JP2003021668A - 検査装置およびプローブカード - Google Patents

検査装置およびプローブカード

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JP2003021668A
JP2003021668A JP2002131196A JP2002131196A JP2003021668A JP 2003021668 A JP2003021668 A JP 2003021668A JP 2002131196 A JP2002131196 A JP 2002131196A JP 2002131196 A JP2002131196 A JP 2002131196A JP 2003021668 A JP2003021668 A JP 2003021668A
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ceramic plate
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Yoshiyuki Ido
義幸 井戸
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱・冷却時においても、検査対象を適切に
検査することができるプローブカードを備えた検査装置
を提供すること。 【解決手段】 検査用の端子が配設されたパフォーマン
ス基板と、被検査対象に接触するプローブが配設された
コンタクター基板と、プローブカードとを備え、昇温ま
たは冷却を伴う検査装置であって、前記プローブカード
は、セラミック板上に、樹脂層と導体回路が順次積層さ
れてなり、導体回路同士は、バイアホールにより接続さ
れたものからなることを特徴とする検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハ等
に形成された導体回路が設計通りに形成されているか否
かを判断するためのプローブを備える検査装置およびプ
ローブカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンウエハ上に形成された集積回路
の検査は、プローブをシリコンウエハの検査部に押し当
てて電流を流し、導通、絶縁等を調べることにより行わ
れている。現在、半導体チップの高集積化に伴い、シリ
コンウエハ上に形成される導体回路の集積度も高まり、
プローブによる検査ピッチが狭まり、検査装置のヘッド
(パフォーマンス基板)に、プローブを直接取り付ける
ことが困難になってきている。
【0003】かかる課題に対応するため、中継基板(プ
ローブカード)を介在させ、ヘッド(パフォーマンス基
板)に、プローブを配設したコンタクター基板を取り付
けている。該プローブカード(中継基板)は、多層の樹
脂基板からなり、コンタクター基板の広ピッチの端子と
パフォーマンス基板の挟ピッチのプローブとを接続させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、シリコンウエハ
の状態で温度特性を試験するようになっている。即ち、
導体回路が形成されたシリコンウエハを、マイナス数十
℃まで冷却した状態で低温性能を試験し、また、百数十
℃まで加熱した状態で高温性能を試している。しかしな
がら、例えば、内部に導体回路が形成された樹脂のみか
らなるプローブカードやアルミナセラミック板からなる
プローブカードを用いた場合、かかる加熱・冷却時に、
プローブの先端が検査部位からずれて接触できなくな
り、シリコンウエハ側の故障と判断することがあった。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、加熱・
冷却時においても、検査対象を適切に検査することがで
きるプローブカードを備えた検査装置および該検査装置
に用いるプローブカードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の検査装置は、検査用の端子が配設されたパ
フォーマンス基板と、被検査対象に接触するプローブが
配設されたコンタクター基板と、プローブカードとを備
えた検査装置であって、上記プローブカードは、セラミ
ック板上に、樹脂層(樹脂薄膜)と導体回路が順次積層
されてなり、導体回路同士は、バイアホールにより接続
されたものからなることを特徴とする。
【0007】本発明の検査装置では、プローブカード
が、セラミック板上に、樹脂層(樹脂薄膜)と導体回路
が順次積層されてなるため、プローブカード全体がセラ
ミック板の熱膨張率に近くなり、シリコンウエハの熱膨
張率にほぼ等しい。このため、シリコンウエハを加熱・
冷却した際に、プローブカードがシリコンウエハと同様
の比率で熱収縮するので、プローブがシリコンウエハの
検査箇所からずれることが無くなり、適切に検査するこ
とができる。
【0008】上記検査装置においては、上記プローブカ
ードのセラミック板は、非酸化物セラミックからなるこ
とが好ましい。
【0009】上記プローブカードのセラミック板が、非
酸化物セラミックからなる場合には、熱伝導性が高く、
シリコンウエハの温度変化に追従し、シリコンウエハと
共に熱収縮させることができる。
【0010】また、上記検査装置において、上記樹脂層
(樹脂薄膜)は、熱硬化性樹脂からなることが好まし
い。
【0011】上記樹脂層(樹脂薄膜)が、熱硬化性樹脂
からなる場合には、プローブカードの表面に高い靱性を
持たせることができる。
【0012】本発明のプローブカードは、半導体ウエハ
に形成された集積回路の検査に用いられるプローブカー
ドであって、セラミック板上に、樹脂層(樹脂薄膜)と
導体回路とが順次積層形成されてなり、導体回路同士
は、バイアホールにより接続されたものからなることを
特徴とする。
【0013】上記プローブカードでは、強度の高いセラ
ミック板の上に樹脂層(樹脂薄膜)と導体回路とが形成
されているため、樹脂層(樹脂薄膜)と導体回路の熱膨
張率は、セラミック板の熱膨張率に支配され、セラミッ
ク板の熱膨張率とほぼ同じになり、従って、シリコンウ
エハの熱膨張率にほぼ等しくなる。このため、シリコン
ウエハを加熱・冷却した際に、プローブカードもシリコ
ンウエハと同様の比率で熱膨張、熱収縮するので、例え
ば、コンタクター基板のプローブと、プローブカードの
樹脂層表面で露出した導体回路との接触部分に接続不良
が発生することはなく、シリコンウエハに形成された導
体回路を適切に検査することができる。
【0014】上記プローブカードにおいては、セラミッ
ク板は、窒化物セラミックからなることが好ましく、上
記樹脂層(樹脂薄膜)は、熱硬化性樹脂、とりわけポリ
イミドからなることが好ましい。窒化物セラミック、特
に窒化アルミニウムは、熱伝導性が高く、シリコンウエ
ハの温度変化に追従するからであり、ポリイミドは、プ
ローブカードの表面に高い靱性を持たせることができる
からである。
【0015】
【発明の実施の形態】まず、本発明の検査装置について
説明する。本発明の検査装置は、検査用の端子が配設さ
れたパフォーマンス基板と、被検査対象に接触するプロ
ーブが配設されたコンタクター基板と、プローブカード
とを備え、昇温または冷却を伴う検査装置であって、上
記プローブカードは、セラミック板上に、樹脂層と導体
回路が順次積層されてなり、導体回路同士は、バイアホ
ールにより接続されたものからなることを特徴とする検
査装置である。
【0016】上記検査装置は、プローブカードが、セラ
ミック板に樹脂層を積層してなる多層基板である点では
同じであるが、被検査対象の配置方法が異なる2種類の
検査装置に分けることができる。
【0017】即ち、本発明の第一の検査装置は、図2に
示したような、検査用の端子の配設されたパフォーマン
ス基板と、被検査対象に接触するプローブが配設された
コンタクター基板と、上記コンタクター基板のプローブ
と、上記パフォーマンス基板の端子との間に介在するプ
ローブカードとを備える検査装置であり、本発明の第二
の検査装置は、図7に示したような、検査用の端子が配
設されたパフォーマンス基板と、被検査対象に接触する
プローブが配設されたコンタクター基板と、上記コンタ
クター基板のプローブと電気的に接続するプローブカー
ドとを備え、被検査対象を上記パフォーマンス基板と上
記プローブカードとの間に配置するように構成された検
査装置である。
【0018】まず、本発明の第一の検査装置について図
を参照して説明する。図1は、第一の検査装置における
第一の実施態様を模式的に示した断面図である。検査装
置10は、シリコンウエハ60を載置し、X、Y、Z方
向に位置調整を行うテーブル26と、検査用の端子の配
設されたパフォーマンス基板24と、パフォーマンス基
板24のX、Y、Z方向に位置調整を行う昇降装置22
と、パフォーマンス基板24を経てシリコンウエハ60
に電流を印加して適否を判断するテスター20とを備え
ている。テーブル26の下方には、シリコンウエハ26
を150℃まで加熱するヒータ28と、−50℃まで冷
却するぺルチェ機構を用いる冷却装置29とが配設さ
れ、ヒータ28には図示しない電源から電力が供給され
るようになっている。
【0019】図2は、パフォーマンス基板24の近傍を
拡大して示した説明図である。パフォーマンス基板24
には、その下に順次配設されたプローブ基板30、プロ
ーブカード40を介して、直接、シリコンウエハ60に
