JP2003020784A - フローリング材固定金具と、フローリング工法 - Google Patents

フローリング材固定金具と、フローリング工法

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JP2003020784A
JP2003020784A JP2001207873A JP2001207873A JP2003020784A JP 2003020784 A JP2003020784 A JP 2003020784A JP 2001207873 A JP2001207873 A JP 2001207873A JP 2001207873 A JP2001207873 A JP 2001207873A JP 2003020784 A JP2003020784 A JP 2003020784A
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Kiyoshi Sato
潔 佐藤
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Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両側面に水平な溝11aが形成された帯板状の
フローリング材11を多数互いに平行に並べた状態で根
太21に固定するフローリング工法の作業性を向上させ
る。 【解決手段】長方形の板状を為すフローリング材固定金
具1を使用する。この金具1は、一つの幅方向における
中間部にビス通し孔3が形成され、この幅方向における
長さWはフローリング材11の溝11aの深さの2倍寸
法に上記ビス通し孔3の直径寸法を加えた長さより稍長
く、上記幅方向における一端側半部と他端側半部が挿入
部5になる。互いに隣接する2つのフローリング材11
の互いに対向し合う溝11aに金具1の挿入部5を各別
に挿入した後、当該金具1のビス通し孔3を通してビス
9を当該根太21にネジ込む。従って、フローリング材
固定金具1の固定をフローリング材11どうしの隙間を
通して上から行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローリング材固
定金具とフローリング工法に係り、特に、フローリング
材の側面に形成された溝に差し込むタイプのフローリン
グ材固定金具と、この固定金具を用いたフローリング工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅内の床構造とか、テラスや遊歩道な
どの屋外フローリングは、通常、等間隔で互いに平行に
配置した複数の根太にフローリング材(「デッキ材」と
言うこともある)を多数固定した構造になっており、特
に屋外のフローリング材としては、真っ直ぐな帯板状の
ものを互いに多少の間隔を空けて平行に並べることが多
い。このようなフローリングにおいて、フローリング材
を根太に固定する方法としては、釘やビスだけを使用し
た打ち付け法や、特殊な固定金具を使用した方法など様
々あるが、ビスや釘は浮いてくると危険であるしフロー
リング材の外観を壊すことにもなり、隠し打ちはダボに
関わる手間が掛かり過ぎるため、近時では、釘やビスを
フローリング材には打ち付けないノンビス工法が採られ
始めて来ている。
【0003】そのようなノンビス工法の一例(特許公報
第2877794号に記載されたもの)を図8に示す。
同図において、aはフローリング材固定金具を示す。該
フローリング材固定金具aは、帯板状をした水平な取付
け部bと、該取付け部bの一端から垂直に立ち上がった
背の低い立壁cと、この立壁cの上端に固定された係合
部dとが一体的に形成されており、固定部aには図示し
ないビス通し孔が2つ形成されている。係合部dは水平
な矩形の平板状をしていて、その中間部が立壁cの上端
に固定されている。フローリング材eは真っ直ぐな帯板
状のもので、その両側面の幅方向における略中間の位置
に、全長に渡って延びる比較的深い溝fが形成されてい
る。
【0004】フローリング材固定金具aは根太gの上面
に固定される。この固定は、取付け部bを根太gの上面
にその長手方向に沿って延びる向きで置いた状態で、ビ
スhをビス通し孔に通しながら根太gにねじ込むことで
行われる。このビス止めは2箇所行われる。そして、フ
ローリング材eを固定金具aの取付け部bを挟んで根太
gの上にそれと直交する向きで置く。このとき、フロー
