JP2003020898A - トンネル覆工コンクリートの補修装置 - Google Patents

トンネル覆工コンクリートの補修装置

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JP2003020898A
JP2003020898A JP2001209201A JP2001209201A JP2003020898A JP 2003020898 A JP2003020898 A JP 2003020898A JP 2001209201 A JP2001209201 A JP 2001209201A JP 2001209201 A JP2001209201 A JP 2001209201A JP 2003020898 A JP2003020898 A JP 2003020898A
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peeling
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deteriorated portion
lining concrete
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Masao Ikeda
雅雄 池田
Mitsumasa Ogasawara
光雅 小笠原
Tetsuji Yasuoka
哲治 保岡
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル覆工コンクリートの劣化部分の効率
的な補修。 【解決装置】 連続補修装置10は、剥離除去装置12
と、スリップフォーム型枠装置14とを備えている。剥
離除去装置12は、トンネル覆工コンクリートAの劣化
部を剥離除去するものであって、粗削り剥離装置16
と、仕上げ剥離装置18とを有している。剥離装置16
は、覆工コンクリートAの劣化部分を打撃により、粗く
削り落とすものであって、トンネル20内に敷設されて
いるレール22上を走行する第1独立台車24上に搭載
されている。剥離装置18は、剥離装置16で、覆工コ
ンクリートAの劣化部分を粗く削り落した後に、仕上げ
整形するものであって、レール22上を走行する第2独
立台車24上に搭載されている。型枠装置14は、第1
および第2独立台車24,26と離れて、レール22上
に移動自在に設置される台車28に、トンネル20の周
方向に沿って移動自在に搭載されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル覆工コ
ンクリートの補修装置に関し、特に、トンネル覆工コン
クリートの劣化部を除去して、除去部分に新たな補修コ
ンクリート層を形成する補修装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】山岳トンネルを構築する際には、通常、
掘削された内周面に覆工コンクリートが設けられている
が、長期間の使用による老朽化や塩害などにより覆工コ
ンクリートの表面側から劣化することが知られている。
トンネル覆工コンクリートにこのような劣化が発生する
と、そのまま放置しておくと危険なので、補修,補強工
事が施される。
【0003】この種の工事は、通常、トンネル覆工コン
クリートの劣化部分を、ウォータージェット噴射などに
よりはつり除去し、はつり除去した部分を清掃した後
に、吹付けによりコンクリート層を新たに形成してい
た。
【0004】このような補修工事は、例えば、補修対象
トンネルが道路トンネルであって、道路トンネルの活線
下で作業を行なう場合には、片側規制や夜間通行止めな
どの交通規制を行ない、防護カーテンを設置するなど、
一般通行車に神経を使いながら、各工程毎に作業を実施
していた。
【0005】しかし、このような従来の補修方法では、
覆工コンクリートをはつり除去する際や、コンクリート
層を吹付け形成する際には、高圧水の飛沫や、はつりガ
ラ,モルタル,骨材の飛散防止対策として、工事施工場
所毎に防護柵や防護カーテンを設置しなければならず、
これらの設置撤去に時間がかかり施工能率が低下し、ま
た、はつりやコンクリートの吹付け作業は、高所作業車
を利用して行なっているが、安全性に不安があるので、
能率の高い施工ができないという問題があった。
【0006】そこで、出願人は、このような問題が解決
できる覆工コンクリートの連続補修装置を開発して、特
願2000−230407号で既に提案している。この
出願にかかる補修装置では、1台の門型台車にウォータ
ージェットなどの剥離除去装置と型枠装置とを搭載した
ものであって、トンネル覆工コンクリートの劣化部を剥
離除去装置で剥離除去した状態後に、連続作業で、当該
除去部分に補修コンクリート層が型枠装置を用いて形成
される。
【0007】しかしながら、この提案にかかる覆工コン