接触するプローブ52を有するコンタクター基板50が
配設されている。このプローブ基板30、プローブカー
ド40およびコンタクター基板50の断面を図3に示
し、プローブカード40の一部を拡大して図4に示す。
【0020】パフォーマンス基板24とプローブカード
40とを接続するプローブ基板30は、通孔30aの穿
設されたマシナブルセラミックからなり、通孔30aに
は、パフォーマンス基板24の端子25と、プローブカ
ード40のスルーホール41とを接続する金属製のプロ
ーブ32が配置されている。
【0021】また、図4に示すように、プローブカード
40は、内部にスルーホール41が形成されたセラミッ
ク板42と、バイアホール46、146、246および
導体回路48、148、248が形成された層間樹脂絶
縁層(樹脂薄膜)44、144、244とからなる。な
お、最表層の樹脂層49、層間樹脂絶縁層44、14
4、244は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマ
レイミドートリアジン樹脂、ベンゾシクロブテン、オレ
フィン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂から選ば
れる少なくとも1種以上が望ましい。また、最表面の導
体回路は樹脂で被覆されていてもよい。
【0022】そして、セラミック板42の内部に形成さ
れたスルーホール41は、層間樹脂絶縁層44に形成さ
れたバイアホール46に接続されており、バイアホール
46は、導体回路48を介して層間樹脂絶縁層144に
形成されたバイアホール146に接続されている。同様
に、バイアホール146は、導体回路148を介して層
間樹脂絶縁層244に形成されたバイアホール246に
接続されている。そして、バイアホール246に接続さ
れた導体回路248の一部は露出し、露出した導体回路
248に、コンタクター基板50のプローブ52の上端
が当接し、パフォーマンス基板24の端子25とコンタ
クター基板50のプローブ52との接続が図られるよう
になっている。
【0023】ここで、セラミック板42の厚さは、4m
mであり、60μm角のスルーホール41が、パフォー
マンス基板24の端子25の配置ピッチP1(800μ
m)に対応させて形成されている。一方、層間樹脂絶縁
層44、144、244は、それぞれ厚さ10μmに形
成されている。
【0024】コンタクター基板50は、直径100μm
の通孔50aが穿設された厚さ4mm角のマシナブルセ
ラミックからなり、通孔50aには、直径100μmの
プローブ52が挿入されている。プローブ52は、シリ
コンウエハ60の検査用パッド62のピッチP2(80
μm)に合わせて配置されている。プローブ52は、内
部が筒状に形成されたアウタープローブ52Aとインナ
ープローブ52Bとからなり、インナープローブ52B
は、アウタープローブ52A内に摺動可能に配置され、
ばね52Cにより下方(シリコンウエハ60側)に付勢
されている。
【0025】プローブ52に伸長機構を内蔵させること
で、インナープローブ52Bの上下動を可能にし、高さ
にばらつきのあるパッド62へ適切に接触し得るように
してあるのである。なお、プローブ基板30、プローブ
カード40およびコンタクター基板50は、図示しない
治具により、パフォーマンス基板24に一体的に固定さ
れている。
【0026】次に、本発明の第一の検査装置10による
シリコンウエハ60の検査について、図1および図4を
参照して説明する。先ず、テーブル26にシリコンウエ
ハ60を載置し、シリコンウエハ上に形成された位置決
めマークを図示しない光学装置で読み取り、テーブル2
6の位置調整を行う。その後、昇降装置22により、パ
フォーマンス基板24を押し下げ、コンタクター基板5
0のプローブ52を、シリコンウエハ60の所定のパッ
ド62へ押し当てる。なお、図4中では、シリコンウエ
ハ60の測定箇所を図示する便宜上、パットを盛り上が
るように描いてあるが、実際のシリコンウエハでは、こ
のパッド62は、形成された回路上の単なる特定部位で
あり、特に盛り上がっていない点に注意されたい。
【0027】次に、テスター20が、パフォーマンス基
板24−プローブ基板30−プローブカード40−コン
タクター基板50を介して、シリコンウエハ60の所定
のパッド62に電流を印加し、導体回路が導通している
か否か、絶縁が必要な部分は絶縁されているか否か等に
関する特性試験を常温下で行う。
【0028】引き続き、冷却装置29にて冷却を開始
し、シリコンウエハ60をマイナス50℃まで冷却す
る。この際に、マシナブルセラミックからなるコンタク
ター基板50、および、プローブカードのセラミック板
42は、熱伝導性が高く、シリコンウエハの温度変化に
追従して、マイナス50℃まで冷却される。ここで、マ
シナブルセラミックからなるコンタクター基板50は、
シリコンウエハを構成するシリコンと熱膨張率が近く、
また、プローブカード40を構成するセラミック板42
は、シリコンと熱膨張率が近い窒化アルミニウムからな
る。このため、冷却試験においても、コンタクター基板
50およびプローブカード40が、シリコンウエハと同
程度収縮するため、シリコンウエハのパッド62と、コ
ンタクター基板50のパッド52と、プローブカード4
0の導体回路248とがずれることがなく、適正に試験
を行うことができる。
【0029】次に、ヒータ28に電流が流され、シリコ
ンウエハ60が150℃まで加熱される。この際、コン
タクター基板50およびプローブカード40も150℃
程度まで加熱されるが、コンタクター基板50およびプ
ローブカード40が、シリコンウエハと同程度膨張する
ため、シリコンウエハのパッド62と、コンタクター基
板50のパッド52と、プローブカード40の導体回路
248とがずれることがなく、試験を適正に行うことが
できる。なお、プローブカード40の層間樹脂絶縁層4
4、144、244は、ポリイミドからなるため、高温
試験においても高い靱性を保つことができる。
【0030】なお、プローブカード40には、熱膨張率
の比較的大きな層間樹脂絶縁層44、144、244が
形成されているが、各層間樹脂絶縁層の厚みは10μm
で、4層合計しても40μmであるのに対して、セラミ
ック板42は、厚みが4mmである。従って、プローブ
カード40は、セラミック板42の熱収縮率や熱膨張に
従い収縮、膨張する。
【0031】次に、上述した第一の実施形態の改変例に
ついて図5を参照して説明する。図4を参照して説明し
たように、コンタクター基板50は、80μmピッチで
検査を行うため、プローブとして伸長機構を内蔵するプ
ローブ52を用いた。これに対して、この改変例では、
60μmピッチでシリコンウエハ60のパッド62を検
査する。このため、この改変例では図5に示すように、
コンタクター基板150に60μmピッチで通孔(直径
25μm)150aが形成され、通孔150aに20μ
m径のプローブ152が摺動可能に嵌挿されている。即
ち、この改変例では、プローブ152を上下に摺動可能
に支持することにより、パッド62の高さのばらつきを
吸収できるようにしてある。
【0032】次に、本発明の第一の検査装置における第
二の実施形態について、図6を参照して説明する。第二
の実施形態に係る検査装置は、図1を参照して説明した
第一実施形態の検査装置と同様な構成からなる。但し、
第二の実施形態では、プローブカード40の一部、即
ち、シリコンウエハ60に微細なピッチでパッド62が
形成されている部分のみに、コンタクター基板150が
取り付けられ、シリコンウエハ60に大きなピッチでパ
ッド62が形成されている部分には、導電性ピン(プロ
ーブ)134が直接取り付けられている。当該第二の実
施形態では、検査装置を廉価に構成できる利点がある。
【0033】上述した第一、第二の実施形態では、本発
明の検査装置をシリコンウエハに形成された導体回路の
検査に用いる例を挙げたが、本発明の検査装置は、シリ
コン等のセラミックを用いる被検査対象、例えば、半導
体チップ等の検査に用い得ることは言うまでもない。
【0034】図7は、本発明の第二の検査装置を模式的
に示した断面図であるが、本発明の検査装置は、各部材
がこの図に示したように配置されていてもよい。すなわ
ち、この検査装置では、シリコンウエハよりも大きく形
成されたパフォーマンス基板24が最も下側に配設さ
れ、このパフォーマンス基板24の中央部分にシリコン
ウエハ60が載置される。そして、シリコンウエハ60
の上に、シリコンウエハ60に接触するためのプローブ
52を有するコンタクター基板50が配設され、さらに
コンタクター基板50の上側に、プローブカード40が
配置され、コンタクター基板50を介してシリコンウエ
ハ60とプローブカード40とが接続されるようになっ
ている。
【0035】また、シリコンウエハ60の周囲には、プ
ローブ基板30が配置され、パフォーマンス基板24と
プローブカード40とを接続している。このプローブ基
板30は、被検査体であるシリコンウエハ60およびコ
ンタクター基板50を、その内部に配置できるよう、リ
ング状であることが望ましい。
【0036】このように、本発明の第二の検査装置で
は、被検査体であるシリコンウエハ60、および、コン
タクター基板50は、プローブカード40とパフォーマ
ンス基板24との間に配置されることになる。
【0037】この検査装置では、プローブカード40
は、プローブ基板30およびコンタクター基板50の上