リング材eの溝fに係合部dの片側半分を相対的に差し
込む。次いで、このフローリング材eの他方の溝fに別
のフローリング材固定金具aの係合部dを差し込みなが
ら該固定金具aの取付け部bを根太gにビス止めする。
この作業を繰り返し行うことで、多数のフローリング材
eが敷き並べられて行き、そのフローリンクグ材eは、
溝fから下の部分が係合部dと取付け部bとの間に収ま
ることで根太gに固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなフローリン
グ工法によると、ビスhがフローリング材eの下に隠さ
れるためにビスhが危険になることも無く、フローリン
グ材eの外観も損なわれないという利点はあるが、その
反面、フローリング材固定金具aの製作コストが高くつ
き、フローリング材eの固定状態が不安定で床鳴りが生
じ易く、作業性も悪く、工事完了後に一部のフローリン
グ材eだけを取り替えるといった補修作業が事実上不可
能になってしまう等、様々な問題もある。
【0006】即ち、フローリング材固定金具aの製作
は、鋳造によるか、又は、係合部dとその余の部分とを
別体に加工してそれらを溶接するという手順を踏まざる
を得ないために、プレス金型で簡単に製作できるという
ものではなく、しかも、取付け部bと係合部dとの間隔
と、フローリング材eの溝fから下の部分の厚さとはあ
る程度厳密な寸法合わせをしなければならないので、製
作コストが高くなり、ひいてはフローリングの工費を押
し上げる原因になる。そして、フローリング材eは固定
金具aを止めるためのビスhに直接乗ることになるの
で、このビスhの頭が収まる凹部をフローリング材固定
金具aに形成しなければならない。この凹部形成のため
の処理もコストを上げる原因になる。
【0007】また、フローリング材eの根太gに対する
固定は、溝fから下の部分が係合部d取付け部bとで保
持されることで為されるので、根太gに直接固定される
ものでは無く、係合部dが上記部分を根太gに対して押
え付けることは全く無い。勿論、この部分が取付け部b
と係合部dとの間にきつく挿入されるように各部の寸法
関係を設定すれば、フローリング材固定金具aにフロー
リング材eをしっかり保持させることはできるが、係合
部dを溝fに挿入する作業が非常にきつくなってしまっ
て作業性が著しく悪化するし、この保持はフローリング
材eの乾燥収縮や腐食による痩せに伴って次第に緩んで
しまう。この緩みが床鳴りの原因になる。
【0008】その上、破損したり腐食した一部のフロー
リング材eを張り替える場合、少なくとも新たなフロー
リング材eを取り付ける際は、その位置の両側に既に取
り付けられているフローリング材固定金具aを外さなけ
ればならないが、そのためには、当該フローリング材固
定金具aに乗っている別のフローリング材eも外さなけ
ればならない。従って、結局は全てのフローリング材e
を外さなければならないので、部分的にフローリング材
eを張り替えることは事実上不可能である。
【0009】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、フローリング材固定金具の製作コス
トが安く済むと共に、フローリング材の固定状態が長期
に渡って安定し、しかも、フローリング工事の作業性が
良く、一部のフローリング材だけを張り替えることも可
能になる新規なフローリング材固定金具と、その固定金
具を使用したフローリング工法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載したフローリング材固定金具は、ほ
ぼ帯板状を為し幅方向における両側面に水平な溝が形成
されたフローリング材を多数互いに平行に並べた状態で
根太に固定するためのフローリング材固定金具であっ
て、ほぼ矩形の板状を為し、その一つの幅方向における
中間部にビス通し孔が形成され、この幅方向における長
さを、フローリング材の溝の深さの2倍寸法に上記ビス
通し孔の直径寸法を加えた長さより稍長くしたことを特
徴とするものである。
【0011】また、請求項4に記載した本発明フローリ
ング工法は、ほぼ帯板状を為し幅方向における両側面に
水平な溝が形成されたフローリング材を多数互いに平行
に並べた状態で根太に固定するフローリング工法であっ
て、ほぼ矩形の板状を為しその一つの幅方向における中
間部にビス通し孔が形成されこの幅方向における長さが