クリートの補修装置には、その後に検討したところ、以
下に説明する技術的な課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前記提案に
かかる補修装置では、ウォータージェットなどの剥離除
去装置とスリップフォーム型枠装置とを同じ門型台車に
搭載していたので、劣化部分の剥離除去の作業サイクル
と、コンクリートの打設作業サイクルとが異なる場合に
は、どちらかの作業に待ち時間が発生し、施工能率の低
下が懸念される。
【0009】また、スリップフォーム型枠装置は、一体
型となっているので、一部分を補修する際には、コンク
リートの注入管の盛り替え作業などにより施工能率が低
下するとともに、盛り替えても注入管の位置が合わなく
なる場合があった。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、作
業の待ち時間などを排除することにより、劣化部分を効
率良く補修することができるトンネル覆工コンクリート
の補修装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トンネル覆工コンクリートの劣化部を剥
離除去した状態で、当該除去部分に補修コンクリート層
を形成するコンクリートの補修装置であって、前記トン
ネルの軸方向に沿って移動自在に設置される独立台車に
搭載され、前記劣化部を剥離除去する剥離除去装置と、
前記トンネルの軸方向に沿って、前記独立台車と離れて
移動自在に設置される台車に、前記トンネルの周方向に
沿って移動自在に搭載され、トンネル内壁の周面の一部
を部分的に覆う型枠板を備え、前記型枠板を前記トンネ
ル内壁から所定の間隔を隔てて設置し、前記間隔内にコ
ンクリートまたはモルタルなどのセメント系固化材を打
設することにより前記補修コンクリート層を形成するス
リップフォーム型枠装置とを設けた。
【0012】このように構成したトンネル覆工コンクリ
ートの補修装置によれば、劣化部を剥離除去する剥離除
去装置が、トンネルの軸方向に沿って移動自在に設置さ
れる独立台車に搭載され、スリップフォーム型枠装置
が、トンネルの軸方向に沿って、独立台車と離れて移動
自在に設置される台車に搭載されているので、劣化部分
の剥離除去の作業サイクルと、コンクリートの打設作業
サイクルとが異なる場合でも、どちらかの作業に待ち時
間が発生しない。
【0013】この場合、スリップフォーム型枠装置の型
枠板は、トンネルの周方向に沿って移動自在に台車に搭
載され、トンネル内壁の周面の一部を部分的に覆う大き
さを有しているので、コンクリートの注入管の盛り替え
作業などにより施工能率が低下することがなくなる。
【0014】前記剥離除去装置は、隣接設置される第1
および第2独立台車を備え、前記第1独立台車に搭載さ
れて、前記劣化部分を打撃により、粗く削り落とす粗削
り剥離装置と、前記第2独立台車に搭載されて、前記粗
削り剥離装置で前記劣化部分を粗く削り落とした後に、
仕上げ整形する仕上げ剥離装置とを設けることができ
る。
【0015】この構成によれば、粗削り剥離装置で前記
劣化部分を粗く削り落とした後に、その部分を仕上げ剥
離装置で仕上げ整形するので、劣化部分を確実に除去し
て、劣化部分を補修コンクリート層に置換することがで
きる。
【0016】前記粗削り剥離装置は、前記独立第1台車
に搭載され、前記トンネルの周方向に沿って移動自在に
搭載されるハンマ移動台と、前記ハンマ移動台に、前記
トンネルの軸方向に沿って移動自在に、かつ、前記トン
ネルの内壁面に近接離間自在に設置されるスパイキハン
マヘッドとを備え、前記劣化部分に前記スパイキハンマ
ヘッドの打撃を加えることで、前記劣化部分を粗く削り
落とすことができる。
【0017】前記仕上げ剥離装置は、前記独立第2台車
に搭載され、前記トンネルの周方向に沿って移動自在に
搭載されるノズル移動台と、前記ノズル移動台に、前記
トンネルの軸方向に沿って移動自在に、かつ、前記トン
ネルの内壁面に近接離間自在に設置されるウォータージ
ェットノズルとを備え、前記粗削り剥離装置で前記劣化
部分を粗く削り落とした後に、前記ウォータージェット
ノズルから高圧水を噴射させて、仕上げ整形することが
できる。
【0018】前記スリップフォーム型枠装置には、前記
台車に搭載され、前記トンネルの周方向に沿って、前記
型枠板を移動自在に支持する型枠移動台を設けることが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1お
よび図4は、本発明にかかるトンネル覆工コンクリート
の補修装置の一実施例を示している。
【0020】図1は、補修装置10の全体構成の側面図
であり、この補修装置10では、トンネル覆工コンクリ
ートAの劣化部を、剥離除去した状態で、当該除去部分
に補修コンクリート層を形成する。