に配置されているため、その外周に、プローブ基板30
を介してパフォーマンス基板24と接続するためのパッ
ドが形成されており、内側部分に、コンタクター基板5
0と接続するためのパッドが形成されている。また、プ
ローブカード40は、円板状であることが望ましい。こ
のようなプローブカード40は、プローブ基板30およ
びコンタクター基板50の上に配置されているため、一
主面のみでプローブ基板30およびコンタクター基板5
0の端子と接触可能であり、スルーホールは不要とな
る。
【0038】次に、本発明のプローブカードについて説
明する。本発明のプローブカードは、半導体ウエハに形
成された集積回路の昇温または冷却を伴う検査に用いら
れるプローブカードであって、セラミック板上に、樹脂
層と導体回路とが順次積層形成されてなり、導体回路同
士は、バイアホールにより接続されたものからなること
を特徴とする。
【0039】本発明のプローブカードは、上述したよう
に、シリコンウエハ上に形成された導体回路の良否を判
断するための検査装置に用いられるプローブカードであ
り、この検査装置は、上記目的で用いられるものであれ
ば、その構成は特に限定されるものではないが、例え
ば、上記検査装置で説明した構成からなるものが挙げら
れる。
【0040】このプローブカードでは、上述したよう
に、セミック板上に樹脂層と導体回路とが順次、積層形
成されているため、樹脂のみでプローブカードを構成し
た場合に比べて熱膨張・収縮でプローブとプローブカー
ドのパッドの位置ずれがない。また、樹脂層の方がセラ
ミックに比べて誘電率が低く、高周波数の信号の伝搬遅
延がなく、高周波数の信号でも試験することができる、
また、樹脂層によりに靱性が付与されるため、プローブ
カードを押しつけた場合でも、セラミックや導体回路に
破損が生じない。
【0041】さらに、信号層を構成する導体回路の上層
および下層にグランド層(メッシュ状あるいは面状にな
った導体回路)を形成することで、信号層のインピーダ
ンス整合をさせやすくし、1GHz以上の高周波数帯域
でも測定が可能になる。さらに、樹脂層を介して多層化
することで、パッド数を増加させることができる。
【0042】このプローブカードでは、上記セラミック
基板の少なくとも一方の主面の全面を覆うように樹脂層
が形成されてなることが望ましい。例えば、特開平6−
140484号では、セラミック基板の周縁を除く部分
に樹脂層が形成されており、このような形態では、加
熱、冷却の際に樹脂層が形成された部分と形成されてい
ない部分の境界で歪んだり、クラックが発生したりする
ため、加熱、冷却をともなう測定試験はできない。
【0043】なお、上記セラミック基板には、スルーホ
ールが形成されていてもよい。スルーホールを形成する
ことで、図2に示したように、検査装置の構造とするこ
とができるため、プローブカードの面積をシリコンウエ
ハよりも小さくすることができ、シリコンウエハに形成
された集積回路を区画毎に試験することができる。
【0044】セラミック板の材料は特に限定されるもの
ではなく、例えば炭化物セラミック、窒化物セラミッ
ク、酸化物セラミック等が挙げられる。上記炭化物セラ
ミックとしては、例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウ
ム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等が
挙げられる。上記窒化物セラミックとしては、例えば
窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタ
ン等が挙げられる。上記酸化物セラミックとしては、例
えば、アルミナ、シリカ、ジルコニア、コージェライト
等が挙げられる。
【0045】これらのなかでは、窒化物セラミック、炭
化物セラミック等の非酸化物系セラミックが好ましく、
これらのなかでは窒化物セラミックがより好ましく、特
に窒化アルミニウムが好ましい。熱伝導率が高く、セラ
ミック板とした際に、温度追従性に優れるからである。
【0046】また、上記セラミック板は、焼結助剤を含
有していてもよい。上記焼結助剤としては、例えば、ア
ルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、希土類酸
化物等が挙げられる。これらの焼結助剤のなかでは、C
aO、Y23 、Na2 O、Li2 O、Rb2 Oが好ま
しい。これらの含有量としては、0.1〜20重量%が
好ましい。また、アルミナを含有していてもよい。
【0047】上記非酸化物セラミック中には、5重量%
以下の酸素が含有されていてもよい。5重量%程度の酸
素量であれば、焼結を促進させるとともに、耐電圧を確
保でき、高温での反り量を小さくすることができるから
である。
【0048】上記非酸化物セラミックの表面から放射さ
れるα線量は、50c/cm2 ・hr以下が望ましく、
2.0c/cm2 ・hr以下が最適である。50c/c
2 ・hrを超えるといわゆるソフトエラーが発生して
検査に誤りが発生するからである。
【0049】上記セラミック板では、表面のJIS B
0601に基づく面粗度Rmaxは、0.01μm<
Rmax<100μmであることが望ましく、Raは、
0.001<Ra<10μmであることが望ましい。
【0050】上記セラミック板は、その面粗度がJIS
B 0601 Ra=0.01〜10μmが最適であ
る。表面の導体回路との密着性を考慮すると大きい方が
よいのであるが、大き過ぎると表皮効果(高周波数の信
号電流は導体回路の表面に局在化して流れる)により、
高周波数での測定が困難であり、また、小さい場合は密
着性に問題が発生するからである。
【0051】セラミック板の形状は特に限定されない
が、直方体(平面視:矩形状)、多角柱形状、円板形状
等が好ましく、その直径、最長対角線の長さは、10〜
500mmが好ましい。セラミック板の厚さは、50m
m以下が好ましく、10mm以下がより好ましい。セラ
ミック板の厚さが厚すぎると、装置の小型化を図ること
ができず、また、熱容量が大きくなって、昇温・降温速
度が低下し、温度マッチング特性が劣化するからであ
る。また、セラミック板の厚さを薄くすることにより、
プローブカードの電気抵抗を小さくすることができ、誤
った判断の発生を防止することができる。
【0052】セラミック板の平面度は、直径−10m
m、または、最長対角線長さ−10mmの測定距離で5
00μm以下が好ましい。500μmを超えると測定時
の押圧でも反りを矯正できないからである。
【0053】セラミック板のヤング率Eは、25〜60
0℃で60GPa<E<450GPaが望ましい。高温
におけるセラミック板の反りを防止するためである。セ
ラミック板の曲げ強度σf は、25〜600℃で200
MPa<σf <500MPaが望ましい。押圧時にセラ
ミック板が破損するのを防止するためである。なお、押
圧時には、セラミック板に、0.1〜10kg/cm2
程度の圧力がかかる。
【0054】上記セラミック板の気孔率は、5%以下が
望ましい。また、最大気孔の気孔径が50μm以下であ
ることが望ましい。100℃以上の温度での耐電圧を確
保し、機械的な強度が大きくなり、押圧時等における反
り量を小さくすることができるからである。また、熱伝
導率が高くなり、迅速に昇温・降温するため、温度マッ
チングに優れる。
【0055】なお、最大気孔とは、任意の10箇所を電
子顕微鏡で撮影し、その視野の中で最も大きな気孔を選
び、その最大気孔の平均値を最大気孔の気孔径として定
義したものである。また、気孔率は0%であってもよ
い。気孔は存在しないことが理想的である。
【0056】気孔径が50μmを超えると高温、特に高
温での耐電圧特性を確保するのが難しくなり、短絡等が
発生するおそれがある。最大気孔の気孔径は、10μm
以下が望ましい。高温(例えば、100℃以上)での反
り量が小さくなるからである。
【0057】上記気孔率はアルキメデス法により測定す
る。焼結体を粉砕して有機溶媒中あるいは水銀中に粉砕
物を入れて体積を測定し、粉砕物の重量と体積から真比
重を求め、真比重と見かけの比重から気孔率を計算する
のである。
【0058】気孔率や最大気孔の気孔径は、焼結時の加
圧時間、圧力、温度、SiCやBNなどの添加物で調整
することができる。上述のように、SiCやBNは焼結
を阻害するため、気孔を導入させることができる。気孔
が存在すると、靱性値が上昇する。従って、余り強度が
下がらない程度に、気孔を存在させてもよい。
【0059】上記セラミック板の内部に気孔が存在する
場合には、この気孔は、閉気孔であることが望ましい。
また、セラミック板を通過するヘリウムの量(ヘリウム
リーク量)は、10-7Pa・m3 /sec以下であるこ
とが望ましい。ヘリームリーク量の小さい緻密なセラミ
ック板とすることにより、内部に形成されたスルーホー
ル等が空気中の酸素等により腐食されるのを防止するこ
とができるからである。
【0060】セラミック板の厚さのばらつきは、±3%
以内が好ましい。コンタクター基板のプローブとの接触
不良をなくすためには、セラミック板の表面が平坦であ
る必要があるからである。
【0061】また、熱伝導率のばらつきは±10%以内
が好ましい。温度の不均一等に起因する反り等を防止す
ることができるからである。
【0062】上記セラミック板は、明度がJIS Z
8721の規定に基づく値でN4以下のものであること