フローリング材の溝の深さの2倍寸法に上記ビス通し孔
の直径寸法を加えた長さより稍長いフローリング材固定
金具を使用し、根太上に置いたフローリング材のうち互
いに隣接する2つのフローリング材の互いに対向し合う
溝にフローリング材固定金具の上記幅方向における一端
側ほぼ半部と他端側ほぼ半部を各別に挿入した状態で、
当該フローリング材固定金具のビス通し孔を通してビス
を当該根太にネジ込むことを特徴とするものである。
【0012】従って、これらの発明におけるフローリン
グ材固定金具は、その一端側ほぼ半部と他端側ほぼ半部
を互いに隣接する2つのフローリング材の互いに対向し
合う溝に各別に挿入して使用され、そのように挿入が為
された状態で、ビス通し孔は、当該隣接し合うフローリ
ング材どうしの隙間に露出するので、フローリング材固
定金具を根太にビス止めする作業は、この状態で上方か
ら難なく行うことができる。
【0013】そして、このフローリング材固定金具を取
り付けるためのビスの締付け力は、フローリング材の溝
から下の部分を根太に直接圧着する力として働くので、
フローリング材の固定状態が長期に渡って安定し、床鳴
りの発生を長く防止することができる。また、このフロ
ーリング材固定金具は1ピースの形態で済むから、金属
の板材をプレス金型で加工する等の方法で容易に製作で
きるため、この固定金具自体に高いコストは掛からな
い。
【0014】更に、本発明におけるフローリング材固定
金具は、隣接する2つのフローリング材の対向し合う2
つの溝に跨るように配置されるので、根太に固定してい
るビスを取り外せば当該溝に沿って滑らせて取り外すこ
とも可能であり、逆に、その溝に沿って所要の位置まで
滑らせることも可能である。従って、一部のフローリン
グ材だけを取り替えることも可能である。
【0015】しかして、本発明に係るフローリング材固
定金具やフローリング工法によれば、フローリング材固
定金具の製作コストが安く済むと共に、フローリング材
の固定状態が長期に渡って安定し、しかも、工事の作業
性が良く、一部のフローリング材だけを取り替えること
も可能になる。本発明を実施する場合、フローリング材
固定金具を根太に固定するためのビスとして、頭の径が
できるだけ小さいものを使用すれば、隣接するフローリ
ング材どうしの隙間をより狭くすることができる。
【0016】請求項2に記載したフローリング材固定金
具は、請求項1に記載したフローリング材固定金具にお
いて、別の幅方向から見た形を、緩やかな湾曲の円弧形
にしたことを特徴とするものである。
【0017】このフローリング材固定金具を使用する場
合の向きは、その湾曲が上に向かって膨らんだ向きと
し、この向きでフローリング材の溝に挿入する。従っ
て、このフローリング材固定金具のビス通し孔にビスを
通して根太にネジ込むと、そのビスによる締付けによっ
て、フローリング材固定金具が平坦な形若しくは元形よ
りは平坦に近い形に変形されて、バネ戻り力を持つの
で、この力がフローリング材を根太に対して強力に押し
付けるように働く。これにより、フローリング材が多少
乾燥収縮したり腐食して痩せて来ても、フローリング材
固定金具が製作当初の元形に戻るまでは、これがフロー
リング材を根太に圧着する作用は働き続けるので、フロ
ーリング材が根太に圧着された状態をより長期に渡って
保持することができる。
【0018】請求項3に記載したフローリング材固定金
具は、請求項1又は2に記載したフローリング材固定金
具において、前記一つの幅方向における両側面にスパイ
クを形成したことを特徴とするものである。
【0019】このフローリング材固定金具をフローリン
グ材の溝に挿入する形態としては、スパイクが溝の奥面
に刺さる状態で挿入する形態と、スパイクの先端が溝の
奥面に軽く接触する程度に挿入する形態の2つあるが、
そのいずれによっても、スパイクが形成された側面の少
なくとも一部は溝の奥面からある程度離れた状態で設け
られるので、フローリング材が膨張した場合は、スパイ
クが溝の奥面に食い込むことで、その膨張を吸収してフ
ローリング材の反りや割れを防止できる。また、スパイ
クが溝の奥面に刺さる状態で挿入した場合は、フローリ
ング材固定金具の当該フローリング材に対する位置が固
定するので、フローリング材固定金具をビスで固定しな
いままその後の作業を続けても、フローリング材固定金
具の位置が不用意にずれるのをほぼ確実に防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るフローリン
