にして、共重合体およびポジ型レジスト組成物の調製、並びに、レジストパターンの形成および評価を行った。結果を表2に示す。
なお、比較例5では、未照射部分も現像液に溶解してしまい、評価ができなかった。
<共重合体の調製>
[重合物の合成]
撹拌子を入れたガラス製のアンプルに、単量体(a)としてのα-クロロアクリル酸-1-フェニル-1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチル3.00gと、単量体(b)としての4-フルオロ-α-メチルスチレン2.873gと、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル0.0039534gとを加えて密封し、窒素ガスで加圧、脱圧を10回繰り返して系内の酸素を除去した。
そして、系内を78℃に加温し、3.5時間反応を行った。次に、系内にテトラヒドロフラン10gを加え、得られた溶液をメタノール300mL中に滴下して重合物を析出させた。その後、析出した重合物をろ過で回収した。
[重合物の精製]
次いで、得られた重合物を100gのテトラヒドロフラン(THF)に溶解させ、得られた溶液をTHF100gとメタノール(MeOH)900gとの混合溶媒に滴下し、白色の凝固物(4-フルオロ-α-メチルスチレン単位およびα-クロロアクリル酸-1-フェニル-1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチル単位を含有する共重合体)を析出させた。その後、析出した共重合体を含む溶液をキリヤマ漏斗によりろ過し、白色の共重合体を得た。そして、得られた共重合体について、重量平均分子量、数平均分子量、分子量分布、耐熱性およびガラス転移温度を測定した。その結果、重量平均分子量は53472であり、数平均分子量は36226であり、分子量分布は1.476であり、0.5%重量減少温度は222.92℃であり、1.0%重量減少温度は224.28℃であり、ガラス転移温度は157.1℃であった。
なお、得られた共重合体は、4-フルオロ-α-メチルスチレン単位とα-クロロアクリル酸-1-フェニル-1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチル単位とを50モル%ずつ含んでいた。
また、表1および2より、現像液としてバートレルXFを用いた比較例1および4では、レジストパターンを効率的に形成することができず、現像液として乳酸エチルおよびメチルアルコールを用いた比較例2,3および5,6では、解像度に優れるレジストパターンを形成できないことが分かる。
Claims (6)
- 下記式(I):
で表される単量体単位(A)と、
下記式(II):
で表される単量体単位(B)とを有する共重合体、および、溶剤を含むポジ型レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程と、
前記レジスト膜を露光する工程と、
露光された前記レジスト膜を現像する工程と、
を含み、
前記現像を、SP値が10.0(cal/cm3)1/2以上14.0(cal/cm3)1/2以下のアルコールを用いて行う、
ポジ型レジストパターン形成方法。 - 前記Lが、置換基を有していてもよいアルキレン基である、請求項1に記載のポジ型レジストパターン形成方法。
- 前記Lが、電子吸引性基を有する2価の連結基である、請求項1または2に記載のポジ型レジストパターン形成方法。
- 前記電子吸引性基が、フッ素原子、フルオロアルキル基、シアノ基およびニトロ基からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項3に記載のポジ型レジストパターン形成方法。
- 前記単量体単位(A)が、α-クロロアクリル酸-1-フェニル-1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチル単位、または、α-クロロアクリル酸ベンジル単位であり、
前記単量体単位(B)が、α-メチルスチレン単位または4-フルオロ-α-メチルスチレン単位である、請求項1~4の何れかに記載のポジ型レジストパターン形成方法。 - 前記アルコールが、炭素数2以上4以下のアルコールである、請求項1~5の何れかに記載のポジ型レジストパターン形成方法。
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