が望ましい。このような明度を有するものが隠蔽性を有
するため外観がよく、また、輻射熱量が大きく、迅速に
昇温するからである。
【0063】ここで、明度のNは、理想的な黒の明度を
0とし、理想的な白の明度を10とし、これらの黒の明
度と白の明度との間で、その色の明るさの知覚が等歩度
となるように各色を10分割し、N0〜N10の記号で
表示したものである。そして、実際の測定は、N0〜N
10に対応する色票と比較して行う。この場合の小数点
1位は0または5とする。
【0064】このような特性を有するセラミック板は、
セラミック板中にカーボンを100〜5000ppm含
有させることにより得られる。カーボンには、非晶質の
ものと結晶質のものとがあり、非晶質のカーボンは、セ
ラミック板の高温における体積抵抗率の低下を抑制する
ことでき、結晶質のカーボンは、セラミック板の高温に
おける熱伝導率の低下を抑制することができるため、そ
の製造する基板の目的等に応じて適宜カーボンの種類を
選択することができる。
【0065】非晶質のカーボンは、例えば、C、H、O
だけからなる炭化水素、好ましくは、糖類を、空気中で
焼成することにより得ることができ、結晶質のカーボン
としては、グラファイト粉末等を用いることができる。
また、アクリル系樹脂を不活性雰囲気下で熱分解させた
後、加熱加圧することによりカーボンを得ることができ
るが、このアクリル系樹脂の酸価を変化させることによ
り、結晶性(非晶性)の程度を調整することもできる。
【0066】本発明のプローブカードは、通常、図3〜
6に示したプローブカードと同様に構成され、セラミッ
ク板の内部にスルーホールが形成されている。このスル
ーホールは、タングステン、モリブデンなどの高融点金
属、タングステンカーバイド、モリブデンカーバイドな
どの導電性セラミック等により形成されている。
【0067】スルーホールの直径は、0.1〜10mm
が望ましい。断線を防止しつつ、クラックや歪みを防止
できるからである。スルーホールの形状としては特に限
定されないが、例えば、円柱状、角柱状(四角柱、円柱
等)が挙げられる。
【0068】本発明のプローブカードでは、セラミック
板の内部や表面にも、配線のピッチを拡大するための導
体回路が、セラミック板の主面と平行になるように形成
されていてもよく、プローブ基板のプローブ32と接続
するための端子パッドが形成されていてもよい。導体回
路を形成することにより、樹脂層におけるピッチの拡大
幅を小さくすることができ、導体回路の形成が容易にな
る。また、導体回路は、プローブカードの一主面のみに
形成されていてもよい。この導体回路や端子パッドも、
タングステン、モリブデンなどの高融点金属、タングス
テンカーバイド、モリブデンカーバイドなどの導電性セ
ラミック等からなることが望ましい。
【0069】ただし、場合によっては、これらの導体層
は、金、銀、白金等の貴金属やニッケル等の金属からな
るものであってもよい。これらスルーホール、導体回
路、端子パッド等の面積抵抗率は、1〜50μΩ/□が
好ましい。面積抵抗率が、50μΩ/□を超えると、ス
ルーホール等が発熱したり、電圧降下等により検査装置
が誤った判断を下す場合がある。
【0070】セラミック板の表面または内部にスルーホ
ールや導体回路を形成するためには、金属や導電性セラ
ミックからなる導体ペーストを用いることが好ましい。
即ち、セラミック板の内部にスルーホールや導体回路を
形成する場合には、グリーンシートに形成した貫通孔に
導体ペーストを充填したり、グリーンシート上に上記導
体ペースト層を形成した後、グリーンシートを積層、焼
成することにより、内部にスルーホールや導体回路を形
成する。
【0071】また、最上層や最下層となるグリーンシー
トの上に導体ペースト層を形成して焼成することによ
り、セラミック板の表面に導体回路を形成することがで
きる。
【0072】一方、セラミック板を製造した後、その表
面に上記導体ペースト層を形成し、焼成することよって
も、導体回路や端子パッドを形成することができる。
【0073】上記導体ペーストとしては特に限定されな
いが、導電性を確保するため金属粒子または導電性セラ
ミック粒子のほかに、樹脂、溶剤、増粘剤などを含むも
のが好ましい。
【0074】上記金属粒子や導電性セラミック粒子の材
料としては、上述したものが挙げられる。これら金属粒
子または導電性セラミック粒子の粒径は、0.1〜10
0μmが好ましい。0.1μm未満と微細すぎると、酸
化されやすく、一方、100μmを超えると、焼結しに
くくなり、抵抗値が大きくなるからである。
【0075】上記金属粒子の形状は、球状であっても、
リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場
合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよ
い。上記金属粒子がリン片状物、または、球状物とリン
片状物との混合物の場合は、金属粒子間の金属酸化物を
保持しやすくなり、導体回路等とセラミック板との密着
性を確実にすることができるため有利である。
【0076】上記導体ペーストに使用される樹脂として
は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げら
れる。また、溶剤としては、例えば、イソプロピルアル
コール等が挙げられる。増粘剤としては、セルロース等
が挙げられる。
【0077】導体ペースト層をセラミック板の表面に形
成する際には、上記導体ペースト中に上記金属粒子のほ
かに金属酸化物を添加し、上記金属粒子および上記金属
酸化物を焼結させたものとすることが好ましい。このよ
うに、金属酸化物を金属粒子とともに焼結させることに
より、セラミック板と金属粒子等とをより密着させるこ
とができる。
【0078】上記金属酸化物を混合することにより、セ
ラミック板との密着性が改善される理由は明確ではない
が、金属粒子表面や非酸化物からなるセラミック板の表
面は、その表面がわずかに酸化されて酸化膜が形成され
ており、この酸化膜同士が金属酸化物を介して焼結して
一体化し、金属粒子とセラミックとが密着するのではな
いかと考えられる。また、セラミック板を構成するセラ
ミックが酸化物の場合は、当然に表面が酸化物からなる
ので、密着性に優れた導体層が形成される。
【0079】上記金属酸化物としては、例えば、酸化
鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B 23 )、アル
ミナ、イットリアおよびチタニアからなる群から選ばれ
る少なくとも1種が好ましい。これらの酸化物は、金属
粒子等とセラミック板との密着性を改善することができ
るからである。
【0080】上記酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ
素(B23 )、アルミナ、イットリア、チタニアの割
合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合、重
量比で、酸化鉛が1〜10、シリカが1〜30、酸化ホ
ウ素が5〜50、酸化亜鉛が20〜70、アルミナが1
〜10、イットリアが1〜50、チタニアが1〜50で
あって、その合計が100重量部を超えない範囲で調整
されていることが好ましい。これらの範囲で、これらの
酸化物の量を調整することにより、特にセラミック板と
の密着性を改善することができる。
【0081】上記構成のセラミック板上には、樹脂層
(層間樹脂絶縁層)と導体回路とが、順次、積層形成さ
れ、これらの導体回路がバイアホールにより接続された
層(以下、積層樹脂層という)が形成されている。
【0082】層間樹脂絶縁層(樹脂層)を構成する樹脂
は、耐熱性に優れたものが好ましく、このような耐熱性
に優れる樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、カルド型ポリマー等が
挙げられ、これらは感光化されていることが望ましい。
また、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等が感光化されて
いることが望ましい。薄膜の形成のし易さ、機械的特
性、セラミック板42との密着性等を考慮すると、カル
ド型ポリマー、ポリイミド樹脂等が好ましい。
【0083】上記カルド型ポリマーとは、環状の基が高
分子主鎖に直接結合した構造をもつポリマーの総称であ
り、上記カルド型ポリマーは、その構造、即ち、主鎖に
直角にかさ高い置換基が存在することに起因して、ポリ
マー主鎖の回転束縛、主鎖および側鎖のコンフォメーシ
ョン規制、分子間パッキングの阻害、側鎖の芳香族置換
基導入による芳香族性の増加等の現象が生じ、そのた
め、硬化後のガラス転移温度が高いものとなる。
【0084】また、このような構造をもつカルド型ポリ
マーは、そのかさ高い置換基のために主鎖の運動性が抑
制され、300℃未満で硬化されたものであっても架橋
密度が高く、優れた耐熱性を有する。さらに、かさ高い
置換基は、分子鎖の近接を阻害するため、優れた溶剤溶
解性を有する。
【0085】上記カルド型ポリマーは、カルボニル基
(ケトン、エステル、酸無水物、イミド等)をもつ環状
化合物とフェノール、アニリン等の芳香族化合物やその
誘導体とを縮合反応により共重合させることにより得る
ことができる。
【0086】上記感光性カルド型ポリマーは、上記のよ