グ材固定金具と、フローリング工法の詳細を図面に示し
た各実施の形態に従って説明する。
【0021】〔1.第一の実施の形態〕(図1〜図5) 〔A.フローリング材〕(図3〜図5) フローリング材固定金具を説明する前に、これが使用さ
れるフローリング材11を説明する。このフローリング
材11は、耐候性の良いデッキ材、例えばセランガンバ
ツー・ウリンなどを帯板状を為すように製材加工したも
のであって、その両側面の高さ方向におけるほぼ中間部
に、当該側面の全長に渡って水平に延びる溝11aが形
成されている。この溝11aは、溝幅がフローリング材
1の厚さの6分の1程度で、深さは溝幅の3倍程度にな
っている。
【0022】〔B.フローリング材固定金具〕(図1〜
図5) 符号1はフローリング材固定金具を示す。このフローリ
ング材固定金具1は、ステンレススチールなど耐錆性の
良い金属によって、比較的小さな長方形の板状を為すよ
うに形成されており、厚さはフローリング材11の溝1
1aの溝幅と同じかそれより僅かに大きく、その中央部
に円形のビス通し孔3が形成されている。このビス通し
孔3には、タッピング式のビス9が通される。このビス
9には、いわゆる鍋形の頭部9aを持つものを使用して
おり、頭部9aの径は軸部9bの径の1.2倍程度にし
てある。
【0023】フローリング材固定金具1の幅サイズW
(図1参照)は、フローリング材11の溝11aの深さ
の2倍寸法に上記ビス9の頭部9aの直径寸法を加えた
長さとほぼ同じにしてあり、ビス通し孔3から幅方向一
端側の半部の大部分と他端側の半部の大部分が、それぞ
れ、フローリング材11の溝11aに挿入される挿入部
5になっている。そして、フローリング材固定金具1
は、その長手方向から見た形が、極く緩やかに湾曲した
円弧形を為すように多少屈曲している。従って、このフ
ローリング材固定金具1は、厚み方向で押圧されて平坦
な形に変形されることで、バネ戻り力が生じる。
【0024】フローリング材固定金具1は以上のように
構成されており、その型抜きと曲げ加工は、一般的なプ
レス金型による1ショット又は2ショットで行う。
【0025】〔C.フローリング工法〕(図3〜図5) 次に、このフローリング材固定金具1を使用したフロー
リング工法の一例を説明する。符号21はフローリング
材11が固定される根太を示す。この根太21より下の
構造は図示を省略してあるが、例えば、コンクリートス
ラブ上にボルト製の束を多数立て、その束に大引を乗せ
た構造になっていて、その大引に掛け渡すように根太2
1が一定間隔で固定されている。
【0026】この根太21の上に、フローリング材11
を適当な間隔を置いて互いにほぼ平行に敷き並べる。こ
の間隔は、フローリング材固定金具1の幅サイズWより
ある程度大きく取る。そして、基準とすべき一番目のフ
ローリング材11を、根太21に記してある所定の墨線
に合わせて位置決めしてクランパなどで固定し、先ず、
このフローリング材11の溝11aの一方の溝にフロー
リング材固定金具1の一方の挿入部5を挿入する。この
挿入は、フローリング材固定金具1が上向きに膨らんで
湾曲した形となる向きで行う。フローリング材固定金具
1を溝11aに挿入する位置は、個々の根太21に対応
する全ての位置である。
【0027】次いで、一番目のフローリング材11の隣
に置いてある二番目のフローリング材11を横へ滑らせ
て、その一方の溝11aに、一番目のフローリング材1
1に挿入済みのフローリング材固定金具1の他方の挿入
部5を相対的に挿入する。このとき、二番目のフローリ
ング材11を一番目のフローリング材11側へ向けて軽
く叩くなどして、当該フローリング材固定金具1の両挿
入部5を、一番目と二番目のフローリング材11の溝1
1aにしっかり挿入させる。
【0028】次に、三番目のフローリング材11を横へ
滑らせて、その一方の溝11aに、二番目のフローリン
グ材11に挿入済みのフローリング材固定金具1の他方
の挿入部5を相対的に挿入する。以下、この作業と同様
の作業を四番目以降のフローリング材11に対して繰り
返し行うことで、隣接し合うフローリング材11の互い
に対向する溝に跨る形でそれぞれフローリング材固定金
具1を挿入する。
【0029】そして、フローリング材11をこのように
して敷き並べて行く際に、挿入済みのフローリング材固
定金具1のビス通し孔3に前記ビス9を通して根太21