【0021】本実施例の補修装置10は、剥離除去装置
12と、スリップフォーム型枠装置14とを備えてい
る。剥離除去装置12は、トンネル覆工コンクリートA
の劣化部を剥離除去するものであって、本実施例の場合
には、粗削り剥離装置16と、仕上げ剥離装置18とを
有している。
【0022】なお、本実施例の場合には、覆工コンクリ
ートAは、一次覆工A1と、この一次覆工A1の内面に
形成された吹き付けコンクリートなどの二次覆工A2と
から構成されていて、通常は、劣化した二次覆工A2が
剥離除去される。
【0023】荒削り剥離装置16は、覆工コンクリート
Aの劣化部分を打撃により、粗く削り落とすものであっ
て、トンネル20内に敷設されているレール22上を走
行する第1独立台車24上に搭載されている。
【0024】本実施例の粗削り剥離装置16は、ハンマ
移動台16aと、このハンマ移動台16aに搭載された
スパイキハンマヘッド16bとを有している。第1独立
台車24は、図2に設置状態の正面図を示すように、略
半円状に湾曲し、トンネル20の軸方向に沿って所定の
間隔を隔てて対向設置される一対のガイドレール24a
と、このカイドレール24aの下端側に設けられた支持
台24bとを有している。
【0025】ガイドレール24aは、トンネル20の横
断面とほぼ相似形に形成され、対向配置されたガイドレ
ール24a間には、ワイヤー24cが捲回されたガイド
ローラ24dが渡設されている。
【0026】ガイドローラ24dは、複数個が1本の軸
に装着されていて、ガイドローラ24dを装着した複数
本の軸が、ガイドレール24aの周方向に沿って所定の
間隔を隔てて、配置されている。
【0027】ワイヤー24cの一端は、ハンマ移動台1
6aに結合され、ワイヤー24cの他端側には、巻取り
用モータ24eが設けられている。支持台24bの下端
側には、レール22上を転動する車輪24fが設けられ
ている。
【0028】ハンマ移動台16aは、スパイキハンマヘ
ッド16bを搭載するものであって、そのトンネル軸方
向の両端下側に、ガイドレール24aに嵌合され、この
ガイドレール24aに沿って転動するローラ16cが設
けられている。
【0029】スパイキハンマヘッド16bは、劣化部分
に打撃を加えるものであって、ハンマ移動台16bの側
面に当接しながら転動するローラを有するステージ16
dに搭載され、かつ、トンネル内壁面に対して近接離間
自在に構成されている。
【0030】以上のように構成された粗削り剥離装置1
6では、ステージ16dを移動させることにより、スパ
イキハンマヘッド16bでトンネル壁面に打撃を加えつ
つ、トンネル軸方向に沿って、ハンマ移動台16bの長
さに相当する距離だけ、これをスライド移動させること
ができる。
【0031】また、巻取りモータ24eを駆動させる
と、ハンマ移動台16bが、ガイドレール24aに沿っ
て、トンネル周方向に移動するので、このような移動を
併用することで、ほぼハンマ移動台16bの幅に相当す
るトンネル軸方向の長さ範囲内で、スパイキハンマヘッ
ド16bによる粗削りが行える。
【0032】仕上げ剥離装置18は、粗削り剥離装置1
6で、覆工コンクリートAの劣化部分を粗く削り落した
後に、仕上げ整形するものであって、トンネル20内に
敷設されているレール22上を走行する第2独立台車2
4上に搭載されている。
【0033】本実施例の仕上げ剥離装置18は、ノズル
移動台18aと、このノズル移動台18aに搭載された
ウォータージェットノズル18bとを有している。第2
独立台車26は、図3にその正面図を示すように、略半
円状に湾曲し、トンネル20の軸方向に沿って所定の間
隔を隔てて対向設置される一対のガイドレール26a
と、このカイドレール26aの下端側に設けられた支持
台26bとを有している。
【0034】ガイドレール26aは、第1独立台車24
と同様に、トンネル20の横断面とほぼ相似形に形成さ
れ、対向配置されたガイドレール26a間には、ワイヤ
ー26cが捲回されたガイドローラ26dが渡設され、
ワイヤー26cの一端はノズル移動台18aに結合さ
れ、ワイヤー26cの巻取り用モータ26eが設けられ
ている。
【0035】支持台26bの下端側には、レール22上
を転動する車輪26fが設けられていて、第1および第
2独立台車24,26は、実質的に同一構成となってい
る。
【0036】ノズル移動台18aは、ウォータージェッ
トノズル18bを搭載するものであって、そのトンネル
軸方向の両端下側に、ガイドレール26aに嵌合され、
このガイドレール26aに沿って転動するローラ18c
が設けられている。
【0037】ウォータージェットノズル18bは、フー
ドに囲まれた内部に設けられ、飛散を防止しつつ、粗く
削り落とされた劣化部分に高圧水を噴射して、その部分
を仕上げ整形するものであって、ノズル移動台18bの
上面に設けられたガイド部材18dに移動自在に搭載さ