うな構造を有するカルド型ポリマーのなかで感光性を有
するものであり、具体例としては、例えば、下記化学式
(1)で表される化合物と、
【0087】
【化1】
【0088】下記一般式(2)で表される化合物;
【0089】
【化2】
【0090】(式中、R1 は、酸素、カルボニル基、テ
トラフルオロエチレン基、または、単結合を表す。)、
ピロメリト酸無水物、および、テレフタル酸やその酸塩
化物から選択される少なくとも1種とを共重合させるこ
とにより得られる感光性カルド型ポリエステルが挙げら
れる。
【0091】また、上記一般式(1)で表される化合物
と、下記一般式(3)で表される化合物と、
【0092】
【化3】 (式中、R2 、R3 、R4 、R5 は、それぞれ同一また
は異なって、水素または炭素数1〜5の炭化水素基を表
し、R6 は、水素、カルボキシル基または炭素数2〜8
のアルコキシカルボニル基を表す。)
【0093】上記一般式(2)で表される化合物、ピロ
メリト酸無水物、および、テレフタル酸やその酸塩化物
から選択される少なくとも1種とを共重合させることに
より得られる感光性カルド型ポリイミド等も挙げられ
る。これらのなかでは、感光性カルド型ポリイミド樹脂
が望ましい。比較的低温で硬化せることにより得られる
硬化体であっても、そのガラス転移温度が高いからであ
る。
【0094】また、上記感光性カルド型ポリマーの硬化
後のガラス転移温度は、250〜300℃が望ましい。
上記範囲程度のガラス転移温度は、感光性カルド型ポリ
マーを200℃前後の硬化温度で硬化させることにより
達成することができるため、層間樹脂絶縁層形成時に樹
脂基板に悪影響(樹脂基板の軟化、溶解等)を引き起こ
すことがなく、形成された層間樹脂絶縁層が、形状保持
性、耐熱性に優れるからである。
【0095】このような樹脂を用いて積層樹脂層を形成
する際には、例えば、製造したセラミック板42に感光
性ポリイミド樹脂を塗布した後、露光現像処理によりス
ルーホール41に至るバイアホール用貫通孔を穿設して
から、加熱して硬化させる。塗布方法としては、例え
ば、スピンコート法、ロールコータ法、ディップ法、カ
ーテンコータ法等が挙げられるが、均一な厚さの膜を比
較的容易に形成することができる点から、スピンコート
法が好ましい。
【0096】また、樹脂層を2回重ねて形成することに
より、ピンホールの発生をより確実に防止することがで
きる。なお、バイアホールは、レーザ光を照射すること
により、形成してもよい。
【0097】また、セラミック板上に樹脂層を形成する
前に、セラミック板の表面に導体回路を形成してもよ
い。セラミック板の表面に導体回路を形成することによ
り、他の主面に形成された配線の間隔を広げることがで
きるからである。
【0098】上記工程を経て形成されたバイアホール用
貫通孔を有する層間樹脂絶縁層上に導体層を形成した
後、エッチング等を行うことにより、例えば、図4に示
すように、バイアホール46、導体回路48を形成す
る。導体回路48の材料としては、電気伝導度が高いも
のであれば特に限定されず、例えば、銅、クロム、ニッ
ケル、亜鉛、金、銀、スズ、鉄等が挙げられるが、これ
らのなかでは、めっき処理が比較的容易で電気伝導度の
高い回路の形成が可能な銅が好ましい。
【0099】層間樹脂絶縁層上に導体層を形成する前に
は、層間樹脂絶縁層と導体層との密着性を確保するため
に、層間樹脂絶縁層表面に改質処理を施すことが好まし
い。上記層間樹脂絶縁層を改質する方法としては、酸素
プラズマ等を用いてプラズマエッチングを行う方法、コ
ロナ放電を利用する方法等が挙げられる。例えば、プラ
ズマ処理を行うことにより、表面に水酸基が形成され、
密着性が改善される。
【0100】この後、上記層間樹脂絶縁層上に導体回路
を形成するが、その際には、上記層間樹脂絶縁層の全体
に、いわゆるベタの導体層を形成した後、その上にエッ
チングレジストを形成し、その後、エッチングを行うこ
とにより、上記導体回路を形成することができる。
【0101】このようなベタの導体回路を形成する方法
としては、例えば、無電解めっき、電解めっき等のめっ
き法、スパッタリング、蒸着、CVD等の方法が挙げら
れるが、これらのなかでは、スパッタリング法、めっき
法が好ましい。また、スパッタリング法とめっき法とを
併用してもよい。スパッタリング法により、層間樹脂絶
縁層の表面に、密着性に優れた導体層を形成することが
でき、電解めっきにより、比較的厚い導体層を形成する
ことができるからである。
【0102】上記処理を更に複数回繰り返すことによ
り、層間樹脂絶縁層と導体回路とが、順次、積層形成さ
れ、これらの導体回路がバイアホールにより接続された
積層樹脂層を形成することができる。そして、最上層の
樹脂層に貫通孔を形成することにより、導体回路の一部
を露出させ、その下に配設されるコンタクター基板50
のプローブと接触させることができるようにする。な
お、導体回路の上に樹脂層を形成することなく、そのま
ま導体回路を露出させてもよい。
【0103】次に、図8に基づき、本発明のプローブカ
ードの製造方法について説明する。なお、上記プローブ
カードを構成するセラミック板の製造法については、別
の製造方法も考えられるので、ここでは、この方法を製
法Aとする。 (1)グリーンシートの作製工程 まず、窒化物セラミックや酸化物セラミックの粉末をバ
インダ、溶媒等と混合してペーストを調製し、これを用
いてグリーンシートを作製する。上述したセラミック粉
末としては、窒化アルミニウム等を使用することがで
き、必要に応じて、イットリア等の焼結助剤を加えても
よい。また、グリーンシートを作製する際、結晶質や非
晶質のカーボンを添加してもよい。
【0104】また、バインダとしては、アクリル系バイ
ンダ、エチルセルロース、ブチルセロソルブ、ポリビニ
ルアルコールから選ばれる少なくとも1種が望ましい。
さらに溶媒としては、α−テルピネオール、グリコール
から選ばれる少なくとも1種が望ましい。
【0105】これらを混合して得られるペーストをドク
ターブレード法でシート状に成形してグリーンシート4
00を作製する。グリーンシート400の厚さは、0.
1〜5mmが好ましい。次に、得られたグリーンシート
に、必要に応じて、スルーホールを形成する貫通孔とな
る部分等を形成する。後述するグリーンシート積層体を
形成した後に、上記加工を行ってもよい。
【0106】(2)グリーンシート上に導体ペーストを
印刷する工程 スルーホールとなる部分に導体ペーストを充填し、充填
層410とする。また、必要により、最下層となるグリ
ーンシートのスルーホール用の充填層が形成されている
部分に、上述した導体ペーストを用い、パッドとなる導
体ペースト層420を形成する。パッドとなる層は、セ
ラミック板を製造した後、スパッタリング等により形成
してもよい。
【0107】なお、内部に導体回路を形成する場合に
は、内層となるグリーンシート上に導体ペースト層を形
成すればよい。
【0108】これらの導電ペースト中には、金属粒子ま
たは導電性セラミック粒子が含まれている。金属粒子の
材料としては、例えば、タングステンまたはモリブデン
等が挙げられ、導電性セラミックとしては、例えば、タ
ングステンカーバイドまたはモリブデンカーバイドが挙
げられる。
【0109】上記金属粒子であるタングステン粒子また
はモリブデン粒子等の平均粒子径は、0.1〜5μmが
好ましい。平均粒子が0.1μm未満であるか、5μm
を超えると、導体ペーストを印刷しにくいからである。
【0110】このような導体ペーストとしては、例え
ば、金属粒子または導電性セラミック粒子85〜87重
量部;アクリル系、エチルセルロース、ブチルセロソル
ブ、ポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも1種
のバインダ1.5〜10重量部;および、α−テルピネ
オール、グリコールから選ばれる少なくとも1種の溶媒
を1.5〜10重量部を混合した組成物(ペースト)が
挙げられる。
【0111】(3)グリーンシートの積層工程 次に、このグリーンシート400を複数枚積層し、圧着
して、積層体を作製する(図8(a)参照)。
【0112】(4)グリーンシート積層体の焼成工程 次に、グリーンシート積層体の加熱、加圧を行い、グリ
ーンシート400および内部や外部の導体ペースト中の
金属等を焼結させ、スルーホール41等を有するセラミ
ック板42を作製する。加熱温度は、1000〜200
0℃が好ましく、加圧の圧力は、10〜20MPaが好
ましい。加熱は、不活性ガス雰囲気中で行う。不活性ガ
スとしては、例えば、アルゴン、窒素などを使用するこ
とができる。
【0113】(5)次に、上記工程により得られたセラ
ミック板42の両面にチタン、モリブデン、ニッケル、
クロムなどの金属をスパッタリング、めっき等により導
体層を設け、さらに、フォトリソグラフィーにより、エ
ッチングレジストを形成する。次に、エッチング液で導
体層の一部を溶解させ、エッチングレジストを剥離して
導体回路43を形成する(図8(b)参照)。導体回路
43の厚さは、1〜10μmが好ましい。樹脂層を形成
しない側の導体回路43表面には、無電解めっきによ
り、ニッケルや貴金属(金、白金,銀、パラジウム)層
などの非酸化性金属層(図示せず)を設けておくことが
望ましい。非酸化性金属層の厚さは、1〜10μmがよ
い。
【0114】(6)少なくとも一方の面に層間樹脂絶縁