にネジ込んで締め付ける。この作業はインパクトドライ
バーなどで行い、その締付けは、フローリング材固定金
具1が平坦な形に変形される程度にする。このビス止め
作業は、フローリング材11を1枚置くたびに行っても
良いし、フローリング材11の位置決めに問題が無けれ
ば、フローリング材11を数枚置いたところで、まとめ
て行うことも考えられる。
【0030】このビス9による締付けで、フローリング
材固定金具1の挿入部5がフローリング材11の溝11
aから下の部分を根太21に圧着するので、それによっ
てフローリング材11が複数の箇所で根太21に固定さ
れる。そして、フローリング材固定金具1には、平坦な
形に変形されることでバネ戻り力が生じるので、フロー
リング材11が乾燥収縮したり腐食によって痩せたりし
ても、フローリング材固定金具1が製作当初の元形に戻
るまでは、これがフローリング材11を根太21に圧着
する作用は働き続ける。
【0031】尚、このようにしてフローリングが完了し
た後に、一部のフローリング材11を交換する必要が生
じたときは、交換すべきフローリング材11に現在挿入
されているフローリング材固定金具1のビス9を取り外
して、そのフローリング材固定金具1を溝11a内で滑
らせて取り外すか又はそのフローリング材11を割る等
して取り外し、元のフローリング材11があった位置に
別のフローリング材11を置いて、これの溝11aとそ
の両隣りのフローリング材11の各溝11aにフローリ
ング材固定金具1を挿入して元の位置まで滑らせてビス
9で固定すれば良い。このフローリング材固定金具1の
挿入がきつい場合に備えて、幅サイズWを多少小さくし
た補修用の固定金具を用意することも考えられる。
【0032】〔2.第二の実施の形態〕(図6、図7) 図6及び図7は、フローリング材固定金具の第二の実施
の形態1Aを示すものである。このフローリング材固定
金具1Aが前記第一の実施の形態に示したフローリング
材固定金具1と相違するところは、側面にスパイクを形
成した点だけである。従って、説明はこの相違点だけに
ついて行い、その余の部分については、図面の各部に前
記フローリング材固定金具1における同様の部位に付し
た符号と同じ符号を付することで説明を省略する。この
ような符号の使い方とその意味は、後述する第三の実施
の形態においても同様とする。
【0033】このフローリング材固定金具1Aは、平面
形状を略鼓形にすることで、4つの隅角を鋭角に形成し
ている。即ち、フローリング材固定金具1Aの長手方向
に沿う2つの側面7の全体は、互いに内側へ向けて比較
的緩やかに湾曲した形にしてあり、これにより、各側面
7の両端が鋭角のスパイク7aになっている。
【0034】このフローリング材固定金具1Aを溝11
aに挿入する形態としては、図7に示すようにスパイク
7aが溝11aの奥面に刺さる状態で挿入する形態と、
スパイク7aの先端が溝11aの奥面に軽く接触する程
度に挿入する形態の2つあるが、そのいずれによって
も、側面7の少なくともスパイク7a以外の部分は溝1
1aの奥面からある程度離れた状態で設けられるので、
フローリング材11が膨張した場合は、スパイク7aが
溝11aの奥面に食い込むことで、フローリング材11
の膨張を吸収する。これによって、フローリング材11
の反りや割れを防止できる。
【0035】尚、フローリング材固定金具1Aを最初か
ら溝11aの奥面に刺さる状態で挿入した場合は、フロ
ーリング材固定金具1Aの当該フローリング材11に対
する位置が固定するので、フローリング材固定金具1A
をビス9で固定する作業など、その後の処理を行う際に
フローリング材固定金具1Aの位置が不用意にずれるの
をほぼ確実に防止できる。
【0036】このフローリング材固定金具1Aでは、多
くの場合、スパイク7aが溝11aの奥面に刺さるの
で、施工後に溝11aを滑らせて取り外すことは困難に
なるが、フローリング材11を一部交換するときは、そ
のフローリング材11を割る等して取り除くと共に、そ
の両脇に装着されていたフローリング材固定金具1Aも
取り外し、ここには幅サイズが小さい補修用のフローリ
ング材固定金具1Aを用いるか、或いは、前記第一の実
施の形態に示したフローリング材固定金具1を用いれば
良い。
【0037】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明又は請求
項4の発明によれば、フローリング材固定金具の製作コ