れ、かつ、トンネル内壁面に対して近接離間自在に構成
されている。
【0038】以上のように構成された粗削り剥離装置1
8では、ウォータージェットノズル18bをガイド部材
18dに沿って、移動させることにより、トンネル壁面
に高圧水を噴射させながらウォータージェットノズル1
8bを、トンネル軸方向に沿って、ノズル移動台18a
の長さに相当する距離だけ移動させることができる。
【0039】また、巻取りモータ26eを駆動させる
と、ノズル移動台18aが、ガイドレール26aに沿っ
て、トンネル周方向に移動するので、このような移動を
併用することで、ほぼノズル移動台18aの幅に相当す
るトンネル軸方向の長さ範囲内で、ウォータージェット
ノズル18bにより仕上げ整形が行え、この範囲は、粗
削り剥離装置18の剥離範囲と実質的に同一になってい
る。
【0040】一方、スリップフォーム型枠装置14は、
第1および第2独立台車24,26と離れて、レール2
2上に移動自在に設置される台車28に、トンネル20
の周方向に沿って移動自在に搭載されている。
【0041】台車28は、内方での通行が可能な門型方
台車であって、レール22上を転動する車輪28aを有
している。この台車28には、その上面側に、トンネル
断面と相似形の略半円状に形成されたガイドビーム28
bが設けられている。
【0042】スリップフォーム型枠装置14は、トンネ
ル内壁の周面の一部を部分的に覆う型枠板14aを備
え、この型枠板14aをトンネル内壁から所定の間隔を
隔てて設置し、この間隔内にコンクリートまたはモルタ
ルなどのセメント系固化材を打設することにより、劣化
部分を除去して、その部分に補修コンクリート層を形成
する。
【0043】この場合、本実施例では、型枠板14aが
ガイドビーム28bに一対取り付けられているので、同
軸上の別の個所で、同時に補修コンクリート層を形成す
ることもできるし、型枠板14aを連結させて、1個所
で比較的大きな範囲に補修コンクリート層を形成するこ
ともできる。
【0044】本実施例の場合、型枠板14aは、同じ形
状のものが2セット配置されていて、各型枠板14a
は、ガイドビーム28bに移動自在に支持されていると
ともに、トンネル内壁面に対して近接離間可能に設けら
れている。
【0045】また、台車28には、一対のコンクリート
ポンプ30と、コンクリート硬化剤プラント32とが搭
載されている。
【0046】以上のように構成された補修装置10で
は、まず、覆工コンクリートAの修復が必要な劣化部分
が、粗削り剥離装置16のスパイキハンマヘッド16b
の打撃により粗く削り落とされる。
【0047】この場合、ハンマ移動台16aおよびステ
ージ16dを移動させて、スパイキハンマヘッド16b
のトンネル20内の軸および周方向の位置を調整し、ハ
ンマヘッド16bの打撃が劣化部分に加えられるよう
に、位置合わせを行う。
【0048】次に、スパイキハンマヘッド16bの打撃
により粗く削り落とされ部分に、仕上げ剥離装置18の
ウォータージェットノズル18bから高圧水を噴射させ
て、仕上げ整形を行う。
【0049】この場合にも、ノズル移動台18a移動さ
せて、ウォータージェットノズル18bから噴射する高
圧水の噴射位置を調整する。このような劣化部分の剥離
除去が終了すると次に、この部分に、スリップフォーム
型枠装置14の型枠板14aをセットして、コンクリー
ト等を打設して、補修コンクリート層を形成することで
補修を行う。
【0050】さて、以上のように構成したトンネル覆工
コンクリートの補修装置10によれば、劣化部を剥離除
去する剥離除去装置12が、トンネル20の軸方向に沿
って移動自在に設置される独立台車24,26に搭載さ
れ、スリップフォーム型枠装置14が、トンネルの軸方
向に沿って、独立台車24,26と離れて移動自在に設
置される台車28に搭載されているので、劣化部分の剥
離除去の作業サイクルと、コンクリートの打設作業サイ
クルとが異なる場合でも、どちらかの作業に待ち時間が
発生しない。
【0051】この場合、スリップフォーム型枠装置14
の型枠板14aは、トンネル20の周方向に沿って移動
自在に台車28に搭載され、トンネル内壁の周面の一部
を部分的に覆う大きさを有しているので、コンクリート
の注入管の盛り替え作業などにより施工能率が低下する
ことがなくなる。
【0052】また、本実施例の場合、剥離除去装置12
は、隣接設置される第1および第2独立台車24,26
を備え、第1独立台車24に搭載されて、劣化部分を打
撃により、粗く削り落とす粗削り剥離装置16と、第2
独立台車26に搭載されて、粗削り剥離装置16で劣化
部分を粗く削り落とした後に、仕上げ整形する仕上げ剥
離装置18とを備えている。
【0053】このため、粗削り剥離装置16で劣化部分
を粗く削り落とした後に、その部分を仕上げ剥離装置1
8で仕上げ整形するので、劣化部分を確実に除去して、