層44を形成する(図8(c)参照)。樹脂は感光性樹
脂が望ましく、アクリル化されたエポキシ樹脂、アクリ
ル化されたポリイミド樹脂が好ましい。層間樹脂絶縁層
44は、樹脂フィルムを積層してもよく、液状の樹脂を
スピンコートすることにより形成してもよい。
【0115】(7)樹脂層を形成した後、加熱乾燥さ
せ、ついで露光、現像処理を行い、開口を形成する。さ
らに、樹脂液を再びスピンコートし、加熱乾燥させ、つ
いで露光、現像処理を行い、開口を形成する。このよう
に、1つの層間樹脂絶縁層44を2回に分けて形成する
理由は、どちらか一方の樹脂層にピンホールが形成され
てしまっても、もう一方の樹脂層で絶縁性を確保するこ
とができるからである。なお、セラミック板の表面に形
成された導体回路間に樹脂を充填しておき、導体回路に
起因する凹凸をなくし、平坦化しておいてもよい。ま
た、レーザ光により開口を設けてもよい。
【0116】(8)次に、樹脂層表面を酸素プラズマ処
理などで改質処理を実施する。表面に水酸基が形成され
るため、金属との密着性が改善される。次に、クロム、
銅などのスパッタリングを実施する。スパッタリング層
の厚さは、0.1〜5μmが好ましい。つぎにめっきレ
ジストをフォトリソグラフィーで形成し、電解めっきに
よりCu、Ni層を形成する。厚さは、2〜10μmが
望ましい。この後、めっきレジストを剥離し、エッチン
グを行うことにより、めっきレジスト下にあった導体層
を溶解、除去し、バイアホール46を有する導体回路4
8を形成する(図8(d)参照)。
【0117】この後、上記(6)〜(8)の工程を繰り
返すことにより、セラミック板の上に、層間樹脂絶縁層
44、144、244、49と導体回路48、148、
248(バイアホール46、146、246を含む)と
が複数層積層形成されたプローブカードが製造される
(図8(e)参照)。セラミック板の上に導体回路と樹
脂層とを形成する場合、形成する導体回路または樹脂層
は、一層であってもよく、図8に示したように2層以上
であってもよい。
【0118】なお、図8(d)に示したバイアホール4
6では、バイアホール用開口に沿って、ほぼ同じ厚さで
導体層が形成されているが、バイアホール用開口の内部
には、ほぼ金属が充填され、バイアホール46の上面が
導体回路48とほぼ同じレベルで平坦な形状の、いわゆ
るフィールドビアが形成されていてもよい。
【0119】また、セラミック板を製造する際には、上
記した製造方法の他に、以下のような製造方法(以下、
製法Bという)を採用してもよい。即ち、
【0120】(1)上述した窒化物セラミックまたは炭
化物セラミックの粉末に必要に応じてイットリア等の焼
結助剤やバインダ等を配合してスラリーを調製した後、
このスラリーをスプレードライ等の方法で顆粒状にし、
この顆粒を金型などに入れて加圧することにより板状な
どに成形し、生成形体(グリーン)を作製する。次に、
生成形体を600〜1600℃までの温度で仮焼し、ド
リルなどでスルーホールとなる貫通孔を形成する。
【0121】(2)基板に導体ペーストを印刷する工程 導体ペーストは、一般に、金属粒子または導電性ペース
トもしくはこれらの混合物、樹脂、溶剤からなる粘度の
高い流動物である。この導体ペーストをスクリーン印刷
などを用い、導体回路やスルーホール部分に印刷を行う
ことにより、導体ペースト層、スルーホールを形成す
る。なお、導体回路形成は、下記する(3)の焼結工程
の終了後であってもよい。
【0122】(3)次に、この仮焼体を加熱、焼成して
焼結させ、セラミック製の板状体を製造する。この後、
所定の形状に加工することにより、基板を作製するが、
焼成後にそのまま使用することができる形状としてもよ
い。加圧しながら加熱、焼成を行うことにより、気孔の
ない基板を製造することが可能となる。加熱、焼成は、
焼結温度以上であればよいが、窒化物セラミックまたは
炭化物セラミックでは、1000〜2500℃である。
【0123】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。
【0124】(実施例1) プローブカードの製造(図
8参照) (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒
径:1.1μm)100重量部、イットリア(Y2
3 、平均粒径:0.4μm)4重量部、アクリルバイン
ダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタ
ノールとエタノールとからなるアルコール53重量部を
混合したペーストを用い、ドクターブレード法により成
形を行って、厚さ0.47mmのグリーンシート400
を作製した。
【0125】(2)次に、このグリーンシート400を
80℃で5時間乾燥させた後、スルーホール41となる
貫通孔等をパンチングにより形成した。
【0126】(3)平均粒子径1μmのタングステンカ
ーバイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0
重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分
散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製し
た。
【0127】平均粒子径3μmのタングステン粒子10
0重量部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テル
ピネオール溶媒3.7重量部および分散剤0.2重量部
を混合して導体ペーストBを調製した。
【0128】そして、スルーホールとなる部分に導体ペ
ーストBを充填し、充填層410を形成した。上記処理
の終わったグリーンシート400の27枚を、130
℃、8MPaの圧力で積層、圧着した(図8(a)参
照)。
【0129】(4)次に、得られた積層体を窒素ガス
中、600℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力15M
Paで10時間ホットプレスし、厚さ5mmの窒化アル
ミニウム焼結体を得た。これを一辺が、60mmの正方
形に切り出し、内部に直径200μmの円柱状のスルー
ホール41を有するセラミック板42を得た。
【0130】(5)セラミック板42の両側表面に、ス
パッタリング装置(徳田製作所社製CFS−RP−10
0)を用い、厚さ0.1μmのTi、2.0μmのM
o、1.0μmのNiを、この順序でスパッタリングし
た。さらにレジストをラミネートし、次に、露光現像処
理してエッチングレジストとした。55℃のHF/HN
3 水溶液でエッチング処理し、Ti層、Mo層、Ni
層からなる導体回路43を形成した(図8(b)参
照)。
【0131】(6)セラミック板42を120℃、30
分間塗布前加熱処理した。次に、感光性ポリイミド(旭
化成社製 I−8802B)を全面にスピンコータで塗
布し、80℃で20分加熱乾燥させ、つぎに350℃で
加熱して硬化させてポリイミド層を形成し、導体回路間
の凹凸をなくして平滑化した。
【0132】(7)さらに、感光性ポリイミド(旭化成
製 I−8802B)をスピンコータで塗布し、80℃
で20分加熱乾燥させ、マスクを積層して200mJに
て露光し、ジメチレングリコールジエチルエーテル(D
MDG)で現像処理した。さらに、350℃で加熱して
ポストベークして硬化させた。
【0133】(8)(7)の工程と同じ処理を実施し、
厚さ10μmのポリイミドからなる層間樹脂絶縁層44
(以下、ポリイミド層という)を形成した(図8(c)
参照)。このポリイミド層44には、直径100μmの
バイアホール用開口を形成した。 (9)ポリイミド層表面を酸素プラズマ処理した。さら
に、表面を10%硫酸で洗浄した。
【0134】(10)ついで前述のスパッタリング装置
で、厚さ0.1μmのCr層、厚さ0.5μmの銅層
を、この順序でそれぞれ形成した。 (11)ついでレジストフィルムをラミネートし、露
光、現像処理してめっきレジストを形成した。
【0135】(12)さらに、80g/l硫酸銅と18
0g/l硫酸からなる電解銅めっき浴および100g/
lのスルファミン酸ニッケルを含む電解ニッケル浴を用
いて電流密度1A/dm2 の電解めっきを施し、銅の厚
さ5.5μm、Niの厚さ1μmの導体を形成した。
【0136】(13)さらにめっきレジストを除去し、
塩酸/水=2/1(40℃)の水溶液でCrとCu層を
除去して、バイアホール46を含む導体回路48(図8
(d)参照)とした。
【0137】さらに、上記(6)〜(13)の工程を繰
り返すことにより、上層のポリイミド層144、244
を形成し、その上にバイアホール146、246を含む
導体回路148、248を形成し、その上に開口49a
を有するポリイミド層49を形成した(図8(e)参
照)。
【0138】(14)樹脂表面を粘着材が塗布されたフ
ィルムでマスクした後、塩化ニッケル2.31×10-2
mol/l、次亜リン酸ナトリウム2.84×10-2
ol/l、クエン酸ナトリウム1.55×10-2mol
/lからなるpH=4.5の無電解ニッケルめっき浴、
シアン化金カリウム7.61×10-3mol/l、塩化
アンモニウム1.87×10-1mol/l、クエン酸ナ
トリウム1.16×10 -1mol/l、次亜リン酸ナト
リウム1.70×10-1mol/lからなる金めっき浴
を用いて、それぞれ厚さ5μmのNi層および厚さ0.