ストが安く済むと共に、フローリング材の固定状態が長
期に渡って安定し、しかも、工事の作業性が良く、一部
のフローリング材だけを取り替えることも可能になる。
【0039】請求項2の発明によれば、フローリング材
が乾燥収縮や腐食によって多少痩せて来ても、フローリ
ング材固定金具が製作当初の元形に戻るまでは、これが
フローリング材を根太に圧着する作用は働き続けるの
で、フローリング材が根太に圧着された状態をより長期
に渡って保持することができる。
【0040】請求項3の発明によれば、フローリング材
が膨張した場合は、スパイクが溝の奥面に食い込むこと
で、その膨張を吸収してフローリング材の反りや割れを
防止でき、また、スパイクが溝の奥面に刺さる状態で挿
入した場合は、フローリング材固定金具の当該フローリ
ング材に対する位置が固定するので、フローリング材固
定金具をビスで固定しないままその後の作業を続けて
も、フローリング材固定金具の位置が不用意にずれるの
をほぼ確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るフローリング
材固定金具を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図3】図1のフローリング材固定金具を使用したフロ
ーリングの一例を示す要部斜視図である。
【図4】図3の一部を拡大した水平断面図である。
【図5】図4のB−B線に沿って切断した断面図であ
る。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係るフローリング
材固定金具を示す斜視図である。
【図7】図6に示すフローリング材固定金具を使用した
フローリングの一部を拡大して示す水平断面図である。
【図8】従来のフローリング材固定金具を使用したフロ
ーリングの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…フローリング材固定金具 3…ビス通し孔 5…一端側ほぼ半部、他端側ほぼ半部 9…ビス
11…フローリング材 11a…溝 21…根太 W…幅方向における長さ 1A…フローリング材固定金具 7…側面 7a…
スパイク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ帯板状を為し幅方向における両側面に
    水平な溝が形成されたフローリング材を多数互いに平行
    に並べた状態で根太に固定するためのフローリング材固
    定金具であって、ほぼ矩形の板状を為し、その一つの幅
    方向における中間部にビス通し孔が形成され、この幅方
    向における長さを、フローリング材の溝の深さの2倍寸
    法に上記ビス通し孔の直径寸法を加えた長さより稍長く
    したことを特徴とするフローリング材固定金具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したフローリング材固定金
    具において、別の幅方向から見た形を、緩やかな湾曲の
    円弧形にしたことを特徴とするフローリング材固定金
    具。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載したフローリング材
    固定金具において、前記一つの幅方向における両側面に
    スパイクを形成したことを特徴とするフローリング材固
    定金具。
  4. 【請求項4】ほぼ帯板状を為し幅方向における両側面に
    水平な溝が形成されたフローリング材を多数互いに平行
    に並べた状態で根太に固定するフローリング工法であっ
    て、ほぼ矩形の板状を為しその一つの幅方向における中
    間部にビス通し孔が形成されこの幅方向における長さが
    フローリング材の溝の深さの2倍寸法に上記ビス通し孔
    の直径寸法を加えた長さより稍長いフローリング材固定
    金具を使用し、根太上に置いたフローリング材のうち互
    いに隣接する2つのフローリング材の互いに対向し合う
    溝にフローリング材固定金具の上記幅方向における一端
    側ほぼ半部と他端側ほぼ半部を各別に挿入した状態で、
    当該フローリング材固定金具のビス通し孔を通してビス
    を当該根太にネジ込むことを特徴とするフローリング工
    法。
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