劣化部分を補修コンクリート層に置換することができ
る。
【0054】なお、上記実施例では、劣化部分の剥離除
去装置12を粗削り除去装置16と仕上げ除去装置18
とで構成した場合を例示したが、本発明の実施は、これ
に限定されることはなく、いずれか一方の剥離除去装置
だけで構成することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるトンネル覆工コンクリートの補修装置に
よれば、作業の待ち時間などを排除することにより、劣
化部分を効率良く補修することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトンネル覆工コンクリートの補
修装置の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1のA部断面矢視図である。
【図3】図1のB部断面矢視図である。
【図4】図1のC部断面矢視図である。
【符号の説明】
10 コンクリート補修装置 12 剥離除去装置 14 スリップフォーム型枠装置 14a 型枠板 16 粗削り除去装置 16a ハンマ移動台 16b スパイキハンマヘッド 18 仕上げ除去装置 18a ノズル移動台 18b ウォータージェットノズル 20 トンネル 22 レール 24 第1独立台車 26 第2独立台車 28 台車
フロントページの続き (72)発明者 保岡 哲治 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組本社内 Fターム(参考) 2D055 BA05 BB02 DA08 KC01 KC06 LA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル覆工コンクリートの劣化部を剥
    離除去した状態で、当該除去部分に補修コンクリート層
    を形成するコンクリートの補修装置であって、 前記トンネルの軸方向に沿って移動自在に設置される独
    立台車に搭載され、前記劣化部を剥離除去する剥離除去
    装置と、 前記トンネルの軸方向に沿って、前記独立台車と離れて
    移動自在に設置される台車に、前記トンネルの周方向に
    沿って移動自在に搭載され、トンネル内壁の周面の一部
    を部分的に覆う型枠板を備え、前記型枠板を前記トンネ
    ル内壁から所定の間隔を隔てて設置し、前記間隔内にコ
    ンクリートまたはモルタルなどのセメント系固化材を打
    設することにより前記補修コンクリート層を形成するス
    リップフォーム型枠装置とを備えたことを特徴とするト
    ンネル覆工コンクリートの補修装置。
  2. 【請求項2】 前記剥離除去装置は、隣接設置される第
    1および第2独立台車を備え、 前記第1独立台車に搭載されて、前記劣化部分を打撃に
    より、粗く削り落とす粗削り剥離装置と、 前記第2独立台車に搭載されて、前記粗削り剥離装置で
    前記劣化部分を粗く削り落とした後に、仕上げ整形する
    仕上げ剥離装置とを有することを特徴とする請求項1記
    載のトンネル覆工コンクリートの補修装置。
  3. 【請求項3】 前記粗削り剥離装置は、前記独立第1台
    車に搭載され、前記トンネルの周方向に沿って移動自在
    に搭載されるハンマ移動台と、 前記ハンマ移動台に、前記トンネルの軸方向に沿って移
    動自在に、かつ、前記トンネルの内壁面に近接離間自在
    に設置されるスパイキハンマヘッドとを備え、 前記劣化部分に前記スパイキハンマヘッドの打撃を加え
    ることで、前記劣化部分を粗く削り落とすことを特徴と
    する請求項2記載のトンネル覆工コンクリートの補修装
    置。
  4. 【請求項4】 前記仕上げ剥離装置は、前記独立第2台
    車に搭載され、前記トンネルの周方向に沿って移動自在
    に搭載されるノズル移動台と、 前記ノズル移動台に、前記トンネルの軸方向に沿って移
    動自在に、かつ、前記トンネルの内壁面に近接離間自在
    に設置されるウォータージェットノズルとを備え、 前記粗削り剥離装置で前記劣化部分を粗く削り落とした
    後に、前記ウォータージェットノズルから高圧水を噴射
    させて、仕上げ整形することを特徴とする請求項2記載
    のトンネル覆工コンクリートの補修装置。
  5. 【請求項5】 前記スリップフォーム型枠装置は、前記
    台車に搭載され、前記トンネルの周方向に沿って、前記
    型枠板を移動自在に支持する型枠移動台を有することを
    特徴とする請求項1記載のトンネル覆工コンクリートの
    補修装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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