03μmのAu層からなる非酸化性金属膜(図示せず)
を形成した。このプローブカードは、第1層と第3層が
グランド層となっており、第2層が信号層である。
【0139】(実施例2) プローブカードの製造 (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリア(Y23
均粒径0.4μm)4重量部、アクリル系樹脂バインダ
12重量部およびアルコールからなる組成物のスプレー
ドライを行い、顆粒状の粉末を作製した。
【0140】(2)次に、この顆粒状の粉末を金型に入
れ、平板状に成形して生成形体(グリーン)を得た。こ
の生成形体を1400℃で仮焼し、処理の終わった成形
体にドリルにより、スルーホール用の貫通孔を形成し、
その内部に、実施例1で用いた導体ペーストBを充填し
た。 (3)上記工程を経た成形体から一辺が、60mmの正
方形を切り出し、内部に直径200μmの円柱状のスル
ーホールを有するセラミック板とした。
【0141】(4)セラミック板の両側表面に、スパッ
タリング装置(徳田製作所社製 CFS−RP−10
0)を用い、厚さ0.1μmのTi、2.0μmのM
o、1.0μmのNiを、この順序でスパッタリングし
た。さらにレジストをラミネートし、次に、露光現像処
理してエッチングレジストとした。55℃のHF/HN
3 水溶液でエッチング処理し、Ti層、Mo層、Ni
層からなる導体回路を形成した。
【0142】(5)次に、セラミック板の主面に、予め
その粘度を30Pa・sに調整しておいた感光性カルド
型ポリマーの溶液を全面にスピンコート法で塗布した
後、温度150℃で20分間乾燥させることにより感光
性カルド型ポリマーの半硬化膜からなる樹脂層を形成し
た。
【0143】なお、ここで用いた感光性カルド型ポリマ
ーは、上記化学式(1)で表されるビス−フェノールフ
ルオレン−ヒドロキシアクリレートと上記一般式(3)
おいて、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6 が水素であ
るビス−アニリン−フルオレンとピロメリト酸無水物と
を、モル比=1:4:5で反応させて得られるランダム
共重合体である。
【0144】次いで、バイアホール用開口部に相当する
部分に黒円が描画されたフォトエッチング用マスクを、
上記感光性カルド型ポリマーからなる樹脂層440上に
載置した後、紫外線を400mj/cm2 の条件で照射
することにより、露光・現像処理を施し、バイアホール
用開口を形成した。その後、250℃、120分間の条
件で本硬化を行い、層間樹脂絶縁層を形成した。なお、
ここで形成した層間樹脂絶縁層の厚さは、10μmであ
った。また、層間樹脂絶縁層のガラス転移温度は、26
0℃であった。この後、層間樹脂絶縁層の表面を酸素プ
ラズマ処理した。さらに、表面を10%硫酸で洗浄し
た。
【0145】(6)ついで前述のスパッタリング装置
で、厚さ0.1μmのCr層、厚さ0.5μmの銅層
を、この順序でそれぞれ形成した。ついでレジストフィ
ルムをラミネートし、露光、現像処理してめっきレジス
トを形成した。
【0146】(7)次に、薄膜導体層をめっきリードと
して下記の条件で電解銅めっきを行い、上記めっきレジ
スト非形成部に電解銅めっき層を形成した。
【0147】〔電解銅めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol/l 硫酸銅 0.26 mol/l 添加剤(アトテックジャパン社製、カパラシドHL) 19.5 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1A/dm2 時間 65分 温度 22℃±2℃
【0148】(8)さらに、100g/lのスルファミ
ン酸ニッケルを含む電解ニッケル浴を用いて電流密度1
A/dm2 の電解めっきを施し、銅の厚さ5.5μm、
Niの厚さ1μmの導体を形成した。
【0149】(9)さらにめっきレジストを除去し、塩
酸/水=2/1(40℃)の水溶液でCrとCu層を除
去して、端子パッド(50μm平方)およびバイアホー
ルを含む導体回路とした。
【0150】(10)次に、上記(5)〜(9)に記載
された工程を繰り返すことにより、さらに上層の層間樹
脂絶縁層および導体回路(バイアホールを含む)を形成
し、続いて、上記(5)に記載された工程を繰り返すこ
とにより、開口部を有する最上層の樹脂層を形成した。
【0151】(13)次に、樹脂表面を粘着材が塗布さ
れたフィルムでマスクした後、塩化ニッケル2.31×
10-2mol/l、次亜リン酸ナトリウム2.84×1
-2mol/l、クエン酸ナトリウム1.55×10-2
mol/lからなるpH=4.5の無電解ニッケルめっ
き浴、シアン化金カリウム7.61×10-3mol/
l、塩化アンモニウム1.87×10-1mol/l、ク
エン酸ナトリウム1.16×10-1mol/l、次亜リ
ン酸ナトリウム1.70×10-1mol/lからなる金
めっき浴を用いて、それぞれ厚さ5μmのNi層および
厚さ0.03μmのAu層からなる非酸化性金属膜(図
示せず)を形成し、プローブカードを得た。このプロー
ブカードは、第1層と第3層がグランド層となってお
り、第2層が信号層である。
【0152】(実施例3) (1)SiC粉末(平均粒径0.5μm)100重量
部、C(平均粒径:0.4μm)0.5重量部、アクリ
ル系樹脂バインダ12重量部およびアルコールからなる
組成物のスプレードライを行い、顆粒状の粉末を作製し
た。 (2)顆粒状の粉末を金型に入れ、円板状に成形して生
成形体(グリーン)を得た。この生成形体を1900℃
で20MPaで加圧焼結させ、直径310mmのセラミ
ック基板とした。つぎに、表面にガラスペスート(昭栄
化学工業社製 G−5177)を塗布し、700℃で焼
成し、表面に厚さ2μmのコート層を設けた。
【0153】(3)セラミック板の両側表面に、スパッ
タリング装置(徳田製作所社製 CFS−RP−10
0)を用い、厚さ0.1μmのTi、2.0μmのM
o、1.0μmのNiを、この順序でスパッタリングし
た。さらにレジストをラミネートし、次に、露光現像処
理してエッチングレジストとした。55℃のHF/HN
3 水溶液でエッチング処理し、Ti層、Mo層、Ni
層からなる導体回路を形成した。
【0154】(4)次に、セラミック板の主面に、予め
その粘度を30Pa・sに調整しておいた感光性カルド
型ポリマーの溶液を全面にスピンコート法で塗布した
後、温度150℃で20分間乾燥させることにより感光
性カルド型ポリマーの半硬化膜からなる樹脂層を形成し
た。なお、ここで用いた感光性カルド型ポリマーは、上
記化学式(1)で表されるビス−フェノールフルオレン
−ヒドロキシアクリレートと上記一般式(3)おいて、
2 、R3 、R4 、R5 およびR6 が水素であるビス−
アニリン−フルオレンとピロメリト酸無水物とを、モル
比=1:4:5で反応させて得られるランダム共重合体
である。
【0155】(5)次いで、バイアホール用開口部に相
当する部分に黒円が描画されたフォトエッチング用マス
クを、上記感光性カルド型ポリマーからなる樹脂層44
0上に載置した後、紫外線を400mj/cm2 の条件
で照射することにより、露光・現像処理を施し、バイア
ホール用開口を形成した。その後、250℃、120分
間の条件で本硬化を行い、層間樹脂絶縁層を形成した。
なお、ここで形成した層間樹脂絶縁層の厚さは、10μ
mであった。また、層間樹脂絶縁層のガラス転移温度
は、260℃であった。この後、層間樹脂絶縁層の表面
を酸素プラズマ処理した。さらに、表面を10%硫酸で
洗浄した。
【0156】(6)ついで前述のスパッタリング装置
で、厚さ0.1μmのCr層、厚さ0.5μmの銅層
を、この順序でそれぞれ形成した。ついでレジストフィ
ルムをラミネートし、露光、現像処理してめっきレジス
トを形成した。
【0157】(7)次に、薄膜導体層をめっきリードと
して下記の条件で電解銅めっきを行い、上記めっきレジ
スト非形成部に電解銅めっき層を形成した。 〔電解銅めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol/l 硫酸銅 0.26 mol/l 添加剤(アトテックジャパン社製、カパラシドHL) 19.5 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1A/dm2 時間 65分 温度 22℃±2℃
【0158】(8)さらに、100g/lのスルファミ
ン酸ニッケルを含む電解ニッケル浴を用いて電流密度1
A/dm2 の電解めっきを施し、銅の厚さ5.5μm、
Niの厚さ1μmの導体を形成した。 (9)さらにめっきレジストを除去し、塩酸/水=2/
1(40℃)の水溶液でCrとCu層を除去して、端子
パッド(50μm平方)およびバイアホールを含む導体
回路とした。
【0159】(10)次に、上記(5)〜(9)に記載
された工程を繰り返すことにより、さらに上層の層間樹
脂絶縁層および導体回路(バイアホールを含む)を形成
し、続いて、上記(5)に記載された工程を繰り返すこ
とにより、開口部を有する最上層の樹脂層を形成した。 (11)次に、樹脂表面を粘着材が塗布されたフィルム
でマスクした後、塩化ニッケル2.31×10-2mol
/l、次亜リン酸ナトリウム2.84×10-2mol/
l、クエン酸ナトリウム1.55×10-2mol/lか
らなるpH=4.5の無電解ニッケルめっき浴、シアン
化金カリウム7.61×10-3mol/l、塩化アンモ
ニウム1.87×10-1mol/l、クエン酸ナトリウ
ム1.16×10-1mol/l、次亜リン酸ナトリウム
1.70×10-1mol/lからなる金めっき浴を用い
て、それぞれ厚さ5μmのNi層および厚さ0.03μ
mのAu層からなる非酸化性金属膜(図示せず)を形成
し、プローブカードを得た。
【0160】(12)さらにパッドを含む導体回路上に
さらに感光性ポリイミドを塗布し、露光現像処理してパ
ッド部分を露出させて、プローブカードとした。このプ
ローブカードは、第1層と第3層がグランド層となって
おり、第2層が信号層である。
【0161】(試験例1)アルミナ粉末(平均粒子径
1.0μm)100重量部、アクリルバインダ11.5
重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエ
タノールとからなるアルコール53重量部を混合したペ
ーストを用い、ドクターブレード法により成形を行っ
て、厚さ0.47mmのグリーンシート400を作製
し、このグリーンシートを積層、1600℃で焼成する
ことによりスルーホールを有するセラミック板を製造
し、さらに、感光性ポリイミドを基板の外周を除いて印
刷したほかは、実施例1と同様にして、プローブカード
を製造した。
【0162】(比較例1) (1)アルミナ粉末(平均粒子径1.0μm)100重
量部、アクリルバインダ11.5重量部、分散剤0.5
重量部および1−ブタノールとエタノールとからなるア
ルコール53重量部を混合したペーストを用い、ドクタ
ーブレード法により成形を行って、厚さ0.47mmの
グリーンシート400を作製し、このグリーンシートを
積層した後、1600℃で焼成することによりスルーホ
ールを有するセラミック板を製造した。
【0163】(2)セラミック板の両側表面に、スパッ
タリング装置(徳田製作所社製 CFS−RP−10
0)を用い、厚さ0.1μmのTi、2.0μmのM
o、1.0μmのNiを、この順序でスパッタリングし
た。さらにレジストをラミネートし、次に、露光現像処
理してエッチングレジストとした。55℃のHF/HN
3 水溶液でエッチング処理し、Ti層、Mo層、Ni
層からなる導体回路を形成した。
【0164】実施例1〜3および試験例1、比較例1に
係るプローブカードを、図1に示した検査装置のセット
し、予め合格品であるとわかっている100個のシリコ
ンウエハを用い、シリコンウエハを150℃まで昇温し
た後、−50℃まで冷却する工程を繰り返し、シリコン
ウエハに形成された集積回路の動作状態を検査した。
【0165】実施例1〜3に係るプローブカードを用い
た検査装置では、高温や低温においても、100回の検
査で、全て製品が合格であるとの判断を下し、高温や低
温においても、コンタクター基板50のプローブ52と
プローブカード40の露出した導体回路248との接触
が良好であることが実証された。従って、セラミック板
42上に形成された層間樹脂絶縁層は、セラミック板4
2の熱膨張、収縮に伴い、同じ比率で膨張、収縮を繰り
返しているものと推定される。
【0166】一方、試験例1、比較例1に係るプローブ
カードでは、不合格品であるとの判断を下し、高温では
検査装置が誤った判断を下す確率が高いことがわかっ
た。この原因は、アルミナの熱膨張係数が大きいため、
高温や低温において、コンタクター基板50のプローブ
52とプローブカードの露出した導体回路との接触が不
良になるためであると考えられる。
【0167】また、プローブカードには、反りが発生し
ており、これも接触不良の原因の一つになったと推定さ
れる。反りの発生要因としては、セラミック基板の全面
に樹脂層が形成されていないためではないかと推定され
る。さらに、実施例1〜3、試験例1、比較例1につい
て、150℃、1GHzの高周波数帯域の信号で試験を
実施したところ、実施例1から3については問題なく判
定できたが、試験例では反りのため判定できず、比較例
1について信号の波形がくずれて測定できなかった。
【0168】
【発明の効果】以上記述したように、本発明によれば、
プローブカードは、セラミック板に樹脂薄膜を積層して
なるため、シリコンウエハの熱膨張率に等しい。このた
め、シリコンウエハを加熱・冷却した際に、プローブカ
ードがシリコンウエハと同様に熱収縮するので、プロー
ブがシリコンウエハの検査箇所からずれることが無くな
り、また、反りもないため適切に検査することができ
る。さらに、パッド数を増やしたり、インピーダンス整
合が取りやすいため、高周波数の信号での試験が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の検査装置における第一の実施形
態を示す説明図である。
【図2】プローブ基板、プローブカードおよびコンタク
ター基板の断面図である。
【図3】プローブ基板、プローブカードおよびコンタク
ター基板の拡大断面図である。
【図4】プローブ基板、プローブカードおよびコンタク
ター基板の拡大断面図である。
【図5】上記第一の検査装置における第一の実施形態の
改変例に係るプローブ基板、プローブカードおよびコン
タクター基板の拡大断面図である。
【図6】本発明の第一の検査装置における第二の実施形
態の改変例に係るプローブ基板、プローブカードおよび
コンタクター基板の拡大断面図である。
【図7】本発明の第二の検査装置における実施形態を示
す説明図である。
【図8】(a)〜(e)は、本発明のプローブカードの
製造工程の一部を示した断面図である。
【符号の説明】
10 検査装置 20 テスター 24 パフォーマンス基板 30 プローブ 40 プローブカード 41 スルーホール 42 セラミック板 43 端子パッド 44、144、244 樹脂層(層間樹脂絶縁層) 46、146、146 バイアホール 48、148、248 導体回路 50 コンタクター基板 52 プローブ 60 シリコンウエハ 62 パッド
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/66 G01R 31/28 K Fターム(参考) 2G003 AA10 AG04 AG08 AH07 2G011 AC14 AC32 AE03 2G132 AA00 AE04 AE22 AF02 AF07 AL03 AL11 4M106 AA01 BA01 CA60 CA62 DD01 DD10 DH44 DH45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査用の端子が配設されたパフォーマン
    ス基板と、被検査対象に接触するプローブが配設された
    コンタクター基板と、プローブカードとを備えた検査装
    置であって、前記プローブカードは、セラミック板上
    に、樹脂層と導体回路が順次積層されてなり、導体回路
    同士は、バイアホールにより接続されたものからなるこ
    とを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 検査用の端子が配設されたパフォーマン
    ス基板と、被検査対象に接触するプローブが配設された
    コンタクター基板と、前記コンタクター基板のプローブ
    と、前記パフォーマンス基板の端子との間に介在するプ
    ローブカードとを備えた検査装置であって、前記プロー
    ブカードは、セラミック板上に、樹脂層と導体回路が順
    次積層されてなり、導体回路同士は、バイアホールによ
    り接続されたものからなることを特徴とする検査装置。
  3. 【請求項3】 検査用の端子が配設されたパフォーマン
    ス基板と、被検査対象に接触するプローブが配設された
    コンタクター基板と、前記コンタクター基板のプローブ
    と電気的に接続するプローブカードとを備え、被検査対
    象を前記パフォーマンス基板と前記プローブカードとの
    間に配置するように構成された検査装置であって、前記
    プローブカードは、セラミック板上に、樹脂層と導体回
    路が順次積層されてなり、導体回路同士は、バイアホー
    ルにより接続されたものからなることを特徴とする検査
    装置。
  4. 【請求項4】 前記プローブカードのセラミック板は、
    非酸化物セラミックからなることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1に記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 前記樹脂層は、熱硬化性樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の検査
    装置。
  6. 【請求項6】 半導体ウエハに形成された集積回路の検
    査に用いられるプローブカードであって、セラミック板
    上に、樹脂層と導体回路とが順次積層形成されてなり、
    導体回路同士は、バイアホールにより接続されたものか
    らなることを特徴とするプローブカード。
  7. 【請求項7】 前記セラミック板にはスルーホールが形
    成されてなる請求項6に記載のプローブカード。
  8. 【請求項8】 前記セラミック板は、非酸化物セラミッ
    クからなることを特徴とする請求項6または7に記載の
    プローブカード。
  9. 【請求項9】 前記樹脂層は、熱硬化性樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項6〜8のいずれか1に記載のプロ
    ーブカード。
  10. 【請求項10】 前記セラミック基板は、円板状である
    請求項6〜9のいずれか1に記載のプローブカード。
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